ムズい〜。 はじめての古文書教室 作者:天野 清文,実松 幸男 天野出版工房 Amazon
古文書の翻刻をする練習に使ってたので、中身はあまり頭に入ってこず。 秀吉の平仮名が読めないのと元就の手紙が長い…。 戦国武将の手紙を読む: 浮かびあがる人間模様 (中公新書 2084) 作者:小和田 哲男 中央公論新社 Amazon
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ムズい〜。 はじめての古文書教室 作者:天野 清文,実松 幸男 天野出版工房 Amazon
古文書の翻刻をする練習に使ってたので、中身はあまり頭に入ってこず。 秀吉の平仮名が読めないのと元就の手紙が長い…。 戦国武将の手紙を読む: 浮かびあがる人間模様 (中公新書 2084) 作者:小和田 哲男 中央公論新社 Amazon
『「実際に思い出話がしたくても出来ない人もいるんですよ。あなたたちはそうではない。だから実会いに行ってください。自分の足で、ね」』 伝言猫がカフェにいます (PHP文芸文庫) 作者:標野 凪 PHP研究所 Amazon
だいぶ内容を忘れかけていたので、元旦に集中的に再読。 おおまかで平易な説明なんだろうけど、素人にはとてもわかりやすい、仏教の変遷がまとめられた本。 『「昔からの経典に書かれていなくても、理屈に合っていてお釈迦様の教えとしての整合性があるならばそれは正しい仏教の教えだ」』 江戸時代に「加上の説」に辿り着いた富永仲基が凄すぎ。 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した 作者:佐々木 閑 NHK出版 Amazon
『包丁一式、質に入れるのがだめで、こつこつ貯めた金子なら使ってもいいなんて、誰が決めたんです』 ホンマソレ…。 『おのれの浅はかさゆえに二人が死に、今また佐吉も死のうとしている。御内儀の余生こそ、地獄じゃないかね』 とも言えるし、それでも命があってこそとも思う。 ねこだまり 〈猫〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫) 作者:宮部 みゆき,諸田 玲子,田牧 大和,折口 真喜子,森川 楓子,西條 奈加 PHP研究所 Amazon
時間がかかったけど、読了。でもホント、終章のまとめだけ読んでも難しい。 教科書だな、この本。 荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで (中公新書) 作者:伊藤俊一 中央公論新社 Amazon
イメージする赤松円心とはちょっと違うなぁ、と。 『「いまは時が流れている。眺めているだけでは、その流れは見えぬと思う。どこかで、流れに身を投じることだ。でなければ、時に置き去りにされるだけだ」』 悪党の裔(下)-新装版 (中公文庫 き 17-13) 作者:北方 謙三 中央公論新社 Amazon ランキング参加中読書
こういう志ってあるかな?どういう心境だろう。 『「天下を取れるとは思っておらぬ。そのために無理もしたくない。ただ、天下を決する戦をしたい。この赤松円心が、天下を決したい」』 悪党の裔(上) 新装版 悪党の裔 新装版 (中公文庫) 作者:北方謙三 中央公論新社 Amazon ランキング参加中読書
『「まぁそこにぬい殿のような人が現れて あの家が一気に明るくなった」』 そういう人っているよねー。 そして『当方滅亡!』 遂にここまで来たかー。 新九郎、奔る!(14) (ビッグコミックス) 作者:ゆうきまさみ 小学館 Amazon ランキング参加中読書
力の論理〔強いか弱いか〕、利益の論理〔得か損か〕、価値の論理〔正か不正か〕の三軸はなるほどね、と。 つまるところ、秀吉が圧倒的な利益配分者になったことが、逆に言えばそういう存在になるまでは足利将軍家は命脈を保ち得られたのだと理解。 足利将軍たちの戦国乱世 応仁の乱後、七代の奮闘 (中公新書) 作者:山田康弘 中央公論新社 Amazon ランキング参加中読書
優しい世界。 ただやっぱり父上はコレ、錯乱してるよ…。 『「人を見下す野郎だっていずれ焼かれて骨になるって笑っていれば、俺はどうってこたねえ。」』 『「でんでん太鼓を鳴らせるようになったら、そこから先の退屈は手前のせいでっせ」』 木挽町のあだ討ち 作者:永井紗耶子 新潮社 Amazon
そうきたかー。 『「猫が癒し?そんなアホな。猫はなんにもしてくれませんよ。ただそこにいて自分の好きなことしてるだけです。」』 猫を処方いたします。 (PHP文芸文庫) 作者:石田 祥 PHP研究所 Amazon
写本などから見て、「(制定から)少し後の時期の幕府関係者の目からみても修整を要するものだった」ってのが、面白い。 あと、明治期の憲法論議にも引っ張り出されたり、果ては原題の改憲論議にも御成敗式目を持ち出しての意義づけを行おうとする学者がいるってことに、ちょっと衝撃。 御成敗式目 鎌倉武士の法と生活 (中公新書) 作者:佐藤雄基 中央公論新社 Amazon
