一年の早き体感粽買う金澤ひろあき※祇園祭が近づいています。昨日は籤取りがありました。去年の粽(ちまき)が古びて。でも一年、無病息災で働いてくれたのかな。粽
網をうつ鴨川の音空高し金澤天紫冬めける風音網をうてる音※鴨川、荒神橋付近で、投げ網をうっている人を見ました。こんな街中で漁をしているんですね。網をうつ
フリー句(自由連句)「鵜の群れに」の巻鵜の群れに白鷺混ざり空隠す青島巡紅*四条罧原堤にて空高し等間隔のカップル達金澤ひろあき缶ビールカップ麺麺食べ流星雨巡紅神の旅空に残したメッセージひろあき真夜中の琵琶湖を巡るマグナかな巡紅*アメリカンタイプの250ccバイク百物語最後の蝋燭消す前にひろあき夜明け前足は西向き目は東巡紅ふかふかふとんタワマンの最上階ひろあき二度寝して休む口実水の泡巡紅予測もしない本能寺の変ひろあき気まぐれを奇跡と呼ぶか人の子よ巡紅四人の証言が微妙に違うキリスト伝ひろあき審判の誤判断は後残る巡紅勝ち越しがかかる一番土俵際ひろあき酒飲めば笑いが残る溝落ちて巡紅お神楽の天狗も獅子も赤ら顔ひろあき運ばれた記憶なしに病室巡紅カーテンを開けば紅葉始まってひろあき寝る前の木星はまだ東の空巡紅クライマック...フリー句(自由連句)「鵜の群れに」の巻
おもしろい本 ジェフ・フレッチャー 「SHO TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男」 タカ大丸訳 徳間書店
おもしろい本ジェフ・フレッチャー「SHOTIME大谷翔平メジャー120年の歴史を変えた男」タカ大丸訳徳間書店金澤ひろあき2023年前半のスポーツ界で一番注目を集めたのは、WBCの日本チームだろう。ふだん野球に関心のない者も、熱心に試合を見ていた。ヌートバー、万波、周東など、一部ファンしか知らなかった選手が、あっという間に有名になった。その中でも一番注目されたのは、大谷翔平選手だった。過去のWBCに、名選手イチローが出た時は、野球ファン以外の者が注目するという現象は起こらなかったのだが。大谷翔平は日本に居た頃すでに、日本ハムで投手と打者の二刀流で活躍し、メジャーリーグに挑戦した。そしてエンゼルスという、日本人にはあまりなじみのなかった球団に入った。メジャーリーグで二刀流が通用するのかという疑問の声もあったが...おもしろい本ジェフ・フレッチャー「SHOTIME大谷翔平メジャー120年の歴史を変えた男」タカ大丸訳徳間書店
フリー句(自由連句)「パスワード」の巻パスワード変更残暑消えていた金澤ひろあき第一バイオリンが暗雲打ち消す雷青島巡紅*四季、夏、ヴィバルディ。外野ではコオロギ合奏しているよひろあきバイバイにアディヨスアスタラビスタと応じる巡紅富士に初雪カレンダー薄くなるひろあき桜は雪に溶けてくれとは言ってない巡紅なごり雪花と重なる駅に立つひろあきクッキーどちらが美味しいか言いあぐねる男の子巡紅乳牛の搾りたてから即バターひろあき幼児笑み父母も笑む交差点巡紅椰子の影時の止まったタイの寺ひろあき兵士らの望郷の念残る石造の教会巡紅また迷子異界の入口地図にないひろあき母の吹くシャボン玉追う父と子と巡紅ブランコを漕ぐ扉開く如ひろあき明日の壁越える為には策より寝る子巡紅勝負を楽しむ者が花を得るひろあき咲く花は散ることも知る雨の降る巡紅...フリー句(自由連句)「パスワード」の巻
天紫の日記秋半ば金澤ひろあき10月8日、大阪天満宮、浪速芭蕉祭へ。午前中は天満宮の繁昌亭で子供落語会。「つる」「七度狐」等きく。創作落語、英語落語もあり、才能に驚く。さすが大阪の話芸。午後から天満宮。参拝の後、連句会。秋半ば鈴授かるや天満宮天紫背中よりかしわ手響く秋半ば秋の一日笑いで始まる大阪天神帰りは秋雨笑うた後の大阪天紫の日記秋半ば
