ぽつり、ぽつりと、詩を紡ぐ。 やさしかったり、残酷だったり、今日もわたしは、詩を紡ぐ。 随筆も書きます。 ことばが大好き。
泳いでも泳いでもたどりつけないたどりつきたくない海の果てで人魚とイルカは 果てしない物語に耳を傾ける
引き分けのままにしておくなにもかもラベンダー畑に陽が落ちるから
失うものさえ失ったわたしはあまりにも軽くて重力に逆らってしまいそう
風にポテトチップスが舞う予感わたしはなにかを待っている
やさぐれた心の持ち主が 悪戦苦闘しているささくれ
その人の名前を耳にしたときに気づかなかったわたしの愚かさを責めるのは月の満ち欠けに文句を言うようなもの
心臓がむき出しになる血が流れるわたしは感じるあなたには見えないわたしの血液
手紙を書くように詩を書いてあなたへの別れを告げる; 「夜と太陽と昼の月を忘れないでねそれらはそこにあることを見えないことはないことではないことを忘れないでね」
あなたもわたしももはや切り口の黄ばんだ果物
日が終わる終わっていくのは他にもあるけれど今日だけは気づかないふりしてみる
ばらの花おひたしたお茶をひとり飲む午後にあなたの肌をなつかしんでみるけれどそれは既に遠い過去の記憶のようでいつか終わるならそれは今でもいいかもしれないそれは今…
個人主義は自分勝手とは違うとあなたに言えずに シーツを整える
なにもかも永遠であるような気がしていたのにあれはあの日限りの夕陽
幾千の想いを風に運ばせるあなたもわたしも知らない場所へ
ことばの裏の裏の裏をめくったら「嘘をつくな」と書いてあった
これは愛なんかじゃなくて性交だと断言できたら解放されるのだろうか?解放されたいのだろうか?束縛しているのだろうか?どちらがどちらを?
いつまで一緒に暮らすかわからないからとうとうあなたの家に置けなかった 鉢植え
誰とでも暮らせる女ということは誰とでも別れてしまうということなのか
羽を広げたきり飛ばないでいるのもいいかもしれない ひとりっきりの午後には
ため息をついたのはあなたなのか星なのか
かなしみを飲み込みながらかなしみに飲み込まれとうとうかなしみに溺れる
比喩でなくジグソーパズルをしてみれば遊びはいつか終わると知ってしまった
残酷ねわたしが泣けば抱きしめる その優しさに泣いているのに
鼻をかむしぐさ靴下脱ぎ捨てるしぐさどれもが日常となってゆく
柔らかい皮膚には硬い毛があるあなたの本質をついてる頬
長ければいいってわけではないけれどかきよせるあなたのために伸ばしておきたいような髪
しあわせということばをつかわずにしあわせであることのしあわせ
一粒の果実をわけあう夕暮れにわけあえるものを数え上げてみよう
耳元であなたが何か囁けばまた新しい詩が生まれる
からまった手足を振りほどいたりまた巻きつけたり世界中の恋人たちの朝
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