chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
yosh-k
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2020/04/11

arrow_drop_down
  • 日本語探訪(その48) 慣用句「世話を焼く」

    小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第19回は「世話を焼く」です。 世話を焼く 「世話を焼く」の読み方 せわをやく 「世話を焼く」の意味 すすんで他人のために尽力する。(広辞苑) 「世話を焼く」の使い方 余計な世話を焼く。 「世話を焼く」の語源・由来 「世話を焼く」の語源は、「焼く」のもつ意味にあります。 「広辞苑」で「焼く」の項を見ると、次のように記されています。 ➊熱を加える。①火をつけて燃やす。万葉集14「面白き野をばな―・きそ古草に新草まじり生ひは生ふるがに」。平家物語7「林を―・いて狩る時は多くの獣を得といへども、明年に獣なし」。「紙くずを―・く」②火に当てる。あぶる。皇極紀「…

  • 日本語探訪(その47) ことわざ「上手の手から水が漏れる」

    小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第13回は「上手の手から水が漏れる」です。教科書の表記は、「上手の手から水がもれる」となっています。 上手の手から水が漏れる 「上手の手から水が漏れる」の読み方 じょうずのてからみずがもれる 「上手の手から水が漏れる」の意味 上手な者でも、時には失敗することがある。(広辞苑) 「上手の手から水が漏れる」の使い方 慎重に見合することだ。お前さん、人を見る目は肥えてるだろうが、上手の手からも水が漏れるというからな。人の口車に乗っちゃいけないぞ(井伏鱒二『駅前旅館』1956~57) 「上手の手から水が漏れる」の語源・由来 「上手の手から水が漏れる」 とは「…

  • 日本語探訪(その46) ことわざ「三人寄れば文殊の知恵」

    小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第13回は「三人寄れば文殊の知恵」です。教科書の表記は、「三人寄れば文殊のちえ」となっています。 三人寄れば文殊の知恵 「三人寄れば文殊の知恵」の読み方 さんにんよればもんじゅのちえ 「三人寄れば文殊の知恵」の意味 愚かな者、平凡な者も三人集まって相談すれば文殊菩薩のようなよい知恵が出るものだ。(広辞苑) 「三人寄れば文殊の知恵」の使い方 推理小説ぐらい、合作に適したものはないのである。なぜなら、根がパズルであるから、三人よれば文殊の智恵という奴で、一人だと視角が限定されるのを、合作では、それが防げる(坂口安吾『探偵小説とは』1948) 「三人寄れば…

  • 日本語探訪(その45) 故事成語「圧巻」

    小学校のうちに覚えたい四字熟語200語(あるHPに紹介されたものです)に含まれる36の故事成語と、私が知っておいた方がいいと思う14の故事成語、あわせて50の故事成語を取り上げていきます。 小学校のうちに知っておきたい故事成語の初回(通算第14回)は「圧巻」です。 圧巻 「圧巻」の読み方 あっかん 「圧巻」の意味 書物の中で最もすぐれた部分。他にぬきんでた詩文。転じて、全体の中で最もすぐれた部分。(広辞苑) 「圧巻」の使い方 この作品が、出品中の圧巻だ 「圧巻」の語源・由来 「圧巻」の出典は、『文章弁体(ぶんしょうべんたい)』です。 山谷嘗云、老社贈韋左丞、前輩録為圧巻。 (書き下し文)山谷(…

  • 日本語探訪(その44) 故事成語「矛盾」

    小学校3・4年生の教科書に登場する故事成語の第13回(最終回)は「矛盾」です。 矛盾 「矛盾」の読み方 むじゅん 「矛盾」の意味 事の前後のととのわないこと。つじつまの合わないこと。自家撞着(じかどうちゃく)。(広辞苑) 「矛盾」の使い方 二人の話が矛盾する 「矛盾」の語源・由来 「矛盾」の出典は、『韓非子(かんぴし)』「難一(なんいつ)」に出てくる故事にあります。 楚人有鬻楯與矛者。譽之曰、吾楯之堅、莫能陷也。又譽其矛曰、吾矛之利、於物無不陷也。或曰、以子之矛、陷子之楯何如。其人弗能應也。夫不可陷之楯、與無不陷之矛、不可同世而立。今堯舜之不可両譽、矛楯之説也。 (書き下し文)楚人(そひと)に…