近年は、「幕府を滅ぼすつもりはなかった信長」というのが完全に主流なんですかね。 『ここから信長は、公儀に見捨てられた超大国大名として、天下にぽつんと取り残された。このため、暗闇の中を手探りで進まざるを得ない環境に置かれた』 『信長は、拠り所とする天下の大義のために死に物狂いで強豪たちと戦ってきたが、足利義昭から見限られ、敵だけが残った』 そして、これだけ実態のない「手取川合戦」を、一次資料・二次資料から抽出して比較する内容に、唸らされた。 謙信×信長 手取川合戦の真実 (PHP新書) 作者:乃至 政彦 PHP研究所 Amazon
久しぶりに読んだ、ライトな感じの歴史系の新書。 著者の推論には概ね違和感ないが、この本の中でもあるところでは写しだけしか現存しないけど信用できる文書だとか、別のところでは写ししか現存しないから偽書だとか言ってて、こういう議論って噛み合わず難しいよねーと。 印象に残ったのは、「『吾妻鏡』に対する批判的態度が、つねにその裏を読むことのみに追われ、執権政治確立への過程を、逆にすべて北条氏の悪辣な陰謀の成功の連続としてのみ説きつくそうとする傾向を生んだとすれば、それもまた、けっして正しくはない」 陰謀の日本中世史 (角川新書) 作者:呉座 勇一 KADOKAWA Amazon
個々の部分部分で様々な感想があれど、『史学』って面白い。 「『吾妻鏡』の個々の記述をそのままに解釈することは危険であろう。『吾妻鏡』編纂時の意向、すなわち後に得宗家と称される北条惣領家(中略)の正統化という目的のなかで編纂されたという特性も考えるべきである。(中略)もっとも、その解釈の違いが『吾妻鏡』を読み解く面白さでもあるのだが。」 あと、庶流から家を継いだ義時・泰時・時頼が、それぞれタイプは違えど、やっぱり実力者なんだなと思う。 鎌倉殿と執権北条130年史 (角川ソフィア文庫) 作者:岡田 清一 KADOKAWA Amazon
北条氏の最後の重鎮ですかね。 得宗に媚びない「憮民」の思想を時頼に薫陶した政治家。 『しうの仰なりとも、よその人のそしりをえ、人の大事になりぬべからん事をば、いかにもよくヽ申べし。それによりて、かんどうをかぶらんは、くるしかるまじきなり。』 北条重時 (人物叢書) 作者:森 幸夫 吉川弘文館 Amazon
北条時頼が廻国したのが史実かどうかという結論は置いておいて。 引用されている豊田武氏の『伝説となるには必ずそこに何らかの理由にあるのであって、伝説もまた歴史である』という言葉に、とても賛同。 廻国は史実ではないという立ち位置から、何故北条時頼の廻国伝説が室町初頭には生まれていたのか、という考察が読みたかったなと。 あと、松島寺・立石寺・象潟蚶満寺と、津軽護国寺以外は松尾芭蕉と足跡が被るのは、なんか意味ないのかなぁ。 執権時頼と廻国伝説 (歴史文化ライブラリー) 作者:佐々木 馨 吉川弘文館 Amazon
ちょっと読んでてしんどくなる物語。 『人に喜ばれ、待望され、役に立つ。人の生甲斐とは、結局のところそれに尽きる。生は自分のためのものだが、他者の存在がなければ、自分の姿すらしかとは掴めない。』 曲亭の家 (ハルキ文庫 さ 29-1) 作者:西條 奈加 角川春樹事務所 Amazon
この時代の文献が少ないせいで、北条氏のパーソナリティって見えないなぁと思う。 吾妻鏡でものすごく持ち上げられた評価か、太平記でものすごく貶められた評価かの両極端ってイメージ。 北条氏の時代 (文春新書) 作者:本郷 和人 文藝春秋 Amazon
『北条氏と三浦氏の対決は、数十年の歴史のなかで、宝治元年六月五日の一日だけ、しかも、たった六時間に過ぎなかった』 と言うには、北条経時が亡くなってから宝治合戦に至る流れが『三浦一族内の好戦派勢力に引きずられ』ただけでは急すぎて、腑に落ちないなぁと。 北条氏と三浦氏が一体、と言うより、ただただ山本耕史もとい三浦義村の政治性と存在感が際立っていただけな印象。 天候・時刻記載がある記事が原史料があると見なす読み方は、参考になった。 北条氏と三浦氏 (2) (対決の東国史 2) 作者:高橋 秀樹 吉川弘文館 Amazon
これは小説なのかな? 『やっとみつけた棺に遺体をおさめ、指令部の一室にささやかな祭壇をしつらえた。尊い死を送るのに、飾るべき花もなかった。』 日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日 作者:半藤 一利 文藝春秋 Amazon
『結果』を知った立場から読むと、後半の対談が面白すぎ。 東大教授と作家が拓大教授をやり込めてるが、後に英語版の独白録が見つかり、正しかったのは拓大教授だという。 権威も肩書きもあてにはならないことを、見事に著した良書。 昭和天皇独白録 (文春文庫) 作者:寺崎英成,マリコ・テラサキ・ミラー 文藝春秋 Amazon
