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  • 開業のクリニックホームページ完成!!

    待ちに待ったクリニックホームページがついに完成致しました!! クリニック名はコアラ小児科アレルギー科です🐨 下記リンクよりホームページへ飛びます。 https://koala-syounika.com koala-syounika.com 2021年9月1日に開業致します。 浦和駅北口から徒歩3分の立地ですので、駅から来ていただいてもアクセスは楽だと思います。お近くにお住まいの方がいらっしゃいましたら、是非機会があればご来院いただけるとうれしいです。 ホームページ完成に伴い、いままで書いてきたブログ 「小児科による子どもの病気解説」はコアラ小児科内のコラムに移動致します。 もし過去の記事や病気…

  • 【小児科専門医】子どもの発熱時の対応方法、解熱剤はいつ使うの?

    これで安心! 小児科専門医による子どもの発熱時の対応方法、解熱剤の正しい使い方 という動画を作成しました。 ↓動画は下記よりご視聴ください。 www.youtube.com 今回は子どもの発熱時の対応に関して説明させてもらいました。 子どもは発熱すると40度を超えることも多いですし、心配になることも多いと思います。 子どもが発熱時には何をすればよいのか? 何に気を付ければよいのか? 解熱剤はどのように使えばよいのか? 分からないことも多いと思います。そのようなご家族の助けに少しでもなればよいと思い、動画を作成しました。 私の自己紹介はこちら↓ www.youtube.com 小児科医として、病…

  • 正しい浣腸と綿棒浣腸の方法を動画で解説!

    正しい浣腸と綿棒浣腸の方法を動画で解説 ↓動画を見るためには下記をクリックしてください! https://youtu.be/u4IfIV-nTq4 初めて子どもに浣腸や綿棒浣腸をする時は緊張しますよね。 どういった体勢で行えばよいのか? どのくらいの強さで行ってよいのか? どのくらいの深さまでいれてよいのか? 私も初めて娘に浣腸や綿棒浣腸する時に不安と緊張が一杯でしたので、非常に気持ちが分かります。 そういったご家族のために、実際の赤ちゃん模型を用いて浣腸と綿棒浣腸の方法を解説しました。もしよければリンクをクリックして動画みてください。 小児科医として、病気の子ども達やそのご家族の力になりたい…

  • 浣腸は癖になるのか?

    https://youtu.be/jWQ9uG1E-dMYouTubeチャンネル記念すべき1本目の動画は浣腸は癖になるのか?に関してまとめてみました!是非ご覧下さい!!!

  • Youtubeチャンネル開設しました!!

    Youtubeチャンネル開設 動画の台本作成、撮影、編集、、など色々と思った以上に大変でしたが ついにYoutubeチャンネルを始動しました。 その名も「コアラ小児科ちゃんねる」ということで、捻りなくそのままです。 コアラ小児科ちゃんねる - YouTube 記念すべき1本目は「自己紹介」動画とさせていただきました。 ↓よろしければクリックしてご視聴お願いします。 【小児科専門医】ふじさんが「コアラ小児科ちゃんねる」を始めます! - YouTube 今後、ブログと同様に病気の子どもとご家族のための動画をアップロードします。 下記より チャンネル登録よろしくお願いします! https://www…

  • 開業に向けてYoutubeチャンネル開始

    開業に向けてYoutubeチャンネル開始 今年の秋から冬を目標にクリニックの開業を考えています。 その名も「コアラ小児科(仮)」です。 キャラクターをウサギにしていたのですが、2転3転してコアラになりました。 柔らかいイメージで地域に根付いた小児科を目指したいと思っています。 まだ場所も決まっていない状態なのですが、Youtubeチャンネルを開始することにしました。 大きな目的は3つあります。 一つ目は「外来で話しきれない内容を補足する」目的です。 例えば胃腸炎の患者がいた場合に、「どうしてその診断となったか」「どんな治療が必要か」「どのようなことに気をつければいいか」などたくさんのことを説明…

  • 先天性皮膚洞

    先天性皮膚洞 おしりのエクボ(ディンプル)が深い場合、先天性皮膚洞の可能性があります。頻度は2500人に1人で深さがくも膜下空まで進展していると髄膜炎の原因となることもあります。深さだけでなく、潜在性二分脊椎症の合併がないかが重要となります。潜在性二分脊椎症は髄膜瘤などの表在から明らかな症状がない二分脊椎症のことを指します。 潜在性二分脊椎症の約80%に腰背部正中の皮膚病変を認めたという報告もあり、逆に腰背部皮膚病変のうち約26%に潜在性二分脊椎症を認めたという報告があります。 お尻の上のえくぼが深い場合 膀胱直腸障害、両下肢運動障害、下肢感覚障害症状がある場合はMRI検査を行い、手術が行われ…

  • 予防接種のQ&A③

    病気で長期療養していた場合の予防接種 2013年から長期療養など特別な事情で予防接種を受けられなかった場合、その特別な事情がなくなった日から起算して2年を経過するまでの間は定期接種の対象者となります。特別な事情としては ①下記の疾患 (ア) 重症複合免疫不全症、無ガンマグロブリン血症その他免疫の機能に支障を生じさせる重篤な疾病 (イ) 白血病、再生不良性貧血、重症筋無力症、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、潰瘍 性大腸炎、ネフローゼ症候群、その他免疫の機能を抑制する治療を必要とする重篤な疾病 (ウ) (ア)又は(イ)の疾病に準ずると認められるもの ②臓器移植を受けた後、免疫抑制治療を…

  • 気管支喘息の呼気中NO濃度

    気管支喘息の呼気中NO濃度 2013年より呼気中NO(一酸化窒素)濃度が測定が保険診療として可能となりました。測定方法は簡単で機械に向かって一定時間息を吹き込むだけで測定が可能です。呼気に含まれるNOの濃度を測定することで気道の炎症を評価できます。 呼気中NOは気道炎症の指標 気管支喘息の気道には、炎症が起こっています。炎症が起きると炎症性サイトカインが分泌され、気道上皮で誘導型一酸化窒素合成酵素(INOS)という一酸化窒素(NO)を作る酵素が増え、大量のNOが産生されます。これが呼気中に含まれるため、呼気中NOは気道炎症の指標になるわけです。 喘息管理における呼気NOの有用性 気管支喘息の長…

  • 気管支喘息の吸入方法

    気管支喘息の吸入方法 ①ドライパウダー定量吸入器の吸入方法 まず準備ですが、ディスカスは水平にしてレバーを押します。タービュヘイラーは垂直にして回転グリップを回します。スイングヘラーは垂直にしてレバーを押します。次に、器具に呼気をふきかけないように横を向いて息を吐きだし、吸入口をくわえて口を閉じ、力強く深く吸います。数秒間息を止めて、その後ゆっくり吐き出します。吸入後はうがいもしくは水を飲みます。 ②加圧噴霧式定量吸入器からの吸入方法 初めて使う場合はボンベがアダプターにしっかりはまっているかどうかを確認するため、2回試し押しを行う。次に容器によく振ります。舌を下げて、喉を広げた状態になるよう…

  • 気管支喘息の危険因子

    気管支喘息の危険因子 今回は気管支喘息の発症・増悪の危険因子を個人因子と環境因子で分けて記載します。 気管支喘息の概論に関しては下記参照ください↓ www.kodomococoro.com 気管支喘息に関わる個人の因子 家族歴 両親が喘息の場合、その子供が喘息を発症する確率は3~5倍高いと報告されています。また、双子(一卵性双生児)の喘息発症の一致率は38~62%と高く、遺伝因子の寄与が示唆されています。また、小児期は女児より男児の方が多いことも知られています。成人における有病率では逆に女性の方多くなります。 素因 アレルギー素因はアレルゲンの暴露によってIgE抗体を産生しやすい体質のことを指…

  • 気管支喘息の吸入療法

    気管支喘息の吸入療法 吸入療法では、気道の炎症や狭窄部位に効率よく薬剤を到達されることで良好な治療効果が得られます。ただし、正しい種類の吸入器を購入し、正しい吸入方法を習得する必要があります。 吸入機器の種類と特徴 1.ネブライザー ①ジェット式:圧縮空気で薬液を気化します。機種も多く、比較的価格が安く耐久性が高めです。家庭用での使用におすすめですが、音が比較的大きいです。大型であるので携帯に不向きでもあります。 ②超音波式:超音波の振動で薬液を気化します。発熱により薬液が変性するためステロイド吸入はできない大きな欠点があります。 ③メッシュ式:振動によって薬液をメッシュの穴から押し出して気化…

  • 先天性風疹症候群

    先天性風疹症候群 風疹の総論に関しての記載は下記をご参照ください↓ www.kodomococoro.com 妊婦が妊娠16週頃までに風疹にかかると、母体のウイルス血症により運ばれた風疹ウイルスが胎盤に感染します。胎盤で増殖した風疹ウイルスは血行性に胎児に感染し、様々な臓器に障害を起こします。先天性風疹症候群の発生頻度は妊娠1か月までは50%、妊娠2か月では20~30%、妊娠3,4か月では5%といわれています。原則として、妊娠24週以降に妊婦が風疹にかかっても先天性風疹症候群は発症しないとされています。 臨床症状 ①白内障/先天性緑内障、色素性網膜症、先天性心疾患(動脈管狭窄、末梢性肺動脈狭窄…