フリー句(自由連句)「解いたら」の巻解いたらもう結べない彼岸花青島巡紅真顔もどこか抜けてる案山子金澤ひろあきゴイサギが自己暗示解く橋の下巡紅飲み会の約束あったとそそくさとひろあき対岸の古城偲ぶ月明かり巡紅亡霊のお告げに悩むハムレットひろあき大統領の難敵いつも総入れ歯巡紅*ジョージ・ワシントンは大統領になる前から総入れ歯でいつも不快だった故障者リストからメジャーへと復帰せよひろあき岩の上波濤の狙う鵜一羽巡紅大阪湾迷子の鯨見つかってひろあきガチャガチャとおみくじは違います巡紅懸想文からくり人形運び来るひろあき電線にたわわに実る雀かな巡紅舌なめずりをして見ている猫ひろあき空を噛む蛇の口背に蛙跳ぶ巡紅タックルをすり抜けトライ逆転へひろあき雁が飛ぶ互いに握手この野郎巡紅不発弾詰まって弾の出ぬ鉄砲ひろあき有るもの無い...フリー句(自由連句)「解いたら」の巻
2023年10月京都童心の会通信句会作品(追加版)この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1私も色々とありまして老友のつぶやきが葉書を埋め尽くす2近所のスーパーへも車酷暑から逃れる3ちらし寿司とざるうどんセットウィークデイの定職に目を細める4甘さ滴る「豊水」の猛暑見舞い5お元気ですかと励ましの句報に勇気が湧く6明日は久々のゴルフさてどれだけ飛ぶのやら7大輪の朝顔嬉しそうに灼熱の太陽にご挨拶8今日も運試しソリテリアの上りに賭ける9待ちわびし旧友の集いまた一人検査入院10定例句会に間に合わせ絞り出す十句11手の中の星の曲線12雨の匂い分析する秋空13電車の揺れ逆光ミラーマン14あいうえおささくれ呑んだくれ15鉱物考タイムマシンの構造16西陽乗...2023年10月京都童心の会通信句会作品(追加版)
菊を供える金澤ひろあき菊供え小さな幸を手に包むひろあき京都四条大宮上がる延命地蔵尊にて菊を供える
さんしょ182号を読んで金澤ひろあき子供のころは三十度になると暑いと感じていました。今、夏の酷暑のせいで、三十度が涼しく感じます。暑さのせいで山火事が起こりやすくなり、ハワイでは古都が丸焼けになる事態も。蚊がいない世界沸騰化じわり杉山朝子異常気象で「世界沸騰」という語も聞かれるようになりました。生き物すべての存在が危ういのです。暑すぎて蚊も出て来ない夏。そのぶん蚊は、秋に大暴れしています。「じわり」というより、「どかん」という感じです。私達の生存を危うくするものを、わかりやすい言葉で詠んで世の中に伝える。口語俳句は、こういうこともできるのですね。平気だよアスファルトの隙間から咲いた花山口美代子アスファルトの割れ目で生きている草や花。けっこうあるものです。種類も多い。例えば紫蘇や百合、ねこじゃらしなどもあり...さんしょ182号を読んで
2023年10月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1私も色々とありまして老友のつぶやきが葉書を埋め尽くす2近所のスーパーへも車酷暑から逃れる3ちらし寿司とざるうどんセットウィークデイの定職に目を細める4甘さ滴る「豊水」の猛暑見舞い5お元気ですかと励ましの句報に勇気が湧く6明日は久々のゴルフさてどれだけ飛ぶのやら7大輪の朝顔嬉しそうに灼熱の太陽にご挨拶8今日も運試しソリテリアの上りに賭ける9待ちわびし旧友の集いまた一人検査入院10定例句会に間に合わせ絞り出す十句11手の中の星の曲線12雨の匂い分析する秋空13電車の揺れ逆光ミラーマン14あいうえおささくれ呑んだくれ15鉱物考タイムマシンの構造16西陽乗る波紋を映...2023年10月京都童心の会通信句会作品
