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浦和のたぬき
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2020/05/18

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  • さみしい写楽

    このところ病院通いが続いている予約のきかない病院では待たされること甚だしい永い時には3時間も幸い、文庫本一冊あれば退屈せずに済むと、言っても限度があるががさばる本を避けて書棚からひっぱりだしたのがコレ。いつか『写楽』研究本を出したいと思う程に私がひかれている浮世絵師だまして著者が「宇江佐真理」とくれば未読のまま書棚に眠っていたのが不思議なほど好きな作家の興味尽きないテーマ待合室で一気読みする謎の絵師写楽その正体は諸説紛々私自身も一家言あるのがここは作者に敬意を表し余分な茶々入れず蔦屋重三郎による「写楽売りだしプロジェクト」との宇佐江説に身を任せて読み進める寛政の改革の余波で景気が冷え込み長不況の中思ったほどには売れなかったそれはコロナに蹂躙される現代の如くでもある書名の〝寂しい”もそんな所からか約10ケ月の間に...さみしい写楽

  • MINAMATA

    今朝の東京新聞が一面をさいて石原慎太郎氏の差別発言が社会に与えた影響やメディアの報じ方の問題を検証している今月一日に亡くなった元都知事だがその時は文学者として「氏」を伝えただけで意識してか『負』の部分を伝えなかったマスコミの反省がこの特集を組ませたのだろうか石原氏は生前公務で熊本県へ赴き、水俣病の患者施設を視察した際水俣病患者に抗議文を手渡されたその夜、会見で「これを書いたのはIQが低い人たちでしょう」との発言や「補償金が目当ての“偽”患者もいる」との暴言を吐き、患者らの前で土下座して謝罪する事態となった折からその数日前『苦界浄土』で知られ、水俣病を告発した石牟礼道子氏の没後4年を偲ぶの集い「不知火忌」が熊本で行われたとのテレビ報道もあった水俣はコロナの最中と言えど決して忘れてはいけないのだと築かされる私、個人...MINAMATA

  • 室内楽こんさーと

    久々の音楽会せいぜい『音』をたのしむことにしたオーケストラとは一味違う、小編成のグループが次々に登場して〘気軽に、身近に楽器の歌声、聴いてみませんか〙の誘いにつられてさいたま芸術劇場へ音楽に身をゆだねるのはコロナ騒ぎ始まって以来の事クラシック音楽の知識なんて全くないが埼玉フィルメンバーと仲間たちの演奏に魅了されての時間個々の楽曲や演奏者については深い関心も知識もなくなく心地よく怒涛のような音やさざ波のような音の波にもまれ、ただよった数十人の楽隊をひきつれ音の波のまにまに生音の世界にたゆとおった瞬時とはいえ午睡も。。。贅沢なひと時を楽しんだ冬の午後の事室内楽こんさーと

  • 光圀伝を 読む

    小雪で明けた今朝、やがて小雨となり今、外はまたみぞれとなるこんな空模様でなければ読み通すことはなかった本ではあるが時間つぶしに高踏的な内容の本を筒井康隆氏の解説までも丹念に読む作品は娯楽性を加味してか宮本武蔵や沢庵和尚まで登場させ時代小説好きの私を飽きさせないようにして入るのだ勿論「黄門漫遊記」ほどではないが・・・。ブログの短い紙面だ内容に言及するのは避けようと思う筒井康隆氏の解説文に引っかかる氏は同じ作者の過去の作品を読返したいとの思いを持ちながらも「高齢による根気のなさと怠慢からまだ読んでいない」と告白しているここにも『高齢の壁』が高名な作家の彼にして『壁』にぶち当たるとは『根気と怠慢』私が高齢により失ってしまったものがここに集約されている日常の買い出しさえも厭う我が心根気よく降り続く小雪を眺めながらすっか...光圀伝を読む

  • 高齢の壁

    羽生と書いても結弦選手の事ではない将棋の羽生善治さんの事だハブさんは29年間維持してきた棋士のランクA級から陥落する事になった東京新聞コラムによれば将棋の世界で「50歳の壁」という事があり加齢によって能力がどうしても低下し、勝負に欠かせぬ記憶や集中力に蔭りが出る永世7冠の羽生さんにしても越えられない壁があったようだ既に50歳をはるかに超えた私だが「高齢の壁」に近づきつつある壁を乗り越えるべく努力と壁と仲良く付き合う覚悟に迫られている様だ身の回りには何人か壁をものともせぬ強者もいる参考にはなるが人は人他人とは競わないのがモットー自分なりのやり方で壁と付き合おうと思うコロナワクチン三回目も済んだ前立腺癌にも適切に対処した急がず騒がずマイペースで静かに『壁』との付き合いをしようと思う高齢の壁

  • ドマステイックバイオレンス

    安月給にも不平を漏らさず仕事疲れから常に不機嫌な顔の亭主の起源をとりやりくりと子育てを立派に果たしたそんな妻をみてきて妻とはそんなもんだと思い、あと少ししたらそっちに行くからそしたら感謝の言葉を述べようか自分をあたりまえの夫であり妻もまた普通の妻だと思い込んでいたそれが夕刊の紙面で驚くではないか妻から夫へのドメステイックバイオレンス(DV)がこの5年で2倍にも増えていて警視庁管内でその数は2万件にもなるという以前なら「誰のおかげで飯が喰えてるんだ」と、一括したのだろうが・・・・。弱音もはけず相談相手もなく誰にも打ち明けられない男性が多いらしい亡妻にも恐らく夫(私)に対し言いたいことはたくさんあっただろうに謝るなりやさしい言葉をかけてやればよかったがそれには既に遅い『ゴメンよ母ちゃん』かえらぬ謝罪の言葉を一人...ドマステイックバイオレンス

  • たまこ さん

    球子さんにすっかりいかれてしまった先日、街で遠くから見かけて誘いこまれるように近寄った周りには目もくれず一目ぼれだ何とか自分だけのものにしたいそれでもその日は心にしまって帰宅するが目の前にちらつくし夢にまでも我が家に来ればああしたいこうしたいの思いばかりが手に入れるにはどうすれば・・・お金はいかほどか多分、何とかなるだろう球子さんとの生活をあれこれと思いめぐらすだが待てよ今日の俺はそれどころではないはずだ脚の痛みを先日来、病院で見てもらって原因は・・その結論が出された何のことはない原因不明らしいもう一段専門医に見てもらいますかとの回答もう十分だ痛む脚と仲良く付き合っていくよと自分で決めるそれやこれやで球子さんへの思いは急速にしぼんで今は現実的に考える片岡球子さんとは取り合えず画集を手に入れてじっくり考えよう逃げ...たまこさん

  • しゅん散歩

    めったにテレビは見ないのだが先日、何気なく見たら見慣れた景色がタレントが街を気ままに歩きながら情報を拾っていく番組らしい私も真似をして歩いてみるこのところの病院通ていで心身の疲労がたまって気分転換の意味もある黒い生食パン黒という色は本来食欲がわく色ではないなのに本日は完売です店員さんの言葉やはりテレビの影響か翌日、しつこく買い求める竹炭・こんにゃく芋を生地に混ぜ込んだらしいそれもあってか賞味期限は今日、明日のみ一斤はとても食べきれるものではない日本茶で流し込もうかその日本茶も最近は小ぶりのが流行りの様で200ml足らず女性のハンドバックにすっぽり収まるサイズとか男性も飲み切りサイズに手頃とか気晴らし散歩で思わず最近流行?に接することができたテレビ番組になぞらえ我が歩きも『しゅん散歩』と名付けようかと馬鹿なことも...しゅん散歩

  • 読書三昧のひび

    眼科の検診を受ける半年に一度眼底検査を受けるのが糖尿病患者のつとめ幸い、異常はなし視力はむしろ向上しているようだ本ばっかり読んでと非難されたが少なくとも目に異常はなかったようだ「脚」と「目」私にとって命だが脚に不安がある今、健全な目はありがたいコロナ下で読み漁った本を処分する図書館から借りだしたり既に処分した本を加えればこの数倍もなる暗くなりがちなコロナ下を無事すごせたこれらに感謝だ新しく本を買いに出かける以前は何の苦も無く行けた本屋が脚に不安があるで途中2度の休憩をはさんで。。。。ともかく分厚い本にしようと本当の読書家には叱られそうな不純な基準で選ぶ・東野圭吾『白夜行』好みとはかけ離れているが分厚さは充分800頁も読破・夢枕獏『沙門空海・・・』作者自身が「なんという傑作を書いてしまったんだろう」と自賛するほど...読書三昧のひび

  • MRIけんさ

    原因不明の膝から下の劣化無理を承知で歩き続けると路上で転倒。。。老人病、糖尿病の為と半ばあきらめ静観していたが一度、医師の診断をと忠告してくれる友もいて何かとんでもない原因が見つかるかもしれないからとそんなことから近くの総合病院へ内科と整形外科の医師の診断を仰ぐ事に一日かかった診察後、双方からMRI検査にて原因追及が必要との指示を受ける脊髄(整形外科)と脳(内科)と日をおいて2か所のMRI検査昨日、そのうちの脳のMRI検査を受ける脳の断層写真を撮るようでトンネルのようなうな空間に導かれる嫌な気分だガヤガヤと聞き苦しい雑音の中で30分程頭と手足を固定されての思いは最悪の事ばかり「あなたの脳は異常です」とか「脳に欠陥がある」と言われたらどうしたらいいんんだなまじ、検査なんて受けなきゃよかったとも思う結果は来月早々に...MRIけんさ

  • さいごうさん

    西郷隆盛無血開城し江戸の町を戦火から救った功労者として祀られているようだが…最近ではそれに異論を唱える書物もいくつか出回っている西郷隆盛は正義感の強い男であると見られているしかしその正義感とはごく普通の良心程度の物であったということである(鈴木壮一「明治維新の正体」より)西郷は無血開城した江戸城から接収した大量の鉄砲類や幕府軍官を使用し東北諸藩を討滅しその戦利品を官軍・西軍に食禄として与えた(同署)その官軍が東北軍を完膚なきまでに叩きのめした世間ではこうした暴力を「いじめ」と言っているのだがそれが今では英雄・偉人として祀られる歴史とは『勝者』によって作られるからそれが事実であるか否かは判然としない国民に不評だった明治政府はヒーローが欲しかった西郷をそれに仕立てて皇居を向いてすっくと立った西郷さんの銅像を観ながら...さいごうさん

  • そのうちに

    あたらしき明日の来るを信ずという自分の言葉に嘘はなけれど石川啄木の歌集『悲しき玩具』に刻まれた一首啄木はこの「新しき明日」に思いを込めた多と思われるが・・・。私の新しき明日とはそんな高邁なことではない今やゴミ,ホコリだらけとなった我が家を何とかしよう全てが掃除されたらその時が我が新しき明日なのだがそんな思いが叶ったことはないこんな詩が出てきたまさに我が心境なのだ友人宅を訪問するたびに思うどうしたらこんなに綺麗に掃除できるのだろうと同じ「おとこやもめ」同士やればできるのかとその場では思う…のだがそのうちに・・・そのうちに思うだけで日が暮れてしまう弁解すらしない我が心境その平気さを何とかしなければと思いはするのだがそのうちに