  • HPVワクチン(ヒトパピローマウイルス)②

    HPVワクチン ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんの原因ウイルスであり、毎年3000人もの命を奪っているウイルスです。 事実① HPVはありふれたウイルスで8割の男女が一生に一度は感染します。 事実② 子宮頸がんのうち95%以上はHPVの感染が原因です。 事実③ 中咽頭癌や肛門癌の原因としてHPVの感染が挙げられます。 事実④ 小学校6年生から高校1年生までの女子はHPVワクチンが無料で受けられます。 高校一年生の9月までに初回接種をすると全三回無料で接種完了できます。 高校1年生以下の女の子とその保護者の方へ HPVには100種類以上の型があり、その一部に癌に関与する型があります。 17歳ま…

  • 大人でかかると怖い予防接種の感染症

    大人でかかると怖い予防接種の感染症 ・麻疹 子どもでは、1歳と小学校入学前に受けるMRワクチンで予防します。空気感染することでも知られ、現在でも数年に1回流行することも知られている感染症です。 ワクチン未接種の場合がウイルスに感染すると高い確率で発症します。肺炎や脳炎が30%で起こり、亡くなる場合もあります。1990年4月以降に生まれた方は原則として2回の予防接種を受けていますが、それ以前に生まれた方は1回しか受けていない可能性もあります。予防接種を1回しかしていない方は感染リスクが高いため、2回目の予防接種が勧められます。また、妊娠中に麻疹に感染すると妊婦本人と胎児の命にも関わりますので、家…

  • 予防接種のQ&A その②

    予防接種のQ&A その② 予防接種後の注意事項はありますか? 予防接種後のアナフィラキシーや血管迷走神経反射は接種後の30分以内に起こることがほとんどです。通常接種後30分は経過観察が必要となります。生ワクチンは特に4週間、不活化ワクチンでは1週間、副反応が起こらないか注意をする必要があります。入浴は接種後1時間経過すれば問題ありません。BCGに関しても、乾いていれば通常通り入浴していただいて構いません。水泳やマラソンなどの激しい運動は避けましょう。 同時接種をどう考えればよいでしょうか? 日本小児科学会からは「国内においては、2種類以上の予防接種を同時に同一の接種対象者に対して行う同時接種は…

  • 予防接種のQ&A その①

    予防接種のQ&A 予防接種を行う際に疑問に思う点を記載していこうと思います。 予防接種をすればその病気にならないか? 予防接種をすると、摂取した方の多くは免疫を獲得しますが、その免疫効果は100%ではありません。ワクチンによって得られる免疫の獲得率は、その種類によって異なります。例えば、インフルエンザHAワクチンのように血液中の抗体をつくるワクチンでは、上気道感染であるインフルエンザウイルスの感染を完全には防御できるわけではありませんが、重症化を防ぐ効果が期待できます。 1回目の予防接種で発熱した時、次の接種は打つべきか? 1回目の予防接種後に発熱等の症状がみられた場合は、再接種後に同様の症状…

  • 反復性耳下腺炎

    反復性耳下腺炎とは おたふく風邪の症状を何度も繰り返す子どもがいます。これは反復性耳下腺炎と呼ばれます。両側性に腫れることもありますし、片側性に腫れることもあります。耳下腺腫脹と同時に同部位の疼痛や皮膚の発赤がみられ、発熱が出現することもあります。発症年齢は3歳から6歳程度に多いと言われています。通常ですと、思春期には自然治癒していることが多い疾患です。 原因 先天性の導管の奇形や遺伝的要因、免疫異常、感染、慢性炎症など様々な原因が考えられていますが、明確な発症機序は不明です。流行性耳下腺炎やシェーグレン症候群との鑑別も大切になります。 診断、検査 流行性耳下腺炎との鑑別は非常に難しいですが、…

  • 薬剤アレルギー

    薬剤アレルギーとは 胃薬物が適切な方法で体に投与されたにも関わらず、目的としない有害反応が起きた場合を異常薬物反応と呼びます。このうち、発生器所に免疫反応が関与するものをアレルギー性薬物反応(一般的には薬剤アレルギー)と呼びます。具体的には、造影剤であるヨードによるアナフィラキシーやアスピリン喘息などがこれに該当します。 原因 小児の薬剤アレルギーの原因は、一般的には中枢神経用薬が最も多いといわれており、その次に抗生剤が多いと言われています。 症状 アレルギー性薬物反応の症状は局所的なものから全身に及ぶものまで様々です。頻度では80%以上が皮膚反応といわれています。特に、薬剤投与後30分以内に…

  • 胃食道逆流症

    胃食道逆流症とは 「胃食道逆流症」と聞くと、どういった症状を思い浮かべますでしょうか?大人が朝起きた時に口の中が酸っぱい臭いになって胸やけがするというイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。実は、小児でも胃食道逆流症は比較的みられる疾患のひとつです。 食道と胃の移行部は通常下部食道括約筋があり、胃内容物が逆流しないように収縮、弛緩がおこっています。この下部食道括約筋の収縮脳が十分でない時に様々な症状が起こります。 症状 新生児期・乳児期に頻繁に嘔吐をする症状が出現します。また、ミルク後にゼーゼーと呼吸する様子もみられることがあります。このほとんどは一時的に下部食道括約筋がしかんしている…

  • 口腔咽頭外傷

    口腔咽頭外傷とは 口腔咽頭外傷は意外にも小児科受診の原因としてみられる疾患です。受診される年齢は3歳以下が多く、机の店頭や階段や椅子からの転落で受傷するなどが原因です。てんかんや失神性の疾患が契機となることもあり、注意が必要です。 診察・検査 口腔内は結構が良いため小さな傷でも著しい出血を認め、気道閉塞することがあります。出血量が多い場合は気道確保ができる準備も診察時にする必要があります。軟口蓋に何かが突き刺さっている場合は、鼻腔内や脳幹方向に穿通している可能性があるため、必ず頭頚部CTで評価をしてから処置をする必要があります。 舌咬傷 よくみられる外傷のひとつです。血管が豊富なため出血がかな…

  • 子どものけいれん

    痙攣とは 痙攣とは全身または体の一部の筋肉が不随意かつ発作性に収縮する運動のことで、大脳や脊髄、末梢神経が原因でおこります。ほとんどは大脳由来の痙攣ですが、脊髄性由来ではこむら返り、末梢神経由来では顔面けいれんなどがあります。 原因 様々な原因により大脳皮質の電気信号に秩序性が失われ、同期的に律動的に興奮することで痙攣がおこります。痙攣のシナプス機構としてイオンチャネルの障害や神経伝達の増大や減弱など様々な原因が分かりつつあります。 鑑別疾患 原因として、熱性けいれん、てんかん、脳炎脳症などが代表的に挙げられます。乳児期には軽症胃腸炎関連痙攣が起こることもあり、これは痙攣群発(一度痙攣が止まっ…

  • 転職難航、、そうだ開業しよう!

    転職難航、、そうだ開業しよう! こんな題名だと思い付きで開業するように思われてしまうかもしれませんが、実は以前より開業をしたいと思っていたのです。今回は開業に至った経緯を少し書きます。 コロナ禍で昨年から転職を検討し始めたことに関しては下記に記載しています。 良ければ先にご参照ください。 www.kodomococoro.com www.kodomococoro.com その後約3か月間、転職活動を頑張っていました。 結論としては、、、、、、、絶対に今は転職すべき時期ではない!!とはっきり分かりました。 理由としては ・国民の衛生観念の向上を受け感染症の激減。小児科、耳鼻科の患者数が全国的に低…

  • 乳児の体重増加不良

    乳児の体重増加不良 体重増加は乳児検診で一番注目して診られるポイントのひとつです。ミルクや母乳を飲んで体重を増やし、よく泣いて、よく寝るのが乳児の仕事です。だから、体重増加不良がある場合は、この仕事が上手くできていないことが多く、何が問題か確認する必要があります。具体的には母子手帳の後ろの身長体重のグラフを参照していただき、上下のライン(94%の子どもがこのなかに入ります。)からはみ出す場合には一度ご相談いただきたいです。 原因 ①摂取エネルギー不足 ・供給不足 母乳、ミルク不足、調乳濃度ミス、育児不安や母の精神疾患、ネグレクト、虐待 ・経口摂取困難 口唇口蓋裂、巨舌、小顎症、喉頭軟化症、先天…

  • 感染性心内膜炎の予防

    感染性心内膜炎の予防 感染性心内膜炎は心臓の中の弁膜や心内膜や大血管内膜に細菌を含む疣腫(vegetation)を形成する病気です。全身に細菌が流れる菌血症や血管塞栓、心障害など多彩な症状を起こします。時に死亡や大きな合併症となる怖い疾患です。 小児においては、先天性心疾患に合併するリスクが高いため予防することが大切です。 感染性心内膜炎になりやすい方 高度リスク ・人工弁術後 ・感染性心内膜炎になったことがある場合 ・姑息的吻合術や人工血管使用例を含む未修復チアノーゼ型先天性心疾患 ・手術、カテーテルを問わず人口材料で修復した先天性心疾患で術後6か月以内 ・パッチや人口材料を用いて修復したが…

  • 外性器の異常

    外性器の異常 小児における外性器の異常は、男性では小陰茎、尿道下裂、埋没陰茎、包茎、前置陰嚢、二分陰嚢、陰嚢低形成などがあります。女性では陰茎肥大、陰唇癒合、陰唇低形成などがあります。保護者の方も小児の陰部を見慣れているわけではないので、異常に気付くことが遅れることもよくあります。 原因 外性器の異常の原因は様々です。一つ目に、男性ホルモン作用欠乏による男性外性器の形成障害が挙げられます。これにより小陰茎、尿道下裂、二分陰嚢、前置陰嚢、陰嚢低形成が起こります。二つ目に、男性ホルモン作用過剰による女性外性器の男性化です。これでは陰核肥大や陰唇癒合がおこります。三つ目に、外性器原基の発達異常(発生…

