今日、買い物に行ったときのことだ。幼稚園児くらいの少年が私のところに近づいてきて、大きな声で叫んだ。 「ふしんしゃがおるー!!!」 私のことを言っているのかどうかはわからない。だが、私は焦った。疑われやすい顔だからである。すぐに、私は近くのトイレに駆け込んだ。 1~2分後、私はトイレから出てきた。その直後、先ほどの少年にハチ合わせた。その瞬間、少年は叫んだ。 「ねぇー!! まだふしんしゃがおるよーっ!!!」 私は少年には目も向けず、急いで歩き去った。結局、あれは私のことだったのだろうか。店内には、ニット帽をかぶってサングラスをかけ、マスクをした怪しい雰囲気の若者が壁にもたれかかって立っていたが…
父が運転する車の助手席に乗って、ドラッグストアのようなところに行った。その駐車場で、突然、父が同僚の20代女性であるカスミさん(仮名)のお父さまに変わった。その直後、カスミさんのお父さまは唐突に、「オマエ、まだカスミとは『A』までしかいっとらへんのやろ!?」と厳しい口調で言ってきた。心当たりがないし、状況もわからず、オロオロしながら起床。 < 完 >
某大型ディスカウントショップに買い出しに行ったところ、店の片隅にファミコンのコーナーがあった。そのコーナーに後輩のSくんがいたので、近くから彼のようすをうかがっていると、彼は店員とやりとりをはじめた。 Sくん : 「えー!! なんで、壊れた『バードウィーク』が3000円もすんの!?」 店員 : 「あたりまえですよ! 妥当な値段ですね!」 Sくん : 「絶対おかしいって!!」 店員 : 「おかしいのはそっちでしょうが!!」 こうして、Sくんと店員が軽い口論を始める一方、私はひとりでコーナーを見てまわった。すると、壊れたソフトのコーナーで、『キン肉マン マッスルタッグマッチ』が2000円で売られて…
電車での通学中、乗り換えの際に、通学カバンを電車内に置き忘れて下車してしまった。慌てて駅員に事情を告げたところ、駅員は無線で車掌に連絡をとってくれた。 数分後、車掌から駅員に「紺色のカバンが見つかった」というような無線連絡が入った。私は、それが自分のカバンだと確信した。しかし、車掌は言った。 「今、カバンの中を見させてもらってるんですが、金融とか貯蓄とか書いてある本が入ってますよ? 置き忘れられたのは通学カバンだとおっしゃってましたけれど、これは、そのようなカバンだとは思えませんが・・・。」 私は、「金融とか貯蓄とか書いてある本」に心当たりがなかった。私が首をひねっていると、駅員が「お心あたり…
職員室の私の机上には、なぜかコンロが設置されていた。そのコンロで野菜炒めをつくっていたら、ひとりの生徒が私を訪ねてやってきた。しかし、期末考査が近いために、職員室への生徒の入室は禁止であった。そこで、私はフライパンを火にかけたまま、職員室の入り口のところにいる生徒のところまで行った。生徒は言った。 「補習の件で先生に呼び出しを受けたんですが、つくるのはどんな料理でもいいんでしょうか?」 私が「和食でも中華でも、なんでもいいよ」というような返事をすると、生徒は「中華って、難しいですかね?」と聞いてきた。それに対して、私は答えた。 「中華もいろいろあるからねぇ。テキトーに野菜炒めて、テキトーに豆板…
公園で拾った緑色のプラスチックバットを使って、私も含めた男3人で遊ぶことになった。遊び方は、広いグラウンドに3人が50m~60mほどの距離をおいて離れて立ち、1球打っては次の人にバットを投げ渡す・・・というものである。 私はボールを打った勢いでバットを放り投げようとしたが、どうしてもバットが手から離れない。私はバットを握る際に、右手の小指と左手の人差し指を組んでいたため、バットが手から抜けなかったのである。 その後、何度やってもうまくバットを放り投げられず、困り果てて起床。 < 完 >