  • 日本語探訪(その43) 慣用句「心が躍る」

    小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第18回は「心が躍る」です。教科書の表記は、「心がおどる」となっています。 心が躍る 「心が躍る」の読み方 こころがおどる 「心が躍る」の意味 喜びや新たなことへの期待によって、胸がわくわくする。(学研慣用句辞典) 「心が躍る」の使い方 「包みを開ける瞬間、期待に心が躍る」 「心が躍る」の語源・由来 「心が躍る」に使われている「躍る」の語源は「をどる」です。 「をどる」とは、「飛び跳ねる、跳ね上がる」という意味をもつラ行四段活用の動詞です。 『枕草子』に出てきます。 枕草子 にくきもの「蚤(のみ)もいと憎し。衣(きぬ)の下にをどりありきてもたぐるやうに…

  • 日本語探訪(その42) 慣用句「雲を掴む」

    小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第17回は「雲を掴む」です。教科書の表記は、「雲をつかむ」となっています。 雲を掴む 「雲を掴む」の読み方 くもをつかむ 「雲を掴む」の意味 物事の漠然としてとらえどころのないさま。(広辞苑) 「雲を掴む」の使い方 きみの話はまるで雲を掴むような話だ。 「雲を掴む」の語源・由来 「雲を掴む」の語源は、空に浮かぶ雲を掴もうとしてもとらえどころがないように、物事が漠然としていることのたとえです。 「雲を掴む」の蘊蓄 「やみくも」は「雲を掴む」のバリエーション! 「やみくもに突っ走る」などと言う時の「やみくも」は、「闇雲」と書きます。 「闇雲」とは、「闇の中…

  • 日本語探訪(その41) 慣用句「首を長くする」

    小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第16回は「首を長くする」です。 首を長くする 「首を長くする」の読み方 くびをながくする 「首を長くする」の意味 物事が早く実現することを待ちこがれることのたとえ。首を延ばす。(広辞苑) 「首を長くする」の使い方 厳しい寒さが続く中、人々は、春の訪れを首を長くして待っていた。 「首を長くする」の語源・由来 「首を長くする」の語源は、遠くを見て待つ人の様子だとされています。その元は類語「延頸挙踵(えんけいきょしょう)」にあると思われます。 「延頸挙踵」は、「頸を延べ踵を挙ぐ(くびをのべかかとをあぐ)」と読みます。首を長く伸ばし、 爪先で立って待つという…

  • 日本語探訪(その40) ことわざ「猿も木から落ちる」

    小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第12回は「猿も木から落ちる」です。教科書の表記は、「さるも木から落ちる」となっています。 猿も木から落ちる 「猿も木から落ちる」の読み方 さるもきからおちる 「猿も木から落ちる」の意味 その道に長じた人でも、時には失敗することがあるというたとえ。(広辞苑) 「猿も木から落ちる」の使い方 おい、幸田君、猿も木から落ちるさ。芝居は大きかったが幕切れはまずかったな。(久生十蘭『魔都』) 「猿も木から落ちる」の語源・由来 「猿も木から落ちる」というのは、木登りが上手な猿でもときには誤って木から落ちることがあるということが由来の語ですが、そもそもの語源は不明…

  • 日本語探訪(その39) ことわざ「転ばぬ先の杖」

    小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第11回は「転ばぬ先の杖」です。教科書の表記は、「転ばぬ先のつえ」となっています。 転ばぬ先の杖 「転ばぬ先の杖」の読み方 ころばぬさきのつえ 「転ばぬ先の杖」の意味 失敗しないように、前以て用意をしておくこと。(広辞苑) 「転ばぬ先の杖」の使い方 忘れ物をしないように、転ばぬ先の杖として、メモ書きを準備しておこう。 「転ばぬ先の杖」の語源・由来 「転ばぬ先の杖」の由来は判然としませんが、浄瑠璃「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」 (1783年)にあるとされています。 「伊賀越道中双六・岡崎」床本岡崎の段 急ぎ行く。世の中の、苦は色かゆる…

