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  • 430MHzの落成検査に向けて(その2)

    昨日設定した構成で、500W出力時のスプリアスを確認しました。まず、432MHz±50MHzをスイープしました。M1~M4はいずれも70dBc以下のレベルなのでOKです。次の画像は30MHzから530MHzをスイープしたものです。M1,M2は-70dBc以下なのでOKです。M3@168MHzにある-63.39dBcのスプリアスは、以前から問題にしていたものですが、スペアナのスプリアスなので除外します。次の画像は、400MHzから3GHzをスイープしたものです。M2@864MHzに-68.47dBcの第2高調波、M3@1.296MHzに-61.81dBcの第3高調波によるスプリアスがあります。これらは-70dBc以下というハードルをクリアする必要があります。マーカを付けていませんが、2.4GHzあたりに-7...430MHzの落成検査に向けて(その2)

  • 430MHzの落成検査に向けて

    この1ヵ月はフィルター設計について興味を惹かれたので、やや脱線気味でしたが、これも430MHz帯のQRO落成検査の準備の一つとして欠かせない学習だったように思います。色々紆余曲折はありましたが、エキサイターはIC-705にするよということで変更申請の変更をすることにします。IC-705とリニアアンプの間にBPFを挿入して、IC-705のヘテロダインによるキャリア近傍(±40MHz)および第2高調波のスプリアスを除去します。BPF無しでは、いくら優秀なリニアアンプを使っても-70dBc以下というスプリアス規制のハードルをクリアすることができないことは、これまでの実験で分かっています。1年程前にHenry-radioで購入したBirdの30dBアッテネータの容量は300Wなので、このままでは500Wでのテスト...430MHzの落成検査に向けて

  • マイクロストリップラインで作る430MHz帯用BPF(その2)

    一昨日製作した430MHz帯用BPFを改良するために、KiCadでアートワークして、CNC3018Proで切削加工しました。切削するのに2時間近くもかかりましたので化学的にエッチングした方が精度が出て良かったかもしれません。以下にVNAuhfで測定中の写真を示します。VNAuhfでの測定結果は次のようになりました。流石に、インピーダンスマッチングはちゃんとできていて、SWR=1.17@434MHzですが、挿入損失(S21)が5.5dBもあります。スカート特性は良好なので、NFの小さなMMICの前段に置いてLNAを作る場合などには利用できるかもしれませんが、送信系には使えそうにありません。MarkiのHPで周波数特性が確認できないのが残念ですが、挿入損失が大きい原因は、三つのマイクロストリップラインの間隔が...マイクロストリップラインで作る430MHz帯用BPF(その2)

  • LoTWでFT8WW等をコンファーム

    昨日、12月と1月にQSOした中で目ぼしい相手にOQRSを通じてQSLを請求しました。今朝、その結果を確認するためにLoTWを開いたところ、多数のNewをコンファームできました。中でもFT8WWはMidedでもNewなので、これらの中ではピカ壱です。まだまだサイクル25は始まったばかりなので、これからピークに向けてハイバンドのコンディションが上昇する中、ハイバンドで取りこぼしのないように一つ一つバンドニューをモノにして行きたいと思います。LoTWでFT8WW等をコンファーム

  • マイクロストリップラインで作る430MHz帯用BPF

    430MHz帯用BPFが作りたくてインターネット図書館で色々調査しています。昔のCQ誌などでよく見かけたキャビティー型やトラフ型のBPFの製作記事や設計方法に関する文献が少なくて残念です。代わりに、マイクロストリップラインを使ったBPF等の設計に関する文献が多く、今頃流行りの5G携帯電話用と思われる4GHz帯のものなどを沢山見つけることができました。4GHzに近い2.4GHz帯や5GHz帯などにもアマチュアバンドがありますが、今の処、興味がありません。今製作したいのは430MHz帯ですが、設計手法は参考になります。高周波関連部品メーカであるMarkiのサイトでBPFを設計することができます。LCフィルターの他、マイクロストリップラインでBPFを設計できるので、それを利用して432MHz±10MHzを通過帯...マイクロストリップラインで作る430MHz帯用BPF