めんどくさい性格で有名な同僚のYくんが「Tさん(同僚の女性)は、19歳のときから今の旦那さんと交際していたそうです」と言ってきた。それに対して、私は「ぼくの見立てでは、交際期間が数ヵ月のスピード結婚なんですが」と返した。しかし、Yくんが完全にスルーしたため、特に会話が弾むことはなかった。 < 完 >
先日、世界史の授業で「辮髪(弁髪)」について扱った。昔の生徒だったら、「ラーメンマンみたいな髪型」と説明すればイッパツでイメージできただろう。だが、今の生徒たちはラーメンマンをあまり知らないし、当然のことながら「辮髪」がイメージできる生徒は少数派だ。 とはいえ、それなりに知識がある生徒はいる。だから、「辮髪って、どんな髪型? どんなイメージ?」とクラス全体に聞いてみた。すると、ひとりの女子生徒が小さな声で、何か発言した。でも、私は耳が遠くなってきているので、まったく聞き取れなかった。 そこで、私は少し生徒に近づいて、改めて「何て?」と聞き返した。生徒は改めて何か口にしたが、やはり声が小さくて、…
町の中で、何人かの冒険者が手持ちの帽子や兜を積み上げて、その高さを競っていた。見たかぎり、5~6個ほど積み上げている者が最高である。私は対抗意識を燃やして、帽子や兜を20個ばかり積み上げてみた。圧倒的勝利に満足した私は、帽子や兜を積み上げた状態で抱えたまま町を出て、駅に行った。 私が駅のエスカレーターに乗ろうとしたとき、後ろから『仮面ライダー響鬼』に登場するキャラであるトドロキさんがやってきた。トドロキさんは、なぜか私のことを「師匠」と呼んできた。私が「普通に名前で呼んでください!!」と頼むと、トドロキさんは言った。 「わかったっス・・・カズキさん! 頼みごとがあるんス!!」 私の名は、カズキ…
先日、1970年に出版された平凡社の『世界大百科事典』で調べものをしていたときのことだ。たまたま「しゃっくり」という項目が目に入ったので、気になって内容を読んでみた。すると、家で試せるしゃっくりの止め方がいくつか書かれていた。「冷水などを飲んで胃を冷やす」、「舌を引っ張る」、「眼球を圧迫する」・・・といったように、いくつかの方法が書かれていたのだが、最後に「咽頭後部を筆などで擦過する」と書かれていた。 恥ずかしながら、国語力もなければ専門的知識もないのでよくわからないが・・・これって、「ノドの奥を筆などでこする」ってこと!? ギャグ? まぁ、確かに家で試せることは試せるけど・・・まったく試す気…
市内のラーメン屋に入り、注文をしたあと、便意(大)を催してトイレにいった。和式の便器で用を足している最中に緊急地震速報が流れ、「まもなく、震度6ほどの地震が起こる」ということが判明した。その速報どおりに揺れはじめ、用を足しながらオロオロして起床。 < 完 >
冒険者として町を探索していたときに、ある人から「あなたはストレスがピークに達すると、四方八方に無意識で攻撃してしまう傾向があります」というようなことを言われた。私は、「実際にストレスがピークに達すると四方八方にエネルギー弾を飛ばしてしまう」という自分の悪いクセを知っていたので、非常に納得した。 < 完 >
勤務校に勤め始めて約10年が経ち、今さらながら、勤務校の先生方に歓迎会を開いてもらった。歓迎会の翌日、私が机に向かって仕事をしていると、すぐ近くでS先生(30代・女性)と別の先生がしゃべっている声が聞こえてきた。何となくの雰囲気で、私のことをしゃべっていたようだったので、私は顔を上げて見てみた。すると、S先生と目が合った。その瞬間、S先生が言った。 「私、昨日、先生が"EVEN”の帽子をかぶっているのを見てしまったんです。」 どうやら、私が"EVEN"というブランドのベレー帽のようなものをかぶって出勤しているところを、S先生に見られていたらしい。私は、心の中で叫んだ。 「『そんなモンかぶってる…
