▼山の軽口ばなし「奥武蔵入口・天覧山と能仁寺」
【概略文】埼玉県奥武蔵入口に天覧山という標高197mばかりの山があります。天覧山から多峯主山(とうのす)、巾着田(きんちゃくだ)のコース。天覧山とは1883年(明治16)、明治天皇がこの山に立って陸軍の大演習を統轄監督したことによるといいます。この山はもともと愛宕(あたご)権現をまつってあり、古くは愛宕山と呼んでいたということです。江戸時代、五代将軍綱吉が病気になった時、生母である桂昌院が南ろくにある能仁寺に祈願したところ、綱吉の病気が全快したのです。桂昌院は、そのお礼に山中に十六羅漢像を献納したといいます。山頂近くには鏡岩・獅子岩など大岩が露呈していて、「天覧山の勝」として埼玉県の名勝に指定されているという。南麓の能仁寺は1868年(慶応4)の飯能戦争(彰義隊の系統である渋沢精一郎を首領とする振武隊と官...▼山の軽口ばなし「奥武蔵入口・天覧山と能仁寺」
2024/07/09 10:50