とても読みやすくて理解しやすい。 どの人物も毀誉褒貶あって(こぼればなしで出てくる司馬遼太郎含め)誰かに偏って理解しようとするとバランスが悪いのと、明治維新~日露戦争前を美化するのも危ないなと改めて思う。 それにしても、暴走して敗戦に導いた者共が、責任を取らず感じもせず、なに食わぬ顔で戦後生きていたことに暗澹たる気分。 昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー 671) 作者:半藤 一利 平凡社 Amazon
ライトな新書だなと思ったら、あとがきの著者の想いを読んで納得。この人の書く、小難しい版も読んでみたいな。 幕府という概念もない、もしくはあっても一般的でない当時、同時代の人達にとって統治体制ってどう捉えられていたんだろうと、最近とみに思う。 あと歴史の事象のひとつひとつが、どれだけ意図・意思を持ってやったことなのかとか。 「もし北条氏が望めば、いくらでも高い位に就くことは可能だったでしょう。つまり、そこには北条氏の明確な意志があったと考えるべきです。」 「他人を信用できない自力救済の世界を生き抜いてきた武士が信じられるものとは何だったのか。それが命がけで利害を共有し、対面で信頼を伝え合う、一対…
三谷幸喜が藤原仲麻呂と言ったので読んでみた本。 藤原仲麻呂にも奈良時代にも興味が薄く、教科書レベルの知識しかなかったから、感想は山ほど。 × 藤原仲麻呂の乱 → ○ 孝謙上皇の乱 中臣鎌足が中大兄皇子の腹心 → 仲麻呂が盛った 藤原氏ブランドを高めた立役者 等々、歴史書とは勝者の物語なのねということがまざまざ。 算道に明るく合理的、先進性もあって実行力のある政治家なんだけど虚栄心が強い、頭がキレるけど嫌われ者タイプ? 「政権確立期には、儒教理念に基づく民の生活安定や負担軽減を志向する仁政を行っていた」が「私的な側面が強くなって」しまったっていうのが、ほんと文字通りなのかな。 正直、馴染みのない…
こないだの人物叢書『北条時頼』でも思ったんだけど、北条重時ってそんな有力者だったんだな。 北条時房といい、歴史上の知らないキーマンがまだまだいるなー。 あと、革新部分も解説として読みたかったな、と。 宝治合戦 北条得宗家と三浦一族の最終戦争 (朝日新書) 作者:細川 重男 朝日新聞出版 Amazon
週刊少年ジャンプの「逃げ上手の若君」とちょうどの発刊タイミングは、たまたまなんですかね? とても分析的な歴史研究な箇所もあって、こんな本もあるんだという感想。 名もなき無数の北条一族が抵抗活動をしてた様をありありと感じる。 中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 (中公新書) 作者:鈴木由美 中央公論新社 Amazon
頭がお飾りになっていく形骸化と、中世の分割相続の文化と、足利義満以来の同族対立を煽る大名統制の成れの果てって感じ。 同時代の観察者の視点での応仁の乱というのが、とても新鮮で面白い。 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 作者:呉座勇一 中央公論新社 Amazon
今日は溜まってた&止まっていた読書に集中day。 里見氏が転封・滅亡したせいか、千葉の歴史って文献が全然ないんですかねぇ。 それにしても、堯舜から名前をいただくって、大それた人だなと。 また最近の研究で戦国時代も、鎌倉公方―関東管領を維持する前提のスキームの中でパワーゲームが繰り広げられてたことがわかって、とても興味津々。 里見義堯 (314) (人物叢書新装版) 作者:滝川 恒昭 吉川弘文館 Amazon
随分「鎌倉殿の13人」にリンクする内容の本だなと思ったら、著者は時代考証で関わった人なのね。 途中で不祥事発覚して降板したみたいだけど。 それにしても、三浦義村(山本耕史の顔と筋肉しか浮かばない…)の一貫した北条義時への協力姿勢が不思議というか不可思議というか。 頼朝と義時 武家政権の誕生 (講談社現代新書) 作者:呉座勇一 講談社 Amazon
引き続き、歴史系の新書で「観応の擾乱」を通読。 結局対立は、恩賞分配を適切に処理できなかった師直を直義が排除しようとしたのがきっかけってコト!? 鎌倉末期から続く混沌の室町時代(そこが好き)らしい戦乱だなと改めて思う。 観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書) 作者:亀田俊和 中央公論新社 Amazon
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』から派生して、もう少し後の世代の『北条時頼』を手にとって、2日で読みきる。 小学生の頃に読んだ謡曲「鉢木」のイメージだけがずっとあり興味だけはあったけど、改めてその生涯をじっくり読んだのは初めて。 宝治合戦と、今も昔も裁判の迅速化と公正化なのかな、と。 北条時頼 (人物叢書) 作者:高橋 慎一朗 吉川弘文館 Amazon