ハンコ文化の見直しの一環として、文部科学大臣たちから「学校に関するハンコも見直すべき」という声が上がっているようだ。たしかに、先生と保護者が連絡帳やプリントでやりとりする際に、いちいちハンコを押すのは、お互いに面倒かもしれない。業務に支障がでないのなら、そういうハンコは廃止してもいいと思う。 そんなことを考えていて、約10年前に、当時の勤務校でひどい目に遭ったのを思い出した。当時、私はある学校で、卒業証書を作成する係に当たっていた。私の担当は、卒業証書に「学校印」と「校長印」を押すことだった。これが、異常に難しい仕事だったのだ。ゴム印ではなく木製の印だったので、そもそもインクがのりにくく、うま…
本年度、私の勤務校で、10名ほどの若手教員が退職することになった。その先生方の送別会で、退職者に一人ずつコメントをいただいた。その際、ひとりの男性教員が言った。 「今まで25年生きてきて、こんなんは初めてです! ひどい!!」 どうやら、若手教員たちは学校の体質のひどさについていけず、退職するようであった。退職者の挨拶が終わってしばらくしてから、気づけば、大きな民家の大広間のようなところで、私は布団にもぐって寝ていた。そのとき、私は愚かにも、わずかながらウンコを漏らしたような感触をおぼえた。私が布団の中で動揺していると、部屋に退職する先生方が次々と入ってきて、別れを惜しんだり盛り上がったりし始め…
中間テストの成績が悪かった生徒たちに、課題を与えた。内容は以下のとおり、簡単なものだ。 「授業プリントの6ページから9ページまでを、2回書き写してくる。」 このおそろしく簡単な課題について書いた紙を、2週間ほど前に、何人かの生徒に渡した。すると、10月16日に、ひとりの生徒が休み時間に慌てて私のところにやってきた。その生徒は言った。 「写すページをまちがえてしまいました!」 私は、どのページを写したのかを尋ねた。生徒の答えに、私は呆れかえった。なんと、指定したページではないどころか、まだ授業で扱っていないページを写したというのである。そして、その生徒は加えて言った。 「今日が期限ですが、どうし…
マンションの1階のロビーに設置されていた巨大モニターを眺めていると、マンション内のどこかの部屋でK先生(約60歳・女性)が何人かの生徒を相手に授業をしているようすが映った。しかし、生徒らは着席しておらず、みな、部屋の中をフラフラと歩き回っていた。 そのうち、K先生がまぁまぁの勢いで、ややセクシーな雰囲気のダンスを踊り始めた。K先生は次第に熱が入っていき、どんどん動きはダイナミックになっていった。とても保護者には見せられないような授業光景であった。 私は上記のような授業光景がモニターに映っていることに動揺し、ロビーにあったホテルのフロントのような場所に行って、フロントマンっぽい雰囲気の人に「すみ…
肉を買いに行ったところ、肉屋の主人に「触って確かめてみますか?」と言われた。素手で肉に触れるのは憚られたので、消毒液がないか探したが、近くには見当たらない。 私が困っていると、肉屋は、一般的なステーキより少し大きいくらいのサイズの生肉を私の手にのせてきた。しかし、私は触っただけでは肉の質などを判別できないので、その肉を近くにあった皿に置いた。 すると、肉屋は、今度は鶏の皮のような薄くて脂っこい何かを私の顔の前に突きつけてから、手の上に置いてきた。少なくとも手で触ってしまった以上、買わなければならないだろう。しかし、私には買いたいという気持ちがまったくなかった。結局、どうしてよいかわからないまま…
職場の同僚で、ちょっとめんどくさい50代の男性T氏がいる。T氏は、話は長いし、机は散らかってグチャグチャだし、精密機器のすぐ近くに湯呑みを置くし・・・とにかく、困った人だ。 先日、そのT氏が、若手職員に恐ろしいことを言ったらしい。何と、日曜日に会議をすると言い出したらしいのだ。若手職員が「気がすすまない」という意味のことばを口にすると、「午後やから、来れるやろ?」と謎の理論で会議に出るよう求めてきたそうである。 近年、私の職場では労働環境の改善が図られ、「休めるときには休む」という雰囲気ができつつある。にもかかわらず、今だに平然と日曜日に会議を入れようとしている人がいることに驚いた。 T氏が日…
