絶海の孤島にひとり残された少女の18年間。実話に基づく壮絶サバイバル。あらすじ先住民ガラサット族が暮らしていた島に、アリュート人たちがやってきた。ラッコ猟が目的だ。アリュート人たちは島で狩るかわりに先住民たちに分け前を約束したが、あれほど多数生息していたラッコを狩りつくすと、分け前だとビーズ玉一箱を置いて帰ろうとした。当然争いがおこり、先住民の男たちはほとんど殺されてしまう。残されたのは老人と女子供だけ。もう島では暮らせないと、ある日、全員が船に乗っ
猫が出てくる本、猫関連の本を選んでレビューしています。その他、動物関連の本たちも。
本館:猫とネコとふたつの本棚(nekohon.jp)
絶海の孤島にひとり残された少女の18年間。実話に基づく壮絶サバイバル。あらすじ先住民ガラサット族が暮らしていた島に、アリュート人たちがやってきた。ラッコ猟が目的だ。アリュート人たちは島で狩るかわりに先住民たちに分け前を約束したが、あれほど多数生息していたラッコを狩りつくすと、分け前だとビーズ玉一箱を置いて帰ろうとした。当然争いがおこり、先住民の男たちはほとんど殺されてしまう。残されたのは老人と女子供だけ。もう島では暮らせないと、ある日、全員が船に乗っ
7人の作家による文庫書下ろし短篇集。赤川次郎、稲葉稔、小松エメル、西條奈加、佐々木裕一、高橋由太、中島要による、江戸時代+猫のアンソロジー。どの話も優しく、化け猫が出てくるものでさえ、読んだ後に爽やかな風が吹き抜けていくようなものが集められています。『主(ぬし)』赤川次郎登場ニャン物:小夜姫遊び人の男、化け物、三毛猫になった姫。赤川次郎らしいテンポの良い小品。『仕立屋の猫』稲葉稔登場ニャン物:たまたまが縁で雇うことにな
心が疲れたティーンエイジャーにおすすめしたい一冊。複数の猫たちとくらしてきた著者。中でもジギーは特別な存在でした。いつも著者によりそい、ともにに歩んできた相棒。不幸にもジギーはあるとき交通事故に遭ってしまい、前足を一本失いました(うちの虎太郎といっしょですね)。しかしジギーは、不自由な体になってしまったことを嘆く様子もなく、まるで何事もなかったかのように3本足の生活に見事に適応してみせます。著者は、そんなジギーに教えられ、導かれ続けるのでした。この本
副題:東洋医学的体調チェックとツボマッサージまず、猫の肉球についての説明。その役目や、発汗のこと、臭い、各部分の名前、色、その他を、豊富な写真で説明します。つぎに、東洋医学について。陰と陽とは?経絡とツボとは?気・血(けつ)・津液(しんえき)とは? そしていよいよ、肉球診断にはいります。まず、肉球診断チェックの6つのステップ。肉球体質診断チェック表。肉球からその猫の体質がわかったところで、各体質につ
副題:東洋医学的体調チェックとツボマッサージまず、猫の肉球についての説明。その役目や、発汗のこと、臭い、各部分の名前、色、その他を、豊富な写真で説明します。つぎに、東洋医学について。陰と陽とは?経絡とツボとは?気・血(けつ)・津液(しんえき)とは? そしていよいよ、肉球診断にはいります。まず、肉球診断チェックの6つのステップ。肉球体質診断チェック表。肉球からその猫の体質がわかったところで、各体質につ
長ぐつをはいた猫と、黒装束の雌猫と、ハンプティ・ダンプティの大冒険。ストーリーはペローやグリムの童話「長ぐつをはいた猫」とは別物です。猫の長ぐつと帽子以外に共通点はありません。紹介長ぐつをはいた猫「プス」はお尋ね者。彼の狙いは「魔法の豆」。それを育てれば雲の上にある「巨人の城」に届くという。その城にはガチョウ住んでいて、「黄金の卵」を産むそうな。しかし「魔法の豆」は、悪党カップルのジャックとジルが持っていた。プスはそれを盗み出
古典の世界に棲む動物の百科!全部で126種の動物たちを、まず「実在の動物たち」112種と「幻想の動物たち」14種に大きく分類。実在の動物たちはさらに、獣・鳥・虫・魚・介にわけて紹介しています。【実在の動物たち】獣=犬、狼、狸、狐、猫、他 鳥=雉子、鶏、鶉、鷹、鳶、他 虫=蝶、蚕、蓑虫、松虫、蟋蟀、他 魚=鯉、鮒、泥鰌、鯰、鰻、他 介=海老、蟹、寄生虫、割殻、蛤、他【幻想の動物たち】龍、獅子、麒麟、鳳凰、迦陵頻伽、他
飯島正弘・土屋公幸著。日本に生息する21種のモグラの仲間たち。日本に生息しているのは、20種のトガリネズミ形目と、1種の外来種ハリネズミ目。その全種について、生息している現地での生態写真があるというのが、まず素晴らしいです。多くの図鑑は、動物園や標本の写真、下手するとただのイラストが載っているだけですから。 もっと素晴らしいのが、ほとんどの種の頭蓋骨および歯列写真が掲載されていること!頭蓋骨はまだしも、歯列写真がこんなに並んでいる本は
鼠が、ある美しい姫に懸想して・・・あらすじ何時の時代か、京の四条堀川の院のほとりに、鼠の権頭(ごんのかみ)という、とても長生きな鼠がいた。その鼠がある時、家臣の穴掘の左近尉(あなほりのさこんのじょう)を呼んで言うことには、「まったく何の因果で鼠なんかに生まれてきたのだろう、こうなったら誰でも良い人間と夫婦となって子孫が畜生道からのがれられるようにしたい」左近尉も賛成し、とはいえあなたはそんなにすばらしいお方なのだから誰でもというわけにもいくま
鼠と猫の言い分をある尊い僧が聞く。あらすじ国土安泰、よい政治が行われて、鳥獣にまで情けがいきわたっている。一条の辻に高札が立った。一、洛中、猫の綱を解き、放ち飼ひにすべきこと 一、同じく猫売買停止のこと この旨相背くにおいては、かたく罪科に処せられるべきものなり。よつてくだんのごとし。(口語訳: 一、京の市中では、猫の綱を解き、放し飼いにしなければならないこと 一、同じく猫の売買をさしとめること このことに違反する
羽田詩津子訳。動物行動学が教えるネコの心理ネコを愛している人は、それ以上のことを知らなくても、わたしの友人であり仲間だ。―――マーク・トウェイン前裏表紙より英国の動物学者がネコを語る著者のジョン・ブラッドショーは、ブリストル大学人間動物関係学研究所元所長として、長年飼い猫・飼い犬の行動や心理、動物福祉、人間との関係等を研究。本書『猫的感覚』は《ニューヨークタイムズ》のベストセラーとなり、NPRブック・オフ・ザ・イヤーを受賞。初めてネコと暮らす方は
シカの顔を見分けて33年!超貴重な世界的大研究すばらしい観察記録です。世界に誇れるレベルであること間違いありません。33年にも渡って、ひとつの地域に生息する総計1000頭にも及ぶ野生動物を観察し続けたというだけでも偉業ですが、その個体識別法が主に顔や身体的特徴を覚えて、というのは本当にすごい!野生動物にペンキも標識も何もつけずに、顔や外見だけで見分け、名前をつけて行動観察をする方法は「ジャパニーズ・メソッド(日本式調査法)」として外国でも広く知られてるように
「動物機械論」=動物に魂や精神はあるのか?それとも、ただの自動機械か?今回は、あの超有名な哲学者、デカルトの著。「え?ここは猫本紹介コンテンツでは?なぜデカルト?」と思われる人も多いかもしれない。が、動物の権利や解放について、少しでも調べた事のある人なら、「あの悪名高き《動物機械論》か!(怒)」と思い当たるだろう。そう、動物愛護の世界ではデカルトは悪魔の使者みたいな存在。多くの動物達を苦しめてきた張本人みたいな扱いだ。ルネ・デカルトは1596年にフラ
猫SF傑作選。猫がでてくる短篇集。「地上編」5話、「宇宙編」5話の、全10話です。パフ―――フェフリー・D・コイストラ"Puff" Jeffery D.Kooistra 山岸真訳 登場ニャン物:パフ、他子猫はすぐ大人猫に成長してしまう。それはとても残念なこと。遺伝子工学を使って、子猫時代をうんと長く引き延ばせないものかと考えた男は・・・子猫時代を引き延ばされた猫と、人類。そこに、我々人類に対する強烈な皮肉?風刺?を感じてしまったのは深
「種差別」について徹底的に追究した名作マンガ。「人種差別」や「性差別」についてなら、誰でも聞いたことがあるでしょう。ヒトを、肌の色や人種とか出生地、あるいは、男か女かLGBTQかで差別することです。しかし日本人は平和ボケ民族と言われるだけあって(?)、人種差別や性差別を鋭く掘り下げたマンガは少ないようです。まして「種差別」について、これほど深く、これほど詳細に追究したマンガなんて、他にないでしょう。動物愛護マンガは多いのですが、種差別と動物愛護は似て非なるも
うんちはいろんなところで役に立っているよ!うんちってなに?どうやってできるの?動物たちのトイレは?うんちの形は?動物達のうんちを、楽しくかわいらしく解説した絵本です。 動物たちは色使いも表情も親しみやすい絵柄です。西洋の絵本によくあるような、我々日本人から見たらリアルすぎたりデフォルメが不気味だったり、なんて絵はありません。また、内容からして当然ながら、うんちの絵だらけですが、不思議なほど不潔感はありません。それどころか、愛
