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石神井翻訳亭 - シニアの残り時間の使い方について考える https://shakujiihonyakutei.blog.fc2.com/

クラシック音楽や絵画など、興味のあることについて考え、文章にまとめて投稿することを続けております。

かなり硬派のブログです。 偏屈おやじが、人生の残り時間を費やして、さまざまなことについて考える、というコンセプトです。 記事は、それぞれ、けっこう長文です。かわいい写真なんか、一枚も出てきません。 それでもよかったら、どうぞ、ご覧ください。

石神井翻訳亭
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2020/05/05

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  • ブログ活動の第1期終了のお知らせ

    今年の2月ごろから本格化したパンデミック騒動ですが、それなりの時間が経過するにつれて、わたしも、パンデミック下における生活に少しずつ慣れてまいりました。そして、それは、わたしだけの特殊事情ではないようで、国内外の企業も、徐々に活動を再開し、活動レベルを上げてきているようであり、その結果、わたしのところに翻訳の注文をぐいぐいと押し込んでくる圧力が、一か月ほど前から復活しております。もともと、このブロ...

  • 知性の暴走を抑えるためのヒント

    本稿は、「【完結書庫】生死について」の補完稿です。このカテゴリにおいては、人生に纏わりついて離れない「苦しみ」の根本原因が、「知性の暴走」にある、ということを申し上げた上で、これから逃れるためには、「われわれの知性が、とんでもない出来損ないである」という事実を理解する必要がある、ということをさまざまな観点から、たびたび申し上げてまいりました。この事実を理解することにより、知性を冷ややかに眺めるため...

  • 日本人と韓国人、なにが違うのか

    本稿は、復刻版「キムチ通信」の番外編です。「キムチ通信」は、わたしが、まだ30代のころに書いたものです。あれから30年が経ち、60代半ばとなった現時点において、改めて、わたしが日本と韓国の関係について思うところを以下に記してみます。*** *** ***日本というクニは、アジア大陸の東の海上に浮かぶ「列島」をその国土としております。日本を含む東アジア地域の文化の中心地は、古くから、先進文明を生み出...

  • けっきょくのところ、「美」とはなにか

    本稿は、「【完結書庫】美について」の補完稿です。還暦を迎える前から始めて、過去、何年かにわたって、「美」とはなにか、について考え続けてまいりました。また、このブログにおいても、「クラシック音楽」および「絵画」について紹介する行為を通じて、音楽と美術における「美」というものについて書き続けてまいりました。本稿においては、その「総合的なまとめ」として、これまでの学習・思考の結果として、現時点において、...

  • 韓国人が日本人を嫌いなことは、よく知ってるくせに

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第49回配信です。今回は、第49編である「最終号『春』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1200万人...

  • このゴキブリのような

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第48回配信です。今回は、第48編である「第47号『このゴキブリのような』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない...

  • けっきょくは、人間を

    わたしは、音楽や絵画の作品を鑑賞する際には、その作品自体もさることながら、その作者の背景情報にも、同じように注目致します。たとえば、彼・彼女の生い立ちを調べてみます。どういうところで生まれたのか、両親はどういう人物であったのか、どういう環境で育ったのか、だれから学んだのか、などなど。こういう芸術鑑賞の姿勢は、「芸術作品は、純粋に、その作品自体として鑑賞するべきである」という立場をとっているひとたち...

  • 韓国人をやるのも、楽ではないのだなあ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第47回配信です。今回は、第47編である「第46号『冠婚葬祭』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 由緒正しく高貴なヤンバンの血筋であるこのオレに

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第46回配信です。今回は、第46編である「第45号『ヤンバン』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • けっきょく、「バッハ」とは、なにか

    さて、このカテゴリ「サクッと聞いてみませんか」においては、これまで、暗黒の中世に始まり、ルネサンス期を経て、バロック期にまで至る、長い期間(8世紀ごろ~18世紀中葉:約1000年)における西洋音楽の歴史を概観し、かつ、そのそれぞれの時代における代表的な作曲家とその作品の紹介をしてまいりました。加えて、前稿においては、バロック期から古典派の時代に変化する移行期間の有り様についても、お話し致しましたの...

  • いまごろは、どこかに連行されているはずですよ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第45回配信です。今回は、第45編である「第44号『健康診断』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 育ての親ですから

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第44回配信です。今回は、第44編である「第43号『アンさん』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 眺めやれば

    ということで、このカテゴリにおいては、これまでに、以下にリストアップされている作曲家の作品を紆余曲折を経ながら紹介してまいりました。ここで、「イ」は、イタリアを意味し、「ド」は、ドイツ(オーストリアを含む)を意味し、「フ」は、フランスを意味し、「英」は、イギリスを意味しております。中世(1300~1377年)ギヨーム・ド・マショー(フ)ルネサンス(1387~1474年)ギヨーム・デュファイ(フ)初...