世界史の再テストを実施することになり、私は何人かの生徒たちを教室に招き入れた。しかし、その教室には、他にも十数人の生徒が他の先生への用事でやってきていた。再テストできる場所が教室の奥の一部のスペースしかなかったので、私は「あのへんでやりま~す」と叫んで、生徒たちを誘導した。そこには、足の長さが2m~3mほどある机や、同じくらいの高さのバーカウンターが並んでおり、再テストはその机やバーカウンターを利用しておこなうことになった。 生徒たちがその高い机やバーカウンターによじのぼって再テストを受ける中、私は教室内を歩いていた。すると、上の方から黒板消しが次々と何個も床に落ちてきた。おかしいと思って上を…
前から、職場の出勤簿のことが気になっている。ハンコのことだ。私の職場では、出勤したら出勤簿にハンコを押すことになっている。タイムカードはない。だから、基本的に出勤簿でのみ、職員の出勤を「管理」していることになる。 誰もが思うことだろうが、出勤簿にハンコを押すだけでは、職員の出勤を正確に管理することなんて不可能だ。ハンコだけでは、何時に出勤・退勤したか、まったくわからない。そういうわけで、もはや何のためにハンコを押しているのか、不明である。 そういうわけで、出勤簿にハンコを押す意味があるのかどうか、気になっているのだが・・・もうひとつ、気になっていることがある。ハンコを押し忘れている職員が、それ…
私は、迷宮のようなところから脱出しようとしていた。脱出を試みている際に、コタツにもぐりこんで、そのままコタツの向こう側に通り抜けると、別の世界が広がっていたということもあった。 その後、あちこち歩き回った私は、学校のプールのようなところに出た。プールサイドに立って眺めてみると、プールの隅っこには、芸人「NON STYLE」の石田と井上がいた。まず、石田が細かく切ったウィンナーを、プールへ大量に力強く放り込んだ。続いて、井上が細かく切ったニンジンを、同様にプールに投げ込んだ。どうやら、彼らはプールを使って、ダシをとろうとしているようであった。 彼らがウィンナーとニンジンを投げ込んだ直後、潜水服を…
ある駅のホームで、私は「ドアが閉まります」というアナウンスを聞いて、慌てて電車内に駆け込もうとした。しかし、私がダッシュした瞬間にドアは閉まり、私はそのまま小走りでホームのベンチに向かって進んでいった。 ホームには、ベンチだけではなく、テーブルもたくさん設置されていた。私がベンチに腰かけて近くのテーブルを見てみると、テーブルに「400」と「20」の数字が浮かんでいた。また、他のテーブルにも、同じ数字が浮かんでいた。さらによく見てみると、ひとつのテーブルにつき、「400」がひとつ、「20」が2つ浮かんでいた。どうやら、その数字に指で触れると、数字の額だけお金をゲットできるシステムらしい。 私がそ…
何気なくコンビニに入って、商品を手にとり、レジに行った。レジ打ちをしていたのは、50歳~60歳くらいのオバチャン店員。とりあえず、一言一言、声がでかい。 会計を済ませてレジを去ろうとしたら、オバチャンは「クジ、1枚引いてくださいね! ちょっとクジもってきますねーェ!」と大きな声で言い、クジが入った箱を持ってきた。私がクジを引いてオバチャンに渡すと、オバチャンは「当たってたらええんですけどねェ!」と言いながら、クジをめくった。オバチャンは言った。 「当たってますワ!!」 どうやら、カップラーメンが当たったらしい。「どうします?」と聞かれたので、私は「今、いただけますか?」と答えた。すると、オバチ…
机の上に、保護者会が発行したプリントが置かれていた。読んでみると、「前にお配りしたプリントに『新規教員各位様』と書いておりましたが、『各位』と『様』を二重に使うことはないので、訂正します」と書いてあった。 しかし、そのプリントの上部にも「新規教員各位様」と書かれていたため、プリントを作った人が何を反省したのかわからないまま起床。 < 完 >