副題:~小笠原のノラネコ引っこし大作戦~。永吉カヨ/絵、小笠原自然文化研究所・社団法人東京都獣医師会/監修。あらすじ小笠原諸島は、日本本土の南東、1000km以上も離れた太平洋上に位置する島々です。父島列島、母島列島、聟島列島と、硫黄列島、西之島、南鳥島、沖ノ鳥島など、大小30余りの島からなっています。小笠原諸島は大陸と陸続きになったことはありません。そのため、ごく限られた生き物たちしか島々にたどり着けませんでした。翼を持つ鳥やコウモリ、風に
副題:異説里見八犬伝曲亭馬琴の超大作『南総里見八犬伝』は、名字に「犬」がつく八剣士(犬士)が大活躍する物語。しかし、里見家に本当にいた家臣たちにについていた字は「犬」ではなく・・・!?あらすじ猫田京介(狂介)は孤児だった。18歳で養護施設を卒業した後も、まともな職につかず、飲み歩いては暴れて、警察の厄介になることもしばしば。その男、小笠原に出会ったのも浅草警察署の留置場内だった。小笠原はなぜか猫田に興味を持ったようで、一枚の名刺を渡してきた。その名刺
どうしたら佐々木主人に恩返しができる?。あらすじ怪界には絶対の掟がある。現界に降りた物の怪は、決して人間にその正体を知られてはならない。もし見られた場合は怪界に戻るのが掟だった。猫又の斑さんも、うっかり、見られてしまった。王は斑さんに、二週間後に怪界に戻るよう言い渡す。虎太郎という見張り役までつけられてしまった。ほんの子猫だが、この子も観怪(みけ)=物の怪の見張り役=である。こうなったらもう、斑さんも掟には従うしかない。それにしても心残りなの
吾輩は猫又である。あらすじ名前はなかった・・・大昔、ふつうの猫であった頃は。猫又と今は立派な名前がある。「斑(まだら)さん」だ。「さん」付けで頼むね。吾輩のご主人、佐々木探偵事務所の佐々木さんが、「斑さん」と名付けてくれたのだから。そう、大正時代には普通の猫だった。それがなぜか「怪界(けかい)の王」に認められて、物の怪、つまり猫又となったばかりか、「観怪(みけ)」として現界に来ることになった。観怪というのは、いわば物の怪たちの見張り役のようなものであ
井上太一訳。副題:真の非暴力へ、《軍事-動物産業》複合体に立ち向かう (前略)軍事という人間の営為は人間以外の生きものを、人間以上に苦しめる。(中略)最大の被害者は彼等であり、戦争が起これば我々はどのような立場の人間であれ加害者になる(後略)「訳者あとがきに代えて」より page261私は、ロシアがウクライナに侵攻して以来、Twitterにアカウントを作って、1日1回だけだが毎日欠かさずツイートしている。内容はずっと同じ。「NO WAR」の文字と動物写真
都会から田舎に引っ越した元箱入り娘猫は・・・。となりの家まで田んぼ数枚分、つまり、数百メートル。そんな空き家に愛猫1ニャンをつれて移り住んだ一人の男。それまで空き家だったその田舎家には、以前はキツネが住んでいたとかいなかったとか。 そんな古民家で、男は小さな畑を耕し、大根やキュウリを植え、薪ストーブを燃やして暖を取る生活を始めた。まさに絵に描いたような田舎暮らし。 愛猫の名前はカボチャ。山の暮らしにたち
←もどる:『耳嚢』(1/2)巻之九 猫の怪の事現代語(逐語訳ではありません)文化十一年、日光東照宮に修復工事があって、江戸から大勢出かけたが、御徒目付(おかちめつけ)の梶原平次郎が、当地の知り合いへ言ったこと。日光奉行同心(どうしん)の山中佐四郎の妻が愛猫家で、常々3~4匹も飼っていたが、一両年前から病気になって、去年以来重く、猫の真似などするようになり、この春は食べるときも猫みたいに食べる上、病気なのに食欲もすごい。看病人も困って、「何かに取り付か
『耳嚢(みみぶくろ)』について『耳嚢』は旗本根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が、天明から文化にかけて三十余年間に書継いだ随筆です。内容は、耳に挟んだ奇談や雑話など、今の言葉でいえばゴシップ話に近いものから、生活の知恵や治療法など、いわゆるライフハックまで。どれも数行~せいぜい3ページくらいの、ごく短いものです。それが全部で10巻433話。文庫本では、原文だけ現代語訳無しの編集でも、分厚い上中下の3冊分。なかなかの分量です。【補】天明=1781-1789年、文化=1
ニャン氏の事件簿シリーズ3冊目。猫缶を開ける音の「音楽的な響き」??あらすじ茶谷歩(ちゃたにあゆむ)は入社三年目の24歳、勤め先は製缶会社。缶詰の中身ではなく、外側、カンカンを作る方である。アマチュアロックバンド「スクーターズ」のギタリストでもある。そんな、まだ下っ端の茶谷が、大株主(の秘書)との会合(?)に使命されちゃて。抜擢の理由は、「茶谷くんはロックバンドをやっていたわよね?」大株主は、音楽をやっている社員と話がしたいそうで。いや、音楽と言って
ニャン氏の事件簿シリーズ2冊目。悩める女性編集者のまわりで不思議な出来事が次々と。あらすじ田宮宴(うたげ)は、中堅の出版社「プラタナス書房」の編集者。担当は児童書。最近は児童書の需要が減っているのか、それとも単に会社が力を入れてないだけなのか、かつては複数名の編集者が在籍していたが、いまや宴ひとりだけ。おかげでてんてこ舞いの忙しさ、なんてことは全然なくて、むしろ暇。暇だから、あちこちの雑用に引っ張り出されたりもする。それはそれで、面白い体験もできて、悪くはな
珍獣アイアイの、詳細な観察レポート。動物が好きで、生き物の観察記録や研究レポート等を読むのも大好き、なんて人たちには、たまらなく魅力的な一冊。はい、私もそんな一人です。ですから夢中で読みました。すっごぉい!きゃー、ホントに?あら、うらやまし~!え、そうなの?等々(笑×笑)。アイアイという動物は、その奇妙な姿等から動物系の番組で時々とりあげられることや、「アイアイ」という童謡(相田裕美作詞・宇野誠一郎作曲、1962年発表)が流行ったことなどから、その名
副題:「動物の知性と感情をめぐる驚くべき物語」。動物達のはかり知れぬ能力。その愛情の深さは人類より深く、その知力はしばしば人類にも勝る。なのに、なぜ、人間は動物達をこれほどまでに貶め続けてきたのか?なぜ、動物達の能力に気づかなかったのか?気づこうとしなかったのだ。彼らとヒトと、なんら違いがないことを知られてしまったら、ヒトにとってはあまりに不都合だったから。・・・本では、実はそこまで強い言葉では書かれていません。気づかなかったのはあくまで「ヒト目線で
家を失った老紳士は愛猫をかかえて旅立つ。あらすじハリー、72歳。妻を亡くし、子供たちも独立して、今はニューヨークで一人暮らし。常に愛猫トントと一緒で、外出時にも連れ歩く徹底ぶり。トントも、リードをつけられて犬のように散歩を楽しんでいた。そのハリーが住むアパートが区画整理で壊されることになった。ハリーは抵抗したが、強制的に立ち退かされる。 仕方なく息子の家に同居したが、孫とは同室だし、嫁とは折り合いが悪い。いたたまれなくなって、
2022年1年間のアクセス解析により、ページビューの多かった作品トップ10です。No.1 『しっぽの声』第13巻 作画:ちくやまきよし、原作:夏緑、協力:杉本彩https://nekohon.info/chikuyamakiyoshi-shipponokoe13/動物愛護の問題について、鋭く突っ込んだ名作コミックが堂々の1位となりました。何より「ビッグコミック オリジナル」という一般誌で連載されたというのがすばらしい出来事でした。この作品
4人の人間と、1匹の猫が、複雑に織り込まれて。あらすじ主な登場人物は4人。中学2年生の男の子、同じく女の子、25歳の男、35歳のアーティスト、それから、一匹の猫。中二の佑多は、小学生のときは「猫たちを数えて勝負する世界」に身を置いていた。その世界の天才児だった。その頃の名前はユウタ、または、響きだけの U-ta。しかし小六の夏休みの大決戦で破れた。中二の少女の、小学校時代の名はシュガーだった。小学校は兎たちの聖域として「うさうさ王国」が樹立さ
人間になっちゃった猫と、内気な新聞記者の、ハートフル・コメディー♡あらすじティベは新聞記者。なのに内気すぎて、取材ができません。関係者にどんどん突進して取材しなきゃならないのに、つい気おくれしちゃうんです。とうとう、ボスに言い渡されます。明日こそ記事になるネタを持って来い!でなきゃクビ!トボトボと歩いて帰る途中、木の上に登った女性に出会います。犬に追いかけられて、思わず登っちゃったのだとか。これ、新聞記事になるかなあ?