  • 精巣捻転

    精巣捻転とは 精巣捻転は制作の軸捻転により、精巣、精巣上体が急激な血流低下となり、放置すれば梗塞、壊死となる病気です。典型的には10歳台に起こることが多く、まれではありますが、新生児期に起こることもあります。新生児期発症の捻転では、出生前に捻転が起こっていることが多く、精巣は壊死してしまっていることが多いです。10歳代で思春期に発症する場合は、精巣固定鞘膜の内側で捻転します。 症状 症状は患部の激しい疼痛と腫脹と睾丸の挙上です。時には、嘔気・嘔吐、強い腹痛を伴うため、消化器疾患と鑑別することが大切です。 診断 10歳代は羞恥心が強い時期ですので、プライバシーに配慮した上でしっかり診察する必要が…

  • 予防接種のおすすめスケジュール

    予防接種のおすすめスケジュール 近年、予防接種の種類はたくさんあり、いつ何をうければいいか迷いますよね。 実は受ける時期にもとても意味があり、その疾患にかかりやすい年齢や月齢の前に予防接種が受けられるようにスケジュールされています。 今回は混乱しないためにズバリ(古い)おすすめスケジュールを記載致します。 できるだけ病院にかかる機会が少ないように記載しています。 予防接種のスケジュール 2か月:ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルス 3か月:ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、4種混合、ロタウイルス 4か月:ヒブ、肺炎球菌、4種混合 5か月:4種混合、BCG 8か月:B型肝炎 1歳:ヒブ、肺炎球菌、4種…

  • 薬剤アレルギー

    薬剤アレルギーとは 薬が正しい目的と方法で使用されたにも関わらず、目的としない有害な症状が誘起されることを異常薬物反応といいます。このなかで、免疫反応から発生するものが薬剤アレルギーです。 症状 症状は局所的な反応から全身に及ぶ反応まで様々です。主に皮膚に症状がでることが多いです。症状も直後にでる「即時型」としばらく時間が経ってから症状が出現する「非即時型」があります。 「即時型」の薬剤アレルギー反応では、蕁麻疹が最も多い反応です。臨床的には全身症状を示すアナフィラキシー反応に特に注意が必要です。アナフィラキシーは薬剤接種から多くは10分以内に生じる急激なアレルギー反応で、喉頭浮腫による窒息や…

  • 被虐待児症候群

    被虐待児症候群とは 被虐待児症候群は、子どもに対しての虐待によって生じる広い意味での臨床的な症候群の総称です。 虐待の種類 ①身体的虐待 殴る、蹴る、タバコを押し付ける、熱湯をかけるなどの身体的暴行です。 ②ネグレクト 子どもに必要な養育を行わないことです。食事を与えない、身の回りの世話をしない、教育を受けさせない、医療を受けさせないなどが挙げられます。 ③性的虐待 子どもに過度に性的刺激を与えることです。具体的には性交、性的接触を強要したり、ポルノを見せることも該当します。 ④心理的虐待 心的外傷を与えることです。具体的には罵りや罵倒を繰り返し、兄弟間で極端な差別をすることも該当します。 虐…

  • 神経発達症(発達障害について②)

    神経発達症(発達障害について②) 神経発達症はDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)に記載されている大きなカテゴリーです。いわゆる発達障害と同意味と考えて構いません。この中に様々な種類の疾患を含んでいます。 以前、発達障害の概論についても記載しましたので、そちらもご参照ください↓ www.kodomococoro.com 今回はもう少し細かく、掘り下げて記載致します。 自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder: ASD) 従来は広汎性発達障害という分類の中に自閉性障害、アスペルガー障害、レット障害、小児期崩壊性障害などに分けられていました。現在のDSM-5では…

  • ケトン性低血糖

    ケトン性低血糖とは 糖分は体にとって必須なエネルギー源です。人間は食べ物が食べれない際にも、解糖や糖新生というメカニズムを用いて、一定以上の血糖値を保とうとします。 子どもは大人以上に血糖を一定に維持するシステムが脆弱です。感染症や疲労などにより絶食が長引くことにより、ケトン体産生を伴う低血糖となることがあり、これをケトン性低血糖と呼びます。 血糖を保つシステム 食物から取り入れたエネルギーは、肝臓、筋肉、脂肪組織でグリコーゲン、筋タンパク質、脂肪として貯留されます。絶食状態では、血糖を維持するためこの貯蔵したエネルギー源を放出します。つまり、グリコーゲン分解、糖新生、脂肪分解、ケトン体合成に…

  • ブログ開設から9か月

    ブログ開設から9か月 思い立ってブログを開設してから9か月が経過しました。 最近では文献的な考察を行う医師のブログが増えたなか、私のブログは引用文献などをつけていませんが、その代わりできるだけ簡潔的な内容でそれぞれの疾患や症状についてまとめてきたつもりです。 少しでも病気で困っている子どもやその保護者の方々のお役にたっていれば、幸いです。 アクセス数ももう少しで大台の1万PVとなりそうです!とても感銘深いです。 最初の頃は一日に2,3人覗いてくださる程度でしたが、最近ではコンスタントに50人程度の方が覗いてくださるようになりました。嬉しい限りです。 私が数年前に書いた英語論文は、Pubmedと…

  • 食中毒

    食中毒とは 食中毒とは有害物に汚染された飲食物を摂取することで急激な中毒症状や急性感染症状が起こる総称です。有害物はウイルス、細菌、細菌産生毒素、自然毒、化学物質など様々です。 種類 ①細菌性食中毒 ・感染型 サルモネラ、ビブリオ、病原性大腸菌、ウエルシュ菌、カンピロバクター族、赤痢菌、セレウス菌など ・毒素型 黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌 ②ウイルス性食中毒 食品を介してノロ・ロタ・アデノ・エコー・アストロウイルスの胃腸炎 ③自然毒 動物性(ふぐ、つぶ貝)と植物性食中毒(ソラニン、キノコ、トリカブト)など ④化学性食中毒 食品添加物(ニコチン酸)や飲食用器具由来物(スズ、カドミウム、水銀)な…

  • 脱水症

    脱水症とは 脱水症というとどんなイメージがあるでしょうか?熱中症や胃腸炎の時の症状でしょうか。実は一言に脱水症といっても、その原因と病態は様々です。 病態、種類 脱水は水分だけでなく体のNa(ナトリウム)も失っています。脱水の時に塩(NaCl)を取れ、といわれる由縁はこれですね。 水分の喪失の方がNaよりも多い場合を、高張性脱水と呼びます。逆にNaの喪失の方が水分よりも多い場合は低張性脱水と呼びます。同程度に失われている場合は等張性脱水と呼びます。 症状 脱水の症状は主に3つに分けられます。 ・脱水徴候 皮膚緊張の低下、皮膚と口腔粘膜の感想、大泉門の陥没、眼窩の凹み ・循環障害 頻脈、皮膚の冷…

  • 猫ひっかき病

    猫ひっかき病とは 猫ひっかき病は、猫にひっかかれた後1~3週間でリンパ節の腫脹や発熱を起こす疾患です。ネコにひっかかれた後にノミなどを介して人に感染します。原因菌はBartonella nenselae菌で、その後リンパ節を介して菌が侵入した場合には、リンパ節が腫れます。 世界中で発生している感染症ですが、日本では秋から冬に多いといわれています。 動物に噛まれた時の対応は下記参照↓ www.kodomococoro.com 症状 症状はひっかかれた3日から10日の間に発疹や水疱ができます。そしてその1,2週間後にリンパ節の腫大や発熱が出現します。子どもでは、必ずしも猫と接触していることはなく、…

  • クラミジア感染症

    クラミジア感染症とは クラミジアというと大人の性感染症をイメージされることが多いかもしれません。クラミジア感染症の原因は大きく分けて3つあり、子どもにおいての感染症としても重要です。 種類 ・C.trachomatis(クラミジア.トラコマティス) 大人においての性感染症の原因ですが、子どもにおいては産道感染による結膜炎や肺炎の原因となります。生後1週間程度に結膜炎を起こし、生後2,3か月で肺炎を発症することが多いです。 ・C.pneumoniae(クラミジア.ニューモニエ) 人から人へ感染する呼吸器感染症です。肺炎や気管支炎や副鼻腔炎などの原因になります。高熱の原因となることは少ないですが、…

  • 顔面神経麻痺

    顔面神経麻痺とは 顔面神経麻痺は、顔の筋肉の一部が動かなくなる症状です。麻痺を起こす原因は様々な原因があります。小児においては大人よりも生まれつきの先天性まひが占める割合が多いです。また、中耳炎や腫瘍や白血病などの原因によって引き起こされることもあるため注意が必要な症状です。 原因 ・先天性顔面神経麻痺(生まれた時からの麻痺) 全出生時のうち、1000人に2人程度の確率で起こるといわれています。分娩時外傷、子宮内体位性で起こる場合もあります。 ・後天性顔面神経麻痺 成人と同様に特発性顔面神経麻痺(Bell麻痺)が多いです。これはヘルペスウイルス(HSV-1)が再活性化することで麻痺が起こるとい…

  • 乗り物酔い(動揺病)