  • すえひろてい

    新宿に出たついでに末廣亭に足を延ばすことを思いつく一月二之の席の出演者をスマホで観る左橋権太楼さん喬市馬と、ズラリ好きな噺家だ昼の部から入れ替え無しだから昼の部の小さん文楽も観られるいずれも先代は見ているが当代は初見参通して観ると帰りは夜遅くなるがたまにはよかろう正月だものと。因みに寄席は二十日頃まで正月興行なのだ昼・夜切り替えでいつもの最前列を確保と言ってもこの時期客席はガラガラうすら寒い中入れ替わり立ち代わり色物をまじえて20組ほど登場、楽しむトリは柳亭市場の『二番煎じ』手慣れた噺ながらいつ聞いても笑わせられる楽しみにしていた柳家権太楼休演代演者の『ガマの油』の達者な芸で救われる林家正楽が例によってぶつぶつ喋りながら起用に紙きりを記念にいただいて帰る帰りの新宿の街は不夜城ネオンも人通りもまさにこれからといっ...すえひろてい

  • なんなんだ

    新宿に出て映画を観る邦画を見るのは久しぶり『なん・なんだ』積み重ねた思い出が一枚一枚と抜け落ちてゆく40年を経た夫婦のさよならと始まりの物語歳を重ねながら生きてゆく男と女が、自らに「何なんだ!」と苛立ったり、「何なんだ?」と迷いながらと道を探しあぐね、それでも「そんなもの何なんだ!!」と、その先に見えてくる光を掴もうとdするする姿・・・・。スタッフの意図は『老い』の段階を既に平穏無事に通り過ぎた私にとって理解が難しいのだがそれがなんだっとのかと自問すりよりは良かったと思いつつ映画を楽しんだロードショー初日の今日は舞台挨拶があり主演女優の姿に接することができた若き日にあこがれた烏丸せつこさんの今は幾分『老いた』姿に感傷を覚えたなんなんだ

  • アマゾンからのメール

    こんにちは、ご利用のご利用状況に基づいて、お得な情報をご覧ください。私たちはまた、私たちのトップのお得な情報のいくつかにあなたを扱うと思った。HelloCheckoutthesedealswepickedjustforyou,basedonyouractivityonAmazon.Wethoughtwe’dalsotreatyoutosomeofourtopdeals.原文はこれなのだが上の文章をご覧になって意味を理解できるだろうか最近のアマゾンからの来信がなぜか英文表記なのだ勿論、翻訳も可能ではあるがその、翻訳文が上記の通りなのだオジサンのために日本語に訳してくれたらしいがまるで意味が通じないこれじゃ原文(英語)の方がまだ解ると言いたいところだが古い、日本男児横文字はさっぱり結局アマゾンからの書面は読むことな...アマゾンからのメール

  • 凍結の道

    帰宅の道中未だわずかに残る雪に足をとられないよう慎重に歩く最後の難所が我が家の前の私道だ多分凍結の道…だろう昨年まで降雪の翌朝どこよりも早く雪かきをしたものだが、今年はいけない昨日、今日と朝から出かける予定が詰まっているなによりもこのところ膝の具合がひどい少しの庭仕事で酷く痛むのだ僅かな距離とはいえ雪かきは確実に膝を痛める敢えて付け加えれば我が家の前とはいえこの道は私の出入りに殆ど関係ない隣家の車の出入り時にスリップするかもしれないその防止の為のみに早朝からの雪かきに精を出していたのだ隣家からはご苦労さんの一言もない怨みがましかったり、愚痴っぽかったりだが今回の降雪からは免除願いのだが当方の事情を伝えたくも訳あって亡妻存命中から隣家との交際を断っている夕方帰ってみるといつもなら日中の陽射しで溶けているはずの残雪...凍結の道

  • 雪の日の円朝

    夜来の雪もやんで首都圏は碧空で開けたふと、『雪の日の円朝』なる作品が心に浮かぶ円朝は「落語中興の祖」の事だ我が、か細い記憶によればこの戯曲の作者は久保田万太郎但しこれも定かではない雪の日の朝幕末三舟勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟時の文化人が余興に三遊亭円朝に噺をさせようと多分、深川あたりの料亭によびだす全て私の淡い記憶であることを御承知願いたい「三舟」は円朝に即席で『桃太郎』だったかの昔話を円朝流にかたれと要求する牡丹灯籠、芝浜、死神・・・等々の名作を残した彼に即興でしかも円朝らしくに語れと要求するそれからが肝心だが記憶はそこまでで円朝が船で料亭にたどり着いた事までそんな些事をはっきりと覚えているのだが無事語り終えたのか噺つくりに苦労するのか全く思い出せない数十年前の記憶だ近ごろ、記憶が飛んでしまっていることが頻繁...雪の日の円朝

  • からす

    庭履き用に重宝していたサンダルの片方が突如行方不明になったてっきりカラスが咥えていったに違いないと、思う以前、ワイヤーハンガーが持っていかれた記憶がある雑食のカラスは巣造り材料まで手当たり次第何だろうか小さな被害だと、簡単にあきらめる無ければやはり不便は不便なんだがカラス何故泣くのカラスは山に可愛い七つの子があるからよとの童謡がある我が履きつぶしたサンダルがカラスの赤ちゃんのベッドに変身しているのならそれもいいそんなことを想像すると自然に微笑みさえもが浮かんでくるカラスは神の使いとの説もある三本足のカラス《八咫烏》はサッカー協会のシンボルにもなっているほどだ朝早くからゴミ置き場を荒らされるのは迷惑だが人間のモラルが試されていると善意に解釈しようか・・・本年のモットーに『寛容』を加えた私は鷹揚に構える事にしたからす

  • 年の初めに

    隅田川馬石さん私にとっては馴染みの名前だが落語に興味のない方まして東京圏以外の方には多分、聞きなれない名だろうその馬石さんが第76回文化庁芸術祭の大衆芸能部門で大賞を受賞した昨、『4の日昼席』の日受賞を逃したやまと師匠は無念の高座それでも舞台上でやまと、駒治、文菊、左橋各師匠は祝いの言葉を明るくのべていたやまと師匠は早、次のチャンス狙いを語っていたのが印象的御本人の馬石師匠照れからか受賞にはには一切触れず『初天神』で」軽く流して一体に正月興行は軽めの話ばかりで物足りなくはあるのだが次回に期待だこの後、古い友人にあうため移動、日ごろ慣れない酒を痛飲し深夜の帰宅となったどおやら本年も可もなく不可もな昨年並みの生活パターンとなりそうだ年の初めに

  • あさのやま

    あいつ今頃なにしてるとの番組があったが私のあいつは相撲の朝の山である当時、横綱で頂点にあった白鵬に対抗しうる力士とし和製横綱への最短コースを行く力士として期待されていたが相撲協会の定めるおきてに反し遊興を重ねたとが発覚し諮問に対して嘘の返答をしたとの事で1年間(6場所)の出場停止処分を受けたという大関の地位から陥落しこのままいけば3段目辺りまで地位を下げるという処分がきつすぎるとか《恩赦》のような軽減処置を期待する意見もあるらしい引退を申し出でたが受け付けられず目下は四股を踏んだりの《調整中》との情報間もなく今年もくれ一月場所の番付も配られるこれをどんな思いで眺めるのだろう再起したとしてどう駆け上がったところで大関へ復帰は2年位先の見通しもある規則やぶりはスポーツ界にも、政界にも、芸能界にも見られるのだが『国技...あさのやま

  • たわらぼしげんば

    先日柳亭こみち独演会を観て以来すっかりとりこになってしまった落語ではない中入りにご披露頂いた歌謡浪曲『元禄名槍譜俵星玄藩』の世界だかつて三波春夫さんでは聞いたことがある昔酒井雲坊といった村田英雄さんと並んでやはり南條文若を名乗った三波春夫二人がいる限り浪曲界は安泰だろうと言われたものだが二人とも歌謡曲の世界に歌の世界で大きな成功を収めたのは承知のことだその三波春夫のヒット曲「元禄名槍譜俵星玄蕃」を柳亭こみちさんが8分間の熱唱迫力に圧倒され、肝心の落語『子別れ』がかすんでしまいそう帰宅後、噺家・柳亭市馬さんでこの歌を聴く実に気持ちよさげにうたっている流石だうまい更に「歌怪獣」と異名の島津亜矢さんでうまさの感心して聞きほれる調子に乗って真山一郎さんの浪曲までこれもなかなか聞かせるのだよくできた話であり良い歌だひたす...たわらぼしげんば

  • しいたげられし邪鬼

    歳末の話題として決してふさわしくは無いのだろうが好きなのだこうして苦悶の表情を浮かべた邪鬼たちが私自身に『其の気』があるのじゃないかと疑われそうだがそんな事はない踏みつけにされて「助けてくれ!」と叫ぶ鬼たちの姿になぜか感動する踏みつけているのは四天王たちである邪鬼は台座が石である四天王に、やわらかい台座を提供するためすすんで踏まれている・・・との説がある一方、ホトケの重りを感じているともそのせいか邪鬼の表情に諦念や幾分かの歓喜?の表情も伺えるこれをウイルスのいたずらになす術もなく蹂躙されっぱなしの我らに例えることもできるかもしれないが・・・深読みはこれくらいにしようかこれをアメリカの核の傘の下の我が国しいたげられし邪鬼

  • だんしゃり

    かたづけ術の極意『断・捨・離』とはまず不要な品を断つ『断』だが現今のネット社会つい手が出てしまうガラクタを捨てる『捨』だがまだ使える物をとの思いから捨てがたく残る物への執着から離れる『離』愛着のあるものからは離れがたいそんなことから我が家の断捨離は一向に進展しない昨日はらくご会「柳亭こみちさん独演会」に出かける師匠も古い伝統の古典落語・ここはなおとこ社会だがこれを女性視点から断ち、捨て、離れるべくの努力をしているようだ懸命な努力の跡が感じられるし、『子別れ』の一席に笑い、涙もしはしたが頑迷な古典落語フアンの私には違和感もあり、不完全燃焼の思いが残る本年もあと一週間神田神保町街はクリスマスイブの喧騒はない明日からは我が家の断捨離に励まなくは、と思うも多分中途半端に終りそうだだんしゃり

  • きずなまい

    全国の信用金庫で作る「よい仕事おこしフエア実行委員会」なる組織が岸田総理を訪ね福島の酒造所で造った日本酒「絆舞」を贈ったとの記事が総理の笑顔と共に載っている四十七都道府県のコメを集め各地の思いがこもった酒ということだ首相は酒豪として知られるが酒豪とは言い難く、ほんのお付き合い程度の酒量の私にとってはさして羨ましくもない・・・が、「フルーティで豊かな甘みが感じられる味わい」ってどんなものだろうかと興味はわく少しぐらいなら・・・とのんべーでもないくせに意地汚く思う500ミリリットル入り2200円という値段が高いのか妥当なのか知りもしないで同日の紙面はコロナやオミクロン株の記事が満載の中果してそんな悠長な事が許されるのかちょっぴりの政治批判と自らの安逸ぶりが気にかかるきずなまい