  • 400MHz帯妨害波除去ろ波器の周波数特性

    ヤフオクでゲットした「400MHz帯妨害波除去ろ波器」の周波数特性を測定してみました。まず100MHzから1000MHzにおけるS11,S21の周波数特性を以下に示します。大域的にみればLPFのような周波数特性を示していますが、431MHzあたりに共振点があります。900MHzあたりでS21が最小になっていて、430MHzのλ/4ショートスタブの周波数特性に類似しています。400~500MHzの部分を掃引した時の画像を以下に示します。447MHzあたりにS21のディップ点があり、-6.23dBという値を示しています。妨害波除去ろ波器という名称なのですが、BRF(BandRejectFilter)として440MHz近傍のキャリアを除去するには減衰量が小さすぎるような気がします。八木アンテナ株式会社の銘板が付...400MHz帯妨害波除去ろ波器の周波数特性

  • ヤフオクで落札したBPF

    430MHz用のキャビティータイプのBPFに興味があって、製作記事などを探しているところですが、バラバラに解体された「400MHz帯妨害波除去ろ波器」なるものが出品されていました。ゼロから製作するよりも、たとえ通過帯域が少々違っても、電力的な強度が不足していても、参考程度にはなるだろうと思って落札しました。出品者は、バラバラに分解して構造を観察したそうで、私の目的にも合致していますので、たとえ動作しなくても問題ありません。銅製のケースでてきていて、重量感があります。3つのキャビティーを持っていて、一端はロウ付けしてあります。それぞれのキャビティーはLCで構成されたπ型LPFのような回路で結合されています。このセラミックコンデンサは50V位の耐圧のもののように見えます。パイプの直径が10㎜長さ152.5㎜で...ヤフオクで落札したBPF

  • お月見の準備は出来たけど・・・

    今月のEME適期がやってきました。DGRDが2.0dB以下なのでコンディションは良いのですが、月の位置が赤道よりも南にあるため、ヨーロッパと同時に月を見ることができる時間が短いのが今一つです。今晩午後6時頃から8時頃までがチャンスです。しかし、その時間の天気予報は雪で、しかも強風です。今月のEME適期のために、エキサイターをFT991AMにして、IC-705と同時受信するようにシステムを組み直しました。FT991AMは垂直偏波受信専用(送信時は垂直または水平を選択)、IC-705は水平偏波受信専用に使います。それに加えて、AFE822xSDR-VHFx2で垂直偏波と水平偏波を同時に受信して、LINRADV5.0+MAP65V3.0でJT65BとQ65を同時にパノラミック受信できるようにセットアップしました...お月見の準備は出来たけど・・・

  • 太陽活動が活発

    1月19日・20日の両日には太陽黒点数が200を越えました。太陽表面のフレア発生によるX線の強度も活発な状態が続いています。黄色のゾーンの状態が続いています。次のグラフはNOAAが発表しているSSN月平均の予想と推移を重ね合わせたものです。予想よりもSSNは急ピッチで増加していることが分かります。2025年頃に予想されているサイクル25のピークには凄いことになっているかもしれません。2年程前の今頃は、SSNがゼロ行進だったことを思えば夢のような話です。太陽活動が活発になったことにより、ハイバンド(18MHz~28MHz)が活況を呈しています。28074KHzを覗いてみると、14074kHzよりもデコードできる局が多いという状況です。コンディションが良いんだから、空いているところでCQを出せば応答がありそう...太陽活動が活発

  • スペアナのスプリアス

    無線機のスプリアス発射を測定するためにスペアナを使っていますが、どうにも解せない現象に遭遇しています。1月13日のブログに書いているように、432MHzの基本波に対して168MHzに-63dBc程度のスプリアスがあるというのです。しかも、無線機を取り換えても同じ周波数に同程度のスプリアスが観測されました。スプリアスというのは、声紋のようなもので、無線機内部の方式等によって独特の周波数に出てくる筈なのに、同じ周波数に出るというのも変です。比較し易いように同じスパン(start,stop)で測定していましたが、168MHzにスプリアスがあるんだったら、センター周波数を168MHzにして測定してみると、別の場所に-65dbm程度のスプリアスがでてきます。これは益々変です。まるで逃げ水のようなのです。何が間違いの...スペアナのスプリアス