  • 日本語探訪(その38) 故事成語「背水の陣」

    小学校3・4年生の教科書に登場する故事成語の第12回は「背水の陣」です。 背水の陣 「背水の陣」の読み方 はいすいのじん 「背水の陣」の意味 一歩も退くことのできない絶体絶命の立場。失敗すれば再起はできないことを覚悟して全力を尽くして事に当たること。(広辞苑) 「背水の陣」の使い方 上陸を完了するとただちに、軍船ことごとくを元就が本土に回送させ、いわゆる背水の陣を布しいたのは、「勝たずば帰らじ」との覚悟を、さらにはっきり、全軍に形で示したわけだろう。(杉本苑子『決断のとき』) 「背水の陣」の語源・由来 「背水の陣」の出典は、司馬遷『史記』の「淮陰侯(わいいんこう)列伝」です。(漢の韓信が趙を攻…

  • 日本語探訪(その37) 故事成語「朝三暮四」

    小学校3・4年生の教科書に登場する故事成語の第11回は「朝三暮四」です。 朝三暮四 「朝三暮四」の読み方 ちょうさんぼし 「朝三暮四」の意味 ①目前の違いにばかりこだわって、同じ結果となるのに気がつかないこと。朝四暮三。②口先でうまく人をだますこと。③生計。くらし。「―の資たすけ」 (広辞苑) 「朝三暮四」の使い方 「しかも(争議の調停案の)第三項は、別途協議を進めよとあるが、如何なる別途協議の方法があるのか、朝三暮四、同じことである」(高橋和巳『我が心は石にあらず』1964~66) 「 古来、政治家の朝三暮四的スリカエの方法には、自分たちにとってあまり触れられたくない事があると、その週の別の…

  • 日本語探訪(その36) 慣用句「狐につままれた」

    小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第15回は「狐につままれた」です。教科書の表記は、「きつねにつままれた」となっています。 狐につままれた 「狐につままれた」の読み方 きつねにつままれた 「狐につままれた」の意味 狐にばかされた時のように、わけが分からなくなり、ぼんやりする。(広辞苑) 「狐につままれた」の使い方 「敗戦日本の再生振りには、どこか狐につままれたようなところさえある」(中野好夫『傷はまだ癒えていない』1958) 「狐につままれた」の語源・由来 「狐につままれた」は、狐が人に化け、人をだましたり出し抜いたり、といった古くからの「狐」に対する人々のイメージに由来します。 「つ…

  • 日本語探訪(その35) 慣用句「借りてきた猫」

    小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第14回は「借りてきた猫」です。教科書の表記は、「借りてきたねこ」となっています。 借りてきた猫 「借りてきた猫」の読み方 かりてきたねこ 「借りてきた猫」の意味 ふだんと違って、非常におとなしいありさまの形容。(デジタル大辞泉) 「借りてきた猫」の使い方 うちではあんなにうるさい子どもたちが、今日は借りてきた猫のようにおとなしい ※「借りてきた猫」という表現には、すでに「いつもと違っておとなしい」というニュアンスが含まれていますが、会話では「借りてきた猫のようにおとなしい」として使うことも (二重表現)、慣習的に許容となっています。 「借りてきた猫」…

  • 日本語探訪(その34) 慣用句「雷が落ちる」

    小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第13回は「雷が落ちる」です。教科書の表記は、「かみなりが落ちる」となっています。 雷が落ちる 「雷が落ちる」の読み方 かみなりがおちる 「雷が落ちる」の意味 大声でどなり叱られる。(広辞苑) 「雷が落ちる」の使い方 いつまでもいたずらをしていると、お父さんの雷が落ちるよ。 「雷が落ちる」の語源・由来 「雷が落ちる」の由来は、雷は落ちる時の物凄い大きな音と被害の凄まじい様子を怒りの強さにたとえたものです。 「雷が落ちる」の蘊蓄 「雷」とは 「雷」は雨かんむりに「田」という字を書きます。この「田」は稲光りを表し、「雷」の様子を意味しています。 「雷」とい…

  • 日本語探訪(その33) ことわざ「弘法にも筆の誤り」

    小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第10回は「弘法にも筆の誤り」です。 弘法にも筆の誤り 「弘法にも筆の誤り」の読み方 こうぼうにもふでのあやまり 「弘法にも筆の誤り」の意味 その道に長じた者にも、時には誤りや失敗があるというたとえ。「弘法も筆の誤り」とも。(広辞苑) 「弘法にも筆の誤り」の使い方 併し勿論これは千慮の一失である。弘法にも筆の誤りがあるのだから神ならぬ中西氏に解釋の誤りがあるのは怪しむに足らぬ。しかもそれは僕に「プロレタリヤ運動の現實に接して貰いたい」という親切あまつての誤解であるから僕は衷心から感謝する。(平林初之輔『中西氏に答う』) 「弘法にも筆の誤り」の語源・由…