  • さやかさん と 三平さん

    最近のニュースから神田沙也加さんと2代目林家三平さんホテル高層階から転落の神田さんこの方の事はまるで知らない勿論、高名なタレント、俳優を両親に持つことは知っているがその芸能活動については全く無知である仕方ないのでネット情報を観る芸能関係者は「偉大すぎる母親と一人娘の沙也加さんとは微妙な関係」とあるこれ以上の真相はご本人の名誉のため明らかにしないようだ二代目林家三平さんがテレビ番組『焦点』を降板したというこの番組が気にいらずほとんど観ていないので多くを語れないのだが降板の弁を聴く限りあまりにもまっとうすぎるのではと思うのだ型破りな芸で笑わせた初代・三平この父親を意識しすぎたのかと、思うのだ二人に共通するのは偉大なる『親』の存在に苦しんだ結果かもしれない偉大でもなく平凡な親の私は今日、病院へ帰りに診察料金を払うのを...さやかさんと三平さん

  • マドンナ

    マドンナトいっても米国の歌手”クイーン・オブ・ポップ”の事ではないフーテンの寅さんが思いつめる『美人』でもないどちらかと言えば夏目漱石の「坊ちゃん」に出てくるそちらに近いかもしれぬ「あなた、マドンナというと唐人の言葉で、別嬪の事じゃろなもし」それだあんまり別嬪さんじゃけんみんなマドンナマドンナと言うといでるぞなもし我が周辺にマドンナをでっちあげる妙に気になるそんな人彼女はそれを知らない我が心でマドンナに仕立てられたことを。。出会ったときに挨拶を交わすそれでこころが浮き立ったただそれだけだ暗いとか言わないでもらおう生活のいろどり一人遊びのようなものなのだから中学生の頃にもマドンナのような存在がいた遠くから眺めるだけだったが数十年たった時、クラス会での事「あんときあんたに惚れとった」と冗談に紛らせ告白した相手もした...マドンナ

  • さして 大切ではない事

    現役を退いて長い事になる身では受け取る情報も二つに大別される・一つは「大切だが身近ではない」もの・もう一つは「身近ではあるがさして大切ではない」もの今日の新聞紙面で前者にぞくするものは『森友訴訟終結」のニュースと『国土交通省の統計書き換え』共に深く関心を以って拘わらねばならぬのだが残念乍ら今の生活にはさして大切ではないと読み飛ばしてしまう一方、身近なさして大切ではない『事件』温度計に関する我が、発見だ最近購入の商品に付録として付いてきた「デジタル温湿度計」これを以前からの時計にも表示される温度二つを同一場所に置いてみる表示時間が微妙に(1~1.5度)異なる時刻の調整は可だが温度はアジャスト不可だ世の中には結果が表示されれば多少の異議があろうがさして大切では無いと結果はアジャストできないものと簡単にあきらめる温湿...さして大切ではない事

  • かれんだー

    来年のカレンダーが届いた例年だとあと何本か届くはずだが世の中の景気がいまいち冴えないから今年はこれまでかも知れない狭い我が家にカレンダを飾るにも限られるからそんなにはいらない一本目落語協会発行のカレンダー独演会会場で美形の受付女史に誘われつい、手を出してしまたが咄家の描く漫画みたいな絵は好みではない珍しく《有料》だからどこかにぶら下げようとは思うが果て・・・?且つてのクラスメートから贈られた東京の庭園を撮った写真付きカレンダー年々奴は写真技術が向上してる悔しくも健闘を祝したくもあり複雑な思い某・証券会社からのもの絵が一切入って無い毎年便利に使っている来年もこれに日々の予定を記入していこうかと思っているそれにしても多分『通院』ばかりの予定だろう自業自得とはいえ悲しい『遊び』の項目が増やせる年に来年こそしたいものよ...かれんだー

  • ふろ給湯器

    風呂の給湯器を取り換えて一か月を経過したどこが悪かったのかしらないがリモコンの作動が不安定で追い炊きができず入浴をあきらめたことも何度か昨、秋から交換依頼していたが海外からの部品供給ができないとかで従前メーカー(N社)の給湯器入手は来春以降との事でこの冬場に間に合わない偶々、R社製なら可能との事当方は大手2社の給湯器の違いなど分かりはしないともかく出来る方でと依頼する以降快適な入浴生活である不安定だった数十年前からの旧給湯器とは大違い新しい給湯器は『お風呂が沸きました』との音声が軽やかな音楽と共に流れる交換前はどうだったんだろう記憶にない所を見ると音声は無かったかもしれない給湯機に音声が加わったのはかれこれ25年ほど前とかでN社が最初との事がクラシック音楽を含む音声は初めて「音商標登録」として商標登録されたとい...ふろ給湯器

  • やまと師匠と杏寿さん

    驚きの連続だった『かつらやまと独演会』にでかけてのこと最初に数十年振りの町屋駅周辺の変貌埼玉の田舎もんは戸惑うばかり2番目は会場にて受付されていたやまと師匠の奥方の「凛とした美しさ」に年齢とるとやたら美しい女性に目が行くおかしな下心あっての事ではないそして最初に登場した噺家杏寿さんの可憐さにみとれる今日も最前列、正面での観覧こうして美形の女性ばかり見せられると師匠ちょっとやばいんじゃないかと余計な心配をする杏寿さんの『金明竹』は無難な出来もっともお顔ばかり注目した事は白状する最後は今日独演会主催の真打やまと師匠の二席『牡丹灯籠』初演とは思えぬ滑らかさで好演二席目の『掛取り』で笑わせちょっともやばいことなくお開き帰宅後杏寿さんのブログを見る寄席出番の追っかけをやろうかと思うが何か妙な勘繰りがきそうだからブログの上...やまと師匠と杏寿さん

  • 人で不足対応

    一人暮らしを続けて居ると気がついたら今日は誰とも会話が無かったなと、気が付くことがあるそんな時でもスーパーマーケットで会計するとレジ女性から「毎度ありがとうございます」の挨拶をされ今日初めての対話?だったとおもうそんなことでささやかなが親近感のようなものを一時でもその女性に感じたのだところが最近、我らの店ではが省力化によってか〇〇レジにお進みくださいと、定型文句で言われ会話の余地はない仕方なく機械相手に会計を済ませる事になる味気ない折角の親近感だったのにコンピューターと無言で話すのかよ・・・。一方で月に一度新聞店女性が集金に訪れる留守がちな私は申し訳ない思いから今後、銀行振り込みにすると提案したが集金の女性から我が案に相違した答えが「集金に来させた下さいそうしないと私、仕事なくなっちゃうんです」意外な返事会計を...人で不足対応

  • くすりづけの日々

    糖尿病の持病を抱えているためほぼ2か月に一度病院通いしているそこに今回、前立腺癌が加わった調剤薬局でそれらの薬を求める血圧やピロリ菌やらの薬がそれに加わるからかなりの量のくすりを調合してもらうことになる一割負担との恩恵もあって医師の処方は正しいと信じ指定された薬がいかに多くとも素直に頂戴、服用している一度、自分の判断であまりにも多い薬を一種類服用回避したことがあるその結果はデータに表れているのか少し険しい顔付きの医師はそれでも恐らく私の企みを察した上でだろうが「もう少し続けてみましょうか」と、・・・薬によって保たれている我が健康薬漬けの毎日、これで良いんだろうかと止めちゃったらどうなんだろうと、思いつつも医師の承諾を得るまではと薬漬け生活を続けては居るのだ。。。多分これによって保たれているのだろう我が趣味三昧の...くすりづけの日々

  • 円丈さん ネタおろし

    ネタおろしとは、落語の演目を覚えて初めてお客さまの前で、披露するつまり初演を言うこの年末に楽しみにしている桂やまとさんの『牡丹灯籠』も《初演相勤申候》と、うたってあるからそうなんだろうと楽しみのしているネタおろしを聴くのはこの先、いつかは十八番ネタになるかもしれないのを人に先駆けて聞く得難いチャンスとの思いが我が方にあるからだ自作の新作落語を数多く手がけた三遊亭円丈師匠が亡くなった師匠は新作のほか古典落語を独自の解釈で改作、円丈流古典として高座にかけていたその「自己流古典」が(生意気だが)気にいらず高座姿を見ていないだが、「日本参道狛犬研究会」会長としての師匠には私もその末端会員として何度か御目にかかったそんなときに「これから高座に掛けるから」といってネタおろしより更にその前のネタを会員一同を寄席観客に見立てて...円丈さんネタおろし

  • 四の日昼席

    四の日昼席警戒解除を待ちきれず勝手に開始した寄席通いの三回目コロナとの闘いもいつ果てるやらうかうかしてるとこちらが先に参ってしまうこの回にもあと何回通えるだろうか少し寂しく思うこの日は墨田川馬石さんがお休み地方旅興行早く言えば『出稼ぎ』今日のトリで出たのは古今亭文菊好きな噺家さんだ出し物は『二番煎じ』この季節誰かがいつかはどこかでやる噺登場人物のセリフも殆ど頭に入っているあまり期待していなかったが聴いているうちに段々引き込まれるほのぼのとした気持ちにさせる噺家さんだ今日、夕方には付近のマンション、コンクリト製縦割り長屋いや、もっと素敵なところに住む旧友と再会の約束があるこれも今日の楽しみの一つ急速にさむさの増した夜道を急ぎ帰る冷え冷えとした我が家に入るのは嫌だな誰か煎じ薬変わりの熱燗を用意しておいてくないかと聞...四の日昼席

  • おいなりさん

    赤い鳥居と狛狐が印象的な稲荷神社は、全国に3万社以上もあると言うどこからか移築されたこの稲荷社には鳥居もなければ狛狐もいない民家園の片隅に立ち寄る人もなくそっとたたずんでいる社会科見学の小学生も民家ばかりでこちらには見向きもしないお稲荷さんは「稲なり」から天下した名前赤い鳥居は豊作をもたらす炎を意味するそうだ仏教のダキニテンと合体し「狐」がその使いとなった由その農耕の神がいつの間にやら商売繁盛の神に変化し現在に至っているとの事、ここまでは張り紙に記載文の引き写しぼんやりと落語の世界を思う下谷神社・以前は下谷稲荷ここで江戸の最初の寄席興行が行わたことは頭に入っている以前,訪ねたこともある落語と稲荷は縁があるようで『王子の狐』のような古典もある正岡子規の俳句もここに『寄席はねて上野の鐘の夜長哉』名句だ子供たちの声を...おいなりさん

  • あお馬さん つづき

    柳家あお馬さんから礼状が届いたなんとも律儀なものだパソコンで打ち出したものを大量コピーしたものではなく真面目さが伝わる直筆だ決して達筆とは言い難いが真剣さが感じられる嬉しい事だ先日、ある若手・真打さんの独演会を申し込んだら彼の事務所から奥さんと思われる方から「予約受付ました」とのメールがきたのに感動したばかり近ごろ噺家さんの世界ではこうした義理を通すのが当たり前になっているのだろうか我々、素人の世界では廃れてしまった義理・人情みたいなものが・・・。彼らから義理を通されれば当方も人情としても彼らの出番を求めて寄席通いしなければなるまいそう心に決めたこれが客足の減ったコロナ禍の一現象では無いことを節に願う次第あお馬さんつづき