  • BRFの製作

    昨日設計した165MHz用BRF(BandRejectFilter)を製作しました。例によって、PCBと銅箔テープの組み合わせで、ちゃっちゃと作ってみました。C2は68.5pFと容量が大きいので、厚さ1.0㎜の両面銅張基板を使いました。薄い方が同じ面積でも大きな容量が得られます。QucsStudioのTools-->ComponentDesingerを用いると、40x37.7mm(t1mmのFR4)で66.66pFになります。ベースの基板は暑さ1.5㎜の片面銅張基板なので、C1=C3=5.068pFを得るには11x12㎜の銅テープを張ることで5.071pFの容量になります。L1=L3=185.1nHのコイルは、φ0.8㎜のスズメッキ線を215㎜にカットして、直径6.0㎜のアルミパイプ(D=6.8㎜)に巻き...BRFの製作

  • QucsStudioで設計するHPFとBRF

    432MHzの基本波に対して165MHzのスプリアスがあるので、これを除去する方法を検討しています。最初に思い付いたのは、HPF(HighPassFilter)です。QucsStudioを使ってHPFを合成しました。3次チェビシェフフィルターとし、カットオフ周波数を270MHzにすると、432MHzでリターンロスが最小になり、165MHzでは約16dBの減衰量になりました。165MHzのスプリアスだけを除去するのであれば、その周波数近傍を阻止するフィルターを使うという方法もあります。この手のフィルターはBRF(BandRejectFilter),BSF(BandStopFilter),BEF(BandEliminateFilter),NotchFilterなどと色んな呼び名がありますが、どれも同じものです...QucsStudioで設計するHPFとBRF

  • やっとTN8Kでバンドニューをゲット

    1月8日頃からQRVを開始したTN8K(コンゴ)ですが、そろそろ終わりが近づいています。リニアアンプの修理ができたので、今朝は早起きしました。80mや160mでQSOできればバンドニューなのですが、思うようなところにはオンエアしていませんでした。40mのCWにオンエアしていましたが、弱くて呼ぶ気になりませんでした。6時半頃朝食をとって、その後も無線小屋に行って日の出前後に何か良いことがあるかと期待しましたが、160mのFT8は全くデコードできないし、80mのSSBはアンテナがないし・・・(;´д`)トホホでした。暫くすると、40mのFT8に出てきました。40mはバンドニューではありませんが、TN8Kとは未だQSOできていなかったので、ちょっかいを出してみました。信号は-20dB前後と弱くいためデコード出来...やっとTN8Kでバンドニューをゲット

  • リニアアンプ修理完了!

    先週送ったばかりで、修理には当分かかるだろうと思っていましたが、なんと日曜日には修理完了したという連絡があり、昨日配達されました。朝の草刈りの後で、一輪車で無線小屋まで運んで、やっと設置しました。先週、パチッという音と共に壊れたばかりだったので、こわごわと電源を入れました。まだQSOしていませんが、増幅器として動作することを確認しました。良かったぁ~!ブーベに間に合いました。メータの麦球まで修理してあり、感謝感激です。ありがとうございました。リニアアンプ修理完了!

  • 続マイクロストリップラインで作るノッチフィルター

    昨日のブログで紹介しているλ/4ショートスタブ(@432MHz)を、実際に片面銅張プリント基板と銅テープを用いて製作しました。VNAuhfを用いて、S11およびS12を測定した結果を以下に示します。銅テープをカッターナイフで切って貼り付けただけという工作手法で製作した割りには、かなりいい線の出来です。864MHz付近で約20dBの挿入損失があるようなので、第2高調波を除去できそうです。期待を込めて、スペアナに接続してスプリアスを測定してみたところ、約5dB改善されて-67.87dBcになりましたが、-70dBc以下に抑え込むことはできませんでした。続マイクロストリップラインで作るノッチフィルター

  • マイクロストリップラインで作る第2高調波用ノッチフィルター

    435MHzの第2高調波である870MHzを除去するためには、λ/4ショートスタブを利用することができます。435MHzのλ/4ショートスタブは、基本波である435MHzではインピーダンスが∞(実際には無限大ということはあり得ないので、かなり大きい値)になりますが、第2高調波である870MHzではλ/2となり、λ/2の伝送線路では先端のインピーダンスがそのまま現れるという特性から、先端がショートされているのでインピーダンスはゼロになります。つまり、435MHzの信号は無損失で通過し、870MHzの信号はショート(全損失)するということになります。QucsStudioを使って435MHzでλ/4となるマイクロストリップラインを作成し、その先端をショートした時の周波数特性をシミュレーションして確かめてみました...マイクロストリップラインで作る第2高調波用ノッチフィルター

