三島由紀夫『青の時代』★★昭和46年7月23日発行平成23年8月5日改版令和5年9月25日昭和25年12月新潮社より刊行された。--------(抜粋)地方の名家に生れた川崎誠は、父への反感を胸に徹底した合理主義者として一高、東大へと進むが、ある日大金を詐欺で失った事から今度は自分で金融会社を設立する。それはうまく行くかに思われたが……。戦後世間を賑わした光クラブ社長の自殺に至る波瀾にみちた短い生涯を素材にして、激しい自己反省癖と自意識過剰の異様で孤独な青春を描いて作者独自のシニシズムに溢れる長編--------装丁が統一されてるver.前作『愛の渇き』で少々うんざり気味でこの「光クラブ」を題材にした『青の時代』へ。冒頭は「序」---「ところで今度の新作の主人公にはモデルがあるのかい」「あるともさ、例の光...M