  • 俺の じんせい

    『人生を変える三つの方法』と、言いうのがあるそうだ未だそれに接してないが経済学者の大前研一氏の著作かららしい①時間配分を見直す②住む場所を変える③付き合う人間を変えるその三つとの事既に人生の終盤を迎えた身該当しないとは思うのだが時間配分について考えるきままな一人暮らし朝から晩までこれと言った配分を考えることなしに生活しているそれでもいつしか適度に配分されてはいるようだ住む場所について考えるこれは無理だこの地にすっかり根を下ろして数十年離れる気なんてありはしない存外気にいっているし、亡妻の墓を思えば猶更だ付き合う人間について考える他人と打ち解けるのが難しい性分だ今、せっかくできた友人との交遊関係を失いたくはないこうしてみると我が人生を変える必要も手段も無い現状維持がよさそう覇気がないとの声も聞かれそうでは我が人生...俺のじんせい

  • どくだみ

    「紫陽花と水仙、それに八つ手にも毒があるあるのよ、充分に気を付けて」葉を二枚ほど摘んだ指先でもみながら蚊帳の中へ戻るご寮さんの腕をとり朝顔の葉の汁を塗り付ける「えらいもんですな,痒いのがひきました」高田郁『みおつくし料理帖』の一節この小説には料理のほか身近な情報がしばしば出てくる何気ない薬草がらみのも・・・。小説の『薬草』情報にひかれインターネットの薬草をひいてみる情報がびっしりと。。。。中に私にとっての天敵《どくだみ》についても季節になると狭い庭一杯にはびこるドクダミだがこれが立派に薬草に化ける中でもドクダミ酒の作り方も。今まで目の敵して必死に除草に励んできたが私も、次の芽吹きの頃には心を入れ替えてドクダミ酒に挑戦してみようか医薬情報の発達していないころ当時の人々は身近な山野草に薬効を認めて野、山を巡り歩いた...どくだみ

  • ぐるめ

    新聞のテレビ番組表を見るよくもこれほどと思うことがある料理、食材、グルメといった話題が盛りだくさんだ勿論日によって差はあるが激しい時には一日中朝から晩までこれらの情報を見続ける事ができるほどチャンネルをくるくる回せば・・・。平日の昼間だから視聴者は家庭の主婦か暇を持て余した退職男性だろうこれらの人たちはこんな情報がこんなにほしいのかな?と、考えてしまう番組制作者にはそれなりの思惑があろう視聴者のニーズに合わせたとか比較的簡単に製作できるからとか要するに送り手と受け手のニーズが一致しての事なんだろうコロナにより外食が制限されたのも要因かもしれない私はこの種の情報が不要で好きでもなく実際には一度も観たことはないが今日、明日の病院検査を控え終日、家で読書にふけるふと、みる高田郁さんの「みをつくし料理帖」なんとグルメが...ぐるめ

  • あお馬 独演会

    柳家あお馬は柳家こせん門下の噺家2019年に二つ目に昇進駒澤大学入学時「落語好きに悪い人はいないよ!」という勧誘に惹かれて落研にそしてこの世界に入ったそうだ今日は独演会ということでネタおろしを含め3席を御披露頂いた上から目線で恐縮ながら中々達者な出来だ特に終わりの2席『大工調べ』と『夢金』がいい大工調べの大工棟梁の啖呵の鋭い切れ味に酔わされた従来、真打の噺家を追いかけてばかりでこのクラス(2つ目)を無視してきたがわが視野の狭いことを反省させられた落語界のすそ野は広いと実感したこれから年末、年始にかけ寄席巡りを考えているが前座、2つ目にも注目すればまだまだ聴きたい噺家は大勢いそうだ年末、年始寄席巡りの楽しみが増えそうだあお馬独演会

  • ふじさわしゅうへい を 読む

    藤沢周平はひまさえあれば本を読んでいたので「ヒマアレバ」と、小学校であだ名されたほどの読書好きだったようだコロナ禍の私もそんな傾向がある彼の作品から武家物にも市井物にも属さない「歴史小説」を読むありもしない事を書き綴っていると、たまには本当にあったことを書きたくなる氏の歴史小説『漆の実のみのる国』を読む作者が最後の命を燃やした名編だ『漆の実のみのる国』はあと数十枚で完結のはずながら体調が思わしくなく「これでいい。このまま本にしてもいい」と予定されていた数十枚は書かれずこれが最後のに原稿になり69歳を一期として長逝の途についた・・・。回復したら石川啄木を描くことを構想していたらしい《以上、文庫本解説より》この本に触発されて上杉鷹山を知りたくなり童門冬二氏の経営書を読んでみたふじさわしゅうへいを読む

  • さんにんたび

    落語「三人旅」をユーチューブで観る立川談志のと柳家小さんで二人のを見比べるつもりはなかったがつい時間に任せてだ談志はいつもの事ながらまくらの部分が長すぎて肝心の部分は短い旅もののネタは談志の十八番の一つ師匠小さん師匠から忠実に受け継いでいる旅人と馬子の会話は歯切れよく小気味いいその師匠・小さんの三人旅こんな噺はのんびりした口調が面白くたまたまか宿到着後の『女』を買うところまで演じたがこの部分を談志は敢えてカットしたのか今の時代妥当な判断かかと思う一昨日友人との三人旅をした『三人旅一人乞食』という私を除く二人は旧来の趣味を同じくする友人同士そのせいか二人の会話は時に辛辣であったりでこちらがハラハラするほど仲がよいだけに敢えて逆らったりで意見交換もまるで遠慮がない間に入った私は一人乞食にはなりたくないのでたまに口を...さんにんたび

  • 500円たま

    「新500円玉使えませRん」とのステッカーを目にする今日、仲間との会合の帰途乗ったバスの中でのことだこの11月から500円玉の新しいのが流布されたらしいとは聞いているが、自動販売機やバス運賃の支払いは対応が追い付いていないようだところで帰宅後財布に見慣れぬ500円玉が勿論新コインではない『御在位十年500円・平成11年』とある使用感もあるいつ、紛れ込んだやら古銭収集家ではない私にとって500円は500円の値打ちしかないがネットで調べる天皇陛下御在位10年を記念して、発行された記念硬貨らしい未使用品であれば1760円の値がついていたあくまでも「未使用」が条件だ現に流通している貨幣を出るところへ持ち出せば値が変わる不思議な気もする使用感たっぷり保存する気もない早速にも500円として使うつもり500円たま

  • ふろがま

    風呂のガス給湯器を交換した寒さも本格化する冬場を迎え既に10年以上使用の給湯器が中々言うことを聞いてくれない起動しなかったり途中で運転を止めたり夏から秋にかけてはそれでもなだめなだめ使用していたがどうもリモコンが故障のようだが、年数も経っているこの際本体ごと交換と相成った次第ネット情報を観れば「最大90%OFF」とか「最大即日交換」との魅力的な宣伝が踊っているのだが面倒くさがり屋の私、深く考えもせずに地元のガス会社に依頼後々のメンテやらサービスを考えれば『良し』としようかと点検に来た方の気風の良さに惚れたのも決定の要因(少し安易すぎたかナ・・・)ともあれ半導体危機からまごまごすると今冬は在庫が無い可能性もありとの状況業者選定やメーカの好みを云々している段階ではないあれこら考えずの決断だった台所や風呂に真水しか出...ふろがま

  • 古葉と江夏そして広岡

    古葉プロ野球元広島監督の訃報を新聞が伝えている広島カープを常勝チームに導いた功績を称えてこのニュースの紙面の中で「大事な恩人だった」と、リリーフエースとして仕えた江夏豊氏は勝負師の古葉さんとの濃密な時間を分け合いあの「伝説の21球」を語っているこれについては山際淳司さんの「スローカーブをもう一球」の名文で語りつくされていると思うのであらためて語るのは遠慮するが江夏さんは1983年にトレードで日本ハムから西武ライオンズにトレード移籍したが監督・広岡と江夏氏との関係は円滑ではなかったようである朝食会での些細な一言から江夏さんは2軍に落とされ以後、一軍復帰はならず不本意なまま日本球界を去る事に数々の記録を残した大投手も監督の意に添わなければ切り捨てられる厳しい世界のようだ「間違いなく、俺にとっては大事な人だった」と古...古葉と江夏そして広岡

  • まくらさがし

    まくら探しとは旅客の寝ている間に、その枕もとに置いてある金品を盗み取ることであるが今、私はそんな悪事ではなく安眠できるまくらを探しているのだ睡眠中の「まくら」がどうも合わないらしいいろいろ試してみるベッドを購入した時たかが枕にしては高額すぎると思いつつも「初めは合わないと思ってもなれれば最適な眠りが‥‥」の言葉に誘われてつい、何週間かを試してみたが首は痛いし、それがためか夜中に何度か目覚めるしで、以前、布団生活時に使っていた「もみ殻枕」に戻した慣れた枕の方が幾分いいようだが、やわらかい枕にもなじめず夜中に程よい位置を求めて転々とすることにそこでもう一つの枕を昨晩試してみた押入れの隅に何時からかあった固い枕にさいわい昨夜は首は痛まないし夜中に転々することもなく朝までぐっすりと。。これに決まりだと思うも暫く使ってみ...まくらさがし

  • とうにょうびょう

    かかりたくない生活習慣病予防協会がまとめたコロナ禍での調査によるとメタボリック症候群や高血圧を押さえ圧倒的に生活習慣病のトップが糖尿病との結果だったという日本の総人口の6分の一2000万人が罹患の可能性があると言われて居るらしいこの時期4人に1人が「コロナ太り」と言われている太りすぎ、肥満ストレがこの病気をまねくらしい糖尿病患者がコロナウイルスに感染すると重症化のリスクが高いとも言われているかくいう私はコロナ以前からの糖尿病患者だ威張るわけでは決してないのが生活にはそれなりに注意をしているインシュリン注射も欠かさない真面目なのだ今日、運動遊戯の最中に「食べるインシュリン」とも言われる『菊芋』を頂いた料理方法まで伝授してこうして日頃から仲間が気にかけてくれるのは有難い事だ糖尿病なんかに負けてはいられない仲間の支援...とうにょうびょう

  • いもかんのん

    滋賀県の東北部琵琶湖のほとり賤ケ岳の南麓にある安念寺に通称「いも観音さん」平安時代後期と推測される木像が安置されている人々は観音像と共にある暮らしや文化の伝承に今も真摯につとめている東京長浜観音堂ここに本物の観音像が交代でお出ましいただいている今回はこの2体寺伝によれば、左が毘沙門天、右が大日如来と伝わるが両肩から先と足先を欠失し当初の尊名は解らない焼けても壊れても朽ちてもかけがいのない「うちの観音さん」家族のように身近に、限りない愛情をと誇りをもって守り育てている朽ち果てかつての姿をとどめいていない2体をこころ静かに眺めているとここが東京のど真ん中であることを忘れ湖北地方に迷いこんだような気になる今回の2体展示は今日で終わりまたあらたな展示物との触れ合いが用意されるつぎはどのような出会いがあるやら期待に胸膨ら...いもかんのん

  • ひるね

    sieasutaとはいわゆる『昼寝』を指すとの事スペインやイタリアなどの南欧では伝統的に生活習慣として認められており法令で該当時間帯の業務停止や騒音規制などが義務づけられている。我々の感覚からすると一見甚だ呑気にも思えるが、南欧の昼下がりは暑くて仕事にならないからという理由があったりする。スペインの昼食も含めた昼休憩時間はわが国より遅く、シエスタの後仕事を再開する。多くの店舗やオフィスもその時間帯に休業するようだ我が家の近くにSiesutaとなずけられた店がある開店初期の頃『昼寝』のこととマスターに教えられた昼はランチの店で夜はバーに変身するらしいが酒が飲めない私は夜に訪問したことはない昼は・・・なぜか営業していないことが多いこの時期だから猶更だ一日中Siesuta状態のようで「たまに覗いてやってくださいと」店...ひるね