  • それとこれとは別なのですよ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第43回配信です。今回は、第43編である「第42号『慣れ』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1200...

  • 罪もない零細なタバコ屋を

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第42回配信です。今回は、第42編である「第41号『ターゲット』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1...

  • 欠けておればこそ

    「ソロ楽器」というと、「ピアノなどの、その楽器単独で演奏して楽曲を完結させることができる楽器」という意味と、「楽曲の間奏やジャズのソロ部分などのように、その瞬間に単独で演奏している楽器」という意味、の2つの解釈が可能ですね。前者は、メロディと伴奏の両方をそのひとつの楽器でまかなうことができる、ということになり、このような楽器としては、一般的なものでは、ギターやピアノなどが挙げられます。つまりは、同...

  • あのなあ、そういう重要な事項は

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第41回配信です。今回は、第41編である「第40号『引き継ぎ』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • かわいそうに

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第40回配信です。今回は、第40編である「第39号『補償交渉』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • おめでとうございます

    初期ルネサンスの作品ですが、1433年頃にイタリアの画家「フラ・アンジェリコ」が描いたとされているものです。フラ・アンジェリコ:受胎告知当時の最新技法である「遠近法」を強く意識しているのがわかりますね。「受胎告知」とは、天使であるガブリエルが降り立ち、聖霊によってキリストを妊娠したことを聖母マリアに告げ、マリアがその事実を受け入れた、という、聖書に描かれているイベントのことですね。絵を描く際の約束...

  • 救世主、現る

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第39回配信です。今回は、第39編である「第38号『模範タクシー』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という...

  • まあ、たいしたものではないようだ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第38回配信です。今回は、第38編である「第37号『資質』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1200...

  • 独特の世界ですよねえ

    前稿に続いて、あまりなじみのない楽器を紹介致しましょう。それは、リュートです。この楽器は、中世からヨーロッパ各地において演奏されていた伝統のある楽器であって、フェルメールやカラヴァッジョの絵にも登場している、わりあいとポピュラーな楽器でありますが、最近では、どちらかと言うと、「古楽器」という見方が有力であるのかもしれませんね。この楽器の楽譜は、通常、五線譜ではなく、「ラブラチュア」と呼ばれる独特の...

  • 酒飲まれ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第37回配信です。今回は、第37編である「第36号『歴史的遺物』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1...

  • オオサカ府ソウル市

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第36回配信です。今回は、第36編である「第35号『オオサカ府ソウル市』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、...

  • ヴィオール

    少しかわった楽器をご紹介致しましょう。フランスの太陽王「ルイ14世」に仕え、その音楽的才能と政治力によって、フランス王宮内において、隠然たる力を振るった音楽家が、リュリですね。彼は、特に、オペラにおいて才能を発揮していますが、「音楽」と「バレエ」と「詩」を融合させた人物であるとも言われております。そのリュリから作曲を学び、彼の死の後に、フランス王宮内における彼の地位を引き継いで活躍すると共に、ヴィ...

  • 麻疹も対処を誤れば、取り返しのつかない後遺症を残す

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第35回配信です。今回は、第35編である「第34号『摩擦』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1200...

  • ふっふっふッ、今度は負けない

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第34回配信です。今回は、第34編である「第33号『伝統行事』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 「恋やつれ」にも、いろいろあって

    バッハやスカルラッティも、ヨーロッパを代表する音楽一族として有名ですが、これらに勝るとも劣らない音楽一族が、もうひとつ、フランスに存在しておりました。それがクープランです。16世紀から19世紀の半ばまで、音楽一族として、フランスにおいて名声をほしいままにしておりますが、特に、パリのサン=ジェルベ教会のオルガニストの地位を173年間にもわたってクープラン一族が独占していた、という事実には、驚かされま...

  • 身のほどを知れ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第33回配信です。今回は、第33編である「第32号『ものの見方』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1...

  • だからどうというのではないが

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第32回配信です。今回は、第32編である「第31号『冬の味覚』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 同い年ですけれど

    1685年には、バッハが生まれており、ヘンデルも、生まれております。そして、もうひとり、この年に生まれた、偉大な作曲家がおります。それが、スカルラッティ(1685~1757年)です。彼の一族は、バッハの一族がそうであったように、音楽を代々の職業としており、イタリアのパレルモを拠点に活動していたようです。そういう一族に生まれたスカルラッティが、世に出ることになったのは、ポルトガル王ジョアン5世の娘で...

  • そりゃあ、相撲にならんわなあ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第31回配信です。今回は、第31編である「第30号『スポーツ』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 健気なだけの存在ではないのだ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第30回配信です。今回は、第30編である「第29号『小冊子』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という120...

  • 読み取れますか?

