今日は床のリフォームのお話です。 この家は10年以上空き家だったにも関わらず、居室部分の床に大きな傷みがありませんでした。 大家さんが頻繁に家の換気をしてくださっていたので、湿気により床材がふやけることがなかったようです。 以前の記事でも書きましたが、古民家の床下は土場で、湿気を含んでいます。 この湿気が床下から上がってきて、…
今日は、台所の改修工事について書きたいと思います。 空き家見学ツアーでこの家を訪れた際、眼前に広がる景色や日本家屋の美しさに惹かれ はい、この家に住みます、決めました! と心の中で叫んだ私ですが、同時に、水回りだけは全取り換えだな、とも考えていました。 こちらの家、台所、風呂場、トイレは、一度リフォームの形跡があります。 おそらく南から北へ抜ける広土間を潰して、新たに(当時としては最新…
耐震に関する記事の後半です。 前回までの話を簡単にまとめますと、まず市から連絡がありまして 「市の空き家バンク制度を利用して古民家に入りましたよね、市の補助制度も活用して改修工事をしましたよね」 「はい、50万円いただきました」 「しかし耐震補強はしていませんよね、耐震の工事にも補助が出ますよ、市の無料耐震診断があるので、受け…
以前の記事で耐震診断を受けた時のことを書きました。 結果は、予想通り「耐震等級=0」 ...この家、地震に耐えられる可能性、まったくないですよ、と宣告を受けました。 しかし、いらした診断士の方が、同じ村の、しかも長屋門や蔵まであるようなガチ古民家に住んでいらっしゃる方で、 「耐震工事って、やっぱりした方がいいんですかね?」 と…
浜松市の「中村家住宅」についての続編です。 前回の記事では、長屋門から敷地内に入ったところで、主屋の茅葺屋根に心を射抜かれる、というあたりで力尽きてしまいました。 今日は内部の荘厳さをお伝えしたいと思います。 主屋に入ると、ひんやりと冷たい空気が流れていました。 暑く湿った外気からは想像もつかないような涼しさです。 昔なが…
一般的に、古民家は収納が少ないと言われています。 我が家も、一間(いっけん)の押入れが2つのみで、天袋もありません。 ここに家族全員の洋服、子どもたちの学用品、布団、夫の思い出…
先日、浜松市にある「中村家住宅」を見学させていただきました。 中村家住宅は築500年以上になる古民家で、敷地面積は約3000㎡、屋敷も200㎡を超える規模の大きさです。 入り口の長屋門からして、古民家好きには失神レベルの美しさです。
我が家は夫が炊事全般と裁縫を、その他の家事は私が担当しています。 家事というのは本当に多岐にわたる労働で、名もなき作業が山のようにありますが、私が得意とするのは片付け、整理整頓です。 田舎に暮らしていると、頻繁なゲリラ訪問を受けるので、家の中を常に美しく保っておくことが重要になります。 日中は鍵もかけないので、突然ガラガラと玄関が開き、2秒後にはもうお客さんが上がり框(かまち)にちょこりと…
私は研究職に就いているため、休日であっても、仕事から完全に離れることが困難です。 特に、論文や原稿の締め切りが近い場合は、昼夜を問わず、PCの前に張りつくことになります。 それでも、休日は可能な限り、のんびりとした朝を過ごすよう心がけています。 今日は我が家のモーニング・ルーティン(休日版)をご紹介したいと思います。 5時に起床し、まずは家中のカーテン、窓を開け、山の清々しい空気と光を室内…
先日、我が家の近くのとろろ店をご紹介しましたが(こちらをご覧ください)もう少し奥へ行くと、ベトナム・ハンモックカフェ があります。 今日は、山里の川沿いにある小さなカフェ Hoa Sua をご紹介したいと思います。 店主のタンちゃんはハノイ出身、ベトナム北部のフォー(米粉の麺)と春巻き、蓮茶などがいただけます。 ハーブや野菜がたっぷりで…