  • じゃくめつ

    瀬戸内寂聴さんが亡くなった寂しくなりそうだ仏教の「寂滅」の言葉も浮かんでくると、今日の東京新聞朝刊《筆洗》はそう結んでいる寂滅とは仏教用語で煩悩の境地を離れて、悟りの境地に至ることだ愛した、書いた、祈った波乱の人生「戒律すべてはまもれない」と煩悩をはなれ肉を食べ酒も飲んだらしい老境をこう説いている歳を取るということは、人の言うことを聞かないでいいということだあとちょっとしか生きないんだからと好きなことをしたらいいんです周りを気にして人生を狭く生きることはありません説教を聴いたり著作を目にしたこともないが、それなりに歳をとった私はその言葉を自分に都合よく解釈し『老境』を気ままに生きているあとちょっとの人生好きなように生きようと思う寂聴さんのご冥福を祈りつつ。。。。。。。じゃくめつ

  • GKって なんだ

    新聞に「森下GKコーチが新監督に」と、載っている私にはこの〘GK〙が解らないGKってなんだ何の略なんだスマホでひいてみる「森下GK・・」と同じ記事がこれは説明するまでもなく誰もが知っていることで知らないほうが悪いとの扱いだ確かに私はスポーツ音痴、ましてサッカーにつては何も知らないそれでもやがて~GKとはゴールキーパーの略だとようやく気が付くサッカーにはGKに専任コーチが付くんだとこれも改めて感心するそれほど重要、かつ、難しいポジションなんだ野球の捕手のようなもんだと。最近、アルファベットでの略称がやたら目に付くこの新聞の同じ面にいくつかがNCAA、JGTO,FIFA、FIG日本語表記が出ているから良いがそれがなきゃおじさんは途方に暮れるばかりどうにかならないものかおじさんの好きなここも《TNK》って呼ばなきゃい...GKってなんだ

  • ようかい

    山門前に3体の石像入山規制らしい真言宗の寺院だが其の事とは無関係狐や狸そんなの街なかの寺院にいる訳はないそれより『妖怪』が気になる妖怪とは人間の理解を超えた化け物や現象の事だというしてみると3体目に控えるのがそれだ天狗じゃない河童かしらなんだろう昔、「昭和の妖怪」とひそかにささやかれた首相がいたその孫も政界に君臨それらの人が入れないようにバリアを張っているのなら賛成だが・・・。コロナ禍初期の頃アマビエと呼ばれる妖怪がいた長髪でくちばしがあり、うろこのついた身体から3本の足が生えた姿が恐ろしくも愛らしくもあったがこれを写した絵には、疫病除けのご利益があるとされていたようだが、今どこへ行ったのか飽きっぽいこの国の人に忘れられたか入門を拒絶され姿を隠したかどうか特別例外を認めアマビエだけは入門許可して貰いたいものと念...ようかい

  • オリックス バファローズ

    2年連続最下位、6年連続Bクラスだったオリックス・バファローズがまるで別のチームのように復活し、パ・リーグのペナントを制した話は。。。。。オリックスが阪急ブレーブスであった頃の事イチローが入団前の事だ前身にあたるブレーブスが、球団初のパ・リーグ制覇を遂げる前年の1966年秋当時、監督・西本幸雄は自分を信任するか否かを問い選手全員に『投票』を断行「オレについてこれる者は〇、ついてこれんものは✕を」と、チームのぬるま湯体質が気にくわなかったのか自身の野球を貫くには選手の本心をはかりたかったそのようだ少数の「X」があり西本は辞任を申し出たものの慰留されたオーナーから強い信頼を受けた彼は厳しさを植え付けながらチームを変革、翌年リーグを制覇した不器用で仕事に追われるだけで登山や野球観戦の趣味を封印してきた私、これも其の後...オリックスバファローズ

  • むり・むだ・むら

    歩行中に変調をきたすことがある突然、足がもつれ歩けなくなる無理に歩くと転倒しそうになる転倒の経験もあるのだ毎度のことではないが危険だし気にもなるその原因を探ろうと無理を承知で歩き続けたマイペースでの歩きでは再現できなかったどうやら急いだり、時間に追われ歩いたときにのみ現れるようだマラソンの君原さんが言っている彼は本番ではペース配分を考えたり無理・無駄・ムラを排除しているのだが・・・。練習では逆で、「ムリ・ムダ・ムラ」をしておかないと強くなれない無理をしておかないと、どこからが自分のオーバーペース、かが分らない42.195キロを超え、無駄に思えるような長い距離を走ることによって、本番での余裕が生まれるまた、スピードを上げ下げし、ペースにムラをつけた練習をすることで、心肺機能に余裕ができる練習では、”三ム”をなくさ...むり・むだ・むら

  • こんにゃく 問答

    古典落語に『こんにゃく問答』と、言うのがある永平寺の沙弥(修行中の僧)托善が上州の荒れ寺を訪れ問答を仕掛ける「東海に魚あり尾も無く頭も無く、中の支骨を絶つ”、この義や如何に」何を聞いても黙っているので無言の行と悟り「大和尚の胸中は」と問うと「大海の如し」」という答え「十方世界は」と問えば「五戒で保つ」と仰せ「三尊の弥陀は」と問えば、「目の下にあり」という答たといいとうてい愚僧のかなう相手ではないと修行して出直してくると逃げ帰る荒れ寺の和尚、即ちこんにゃくやの六兵衛は真っ赤な偽物これを沙弥托善は一方に勘違いし大和尚と思いこんでの問いかけだが六兵衛の返答を彼なりに解釈して問答に完敗したと早とちりの一席六兵衛と托善双方の思い込み違いがなんとも面白い私はこの噺が好きで沙弥托善こそ落語界で最も悲劇的な僧と思っている話は変...こんにゃく問答

  • えんじょうじ

    円城寺あれがボールか秋の空今から60年も前の事9回表に本塁打で逆転、南海のピッチャーはスタンカ2アウト満塁ツーワンの完全なストライクと思えたのに主審・円城寺は「ボール」そのあと、南海監督・鶴岡は執拗に抗議するも聞きいれられず落胆したスタンカは打ち取ったはずの打者にヒットを許し2者生還4-3で巨人の勝利シリーズは巨人の3勝1敗となるこの歌は「詠み人知らず」ながら翌日の紙面を飾る野球史に残る名句?であると同時にその後も球界に残る巨人軍に対する不条理な判定秋空の下プロ野球クライマックスシリーズが甲子園球場で行われている勿論正々堂々不条理や不可解の入る余地などない藤川球児氏解説の心理描写・駆け引きも楽しいだが阪神びいきの私はテレビを見るに堪えずこうしてパソコンに向かっている若かりし頃の義憤のようなものも古い昔の事ながら...えんじょうじ

  • すがも よんのひ

    4日、14日、24日は巣鴨地蔵通りの縁日である15万人とも言われる善男・全女そのほとんどが老人女性だが縁日に群がり、買いものを愉しむそんな中をかき分けるようにして私が行きつく先は毎月4日の「4の日昼席」ここでは5人の真打・噺家の話を目の前で観、聞くことができる演者はほぼ固定、これを目当てに来る客もたぶん毎度おなじみの顔・・・かな私は例により最前列の真ん中コロナかでなければ噺家の唾が飛んできそうな席この日は隅田川馬石さんが休演体調が悪いのかしら、それとも掛け持ちの席があるのならいいがこの時期だとと、落語家さんのふところまで余分な心配をする代演は初めてお目にかかるお顔一体に私は「顔」で判断する悪い癖がある話の巧拙とは別に・うーん好きになれない顔との第一印象聴いてみりゃ結構面白い古今亭文菊から始まり今日のトリは初音家...すがもよんのひ

  • びなんにおわす

    これまでいくつもの女性像をからなる「美人画」を観てきた美術館の『美男におわす』展感心したり、心をときめかしたり見つめたりと。。。日本文化の中の美男のイメージをたどるおびただしい数の展示作品江戸の粋を体現する伊達男,挿絵や漫画のなかの妖しい美青年・美少年現代作家がとらえたたくましい男性のからだ、歴史上の麗しいヒーロー時代やジャンルをまたいださまざまな男性像を美しいものとして表現はじめて出会う「男性美」の世界が展開されているこれはまさに異端の世界だ観てはいけないものを観てしまったようなこれは私の世界ではない早く抜け出さなくてはと、思いつつ魅入ってしまう『妖艶』な世界どこか秘密めいた世界・・・・・こんな風に思うのは私のこころが歪んでいるのかそれとも正常なのか初めての体験に戸惑う読みかけの小説原田マハ『サロメ』と重なる...びなんにおわす

  • ピーシーアール検査

    検査入院をするにあたり『PCR検査』受診を指示された新型コロナ対応であるらしい肺炎の兆候はなく不要な検査とは思うも指示に従い本日・昼に検査を受ける陽性の場合にのみ連絡ありとの事だが目下連絡はない検査は鼻に綿棒のよう物を差し込んんで何やらを採取するだけだからほんの数分で終わる片道小一時間の歩行でたどり着いた結果の検査なのだが無料とは言え、何か時間がもったいないような気もするがこれで一安心と、思いきや帰宅後パソで調べるとPCRで、陽性であれば「新型コロナウイルスに感染している」ということができるしかし陰性の場合、「100%感染していない」とは言うことはできなようでウイルスに感染している人100人中、PCRが陽性者は70人程度と言われています残りの約30人は新型コロナウイルスに感染していても、PCRは陰性となりますと...ピーシーアール検査

  • あいけん

    犬の起源をたどるとオオカミにぶつかるようだ(但しこれには別説もあるようだが)イヌがオオカミから分岐した(イヌが人間によって最初に家畜化された)時期については、異なった見解が並立していて見解は分かれるらしいが14000年も前との説が有力らしいオオカミ型の『犬』が現代のように家畜化されるには人減の趣向が加わり今や犬種は600から800種といわれる今やロボット犬まで新聞にはトイプードルをはじめて飼った方の記事が始まったようだ同じ紙面にはインドで愛犬家が飼い犬と一緒に旅をするのに飛行機のビジネスクラス24席を全て購入2時間の旅に36万円費やしたとの記事も広告欄に目を移せば動物愛護協会が『迷惑ですその一目惚れ』と、衝動で購入、簡単に見捨てられる犬、その命の大切さを訴えている可愛がるのは大いに結構決して『犬死』に終わらせな...あいけん

  • ながしまさん

    長嶋茂雄氏に文化勲章との記事を目にする野村克也さんが語っている「技術論にしても、野球論にしても王とは話ができるけれど、長嶋とは会話が成立しない」とその長嶋氏が文化勲章を受章するらしい長嶋氏は「スーッと来た球をガーンと打つ」といった打撃論?を展開する人だとても理論派の野村氏と会話が成立するとは思えない戦後の高度経済成長期に日本を代表するスーパースターとして活躍プロ野球を国民的スポーツに押し上げた。引退後も球界を巨人軍監督として盛り上げたことが評価されたようだ根っからの阪神ファンの私も素直に拍手しようかその奇怪な「長嶋語録」は脇に置いてだ「いわゆる」「一つの」長さんに栄光あれだながしまさん

