数十年我が書架に眠っていた本を引っ張り出す先日の本能寺の変に触発されての事歴史の群像はいかに『決断』したかそれを知りたくてのこと蘇我馬子は?坂上田村麻呂、楠木正成、毛利元就、伊達政宗、島津義弘、勝海舟は?彼らがその場に及んでいかなる決断をしたかをそれぞれ歴史小説風にまとめたもの前,三者については当方の知識が乏しいこともあり興味わかず飛ばし読みする「政宗謀反」の疑いを徳川家康ほか綺羅星の如く並ぶ大名列座の中でどう申し開きするか政宗が家と領土をかけての決断結果は「政宗は悪くはない」と出る勝ったのだ関が原の戦いは島津勢を置き去りにして大垣城に走った石田三成、養父の恩を踏みにじり裏切りに出た小早川秀秋みんな腹立たしい利己主義者だ「こんなバカバカしさの真っただ中で何故わしは死ななければならぬのか」島津義秋は考えたその結果...決断
大河ドラマで明智光秀が語られているがほとんどテレビを見ないので語ることはできない一度も見ないうちに最終回を迎える事になるだろうこの本では鬼(信長)と人(光秀)各々の独言が交互に語られつつ物語は進むその大団円はお決まりの『本能寺の変』本能寺の変は信長の遺体が見つからないことや光秀の動機が定かではない事から真実は何なのか謎の多い事件で真相は不明のままそれの絡んだ小説もいくつかミステリー小説で‐その結果受益が多いものが犯人だと推理するのだがその伝でいけば豊臣秀吉黒幕説は有力で秀吉に操られて事に及んだとの説にも説得力が他に朝廷が仕組んだとの説も有力ではあるが・・・・。私個人的には「鳴くまで待った」徳川家康の小説的な陰謀説に興味がひかれる但し、この本はあくまでも正統で「信長の酷薄残忍な鬼のような行為」とそれに対する「光秀...鬼と人と
山本周五郎の短編小説に「よじょう」というのがあるこの作品は吉川英治によって剣聖として描かれた宮本武蔵に対する痛烈な風刺がある自らを売り込もうと見栄っ張りで,しゃっこばった武蔵を敢えて言えば吉川英治への怒りを込めた挑戦であると言われる詳述は避けるが好きな作品だ話は一転する野球の野村克也氏が監督時代「世の中に不思議な勝ち方はままあるが不思議な負け方はない負けるにはそれなりの理由があったはずだ」と語っている(余談だが私は野村監督嫌いで氏が阪神タイガース監督時代阪神ファンを自任していたのがその間野球を一切見なかった~~)閑話休題『五輪書』は宮本武蔵が自らの生涯を通じ見出した「武士としてのあるべき生き方」を著した書物で「地・水・火・風・空の5巻から成り立つ勝つことに徹した生き方型に捕らわれず、武具に執着せず、平常心を保ち...宮本武蔵五輪書
ま・く・らと、言ってもステイホームをやらざるを得ない今日びのことだ1日寝て暮らすことではないもっとも一人暮らしの悲しさは寝るといっても一人寝るのは寝るのじゃないよまくら抱えて横に立つなんていう句があるからそれの近いか古い本をぽつりぽつりと拾い読みする「枕」は落語のイントロ本筋の現代では通用しなくなった言葉を事前解説する事も柳家小三治師匠のまくらはむしろ本筋の落語より面白いと、定評辛口でたしかな眼人生っていいなとこころあたたる話でご機嫌を伺いする俳句仲間(永六輔氏・加藤武・神吉拓郎・入船亭船橋等)との交流を綴ったのがわけても面白いお題を決めてオーソドックスに季語を踏まえての句会記録勿論、噺家らし,ユーモアもちょっぴり含んで且つ、真面目に呻吟《題:韮》・包丁の切れ味小気味韮の束・ざく切りの韮うずたかし博多の灯何やら...ま・く・ら
蛇口をひねれば温水が出てくる給湯温度も意のままにこれが当たり前と思い込んでいた特に高度なとか便利にとか意識した事はなかった…それが当たり前な事と深く気にしたことはなかったが今日、朝飯後コーヒーと新聞とそれに日曜日楽しく見ている美術館番組至極のひと時をのんびりクツロイデいた陽光が差し込む天国のような部屋でそれが突如、窓ガラスをトントンとご近所のあまりなじみのない小母さんに破られる「水が噴き出してるよ」と当初、意味が解らず「折角のひと時を」「うるさいな」と思いつつも外に出て指摘の個所を見るなんということだかなりの勢いで噴き上げているではないかとても俺の手に負える状態じゃない世間、3連休のど真ん中「修理依頼は可能だろうか」「お金もかかりそうだな」市、水道局に電話休日対応の業者を教えてもらう30分後には如何にもプロのお...当たり前の生活
種田山頭火を詳しく知っている訳ではない酒と旅を愛した放浪の歌人以前、ブログのコメントに「寅さんみたい」と言われ、せめて「山頭火みてたい」ねと言われたくそう返信した程度わけ行ってもわけ行ってもあおい山いい宿で前が酒屋でうしろが山でこんな季語もない句が浮かぶけど今、改めて手近の本を見る山頭火の放浪の旅を追った著書だこれの気にいりの処を拾い読みする旅の日記と、ある佐賀県での宿での夜薄い布団に潜り込む前におこるなしゃべるなむさぼるなゆっくり歩けしっかり歩けそれ以前に日向の宿での自らに請願を今日一日腹を立てない事嘘を言わない事物を無駄にしない事乞食同様の修業中貰って食べ、貰って生きている身には難中の難だがゆきゆきたおれるまでの道の草佐世保の市街で病に寂しいと言えば寂しい恐ろしいと言えば恐ろしい数時間の休息で病気を忘れお経...山頭火を思う
早朝に家を出て川島に飛来した白鳥を撮りに時間的にもはや遅いのや承知の上ではあったが数羽居るだろうとの目論見は見事に外れ同様の思いからの若い女性がポツンといるだけで白鳥は朝食を求めて飛び去った後帰巣する夕方まで待たねば彼らと出会えない一旦街まで戻って出直すことにこんな時の為にと温めていた見どころとどこかで熱い珈琲でもと時間調整まずは「5千頭の龍が昇る聖天宮」へ国内現存の道教のお宮としては最大級のお宮不老不死の探究云々・といったことは無神論者の我が心には響きはしないのだが興味はそのあまりにも煌びやかで豪華絢爛の建築物と数々の装飾品にある神殿と皇帝の建物にしか使用されない黄色い屋根瓦が目を引くあとは竜宮城もかくやと思わせる台湾から一流の宮大工を呼び寄せ5年の歳月をかけ開廟したと伝わるあきれるほどに美しくただみとれるば...再会‼坂戸にて
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