    17世紀後半から18世紀初頭にかけて、イタリアはボローニャの聖ペトローニオ大聖堂を中心として活躍した作曲家たちをボローニャ楽派と呼んでいるようです。そのひとりが、バッハよりも一歳年長の、マンフレディーニです。彼は、すでに紹介済みのコレッリから、器楽協奏曲の様式を受け継いだ、とされております。マンフレディーニ:クリスマス協奏曲たしかに、この曲は、コレッリが確立した「コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲...

  • また落ちるぞ

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第29回配信です。今回は、第29編である「第28号『漢江』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1200...

  • 日本人を見返してやれ!

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第28回配信です。今回は、第28編である「第27号『クルマとDRAM』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、と...

  • バッハも慕っていたと

    バッハは、有名な「ロ短調ミサ曲」を作曲しておりますが、ああいう壮麗な曲は、本来、カトリックのものであって、プロテスタントであったバッハが、どうして、他宗派であるカトリックの曲を作曲したのか、これは、謎なんですね。ことほど左様に、プロテスタントのひとたちは、おしなべて、カトリックのひとたちよりも簡素を好む傾向が強いように思います。その結果、通常、プロテスタント教会の内装は、わりあいと簡素なものになっ...

  • ハナからあきらめてます

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第27回配信です。今回は、第27編である「第26号『カルテル』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 終わりよければ、すべてよし

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第26回配信です。今回は、第26編である「第25号『有終の美』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • そんな深いことを

    死ぬまでに全巻読破するぞ、ということで昭和45年度版の新潮文学全集を読んでいることについては、このカテゴリにおいても、すでにお話ししておりますが、本稿は、その「山本有三集」に含まれていた作品にまつわるお話です。その作品のタイトルは、「路傍の石」。有名な作品ですね。だれでも、この作品名は、聞いたことがあることでしょう。でも、実際に読んだことがあるかどうか、ということになると、どうかなあ? 「読んだこ...

  • どうやらキミも、リハビリが必要だね

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第25回配信です。今回は、第25編である「第24号『リハビリ』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 夫婦のきずなを確かめたければ・・・

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第24回配信です。今回は、第24編である「第23号『脱出計画』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 食べちゃった

    初期ルネサンスの作品ですが、イタリアのマザッチョが1425年に描いたとされている「楽園追放」です。マザッチョ:楽園追放フィレンツェのカルミネ聖堂ブランカッチ礼拝堂の壁画のうちの1つですが、例の「禁断の木の実」を蛇にそそのかされて食べちゃったから、楽園から追放されることになってしまった「アダム」と「イブ」の様子を描いたものですね。アダムは、両手で顔を覆って嘆いており、イブも、悲嘆に暮れた表情を浮かべ...

  • あまりにセクシーで

    以前、「ブログ冬眠週報」の記事に書いたことがありますが、最近、タンゴに使われている「バンドネオン」という楽器にハマっております。この楽器、そもそもは、ドイツで発明されたもののようですけれど、ヨーロッパでは使ってくれるひとが見当たらず、流れ流れて、南米はアルゼンチンにたどり着き、かの地で、ついに、その居場所を見出したという楽器なんですが、これが、なんとも色っぽくて、セクシーなんですね。その一方で、こ...

  • 世の中は、鏡からできております

    音楽を聴いたり、絵画を眺めたりしているときに、「あれっ、これは、こんな良い作品だったっけ?」と驚くことが、わたしの場合、わりあいとよくあります。昨日、なにげに、ベートーベンの交響曲第7番を聴いていたのですが、その際に、またまた、「あれっ、これは、こんな良い作品だったっけ?」を経験致しました。わたしにとって、ベートーベンは、好きな作曲家ですから、交響曲に限らず、ピアノソナタや室内楽なども、わりあいと...

  • わたしはいいんです。でも、女房や子供がかわいそうで

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第23回配信です。今回は、第23編である「第22号『ハードシップ手当』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、と...

  • わしらのことも忘れんでね

    ルネサンス期に相当する、日本の「戦国時代」に描かれた作品のうちから、別のものをもう1つご紹介致しましょう。土佐光信:清水寺縁起絵巻(中巻第1段の一部分)清水寺は、坂上田村麻呂によって建立されたと言われております。この絵は、田村麻呂の蝦夷征伐の様子を描いたものですね。大和絵を代表する流派である「土佐派」の総帥であった土佐光信(とさ・みつのぶ)が1520年に描いたとされている作品です。中世から江戸期に...

  • おかあちゃんと呼んでもいいですか

    前稿に続いて、本稿においても、バロック時代に固有の楽曲スタイルのお話を続けます。「協奏曲の父」と呼ばれているのが、コレッリであることは、すでに紹介致しましたけれど、実は、バロック時代には、2つの種類のコンチェルト(協奏曲)が存在しておりました。それは、「コンチェルト・グロッソ」と「ソロ・コンチェルト」です。このうち、「コンチェルト・グロッソ」というのは、「合奏協奏曲」と訳されることが多いようですが...

