ピアノだけではありませんが、 他の人と比べない、というのは役に立ちます。 私は、上手な人の演奏を聞きますと、 感激するのと同時に、
一昔前の生徒さんから、突然ですが、 ピアノ録音付きのメールが届きました。 ロシア文学、そして、ロシア文化一般が大好きで、 ロシア語も習って、旅行にもよく行く女性です。 さて、 それに添えられていたのは、スクリアービンのエチュード。 深い悲しみが伝わってくる演奏でした。 きっと、...
ピアノに向かっている時間の中で、 私が一番、イヤだなぁと思うのが、譜読み期間。 新しい曲を始める、という、うれしさ。 音は耳に流れるのに、手が動かない、というもどかしさ。 テキトウに、弾いてみたいけど、 きちんとやらないと、この先苦労する、という切迫感。 生徒さんのあいだでは...
私の勤めている音楽院では、 いろいろな国の出身の生徒さんがいます。 40年前、勤め始めた時は、 フランス人ばかりだったのですが、 今では、他の地から移り住んできた人が、 半分以上になっています。 (私も、よその地から来た、その一人です) さて、 ヨーロッパ、 アメリカ大陸、 ア...
テンポが走ってしまうので、 メトロノームを使いました、という話を たまに、ききます。 けれど、 私は、ちょっと、不思議に思います。 そうではなくて、 メトロノームを使って調べてみたら、 テンポが走ってる、ということが判明した、 のではないか、と思うのですが。 テンポが走ってし...
私は、数字とはあまり仲が良くありません。 たとえば、ピアノ曲の作品番号を言われても、すぐに、 「あ、あれだ!」とは思いつかなく、困ることが多いです。 というふうに、数字に弱い私ですが、 その一方で、時計を見て、 11時11分、というのを目撃してしまうと、 妙に嬉しくなったりしま...
楽譜のはじめに、 Allegro とか、Lento と、 速度について、書いてあります。 それは、人によって、どう解釈するか、 かわってきますが、 そこが、おもしろいところです。 一方、 メトロノーム速度が、書いてある場合。 さあ、どうするか。 ある日、 とてもまじめな生徒さ...
熱心な生徒さんを見てますと、 たまに、痛みが生じています。 まず、 それは、 熱烈に練習してるからで、 よろこばしいことです。 ただ、 いい痛みと、 まずい痛みがある、と思いますので、 ここに、書いておきます。 ☆いい痛みは、 *筋肉が疲れた痛み *あれこれ考えすぎたための頭痛...
今から考えると、ピアノ曲で、 なんで私はあんな曲を弾いたのだろう、と 思う曲があります。 でも、先生が、そう決めてくださったので、 弾いていたのです。 さすがに、大学に入ってからは、 先生ともお話をして、希望をお伝えすることもありました。 それでも、中には、 あんなに 弾くづらく...
コロナのせいかどうか、よくわかりませんが、 最近、大人の方が、ピアノを始めたい、という人口が 私のところでは、増えています。 特に、珍しいことは、 男性の割合が、増えています。 コンピューター関係の若者、とか、 機動隊の方、中年の方、とか、 定年近くの、サラリーマンの方。 もちろ...
何か、自分で目標を立てて、新しいことを始めても、 3日でザセツした覚えが、私には、なんどもあります。 三日坊主、というものです。 そこで、やめてもいいのですが、 まだ未練があるときは、 また、再出発。 また、三日坊主になって、 また、再出発。 と、 そういうことを繰り返しています...
毎日私は、北京オリンピックの、スノーボードを観ています。 空中で回転をしながら、すごい技術で降りてくる選手たち。 そして、軽々、すんなりと着地(着雪)するなんて! すごすぎて、 美しすぎて、 私は、感激しながら観ています。 さて、 肉眼では、速すぎて見えないくらいのことを、 どう...
ピアノ本番が控えていると、「あ、練習しなくちゃ」という言葉が、 頭の中をうろうろし始めます。 それが、しばらく続くと、 もう、これが仕事のようになって、 次には、義務、宿題、そして、 労働のようにさえ思えてきます。 ちょっとオーバーかもしれませんが、 そういうニュアンスは、確か...
「指そり」は、よくない、と先生にいわれて、 そうならないよう努力します。 手のアーチ、のことも、気をつけます。 ですが、 上手に弾いている人をみると、 指がそっている! アーチも、関係なさそうでもある! と、 思うことがあります。 たしかに、 私も、自分で撮った動画を見て、 ...
今、北京のオリンピックを観られます。 私は、スノーボード競技を観るのが好きです。 ビッグエアという種目は、 ジャンプ台を使って、ものすごいワザを たくさん見せてくれます。 ものすごいスピードの中、肉眼で見ていても、 私には、なかなか追いつけません。 あとで、スローモーションで見...
やっとできるようになった部分や、 速いテンポで弾けたところや、 トリルが、 次の日できなくなる時があります。 私はそういう時、 あせりまくります。 口惜しいので、ますますリピートして、 そのうち、ますますテンポもあがって、 ますます、できなくなるので、 腕や手にも、自然と力がは...