  • 裏庭で焼き牡蠣パーティー

    町内に住む娘夫婦を招いて、裏庭で焼き牡蠣パーティーをしました。昨年の今時分に、牛窓ヨットハーバーに行ったついでに、牛窓港で牡蠣の直売をしている一歩牡蠣を訪れて購入して、とても良かったので、今年はメールで注文して宅配便で届けてもらいました。半缶もあれば、大人7人でもお腹一杯になります。牛窓まで車で片道1時間半かかります。それを思えば送料なんて安いものです。先ずは、焚火をして燠を作ります。寒い時に屋外で焚火で暖を取るのも乙なものです。牡蠣の他にも、娘婿が串焼きを作ってくれました。そして、締めはホルモンうどんです。裏庭で焼き牡蠣パーティー

  • 430MHz帯用LPFの試作

    1月3日に設計した430MHz帯用LPFを、超お手軽に試作してみました。材料は、厚さ1.5mmの片面銅張基板(材質はガラエポ=FR4)と銅テープとSMAコネクタです。コンデンサは、銅テープを鋏で切って加工しました。13x13.5mmの銅テープをPCBに貼り付ければ6.5pFの容量が得られるという計算です。コイルは、手持ちのスズメッキ線(0.8φ)を38mmに切って、φ5.0mmのアルミパイプに2回巻いて、長さを約6mmに整えました。これで、18.1nHになる筈です。Cの値は銅テープの面積に比例し、Lの値はメッキ線の長さにほぼ比例します。CとLの寸法はQucsStudioのToolで計算しました。コネクタからコンデンサに至るまでの配線は、特性インピーダンスが50Ωになるように計算したマイクロストリップライン...430MHz帯用LPFの試作

  • 430MHz帯用BPFの評価

    借用中のBPFをIC705/IC9700に接続して、スプリアスを測定したので、測定時のスナップショットを見ながら評価しました。通貨帯域幅が狭いこともあり、IC-705のヘテロダインによるスプリアス(±40MHz)などは無くなりました。最初の画像がBPF無しの場合で、次の画像がBPF有りの場合です。しかし、300MHz以下や800MHz以上のスプリアスは低減することができませんでした。1月8日にトリプレクサを接続して実験した時に、これらの領域ではスプリアスが低減できなかったことと同様の結果です。以下に、2つのエキサイターについて、BPF無しと有りの場合について、スプリアスの違いをまとめたものを示します。数値は、すべてdBc(キャリアに対するスプリアスの比)です。法令では、430MHz帯における50Wを超える...430MHz帯用BPFの評価

  • TN8K Congo

    今朝は8時頃からブドウ園で落ち葉を搔き集める作業をしていました。10時半頃には疲れたので、作業を止めて家に帰りました。リニアアンプ修理のために、佐川急便に集荷依頼をしているので、11時頃からは家の周りに居なければならないという事情もありました。スプリアス測定でもして遊ぼうと思って、無線小屋に来てPCを起動し、スペアナをウォーミングアップしていたところ、DXscapeにTN8Kが21091kHz出ているという情報があったので、無線機のスイッチを入れてアンテナを南東に回しました。弱いながらもデコードできたので、100W出力ながらダメ元で呼んでみたところ、5分位呼んだところで応答がありました。この時間にスタンバイしているJA局が少なかったようで、QSOできちゃいました。TN8Kを何回かワッチしましたが、いつも弱...TN8KCongo

  • リニアアンプの発送準備

    今日は、寒中だというのに小春日和の良い天気でした。午前中は、ブドウ園でブドウの落ち葉を搔き集める作業をしました。昼食後の休み時間に、無線小屋から故障したリニアアンプを一輪車に載せて運び出しました。昨日の内に段ボール箱を探し出していたので、掃除して梱包しました。明日、集荷してもらう予定です。天気が良いからこそ、こんな作業もできるというものです。お日様さんありがとう!発送準備の後、ブドウ園で草刈をしました。その後、夕方はいつものようにワッチしましたが、TN8Kの電波は弱くてFT8ですらデコードできません。CWは全く聞こえず、どこに出ているのか検討も付きませんでした。こんな状態じゃあ、いくらリニアアンプがあっても出番がありません。そもそも、24890kHzなんてバンドエッジじゃないですか!なんでそんなところに出...リニアアンプの発送準備