龍天に昇らなかった鯉のまま天紫※写真は神泉苑の鯉たち。神泉苑は竜の女神を祀ります。龍天に
赤ちょうちん飲み屋やないで地蔵寺天紫※写真は四条大宮上がる延命地蔵赤ちょうちん
天紫の笑句3金澤天紫大家とは二番せんじがうまい人神無月今日からコロナ自己負担名月は格差分断ない光天紫の笑句3
鈴の音やこの世の境曼珠沙華ひろあき境目に岩あり曼殊沙華のあり曼殊沙華
フリー句(自由連句)「秋彼岸」の巻秋彼岸お経に化けた蛸の寺金澤ひろあき彼岸花毒抜きをして食べられた青島巡紅田舎道名月雲から顔出してひろあき見ないでと泣き顔隠すハイヒール巡紅山火事が奪ったハワイの古都の跡ひろあき立ち止まれ殉教の碑の雨紅葉巡紅声なき声のような虫の音ひろあき地蔵堂瀬音虫の音オリオン座巡紅芒原抜けて人家の灯のぬくみひろあき熱燗と女将の色気に蛸になる巡紅失敗談狐に化かされたことにするひろあき人に化け狸の誇り忘れてた巡紅有頂天家族のセリフ間が絶妙ひろあき※「有頂天家族」は森見登美彦の小説。狸の一家の物語。フェイスオン銀河の写真見て「何処に売ってるの、この棒付きキャンディ」巡紅*フェイスオン銀河→渦巻き銀河を真上から見た俯瞰。エッジオン銀河→渦巻き銀河を真横から見た俯瞰。お菓子の家に小犬と山羊と同居す...フリー句(自由連句)「秋彼岸」の巻
神泉苑秋柳散る池に佇む石人像金澤ひろあき神泉苑秋
新婚旅行第一号金澤ひろあき京都の石碑を見ていると、思わぬ発見がありますね。知恩院の山門の前の道を北に行くと、三条通りに至ります。岡崎公園の近くです。そこから西に行き、白川の流れの少し手前に、坂本龍馬・お龍の結婚式場跡という石碑が。この二人、今で言う結婚式と新婚旅行を日本で初めてやったカップルだそうな。もとはここにお寺があり、ここを会場にして挙式したらしい。三条通りは当時の東海道ですから、賑やかだったのでしょう。挙式後、二人は薩摩へ新婚旅行に。坂本龍馬が行ったことが現代に引き継がれているのですね。天高し新婚旅行第一号ひろあき新婚旅行第一号
フリー句(自由連句)「熊の爪」の巻熊の爪外して遡上鮭の群れ青島巡紅北の大地の命の連鎖金澤ひろあき腕取られ捕虜気分の下校時巡紅宿題をしないで逃げて叱られてひろあき露の頭誰か叱ってくれません巡紅一言の裏に重たいメッセージひろあき見る度に重さ大きさ変わる枷巡紅マクベスの魔女の予言に踊らされひろあき神々の加護に肩凝りする勇者巡紅ストレッチ鏡で直す体の歪みひろあき悪いのは私と言ってまた怒る巡紅お断りの電話入ってから夜長ひろあき散歩道双子座の間を流れ星巡紅願い事した何だったそりゃ秘密ひろあき明日の花刹那の花も皆美し巡紅猫の子の畳の上でころころとひろあきまた明日コスモスの花風に揺れ巡紅雅楽笛の音名月の宴ひろあき朝の月絡めた指の名残り満つ巡紅うたた寝の内に移り香夢うつつひろあきブラウスの背中膨らむ自転車巡紅色と匂いが戻っ...フリー句(自由連句)「熊の爪」の巻
秋の一日金澤ひろあき秋の一日、大阪天満宮に行きました。浪速芭蕉祭に出席するためです。午前中は子供落語を聞き、午後は芭蕉祭に参加したのです。落語では、言葉の力で笑いや人情の世界に遊び、芭蕉祭は連句で、これも言葉の力で森羅万象を表現する営みをしました。言葉の世界、言葉の芸術が、こんなにも人を感動させる。それを体験できた良い一日でした。とはいえ私はなかなか「言いえた」という言葉が出てこないほうなので、苦労しています。「あまのがわ」誌をはじめ、短詩系文学誌で教えられることが大きいです。さて、「あまのがわ」276、有難うございました。「吉岡禅寺洞とその仲間たち」。今回は色紙の紹介で、文字(言葉)を形の美として捉えるのもいいなと感じます。文字に「人」が出ているような。皆様の句では、大黒柱の解体父の魂が震えるよしいみち...秋の一日