短気は損気、と言います。ピアノを弾きたかったら、 まさに、この言葉が、当てはまると思います。 私は、短気な江戸っ子の血を引いているためか、 実に、気が短いです。 なんでも、すぐでき上がらないと、じれったくなります。 そんな私が、 ピアノを弾いているのです。 それを考えると「短気な...
ピアノ曲を仕上げるには、ずいぶんの努力が必要になります。 譜読みから始まって、 片手ずつの練習だとか、 ゆっくり練習だとか、 退屈で、眠くなってしまうようなことも、 しなくてはならないこともあります。 でも、 どうしてそんなことを、やってのけられるのかというと、 その先に、楽しみ...
クレッシェンド記号には、 *文字で cresc. と書いてある場合と、 *アクセント記号が、長くなったような記号と、 2つあります。 主に、 cresc. と書いてあるときに、 たぶん、これは気持ち的に「強くしなくては」と 思うせいか、 すぐ、ここで強くしてしまいがちになりま...
ピアノとはあまり関係ありませんが、 毎年、音楽院で、言ってしまうことがあります。 「きょうは、 クレープの日 ですよ」と 生徒さんたちに、リマインダーをするのです。 これは、 日本の節分と似たようなものです。 だんだん光が増してきますでしょう、 それを祝って、クレープを焼くという...
音楽院でのことです。 このところコンサートの数は、ちょっと控えめですが、 先日、ミニコンサートが、いくつかありました。 生徒さんが、いっしょうけんめい準備した曲を、 弾きます。 ライトに照らされて、得意そうなのか、緊張しているのか。 生徒さんそれぞれ、ちがった音がします。 そし...
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ピアノだけではありませんが、 他の人と比べない、というのは役に立ちます。 私は、上手な人の演奏を聞きますと、 感激するのと同時に、
何かを計画して、それを着々とできればいいですが、 そうはいかないこともあります。 急用ができた、とか、 単にその気が起こらなかった、とか、 いろいろ理由はありますが、 「挫折」した場合。
ふだん塾」オンラインレッスンの受講生の方には、 日本から、フランスからの方が多いですが、 それ以外、イギリス、アメリカからも 受講があります。
エチュードでもなんでも、 難しい曲を速いテンポで弾けるようになるには、 どうすれば良いのでしょう?
先月、大人初心者の方が入ってこられました。 お年は、だいたい70代半ば、 もしかすると、後半かもしれません。 とても順調に行っています。
私が、ピアノをこんなに長く続けていられるのは、 やはりコツみたいなものがあると思います。 以前に、 どこかで読んで、深く納得したことが あります。
先週、たったの5時間で、 3年間の悩みが解決する、という感動的なことが おこりました。 どういうことかと言いますと、 実は、3年前に、私のピアノは ダメージを受けてしまったのです。 これは腕の良くない技術者に任せた私のせい、といえば、 私のせい。
前回は、オンライン受講生の方が「ぐん!」と上達なさった、 という話をしました。 もちろん、これまで(私のところでは3年間)、 コツコツと、深く掘り下げて、 研究、練習なさってきたからなのですが、 ここへきて、 ずいぶんと変化がありました。
もちろん、そのきざしのようなものはあったのですが、 今回、ガクンと上達なさって受講生の方がありましたので、 とても嬉しく、おめでたく(?)思いました。 技術的にも、最近、
最近よく思いますが、 60歳を超えた私は、20歳のときとは違う 練習のしかたをしています。 おおまかにいいますと、 自分の弱点がよくわかっているので
ここロワール地方では、けさは10℃と、 とても涼しいです。 朝の散歩では、手袋をしてくればよかった、と 思うほどでした。
レッスンでも、コンサートでも、 本番が近くなると、緊張します。 上手に弾きたい、という気持ちがあれば、 緊張するのは仕方ありません。
フランスでは、2週間のイースター休みが ありましたので、 私も東京に帰省することができました。 その間、音楽院の生徒さんは、、、。 人それぞれですが、 今回、ものすごく変化した生徒がいます。
(オンラインレッスン、再開しています!) 2週間ほど、東京に行っていました。 お天気もよく、桜や富士山に迎えられて、 日本という国は、 なんて、美しい国だろうとあらためて思いました。
フランスでは、イースターの休みに入っています。 その間、2週間ほど、 「ふだん塾」オンラインレッスンは、お休みにいたします。 そして、東京に出張して、 対面レッスンをいたします。
たまに私がピアノを演奏しているときに どんなことを考えているか、と聞かれます。 自分でも、以前、それを観察してみたこともあります。
日本の生徒さんの中にはみられませんが、 フランスで、よくみられるケースです。 最近のソルフェージュレベルが、 ちょっとアヤシイらしいのです。 そうすると、 ショパンのノクターンでも、メロディがちっとも