  • 430MHz帯用BPFを借りてきました

    いつもやっているオンライン飲み会で、430MHz帯のスプリアスで困っているという話をしたところ、430MHz帯用のBPFを持っているという方がいらっしゃったので、今日病院に出かけたついでに、借りてきました。BPFの大きさは、165x135x44mmで写真に示すように、VNAuhfと同じ位の大きさです。まず、VNAuhfで広帯域(100MHz~1GHz)の通過特性S21を測定してみました。あまりにも狭帯域なので、測定範囲を狭めて行って、最終的に432±10MHzでスイープし、帯域幅は4MHz位かなぁという結果を得ました。この周波数範囲におけるポートA側からみたインピーダンスやSWRを以下に示します。SWRが最小となる周波数は431.32MHzに調整されているようです。ネジが4つあるので、それらを弄ればf特が...430MHz帯用BPFを借りてきました

  • 2023年初のバンドニュー FT8WW 15m

    昔から正月とゴールデンウィークは電波の飛びが悪いという経験が身に染みているので、正月はNYPに参加するだけにしていました。FT8WWとは年末に20/30mでQSOできていますが、それ以外には17mに少しとQO100(静止衛星)に出ていたようです。昨晩、入浴を済ませた後AmazonPrimeVideoでも見ようかと思ってPCの電源を入れたついでにDXscapeをチェックすると、15mバンドにFT8WWが出ているというので無線小屋に行って、ワッチを開始しました。当初は、NYPのために3.5MHz用のアンテナを接続していた事に気付かず、弱いな~と思っていましたが、11エレトライバンダーに接続すると、そこそこの信号で入感していました。コールする局も多かったのですが、周波数を変えながら彼方此方で呼んでいると10分程...2023年初のバンドニューFT8WW15m

  • トリプレクサでスプリアスが低減できるか?

    第一電波工業のMX-3000Nというトリプレクサを付加して、IC-705を430MHz帯で運用した時のスプリアスを低減できるんじゃあないかと思って、試しに購入してみました。まず、VNAuhfを使って、S21とS11の周波数特性を測定してみました。期待した通り、430MHz帯では挿入損失が殆どゼロで、300MHz以下や500MHz以上では損失があるというBPFの特性を備えていることが分かります。(緑色の線)ポートAから見たSWRなどの特性を測定したのが次の図です。144MH帯用のコネクタと1200MHz帯用のコネクタの先には50Ωの終端抵抗を接続していますので、430MHzでSWRが1.0近傍になるのは当然として、160MHz以下や740MHz以上の周波数でもSWRが1.0近傍になっています。(SWRは赤色...トリプレクサでスプリアスが低減できるか?

  • JRL-3000Fを修理しょうとしたら・・・

    11月20日に壊れたリニアアンプ(JRL-3000F)を修理するつもりで、ネジを外してみました。筐体の側板と、内部にある両側のアルミ板を取り外したところ、ご本尊の終段部が見えるようになりました。1枚の基板にFET(2SK410)が一列に8個並んでいます。1枚の基板に2つのPAが搭載されていて、左右に2枚の基板が搭載されています。1つのPA部(250W)の回路は次のようになっていて、プッシュプル回路が2パラ(4つのFET)で構成されています。1kWを得るために4つのPA部を合成するようになっています。故障の症状は、電源投入後PAスイッチを押すとIdが約50A流れ、Vdが0Vになり、アラームが表示されるというものなので、4つあるPA部のどれか1つが壊れているんじゃあないかと目星をつけていました。4つのPA部に...JRL-3000Fを修理しょうとしたら・・・

  • スプリアス低減の実験(オープンスタブ)

    IC9700とIC705に共通な165MHzのスプリアス(約-63dBc)は、同軸ケーブルで作った1/4波長オープンスタブで低減できるのではないかと思って実験してみました。まず、手持ちのNコネクタ付同軸ケーブルを、VNAuhfのポートAとポートBに間にT型コネクタで接続して、165MHzでS21が最大になるように少しづつ切り詰めていきました。コネクタの先端から同軸のカット部までの長さは365mmで165MHzの1/4波長となりました。(同軸ケーブルはCLF240で、誘電体は発泡ポリエチレン製)このようにして作った同軸ケーブルとT型コネクタを30dBアッテネータとスペアナ入力の間に接続して、接続する前と接続した後で165MHzのスプリアスが、どの程度低減するのかを比較してみました。結果は、全然変化なし・・・...スプリアス低減の実験(オープンスタブ)

