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  • 良いお年を!

    早々ですが、年末休みに入ります。皆様良いお年をお迎えくださいませ。🎍良いお年を!

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    年末なのであれこれと忙しく、作品の毎日アップは難しい状態です。早々とですが、皆様よいお年をお迎えください。...>続きを読む昨年も今年も、同じことですね。明日から寒くなりそうです。今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華4 17

    「そうだよ、時計の針を見てご覧。」『こんな小さい子に本当に時計の針が読めるもんか。』内心きっと目尻を上げて、彼女は猜疑心を含む目付きで自分の子と同い年の訪問者を見下ろした。それから、彼女はさっと玄関正面に掛けられた時計の下迄進むと、自分の正面、今しも眼下になった小さな訪問者の顔に悠然と笑って言った。「お八つの時間だろう。」さて、彼女と玄関の子供の母親は、普段から同い年の子を持つ母親同士、よく自分の子供の成長具合についてお喋りしていた物だ。家の子はあれが出来る、またはこれが出来る様になった。家もよ、または、え、まぁもう、等言い合えば、別の日には、そんな事がね、家はサッパリ。困ったものね、家の子には、等言ったりする。ある時はいいわねぇと相手を持て囃し、自分の表面を取り繕いながら、その実内心では密かに嫉んだりしていた...うの華417

  • うの華4 16

    「そうだよ、お八つの時間だ。」そうだよ、その手があったんだよ。と、おばさんは顔を明るくすると背筋を伸ばし、思わず彼女の手を打った。如何にも妙案という風情である。おばさんは笑顔になると私に向き直り立ち上がった。少し前、この家のお上である彼女はこう考えたのだ。如何してこんな暗い時間にこの子はやって来たのだろう。これが日中のことなら、全然問題ないのに。家の子だって喜んで遊ぶ時間だろうに。『家もとんだ疫病神に取り憑かれたもんだ。』彼女は俯いた儘溜息を吐いた。そうして階段にいた彼女は腰を踏み板に落とした儘、身を捩らせて店内の時計の針を見た。『一体今何時なんだろう?。』。玄関正面の壁に掛けられた白く丸い枠、モダンなこの家の掛け時計の時刻を見て、現在時を理解した彼女は思った。やっぱりね!。はぁぁと彼女は再び溜息を吐いた。これ...うの華416

  • うの華4 15

    その途端、ハッとした様に階段にいた彼女は身を起こした。彼女は振り返ると階上に向かって身を伸ばし、2階にいる彼女の夫に向けて声を掛けた。「向こうさんに電話して。先方から引き取りに来る様に言って。」私は仕事の話だと思った。この家の商売の或事を、清ちゃんの家のおばさんは思い出したのだ。それで2階にいる清ちゃんのおじさんに仕事先の先方に電話しろと言ったのだ。私はそう解釈した。「これ以上は預かれないって。」「そうそう毎回送って行くのも…、」ここでおばさんは言い淀んだ。俯いて彼女は考え込んでいたが、抱えても、抱っこしても…、重くて。もう私の方では、家の方では手に負えないって言っておくれ。「事情は分かるけどね。と。」そう言ってくれ、と、階段に佇んだ儘でやや腰を折った姿勢のおばさんは2階に向けて言い放った。『おばさん、何だかご...うの華415

  • うの華4 15

    その途端、彼の目前で彼に背を向けていた息子が振り返った。ここぞとばかりに彼は父に向かって言った。「身に余る女性を貰ったんだろうに。」「これ以上何の不足があるというんだ。」この声音は、この子供本来の物だった。子の父も直ぐにそうだと分かった。『自分の息子の言葉だ。』彼は思った。そうして、この言葉は彼の妻側の親族の言葉であるに違いない。その言葉を、今現在は目の前にいる子が自分に向けて言っているのだ。自分の家族の言葉として言っているのだ。彼はこの時、父として、夫として、この自分の家族を守り決して不幸にしてはいけない、と自覚した。「そうだ、俺は何をいじけていたのだろう。」愛する女性を妻にしたというのに。彼は自嘲気味に口ビルの片端を上げて微笑んだ。なぁ、彼は目の前の息子に笑顔を向けると話し掛けた。「なぁ、何を父さんは思い悩...うの華415

  • うの華4 13

    「いけないと思うよ。」子は言った。「もう済んだ話でしょう、蒸し返すの止めたら。」。父に背を向けて、子は窓の向こうを眺めると言った。「無用な詮索は止めなさい。」父は驚いた。妻の父、義父の声音である。口調もそっくりその儘だった。彼は、息子がこの義父の言葉を義父自身が口にするのを聞いたのだ、と容易に想像がついた。が、何時聞いたのだろう?。彼は疑問に思った。かつて自分がこの言葉を、義父自身の口から聞いた事は確かに有った。だが、部屋には2人っきりだった。確かにそうだった。彼はその時の場面を思い出してみた。「確かにそうだ。」彼は口にした。子供の方は彼に背を向けた儘、自分の後ろにいる父の様子を探る様な目付きで頃合いを計っていた。「何時聞いたにしろだ、」父は考えていた。清が自分にこんな事を言うところを見ると、自分の態度は問題に...うの華413

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    うの華382祖父は偉いなぁ、私は素直に感動出来た。私の事を厭う視線を彼から受けていながら、私は彼に対して敬愛の念を込めて微笑んだ。そんな私の視線が分かったのだろう、彼は一寸横を向いてか......>続きを読む12月のはじめは雨の水曜日。今年ももう最終月です。年末になって今年を振り返ってみると、祖父の50回忌の年でした。私はてっきり来年だとばかり思っていました。命日にはお経だけでも懇ろにと考えていましたが、命日月は過ぎてしまったので、どうしようかと思いましたが、このままですね。故人の供養は遅れてするものでは無いといいますからね。幸いというか、四年前の祖母の回忌の時に、四年の差ならと祖父母夫婦の回忌を合わせ、家にお寺さんを招き、ごく内輪だけで回忌を済ませました。なので、家にすると祖父母の50回忌法要は既に済んでいる...今日の思い出を振り返ってみる

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