今、春のお花の時期だから ことさらそう感じるのかもしれませんが、 今まで、地道にやってきた生徒さんが 突然、すごいことを見せてくれたりして、 うれしく、驚きます。 冬の間も、コツコツと練習してきて、 今、春になって、ポンと花が咲いた、というような 気持ちがします。
音楽院で、 新しい生徒さんが編入学なさいました。 もう、かなりのレベルを持っている男性。 とても音楽がお好き。 したがって、そういう心を持っておられるので、
今日は、 オンラインレッスン「ふだん塾」の受講生、 きらさんのお話をしたいと思います。 4年前から受講しておられます。 以前にも、 ストリートピアノを弾かれた、というお話
もう大人ですし、 趣味で練習しているピアノですので、 そもそもモチベーションの問題はないはずです。 それでも、 繰り返し練習が必要だとわかると、 やはり、 そんなことをしなくても、早く弾けるようになりたい! と、思ってしまいます。
先ほど、YouTubeで、マルタ・アルゲリッチの演奏を 見て、聞いていました。 ずいぶん古い動画ですので、 マルタさんも若く、 プロコフィエフの曲を、いとも簡単に弾いています。 私のような昭和の人間は、
オンラインレッスン「ふだん塾」には、 いく人か、海外からの受講生があります。 たまたま、その中には庭いじりの好きな方があったので、 ご紹介しています。 きょうは、受講生ではなくて、
私のピアノは、23歳ですが、 去年の春に、「ハンマー全とりかえ」を行いました。 ハンマーが変わると、これほど音が変わるのか!というのは、 本当に、びっくりものです。 とりかえる前に、テクニシャンに、 「音が変わりますよ。 まるで、夫をかえるようなものですよ」と さんざん言われていましたので、覚悟
けさ、オンラインのレッスンをしていましたところ、 お仕事が忙しくなってきた受講生の方がありました。 北海道にお住まいのMさんです。 その方がおっしゃるには、 仕事は忙しくなってきているけれども、 ピアノを弾くのを楽しみにしながら、 仕事を頑張っています、ということです。
ピアノの先生、と一口に言っても、 いろいろな人がいますので、それぞれだとは思います。 少なくとも私の頭の中では、 レッスンをしている時はもちろん、 そうでない時でも、 気にし続けていることがあります。
一生懸命弾いているのに、 どうも、成果が出ない、というときはあります。 それは、プロでも、趣味ピアノでも、 大きなモチベーションを持って努力している方に よく起こるようです。 そういうときはどうすればいいかと言い
きのうは、フランスではルマンというところで 24時間自動車レースがありました。 それとは関係ありませんが、 先日、私は12時間ジャッジをするという仕事がありました。 まぁ、休憩はあるのですが。
きょうは、「ふだん塾」海外組のもうひと方、 野ばらさんのお庭を紹介したいと思います。 野ばらさんは、アメリカ、ワシントン州にお住まいです。 「ふだん塾」で数年前からお勉強中の女性。
片手ずつ弾けても、両手で弾くのが、むずかしい。 確かに、そうです! 私も、それでよく苦しみます。 そういう時に、よく観察してみますと、 まず、 片手ずつちゃんと弾けているかというと、
本の読み方に、 熟読、 速読、 斜め読み、など、 いろいろな読み方があるように、 ピアノの練習の仕方も、いろいろあると思います。
先日、同業者の方に(つまり、ピアノ教師の方に) 質問を受けました。 数年前のことですが、 音楽院、教師就職試験の際、 私の生徒さんの一人が、レッスンの試験台となりました。
「ふだん塾」受講生の中には、 海外からの方が、幾人かあります。 オンラインですから、どんなに遠くても、 まるでそばにいるように、レッスンを行います。 さて、 イギリスにお住まいの方から お庭の写真をいただきましたので、紹介します。
ある程度、曲を弾けるようになると、 楽しいですから、 なんども、なんども、繰り返して弾いたりします。 さて、 ここが、肝心なところです。
音楽院では、年末テストも終わりました。 7月になると、学年も終わりです。 でも、この1ヶ月はイベントがいろいろありますし、 レッスンも、続きます。 先日のテストでは、皆さん、 ストレスフルだったようですが、 でも、そのおかげでずいぶん練習したようです。
先日のテストでうれしかったことを書きます。 いくつか、「とてもうれしかった」件があるのですが、 そして、 それは、だいたい、生徒さんが実力を発揮できた時。 それどころか、 いつもよりもっと上手に弾けたりすることもあります。
ある曲を、しばらく弾いていると、 なんだか、ちっとも改善しない、 変化がない、という時が来ることがあります。 それは、 両手で、音楽的に弾き続けている時に、 よく起こるような気がします。
今、フランスの音楽院では、テストの時期です。 テストの時は、外部の先生がジャッジに来ます。 私も、別なところへ行って、ジャッジします。
まったく初心者でなくとも(再開)、 大人になってからピアノを始める方は多いです。 逆に、 そんなことはできないはず、と 決めてかかっている方も多いです。
前回は 「音色」について書きました。 それでは、どのように、「色付け」をしていくかと 言いますと。 まずは、 全体的に、丸くて深みのある音色を 目指します。 これは、まるで、質の良い楽器を選ぶようなものです。