  • そばに来るなって!

    パンデミックになって以来、クラシック音楽のコンサートや絵の展覧会に行くことは、まったくなくなりました。最近になって、東京でも、ぽつぽつとコンサートや展覧会が行われるようになっておりますが、感染の恐怖と戦いながら、聴いたり見たりしても、ちっとも楽しくないので、たぶん、パンデミック騒動が落ち着くまでは、きっと出向くことにはならないのだろうと、わたしは諦めております。ただ、観客である、こちら側は、単に「...

  • アタシは乞食じゃないッ!

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第22回配信です。今回は、第22編である「第21号『車内販売』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • 懐かしいのう

    ルネサンス期に相当する、日本の「戦国時代」に描かれた作品のうちから、別のものをもう1つご紹介致しましょう。堅田図屏風(左隻)当時、琵琶湖のほとりにあったとされる堅田(かただ)の町の様子を描いた作品です。もともとは、京都大徳寺の瑞峯院の襖絵であった、と言われておりますね。室町時代の名品として知られおりますが、水墨主体の風景を十分に味わうことができますね。水墨特有のぼかしの技法が、確実に日本画に定着し...

  • えっ、三人じゃないの?

    バロック期に固有の楽曲スタイルについて、これから2回にわたって、順番に紹介してみようかと思います。対象とするのは、「トリオ・ソナタ」と「コンチェルト」です。本稿では、まず、「トリオ・ソナタ」を取り上げましょう。「トリオ・ソナタ」は、通常、2つの旋律楽器と、通奏低音を担当する1つの楽器、という、3つの声部によって構成されている楽曲であることから、この名称が付与されているものです。実際には、2つの旋律...

  • もうひとつの戦い

    「ショパン国際ピアノコンクール」というピアノコンクールが存在しております。5年に一度、ショパンの母国であるポーランドで開かれるピアノコンクールであって、ロシアのチャイコフスキー国際コンクールおよびエリザベート王妃国際音楽コンクールと並ぶ、「世界三大コンクール」と位置付けられているようですね。次回の開催は、今年2020年に予定されていたのですが、パンデミックにより、一年延期されました。本稿は、このコ...

  • これが同じ人間か

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第21回配信です。今回は、第21編である「第20号『サービス』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • こりゃ、わしのもんじゃ

    ルネサンス期に相当する、日本の「戦国時代」に描かれた作品のうちから、さらに別のものをもう1つご紹介致しましょう。洛中洛外図屏風(歴博甲本)(左隻)この作品は、当時の管領であった細川高国が、将軍である足利義春を擁して都を牛耳っていたとされる、1525年頃の京都の景観である、と言われおります。この段階では、すでに、日本全国は、千々に乱れており、都の治安も、実際に高国の掌中にしっかりと握られていたのかど...

  • そりゃ、やっぱり・・・

    そりゃ、やっぱり、「バロック音楽」といれば―――このフレーズの後に続くものは、ひとそれぞれに異なるのでしょうけれど、かなりの数のひとが「ヴィヴァルディの四季」を挙げるのでしょうね。わたしとしても、バロック音楽の紹介をするに当たって、これを外すわけにはまいりません。前稿で紹介したアルビノーニと同じく、ベネチア生まれであって、ほぼ同じ時代に活躍した人物ですが、貴族の家柄であったアルビノーニとは異なり、庶...

  • このあいだにこそ

    わたしは、ゴッホの絵が好きです。特に、日本語では、「収穫」というタイトルが付いた作品が好きなのですが、正確には、「ラ・クローの収穫風景」というのでしょうか――南仏アルル近郊の田園風景を描いたものですね。ゴッホ:ラ・クローの収穫風景そもそも、わたしは、自分がゴッホの絵を好きだ、という事実に気づいておりませんでした。たまたま、あるときに、好みの絵を何点か自分の部屋に飾っておきたいかな、と思ったことがあっ...

  • 親族会議が必要で

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第20回配信です。今回は、第20編である「第19号『外資系』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という120...

  • へなへなと

    すでに紹介した「最後の晩餐」の後に刑死したイエスは、3日後に復活しますが、結局は、昇天し、神のもとに帰ります。そして、神の国が到来した際に、キリストは、再臨し、ひとびとを裁くことになります。つまり、神との約束を守った者を天国に召す一方で、約束を守らなかった者を地獄に落とすということになるのです。このような、天国に召したり、地獄に落としたり、する、キリストの行為を「最後の審判」と呼んでおり、この様子...

  • ここにも、おとうちゃんが

    すでにお話し申し上げたように、バロックという時代は、まずは、オペラによって幕が開いております。したがって、「初期バロック」、「中期バロック」、および「終期バロック」というように、通常は、その時代が三分割される、バロック期のうち、「初期バロック」においてみるべきものは、主には、オペラ作品ということになります。しかし、こちらも前々稿においてお話し申し上げたように、時間の経過と共に、オペラから器楽曲が分...