    動揺病とは 動揺病はいわゆる乗り物酔いのことです。乗り物酔いは目から入る情報と耳で感じている情報が異なっていることで起こるといわれています。こと異なる情報を不快だと認識すると、嘔気・嘔吐といった症状につながります。 原因 乗り物の揺れが内耳にある平衡感覚を司る三半規管を刺激します。外からしきられた空間で起こることが多く、乗り物が移動しているにも関わらず脳が停止していると錯覚すると症状が起こります。また、睡眠不足や空腹、疲労、混雑した車内などで症状が起こりやすいです。 症状 ・3歳までは乗り物酔いは少ないです。 ・冷や汗、生唾が増え、嘔気、嘔吐してしまう自律神経症状が起こります。 ・思春期を超え…

  • コロナ禍での医師の転職事情

    コロナ禍での医師の転職事情 先月末に現在の職場より転職をするつもりという話を記載しました。 前回に関しましては、下記をご参照ください↓ www.kodomococoro.com その後2週間ほど、あらゆる医師転職サイトに登録を行い、転職案件をひたすら探し回っておりました。 本当に転職案件がほとんど見当たりません。。 あったとしても、「給料が安価」であるか「週末当直は絶対」のような不人気な常勤案件しかありませんでした。 そもそも近々開業を考えている医師を雇ってくれるような病院は、やはり見当たりません。 医師転職サイトを介すると年収の20%程度を仲介業者に支払うという話を聞いたことがあるので、思い…

  • 膀胱尿管逆流

    膀胱尿管逆流とは 尿は腎臓で作られて尿管を通り膀胱に貯留し、尿道を通り排出されます。尿は正常では逆流することがありませんが、膀胱尿管逆流は膀胱から尿管に尿が逆流してしまう状態です。逆流することによりより上部尿路感染症を繰り返す原因となります。尿路感染症を繰り返してしまうと腎臓は瘢痕化が進んでしまいます。 尿路感染症の詳細は下記↓ www.kodomococoro.com 膀胱尿管逆流の分類 ・一次性膀胱尿管逆流 生まれつき膀胱尿管逆流がある状態で、他の原因がない場合です。尿管が膀胱尿管移行部が通常と違う場所であるため逆流してしまいます。 ・二次性膀胱尿管逆流 二次性膀胱尿管逆流は尿路系機能障害…

  • 学校検尿の血尿/蛋白尿

    学校検尿の血尿と蛋白尿 学校検尿では、血尿や蛋白尿を指摘される場合があります。このような血尿や蛋白尿はチャンス血尿/蛋白尿などと呼ばれます。チャンス血尿/蛋白尿は原則として無症状ですが、必要に応じて適切な検査を行う必要があります。 血尿単独の場合 血尿単独の場合は、最終的な判断は微小血尿(赤血球沈査6以上20以下)や無症状性血尿(赤血球沈査21以上)となることが多いです。微小血尿は半年から1年程度で陰性となることが多いです。血尿だけがそれ以上続く場合も一般的には予後良好とされていますが、腎炎、腎腫瘍、IgA腎症などが発見されることもあるため注意が必要です。 蛋白尿単独の場合 蛋白尿単独の場合は…

  • 乳房の異常

    乳房の異常 小児科では、乳房の異常の相談を受ける頻度は多いです。通常、思春期になると女児では乳房発育がみられ、乳房の腫大を認めます。日本においては健康な女児の乳房発育開始時期は平均10歳であり、7歳6か月未満で乳房発育が認められた場合は乳房早発となります。 男の子でみられた場合 男児において乳房が腫大することを女性化乳房といいます。 新生児期は男児でも母体由来のエストロゲン(女性化を促すホルモン)が影響することにより一時的な乳腺腫大がみられます。また、学童期においても一時的に5㎝未満の乳腺組織が触知されることも多いです。これもまた、一時的にエストロゲンの影響が強くなることにより生じ、正常である…

  • 思春期早発症

    思春期早発症 思春期早発症とは、何等かの原因で二次性徴が早期に出現し、その結果身体的、精神的発達に問題が起こる疾患です。 症状 ・早期に体が完成するために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで止まる。 ・幼い年齢で乳房・陰毛・月経が出現するため、本人や周囲がとまどい、心理社会的問題となり得る。 ・まれではあるが、脳に思春期をすすめてしまう原因がないか確認する必要があります。 診断の手引き ①男児の場合 ・9歳未満で精巣・陰茎・陰嚢などの明らかな発育が起こる ・10歳未満で陰毛発生をみる ・11歳未満でわき毛、ひげの発生や声変わりが起こる ②女児の場合 ・7歳6か月までに乳房がふくらみ始める ・…

  • マルファン症候群

    マルファン症候群 マルファン症候群は細胞間の接着因子であるフィブリンや弾性線維に生まれつき異常がある症候群です。染色体異常症であり、15番染色体長腕にあるフィブリリン1(FBN1)の異常と3番染色体にある癌抑制遺伝子であるTGFβR2の異常が報告されています。前者は特徴的な症状がはっきりと出現し、後者は目に特徴的な症状がでないタイプです。他にも、小児マルファン症候群という乳児期早期から症状が出現するタイプも知られています。頻度は一万人に1人程度であり、日本には2万人はいると推定されています。 症状・合併症 ・顔貌、筋骨格系疾患 顔貌はやや長頭、前額部突出、面長、垂れ目、小顎などが特徴と言われて…

  • 22q11.2欠失症候群

    22q11.2欠失症候群 22q11.2欠失症候群は染色体微細欠損の中で最も頻度が高い疾患です。症候群が発見された時点では、Hellerの小説からCATCH22と呼ぶことが提唱されましたが、差別的な意味合いがあることから、現在では22q11.2欠失症候群と呼ばれています。 頻度は4000人~5000人に1人と言われており、生まれつきの心臓病の約3%に認められます。ほとんどが散発性ですが、常染色体優勢遺伝形式をとる場合もあります。 症状・合併症 ・顔貌 顔が縦に細長く、眼間隔離、眼裂狭小、小さな口、小顎症などの特徴があります。鼻咽腔閉鎖不全や口唇口蓋裂を合併することが多いため、鼻声のような声が特…

  • 21トリソミー

    21トリソミー 21トリソミーは、染色体異常症の一つです。ダウン症候群とも呼ばれることがあります。その9割が21番染色体が1本過剰となります。親のどちらかの配偶子形成過程での不分離が原因で、科常染色体の85%は母親由来とされます。約2%のモザイク型では、21トリソミーと正常染色体細胞が混在しています。 出生頻度は1000人に1人程度の確率ですが、母親の出産年齢が高いと頻度が上がることが知られています。 症状 新生児期の顔の小奇形による特徴、哺乳力不良、筋緊張低下などで診断が可能です。(小奇形:大泉門開大、短頭、眼裂斜上、肉眼角贅皮、鞍鼻など)乳幼児期は、感染症にかかりやすい、精神運動発達遅滞な…

  • コロナ禍での転職!?

    コロナ禍での転職 ブログを開設して、はや半年が経過しました。小人数ではありますが、疾患に関してお問い合わせをいただき、情報を提供したりもしました。 少しでも病気で困っている子どもや、パパママのためになっていれば幸いです。 さて、今回は病気の話ではなく、転職の話です。 非常に個人的な内容ですが、私は今後開業を見据えて準備をしていましたが、この度開業前に転職を目指すことにしました。 理由は主に2つです。 ・開業前に違うクリニックや病院で経験を積むことで、開業前に更なる知識を得たい ・現在の勤務先での医療に納得がいかない点がある 現在の勤務先の病院に不満は全くないです。 しかし、自分が医療を行う上で…

  • 子どもの貧血

    子どもの貧血 貧血は赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトクリットの減少を意味しますが、一般的にヘモグロビン値が 11g/dl以下を指すことが多いです。脱水、年齢、性別により変化することが多いので注意が必要です。 原因 ①赤血球の産生障害 再生不良性貧血、鉄欠乏性貧血、腎性貧血、白血病の骨髄浸潤など ②循環赤血球の破壊亢進 溶血性貧血(赤血球膜の異常(遺伝性球状赤血球症)、ヘモグロビンの異常(鎌状貧血)、赤血球酵素の異常(G6PD欠乏症)) 赤血球以外の異常(自己免疫性溶血性貧血、新生児溶血性貧血(血液型不適合))など ③出血 外傷による血管損傷、出血素因(性器出血や鼻出血)、腸管の出血病変など 症…

  • リンパ節腫大

    リンパ節腫大 頭の後ろや首の後ろにコロコロがあるというのは、小児科の受診理由でも珍しくありません。その大半は後頚部リンパ節腫大です。小児期は主に1㎝以内のリンパ節は正常であることが多いです。一般的には、有痛性の場合は感染症に伴う炎症性疾患が多く、無痛性は悪性リンパ腫や白血病などの腫瘍性疾患が多いと言われています。今回はリンパ節腫大の部位ごとに解説をします。 頸部リンパ節腫大 ①多発性腫脹 小児期で一番頻度が高いリンパ節腫大です。両側頸部に痛みを伴うリンパ節がいくつも腫大します。感染に伴う反応が多く、伝染性単核球症や化膿性扁桃炎が鑑別に挙がります。無痛性の場合は白血病なども考慮し、血液検査を行い…