  • さいはての彼女

    列車に揺られて一人旅まちなかのホテルに泊まって夕食は安直に済ませ翌朝やどで軽く、コーヒーも飲んでコンビニで昼食を調達バスにゆられなるべく人気のない寺院で、古めかしい石仏と対面、ただ何となく過ごす最近でこそ友人との旅に目ざめはしたがこれまでの私の「旅の定番」そんな私の頭をガツンとたたかれた感じそんな旅もあったんだいいなと旅って出会いなんだなと、思わされた原田マハ著「さいはての彼女」を一気読みする原田マハの主要作品はかなり沢山読んだ気がする美術史がらみの作品が私を魅了したきたが今度の短編も素晴らしいこれまで見てきた本から観じた「ぞくぞく」感に変わってこの本では「ほかほか」と温かい『風』が読後感は『さわやか』の一言何もつまらん感想を書き加える必要はないいまさら新しい旅ではないが人と人との間に吹くホンワカとした空気が感...さいはての彼女

  • ナリスマシ ゆびはら

    以前見知らぬ女性から我がスマホあて突如メールが来た心当たりはないがそのままにしておいたその後、頻繁にメールが来る若い女性→芸能ネタ→指原→テレビ収録と、ここまでくれば差出人にピンとくる初めは指原さんがどうアドレスを間違えたか別人宛のメールが私宛にと思ったいたずら心からそのまま何回かを読んでみた少し有頂天気味になって。。。差出人を検索すればよかったもっとも名前を「ゆびはら」と認識してたからタレントの指原さんに到達しなかったかもしれない恐らく誰かのいたずら『なりすまし』だっただろう真に迫って面白くはあったがいつか馬鹿らしくなって無視する事に幸い、当方には何らの実害はなかったが鼻を伸ばしているといつか金銭を要求されたり高価な『買い物』を強要されたりまぁ適当なところで辞めておいてよかった・・・と、今は思うところで本物の...ナリスマシゆびはら

  • さけ かいきん

    あの飲んだくれにはにはこりごりしたっておっかさんが言うよおとっつあんは,腹からわるい人じゃないんだけれどもあれはお酒という悪魔がついているんだそれでこんなことになっちまったんだおとっつあんとおっかさんはもともと嫌で一緒になった訳じゃないんだ落語「子別れ」の一節誰がやっても良いが志ん生のが聴かせると、言うわけで古いのをj引っ張り出し素面で聴いてみようと思っている酒という「悪魔」に軽く取りつかれた人は私の周りにもいっぱいいるそんなうちの一人から飲み会の誘いのメールが、コロナが幾分収まり制限が緩やかになったためだ久しぶりの事OKの返事をする酒好きという程じゃないがみんなとも会いたいし酒席での会話は楽しい悪魔に取りつかれない程度に楽しい仲間と楽しく過ごしたいと思っているさけかいきん

  • さんどがさ

    かっぱからげて三度笠どこをねぐらのわたりどり。。。。かげか柳かかんたろさんか伊奈は七谷いと引くけむり。。昔の旅人さんに憧れに近い気持ちを抱くかって気ままな流れ旅風に吹かれて脚の向くまま気の向くままに明日はいずこがねぐらやらなんの拘束も受けず一宿一飯気まま旅理想的な人生じゃなかろうか夜が冷たい心が寒い渡り鳥かよおいらの旅は風の吹きよで西東うーん思ったほど楽ではなさそうだこの寒空をどうやって過ごそうか道中の冬場はつらいだろうにうまくどこかのに転がりこめりゃ良いけど義理と人情に縛られしたくもない喧嘩沙汰に引っ張りだされ助っ人稼業現在の安閑とした生活からふと、思っただけだがやっぱり今が一番かさんどがさ

  • あすりーと

    4人のアスリート達が競技生活に一区切りつけた事の報道があった・スキージャンプの葛西紀明選手・競泳男子の荻野公介選手・プロ野球ファイターズの齋藤祐樹投手・プロ野球ライオンズの松坂大輔投手それぞれの「区切りの弁」が感動的である葛西選手は辞める気は全くない行けるところまで行くと、現役続行を語る荻野選手はかっこいい姿だけがプロではないと第二の人生に挑む齋藤選手はやり続けたことに後悔はありませんと、爽やかに語る松坂選手はその世代のトップでなければと、あきらめずに思いやってきた力を出し尽くし、やり切ったと思うものまだまだやれると思うもの最高の仲間とプレーすることができて幸せでしたとコメントを残すもの人生の一時期を輝かせた選手の弁は我々に大きな感動を与えてくれる勿論、自分と引き比べるにはあまりにも卑小な我が人生ではあるが残り...あすりーと

  • くさつよいとこ

    ここ数日間にわたって悩まされていた膝うらの痛みが嘘のように消えた今朝は歩みの遅いのは以前通りではあるがまずまずの歩きだったある程度の日数が経ち時間という特効薬の効果と、考えるのが妥当だろうその間に医師に処方された薬を服用した薬効も側面援助したこともあろうが、しかし草津よいとこ一度はおいで~~~とうたわれた温泉の効果も。。?お医者様でも草津の湯でも~~~草津の湯のお陰もあるのかも。。?惚れた病はコーリャ治りゃせぬよと、草津節は続くけれど惚れた病はともかく膝の痛み解消に温泉が一役買ってくれたなら万々歳だいつもの友人と週末上州路をドライブ旅行してきた宿は草津温泉だ・・。くさつよいとこ

  • いんたい

    松坂大輔の最後のマウンドは四球だったかつて150キロを超えた剛速球は消え初球の球速は118キロしかない制球も定まらず結局、最後は四球で終わったと引退試合を報じている同じ新聞に西武ライオンズの2選手に来季の契約を結ばないと通告両選手とも現役続行を希望しているらしいのだが未だ30歳代一般社会では管理職になれたかといったところで「よし、やるぞ」との思いを新たにした歳だそれが戦力外通告華やかに見えるこの社会も厳しい我がことで恐縮ながらここ数日脚、ひざの裏側の痛みに悩まされている医者に薬を処方されたが効果のほどは・・・?永年続いた「歩みの会」も引退を決意しなければならぬかと寂しく思うあと、数年はやりたいとの思いと無様な格好は見せられないと思いの葛藤結論を急ぐことはないもう少し自助努力してみようと思ってはいるのだが秋風が吹...いんたい

  • キリマンジャロ

    アフリカの氷河40年代に消滅か新聞の片隅のそんな記事を読む赤道付近にある三つの高山いずれの山でも氷河の面積は20世紀初めと比べ8割も減っており消失のペースは他の地域より速く進んでいるらしい地球温暖化が原因2040年には全て消滅との報告愚かにも私はアフリカと氷河とを結びつけて考えることができずアフリカといえば熱暑の砂漠と野生動物達のイメージだけだったのだ今まで海外旅行に縁もなく行きたいとも思わなかったがアフリカ最高峰のキリマンジャロで最後の氷河が観たくなったキリマンジャロその頂近く不毛の頂上を目指し登り力尽き死んだ豹の亡骸があるという豹が何を求め頂上を目指したのか知る者はないヘミングウェイの小説だなんとロマンに溢れているでは凍てついた山の中腹まで行ってみたい氷河が観たいが・・。東京の高尾山でさえ今は登れなくなった...キリマンジャロ

  • アンケート

    携帯電話宛世論調査アンケートが舞い込んだ比較的リベラルと言われる新聞社のものだこの時期だから衆議院選挙がらみだと思うと思うとは冒頭の2,3言聞いて携帯を遮断した為、全てを聞いてないから以前、別の処からRDD方式でかけておりますとアンケート依頼があってやはりRDDと聞いたところで遮断してしまった今回にしろ前回RDD方式にしろ数ある電話の中から2度も抽出されるのはどうしてかしら不思議よと思う幸運というべきかなんというべきかRDD方式とはコンピューターで無作為に数字を組み合せ番号を作り、電話をかけ調査するという方法らしいが非協力的な私に2度までもコンピューターが指名するなんて不思議な事だ未だ選挙戦は始まったばかり今の時点で支持政党やら候補者選定なんて答えても意味はない・・・と、私は思うじっくり政策を聞き、読みして投票...アンケート

  • テンコウ

    やはり年齢は争えぬか夜間になると新聞や本の活字が読みずらいパソコンの画面も長時間見続けているとひどく目が疲れる夜の余暇の過ごし方を変えねばなるまいと思う従前の活字やユーチューブから離れねばならぬと思い始めたさりとて故障か画面が正常ではないこともあり家でテレビを見る慣習がなかった最近のテレビは進化してユーチューブやアマゾンプライムも操作一つで見られるとのラヂオ情報である早速、家電量販店で下見・購入を決めるテレビで映画やドラマが見られるとあればこれ中心の余暇活用にすれば良い近日中に届くだろう最新テレビで夜間はテレビで映画鑑賞だと、決める話は一転してトイレだ今の時代トイレでは男子・小用も座って済ませるものだとかでもはや6割を超える人が「清潔な座り派」に転向したとの報告がある独り住まいの私は掃除するのも、汚すのも自分陀...テンコウ

  • 蟻の知恵

    朝早くには降っていた雨がやみ、今現在雲り空ながら降り出してはいない子供の頃蟻の巣穴に水を注入し巣穴水没を図った事がある残酷をしたものだところが蟻は健在で元気に動き回っているどうして水死しないのか解らなかった当時は調べる手立てもなくいつの間にか忘れ、歳を取り現在にいたっている降りやんだ庭を動き回る蟻をみていてそのことをふと思い出した幸い、今の時代簡単にパソコンが答えを教えてくれる巣穴の構造に水害対策を施してあるようだ巣は居住する横穴と竪穴とで出来てい水は竪穴を通し地中深くに逃し上向き加減にできてる横穴の居住空間に流れ込まない工夫がなされて、おまけに横穴の入り口彼らの手で塞ぐようにしているらしい蟻の長い間の知恵が雨水対策にも興味本位の子供の悪知恵にも勝ったという事か一件落着のようだが次なる疑問が一体、科学者はどうや...蟻の知恵

  • ふろがま

    気まぐれにして強情まるで世に聞く性悪女房のようじゃないか昨日は素直に俺の意に従ったから良いが先々日とさらにその前の日おまえは頑として言うことを聞かなかった手を変えしなを変えての俺の懸命な説得に頑固にも応じる気配さえ見せなかった一度、嫌だと言ったら黙り込んで働こうとしない手の打ちようがないそれがどのような気まぐれか昨夜は素直に言う事を聞いてくれたけどだが、お前の気まぐれにはもう付き合いきれない出ていってもおう幸いお前の替わりは見つかった明日にも替わりをと、言いたいが幸か不幸か替わりは直ぐにあ来られないらしいどうやらこんなとこにもコロナの影響が・・・海外から何だかの入手が遅れているらしいコロナのお陰で命が長らえているなんていまの世にお前ぐらいのものだあと少しのお付き合い強情をはらず素直に動いてくれよせつに願う寒さに...ふろがま