静岡に移り住み、真っ先に足を運んだ場所、それは私が傾慕する染色家・芹沢銈介(けいすけ)氏の美術館です。 沖縄の「紅型(びんがた)」の影響を受け、美しい型染作品を数多く世に出した人間国宝です。 こちらの美術館、型染はもちろんのこと、芹沢銈介が国内外で収集した民芸品のコレクションも楽しむことができ、開館から閉館まで1日楽しめる場所です。 とはいえ、…
先日、自然薯(じねんじょ)について書きましたが(こちらをご覧ください)、我が家の近くにある自然薯のお店をご紹介するのを完全に失念しておりました。 食べることをこよなく愛する私としたことが、なんたる失態でしょう。 メディアにも何度も取り上げられている名店「中里の庄・和(なごみ)」です。 こちらのご主人は、旅先で…
この家に移り住んだ際、人が集う場所になったらいいなあ、と願っていました。 気のおけない仲間たちを招いて、一緒に美味しいものをいただき、おしゃべりをしながら、楽しい時間を過ごしたいと。 東京で極小空間に身を寄せていた頃には難しいことでしたが、今は、近くから、遠くから、多くの友人たちが訪ねて来てくれます。 今日は我が家で友人の誕生日をお祝いしました。 こちら(↓)は、友人が持参してくれたオー…
我が家の近くには「陶芸センター」と呼ばれる市の施設があり、子どもから大人まで陶芸体験ができます。 私も、子どもたちと幾度となく楽しませていただきました。 (陶芸家の先生が丁寧に指…
雨続きの日々です。 梅雨が明けたら、あれもしたいなあ、これもしたいなあ、と考えを巡らせています。 本日、私の頭の中を占拠してしていたもの、それはBBQです。 気温が一気に上昇し、美しい青空が広がる夏がやって来くれば、当然屋外でBBQをしたくなるのが人の常というものです。 私は子どもの頃、海岸沿いに暮らしていました。 夏になると、庭や浜辺でBBQを楽しんだものです。 今は亡き父親が、張り切って…
山間地に移り住み、食の「質」がぐんと上がりました。 「質」に伴い「量」も増え、それに随伴する形で、体重も増加するという三段論法(?)も体験しております。 静岡は、その地形や温暖な気候から、食材の宝庫と言われています。 伊豆から浜松まで、どこへ行っても最高の海の幸、山の幸に巡り合えます。 しかし、やはり地元で採れた新鮮野菜に勝るものはなく、今朝も犬の散歩を兼ねて、近くの農産物直売所「ちょっ…
静岡に移り住み、「自然薯(じねんじょ)」なるものを初めて口にしました。 日本原産種の山芋で、学名はジャポニカだそうです。 ジャポニカといえば、学習帳を思い浮かべるのが我々中高年の宿命ですが、数年前「ジャポニカ学習帳から昆虫の写真が消えた」というニュースが報じられた際には驚きました。 子どもや保護者、教員からも「気持ちが悪い」という声があり、一人でも不快になる方がいるならやめよう、との決断だ…
久しぶりにこちらの雑誌(↓)を購入しました。 </ifram…
このブログを読んでくださる方々からいただく反応で、最も多いのが 「旦那さん、よく発狂しませんね。」 といったものなのですが(笑)次に多いのはやはり、ヤギの飼育に興味がある、という声です。 私はすぐに 「ヤギを飼うのはいいですよ!」 などと言ってしまうのですが、飼育に伴う困難もやはりあります。 この記事では、家庭でヤギを飼育するための重要なポイントをお伝えしたいと思います。 (1) 飼い…
長雨が続き、我が家の畑は「ぬかるんだジャングル」と化してしまいました。 今日は本当に久しぶりに太陽が顔を出したので、方々から草刈機が作動する音が聞こえてきます。 夫も…
長雨が続いています。 ご近所の農家の方々は、ほんの一瞬雨が止むと、ポップコーンが弾けるかのように、わっと外に出て来て、草刈りをしています。 その、後期高齢者とは思えない俊敏な動きに驚懼しつつ、私も畑の様子を見に行こうかなと思い、よっこらしょと腰を上げるのですが、すぐに雨がポツリポツリと降り出す… そんな休日です。 雨続きで、趣味の登山にも行けません。 私が好きな山は青笹山(あおざさやま)…