  • なくしても

    「ジストニア」という病気をご存じでしょうか?この病気には、全身性と局所性という、ふたつのタイプが存在しているようですが、本稿において対象としているのは、局所性ジストニア(フォーカル・ジストニア)と呼ばれているものです。楽器演奏者に多く発生しており、症状としては、楽器を演奏する際に指が自由に動かなくなる、というものです。典型的なのがピアニストであって、同じ指使いの練習を何度も何度も反復練習しているう...

  • ここも職場でして

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第19回配信です。今回は、第19編である「第18号『金浦空港』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という12...

  • ついでと言っては、なんですが・・・

    このカテゴリの前稿においては、戦国期の日本画について極めて簡単に紹介致しましたけれど、いい機会なので、この際、このような室町期以降の日本画を成立させることになった背景について、こちらも極々簡単に、紹介しておきたいと存じます。日本における絵画の歴史を考えた場合に、中国から伝来した唐絵(からえ)や日本で描かれた仏画などが、そのルーツになるのではないか、と思われるのですが、これらをもとにして、平安時代に...

  • ホントに聴いているのかな?

    ちょっとメンドクサイお話を致します。それは、「音律」の話、つまり、「調律法」の話です――うわっ、こう言っただけで、もう逃げだすひとがいるみたいですねえ。そうそう、メンドクサイですよねえ、これ。われわれが、現在、通常、使用している、「ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド」という音階は、「完全五度の集積を繰り返すと、12回目には、元の音に戻ってくるようになっている」とされております。しかしながら、これは、「...

  • どうして、これを

    死ぬまでに全巻読破したい、と考えて、数年前から、近所の図書館に所蔵されている昭和45年度版の新潮日本文学全集を読み続けております。現在読んでいるのは、第13巻「室生犀星集」ですが、これを読むに当たって、期待していたことがありました。それは、ひさしぶりに「靴下」という詩を読むことができるな、というものでした。十代の頃、わたしは、室生犀星と萩原朔太郎の詩が大好きでした。二人の詩集を常に持ち歩いて愛読し...

  • いまさらではございますが・・・

    このカテゴリ「サクッと聞いてみませんか」においては、冒頭、初稿でグレゴリオ聖歌について解説した後に、第2稿で、早速、バロック時代に突入しております。原稿を書いているときには、「ま、これくらいでいいかしら」くらいの軽い気持ちで書いていたのですが、いま、しみじみとこのあたりの原稿を読み返すと、グレゴリオ聖歌(8~9世紀ごろ)からバロック期(17~18世紀)へのタイムワープ(時間旅行)が、いくらなんでも...

  • 西洋皿(せいようざら)

    本稿は、「【完結書庫】美について」の補完稿です。わたしは、60余年も前に、四国の田舎に生まれ、まずまず、貧しい、と言えそうな家で育ちましたから、子供の頃には、身の回りに、オシャレなものなど、なんにもなかったように思います。そういうなか、カレーライスを食べるときには、いつも、母親が「西洋皿(せいようざら)を出してこんとなあ」と言って、「みずや(現在で言うところの食器棚のようなもの)」から、カレーライ...

  • 好きで好きで、しかたがなくて

    本稿は、「【完結書庫】美について」の補完稿です。江戸期に入って、さまざまな絵師が登場し、近世日本画の歴史を彩ることになるのですが、本稿においては、彼らの一部を点描風にご紹介してみたいと思います。まずは、「粉本主義」に陥って停滞した江戸の狩野派(江戸狩野)の状況に、ふたりの絵師が反旗を翻します。彼らは、狩野派に別れを告げ、自らの信じる画道を歩み始めるのですが、そのひとりが、久隅守景(くすみ・もりかげ...

  • わしらが、頑張るわ

    本稿は、「【完結書庫】美について」の補完稿です。安土・桃山期において一世を風靡した、狩野永徳が率いた「狩野派」という画家集団は、政治的な嗅覚において、非常に優れた部分を持っていたようですね。というのも、秀吉亡き後、激化した豊臣派と徳川派の対立の中において、狩野派は、自集団の生き残りを図るべく、自らを東西の二派に分割し、1つを豊臣派に従属させる一方で、残りの1つを徳川派に属させる、という政治的な曲芸...

  • そのころ、わがほうでは・・・

    このカテゴリにおいては、すでに、ボッティチェリやレオナルド・ダ・ヴィンチの作品についてご紹介しておりますが、本稿では、少しばかり視線を極東に戻して、この当時の日本の絵画の状況について眺めておきましょうか。ボッティチェリの生年は、1445年です。レオナルドの生年は、1452年です。日本では、1467年の「応仁の乱」をもって戦国時代に突入したと言われているようですので、ボッティチェリやレオナルドが活躍...

