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2020/06/26

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  • 村山かず子 川へおちた玉ねぎさん

    じゃがいもホテルの地下室に泊まった玉ねぎさんが川へ落っこちました。1929年。5分。さてどうしてでしょう。また、その後玉ねぎさんはどうなったでしょう。他の人の書評に一言「可愛い」とあったが、まさにそのとおり。「少年之友」という雑誌に掲載されていた物語である。...

  • 海野十三 10年後のラジオ界

    10年後のラジオ事情を予測した科学コント。1929年。5分。興味深いのはテレビの出現を予想していること。1929年当時はまだテレビというものは開発さえされていなかったんじゃないだろうか。不確かだが。この人の作品はどれを読んでもおもしろい。...

  • 小川未明 ねことおしるこ

    姉と弟の他愛もない日常を描いた物語。6分。猫とおしるこの件で弟をたしなめた姉が、ちょっと叱りすぎたかなと反省するという顛末。姉の弟に対する愛情が感じられる。...

  • 宮本百合子 郵便切手

    切手、特に一銭切手についての思いなどを記したもの。1946年。8分。切手の図柄から世相を斬る、といった感じ。図柄から当時の政府の政治方針や考え方を類推している。ちなみに、今の一円切手の図柄ってなんだったろう。...

  • 宮本百合子 明治のランプ

    筆者の亡き祖父についての話。1939年。6分。革新的な祖父が田舎に当時珍しかったランプを持ち込んで、その明かりを遠くから見た村人が「火事だ」という騒ぎになったという逸話が入っているのでこの題名。祖父は筆者が3歳の時に亡くなったらしいが、なんとなく祖父に対する愛着のようなものが感じられる。...

  • 夢野久作 ツクツク法師

    溜め込んだお金を庭の樫の木の根元に埋めた僧侶の話。1925年。7分。村人にその金を要求され、掘り出してみたところ・・・。結末はちょっと不気味である。...

  • 古川緑破 清涼飲料

    清涼飲料水やアメリカの広告文化について書かれたもの。5分。清涼飲料として三ツ矢サイダーやリボンシトロン、コカ・コーラなどが出てくる。三ツ矢サイダー、コカコーラは今でもあるが、リボンシトロンはもうお目にかかることもないなあ...

  • 小川未明 一銭銅貨

    少年の財布の中にしまわれている一銭銅貨の物語。8分。少年は、古い一枚の一銭銅貨の過去に思いを馳せる。いろいろな旅をしてきたんだろうなあと。そうしてまた少年の手を離れ、一銭銅貨の旅は続く。...

  • 田中貢太郎 蟹の怪

    川で洗濯の途中、不思議な少年に会った娘は不可解な失踪をするがその真実とは。15分。その少年は蟹の化身であったのだが、なぜ蟹が娘を見初めたのか、その理由は書かれていない。何とも不思議な話である。...

  • 吉井勇 或る日の小せん

    落語家柳家小せんの晩年について書かれたもの。5分。体が不自由になり盲目になっても高座に上がり続け、芸の道を追求していた小せんの姿が描かれている。60になり人生を半分諦めている私からすると頭が下がる。...

  • 小川未明 山へ帰ったやまがら

    飼っていたやまがらが籠から出て山へ帰っていった話。1941年。8分。人懐こいやまがらだったので籠に戻ってくると思ってたのに帰ってこなかった。悲しく寂しい出来事だったが最後は前向きに締めている。...

  • 片山広子 入浴

    銭湯での入浴や当時(戦中、戦後)の風習について書かれた小文。1953年。6分。戦後、以前に比べて世間のエチケット・マナーが低下しているんではないかと杞憂している。最後の一文「たとえ明日死んでも10年後に死んでもきれいな体でいたい」には共感できる。...

  • 薄田泣菫 質屋の通帳

    作者の家を初対面の男が訪問して「質屋の通帳を貸してくれまいか」と懇願する話。5分。当時の質屋は一見の客を相手にしなかったということか。通帳は一種の身分証明みたいなものだったんだろう。私も学生時代には質屋を時々利用させてもらってたな。...

  • 小泉八雲 蝿のはなし

    亡くなった下女が蝿になって元の主人夫婦のもとに帰ってくるという話。5分。仏教色の濃い話である。登場人物がすべて善人なので読んでいてストレスはない。しかし、蝶や鳥ではなくて蝿というところが意外である。...