  • きぞろ あみだどう

    木曽呂珍しい町名だがその名の起こりは知らない秋の一日あたりを散歩する景色の良いコーヒー屋さんを予定したが休業中。阿弥陀堂で石仏に囲まれて過ごすこうした時間消化を他人は首をかしげるだろうが私には心落ち着ける一時300年ほど前からあったらしいが現在は町内の集会場と墓苑となっているご覧のようにどこにでもありそうな何の変哲もない石仏くんたちだが300年間一体何を考えここにたたずんでいるのか思えば感傷的になる私もまた時々、無性に会いたくなっておとずれてはただぼんやりすごす誰にも言えない少し寂しいが我が至極の時間だきぞろあみだどう

  • さつまいもの日

    8代将軍・徳川吉宗は、飢饉の際の救荒作物として西日本では知られていた甘藷の栽培を昆陽に命じたその結果甘藷(サツマイモ)が関東に普及江戸の飢饉対策としておおいに貢献したようだその青木昆陽の墓が東京・目黒不動の一角にある見落としそうな道をたどる名の知られた人の墓にしてはいかにも小さいそれと聞かねば見落としそうである川越妙善寺の境内には、3本の芋を抱いた「川越さつまいも地蔵尊」が鎮座ここでは毎年、10月13日にいも供養が行われるいも伝来400年を記念し地元「いも友の会」の主催らしい目黒不動(龍泉寺と川越妙善寺とにいかなる繋がりがあるかは不勉強で調べてないどなたか教えて下さらんか因みに10月13日は『さつま芋の日』だそうださつまいもの日

  • てんてき

    彼奴はそれを密かに待っていたのだろ突如襲い掛かる機会を思えば永い戦いだ我が幼少の頃からだからかれこれ数十年も続く初めはかれらの兵力が勝り我が方はただ手をこまねいているばかり近年は我が方が強力な化学兵器を入手した事により立場は逆転したここ数連戦連勝昨年はその気配さえなかったそれに甘えたようだ季節の変動に安心しきっていた事もある隙を見透かした様に昨夜の来襲だが、これも強力なジェット噴射により退けることができた最近、敵の新種が発見されたとの報道を目にする新種であれ在来種であれ我が天敵に相違はない徹底的に戦うまでだ今年は使われず温存できた兵器昨夜活躍の兵器てんてき

  • こさんじ師匠

    噺家・小三治さんが亡くなられたことを知る「まくらの小三治」と異名をとるほど落語のイントロが面白い我が書棚から枕部分を収めたエッセイ集を取り出し再読するも何故か、面白さは伝わってこない〝なま”小三治が観たく東京のはずれの大ホールに出掛けた事がある後部座席まではその枕の温かみは伝わらず期待外れのまま帰ってきた「我々の商売気楽な様にご覧になるようですが・・・・・間・・・・気楽なんです」文章で書くとこれだけだがこの間が難しいここでの一泊の置き方で面白くもつまらなくもなるこれは本や大ホールでは伝わってこないひざさき数メートルの処で語ってもらわないと。。。。以来、私は落語は小さな寄席での最前列で観る事に決めている小三治師匠へのその思いは永久に絶たれてしまった合掌こさんじ師匠

  • もやもや

    以前並みに歩きたいものと思い、午前中から出かけてみる自宅から好きな狛犬のいる西立野・二宮神社を経、真乗院から高速鉄道駅帰りはバスで何とか目的は達したのだが何かすっきりしない二宮神社の社殿が跡形もなく消えているのだ建て替えで一時撤去したか、告示があるか見回したが見当たらないが。。納得できぬまま次へ、予定を消化し帰宅する帰宅後社殿建て替えの記事を探し、PCを開く見つからないその代わり『川口・西立野で火災』との記事を見つけるおよそ1か月前のことだ私は単純に記事と更地の社殿跡を結びつけ「ここが火元」と決めつけるが、どうも気にいらない神社火災ならもっとニュースになると思うのだが記事は西立野付近とのみ火種のない神社が火元となるのは無理があるし釈然としないのは神社社殿が何故なくなったのか火災は神社からなのか情報過多とも言える...もやもや

  • うなぎ

    落語「鰻のたいこ」を演者をかえて聞き比べてみる昭和の名人5代目・古今亭志ん生と8代目・桂文楽の二人噺は往来で客を釣り上げる幇間・いわゆる野だいこが見知った客に出会い名を思い出せないまま鰻屋に案内されるもていよくあしらわれるこの辺りたいこもちの心情がおかしくも悲しく語られるのだが志ん生は滑稽に文楽は幾分の悲哀を込めてともに面白く聴かせるが、さすが文楽はこの話を十八番にしていただけにこちらに軍配を上げる今日、娘夫婦に『鰻』を招待される8月土用丑の日はコロナで敬遠し時ならぬ10月の夏日の日(〝土曜日”だったのは偶然か)舌にとろける鰻を堪能うなぎ

  • らちこ

    ら・ち・こは十数年前まで我が家で一緒に暮らした犬であるラッキーからラッチーそしてラチコと名前が変遷した本当は男の子(多分)なのだ病中の妻の癒し犬であったが妻の死後一年程で後を追うように静かに旅だった脚を怪我したこともあろうが晩年は大好きだった散歩にも興味を示すことなく庭の片隅の海棠の木の根方で終日、眠るでなく起きるでなくたたずむ毎日だった海棠は妻が嫁入りに際し持参し、好んだ木だったことを知ってか知らずか・・・。すっかり体力も落ちた数日、私は散歩の代わり乳母車に乗せたり抱きかかえたりそんな日の冷え込みのきつい夜、毛布にくるんで寝かせたのだが朝になるとすでに息をしていなかった妻の墓に一緒に寝かせてやりたかったが許されず好きだった木の根方に寝かせたが空の上で妻と再会し今も癒してくれているだろうかあれから十数年の年月が...らちこ

  • ひぐれどき

    冒頭から下手な写真で恐縮ですが夕闇迫る中屋内、ガラス越し咄嗟の撮影である事そのあたりを御賢察願おうか我が家の庭のどこが気にいたか時々のそのそと通り抜ける三毛猫今日も今日とてやってきたのはいいが何かを補足したい素振りだ飛翔体めがけ飛びつく事2度、3度簡単につかまる相手ではないカメラを正しく身構えた時には猫はいずこかへ飛翔体は悠々と何に興味を示したのか行ってみるでかい蜂の親分だった幸い捕まえられなかったから良いがもし、捕えていたら蜂に刺され痛い目にあっただろう失敗したのは猫の為には良かったと安堵の思い庭先の小さな〝事件”こんな事に目が行くそんな平和な日暮れ時今日は良い日だったと思い、一日を締めくくるひぐれどき

  • 出展作 えらび

    どちらにしようかなプリントが終わった2枚の写真を見つつ何気ないわがつぶやきに写真店の店員さんが反応してくれた「どっちが良いと思う?」臆面もなく三人に尋ねる2対1と評価が分かれる私自身を入れて3対1決定だ『錦秋』と名付けたほう(上)に決まり『飛翔』(下)は落選各々に懐かしい思い入れがある一年前とそれよりもっと前の撮影思い出をたどるのは楽しいその時の場面が浮かんでくるここでそれを語り出したら紙面が尽きそうなのでやめる出展作えらび

  • 90歳に思う

    今年のノーベル物理学賞に、気候変動予測の基礎を築いた真鍋淑郎の受賞が決定した真鍋氏90歳こころ晴れやかなニュース大英博物館で葛飾北斎の版画下絵、百三点が展示されているらしいあらゆることに興味を抱いていたことがわかる中国、インド、自然界を題材としているほか物語上の人物が描かれているようだ北斎没年89歳「90歳まで生きたいですか」「それなら検査を勧めます」と、医師「できればそこ迄生きたい」と、思いそう答える前立腺癌『針生検』受けたくない検査ではあるのだが。。。。90歳に思う

  • よんのひ

    心なしか人出が多いような巣鴨からの地蔵通りを抜けて庚申塚のお参り三猿を拝む『今・流』に見よう・会話は慎みっつ・聞こうと、念じ「人ごみはいけない」との思いと「今、出かけなきゃ」焦りとのせめぎあいずーっと前者が勝っていたのだがここへきて後者が押し返しつつある多分、2年ぶりになるか四の日昼席に出かけた5人の真打噺家の競演最前列ながら高座からの距離は幾分遠めにしてある・やまと「熊の皮」艶笑落語と思ったがきれいにまとめて・左橋「疝気の虫」これも際どい噺ながら場所柄を考えてか・馬石「松曳き」初めて聞く噺笑わせる・文菊「湯屋番」気楽な若旦那を語らせたら絶品・駒治「ママテツ」いつもの鉄道落語つい笑ってしまった沢山のお年寄りをかわし・よけ「ここは何で年寄りがいっぱいなんだ」と心の中で悪態をつきつつ帰る自分もその年寄の一人だという...よんのひ

  • 日曜日の朝刊から

    「現場に行ったらちゃんと挨拶するのよ」一回りも年下の女房に送り出されるほのぼのした話この演劇人が羨ましい落語家の訃報が載っている15年の修行を重ね真打にまだまだこれからの歳なのに無念だろうこの人の噺を聞いたことが無い一度は聞いておくべきだった後悔先にたたづ得意ネタは「紺屋高尾」と、ある『東京花壇』欄に茶寿の敬老祝いの会を詠ったのが載っている『茶寿」は百八歳の事らしい百寿までは知っていたがその先は皇寿(111歳)・大還暦(120歳)と、続くらしいせめて米寿、卒寿ぐらい迄誰の世話のもならず生きたいものよと考えるそれにしても丹念に読めば新聞はいろんなことを教えてくれる日曜日の朝刊から

  • 目は口ほどに

    俺の目を見ろ何にも言うなとか目は口ほどにものを言いとかマスク掛けが常識のの日本社会では『目』は大事だ。。。が一般に日本人が他人の表情を読むのに『目』に注目し、欧米人は『口元』に注目するというこの違いがマスク普及の差に表れているのだろうかとかく欧米人は口元を隠すのがお嫌いらしい漫画に出てくる可愛い女の子の目が口の何倍も大きいのはあまり感心しないが一方、アメリカ漫画は口がやけにでかい可愛らしさの基準の違いがここに表れているようだ当分はマスクは必要な我が国ではあるがある日これが必要なくなり一斉にマスクを外したら目元涼しい美女(美男)ががっかりするようなお顔になりはしないかやっぱりマスクは必要だと、俺は身勝手にも思うのだ今日所用あり都内、王子に出かけマスク美人を沢山見かけたが。。。普段、不機嫌な顔のお稲荷さんも目元を変...目は口ほどに

  • 朝刊コラム

    『余禄』から『筆洗』にこれは私にとっては事件だ自分の短慮から読みなれた新聞が替わった朝、眠気覚ましに読んでいた1面下部のコラムが当然ながら変わることに寂しいようで新鮮な気分『余禄』が懐かしくPCで双方を読んでみるついでに『天声人語』と『編集手帳』もいずれも会員向けのようでまったくか途中までか有力2紙のコラムは開くことができない何か手立てがありそうだが無理に読むことはなさそう早々に諦める毎朝配達される今度の新聞に慣れることだ意図してのことではないが幸いにも購読料も安い以前からこちらの論調は我が意とほぼ同じ暫く読み続けようかいまさら後戻りは出来ない朝刊コラム