布団の上で横になっていたら、背後から枕元で、父が「お前、このアムロとか何とかいう子、知っとんか?」と言ってきた。私は父のほうを見ずに、そのままの姿勢で「アムロ?」と聞き返したが、父の返事はない。 その後、枕元にいると思われる父のほうに顔を向けて「アムロ」が何なのかを確認しようとしたが、なぜか体も首も思うように動かない。そのまま、モヤモヤしながら起床。 < 完 >
テスト監督をしていたとき、Rさんだけが足を大胆に投げ出して、まったくやる気のない姿勢で居眠りをしていた。私は、起きて姿勢を正すよう、Rさんを注意した。しかし、Rさんはまったく起きない。それどころか、机に伏せて寝てしまうような始末であった。 私は腹を立てて、Rさんの机の足を思いきり蹴とばした。それでも、Rさんは起きない。そこで、私は体罰と解釈されてもおかしくないような大声で「ええ加減にせぇ!!!」と極めて強く怒鳴った。Rさんは、まったく気にしていないようすで、ゆっくりとダラダラ起き上がった。さらに、私がたたみかけるように怒鳴ったところ、Rさんは突如として立ち上がった。そのまま、Rさんが獣のような…
非常におもしろい特撮ホラー映画を皆で鑑賞した。映画には、天皇陛下のご一家も出演されていた。 映画を見たあと、帰宅すべく駅に向かって歩いていると、たまたま上皇さまにお会いした。いっしょにいた知人が上皇さまに「今、どういったお気持ちですか?」と質問した。私は、上皇さまがお答えになる前に「『まだ天皇を続けていたらよかった』って感じじゃないですか?」と言った。図星だったのか、上皇さまは異常に呼吸が荒くなられ、鼻息も強くなられた。 その後、駅の改札付近にある土産物売り場のコーナーで、上皇さまはベンチに腰かけ、ずっとハァハァ言っておられた。 < 完 >
私は本年度、非常勤講師として2校に勤務し、週24コマの授業を担当している。担当する授業の種類は、7つだ。教員をしている方ならおわかりいただけるだろうが、授業しかしない非常勤講師だとはいえ、なかなかハードである。 そういうわけで、ほぼ毎日、時間割はぎゅうぎゅうである。でも、火曜日だけは違う。火曜日は5限と6限だけに授業が入っているので、午前中は何もない。でも、私は火曜日も、7時半に学校に来る。そして、5限までの間に、何日かぶんの授業準備をするのだ。そうしないと、仕事が回らない。 しかし、先日の火曜日、私は午前中に用事があって、いつものように7時半に出勤しなかった。私が学校に着いたのは、11時。ま…
展示場のような場所で、ある外国人男性が、別の年配の外国人男性に背後からナイフで襲いかかった。襲われた男性はナイフで刺され、その男性の横にいたタモリさんは、ナイフを持った男性を止めようと体を張った。その結果、タモリさんは、首に大きな傷を受けてしまった。すぐに、周りの人たちが何人も冷却スプレーを取り出し、タモリさんの首に吹きつけた。迅速な対応のおかげで、タモリさんの首の傷はそれなりにふさがって、命には別条がないようであった。 私は恐ろしい事件を目の当たりにして、すぐさま現場を離れようと思い、外に続くエスカレーターを上がっていこうとした。そのとき、展示場内で、すさまじい銃撃戦が発生した。銃弾が飛び交…
私の勤務校では、生徒手帳に書いてある校則を、生徒たちがまったく守っていない。校則に違反している生徒がいても、先生方はほぼ注意しない。専任の先生方がほぼ指導をしないので、私のような非常勤講師はどうしてよいかわからず、日々、困り果てている。授業しか担当しない非常勤講師が「校則違反です! やめなさい!」と注意しても、「担任の先生には何も言われませーん」と返されれば、どうにもできないのだ。 上記の件に関することで、先日、管理職から恐ろしい話を聞いた。以前、職員会議で管理職が専任の先生方に「校則に違反している生徒がいたら、その場で指導してください。そして、指導したら私に報告してください。できますか?」と…