映画『Clarence the Cross-Eyed Lion』、米TVドラマ『Daktari(ダクタリ)』
映画『Clarence the Cross-Eyed Lion』"He's the King of Beasts ...who just couldn't quite be Beastly!" (彼は猛獣の王者・・・ただ、どうもちょっと、猛獣っぽくなれないんだ)「Cross-eyed」とは「内斜視」という意味。国立国会図書館サイトでは「やぶにらみのライオン」と訳されていました。そうなんです、クラレンスは内斜視のライオン。シャム系の猫にもよく見
飼い主が夜逃げ。残された子猫を救え!あらすじ保護猫カフェのオーナーにレスキュー要請がはいった。アパートの借り手が夜逃げし、猫が部屋に残されたらしい。しかしオーナーはぎっくり腰でろくに動けない。おじさまと、おじさまの元教え子・九重は、オーナーに付き添ってレスキューに乗り出した。そのアパートはまさにゴミ屋敷だった。あらゆるモノが積み上がり、腐臭がすごい。こんな部屋に本当に猫がいるのか?まだ生きているのか?もしまだ生きているなら、一刻も早く助け出さないと餓
飼い主が夜逃げ。残された子猫を救え!あらすじ保護猫カフェのオーナーにレスキュー要請がはいった。アパートの借り手が夜逃げし、猫が部屋に残されたらしい。しかしオーナーはぎっくり腰でろくに動けない。おじさまと、おじさまの元教え子・九重は、オーナーに付き添ってレスキューに乗り出した。そのアパートはまさにゴミ屋敷だった。あらゆるモノが積み上がり、腐臭がすごい。こんな部屋に本当に猫がいるのか?まだ生きているのか?もしまだ生きているなら、一刻も早く助け出さないと餓
〈おめでとうございます!あなたのクラスはノアに選ばれました!〉。不思議な黒猫ノアと、小学生たちの物語。あらすじ本では、ノアの短編小説が2編収録されています。勇気リンリン!健太は、黒猫の首にまかれた風呂敷をほどいて驚きます。そこには手紙が入っていました。手紙には、この猫は「ノア」という名前であること、いろんな学校を渡り歩いている「さすらい猫」であること、ノアのお世話は特に何もすることはないが、ノアが現れたということはあなたたちのクラスは
かつて、日本犬は絶滅寸前だった。あらすじ明治維新後、洋犬がどっと日本に流入して在来犬と混血した。また日本人も舶来ものを好み、在来犬を「駄犬」として尊重しなかった。結果、みるみる日本犬が減っていった。あわや日本犬が絶滅しそうになったとき、有志たちが立ち上がる。まさにギリギリなタイミングだった。「日本犬保存会」が設立されたのは昭和3年(1928年)。メンバーはいわゆるインテリ層のほか、軍人や資産家も多く、全国的に国粋主義が台頭しつつある背景もあり
日本で「ねこ」が登場する最古の文献。『日本霊異記』の正式名称は『日本国現報善悪霊異記(にほんこくげんぽうぜんなくりょういき)』。南都薬師寺の僧・景戒(きょうかい)が著した説話集で、日本最初の短編小説集でもあります。およそ五世紀から八世紀の末期までの説話がだいたい年代順に並べられ、上中下の三巻に分けられています。【上巻】計三十五話、およそ雄略天皇(五世紀)から奈良時代書記までの説話【中巻】計四十二話、奈良時代中期の聖武・孝謙・淳仁の三代の天皇のころの
まるまる一冊、動物のウンチのお話♪。世の中には子供たちに大人気、「うんこドリルシリーズ」なんてものがありますが。 種々様々な動物達の、種々様々に香るウンチの話ばかりを、290ページの文庫本にギュウギュウに詰め込んだ動物ウンチ雑学本なんて、この本だけじゃないでしょうか。 最初から最後までひたすら、ウンチ、ウンチ、ウンチ!ウンチの話題で埋め尽くされています。巨体ゾウの大迫力ウンチ。オタマジャクシの命を守るウンチ。イリオモテヤマネコの生態調査にかかせないウンチ。
腕は良いけど、どこか頼りない先生。あらすじ高円寺達也(こうえんじたつや)は、数年間の勤務獣医師を終えて、古ーい動物病院を任されることになった。その記念すべき1日目、病院についてみると、その玄関には張り紙が。看板はおろした 徳丸 あとは若造獣医師にまかせたのでよろしく! page6病院の看板まで外されて、かわりに「仮動物診療所」の張り紙。老獣医師の徳丸先生は、申し送りもせずにさっさと田舎に隠居してしまっていたのだ。
そこは小さいけど腕は確かな動物病院。院長は久間武春、通称クマ先生。現在は診療は若手にまかせ、ご自身はハリ治療などを担当しているが、手が足りないときは手術等も手伝う。聖堂勇馬獣医師、通称ウマ先生。MF動物病院の中核で、院長はじめ皆の信任は厚く、外科手術の腕はピカ一。いい加減な飼い主には厳しく叱ることから、恐がられることも。高円寺達也、通称コオ先生は若手獣医師。最初は頼りなく見えたが、ビシバシ鍛えられてぐんぐん成長。ジャニーズ系のイケメンで明るいムードメ
「シュールレアリスム」という言葉を作った世界的な詩人ギヨーム・アポリネールの『動物詩集』にこんな詩があります。 猫私が我が家に望むもの分別のあるひとりの妻と本の間を歩きまわる一匹の猫と彼ら無しではどんな季節も過ごせない友人たちと。 Le chatJe souhaite dans ma maison:Une femme ayant sa raison,Un chat passant parmi les livres,Des amis en toute sa
「シュールレアリスム」という言葉を作った世界的な詩人ギヨーム・アポリネールの『動物詩集』にこんな詩があります。 猫私が我が家に望むもの分別のあるひとりの妻と本の間を歩きまわる一匹の猫と彼ら無しではどんな季節も過ごせない友人たちと。 Le chatJe souhaite dans ma maison:Une femme ayant sa raison,Un chat passant parmi les livres,Des amis en toute sa
猫の本だけを扱う、日本初の猫本専門店。今でこそ、猫本ばかり扱っている書店は複数あります。「猫本専門 神保町にゃんこ堂」(東京・神保町)、「Cat’s Meow Books」(東京・世田谷)と、本書の「書肆 吾輩堂」(福岡市)の御三家をはじめ、猫本専門とまでいかなくても、猫本専用棚を設けているとか、店内を複数の猫がうろついている本屋さんが増えてきたのは嬉しい限りです。らに猫雑貨専門店や猫カフェにいたっては、あちこちに出来てきたといっても過言でない状況。
突然現れた不思議な猫の要求は?。孤独な高校生と本と猫のファンタジー小説。あらすじ夏木林太郎は無口な高校生。幼いころに両親が離婚、母も若くして死に、祖父と暮らしていた。が、その祖父まで死んでしまった。遺産と云えば、小さな古書店だけ。負債とまではいえない程度の、流行らない古ぼけた店。ひとり残された林太郎は本好きだったけど、高校生がいきなり古書店を経営するなんて、誰だって無理とわかるだろう。幸い、叔母が彼を引き取ってくれることになった。いつ
未消化の『記憶』を解読していくと・・・。外見はどう見ても猫だが、実態は「獏(ばく)」?そう、あの、夢を食べるという動物。ただし、夢の中に含まれる『記憶』部分だけは消化できない・・・『書店男子と猫店主の長閑なる午後』の続編。あらすじ賢人(けんと)は駆け出しの絵本作家。絵本だけでは食えないので、横浜は元町の裏通りにある「ママレード書店」でバイトしている。オーナーは賢人の高校時代の先輩で、他に収入の良い副業を持っているから、本屋の経営にはてんで無頓
どこからどう見ても猫だけど、実は・・・。鋼色の猫が店主?あらすじ賢人(けんと)は絵本作家。大学在学中に大きな新人賞をとったものの絵本だけでは生活できず、バイトを掛け持ちしてなんとか暮らしていた。そんな彼を嘘のような好待遇でバイトに雇ってくれたのが高校時代の先輩、馨(かおる)。曾祖父から譲り受けたカフェを書店に改造したところだ。店員は賢人と、それから、店長のミカン。このミカン、どこからどう見ても"猫"だが、「ミカンは、俺のひい
書店猫ハムレットシリーズ最終話。書店経営は軌道に乗ってきたが、ダーラの心中は・・・?原作ではこれが「書店猫ハムレットシリーズ」6作目ですが、和訳では5冊目となります。あらすじ書店の2階を改装したコーヒー・バーは利益を上げはじめ、稀覯本のオンライン販売も増えてきた。ダーラの個人書店経営は今のところうまくいっている。なのに、ダーラはモヤモヤしっぱなし。その原因はリース刑事の婚約者、コニー。なぜか彼女はダーラに頻繁に連絡をくれ、すべてにおいて頼って
ダーラの友人が突然死。事故?病死?それとも・・・まさかの殺人?原作ではこれが「書店猫ハムレットシリーズ」5作目ですが、和訳では4冊目となります。あらすじダーラは個人書店「ペティストーンズ・ファイン・ブックス」のオーナー。30代半ばの女性、今は独り身。それまでラウンジに使っていた2階を、コーヒー・バーに改装。十代と若いロバートは、販売員からバリスタに転向した。書店の副業としてはまずまずの客の入りだ。若者たちが、コーヒー(と、イケメンなロバート)
ハムレット、全米キャット・ショーに出演する。原作ではこれが「書店猫ハムレットシリーズ」4作目ですが、和訳では3冊目となります。あらすじ個人書店「ペティストーンズ・ファイン・ブックス7」のマスコット猫、ハムレットは、アメリカンショートヘアーにしては大きすぎる雄猫だ。この真っ黒な猫が、大会中に飼い主ダーラの真似をして、空手の型を自発的に披露してみせたのだから、話題にならないはずがない。会場にいあわせた何人もの人がそれぞれ動画を勝手にSNSにアップした。ハ