  • 豊島与志雄 狸のお祭り

    猟師を化かして捕まった狸と村の人の交流を描いた話。1921年。13分。「赤い鳥」に掲載されていた作品で微笑ましい内容である。それにしてもなぜ狸が人を化かすというようなことが言い伝えられているのだろうか。...

  • 梶井基次郎 桜の樹の下には

    桜の樹の下には屍体が埋まっている、という有名な文。1928年。5分。桜の花の妖艶さからそのような発想をしたのであろうか。満開の桜の花を目にすると、私でさえもなにか鬼気迫るものを感じる。...

  • 小川未明 はつゆめ

    正ちゃんの初夢の話。6分。野球で大活躍したり、おはじきで勝ったりと縁起の良い初夢である。なんだか読んでいてこちらも楽しくなってくるような夢である。...

  • 佐藤垢石 鯰

    鯰の生態・分布・調理法などについて記したもの。6分。鯰のような顔になりたいと表明しているように鯰に好意的な見方をしている。鰻よりもうまいと書いてあるが、未だに鯰を食べたことがないのでなんともいえない。...

  • 宮原晃一郎 賢い秀雄さんの話

    7歳になる秀雄さんの話。7分。特にトンチか効くとかではなくて利発な少年なのである。出典は書かれていないが、どこかの少年雑誌にでも掲載されたような感じの作品である。...

  • 林芙美子 朝御飯

    いわゆる朝御飯談義。洋食から和食まで幅広い。8分。実にいろいろなものを食べている。ロンドン、パリ、大連など国際色も豊かである。私なんて、365日カルピスと食パンだけ。...

  • 織田作之助 面会

    出征する友人を見送るために面会にでかけた筆者。1940年。5分。台風が近づく悪天候の中での面会。様々な思いが両者の間にあったことだろう。読んでいてなにか胸につまされるものがある。...

  • 岡本綺堂 正月の思い出

    正月に葬儀を行うことになった筆者の思い出。5分。思えばいついかなる時でもこの世のどこかでは葬儀が行われている。ひとつひとつの葬儀には、葬儀の数と同じだけのドラマがあることだろう。...

  • 萩原朔太郎 ラジオ漫談

    ラジオ・音楽会についての思い。8分。この国にラジオが登場し始めた頃の話である。街頭ラジオをきいてその雑音にがっかりしたとある。音楽会については、高尚趣味の音楽会を否定し、もっと気楽に身近に音を楽しむべきという思いである。...

  • 小川未明 ものぐさなきつね

    星とニワトリと狐の物語。1922年。9分。主役は星とニワトリ。そのニワトリを襲いに来たきつねを星が機転を利かせて助けるという筋立てになっている。星とニワトリの友情という設定が面白かった。...

  • 太宰治 待つ

    ...

  • 北大路魯山人 河豚は毒魚か

    河豚絶賛の書。1935年。9分。とにかく河豚はうまい、絵画に例えるなら法隆寺の壁画だ、と言い切っている。そう言われても、これまで一度も河豚を食ったことがない私には何とも言えない。...

  • 坂口安吾 西荻随筆

    西荻に現れたサカグチアンゴ(偽者)についてのエッセー。1949年。9分。この時代、作家の偽者がよく横行していたそうである。筆者は西荻まで出向き、結局アンゴ氏には会えなかっったが本人であることは証明できたという顛末である。西荻は私が4年暮らしたことのある街。...

  • 三遊亭円朝 華族のお医者

    暇を持て余した殿様が医学をかじり、それがもとで家来がえらい迷惑を被るという話。11分。落語の台本のようなものだから会話調で話がすすむ。最後のオチは強烈。...

  • 田中貢太郎 怪しき旅僧

    宿を乞うた旅の僧が実は妖怪の類であったという話。6分。本文の最初にも書かれている通り、もともとはいかにも中国発祥の話らしい内容。ところどころ孫悟空に出てくるような場面がある。...

  • 鈴木三重吉 ダマスカスの賢者

    怠け者の一人の人物がトントン拍子に成功をおさめていく物語。1927年。16分。舞台はダマスカスになっているが、日本の話として書いても面白そうな題材。正月からこういう愉快な話を読むのも楽しい。...

  • 夢野久作 大きな手

    少女二人の会話形式の作品。6分。もうひとりのの少女の手の黒くてごついこと、足の太いことなどを話す。決して悪口ではなく、実はある理由があってその少女はそういう手足をしているのだ。一人の苦労している少女、それに感心する少女二人。三人三様で好感がもてる。...

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千夜一話物語
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