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2019/07/19

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  • 書評:中山七里著、御子柴礼司シリーズ1~6(講談社文庫)

    『作家刑事毒島』シリーズですっかり中山七里に嵌まってしまい、次は御子柴礼司シリーズを一気読みしました。文庫化されているのは5巻までの『贖罪の奏鳴曲』『追憶の夜想曲』『恩讐の鎮魂曲』『悪徳の輪舞曲』『復讐の協奏曲』。3月末に発売されたばかりの最新刊『殺戮の狂詩曲』は単行本。本シリーズの主人公・御子柴礼司は、本名を園部信一郎といい、14歳のときに近所の5歳の少女を殺して切り刻み、切り取った頭や四肢をポストや賽銭箱の上などに置いたことから〈死体配達人〉として全国を震撼させ、関東医療少年院に入ります。そこで新しい名〈御子柴礼司〉を得て、そこでの出会いをきっかけに贖罪のために生きることを決意し、猛勉強をして司法試験に受かり、弁護士として活躍するようになります。ただし、法外な弁護士料を要求する〈悪徳弁護士〉として名を...書評:中山七里著、御子柴礼司シリーズ1~6(講談社文庫)

  • 書評:中山七里著、『作家刑事毒島』&『毒島刑事最後の事件』(幻冬舎文庫)&『作家刑事毒島の嘲笑』(幻冬舎)

    松岡圭祐と同じくらい多作で知られている中山七里の作品を始めて読んでみました。『作家刑事毒島(ぶすしま)』シリーズは、捜査一課の刑事でありながら作家を兼業する毒島真理の鋭い舌鋒と洞察力によって事件解決に至る短編から成ります。シリーズ第一作『作家刑事毒島』では、警視庁捜査一課の新人刑事・高千穂明日香が刑事技能指導員の毒島真理に事件についての相談を持ち掛け、彼の傍若無人ぶりに振り回されながら、着実に事件を解決していくというストーリー構成です。容疑者として登場するのは、新人賞受賞したばかりの作家や受賞後の二作目をなかなか出せない作家、あるいは作家になりたくて様々な賞に応募し、一時落ちし続けて、自分が落ちるのは陰謀だと思い込む人など、出版界の影に跋扈する大いに勘違いした人々。彼ら彼女らに対して毒島はまったく容赦がな...書評:中山七里著、『作家刑事毒島』&『毒島刑事最後の事件』(幻冬舎文庫)&『作家刑事毒島の嘲笑』(幻冬舎)

  • カミュ著、宮崎嶺雄訳、『ペスト』(新潮文庫)

    アルベール・カミュの『ペスト』は近代フランス文学の代表作の一つで、作者名と題名は知っているものの、実際に読んだことはないという方は少なくないのではないでしょうか。少なくとも私はその一人で、この度、電子書籍の安売りがあったので『異邦人』と共に購入し、ようやく実際に読んでみました。アルジェリアのオラン市で、医師のリウーが鼠の死体を発見するところから始まる本作品は、その題名の通りペストがいかにやって来て、またいかに去って行ったかを語ります。その語り口は淡々としており、非常に鋭い観察眼がいかんなく発揮されています。ペスト自体に対する恐怖もさることながら、街が封鎖されてしまうことで余儀なくされる別離やさまざまな不便さと、それによる人々の緊張・不安・焦燥、親しいものを失くす悲しみ、そして、時と共に諦めにも似た慣れなど...カミュ著、宮崎嶺雄訳、『ペスト』(新潮文庫)

  • 書評:松岡圭祐著、『高校事変 13』(角川文庫)

    『高校事変13』では、これまでのシリーズの主人公・優莉結衣が大学生となったため、その妹の凛香が高校生となって活躍します。常に姉を意識して自分の至らなさ・ふがいなさに悔しい思いをしながらも、以前に比べて世を拗ねて不貞腐れた感じが少なくなっています。ストーリーは、高校入学を控えた凛香が江東区の閑静な住宅街にある神社で同年代の少女・杠葉瑠那と会うことから始まります。瑠那は結衣や凛香同様、平成最大のテロ事件を起こし死刑となった男の娘。しかし、本人はそのことを知らずに養父母に育てられたらしい。凛香はただ、彼女に親切心(?)警告をするつもりだった。優莉家の異母兄弟たちは互いに連絡を取り合うことを制限されているのですが、凛香と瑠那は偶然(?)同じ高校に通うことになり、特例が認められます。一方、巷では女子高生が次々と失踪...書評:松岡圭祐著、『高校事変13』(角川文庫)

  • 書評:今野敏著、『署長シンドローム』(講談社)

    『隠蔽捜査』でおなじみ竜崎伸也が大森署を去った後、新署長となった藍本小百合の活躍を描くのが本作『署長シンドローム』です。藍本小百合は、誰もが見とれてしまうような美貌の持ち主で、ほんわりとした口調と笑顔で謎の説得力を発揮する面白いキャラです。美貌とほわっとした口調に隠れがちですが、実は楽観的なばかりでなく、物事の本質を鋭く見抜き、要所を抑えて、お偉いさんも含めた周囲の人たちを正しい方向へ導くやり手です。彼女のせいで、大森署は何かとお偉いさんの視察を受けることになり(彼女に会いに来る口実)、竜崎署長時代とは違う日常が繰り広げられます。署長のキャラの違いで、だいぶ違うストーリー展開になっていますが、普通に面白い今野小説でした。Amazonで購入する。Hontoで購入する。にほんブログ村安積班シリーズ書評:今野敏...書評:今野敏著、『署長シンドローム』(講談社)

  • 書評:今野敏著、『天を測る』(講談社)

    『天を測る』は今野敏初の幕末歴史小説です。彼の歴史小説と言えば、『サーベル警視庁』シリーズがありますが、警察小説の明治版という感じで、これまでの作品とかけ離れているわけではありませんでした。しかし、この『天を測る』は、描かれる時代が違うばかりでなく、主人公の職業が測量方というテクノクラートであるところが異色です。幕末というと、西郷隆盛や新選組など薩長側か新選組をはじめとする幕府側のいずれかの視点で描かれることが多い中で、『天を測る』は、算術と測量の腕を買われて幕臣にまで取り立てられ、2度も渡米し、明治維新後もテクノクラートとしてほぼ同じ仕事を続けた小野友五郎を主人公としているため、幕末の動乱が遠景に過ぎないところも異彩を放っています。この小野友五郎から見た福沢諭吉や勝麟太郎(勝海舟)像も非常に興味深いです...書評:今野敏著、『天を測る』(講談社)

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