書店猫ハムレットシリーズ。あのハムレットがなぜか元気がない?原作ではこれがシリーズ3作目のようですが、和訳では2冊目となります。あらすじ前作で、殺されそうになったダーラ。あわやというところで彼女を救ったのは猫のハムレットだったが、そのハムレットもこっぴどく投げ飛ばされたのだった。体の傷はもう治ったはずなのに、どうもハムレットの元気がない?あの超マイペースでふてぶてしい猫が?心配したダーラは猫のセラピスト、否、「猫の行動の共感力者(エンパス)」
超マイペースな黒猫が本を落とすとき。原作ではこれがシリーズ2作目ですが、和訳では1冊目となります。あらすじダーラは30代半ばの独身女性(バツイチ)。大叔母の死後、ニューヨークの書店とそのアパート付き建物、そしてそこに住む黒猫のハムレットを相続した。書店には店長のジェイムズがいるが、彼とダーラの二人だけでは人手が足りない。アルバイト募集に求人は少なくないが、適格者となると・・・なにしろ、条件が厳しすぎるのだ。本の知識はもちろん多い方がよ
プーチンのヒトラー化を予言した本。2022年2月、世界を震撼させる大事件が勃発した。ロシアによるウクライナ侵攻である。2014年のクリミア危機以降、あの地域でずっと紛争が続いてきたことくらいは私だって知っている。ロシアがもっと大がかりな軍事作戦に出るかもしれないとのウワサは、平和ボケな日本のマスコミでさえ小声で流していた。とはいえ、だ。まさかこの2022年という現代に、あんな酷い戦争を本当にロシアがしかけるとは!私としては、もー信じらんない!!!どーした、ロ
『しっぽの声』第13巻 作画:ちくやまきよし、原作:夏緑、協力:杉本彩
「保護動物」がステータス化?なぜか保護猫たちが盗まれた。それも耳カットされた子ばかり。「耳カット」とは、去勢・避妊手術済みだという印のこと。麻酔の効いているうちに雄は右、雌は左の耳に切れ目を入れる。その形が桜の花びらにも似ることから「さくら耳」ともいわれる。カットすることで遠くからでも、それが手術済みか、さらに雄か雌かがわかるようになり、同じ猫が何度も捕獲+手術される過ちを防ぐことが出来る。その、耳カット猫たちが狙われた。動物シェルター運営者
『しっぽの声』第12巻 作画:ちくやまきよし、原作:夏緑、協力:杉本彩
「いいのよ、私が(仔犬の尻尾に輪ゴムを)巻いたのよ。血を止めて腐らせているの。」尻尾が短い犬種は多い。ちょこんと切り株より短い尻尾をフリフリしようとしている姿は、見ようによってはかわいく見えなくもないけれど・・・その短尾が実は生まれつきではなく、まだごく幼いときに人工的に切り取られたものであることを知っている人は意外と少ない。しかもその多くが、獣医師でもないブリーダーによる無麻酔切除だなんて!ブリーダーの女性は満面の笑顔で言う。「大丈夫大丈夫
猫好きの輪がどんどん広がっていくおじさまこと神田冬樹の息子・星鳴(ほしなり)と、おじさまの同僚の森山良春(よしはる)がバンドを組むことに。喜ぶおじさまと、喜ぶパパさん(=おじさま)を見て喜ぶふくまる。幸せだね~~♪ふくまるの家には今、人がいっぱい。まだ居候中のジョフロワ・ランベールと彼が拾った5匹の子猫たち。娘の空子、親友の小林、ピアニスト仲間の日比野、その他。そのみんなの中心にふくまる。ふくまるが幸せだと人間もどんどん仲良く幸せに。*
鎌倉時代前期に成立した編者未詳の説話集『宇治拾遺物語』に収められている話は全部で197話。日本だけでなく、中国、さらにはインドの話も集めた説話集です。「説話」などと書くと堅苦しく思われるかもしれませんが、全然そんなところはなく、多少は仏教的な教訓めいた文章等もありますが、それより話の奇妙さ奇抜さの方が目立つものが多い感じです。最後の一話も、儒教の孔子様が大盗賊に言い負かされてすごすご引き返す話ですし。要は編者が「面白い」と思った話を集めただけじゃないかな、体
著者のバッタ愛に感動するやら、笑っちゃうやら。著者は小学生のころ、『ファーブル昆虫記』を読んで感動。さらに、ある科学雑誌の記事に仰天、なんとバッタの大群に巻き込まれた女性が緑色の服をバッタに食べられてしまったという。なんて恐い・・・ではなく、なんて羨ましい!自分もバッタの大軍に服を喰われてみたぁい!と、こんな経緯で、小学生の時に将来の職業も夢も決めてしまった。職業はもちろん昆虫学者、夢はバッタに食べられること!そしてその通り、バッタの研究で博士号を取
【NNN】 ねこねこネットワーク。ぬこぬこネットワークと読む人も。インターネット上でまことしやかに囁かれている都市伝説。猫による猫のための組織。猫好きの人のいる家に最高のタイミングで猫を派遣する謎の秘密結社。野良猫が生涯飼い猫として幸せに暮らせるよう、日々暗躍している。そんなステキな「NNN」が活躍する本を集めました。どの本も猫好きさんには超々お勧めの本ばかりです!読めば心がほんわり温まり、そして必ずあなたの愛猫がますます愛おしくみえてきます。ぜひお
矢崎存美『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 猫は後悔しない』
シリーズ第四作。「NNN」=猫好きの間で密やかに囁かれている謎の組織[ねこねこネットワーク]。真澄は孤独だった。仲の良い家族と信じていたのに。いまだになぜ離婚されたのかわからない。なぜ夫ならず子ども達まで離れていったのかわからない。すべての気力を無くして、それでも生きていくためには働かなければならず、慣れないパートの日々・・・そんなある日、猫を轢いてしまう・・・自転車で。真澄はそれまで猫には全然興味が無かったが、仕方ないので動物病院へ連れていき、その後、真澄
矢崎存美『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 毛皮を着替えて』
シリーズ第三作。「NNN」=猫好きの間で密やかに囁かれている謎の組織[ねこねこネットワーク]。。「毛皮を着替え」た猫達のお話です。第一話 泣いてもいい「ペットロス」なんて言葉は自分とは無縁だと思っていた男は・・・第二話 ミーと私とミー子ども時代に猫を飼ったことのある人の多くが経験しているのではないでしょうか。子供ですから「飼っていた」というより、「両親が世話をし、自分はただかわいがっていただけ」という場合が多いでしょうけど。第
矢崎存美『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 毛皮を着替えて』
シリーズ第三作。「NNN」=猫好きの間で密やかに囁かれている謎の組織[ねこねこネットワーク]。。「毛皮を着替え」た猫達のお話です。第一話 泣いてもいい「ペットロス」なんて言葉は自分とは無縁だと思っていた男は・・・第二話 ミーと私とミー子ども時代に猫を飼ったことのある人の多くが経験しているのではないでしょうか。子供ですから「飼っていた」というより、「両親が世話をし、自分はただかわいがっていただけ」という場合が多いでしょうけど。第
矢崎存美『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 あなたの猫はどこから?』
シリーズ第二作。「NNN」=猫好きの間で密やかに囁かれている謎の組織[ねこねこネットワーク]。NNNは、今日も猫達を救うため、暗躍しています。あらすじ第一話 聞こえなかった声支配的な親にどっぷりと依存されたまま、二十三歳になっても、自分のしたいことも言いたいことも何もできずに暮らしていた女性。周囲は彼女に親元から逃げて一人暮らしするようアドバイスを続けるが、毒親に育てられた子の常として、動けずにいる。そんなある日、彼女は野良猫に出会った・・・
矢崎存美『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 あなたの猫はどこから?』
シリーズ第二作。「NNN」=猫好きの間で密やかに囁かれている謎の組織[ねこねこネットワーク]。NNNは、今日も猫達を救うため、暗躍しています。あらすじ第一話 聞こえなかった声支配的な親にどっぷりと依存されたまま、二十三歳になっても、自分のしたいことも言いたいことも何もできずに暮らしていた女性。周囲は彼女に親元から逃げて一人暮らしするようアドバイスを続けるが、毒親に育てられた子の常として、動けずにいる。そんなある日、彼女は野良猫に出会った・・・
矢崎在美『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 猫だけが知っている』
シリーズ一冊目。「NNN」=猫好きの間で密やかに囁かれている謎の組織[ねこねこネットワーク]。たとえば、ペット禁のマンションに住んでいた男。見かけた猫に何気なく持っていたパンをあげ、翌日も待っていたのでまたパンをあげ、そのうちにキャットフードを持ち歩くようになり、そのうちに・・・たとえば、まだ幼い野良の子猫。年配の猫にアドバイスされて、人間を注意し観察するようになっている。そんな子猫が注目したのは、まだ小学生の男の子。寂しい者同士、ひかれるものがあり・・・
矢崎在美『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 猫だけが知っている』
シリーズ一冊目。「NNN」=猫好きの間で密やかに囁かれている謎の組織[ねこねこネットワーク]。たとえば、ペット禁のマンションに住んでいた男。見かけた猫に何気なく持っていたパンをあげ、翌日も待っていたのでまたパンをあげ、そのうちにキャットフードを持ち歩くようになり、そのうちに・・・たとえば、まだ幼い野良の子猫。年配の猫にアドバイスされて、人間を注意し観察するようになっている。そんな子猫が注目したのは、まだ小学生の男の子。寂しい者同士、ひかれるものがあり・・・
夢見がちな平安少女の前に現れた猫。平安時代を代表する日記文学のひとつ『更級日記』にも、猫が登場します。その登場シーンはとても短いのですが、なんとも不思議なエピソードとなっています。『更級日記』の主人公は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)。寛弘5(1008)年生まれ。少女時代を「ありえないほどの田舎」(父の任国だった上総)で暮らしました。彼女の望みは、とにかくとにかく物語をもっと読みたい!けれども田舎では本の入手は難しく、母や姉とて全てを暗記しているわけ