  • メロディにメロディで伴奏をねえ

    前稿において紹介した「通奏低音」という特徴に加えて、バロック音楽のもう1つの特徴として、「対位法」というものが存在しております。本稿では、この、もう1つのバロック音楽の特徴について紹介してみたいと思います(内容が、かなり専門的になってしまいます。その一方で、わたしは、ちゃんとした音楽教育を受けたことがありません。したがって、ひょっとしたら、間違ったことを言う可能性もあります。その際は、ご容赦くださ...

  • もとをたどれば・・・

    このカテゴリ「サクッと聞いてみませんか」においては、現在、バッハやヘンデルなどに代表されるバロック音楽の作品をランダムに紹介しているわけですけれど、本稿では、少しだけ視線を元に戻して、バロック時代の幕開けの時期についてお話ししてみたいと思います。すでにご紹介申し上げたように、バロック時代に先行する「ルネサンス」時代においては、音楽といれば、やはり「声楽」、ということになっておりました。例の「グレゴ...

  • 生きる意味がわかりません

    本稿は、「【完結書庫】生死について」の補完稿です。「生きる意味がわからない」とか、「人生、どう生きたらいいのか、わからない」とか、と言うのが好きですよね、わたしたち。人生の持つ「意味」や「目的」がわからない。これは、当たり前のことです。だって、そんなもの、そもそも存在していないんですから。われわれ人間が現在生きている、その原因は、2020年5月21日付けの記事「すべては、ハジメちゃんの戦略」におい...

  • 空、無、一元

    本稿は、「【完結書庫】生死について」の補完稿です。仏教全般にわたる、最も重要な概念を1つの漢字で表せば、それはなにか?この質問に対する回答は、恐らく、「空」ということになるのだろうと思います。そうです、「色即是空」というときの「空」です。この漢字の意味するものは、当たり前の言葉で言えば、「むなしい」ということですよね。「色即是空」における「色」とは、「この世の中のすべてのこと」というくらいの意味で...

  • それ、誤動作です

    本稿は、「【完結書庫】生死について」の補完稿です。前稿では、わたしが考える「サトリ」というものの本質についてお話し申しげましたが、ひょっとすると、「あのねえ、あんたが言ってる「サトリ」の内容は、オレ(アタシ)が考えているものとは、ちょっと違う」という感想をお持ちになったかたが、いらっしゃるかもしれませんね。つまり、「サトリ」というものについて語られる際には、よく、たとえば、「作務(さむ)の最中に、...

  • サトリとは、なにか?

    本稿は、「【完結書庫】生死について」の補完稿です。このカテゴリの前稿においては、盤珪さんの言葉を解析することによって、人間は、(その他の生き物も同様ですが)、そのままでホトケである、と結論付けました。しからば、ここで言うところの「ホトケ」とは、なんでしょうか? 当然、それは、「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」とか、「阿弥陀仏(あみだぶつ)」とか、というところの「ホトケ」とは、ちょっと違いますねえ。つ...

  • ふたたびのアナログなわたし

    過去のわたしの生活において、デジタル的な要素などというものは、そもそも、そんなに存在していたわけではありません。いまとなっては20年も前のことになりますが、会社員時代には、コンピュータシステムの営業職を担当しておりましたから、それなりのデジタル的な知識を持ち合わせてはおりましたけれど、それは、あくまで仕事に必要な知識として持っていただけのことであって、当時のわたしの生活がデジタルな生活であったわけ...

  • まさか、ニセモノの紹介だけで・・・

    実は、アルビノーニさんが、昨夜、わたしの夢に出てきてくれました。彼曰く、「まさか、ニセモノの紹介だけで終わってしまって、本物のわたしの作品の紹介をすっ飛ばしたりは、しないでしょうねえ?」いやあ、危なかったわあ。よく出てきてくれました。ご指摘のとおり、ニセモノの紹介で満足し、わたし、アルビノーニさんの本物の作品の紹介をうっかりすっ飛ばしてしまうところでございました。ベネチア貴族の家系に生まれたアルビ...

  • いとおしくて

    ルネサンスという文化運動は、ひとことで言えば、キリスト教が出現する前の段階において、すでにヨーロッパに存在していた、人間中心の、古代ギリシャ・ローマの時代に思いを致し、神様一辺倒になってしまっていた当時の中世ヨーロッパ社会を人間中心のものに再び引き戻そう、という運動であったのではないか、とわたしは考えております。つまりは、あまりに肥大化した宗教権力に対して、ひとびとが「No」を突き付けた、というこ...

  • 身内だろうに

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第18回配信です。今回は、第18編である「第17号『僑胞』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という1200...

