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弌矢
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2020/09/14

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  • 私にふれる

    あろうことか私は女の子にもかかわらず、二四歳の夏で失った。バージンを、ではない、性欲を、だ。 一八歳のときはお酒を飲むと(あるいは飲まされると)、性欲が噴火してベッドのなかは炎に包まれたものだ。実際、吸いなれていない煙草をベッドシーツに落としたまま快楽の余韻のなかで眠ってしまい、ホテルがボヤになったことがあるくらいだった。 二四歳の誕生日を迎えた二箇月後の八月のことだ。夜色の東京湾で友達の子と二人、釣りをしているときに海に向かって発作的に、私の性欲ないないどこいった! と叫ぶと、その子がたいそう私の気持ちを心配してくれたのだが私は、気持ちじゃなくてこの躰! と続けて叫んでさらに

  • 老いてからのLSD迷宮入門

    アシッドをチャリと呼ぶ流行りもとうに廃れたいま、こちらは八〇歳になった。ドラッグは使ったこともなくて、けれども興味はあった。 手に入れたのは東京タワーの展望台だった。女の子の細い手がそれをこちらに渡したのだった。女の子は二人組で連れの男といた。その女の子たちに、あなたの長い過去の極彩色を見るわ、と言われたのに、それが違った。 未来を見てしまったのだった。過去など見やしなかった。 ところで、ヘロインには興味がなかった。快楽はもうたくさんだった、といったら枯れ木扱いされるだろうが、こればかりは仕方がない。セックスには若いときに狂ったし、実は今でもやっていた。三〇代くらいがいまの好

  • 白昼のさなかに、眠りを削りとり、狂...

    白昼のさなかに、眠りを削りとり、狂わんばかりの季節を描く 弌矢

  • 読書の喜びを求めない人は、その人の...

    読書の喜びを求めない人は、その人の責任でそうしている。喜びを求める能動性を発揮しようともしない人がどうして喜びなど得られるだろうか。 弌矢

  • 読者にとどくことだけが目的になって...

    読者にとどくことだけが目的になってはいけない。とどいたときに何が起こるか、そこに謎めいたものがある。忘れないこと。 弌矢

  • 書くことそれ自体が、意味を凌駕する。

    書くことそれ自体が、意味を凌駕する。 弌矢

  • 明日も空いた時間に端末を持って公園...

    明日も空いた時間に端末を持って公園に行ってスケッチをしに行こう。文のスケッチ。 弌矢

  • ジャンルにこだわらずに色々聴きまく...

    ジャンルにこだわらずに色々聴きまくってきた。自分というジャンルを持っているつもりだから、誰かが勝手に決めたジャンルにはできるだけ従いたくないからだった。 弌矢

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