アルフィーシリーズ第7弾。アルフィーは「通い猫」。拠点はクレア・ジョナサン夫婦の家ですが、他にも「家族」と呼べる家が数軒あり、それらの家に毎日通って暮らしています。家族はもちろん、友人も知人も猫達も、さらにただの近所の人も、周囲全員が幸せであることを、常に祈っている猫です。あらすじ近所に高齢女性が引っ越してきた。夫と死に分かれて今は一人暮らし。様子を見に行ったアルフィー達は追い払われたけど、アルフィーの癖として、どうも気になって仕方がない。彼女がとて
三毛猫ホームズ第54弾。あらすじどこにでもいるような、ごく普通のサラリーマン男性。誰にも怨みを買いそうな人間ではなかったのに、ある日、殺された。しかもなぜか、事前に自分が「命を狙われている」ことを知っていた。犯人も動機もさっぱりわからない。 一方、警視庁捜査一家の片山義太郎は、昔の知人ルミ子に呼び出されていた。彼女は芸能プロダクションで、歌手・百瀬太朗のマネージャーをやっていた。何年も前に1曲だけヒットを飛ばした後はまったく売れず、今は地方の小劇場を
ホームズたちの目の前でおきた一家心中事件。三毛猫ホームズ第53弾。あらすじいつものメンバーが、ある観光地の岬の突端にきていた。片山義太郎と妹の晴美、その恋人、否、晴美に片思い中の石津、それからもちろん、三毛猫のホームズである。岬の先端は絶景の撮影スポットだったがとても狭いので、大行列ができる始末。ホームズたちも並んでいた。するとあろうことか、ホームズ一行の目の前で、4人家族が飛び降り心中!慌てて駆け寄り娘だけは救ったが、父・母・まだ幼い弟は海中に・・
三毛猫ホームズシリーズ第52弾。あらすじオレオレ詐欺にひっかかって、大金を盗られてしまった高齢者。ショックのあまり、さらなる不幸にみまわれてしまう被害者もいる。被害者だけではない。騙す方も、実はそうとは知らずに、自身も騙されて行動していた場合がある。そのような「騙されていた加害者」は「騙された被害者」よりさらに悲劇な場合だってある。闇組織の幹部は、末端組織の人間に対しては非情きまわりない。悪い連鎖を止めるには、闇組織のトップを逮捕しなければならない。
今また読みたい、70年前の絵本。絵本はこうはじまります。大ニュースロンドン会議おわる―――会議はしっぱい―――やりなおしと決定―――場所はまだきまらない――page4動物たちは、この大ニュースにすっかりばかばかしくなってしまいます。とくにライオンのアロイス、ゾウのオスカー、キリンのレオポルトは憤慨していました。「しょうがない人間どもだ!」人間は何でもできるくせに、人間界は「戦争と、革命と、ストライキと、飢饉」ばかりだと怒っているのです。さらに
タイトル通り、野生ネコ達の姿があまりに美しい一冊。世界の野生ネコ科35種全種、プラス、イエネコが紹介されています。アンデスキャットとチーターだけは全身写真、その他のネコたちはまずお顔のアップ写真から解説がはじまります。アンデスキャットは希少種ですし、この種だけ写真も少しボケていて、いかにも遠くからズームで撮りましたって感じなのですけれど、他のネコ達は鮮明で、輝くほど美しい!チーターだけなぜお顔アップがないのか分かりませんが、大きな疾走写真はありますからそれで良しとし
本文・写真解説:澤井聖一、野生のネコ本文:近藤雄生。9.7cm x 21cm(A4サイズ)の、大きな本。フルカラー、上質な紙で207ページ、手に取ればずっしりと重い、立派な本です。最初の章「家と野生の猫つながり」では、野生のネコ科とイエネコの血統書種のうち、姿かたちが似ているもの同士が見開きに並べられています。マヌルネコとペルシャ。野生のベンガルと、品種として作られたベンガル。また例えばチーターとエジプシャンマウ、この2種は大きさや外見は大きく異なるけれど、
オオカミほかイヌ科全般を美しい写真で紹介。人類を除くすべての哺乳類の中で、最も広い地域に生息していたのはオオカミだそうです(いた、と過去形なのは寂しいけれど)。この本は、そのオオカミをまず、美しい写真と、オオカミ愛にあふれた文章で丁寧に紹介していきます。オオカミの遠吠えに、なぜヒトはこれほどまでに魅かれるのか?オオカミは初期人類にとって常に恐ろしい捕食動物であったはずだ。オオカミの遠吠えに怯える必要がなくなったのは、人類史上ごく最近のこと。なのに、多くの人々
副題:~あなたの想い繋ぎます~ 「はけんねこ」シリーズ第3弾。NNN=ねこねこネットワークで暗躍(?)する野良猫達。単独行動者といわれる猫が、それも、古傷目立って猫相の悪い、みるからに「野良猫」の雄たちが、仲間を救うために東奔西走。CIGAR BAR「またたび」に集まっては、ああでもない、こうでもない、さてどうしたものかと暗中模索。猫だから、それも野良猫達だから、出来る事は限られている。が、猫だからこそ、できることもある。なんといっても彼らは、自身が野良猫として、野
副題:~NNNと野良猫の矜持~ 「はけんねこ」シリーズ第2弾。【NNN】 ねこねこネットワーク。インターネット上でまことしやかに囁かれている都市伝説。猫による猫のための組織。猫好きの人のいる家に最高のタイミングで猫を派遣する謎の秘密結社。野良猫が生涯飼い猫として幸せに暮らせるよう、日々暗躍している。主猫公は「ちぎれ耳」と呼ばれる、年配の牡。生粋の野良だが、人間との間にはある辛い過去も持つ。NNNの中心ニャン物的存在である。他のメンバーは、珍しいサビ柄
副題:~飼い主は、あなたに決めました!~人間にはわからないような場所に、それはあった。CIGAR BAR「またたび」。キューバ産を中心とした上質またたびの数々、またたびオタクのマスターが念入りに熟成・保管させたそれらは、俺たち猫にとって天国のような場所でもあり、一度この沼に嵌まると地獄を見るという二面性を持った店でもあった。page9夜な夜な集まってくるのは、いずれも一癖ありげな野良猫達。またたびを燻らせながら、NNN=ねこねこネットワークの密談を始
副題:人の脳からインターネット、生態系まで。この本、もっとエンターテイメント性の高い、軽い本かと思って購入したんです。ところがどっこい、真面目なネコ史本でした。著者は、大の猫好き。現在(=本の執筆時)もチートーという名の、並外れに大きな猫と暮らしています。彼女のふたりの娘が初めて口にした言葉も「ネコ」。ネコという動物に心底惚れ込んでいる人間なのでした。ではありながら、そこはライターらしく、冷静な目も持ち合わせています。著者はまず、イエネコ(飼
動物看護師のための専門誌。”現場で使って覚える”動物看護師のバイブル 「as」 愛玩動物看護師法の成立により、動物看護師の活躍の場が新たに広がることで、獣医師との連携・協働がこれまで以上に必要となり、さらなるスキルアップが求められます。 asはそんな動物看護師の皆さんの味方です!最新の情報を分かりやすく、もっと実践的に現場で使って覚えるための内容をお届けします! さらに、新しいasは全ページオールカラーで、豊富な図表やイラストで見やすい誌面を目指します! エデュアー
獣医学の"標準診療"を学ぶ総合情報誌臨床獣医師が、獣医療の最先端を学ぶための専門誌です。多分、日本のほとんどの動物病院で定期購読しているのではないかと思います。当然、中身はバリバリに専門的で専門用語しか出てきません。一般飼い主が読んでもサッパリ分からない内容が多いかと思います。また症例写真・手術写真・等も、カラーで多数掲載されていますから、そういう写真が不得手な人にはとても見られないでしょう。そう、一般飼い主には不要な雑誌だと思います。でも情
イラスト:小泉さよ。猫飼いなら、全部、あるある!短歌といえば、五七五七七。でもそんなこと、気にしない。中には歌というより短い文章のような句もあります。いーじゃないか、なんだって。心の琴線にふれる言葉は、どれほど字余りであろうと、歌です。猫短歌です。すばらしいです。黒猫は見分けられても ももクロもAKBも見分けられないはい、はい、はい!私もです。かろうじて見分けられるのはSMAPくらい・・・あ、もう随分前に解散しちゃって
児童文学の最高傑作のひとつ。孤独な少年と、子鹿と、「生きる」という意味。アメリカの南北戦争が終戦して、数年後。フロリダの原生林の奥深くに、貧しい開拓民一家が住んでいた。12歳の少年、ジョディと、その両親だった。父親のペニーは、本名はエズラ・エゼキエル・バクスターというのだが、「ペニー銅貨のようにチビだ」とからかわれて以来、ペニーで通っていた。体は小柄で痩せていたけれど、正直で働き者で、猟師としての腕は地域で一番。たった一人で開墾し家族を養っている。妻
Natsumi『ベジタリアンは菜食主義ではありません』『世界を変えたくて僕を変えた』
あなたは、産業動物達の苦難を、彼らがどんな扱いを受けているかを、御存知ですか?まず、本の表題について。「ベジタリアンが菜食主義ではないって、どういうこと?」と疑問に思う人が多いのではないでしょうか。ベジタリアンについて知っている人であれば周知の常識でも、そうでない人にはワケわからないかもしれません。せめて解説的副題でもついていれば良かったのですが。つまり、こういうことです。Vegetarian(ベジタリアン)の語源は、英語の Vegetabl
『しっぽの声』第11巻 作画:ちくやまきよし、原作:夏緑、協力:杉本彩
視線の先にあるのが本当はペットではなく人間だからよコロナ禍の大学生。苦労して合格したのに、講義はすべてリモート、バイト先も無く、友達もできず、一日中下宿にこもってスマホを見ているだけの生活。そこで見た情報を鵜呑みにた彼は、とんでもない行為に。動物たちを救いたい、そんな純粋な気持ちだけだったのに。また。ある離島で猫が繁殖。島民はよい観光資源になると、島の呼び名まで猫にちなんだものに変えて、遊覧船を一日に何便も出し、食堂も繁盛し。しかしコロナ禍で観光客は