  • わざわざホトケにならいでも

    本稿は、「【完結書庫】生死について」の補完稿です。「生死について考える」という、このカテゴリにおいては、すでに過去15回にもわたって、お話し申し上げております。そして、その過程においては、「宗教」というものについても考えてみましたし、「いのち」というものについても、考えてみました。これらの思考過程は、そのいずれもが、最終的には、「生死とはなにか」、つまり、「人間とはなにか」、を究明することを目的と...

  • ニセモノだからこそ

    このところ、このカテゴリにおいては、テレマン、バッハ、ヘンデル、パッヘルベルなどのバロック音楽を継続的に聴いてまいりました。したがって、まだまだ、「なじみ深い」というところまではいかないにしても、「バロック音楽」なるものが、どういうものであるのかについて、みなさんそれぞれに、イメージが出来上がりつつあるのではないかと想像致します。そういうタイミングで、ご紹介申し上げたいのが、「アルビノーニのアダー...

  • 結局、なんだったのか

    ルネサンスの画家と言えば、やっぱり、レオナルド・ダ・ヴィンチですよね。1452年に、イタリアはトスカーナのヴィンチ村に生まれたレオナルドは、画家のみならず、科学者としても有名ですね。画家としてのレオナルドは、完璧主義者であって、作品が完成しても、気に入らなければ、破棄したり、なんども書き直したり、長年にわたって加筆したり、していたようですね。その結果、現在に残っている作品は、わずかに15点ほどしか...

  • オンナは、エライ!

    本稿は、新設したカテゴリ「よしなしごと」の口開けの記事ですが、あれですねえ、世の中には、すごい女性がいるもので、知れば知るほど、驚かされるのですけれど、そういう女性のおひとりが、幸田延(こうだ・のぶ)さんですね。このひと、1889年(明治22年)に、19歳で、日本初の音楽留学生として、アメリカに渡っています。ボストンのニューイングランド音楽院に入学して、バイオリン、ピアノ、そして、和声学を学んだよ...

  • よしなしごと

    サイバー空間との付き合い方を様々に試しているのですが、その結果、2つの「週刊ブログ」が存在していたり、「音楽の紹介ブログ」と「絵画の紹介ブログ」も存在していたり、ということで、当サイトは、ただいま、コンテンツが乱立し、混乱を極めておりますね。このような見苦しい状況に立ち至ったことについて、わたし、いたく反省しております。その一方で、週刊「ブログ冬眠週報」が長すぎる、というご指摘が、矢のように飛んで...

  • もったいないことを

    本稿は、「【完結書庫】美について」の補完稿です。このカテゴリにおいては、西洋音楽史に加えて、長々と、海の向こうの西洋絵画史について語ってまいりましたが、日本絵画史についても、語るべきことが多数存在しております。そこで、これから数回にわたって、日本絵画史を概説する補完稿を不定期に投稿させて頂きたいと思います。日本絵画の源流をたどると、それは、「源氏物語(げんじものがたり)絵巻」に代表される「大和絵(...

  • そこまでやりますか

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第17回配信です。今回は、第17編である「第16号『ゴルフ』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という120...

  • まだ死んどらんよ

    神の「死」を宣告したのは、ニーチェです。それは、19世紀のことでした。逆に言えば、18世紀までは、「神は、まだ生きていた」ということにもなりますね。したがって、バッハが生きていたころ、つまり、17世紀末から18世紀半ばまでの時期においては、神は、まだまだ健在であったというわけであり、若い頃のバッハにとっては、作曲し、演奏する、という行為は、神のみこころに従い、神に捧げる行為だったのですよね。その結...

  • 倒れません

    では、早速、ルネサンスの有名な絵画についての紹介を始めてみたいと思います。ルネサンス期の画家のうち、「有名どころは?」といえば、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの名前が挙がりますね。そもそも、ルネサンスという運動は、「あの素晴らしかった、ギリシャ・ローマ時代に帰ろう」というものですから、この点に鑑み、これらの画家の作品のうちから、まずは、もっともルネサンスら...

  • みなさん、よくご存じの・・・

    バロックの楽曲のなかで、もっとも有名なものをご紹介致しましょう。それは、パッヘルベルの「カノン」です。パッヘルベル:カノンこの曲は、卒業式や結婚式などの式典の入場の際のBGMとしてよく使われておりますし、なによりも、ガス給湯器が「風呂が沸いた」ことを告げるメッセージのBGMとして多用されておりますので、みなさんも、日常的によく聞いているはずです(噂によれば、日本に出回っているガス給湯器の大部分が、...

  • それ、男として、どうよ?

    今週の「ブログ冬眠週報」を以下のとおり、お届け致します。★2020年7月19日(日)【心中沙汰】新潮日本文学全集の第9巻「有島武郎」を読み終わりました。「或る女」、「カインの末裔」、「惜しみなく愛は奪う」、「小さき者へ」、「生れ出づる悩み」という各作品が収録されておりましたが、いずれの作品も、人間の心の奥底を「これでもか!」というくらいに、徹底的に暴いてしまうような部分がありますね。有島武郎は、白...