  • 日本語探訪(その32) ことわざ「河童の川流れ」

    小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第9回は「河童の川流れ」です。教科書の表記は、「かっぱの川流れ」となっています。 河童の川流れ 「河童の川流れ」の読み方 かっぱのかわながれ 「河童の川流れ」の意味 水中に自由自在に活躍する河童も、時としては水におし流される。転じて、達人も時には失敗を招くことがある。(広辞苑) 「河童の川流れ」の使い方 守護神とまで言われているピッチャーが相手打線の餌食とは、河童の川流れというやつだな。 「河童の川流れ」の語源・由来 「河童は泳ぎが上手い」という前提に基づくものですが、明確な由来は不明です。 「河童の川流れ」の蘊蓄 「河童の川流れの類義語 弘法にも筆…

  • 日本語探訪(その31) 故事成語「蛇足」

    小学校3・4年生の教科書に登場する故事成語の第10回は「蛇足」です。 蛇足 「蛇足」の読み方 だそく 「蛇足」の意味 あっても益のない余計な物事。あっても無駄になるもの。蛇をえがいて足を添える。じゃそく。(広辞苑) 「蛇足」の使い方 「蛇足ながら申し上げます」 「蛇足」の語源・由来 「蛇足」の出典は、 『戦国策』です。 『戦国策』は、中国前漢の劉向(りゅうきょう)(紀元前77〜前6)の編集書物。戦国時代の思想家たちが、諸国を遊説して説いた言葉を集めています。故事成語の「蛇足」のほか、「虎の威をかる狐」「漁夫の利」などは、この書物からでたものです。 戦国時代、楚の国の将軍昭陽は、魏の国を攻めて勝…

  • 日本語探訪(その30) 故事成語「他山の石」

    小学校3・4年生の教科書に登場する故事成語の第9回は「他山の石」です。 他山の石 「他山の石」の読み方 たざんのいし 「他山の石」の意味 自分の人格を磨くのに役立つ他人のよくない言行や出来事。(広辞苑) 「他山の石」の使い方 文学者の文学論、文学観はいくらでもあるが、科学者の文学観は比較的少数なので、いわゆる他山の石の石くずぐらいにはなるかもしれないというのが、自分の自分への申し訳である。(寺田寅彦 『科学と文学』) ※本来、目上の人の言行について、また、手本となる言行の意では使わない。 文化庁が発表した平成25年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味とされる「他人の誤った言行も自分の行い…

  • 難解、文科語。たとえば「生きる力」⑦

    「生きる力」の今を読み解く 1998「生きる力」と2008「生きる力」は、ほとんど真逆の方向性を持っていました。 それでは、2017「生きる力」はどちらの方向を目指しているのでしょうか。 「生きる力」の定義や構成要素からすると、1998「生きる力」≠2008「生きる力」≒2017「生きる力」と考えてよいと思います。 2008「生きる力」から2017「生きる力」への「変節」は、「生きる力」の中身ではなく、前提にその学び方(主体的・対話的で深い学び)が加えられたことにあります。 「主体的・対話的で深い学び」とは何でしょう。 2016中教審答申から該当箇所を引用します。 「主体的な学び」の視点 学ぶ…

  • 難解、文科語。たとえば「生きる力」⑥

    「生きる力」のさらなる変節 2017年3月31日、小学校学習指導要領が告示されます。 小学校学習指導要領(平成 29 年告示)平成 29 年 3 月 告示 第1章 総則第1 小学校教育の基本と教育課程の役割 2 学校の教育活動を進めるに当たっては,各学校において,第3の1に示す主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して,創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で,次の⑴から⑶までに掲げる事項の実現を図り,児童に生きる力を育むことを目指すものとする。⑴ 基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、yosh-kさんをフォローしませんか?

ハンドル名
yosh-kさん
ブログタイトル
教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-
フォロー
教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用