まさに教科書。これぞ求めていたネコ科事典。すばらしい一冊です。これ以上のネコ科事典は、現時点では期待できないのではないでしょうか。生物学の世界では、近年のDNA解析の発達により、従来の分類法が大きく変化しました。30年前の常磐定説がまるで通用しなくなってしまった、なんてことも珍しくありません。そんな最新の情報はネットで探すことになりますが、御存知ネットの世界は玉石混淆もいいところ。その道のプロではない人たちの勘違い記事から、意図的なフェイクニュースま
古書店主で作家。気楽に読めるエッセイ集。出久根氏の本なので躊躇なく買いました。この方のものは、私にとってとても馴染みやすい文章で、懐かしいほど?なぜだろう?文章のリズム、言葉の選び方、ユーモアの利かせ方←これ、とても大事です。笑いのボが違うと、楽しくないんですよね。私は関東育ちですが、今関西に住んでいます。関西人のギャグ等と、関東(それも江戸っ子といわれるような昔ながらの)のそれとは、微妙に、しかしハッキリ違うんですね。私には正直、しばしば全然オモシロクナイ。彼らに
副題:ある老狩人の手記。明治・大正・昭和と生き抜いた、老練な狩人の手記。すべて自身の体験に基づく実話なだけに、作り物にはない迫力と、なるほどと頷かせる説得力にあふれている。そしてそれ以上に、すごい時代だったんだなあ、という驚き。正直、その時代のその地域に生れなくてよかった?ヒグマは、言うまでもなく、我が国最大の陸上獣で且つ肉食獣でもある。体重は250kg以上、500kgを超える個体さえ何度も見つかっている。でっかい図体だが走る速度も早い、時速50km以上とい
副題:失われゆく山の民族。今の世では、ほぼ失われてしまった「山の仕事」の数々。それを、微に入り細を穿ち、これでもかと詳細に説明しつくした本。よくもまあこれだけ調べ上げたと思う。読んで興味深いだけでなく、後世に残すべき貴重な資料本でもある。中でも圧巻なのが、「第一章 山の仕事」の内容。なんて「仕事」だ!これほど危険で、これほど大変で、これほど命知らずで、これほど手間暇のかかることを、人々はしていたのか。それもわずか5~60年前くらいまでの話だ。人生100年とい
ポール・ナース『WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)』生命とは何か
竹内薫訳。生命とは?ノーベル賞生物学者が人類の謎に答える。海外で大評判な本と聞いて、和訳が出たと知って、さっそく読んでみました。なるほどね、これならベストセラーも納得。さらに嬉しいのが、日本語版の訳者が竹内氏だということです。こういう本はともすれば、その道の専門家が、正確だがつまらない訳で出版してしまいがちなのですが、これはなんせ竹内薫氏ですもの。自然な日本語の文章、それも読んで楽しい文章になっていて、どこにも文句のつけようがありませんでした。すばらしい。
2021年1年間のアクセス解析により、ページビューの多かった作品トップ10です。No.1 上野そら『わたしのげぼく』https://nekohon.info/uwanosora-watashino/相変わらず大人気の一冊。「ねこほん」のサイトリニューアル以降、ずっと1~2位を保っています。すごいですね!でもそれも納得の傑作です。絵本ですが、大人から子供まで、老若男女、すべての人にお勧めの作品。必ずハンカチ(涙もろい人はタオル)をご
其の一:紀二郎と八房・与四郎其の二:人に化けた山猫其の三:絵から抜け出た妖虎其の四:その他、総論『南総里見八犬伝』について。『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)が執筆されたのは、文化11年(1814年)~天保13年(1842年)、制作年数28年という、大長編伝奇小説です。九輯九十八巻106冊に分けられていますが、最後の九輯はめちゃくちゃ長く、巻構成も複雑になっています。これは馬琴が陰陽道の「陽」の究極の数字「九」にこだわっ
其の一:紀二郎と八房・与四郎其の二:人に化けた山猫其の三:絵から抜け出た妖虎其の四:その他、総論無瞳子の虎(ひとみなしのとら)昔、宇多天皇が生きた虎を送られたことがありました。天皇は巨勢金岡(こせのかなおか)という画聖に、写生させます。金岡は百日余も通って何十枚もの下画を重ねた後、とうとうある画を仕上げました。怒り狂ったその虎は、迫力満点。しかしなぜか瞳が描かれていません。天皇が尋ねると、金岡は、それは自分が虎の精神をもすっかり画に写し取ってしまったからだと
其の一:紀二郎と八房・与四郎其の二:人に化けた山猫其の三:絵から抜け出た妖虎其の四:その他、総論数百年も生きてきたというヤマネコ。犬飼現八は、下野庚申山に恐ろしい野猫(やまねこ)が住んでいることを知らされます。が、武勇に自信のある現八は、かまわずに山に登ります。山中でひと晩をあかす現八のまえに、それは現れました。虎のような頭に、不気味に光る両眼、口は左右の耳まで裂けて鮮血よりも赤く、剣のように巨大な牙は真っ白、髭はまるで柳の木、そんな化け物が、枯れ木
曲亭馬琴(1767-1848年)『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)は、9輯98巻106冊の長編伝奇小説。あまりに長いので、猫や虎が出てくる部分だけを抜粋、4ページにわけてレビューを書きます。其の一:紀二郎と八房・与四郎其の二:人に化けた山猫其の三:絵から抜け出た妖虎其の四:その他、総論やっと読みました曲亭馬琴(1767-1848年)『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)は、9輯9
副題:『色や柄がちがうのはニャンで?』猫の毛色は遺伝子で決まります。W、O、A、B、C、D、T、i、S、L。これらの組み合わせだけでも複雑ですが、さらに例えばt遺伝子にちいさなbがついたりと、頭がこんがらがってしまいそうです。この本は、それらの遺伝子のうち、おもな8種類(W、O、A、C、D、T、S、L)を選び、誰にも(猫にも?)分かりやすく、写真たっぷりに紹介した本です。遺伝子の本というより、むしろ猫の「写真集+丁寧な毛色説明」みたいな一冊。
猫の柄って、見れば見るほど面白い!猫の柄を、これでもかと集めて色々検証した一冊。撮影した猫の数、にゃんと3600匹とか!といっても、遺伝学の専門書ではなく、どこまで楽しい、ほぼ写真集みたいなつくりです。遺伝子の話はでてきません。あくまで見た目、外見のみで区分。集めたデータを、さまざまな角度から分析。全身の色だけでなく、たとえば額のマーク(Mみたいな)の違いとか、靴下(足先が白い)の履き方の違いとか、お口回りの色の付き方の違いとか。私は「ミート
副題:「飼い主が愛猫のためにできること」腎臓病専門の獣医師が、最新の情報と猫との暮らし方を解説。著者の宮川雄一氏は日本獣医生命科学大学の准教授で、付属動物医療センターで腎臓科・循環器科を担当。イヌ・ネコの腎臓病・泌尿器疾患、体液・酸塩基平衡を研究されているという、「ネコの腎臓病」の専門家です。そんな「腎臓病の専門家」が書いた本ですが、内容は誰でも読める本となっています。医学や獣医学の知識のある読者であればもしかしたら物足りなく感じるかもしれないくらいに、やさ
なんとも独特な雰囲気の、大人気ねこ漫画。カバーについている帯によれば、「2021年夏アニメ化、累計41万部突破」となっていますが、2021年11月の現在、アニメは YouTube でも見られますし、書籍発行部数は累計48万部を超えているそうです。そんな数字も大納得の、あまりに「猫あるある」なマンガ。なんといっても表情が良いです。とくに目。マンガにありがちな、デフォルメされた「可愛い」目ではなく、すっごくリアル。リアルすぎるから可愛すぎる、って
古都・京都には"魔界"スポットが数多くあるが、・・・。辻村凪子の夫が突然行方不明になって3年。夫は新聞記者だった。凪子は静岡の実家にも戻らず、京都御所近くのビストロ『青猫』で働きながら、夫を待ち続けている。いつか夫は必ず帰ってくると信じて。ビストロ『青猫』は猫カフェとかではなく、萩原朔太郎の詩集からその名をとったもの。マスターと凪子の二人でやっている小さなお店である。ときどき大学生の準平や中学生の環が手伝う。環はロシアンブルーを飼っていて、環がビストロに来る
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絶海の孤島にひとり残された少女の18年間。実話に基づく壮絶サバイバル。あらすじ先住民ガラサット族が暮らしていた島に、アリュート人たちがやってきた。ラッコ猟が目的だ。アリュート人たちは島で狩るかわりに先住民たちに分け前を約束したが、あれほど多数生息していたラッコを狩りつくすと、分け前だとビーズ玉一箱を置いて帰ろうとした。当然争いがおこり、先住民の男たちはほとんど殺されてしまう。残されたのは老人と女子供だけ。もう島では暮らせないと、ある日、全員が船に乗っ
7人の作家による文庫書下ろし短篇集。赤川次郎、稲葉稔、小松エメル、西條奈加、佐々木裕一、高橋由太、中島要による、江戸時代+猫のアンソロジー。どの話も優しく、化け猫が出てくるものでさえ、読んだ後に爽やかな風が吹き抜けていくようなものが集められています。『主(ぬし)』赤川次郎登場ニャン物:小夜姫遊び人の男、化け物、三毛猫になった姫。赤川次郎らしいテンポの良い小品。『仕立屋の猫』稲葉稔登場ニャン物:たまたまが縁で雇うことにな