  • おおっ、平面ガエルだねえ!

    さて、「チラッと眺めてみませんか」というカテゴリの口開けの記事ですが、本稿においては、これから、ルネサンス、バロック、ロココ、新古典、ロマン派、レアリスム、バルビゾン、印象派、ポスト印象派、などなど、西洋絵画の各時代を代表する絵画作品の紹介を始めるための導入部として、まずは、出だしの「中世」、「ルネサンス」、そして、「バロック」の各時代において、西洋絵画が、具体的にどのように変化していったのかにつ...

  • オレのほっぺたを引っぱたくなってば!

    本稿は、「【完結書庫】生死について」の補完稿です。「隻手の音声(せきしゅのおんじょう)」という公案があります。ちなみに、「公案」というのは、臨済禅において、師家(しけ:お師匠さん)から修行僧に対して出される「検討課題」のことですが、全部で、1700個くらい存在しているのだと聞いたことがあります。数ある公案のなかでも、「隻手の音声」は、禅の修行を初めてからまだ間がない、わりあいと初心のころに、師家か...

  • NHKこそ、国民を守っているぞ!!

    カテゴリ「このサイトについて」の2020年5月10付けの記事で予告させて頂いた復刻版【キムチ通信】の第16回配信です。今回は、第16編である「第15号『NHK』」をお届け致します。この地球上には、もはや存在していない、30年前の韓国ソウルの空気を味わってみてくださいませ。★★★ 復刻版【キムチ通信】 引用開始 ★★★ 近くて遠い国、韓国。 首都ソウルには、日本人が嫌いできらいでしようがない、という120...

  • それで、かあちゃんは、いないのかい?

    さてさて、みなさんの「テレマンvs.バッハ」のアリアの聴き比べの結果は、どのようなものになったでしょうか?わたしの場合には、テレマンのものを聴くと、テレマンのほうが良いように感じるし、バッハのものを聴くと、バッハのほうが良いようにも感じられ、結局のところ、「甲乙つけがたし」という結果になっております。それにも拘わらず、バッハが音楽史に名を残している一方で、テレマンは、ほぼほぼ、消えてしまっておりま...

  • もうちょびっとだけ、近づいてもいいですか?

    「日刊ブログ」を「週刊ブログ」に変更して、サイバー社会との間合いを少しだけ広げてみたところ、「ありゃりゃ、こりゃちょっと、離れすぎたかな」と感じたものですから、「サクッと聞いてみませんか」というカテゴリを新設し、クラシック音楽の小品を具体的に紹介する記事の投稿を始めてみました。どうでしょうか? 楽しんで頂いているでしょうか?まだ、3つの紹介記事しか書いておりませんが、とりあえずのところ、わたしが受...

  • LGBTが、バレそうになったもんで

    本稿は、既に完結した、としている「【完結書庫】美について」を補完するためのものです。今後、このような補完稿を数編にわたって不定期に投稿し、この完結書庫を本当の意味において「完結」させることに致します。このカテゴリの前稿においては、絵画史上における2回目の革命である「印象主義」が登場した背景についてお話し致しましたが、本稿では、再び、西洋音楽史に戻り、「ロマン主義のヨーロッパ周辺地域への拡散」につい...

  • このままでは、舌を噛んで・・・

    今週の「ブログ冬眠週報」を以下のとおり、お届け致します。★2020年7月12日(日)【咬舌癖】このところ、食事中に、やたらと舌を噛むようになっております。わたしは、左側の上の最も奥の歯を一本失っており、左側では咀嚼効率が落ちておりますので、現在は、ほとんど、右側においてのみ、食べ物を噛むようになっております。だから、咀嚼するときに、無意識に舌を使って、食べ物を右側に寄せていくのですけれど、その際に...

  • 「アイツさえ、いなければ・・・」と言われてもねえ

    なになに? 「アイツさえ、いなければ・・・」ですって? テレマンさんが、そんなことを言ってるんですか? ホントに?いやあ、そう言われてもねえ。それは、ちょっと、言いがかりとでもいうものでしょうに。だって、わたしは、ただただ、ひたすら、実直に65年間の自身の音楽人生を生きただけですもの。テレマンさんを抜かしてやろうとか、そんなこと、考えたこともありませんよ。そもそも、テレマンさんは、たしか、大学出の...

  • アイツさえ、いなければ・・・

    バロック期のドイツに、テレマンという作曲家がいたことをご存じでしょうか?「もちろん、知ってるよ」というひとは、「そこそこのバロック音楽通」ということになるのかもしれませんね。テレマンは、その人生において、4000曲もの作品を作曲したとされており、たぶん、この作曲数は、クラシック音楽史上、最多ということになるのでしょう。しかも、それは、決して、「質より量」ということではなく、このように多作でありつつ...

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