  • 摂食障害の治療

    摂食障害の治療 前回は摂食障害の概論に関して、記載しました。 www.kodomococoro.com 摂食障害は奥が深い概念ですので、簡単には説明できないところはありますが、今回は接触障害の合併症、外来における治療法に関して記載しました。 摂食障害の合併症 ・記憶力、思考力、集中力の低下 ・うつや不安などの精神的症状 ・不安や行動のコントロール障害 ・睡眠の異常 ・無月経 ・極度の低栄養状態は死亡のリスクもあり ・無月経、多毛、骨粗しょう症、低身長、貧血、消化管運動定価、脳の萎縮、肝臓・腎臓機能障害、低血糖など 摂食障害の外来治療方針 治療の基本は身体的治療と、体重増加に対する子どもの不安軽…

  • 摂食障害(主に神経性やせ症について)

    摂食障害 摂食障害は神経性やせ症(anorezia nervosa)と神経性過食症(bulimia nervosa)を代表とした食行動異常を中心に、多彩な心身症状や行動異常を呈する疾患です。前者は食べたい気持ちを肥満への恐怖心でかろうじて抑えている状態であり、後者は衝動が抑えられずに食べている状態です。摂食障害はの背景には、子どもの訴因や性格経口を中心に様々な要因がからんでいることが多いです。 頻度としては、神経性やせ症は1万人に1人、神経性過食症が2万人に1人程度と報告されています。しかし、受診していないケースが多いため実際にはそれ以上の頻度だと考えられています。両方の疾患は近年増加傾向にあ…

  • 鼻腔異物

    鼻腔異物とは 6歳以下の子どもでは、「何かを鼻の中にいれてしまうこと」は決して珍しいことではありません。実は私も小さい時にパチンコ玉を鼻の中に詰めてしまったことがあったそうです。耳鼻科で摘出をして事なきを得たそうです。。 そして、先日私の3歳の娘も鼻の中に丸いチョコレートを詰めてしまいました。耳鼻科受診の準備をしていたところで、くしゃみで排出しましたが。 子どもは興味心から大人の想像を超えることをするものですね。。遺伝するわけではないのですが。。 今回は鼻腔異物で大切なことを記載致します。 状況把握 子どもは鼻腔に物を入れて取れなくなってしまった時、大人がその場にいないことが多いです。その後、…

  • 赤ちゃんのおへそのトラブル

    臍肉芽腫 臍肉芽腫は、おへそが脱落した後に臍に残る腫瘤です。原因は三つ考えられます。一つ目は、臍帯(へその緒)が完全に脱落せずに残った臍帯由来の一部です。二つ目は、腸管の組織由来の臍ポリープ(卵黄腸管遺残)です。三つ目は、尿膜管遺残です。じくじくしたり、悪臭がしたり、出血をすることがあります。 治療 ・肉芽が大きい場合 根本で結紮をし乾燥させることがあります。基本的には小児外科で診ていただくことがおすすめです。 ・肉芽が小さい場合 硝酸銀で週1回おへそを焼く場合と、ステロイド外用軟膏(リンデロンVなど)を1日2回、2週間塗る方法があります。おおよそ1週間で退縮し、2週間でよくなるとされています…

  • 特発性血小板減少性紫斑病

    特発性血小板減少性紫斑病 血小板に対する自己抗体あるいは免疫複合体によって、自分の血小板が壊されてしまう難病のひとつです。血小板が減ってしまうので、出血しやすくなります。日本では年間3000人前後の小児患者さんがいると言われています。このうち、6か月以内に回復する急性型が80%程度で、6か月以上持続する慢性型が20%程度、再発型が2%程度とされています。どの年齢にもみられますが、2歳以下の患者さんが多いです。一般的には高齢で診断されるほど慢性型の比率が高いです。 原因 前述したように血小板に対して自己抗体や免疫複合体ができてしまうことが原因ですが、なぜ自己抗体や免疫複合体ができてしまうのかは明…

  • 言葉の遅れ

    言葉の遅れ 子どもの言語発達は個人差が大きいため、言葉の遅れを診断するのは判断に迷う場合が多いです。日本版デンバー式発達スクリーニング検査では、2歳3か月では90%の子どもで「2語文」を話すようになり、3歳4か月で「姓名を言う」コtができるようになります。4歳3か月で「色の識別」ができるようになるといわれています。 このような正常言語発達から著しく逸脱している場合は、言葉の遅れ(言語発達遅滞)と診断されます。 原因 言語活動は「伝えたい概念を希望に置き換えて表出する過程と、その記号から概念を形成する需要家庭から構成される神経機能過程」と定義されます。非常に難しい言い回しですが、つまりは3つの言…

  • 子どもの熱傷

    子どもの熱傷 子どもの熱傷の好発年齢は1歳以下の乳児です。ほとんどが1歳以下の軽傷で外来で経過を診れるものが多いです。しかし、時には皮膚の深いレベルまでの熱傷がおきてしまうことがあり、早期に診断治療することが大切です。表皮レベルをⅠ度熱傷、真皮レベルまでをⅡ度熱傷、皮下組織まで及ぶ熱傷をⅢ度熱傷と呼びます。子どもでは65℃の液体に1秒接触するとⅡ度熱傷、10秒でⅢ度熱傷に達するといわれています。 症状 熱傷では創部以外に気道、呼吸、循環、意識、体温を評価することも大切です。全身状態が安定していれば、熱傷の深さ(前述)と広さを判断します。熱傷面積が5%を超える場合には入院も考慮されます。Ⅱ度熱傷…

  • 犬や猫に噛まれたら

    犬や猫に噛まれたら 日常診療で最も多い動物咬傷は犬咬傷です。全体の7~8割を占めているといわれています。小児外傷の中では比較的稀ではありますが、今回は犬や猫に噛まれた時の症状や対応方法に関して記載します。 動物咬傷 ・犬 咬力が強く10~30kgの圧力が1cm2に対してかかるといわれています。また、傷周囲に挫滅部分を残すため、壊死組織から雑菌が繁殖することもあります。 ・猫 犬のように咬力はないですが、細くて鋭い牙により穿通創となることがあります。傷口は小さいですが、洗浄をしっかりする必要があります。 症状 大人では四肢を噛まれることが多いですが、小児では顔を噛まれることもあります。顔面や頸部…

  • 発育性股関節形成不全

    発育性股関節形成不全とは 発育性股関節形成不全は従来先天性股関節脱臼と言われた足の付け根の関節がはずれる病気です。発生頻度は1000人に1~3人と言われ、抱き方やおむつの当て方などを注意することでさらに頻度を減少させることができると言われています。 発症のリスクが高い場合 ・向き癖がある 向き癖がある子は向いている方向と反対の足が立て膝となることが多いです。これが股関節脱臼の原因のひとつといわれています。 ・女の子 男の子より女の子に多いことが知られています。 ・家族に股関節の悪い人がいる。 家族性もあると言われています。 ・骨盤位で生まれた子 いわゆる逆子で生まれた子どもはリスクが高いことが…

  • 子どもの水難事故

    子どもの水難事故 子どもの「不慮の事故死」は死因の中で頻度が高いことが知られています。特に子どもの溺水は、1~4歳では交通事故、窒息についで第三位であり、5~14歳では自動車事故に次いで第二位であることが知られています。最近ではプールやレジャー施設での水との関わりが増えているため、正しい知識を手に入れることが大切です。 溺水とは 溺水は「水が入り込むこと、もしくは水にひたされることで窒息をきたした状態」のことを呼びます。気道に淡水や海水が入ることで、身体の酸素が不足し、生命の危険がある状態です。 溺水が起こる時 大切なことは、子どもが溺れる時は一瞬であることを知っておくことです。映画などでは、…

  • 子どもの高脂血症

    高脂血症とは 高脂血症は血中の脂質が高値となる疾患です。特別な疾患がなく、原因が不明なものや遺伝性のものを原発性高脂血症といいます。また、腎臓、肝臓、内分泌疾患が原因で高脂血症となる場合を2次性高脂血症といいます。 子どもでは成人に比較し家族性高脂血症の頻度が高いことが知られています。 子どもの高脂血症の診断 診断には血液検査を行います。TC、TG、HDL、LDLを測定することで診断します。 ・TC(トータルコレステロール) 境界値 190~219 mg/dl, 高値 220mg/dl以上 ・LDL-C(LDLコレステロール) 境界値 110~139mg/dl, 高値 140mg/dl以上 ・…

  • 小児科の迅速検査

    迅速検査とは クリニックに受診した際に迅速検査を行うことがあります。この検査は、血液抗体検査などよりも迅速に結果が得られるメリットがあります。 検査内容 主に抗原(そこにウイルスや細菌の断片)があるかどうか調べます。咽頭・鼻腔・便・眼瞼などに綿棒を入れることで検査を行うことができます。どの迅速検査にも適切な検査のタイミングがあります。 種類・検査の保険適応 ・インフルエンザウイルス 48時間以内に2回まで、最終検査から1週間以上間隔をあけて月4回まで保険適応 ・マイコプラズマウイルス 月に1回まで保険適応 ・アデノウイルス 咽頭・眼に対して、月1回まで保険適応 ・ロタウイルス 月1回まで保険適…

  • IgA血管炎

    IgA血管炎 IgA1免疫複合体が原因となり全身性に血管炎症状が出現します。アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病、ヘノホシェーライン病などと呼ばれることもあります。 原因 詳細な原因は不明ですが、溶連菌など各種感染症や薬剤やアレルギーにより産生されたIgA1免疫複合体が沈着し血管炎を起こします。IgA1免疫複合体の沈着する部位は下腿の皮膚、関節などが主な標的になります。しかし、腸管粘膜や中枢神経などが標的となることもあります。 症状・診断 診断は、症状による診断で行います。皮膚、関節、消化器症状が一般的です。 ・皮膚症状(基本症状) 直径2~10mm程度の皮疹が全身性に出…