  • IC9700に430MHz帯用リニアを接続して

    IC9700にリニアアンプを接続してスプリアスを測定してみました。IC9700の出力設定を5%にするとTAJFUN(リニアアンプ)の読みが202Wになりました。この時、Bird43の読みもほぼ200Wでした。この時の30MHzから530MHzのスプリアスと400MHzから3GHzのスプリアスを示します。法令の基準を超えるスプリアスが低域側に2つ、高域側に4つ存在します。リニアアンプの電源をOFFにして、20dBアッテネータを取り外して測定した時の画像を以下に示します。リニアアンプをOFFにした時でも、法令の基準を超えるスプリアスが低域側に2つと高域側に2つあることが分かります。これらの測定結果から、リニアアンプを接続することによって生じているのは、1.3GHzの第3次高調波だけであるということがわかりまし...IC9700に430MHz帯用リニアを接続して

  • IC-706に430MHz帯用リニアを接続して

    足の怪我が回復してきて、リニアアンプのような重量物を持ち上げることができるようになったので、IC-706に430MHz帯用リニアアンプ(スロバキア・vuhelectronics社製TAJFUN1000)を接続してみました。まず、知人からバード43用の430MHz帯に適合するエレメント(500D)を借りているので、これを使用してTAJFUNの表示とBridModel43の表示の差異を調べました。結果は次のように差異は5%以下なので、TAJFUNのデジタル表示を信用しても良さそうです。(測定に使用した30dBアッテネータが300W仕様だったので、測定は200Wまでにしました。)IC705の設定が40%といういうことは4Wであり、このときリニアアンプの出力が200Wということは、ゲインが50倍=17dBというこ...IC-706に430MHz帯用リニアを接続して

  • QucsStudioで設計するローパスフィルター

    昨日に続きQucsStudioを使って、今日は430MHz帯用のローパスフィルターを設計してみました。500Wリニアアンプの後段に設置することを念頭に置いています。机上の空論とならないように、実際に製作し易いように配慮しました。QucsStudioには、カットオフ周波数やフィルタのタイプなどを入力すると、シミュレーションモデルを自動的に生成してくれるツールが付いています。チェビシェフ型3次ローパスフィルターとし、カットオフ周波数は600MHzとしπ型回路としました。作成された回路と、そのシミュレーション結果を示します。第3次高調波(1305MHz)は23.9dBに、第5次高調波(2.175GHz)は37.5dBにそれぞれ減衰されることになります。しかし、435MHzにおけるS11は-16dBなので、SWR...QucsStudioで設計するローパスフィルター

  • qucsStudioで設計するノッチフィルター

    430MHz帯のQROを予定しています。購入したリニアアンプを接続してのスプリアス測定は未だ実施していませんが、430MHz帯のアマチュア局の場合、スプリアス領域の許容値は-70dBcなので結構厳しいのです。スプリアスが発生するとすれば、奇数次高調波で、その中でも3倍高調波(435*3=1305MHz)が一番強いと想定されます。そこで、実際に製作するかどうかは別として、スプリアスを除去するためのノッチフィルターを、とりあえず設計してみました。ノッチフィルターは減衰特性が急峻なので、特定の周波数だけ阻止するには最適です。1/4波長オープンスタブは、ノッチフィルターとして動作することが知られています。そこで、今回は、qucsStudioという高周波回路用のシミュレータを使って設計しました。qucsStudio...qucsStudioで設計するノッチフィルター

  • Kindle Unlimited

    大晦日の夜、TVは一切見ず、もっぱらPCでネットサーフィンをして過ごしました。ちょっと前から高周波回路シミュレータQucsStudioに興味があって、これを使いこなすためにネット動画などを見て学習していました。そんな時、本を買おうかな・・・という気持ちがふと湧き上がりました。早速Amazonで注文しようかと思ったのですが、大晦日に注文してもいつ配達されるか知れたものではありません。Amazonのページを良くみると「Kindle版は無料」とあります。無料というのには色々条件がありますので、そのまま鵜呑みにするのは危険です。KindoleUnlimitedの30日間無料体験というのがあったので、早速これを申込みました。このサブスクの月額料金は980円なので、毎月購読しているCQhamradioよりも安い!もう...KindleUnlimited

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