心が疲れたティーンエイジャーにおすすめしたい一冊。複数の猫たちとくらしてきた著者。中でもジギーは特別な存在でした。いつも著者によりそい、ともにに歩んできた相棒。不幸にもジギーはあるとき交通事故に遭ってしまい、前足を一本失いました(うちの虎太郎といっしょですね)。しかしジギーは、不自由な体になってしまったことを嘆く様子もなく、まるで何事もなかったかのように3本足の生活に見事に適応してみせます。著者は、そんなジギーに教えられ、導かれ続けるのでした。この本
副題:東洋医学的体調チェックとツボマッサージまず、猫の肉球についての説明。その役目や、発汗のこと、臭い、各部分の名前、色、その他を、豊富な写真で説明します。つぎに、東洋医学について。陰と陽とは?経絡とツボとは?気・血(けつ)・津液(しんえき)とは? そしていよいよ、肉球診断にはいります。まず、肉球診断チェックの6つのステップ。肉球体質診断チェック表。肉球からその猫の体質がわかったところで、各体質につ
副題:東洋医学的体調チェックとツボマッサージまず、猫の肉球についての説明。その役目や、発汗のこと、臭い、各部分の名前、色、その他を、豊富な写真で説明します。つぎに、東洋医学について。陰と陽とは?経絡とツボとは?気・血(けつ)・津液(しんえき)とは? そしていよいよ、肉球診断にはいります。まず、肉球診断チェックの6つのステップ。肉球体質診断チェック表。肉球からその猫の体質がわかったところで、各体質につ
長ぐつをはいた猫と、黒装束の雌猫と、ハンプティ・ダンプティの大冒険。ストーリーはペローやグリムの童話「長ぐつをはいた猫」とは別物です。猫の長ぐつと帽子以外に共通点はありません。紹介長ぐつをはいた猫「プス」はお尋ね者。彼の狙いは「魔法の豆」。それを育てれば雲の上にある「巨人の城」に届くという。その城にはガチョウ住んでいて、「黄金の卵」を産むそうな。しかし「魔法の豆」は、悪党カップルのジャックとジルが持っていた。プスはそれを盗み出
古典の世界に棲む動物の百科!全部で126種の動物たちを、まず「実在の動物たち」112種と「幻想の動物たち」14種に大きく分類。実在の動物たちはさらに、獣・鳥・虫・魚・介にわけて紹介しています。【実在の動物たち】獣=犬、狼、狸、狐、猫、他 鳥=雉子、鶏、鶉、鷹、鳶、他 虫=蝶、蚕、蓑虫、松虫、蟋蟀、他 魚=鯉、鮒、泥鰌、鯰、鰻、他 介=海老、蟹、寄生虫、割殻、蛤、他【幻想の動物たち】龍、獅子、麒麟、鳳凰、迦陵頻伽、他
飯島正弘・土屋公幸著。日本に生息する21種のモグラの仲間たち。日本に生息しているのは、20種のトガリネズミ形目と、1種の外来種ハリネズミ目。その全種について、生息している現地での生態写真があるというのが、まず素晴らしいです。多くの図鑑は、動物園や標本の写真、下手するとただのイラストが載っているだけですから。 もっと素晴らしいのが、ほとんどの種の頭蓋骨および歯列写真が掲載されていること!頭蓋骨はまだしも、歯列写真がこんなに並んでいる本は
鼠が、ある美しい姫に懸想して・・・あらすじ何時の時代か、京の四条堀川の院のほとりに、鼠の権頭(ごんのかみ)という、とても長生きな鼠がいた。その鼠がある時、家臣の穴掘の左近尉(あなほりのさこんのじょう)を呼んで言うことには、「まったく何の因果で鼠なんかに生まれてきたのだろう、こうなったら誰でも良い人間と夫婦となって子孫が畜生道からのがれられるようにしたい」左近尉も賛成し、とはいえあなたはそんなにすばらしいお方なのだから誰でもというわけにもいくま
鼠と猫の言い分をある尊い僧が聞く。あらすじ国土安泰、よい政治が行われて、鳥獣にまで情けがいきわたっている。一条の辻に高札が立った。一、洛中、猫の綱を解き、放ち飼ひにすべきこと 一、同じく猫売買停止のこと この旨相背くにおいては、かたく罪科に処せられるべきものなり。よつてくだんのごとし。(口語訳: 一、京の市中では、猫の綱を解き、放し飼いにしなければならないこと 一、同じく猫の売買をさしとめること このことに違反する
羽田詩津子訳。動物行動学が教えるネコの心理ネコを愛している人は、それ以上のことを知らなくても、わたしの友人であり仲間だ。―――マーク・トウェイン前裏表紙より英国の動物学者がネコを語る著者のジョン・ブラッドショーは、ブリストル大学人間動物関係学研究所元所長として、長年飼い猫・飼い犬の行動や心理、動物福祉、人間との関係等を研究。本書『猫的感覚』は《ニューヨークタイムズ》のベストセラーとなり、NPRブック・オフ・ザ・イヤーを受賞。初めてネコと暮らす方は
シカの顔を見分けて33年!超貴重な世界的大研究すばらしい観察記録です。世界に誇れるレベルであること間違いありません。33年にも渡って、ひとつの地域に生息する総計1000頭にも及ぶ野生動物を観察し続けたというだけでも偉業ですが、その個体識別法が主に顔や身体的特徴を覚えて、というのは本当にすごい!野生動物にペンキも標識も何もつけずに、顔や外見だけで見分け、名前をつけて行動観察をする方法は「ジャパニーズ・メソッド(日本式調査法)」として外国でも広く知られてるように
「動物機械論」=動物に魂や精神はあるのか?それとも、ただの自動機械か?今回は、あの超有名な哲学者、デカルトの著。「え?ここは猫本紹介コンテンツでは?なぜデカルト?」と思われる人も多いかもしれない。が、動物の権利や解放について、少しでも調べた事のある人なら、「あの悪名高き《動物機械論》か!(怒)」と思い当たるだろう。そう、動物愛護の世界ではデカルトは悪魔の使者みたいな存在。多くの動物達を苦しめてきた張本人みたいな扱いだ。ルネ・デカルトは1596年にフラ
猫SF傑作選。猫がでてくる短篇集。「地上編」5話、「宇宙編」5話の、全10話です。パフ―――フェフリー・D・コイストラ"Puff" Jeffery D.Kooistra 山岸真訳 登場ニャン物:パフ、他子猫はすぐ大人猫に成長してしまう。それはとても残念なこと。遺伝子工学を使って、子猫時代をうんと長く引き延ばせないものかと考えた男は・・・子猫時代を引き延ばされた猫と、人類。そこに、我々人類に対する強烈な皮肉?風刺?を感じてしまったのは深
「種差別」について徹底的に追究した名作マンガ。「人種差別」や「性差別」についてなら、誰でも聞いたことがあるでしょう。ヒトを、肌の色や人種とか出生地、あるいは、男か女かLGBTQかで差別することです。しかし日本人は平和ボケ民族と言われるだけあって(?)、人種差別や性差別を鋭く掘り下げたマンガは少ないようです。まして「種差別」について、これほど深く、これほど詳細に追究したマンガなんて、他にないでしょう。動物愛護マンガは多いのですが、種差別と動物愛護は似て非なるも
うんちはいろんなところで役に立っているよ!うんちってなに?どうやってできるの?動物たちのトイレは?うんちの形は?動物達のうんちを、楽しくかわいらしく解説した絵本です。 動物たちは色使いも表情も親しみやすい絵柄です。西洋の絵本によくあるような、我々日本人から見たらリアルすぎたりデフォルメが不気味だったり、なんて絵はありません。また、内容からして当然ながら、うんちの絵だらけですが、不思議なほど不潔感はありません。それどころか、愛
副題:~小笠原のノラネコ引っこし大作戦~。永吉カヨ/絵、小笠原自然文化研究所・社団法人東京都獣医師会/監修。あらすじ小笠原諸島は、日本本土の南東、1000km以上も離れた太平洋上に位置する島々です。父島列島、母島列島、聟島列島と、硫黄列島、西之島、南鳥島、沖ノ鳥島など、大小30余りの島からなっています。小笠原諸島は大陸と陸続きになったことはありません。そのため、ごく限られた生き物たちしか島々にたどり着けませんでした。翼を持つ鳥やコウモリ、風に
副題:異説里見八犬伝曲亭馬琴の超大作『南総里見八犬伝』は、名字に「犬」がつく八剣士(犬士)が大活躍する物語。しかし、里見家に本当にいた家臣たちにについていた字は「犬」ではなく・・・!?あらすじ猫田京介(狂介)は孤児だった。18歳で養護施設を卒業した後も、まともな職につかず、飲み歩いては暴れて、警察の厄介になることもしばしば。その男、小笠原に出会ったのも浅草警察署の留置場内だった。小笠原はなぜか猫田に興味を持ったようで、一枚の名刺を渡してきた。その名刺
どうしたら佐々木主人に恩返しができる?。あらすじ怪界には絶対の掟がある。現界に降りた物の怪は、決して人間にその正体を知られてはならない。もし見られた場合は怪界に戻るのが掟だった。猫又の斑さんも、うっかり、見られてしまった。王は斑さんに、二週間後に怪界に戻るよう言い渡す。虎太郎という見張り役までつけられてしまった。ほんの子猫だが、この子も観怪(みけ)=物の怪の見張り役=である。こうなったらもう、斑さんも掟には従うしかない。それにしても心残りなの
吾輩は猫又である。あらすじ名前はなかった・・・大昔、ふつうの猫であった頃は。猫又と今は立派な名前がある。「斑(まだら)さん」だ。「さん」付けで頼むね。吾輩のご主人、佐々木探偵事務所の佐々木さんが、「斑さん」と名付けてくれたのだから。そう、大正時代には普通の猫だった。それがなぜか「怪界(けかい)の王」に認められて、物の怪、つまり猫又となったばかりか、「観怪(みけ)」として現界に来ることになった。観怪というのは、いわば物の怪たちの見張り役のようなものであ
日本で「ねこ」が登場する最古の文献。『日本霊異記』の正式名称は『日本国現報善悪霊異記(にほんこくげんぽうぜんなくりょういき)』。南都薬師寺の僧・景戒(きょうかい)が著した説話集で、日本最初の短編小説集でもあります。およそ五世紀から八世紀の末期までの説話がだいたい年代順に並べられ、上中下の三巻に分けられています。【上巻】計三十五話、およそ雄略天皇(五世紀)から奈良時代書記までの説話【中巻】計四十二話、奈良時代中期の聖武・孝謙・淳仁の三代の天皇のころの