  • 過換気症候群

    過換気症候群とは 過換気症候群は心身症の一つです。心身症は「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が身体に認められる病態です。ただし、神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除外されます」(日本心身医学会)。 過換気症候群は、何かの誘因により発作的な過呼吸が起こり、身体各器官および精神に多彩な症状を呈する状態です。 原因 強い不安や緊張、運動後に何度も息を激しく吸って吐く、過換気の状態が長く続くと過剰の二酸化酸素を吐いてしまいます。血液中の炭酸ガス濃度が下がることで、脳の呼吸中枢が呼吸を抑制しようとしますが、逆に呼吸ができないような息苦し…

  • 過敏性腸症候群

    過敏性腸症候群とは 過敏性腸症候群は、腸管に明らかな炎症や腫瘍などがないにも関わらず、腹痛や腹部不快感が2か月以上繰り返す疾患です。下痢だけでなく、便秘や排便回数なども変化します。この病気は腸管の働きに問題があり、特に心理的なストレスとの関わりが深い事が知られています。 頻度・原因 小学生1.4%、中学1~2年生の2.5%、中学3 年生〜高校1 年生の5.7%、高校2~3年生は9.2%、成人の10%と大人になるにつれ増えます。 腸管の運動障害、消化管ホルモン、腸内細菌叢の変化、アレルギー、免疫異常、心理社会的要因など多くの要因が関わっていると考えられています。ストレスは大きく関与しており、脳の…

  • 停留精巣

    停留精巣とは 停留精巣は、胎生期に精巣が下降経路の途中で停留してしまい、陰嚢内に固定されていない疾患です。生後直後には5%程度にみられますが、1歳ごろには1.5%程度の頻度になります。特に生後6か月までは自然下降が期待できると知られています。 原因 37週未満で生まれた早産児や低出生体重児に多いと言われています。 症状 無症状ですので、健診などで見つかることが多いです。鼠径ヘルニアを合併していることも少なくないです。不妊症の原因(手術後で片側性70%、両側性50%程度)や性腺機能低下症の原因となることがあります。また、正常の精巣に比較して5倍腫瘍化するリスクが高いことが知られています。 鼠径ヘ…

  • 子どもの採尿方法

    子どもの採尿方法 子どもの採尿は、年齢・性別によってその方法やコツが異なります。クリニックから採尿バックを渡されて失敗してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?また、毎年行われる定期的な尿検査でも尿を適切に採取することは難しいものです。それぞれの方法を解説致します。 おむつを使用している子ども 排尿のコントロールできない子どもは原則として、採尿パックを利用します。 ①陰部周囲をきれいに拭き、乾燥させます。 ②採尿パックを股にしっかりと貼り付けます。 ※男の子は陰茎が全て入るようにテープを止めます。 ※女の子は肛門を外して、外陰部を包むように止めます。 おむつにガーゼやビニール袋をセッ…

  • 肘内障

    肘内障とは 肘内障は、手を握られた状態で強く引っ張られることで発生しやすい病気の一つです。前腕には橈骨と尺骨という2本の骨がありますが、手を引っ張ることで橈骨についている輪状靭帯が橈骨からずれてはずれる疾患です。肘関節の亜脱臼です。主に2歳から4歳で起こりやすく、成人ではほとんどみられません。稀に繰り返すことがあります。 症状 典型的な症状は、腕をダランと下げて動かさなくなります。これは、下げた状態にしていると痛みがないからです。泣き止んでいても治っているわけではありません。バンザイのように手をあげることは当然できません。 診断・治療 診断は問診と触診で行います。この時に大切なことは、骨折の有…

  • 心因性頻尿

    心因性頻尿とは 頻尿は、尿路感染症、糖尿病、尿崩症などの病気が原因でおこることもあります。尿検査や血液検査などを行い異常がみられないものは、心因性頻尿(過敏性膀胱や神経性頻尿とも呼びます)が原因の一つとして考えられます。 子どもの尿回数 子どもの排尿回数は成長とともに少しずつ少なくなってきます。 1~2歳:2時間おきで8~12回 3~4歳:3時間おきで5~9回 4歳以上:3~6時間おきで4~8回 4歳以上でも10回以上トイレに行ったり、トイレの間隔が2時間空かない場合は「頻尿」を疑います。 心因性頻尿の特徴 心因性頻尿は、ストレスによって心理的緊張が強くなり尿意を催すものです。例えば、試験の前…

  • レントゲンやCT検査の被ばく量

    レントゲンやCT検査の被ばく量について レントゲンやCT検査は放射線を使用して行う検査です。特に子どもや妊婦さんでは被曝量が気になる方も多いのではないでしょうか。気になる被ばく量と被ばくによっておこる病気に関して記載します。 被ばく量に関して ・宇宙から届く放射線 0.3mSv/年 ・東京とニューヨーク往復 0.1mSv ・レントゲン検査 0.06mSv (頭部1.5mGy、胸部0.07mGy、腹部2.6mGy) ・胸部CT検査1回 2.4~12mSv (乳腺に対し 21mGy) (Sv:放射線が人体に及ぼす影響を含めた線量の単位) (Gy:物質がどれだけ放射線のエネルギーを吸収したかを表す吸…

  • 救急受診の目安・判断

    救急受診の目安・判断 夜間や祝日に子どもの調子が悪くなった時、保護者であれば皆さんご心配になると思います。夜間や祝日受診時の処方は原則として1日分となりますので、緊急性がない場合には原則として翌日受診がおすすめです。 この「緊急性の有無」を判断するのが、非常に難しいと思いますので、判断のポイントを記載しようと思います。 救急受診した方がよい場合 <見た目が悪い> ・無表情であやしても笑わない ・機嫌が悪く、何をしても機嫌がよくならない ・グッタリして反応が乏しい ・泣き方が弱い、呼びかけに反応しない <呼吸困難> ・横になると眠れない ・肩があがる呼吸、胸が凹む呼吸、鼻がヒクヒクする苦しい呼吸…

  • 指しゃぶり

    指しゃぶりとは 指しゃぶりは、ほとんどの赤ちゃんが行います。生後2,3か月ぐらいからはじまり、ピークは1歳半から2歳ごろです。特に甘えたい時、眠い時、お腹が空いている時にみられる自然の反応です。実際、1歳半で約30%の子どもが指しゃぶりをし、3歳では約20%程度の子どもが指しゃぶりをしています。 指しゃぶりをする理由 指しゃぶりは、お母さんのお腹の中にいる時から実は行っています。これは生まれてすぐに母乳を飲めるようになるための練習であると考えられています。生後直後には指しゃぶりは行いませんが、生後2,3か月になると口のそばに来た物を反射的に吸うようになります。そして、生後半年にもなると口の中に…

  • 子どもの鼻血

    子どもの鼻血 鼻の粘膜は血管が豊富にあるため、身体の中で最も出血しやすい部位のひとつです。鼻をぶつけたり、こすったりしただけで鼻血が出ること多くあります。頻回に鼻血が出る場合は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気となっていることがほとんどです。 アレルギー性鼻炎の詳細は↓ www.kodomococoro.com 鼻血の原因 大人の鼻血の原因は、高血圧、糖尿病、薬の影響、妊娠や月経、鼻腔内の主要などが主です。対して、子どもの鼻血の原因の多くはアレルギー性鼻炎、湿疹、副鼻腔炎、そして「鼻をいじる癖」や夏場ののぼせなどが多いです。 副鼻腔炎の詳細は↓ www.kodomococoro.com…

  • じんましん

    じんましんとは じんましんは「蕁麻疹」と漢字で書き、大小不同のかゆみのあり赤い膨疹が地図上に広がる特徴があります。数十分から数時間以内に消失するのが通常ですが、再出現することも珍しくありません。 蕁麻疹の種類 ・急性蕁麻疹 毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1か月以内の発疹。細菌やウイルス感染が原因となっていることが多い。 ・慢性蕁麻疹 毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹で、発症して1か月以上経過した発疹。原因が特定できないことも多いです。 ・物理性蕁麻疹 こすったり、圧迫したり、寒冷、温熱、日光、振動といった物理刺激により発疹ができます。 ・コリン性蕁麻疹 入浴や運動…

  • しもやけ

    しもやけとは 主に手足の指が、繰り返し冷たい状態となることで、皮膚の小さな血管の血流が悪くなることで起こります。色が赤色や紫色に変色し、痛みや痒みが出現します。 似ている症状 ・あかぎれ 冷たい状況と皮膚の乾燥により、皮膚にひび割れが起こる状態です。皮脂腺が少ない手の指に症状が出現しやすいです。 ・凍傷 氷点下の状態に長時間さらされることで、組織が破壊されてしまった状態です。 治療 しもやけには主にヘパリン含有軟膏を用います。症状が重い場合には、血流を改善する「五積散」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」などを使用することもあります。 ご家族の方へ しもやけは予防することが大切な皮膚症状です。手足が冷た…