大学の正門前で、私は何かの行列に並んで、地面に座っていた。私の左隣には、生徒のEさんがいた。そこに生徒のTさんが友だちといっしょにやってきて、Eさんに「鼻水でてるで!」と言った。 Eさんが鼻からタレている鼻水を拭き取っていると、近くに座っていた人が「うまいこと吸うたらえぇねん!」と助言してきた。Eさんは、その助言を受け入れて、鼻の中にたまっていた鼻水をうまく処理した。 一方、私は着用していたマスクの内側に鼻クソがこびりついていることに気づき、他の人に気づかれないよう、こっそりと鼻クソを処理した。その後、私はマスクを新しいものに交換するため、列から離れて、正門を通って大学の敷地内に入っていった。…
雨の日に、駅のホームで電車を待っていた。2~3分で電車がくると思っていたのに、なかなか電車はこない。十数分が経って、ようやく電車がきた。しかし、それは私が乗りたい電車ではなかった。 さらに待っていると、ホームの近くにバスが停まった。私はそのバスに乗ろうとしたが、乗る直前に、駅のホームに傘を忘れてきたことに気づいた。私はダッシュで傘を取りに行き、ホームに立てかけてあった傘を手にして、再びダッシュでバスに向かった。 ところが、バスは今にも発車しそうな状態であった。私は大ジャンプをして、バスの側面の窓のあたりにしがみつき、窓からバスの中に入った。その直後にバスは発車して、私は混雑したバスの中で手すり…
私とR先生(40代・男性)は、道路をうつぶせの状態で滑ってスゴい勢いで進んでいた。すると、勤務校の正門前のバス停にK先生(60代・男性)がいるのを発見したので、私はうつぶせのまま滑りながらバス停に停まった。 K先生から聞いたところでは、今日は文化祭の日だったそうなのだが、たくさんの事件が起こったらしい。たとえば、学級委員の任命式のとき、委員のMさんの名前が呼ばれたのに、Mさんがなかなか前に出てこないという件があった。なぜMさんが出てこなかったというと、そのときMさんはTさんとつかみ合いのケンカをしていたからであった。 < 完 >
変な映画監督が、ぬいぐるみでスタントシーンを撮っていた。初め、彼は国内で簡単なスタントシーンを撮って、大成功した。次に、もっと過激なものを撮るため、国外でスタントシーンを撮影することになった。 監督はタイかどこかに出向いていき、大きな煙突がついた牢の中に、ヒモでつながれた3体のぬいぐるみを放り込んだ。そのあと、3体のぬいぐるみは火に包まれながら、牢の中をいったりきたりした。3体のうち2体は私が大切にしているぬいぐるみだったこともあり、私と周囲の人々は、ぬいぐるみが焼失するのではないかとオロオロした。 < 完 >
今日、同僚の先生が「最近は、日本語が通じない生徒が多い」とグチをこぼしていた。その直後、中学生の地理の宿題を点検していた私は、呆れてため息をついた。「外国をひとつ選んで調べる」という課題で、日本を選んでいた生徒がいたからだ。 どういう解釈をしたら、「日本は外国」という発想になるのだろうか。謎すぎる。そういえば、その宿題のやり方について授業中に説明していたとき、ひとりの生徒が「日本を選んでもいいですか?」と質問してきた。そして、その質問をしてきた生徒は、「うっかりカン違いした」というのではなく、本気でそう思ったらしい。とにもかくにも、少なくとも1学年に2名、「日本は外国」という認識をしていた生徒…
同僚のYさん(30代・女性)とKさん(20代・女性)が、私のところにやってきて言った。 「金山で金を掘るときの、『掘り抜き』について教えてください。」 私は即答した。 「金山マニアでも、掘り抜きマニアでもないから、わかりません。」 < 完 >
「諮問」という語の意味と読み方がわかるかを何人かに尋ねてみたが、答えられた人はほとんどいなかった。若い男性アナウンサーも答えられず、えらく恐縮して「読めなくてすみません」と申しわけなさげに言ってきた。私は彼に対して「別に、そんなに気にする必要はありません。社会科の教育実習生でも読めなかったんですから」となぐさめを言った。さらに、私は彼に「日本史の教科書に普通に載っているのに、これが読めない人が多いというのは困ったものですね」と言った。 その後、私は「諮問」という字をきちんと読めた某飲食店のおやじを高く評価し、その店を訪れておやじに挨拶をしようと思った。しかし、店は開いていたが、おやじはまだ店に…