縁側がたまらなく好きです。 結婚したいほどです。 この、外とも中ともつかぬバッファーゾーン(中立地帯)が、なぜこうも魅力的なのでしょうか。 子どもたちも家では、多くの時間を縁側で過ごしているように見受けられます。 折り畳み式の文机を持ち込めば書き物もできますし、昨日の記事でご紹介したように、ハンモックに揺られながら、至福の時…
昨日の記事で屋根裏部屋の改修について書きました。 長男が進学のため上京してからというもの、屋根裏部屋はすっかり夫のくつろぎスペースになっています。 こちら(↓)のハンモックを設置してから、特にその傾向が顕著になりました。
2014年春に、空き家見学会で巡り合った古民家に運命を感じ、暴走列車と化した私はすぐに入居の申し込みをしました。 その後、呆れる家族を率いて、再度、古民家を訪れた時のこと。 長男(当時、中学3年生)が 「やだよ、こんな家!俺の部屋がないじゃん!プライバシーゼロじゃん!」 と不平を言い始めました。 家は平家で、5つの空間が障子や襖といった建具で仕切られています。 「戸を閉めればいいのでは?」…
以前飼っていたニワトリは残念ながら里山の獰猛なハンターに食べられてしまいましたが(詳しくはこちらをご覧ください)また飼育したいと密かに願っています。 雌だけを飼えば、まだ暗いうちから雄鶏の鳴き声が村中に行き渡る心配もありません。 雌のみだと無精卵になってしまいますが、栄養価は大きく変わらないようです。 また、有精卵は変質しやす…
料理がまったくできない身でありながら、調理器具を買ってしまうという習性があります。 きっかけは様々なのですが、例えば「魔女の宅急便」の原作者である角野栄子氏が、ご著書(↓)の中で、愛用の鍋を紹介されていまして...
以前、こちらの記事にも書きましたが、里山に暮らす場合、通常は車での移動が必須となります。 こちらに引っ越してきたばかりの頃、近所の方がやって来ました。 もう夜も更けていたので、何か不測の事態が起こったのかと身構えましたが、 「車のルームライト、つけっぱなしだよ!」 と教えてくださいました。 ああ、なんと親切な方なのだろう、…
一昨日の豪雨で、倒木寸前となってしまったミモザですが(詳細はこちらをご覧ください)昨夜からまたしても暴風雨が吹き荒れ、危篤状態に陥りました。 私が施した応急処置の後、庭師さんが麻のロープを使って木を起こしてくれたのですが、今回は杭そのものが右へ左へと大揺れしています。 もはやこれまでか...と覚悟を決めたその時、庭師さんが梯子を手…
我が家の隣家(といっても数十メートル離れている)には、海のある街から移住してきたご夫婦が暮らしています。 宅地を購入し、モダンな外観の平家を新築し、テレビや雑誌に出てくるようなお洒落な田舎暮らしを実践されています。 北欧のデザイナーによる高品質な薪ストーブを導入したとのことで、早々に薪ストーブを諦めた我々(詳細はこちらをどうぞ)…
昨日は朝から豪雨でした。 退勤時には雨がさらにひどくなっており、運転が危ぶまれるほどでした。 高速道路は一部、川のようになっており、ハンドルが取られるので、速度を抑えて慎重に走りました。 家の近くまで来ると、河川が増水し、濁流が渦巻いているのが見えます。 我が家の長男は、このような荒天になると、よく川を見に行きたいと言いました。 好奇心旺盛で無鉄砲なのです。 一体誰に似たのでしょう…
メルボルンに留学していた頃、友人から、Wolf Children という日本の映画が上映されているから見に行こうよ、と誘われました。 どのような映画か尋ねると、アニメ作品だと言います。 漫画やアニメには縁遠い私ですが、当時は心身共に疲弊していたため、アニメなら何も考えずぼんやり楽しめるだろうと思い、出かけて行きました。 しかし物語の序盤から、全く予想しない展開となり、終盤はもう爆泣きでした。 原題は「…
「ブログリーダー」を活用して、Joyさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。