  • ヘルペス性歯肉口内炎

    ヘルペス性歯肉口内炎とは ヘルペス性歯肉口内炎は、主に単純ヘルペスウイルスⅠ型に初めて感染した時にみられる感染症です。主に乳児期にみられることが多い感染ですが、感染しても無症状の子どもが多く、症状を発症するのは10%以下といわれています。近年では10歳台でもみられることがあります。 症状 口や喉を痛がり、高熱が2~5日続きます。特徴としては、発熱2日目程度から歯肉が強く腫れてきます。口腔内には口内炎が多数出現し、水泡が起こることもあります。歯ブラシをすると出血し、痛みは1~2週間継続することが多いです。 診断 診断は、特徴的な口腔内初見から行います。血液抗体検査などもありますが、結果が1週間程…

  • 子どもへの点眼薬・点鼻薬・点耳薬の使い方

    子どもへの点眼薬の使い方 ・乳幼児の場合 歯ブラシをする時と同じように、膝枕であおむけに寝かせます。(必要に応じて両膝で頭を挟んで固定してもよいでしょう。)目を閉じた状態で目の内側の窪みに点眼薬を1滴おいた後に瞬きをさせます。 嫌がってしまう場合は、下まぶたを下に下げながら直接目に1滴落とします。 泣いている時は薬をいれることができませんので、寝ている時に入れる方法もあります。どうしても目薬が入らない場合は柔らかいガーゼに目薬を浸して、目頭や目じりを軽く拭いてあげることも方法ではあります。 ・小学生の場合 上を向いた状態で座ってもらいます。自分で「あっかんべー」をしてもらい、親が目薬を目の中に…

  • 小児科を受診する時

    小児科を受診する時 小児科は内科と違い、保護者の方と受診する必要があります。保護者の方は、できる限りお子さんの状態を一番理解しているが来院することがおすすめです。もし、祖父母など日ごろの状態をあまり見れない方と来院する場合は、紙に症状の経過、特に聞きたいこと、飲みやすい薬の剤型など、できるだけ多くの情報を記載して渡しておくのがおすすめです。 特徴的な発疹や特別に流行している感染症などがある場合、受診する前に電話で相談するか、来院時に受付に申し出ていただけると助かります。(他患者さんへの感染防止策をとることができます。) 小児科受診時に持っていくもの <必ず持ってきてほしい物> ・母子健康手帳 …

  • 子どもの心雑音

    子どもの心雑音とは 心音は、「ドックン、ドックン」と表記しますが、これ以外の音が聞こえたり、通常よりも一部の音が大きく聞こえることを一般的に「心雑音」と呼びます。 この場合、「心音の異常」という意味で「心雑音」が使われていますが、正確には間違っています。「心音の異常」のうち、心臓および心臓に近い太い血管の中を通る血流により発生する異常を心雑音と呼びます。 また、心音の異常は病的心雑音と無害性雑音に分けられます。病的心雑音は、心臓や血管が狭い場合や逆流がある場合に聞こえることが多いです。一方で、無害性雑音は血流が勢いよく流れていることで乱流が生じる原因が多いです。 正常心音について 「ドックン」…

  • ヒトメタニューモウイルス感染症

    ヒトメタニューモウイルスとは ヒトメタニューモウイルス(hMPV)は2001年に小児の呼吸器感染症より初めて発見されたウイルスです。発見当初は免疫抑制患者や基礎疾患がある患者さんからの報告が多かったのですが、徐々に一般小児、大人でも感染頻度が多い感染症であると分かりました。 現在では、生後6か月ころから初感染があり、2歳までに50%、5歳までに75%感染するといわれています。厄介な事に何度も再感染を起こし、RSウイルスとインフルエンザウイルスと同時に感染することもあります。小児の急性呼吸器感染症の5~10%の頻度と実は高頻度であることが分かっています。 症状 咳や鼻水や発熱などの症状が多くみら…

  • アナフィラキシー

    アナフィラキシーとは 免疫反応が過剰に起こってしまうことをアレルギーといいます。このうちアレルゲンとIgEの結合で起こるⅠ型アレルギー反応の急性な重篤な症状が起こることをアナフィラキシーと呼びます。原則として、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状、精神症状、循環器症状のうち2つ以上の症状が出ていることが多いです。 放っておいてしまうと命にもかかわる病気のひとつです。 原因 アナフィラキシーの原因として、鶏卵、ナッツ類、魚介類が多いが、その他にも蜂の毒素やラテックスやペニシリン系薬剤などが原因となります。 症状 アナフィラキシーの前兆として、喉の違和感、悪心、胸部不快感などが出現します。その後の症状…

  • 子どもの肥満

    子どもの肥満とは 成人の肥満はBMI(Body mass index)が25以上のものを肥満と考えます。子どもでは、年齢別、性別、慎重別の標準体重を算出して、これに基づいて肥満の診断をすることが一般的です。肥満度は標準体重より何%上回っているかを示す指数で、幼児期で15%、学童期では20%以内が正常です。30%以上上回る場合は中等度、50%以上は高度肥満とされます。 (例えば、5歳3か月の女児が25kgでだった場合、標準体重は18kgですので、肥満度は38%で中等度の肥満となります。) 標準体重を調べる際は下記サイトをご参照ください↓ jspe.umin.jp 症状 ・治療が必要となる医学的問…

  • 鼠径ヘルニア

    鼠径ヘルニアとは 鼠径ヘルニアは、精巣と共に拡大した腹膜が生後もも消退せずに開存している状態です。小児期の手術の原因のなかで一番多い病気です。3.5~5%の確率で発生し、未熟児ではさらに病気の頻度が高くなることが知られています。一般的には男子に多く、右側に多い特徴があります。腹腔内から飛び出るヘルニアの内容としては、腸管や大網や卵巣などがあり、腹腔内に戻らないことを嵌頓と呼びます。 症状 子どもが泣いた際などの腹圧上昇時に鼠径部や陰嚢、陰唇に腫脹が出現することが多いです。通常、痛みなどの変化は伴いません。 嵌頓している場合は、腹痛、嘔吐、不機嫌など様々な症状を伴います。 診断 視診と触診でヘル…

  • 異常帯下

    異常帯下とは 女性性器に由来する分泌液が膣外に流出したものを帯下(もしくは、おりもの)と呼びます。異常帯下は膣炎や外陰炎を原因とすることが多いですが、病的でないこともあります。外陰部発赤、かゆみ、帯下の量、臭い、色、持続が長いなどの様々な症状があります。子どもにおいては、トイレ後の処理方法や入浴時の衛生管理にも確認することが大切です。 原因 思春期以前は、おむつかぶれ、細菌感染、アレルギーが原因となる非特異的外陰部炎や膣炎から帯下が出現する。思春期以降も細菌感染やアレルギー性の非特異的外陰部炎や膣炎が起こることも多いが、淋病やクラミジアといった性感染症となることもあるため、注意が必要です。こう…

  • 月経異常

    月経異常とは 月経は「通常約1か月の周期で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血」です。個人差はありますが、周期、持続日数、量など正常範囲にない場合を月経異常と呼びます。 異常の種類 ①無月経 原発性無月経:18歳までに初経が発来しない場合です。生殖器の形態異常、性分化異常、内分泌異常を疑い、採血や超音波などの検査を行います。 続発性無月経:初経発来後に再び無月経となった場合です。摂食障害や過度なスポーツなどを原因とする場合が多いです。 ②月経異常 成人の月経周期は通常21日~35日、月経持続は3~8日間、量は通常150ml程度です。思春期では月経周期は不規則になりがちであ…

  • 気道異物

    先日、ニュースで痛ましい事故の報道がありました。 幼稚園で子どもぶどうを食べた際に窒息したという内容です。 ミニトマト、リンゴ片、ブドウなどは5歳以下の窒息のリスクが高いため、食べる時にはあらかじめカットするなど注意が必要です。 今回は、気道異物に関して、記載しようと思います。 気道異物とは 気道異物はピーナッツなどの異物が誤って気道内(喉頭、気管、気管支)に入る急性の気道狭窄です。症状は軽症から重症までそれぞれですが、いずれも詰まった瞬間からの急激な変化が特徴的です。 症状 吸引した直後から激しい咳き込みがあります。30分以内には、咳き込みも改善することが多いですが、再び1日以内に症状が出現…

  • 気胸

    気胸とは 気胸は、胸腔内に空気が貯留し、肺が虚脱した状態です。肺は呼吸するために重要な臓器ですので、呼吸苦や胸痛といった症状が起こります。気胸は外傷性気胸と自然気胸(原因が不明なもの)に分類されます。 症状 主に学童期の背の高い男子に頻度が高いといわれています。症状は無症状のこともあり、たまたまレントゲンを撮影した際に気づかれる場合もあります。多くは胸から背部への痛み、呼吸に一致する痛み、呼吸苦、咳嗽といった症状を伴います。 診断・検査 診断は、聴診および胸部レントゲンで行います。呼吸音が減弱していて、レントゲン上で肺が虚脱している場合は気胸と診断することができます。 治療 ・肺の虚脱が10%…

  • 睡眠障害

    睡眠障害とは 睡眠障害は、原因として精神障害、身体疾患、薬物などがない一次性睡眠障害と、原因がある二次性睡眠障害に分けられます。 さらに、睡眠の量、質、睡眠から覚醒の時間に問題がある「睡眠異常(ディスソムニア)」と、睡眠・睡眠段階・睡眠覚醒の移行に付随して起きる異常行動や生理的問題である「パラソムニア」に分けられます。 睡眠について 通常では、眠り始めの3時間前後で深い睡眠(ノンレム睡眠)が出現し、後半では浅い睡眠(レム睡眠)が多く出現します。どちらも人間にとって大切な時間です。 生まれたての赤ちゃんは睡眠量が多く、REM睡眠の割合が多い事が知られています。それが生後半年くらいには夜の睡眠時間…