まるまる一冊、動物のウンチのお話♪。世の中には子供たちに大人気、「うんこドリルシリーズ」なんてものがありますが。 種々様々な動物達の、種々様々に香るウンチの話ばかりを、290ページの文庫本にギュウギュウに詰め込んだ動物ウンチ雑学本なんて、この本だけじゃないでしょうか。 最初から最後までひたすら、ウンチ、ウンチ、ウンチ!ウンチの話題で埋め尽くされています。巨体ゾウの大迫力ウンチ。オタマジャクシの命を守るウンチ。イリオモテヤマネコの生態調査にかかせないウンチ。
腕は良いけど、どこか頼りない先生。あらすじ高円寺達也(こうえんじたつや)は、数年間の勤務獣医師を終えて、古ーい動物病院を任されることになった。その記念すべき1日目、病院についてみると、その玄関には張り紙が。看板はおろした 徳丸 あとは若造獣医師にまかせたのでよろしく! page6病院の看板まで外されて、かわりに「仮動物診療所」の張り紙。老獣医師の徳丸先生は、申し送りもせずにさっさと田舎に隠居してしまっていたのだ。
そこは小さいけど腕は確かな動物病院。院長は久間武春、通称クマ先生。現在は診療は若手にまかせ、ご自身はハリ治療などを担当しているが、手が足りないときは手術等も手伝う。聖堂勇馬獣医師、通称ウマ先生。MF動物病院の中核で、院長はじめ皆の信任は厚く、外科手術の腕はピカ一。いい加減な飼い主には厳しく叱ることから、恐がられることも。高円寺達也、通称コオ先生は若手獣医師。最初は頼りなく見えたが、ビシバシ鍛えられてぐんぐん成長。ジャニーズ系のイケメンで明るいムードメ
「シュールレアリスム」という言葉を作った世界的な詩人ギヨーム・アポリネールの『動物詩集』にこんな詩があります。 猫私が我が家に望むもの分別のあるひとりの妻と本の間を歩きまわる一匹の猫と彼ら無しではどんな季節も過ごせない友人たちと。 Le chatJe souhaite dans ma maison:Une femme ayant sa raison,Un chat passant parmi les livres,Des amis en toute sa
「シュールレアリスム」という言葉を作った世界的な詩人ギヨーム・アポリネールの『動物詩集』にこんな詩があります。 猫私が我が家に望むもの分別のあるひとりの妻と本の間を歩きまわる一匹の猫と彼ら無しではどんな季節も過ごせない友人たちと。 Le chatJe souhaite dans ma maison:Une femme ayant sa raison,Un chat passant parmi les livres,Des amis en toute sa
猫の本だけを扱う、日本初の猫本専門店。今でこそ、猫本ばかり扱っている書店は複数あります。「猫本専門 神保町にゃんこ堂」(東京・神保町)、「Cat’s Meow Books」(東京・世田谷)と、本書の「書肆 吾輩堂」(福岡市)の御三家をはじめ、猫本専門とまでいかなくても、猫本専用棚を設けているとか、店内を複数の猫がうろついている本屋さんが増えてきたのは嬉しい限りです。らに猫雑貨専門店や猫カフェにいたっては、あちこちに出来てきたといっても過言でない状況。
突然現れた不思議な猫の要求は?。孤独な高校生と本と猫のファンタジー小説。あらすじ夏木林太郎は無口な高校生。幼いころに両親が離婚、母も若くして死に、祖父と暮らしていた。が、その祖父まで死んでしまった。遺産と云えば、小さな古書店だけ。負債とまではいえない程度の、流行らない古ぼけた店。ひとり残された林太郎は本好きだったけど、高校生がいきなり古書店を経営するなんて、誰だって無理とわかるだろう。幸い、叔母が彼を引き取ってくれることになった。いつ
未消化の『記憶』を解読していくと・・・。外見はどう見ても猫だが、実態は「獏(ばく)」?そう、あの、夢を食べるという動物。ただし、夢の中に含まれる『記憶』部分だけは消化できない・・・『書店男子と猫店主の長閑なる午後』の続編。あらすじ賢人(けんと)は駆け出しの絵本作家。絵本だけでは食えないので、横浜は元町の裏通りにある「ママレード書店」でバイトしている。オーナーは賢人の高校時代の先輩で、他に収入の良い副業を持っているから、本屋の経営にはてんで無頓
どこからどう見ても猫だけど、実は・・・。鋼色の猫が店主?あらすじ賢人(けんと)は絵本作家。大学在学中に大きな新人賞をとったものの絵本だけでは生活できず、バイトを掛け持ちしてなんとか暮らしていた。そんな彼を嘘のような好待遇でバイトに雇ってくれたのが高校時代の先輩、馨(かおる)。曾祖父から譲り受けたカフェを書店に改造したところだ。店員は賢人と、それから、店長のミカン。このミカン、どこからどう見ても"猫"だが、「ミカンは、俺のひい
書店猫ハムレットシリーズ最終話。書店経営は軌道に乗ってきたが、ダーラの心中は・・・?原作ではこれが「書店猫ハムレットシリーズ」6作目ですが、和訳では5冊目となります。あらすじ書店の2階を改装したコーヒー・バーは利益を上げはじめ、稀覯本のオンライン販売も増えてきた。ダーラの個人書店経営は今のところうまくいっている。なのに、ダーラはモヤモヤしっぱなし。その原因はリース刑事の婚約者、コニー。なぜか彼女はダーラに頻繁に連絡をくれ、すべてにおいて頼って
ダーラの友人が突然死。事故?病死?それとも・・・まさかの殺人?原作ではこれが「書店猫ハムレットシリーズ」5作目ですが、和訳では4冊目となります。あらすじダーラは個人書店「ペティストーンズ・ファイン・ブックス」のオーナー。30代半ばの女性、今は独り身。それまでラウンジに使っていた2階を、コーヒー・バーに改装。十代と若いロバートは、販売員からバリスタに転向した。書店の副業としてはまずまずの客の入りだ。若者たちが、コーヒー(と、イケメンなロバート)
ハムレット、全米キャット・ショーに出演する。原作ではこれが「書店猫ハムレットシリーズ」4作目ですが、和訳では3冊目となります。あらすじ個人書店「ペティストーンズ・ファイン・ブックス7」のマスコット猫、ハムレットは、アメリカンショートヘアーにしては大きすぎる雄猫だ。この真っ黒な猫が、大会中に飼い主ダーラの真似をして、空手の型を自発的に披露してみせたのだから、話題にならないはずがない。会場にいあわせた何人もの人がそれぞれ動画を勝手にSNSにアップした。ハ
書店猫ハムレットシリーズ。あのハムレットがなぜか元気がない?原作ではこれがシリーズ3作目のようですが、和訳では2冊目となります。あらすじ前作で、殺されそうになったダーラ。あわやというところで彼女を救ったのは猫のハムレットだったが、そのハムレットもこっぴどく投げ飛ばされたのだった。体の傷はもう治ったはずなのに、どうもハムレットの元気がない?あの超マイペースでふてぶてしい猫が?心配したダーラは猫のセラピスト、否、「猫の行動の共感力者(エンパス)」
超マイペースな黒猫が本を落とすとき。原作ではこれがシリーズ2作目ですが、和訳では1冊目となります。あらすじダーラは30代半ばの独身女性(バツイチ)。大叔母の死後、ニューヨークの書店とそのアパート付き建物、そしてそこに住む黒猫のハムレットを相続した。書店には店長のジェイムズがいるが、彼とダーラの二人だけでは人手が足りない。アルバイト募集に求人は少なくないが、適格者となると・・・なにしろ、条件が厳しすぎるのだ。本の知識はもちろん多い方がよ
プーチンのヒトラー化を予言した本。2022年2月、世界を震撼させる大事件が勃発した。ロシアによるウクライナ侵攻である。2014年のクリミア危機以降、あの地域でずっと紛争が続いてきたことくらいは私だって知っている。ロシアがもっと大がかりな軍事作戦に出るかもしれないとのウワサは、平和ボケな日本のマスコミでさえ小声で流していた。とはいえ、だ。まさかこの2022年という現代に、あんな酷い戦争を本当にロシアがしかけるとは!私としては、もー信じらんない!!!どーした、ロ
「保護動物」がステータス化?なぜか保護猫たちが盗まれた。それも耳カットされた子ばかり。「耳カット」とは、去勢・避妊手術済みだという印のこと。麻酔の効いているうちに雄は右、雌は左の耳に切れ目を入れる。その形が桜の花びらにも似ることから「さくら耳」ともいわれる。カットすることで遠くからでも、それが手術済みか、さらに雄か雌かがわかるようになり、同じ猫が何度も捕獲+手術される過ちを防ぐことが出来る。その、耳カット猫たちが狙われた。動物シェルター運営者
「いいのよ、私が(仔犬の尻尾に輪ゴムを)巻いたのよ。血を止めて腐らせているの。」尻尾が短い犬種は多い。ちょこんと切り株より短い尻尾をフリフリしようとしている姿は、見ようによってはかわいく見えなくもないけれど・・・その短尾が実は生まれつきではなく、まだごく幼いときに人工的に切り取られたものであることを知っている人は意外と少ない。しかもその多くが、獣医師でもないブリーダーによる無麻酔切除だなんて!ブリーダーの女性は満面の笑顔で言う。「大丈夫大丈夫
猫好きの輪がどんどん広がっていくおじさまこと神田冬樹の息子・星鳴(ほしなり)と、おじさまの同僚の森山良春(よしはる)がバンドを組むことに。喜ぶおじさまと、喜ぶパパさん(=おじさま)を見て喜ぶふくまる。幸せだね~~♪ふくまるの家には今、人がいっぱい。まだ居候中のジョフロワ・ランベールと彼が拾った5匹の子猫たち。娘の空子、親友の小林、ピアニスト仲間の日比野、その他。そのみんなの中心にふくまる。ふくまるが幸せだと人間もどんどん仲良く幸せに。*
鎌倉時代前期に成立した編者未詳の説話集『宇治拾遺物語』に収められている話は全部で197話。日本だけでなく、中国、さらにはインドの話も集めた説話集です。「説話」などと書くと堅苦しく思われるかもしれませんが、全然そんなところはなく、多少は仏教的な教訓めいた文章等もありますが、それより話の奇妙さ奇抜さの方が目立つものが多い感じです。最後の一話も、儒教の孔子様が大盗賊に言い負かされてすごすご引き返す話ですし。要は編者が「面白い」と思った話を集めただけじゃないかな、体