何となく買ったふりかけの詰め合わせを開けてみると、「たまご」・「さけ」・「おかか」・「やさい」の4種類のふりかけが入っていた。 何気なくその4種類の成分表示を確認してみたのだが、意外なことがあった。4種類を比較したときに、脂質と炭水化物がもっとも多く含まれているのが「やさい」だったからだ。また、「やさい」のカロリーは、「たまご」・「さけ」と並んで同率1位であった。「やさい」って、「野菜」だよなぁ? 野菜って、そんなに脂質・炭水化物・カロリーが多いの? 私は最近、中年太りが進行して、下っ腹がどんどん出てきている。だから、成分表示を見ていなかったら、「やさい」が最も太りにくそうだと思って、「やさい…
職場で、仕事に関するメールなどがきていないかと思って、スマホをいじっていた。そのとき、突然、スマホの画面に小さく我が家のぬいぐるみの動画のようなものが流れ始めた。その動画を消そうと思ってあれこれ操作しているうちに、別の動画が流れ始めた。その動画から、突然、エロティックな女性の声が出た。 音が出た瞬間、私はスマホの音量をゼロにしたが、周りから変な目で見られていないか非常にドキドキした。ドキドキしすぎて、その勢いで起床。 < 完 >
毎日のように授業をしていると、生徒からいろんな質問を受ける。最近の子は漢字が非常に苦手なので、漢字の読み方を質問されることはしばしばである。先日も、ある高校生から漢字の読みを質問をされたのだが・・・その漢字が、小学4年生レベルのものだったので驚いた。しかも、その漢字が授業でも日常生活でも普通によく使うものだったので、私はことばを失った。 そして、私は低レベルすぎる質問に少しイラッとして、「自分で調べて!」と突き放した。すると、生徒は言った。 「調べたけど、わからなかったんです。」 このことばを聞いて、なんか少し怖くなってしまった。あの子は、いったい何をどうやって調べたんだろうか。あまりに基本的…
授業中に、私は自分が歌ってスマホで録音した「ハゲの歌」を流した。生徒たちにウケると思って流したのに、まったくウケなかった。 私はあまりにもウケなかったことに焦り、生徒たちに「これ、もとの曲を完コピしてるくらいにクオリティ高いねんで?」と言って、クオリティの高さを強調しようと試みた。 しかし、私が曲を流しながらクオリティの高さを強調し始めた直後に、スマホのアラーム音が大きな音で鳴り出して、歌詞もメロディーもまったく聞こえなくなった。 < 完 >
母方の実家の玄関で、布団を敷いて寝ていた。そのとき、玄関ドアのすりガラスの部分から、人影が見えた。私は恐れおののき、万が一に備えて、不審者がきたときに攻撃できる武器がないか探した。しかし、近くには、ゾウのぬいぐるみしかなかった。 そんな中、玄関ドアが開いて入ってきたのは、母であった。母は、剣のような形状の杖をつきながら、私の横を通り過ぎていった。 < 完 >
私が日本史の授業をしていると、学校のことをあまり信用していないという保護者(女性)が教室の後ろのドアから入ってきた。その保護者は、連れてきていた小学生くらいの息子といっしょに教壇までやってきて、私に代わって日本史の授業をし始めた。突然のできごとに生徒たちは驚いて、変な空気になった。授業後、その保護者は私に言った。 「たぶん(生徒が)ノッてこないと思っていたが、やった。」 ちなみに、その保護者は授業前に講師室に来て、ドアのところから講師たちのようすを観察していた。そのとき、私は自分のイスの上に寝っ転がっていた。私は保護者が来ていることを知っていながら、むしろ、その保護者に見せつけるように、そのま…
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