  • 学習障害

    学習障害とは 学習障害は、基本的に全般的な知的発達の遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するまはた推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態のことです。また、その原因として視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの環境的な要因が直接ありません。 種類 ・読字障害(ディスレクシア) 学習障害では一番多い症状です。読みの正確さと理解力が年齢相応より低い特徴があります。「見た文字を音にするのが苦手」という症状もあります。文字の見え方も、文字がぼやけたり、黒い塊や逆さまに見えたり、図形のように見えるなどの特徴があります。 ・算数障害(ディスカリキュリア) 算数の能力が、年…

  • 小児難聴 ~まさか我が子が難聴とは~

    我が家には3人の娘がいます。 先日11歳の長女が学校から1枚の紙を持って帰ってきました。 「鼻炎、難聴の疑い」・・・??? 鼻炎は前々から気づいて通院・治療していましたが、11歳にしてまさかの「難聴」!? かなり驚きました。 日常生活を何不自由なく送っている彼女ですが、実は難聴があったのか? そういえば、たまに声が聞こえてないようなこともあったような? それとも突然に起こったことなのか? 頭の中はカイジの「グニャー」です。 私は小児科医でありますが、自分の娘のことになるとただの心配性な親父に成り下がってしまうのだと、よく分かりました。 結局、耳鼻科を受診して細かい聴力検査を行ったところ、 片側…

  • 副鼻腔炎

    副鼻腔炎とは 鼻の穴と喉はつながっています。その途中には副鼻腔という洞窟があります。副鼻腔炎は、この副鼻腔の粘膜が炎症を起こしている病気です。子どもの咳嗽、鼻汁が1週間以上も長引く場合は、考慮する必要があります。 原因 ウイルスや細菌感染やアレルギー性鼻炎が原因となります。 アレルギー性鼻炎に関しての詳細は下記↓ www.kodomococoro.com 症状 鼻汁(症状が悪化するごとに膿性鼻汁)、鼻閉、咳嗽、発熱、頭痛、ボーっとする、目やに、口臭、顔が腫れる、耳が痛い(中耳炎合併時) 診断・治療 慢性的に鼻汁や咳嗽が続く場合、必要に応じてレントゲン検査を行います。症状が長く続いている場合、抗…

  • こどもの胸痛

    子どもの胸痛について 胸痛は心臓の痛みと思いがちですが、必ずしも心臓に原因がある痛みではありません。 小学校高学年から高校生までに多い症状のひとつです。幼稚園児や小学校低学年においては、腹痛を胸痛と訴える場合もあり、診断に苦労する症状のひとつです。 胸痛の原因となる病気 ・特発性胸痛(原因が不明なもの) 21~64% ・骨格筋や肋軟骨が原因(筋損傷、過度な運動、筋炎) 15~32% ・精神・心理的原因(過換気、てんかん、ストレス) 26~29% ・心血管(心筋、心膜、 大動脈) 4~10 % ・呼吸器(気管・気管支、気胸、縦隔炎) 2~14% ・消化器(食道、胃潰瘍) 4~7% ・胸壁(皮膚、…

  • Fallot四徴症

    Fallot四徴症とは Fallot四徴症は、心室中隔欠損症、肺動脈狭窄、大動脈騎乗、右室肥大を特徴とする症候群です。頻度は3600人に1人程度といわれています。Fallot四徴症の中にも、肺動脈閉鎖を伴うタイプや肺動脈狭窄が軽度のタイプなどがあり、血行動態はそれぞれ違います。基本的には、多因子遺伝で家族内の再発率が3%程度ですが、22dq11.2欠失症候群の15%に合併することが知られています。 血行動態と心臓への負担 ①右心房、右心室に流れた静脈血は左心室からの動脈血と混ざり、一部の血液が狭窄した肺動脈を介し肺へ流れます。 ②肺静脈から戻った血液が左心房、左心室を介し、再び右心室の静脈血と…

  • 虫刺され

    虫刺されとは 「虫刺され」は小児科や皮膚科を受診する疾患の中で、頻度が高い疾患です。カやノミによる口器や刺針によるものだけでなく、芋虫の毒棘や昆虫の毒液など様々な種類があります。 虫刺されの種類 ①カ 刺された直後よりかゆみと共に小さい浮腫状の紅斑ができます。当然、肌が露出しているところに発疹ができます。刺す相手には好みがあるといわれ、特定の人が刺されやすいことがあります。カは夏に多いが、気温が調節されている家の中では1年中活動することができます。 ②ノミ ヒトノミの被害はほとんどみられなくなった。しかし、ネコノミによる被害はいまだにみられる。ネコノミに刺された発疹は、ヒトノミよりも炎症が強い…

  • HPVワクチン(ヒトパピローマウイルス)

    HPVワクチンについて HPVワクチンは日本において、2010年11月から小学6年生~高校1年生の女性に無料接種(任意予防接種)が開始されました。2013年4月に定期予防接種となりましたが、副反応とされる症状が相次ぎ報告され、わずか2か月で「積極的な接種勧奨」が取りやめになりました。 私は当時も小児科医として実際に複数人に予防接種をしていました。テレビを中心としたメディアが一斉に副作用や副反応に対して報道を行い、私自身もショックを受けた記憶があります。 現在は積極的な勧奨の中止のもとで、定期予防接種として行われていますが、現在の接種率は0%に近い状態が続いています。 日本小児科学会や日本産婦人…

  • 夜驚症と夜泣き

    夜驚症と夜泣きとは 夜驚症は寝ている最中に、突然叫び声や悲鳴、泣き声をあげ、場合によっては起き上がったり、パニックをおこしてしまう。主には2歳~6歳で起こる一時的な疾患です。 一方で乳児期に起こる場合は「夜泣き」になります。 夜驚症は幼児期での発症の場合は小学校高学年になるまでには消失することが多いです。頻度は、1歳半で35%、3歳で20%と成長につれて低下します。 一方で多くの「夜泣き」は、1年程度で消失することが多いです。 症状 乳児の「夜泣き」では、泣きだして止まらないという症状につきます。 幼児期の夜驚症では、叫び声を上げるだけではなく、目を見開いたり、身体を動かしたり、大量に汗をかい…

  • 子どもの結核とBCG

    結核とは 結核は結核菌による感染症の総称です。結核菌が結核患者の咳やくしゃみによって空気中に飛び、人の肺に吸い込まれることで感染します。多くの場合、結核菌が体内に入ると、免疫機能が働き、結核菌を閉じ込めてしまいます。そして、結核菌は肺の中に閉じこもったまま何十年も推移します。 しかし、初めて体内に入った際に免疫機能が弱い人は結核菌が活発に増殖し発病してしまいます。これを一次結核と呼びます。 更に、閉じこもったままであった結核菌が、免疫力が低くなったタイミングで再び活発になり発病する場合もあります。これは二次結核と呼びます。 感染経路 結核患者との接触があると、必ず結核を発症するわけではありませ…

  • 日本脳炎

    日本脳炎とは 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより発生する疾患で、蚊を介して感染します。日本では1966年をピークに減少し、1992年以降は毎年10人以下の感染者に抑えられています。 症状 蚊から感染しても日本脳炎を発症するのは、1000人に1人程度といわれ、ほとんどが無症状で終わります。潜伏期間を経て、数日間の高熱、頭痛、悪心、嘔吐、目まいなどの症状が出現します。子どもの場合は腹痛、下痢などの消化器症状も出現します。そして髄膜炎や脳炎の症状(けいれん、不随意運動、筋硬直、麻痺)が徐々に進行します。 診断・治療 診断は、血液検査、髄液検査、画像的検査から行います。疑わしい場合は、血清の抗体価やウ…

  • ニキビ(尋常性ざ瘡)

    ニキビ(尋常性ざ瘡)とは 思春期になると男女とも男性ホルモンの分泌が活発化し、その影響をうけて皮脂の分泌が増加します。さらに、毛包の出口が狭くなるため、毛包内に皮脂がたまってしまいます。これがニキビの原因です。 ニキビの経過 ①白ニキビ・黒ニキビ 白ニキビは閉鎖面疱と呼ばれる状態で、白く膨らんでみえます。炎症は起こっていません。角栓の下に皮脂がたまっている状態です。(図) 黒ニキビは解放面疱と呼ばれる状態で、酸化した皮脂が黒く見えている状態です。 ②赤ニキビ アクネ菌が増殖することで、炎症が起こっている状態です。その結果、赤色の丘疹が散在してみえます。痛みや熱感はありますが、膿は出てきません。…

  • B型肝炎ウイルス

    B型肝炎ウイルスとは B型肝炎ウイルスは、5歳までに感染し長期化すると(キャリア化すると)、将来的に慢性肝炎、肝硬変、肝癌のリスクがある感染症です。 予防接種対象・スケジュール ①妊娠中に母親がB型肝炎のキャリアであると判明した場合 出生直後に抗HBsヒト免疫グロブリンとB型肝炎ワクチンを同時接種します。そして、生後1か月、6か月にB型肝炎ワクチンを追加接種します。 ②母親がB型肝炎のキャリアでない場合 1歳になる前にB型肝炎ワクチンを3回接種します。標準的なスケジュールは生後2か月から1か月おきに2回接種し、その後1回目の接種から20週以上経ってから更に1回接種を行います。 感染経路 母から…

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小児科医による子どもの病気のまとめ
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