▼山の【ひとり画ってん】焼岳のはなしです。▼【概略説明】上高地の西南にそびえる焼岳は、噴火活動によって山肌が焼けただれているような、赤褐色をしている山。いまもそこかしこから湯気が立ち、山頂近くの噴気孔は硫黄がべったりと着き、ものすごい硫黄臭をただよわせています。南峰と北峰に分かれていますが、南峰は登山禁止になっていて、登れるのは北峰だけ。焼岳は安土桃山時代の1585年(天正13)以来記録に残る活動が100回を越すといいます。あたりは昔から、火山活動によって硫黄のにおいが強いのか、『信府統記』よいう本によれば、飛騨側ではかつて硫黄岳と呼んでいたそうです。江戸時代後期の1858年(安政5)の噴火のあと、1911年(明治44)には22回にのぼる小爆発がありました。さらに1915年(大正4)6月の大爆発では東側に...山の【ひとり画ってん】焼岳のはなし