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鑑三翁に学ぶ[死への準備教育] https://blog.goo.ne.jp/tsuguchan4497

内村鑑三翁の妻や娘の喪失体験に基づく「生と死の思想」の深化を「死への準備教育」の一環として探究してみたい。

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2020/12/12

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  • [Ⅺ 338] ヨブ記巡禮  (7) / ヨブの妻は愚かなのか 

    ヨブの妻に関しては鑑三翁も強い関心を寄せています。それはヨブ及び「ヨブ記」著者への批難として聞くこともできます。《しかも遂に最大の災がヨブに臨むに至った。そは彼の妻の離反である。‥産を悉く失うも宜(よろし)い。子を悉く失うもあるいは堪え得よう。悪疾に襲わるるもまた忍び得よう。しかし寂しき人生の旅路における唯一の伴侶(とも)たる妻が自ら信仰を棄てしのみならず、進んで信仰放棄を勧むるに会して、彼の苦痛は絶頂に達したのである。我らは深き同情を彼に表さねばならぬ。しかし一方またヨブの妻を以て悪き女となすべきではない。彼女は普通の婦人の堪えがたきを堪え来ったのである。財産を失い地位を失い子女を悉く奪われて、彼女はなお夫と信仰を共にして来た。最後に夫に不治の悪疾が臨むに至って、遂に信仰を棄つるに至ったのである。されば...[Ⅺ338]ヨブ記巡禮 (7)/ヨブの妻は愚かなのか 

  • [Ⅺ 337] ヨブ記巡禮  (6) / 転げ回って吠えた‥母

    ヨブの妻の悲嘆、子どもを喪った悲しみの深さと深刻さ‥これをどのように表現していいのか「ヨブ記」にも手がかりはなくよくわかりません。それを私は私のごく近くの二人の知人の例をもって考えてみたいと思います。小倉陽子さんという知人の例です。出版社の経営者であった小倉氏夫妻は私共夫婦の仲人でした。小倉夫妻には一人娘がいました。その娘さんは高校までは水泳で頑張り、大学入学と同時にゴルフをやるのだと言って入学直後からゴルフ練習に熱中する日々でした。大学入学の数か月後18歳の娘盛りの彼女を難治性の血液の病気が襲います。そしてわずか2か月ほどの闘病の後に天に召されました。その後の日々の陽子さんの悲嘆の姿には胸を撃たれました。もぬけの殻になったような表情をして空虚を歩いているような彼女の心の裡が伝わってきました。ご主人は彼女...[Ⅺ337]ヨブ記巡禮 (6)/転げ回って吠えた‥母

  • [Ⅺ 336] ヨブ記巡禮 (5) / ヨブの妻よ !    

    ヨブが体験したであろう人間の「悲嘆(感情)」について続けて考えます。ヨブの妻のことです。〈第2章〉では再びサタンが神の前に現われたことが記されています。サタンが神に命ぜられたごとくヨブの飼っていた全ての家畜と全てのしもべたち、そして子どもたち全員を殺し、ヨブ夫婦に対する残酷苛烈な一仕事を終えた後のことです。【神はサタンに言います‥私が言ったようにヨブは正しく神である私を恐れ悪に遠い人間であることに気づいたであろう。ヨブはそれほど完全な人間であることがわかったであろう、と。サタンは神に答えます‥それでは次に彼の肉体・骨と肉とを撃ってみなさい、彼は必ずあなたをのろうでしょう、と。すると神はサタンにヨブ自身の身体を襲い傷つけることを許すのです。但し命だけは助けよ、と。再び残酷な仕打ちを神はサタンに命じます。今度...[Ⅺ336]ヨブ記巡禮(5)/ヨブの妻よ!   

  • [Ⅺ 335] ヨブ記巡禮 (4) / 見る前に飛べ‥   

    私の所属していた聖書研究会では、この個所の焦点「神-サタン」に関しては、大方の先輩指導者は「聖書にそのように書いてあるのだから間違いはないのよ。その通りに信じればいいのよ。LeapBeforeYouLook‥つまりはね、見る前に飛べばいいのよ。あまり余計な事は考えずにね‥」という考え方が支配的でした。私はそんな時に「それじゃ答えにはならないじゃないですか!」と反論したものです。私は研究会では素直ではない人間としてケムたがられていたようですが、聖書研究会の指導者たちの言はあながち間違いとは言えません、信仰とはそのようなものなのだから。《〈最高善〉としての神を信ずることは反省する意識には不可能である。》(ユング翁p.88)とまれ「神-サタン」がヨブに与えた試練はすさまじいものでした。サタンはヨブの子どもたちが...[Ⅺ335]ヨブ記巡禮(4)/見る前に飛べ‥  

  • [Ⅺ 334] ヨブ記巡禮 ; 今を生きるヨブ (3) / サタンのそそのかし !

    ところがこのヨブと家族に突如として大きな悲劇が襲います。〈第1章〉(6-12)では突然聖書の記述が転調します。【ある日神の子たちのひとりサタンに神は告げます‥あなたはヨブのように完全で正しく神を恐れ悪に遠い生活をしている者を知っているか、彼は私のしもべなのだ‥と。するとサタンは神に答えます‥あなたがヨブを特別にひいきして保護してきたから家畜は増え家族も豊かな生活ができているのですよ、彼の家畜やしもべ、家族などを全てうち殺してみなさい、さすがの彼だってあなたを呪うことでしょうよ‥と。ここでサタンは神をそそのかしてヨブの完全無欠を毀損しようとしています。そして何と神はこのそそのかしに乗じるかのようにサタンに告げます‥ヨブの所有するもの全てをお前の手に委ねる、ただしヨブ自身には手を付けてはならない‥と。】神は正...[Ⅺ334]ヨブ記巡禮;今を生きるヨブ(3)/サタンのそそのかし!

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