  • 羊飼いと風船

    気まぐれに1泊2日の小旅行に出る目的もなくどこかでボンヤリしようと寺をいくつか巡った後珈琲店で酒蔵を改造した映画館がある事を知るチベット映画『羊飼いと風船』とはそんな偶然の出会い物語は、平原で暮らす家族の葛藤を描く国策で産児数が制限されている。すでに3人の息子がいるヒロインはもうこれ以上子育ての苦労をしたくない。なのに、避妊具不足から思わぬ妊娠をしてしまう。中絶を考えても、輪廻転生を信じる肉親の理解は得られない地平線まで続く草原とはるか彼方にそびえる高峰そして澄み渡った高い空大自然の中での平和で豊かな生活を描いたものと軽い気分で観始めたらなんとも重いテーマしかも監督は最後の結論は観覧者各々が考えよと、投げ捨てる到底私が結論を下せはしないのだが子供たちが無邪気に遊ぶ『風船』は実は避妊のための『コンドーム』この辺り...羊飼いと風船

  • 筋トレ

    下腹の筋肉がたるんできたようだコロナで出歩く事が減ったためか?やがて制限が解除されても一度、身についた出不精が治るのだろうか何はともあれその日の為たるんだ筋肉を美しかった?元の戻さねば下腹を引っ込める体操を開始する横着にもいくつかの条件を付ける・寝ながらできること・短時間で出来ること・翌日に疲労を残さない事且つて体育教師に教わったのが寝転がって両足を揃え30㌢程持ち上げるそのまま5分ほど維持する結構きついが下腹筋への効果は疑問だそこでネットで調べるもう少し筋肉に刺激を与えたがよさそうだと解る今夜から就寝前に試してみようかスマホをつけたまま見ながら。。。だとレオタードの女性の姿が目につきあらぬことを考えそう危険要注意!この写真のモデルは私ではありませんが、体形は似てる・・な筋トレ

  • ピロリ菌

    ピロリ菌とは「ヘリコバクター・ピロリ」、人の胃粘膜に定着する菌それ自体が格別の症状を起こすわけではないがほおっておくと胃潰瘍や十二指腸潰瘍、場合によっては胃癌のリスクにもなる菌だとか名前は可愛いがどうも厄介なやつ見たいだ明日、病院で「尿素呼気試験」を受けるピロる菌検出のために気にしてもしょうがないおとなしく結果をまつことにしよう最近はもう少し長生きしてみようかと思うやりたいことも沢山あるこれも周囲にいる元気な「爺さん」「婆さん」の感化を受けての事今日はそんな人たちとグランドゴルフを愉しんだピロリ菌

  • 阿弥陀堂だより を 読む

    山を一人歩くのは危険だ仲間を誘うも途中で足腰に支障が…そうなれば同行者にに迷惑をかける結局山歩きは断念せざるを得ないようだそれでも時々まだやれるかもとかもう一度の思いが心をよぎる日本の原風景『里山』が妙に懐かく思われ物語の中にそれを求める事に小説『阿弥陀堂だより』を読む私の心の中の里山風景に対する憧憬を喚起ちょっと罪な作品だ静かで感動的ではあるのが読後、心がうずく。。。映画パンフレットから一部を無断借用(多少編集してあります)阿弥陀堂だよりを読む

  • よろく

    ほんのちょっとした感情の行き違いから新聞配達人と口論することに「お宅にゃ頼まない今月一杯で投函を止めてくれ」愛読した新聞を断ることに当方の短気が原因で一方的に当方が悪いのだが・・・・。私の朝は朝刊一面のコラム「余禄」を読む事から始まる前日、阪神タイガースが勝利した日は次いでスポーツ面にそれから1面に戻り順次読み進め昨日のニュースがつかめたら洗顔、朝食へと進み再び新聞に戻るこの間一時間強これが朝の定番コース申し遅れたが私は永年の『隠れ阪神ファン』なのだ困った来月からは他紙のコラムが朝の定番になる心残りであり楽しみでもあるいずれにしろ短気は改めなきゃならんと自らに言い聞かせたよろく

  • 疲労が

    つい1~2年前はどんなに歩こうが疲れを感じていようが一晩の睡眠で回復したものだが今、とても疲れを感じている16358、22147、12952そして今日16358ここ数日の歩数だのんびり歩きとはいえ最近の我が体調としては歩きすぎたようだこの頃、連日続きの歩行はきつくなったせめて2日歩いたら中、1日の休養が必要な体力になったようだ気持ちにも揺るぎが財布を落としたり眼鏡を置き忘れたりと。。今朝は新小平駅~BSタイヤ~中央公園~八坂神社~東村山と、歩く各所で友との語らい、見学、また語らい、参拝、歩行軽い飲食いつもと変わらぬ一日疲れる要素は何もなかった・・の、はずだ時にはこんな事もあろう愉快に一日が過ごせたことに感謝しようか明日、明後日の休養で回復すると信じて疲労が

  • コクリツ演芸場

    緊急事態宣言解除を待ちきれず国立演芸場に出かける前座の後、好きな噺家・古今亭文菊が登場お得意の『4段目』ひょうひょうとした味わいの高座に笑わせられてもらう入舟亭扇辰はその⦅出⦆を文菊に擬えてなよなよといかつい顔との対比で笑わせた後噺は『藁人形』思わず引き込まされる好演,橘屋園太郎の『甲府い』は懐かしい噺随所にくすぐりを入れて楽しませてくれる中入り後は色物(漫才)を挟みお目当て三遊亭園歌がトリ九州弁での漫談風の芸が好きなのだが今日は初めて聞く竹の水仙をじっくりとと、言いたいがいつもの爆笑ものが耳に残っているので。。。。普段、寄席で聞くより四者とも時間もたっぷりと久々に堪能させてもらったコクリツ演芸場

  • ヒガシムラヤマ

    駅前にお笑い芸人・志村けんの銅像を建立した東村山市テレビましてお笑い番組は全く見ないので何らの観劇もない・・が新型コロナにやられたと聞くとこころおだやかではない市、出身の有名人としての顕彰なんだろうが市内を散歩して財布をどこかで落とした何とか家に帰ることができたがたいしたもの入って無かったと諦めていたら夕方警察に届ているとの連絡拾った方、電話をくれた警察に応えるのが礼儀かと受け取りに出かける積り心霊スポットとして知られる東村山八坂神社に立ち寄る観れば御神木にかすかに残る釘の跡・・・かな真夜中の丑三時藁人形に五寸釘を打ち込み七夜にわたって怨みを述べる人形も釘も通販で手に入る世の中ではあるがこんな形で呪い遂げるなんて人がいるのだろうかいささかの疑問のまま真昼間の境内を歩く風光明媚で住みやすそうな東村山で三つの顔に出...ヒガシムラヤマ

  • 曼珠沙華

    およそ半世紀も前の事引っ越し早々の我が家の庭にこれと言った草花が無い近くの畑に咲く赤い花を根ごと取ってき、これを植えたらと渡す「これってお墓にある花なのよね」お袋は迷わず捨ててしまった子供心になんだかとても悲しかったことを今も忘れられない曼珠沙華花言葉「悲しき思い出」別名「死人花」「地獄花」「捨て子花」「幽霊花」恐ろし気な名並ぶモグラやねずみ除けに墓地や田の畔に咲いていたが近年観賞用とし植えられているようだ仲間たち恒例の見沼田んぼ『彼岸花を巡る会』に参加した初秋の一日半世紀前の悲しい思い出も脚の痛さも忘れ大いに楽しんだ折から田は稲がたわわに実る萬壽釈迦は時期を過ぎたよう曼珠沙華

  • ワライヨガ

    笑いを忘れた日々が続く昔から大声で笑うということができないのだ亡妻に話し掛けても返事はないし一日中笑いや会話ゼロだと、しばしば思う友人との接触の機会は極力逃さないようにしてはいるのだが・・・。笑い、それも声を出して笑うのが健康に良いらしいとの講習を先日受けたゆっくり息を吸ってワッハハはと声を出しながらそれを吐き出すその笑いが健康にそれも我が持病の糖尿病にも効果あるらしいこころからの笑いが一番だがこうした似非笑いでも脳は笑ったと感じてくれるらしい効果あるならやってみようかしら・・・「笑いヨガ」散歩の途中街中でやったら変人が来たと思われそうだが健康の為だヤロウかどうかそんな私を見かけたら気がふれたと笑わないでいただきたいワライヨガ

  • あけがらす

    八代目桂文楽の『あけがらす』をユーチューブで観る町内の札付きの遊び人に連れられ堅物の若旦那が吉原遊郭に初登楼する噺志ん生、文楽と並び称され、磨き抜かれたその芸はさすがに聞かせるが高座で僅かに詰まっただけで「勉強しなおして参ります」と下がってしまい以後、戻ることが無かったその潔さにも惹かれる同じ噺を馬生、志ん朝、談志の三師匠の高座で聞き比べてみる志ん生のがあればと手元の「志ん生大全集」LP10枚のレコードを見るも収録されてなかった三師匠の噺を聞いては見たが。。。。。。いずれもその完成度、円熟味で文楽師匠にはおよばないようだ私は馬生なら『笠碁」、志ん朝は『文七元結』、談志は『らくだ』と勝手に決め込んでいる『あけがらす』はやっぱり文楽に限るようだ文楽師匠のあけがらすの中で甘納豆失敬し、ポツリポツリとかじりながら源平さ...あけがらす

  • トゲありトゲなしトゲトゲ

    アガワサワコさんのエッセイ集を読む文庫本表題の「トゲトゲの気持ち」が面白いトゲトゲというトゲのある虫の仲間にトゲのないトゲトゲが見つかり「トゲなしトゲトゲ」と名が付けたが更に「トゲなしトゲトゲ」の種類にトゲのある在るものがあるとき見つかったそれを「トゲありトゲなしトゲトゲ」と、分類されたと言う(本当の話)昆虫学とは何とも奥の深いそして眉に唾をつけたいような噺である本書はこんな真面目?な話は僅かで大半がそこまで書くかと言いたい様な微妙な女心が赤裸々に吐露されていて読者の気持ちを明るくさせてくれる気に利いた文が書きたく参考書代わりに読んでは見たが文章と言うやつこれで結構難しい省略が過ぎると当方の意思が伝わらなかったり長すぎるのも考えものだ再開後サンプル的に数編載せては見たもののどれも失敗例だったようで全て撤回したい...トゲありトゲなしトゲトゲ

  • シニア大学

    シニア大学は住居する市が音頭をとってくれて始まった高齢者学習の会入学から10年以上たった現在は自主的に運営され講師選択も任意に今回は話題の渋沢栄一氏について語ってもらう(今回はその全編のみ)有意義な話を聴講午前中をすごす帰りは図書館に、暫く〝硬派”の本が続いたので気軽な本を求めに阿川佐和子さんのあの爽やかな笑顔、会話が気にいっているのでエッセイを探す発行が古いものばかりだったがサワコのさわやかさ清潔さに変わりあるまいと借りだしファミレスで早速、読み始める飾りのないあまりに飾りすぎない文章はあきれるばかり詳述は避けるが抱いていたイメージは崩れるばかり少し認識を改めねばならぬとの思い北島三郎(一転、話が変わるようだが)の「博多の女」の歌詞が浮かんでくる~~会わなきゃよかった会わないで夢に出てくる初恋の君をしっかり抱...シニア大学

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