おもしろい本 サミュエル・ベケット 『ゴドーを待ちながら』(白水社) 安達信也・高橋康也訳
おもしろい本サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』(白水社)安達信也・高橋康也訳金澤ひろあき榎本明さんの舞台を見てから、ひきつけられている演目です。原作の英・仏語では、掛詞や言葉遊びになっている所が、訳ではニュアンスが伝わらないので、難しいところですね。救済者(ゴドー)を待ち望んでいる二人の前に、暴君が現れる。結局、ゴドーは現れず、男の子が「今日は来ない」というゴドーの伝言を伝えるだけ。しかもそれが繰り返される。出口のなさが、現代の私に響きます。おもしろい本サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』(白水社)安達信也・高橋康也訳
雨の名月祭金澤ひろあき雨雲を率いて涼し月の舟ひろあき雷が蹴散らしている名月祭※9月29日の名月はくっきりと見えました。翌日30日のは土曜日なので、京都の寺社の名月祭が多かったのですが、その日は曇、そして雨。雷も鳴りました。皆様の所はいかがでしたか雨の名月祭
天紫の笑句2金澤天紫もう時効エッフェル姉さん報告書最大値五人女性活用は敬老日だんだん自分の事になる青い鳥ペケで逃げてくツィッター天紫の笑句2
2023年9月京都童心の会通信句会結果【選評】後半○青島巡紅選特選43九月一日十一日予期せぬ死金澤ひろあき関東大震災とアメリカ同時多発テロの日。誰もその日に自分が死ぬことになるとは思っていなかっただろう。地震もテロも予期できぬこと、問題はその事後のことである。語られていない、文字にされていない部分に本当に大きな意味合いが警鐘のように響く作品である。並選19山手線急停車の巣立鳥野谷真治若鳥が列車の走行の邪魔になったのか、それとも若者がふらりと立っていたのだろうか。後者なら、親元を離れて一人になってどうすべきなのか、何をしたいのか定まらず、夢遊病者になる数は少なくない。誰でもこの世から巣立ち出来るだけに。21ちんからかん処理水放出野谷真治(「ちんからかん」は「フランチェスカの鐘」の中の歌詞です。)放出の際、鐘...2023年9月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
【9月選追加です】○岡畠真理子特選36虫の音も加わるやもな盆踊り金澤ひろあき盆踊りのにぎやかな音楽に混じってふと聞こえる秋の虫の音。少しずつ季節は動き始めているようです。選5しりとりの糸結べずに黙り込む青島巡紅25夕焼けや秋近し雲染め青し野原加代子28入道雲来年見たし手を振りて同32蝉の声風に揺れるや暑かりし同52小さな秋待ちにまてども気配なし蔭山辰子53ビフテキよりスキヤキよりもかき氷同54つめ切り草暑くとも赤、黄、花可憐同61アスファルト舐めてぬるい夜風かな三村須美子64早起きのゆとりの時間花涼し同65うちは和隣洋庭秋さやか同67灼熱や白粉花の赤白黄同68明暗を分けて片陰甲子園中野硯池69市民の灯消えて大文字浮びけり同75あれあれと進むナイター甲子園同76宿の者みな出払いて風の盆同京都童心の会2023年9月選追加
2023年9月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○中野硯池特選57介護犬冷房室で過ごす日々三村須美子介護を要する人に付き添うて日々過ごす介護犬は、おおむね大型犬です。介護者と生活を共にする介護犬の様子がよく伺えます。○金澤ひろあき特選天21ちんからかん処理水放出野谷真治人類は自分でコントロールできないものを、多く作ってしまったのではないかと切実に思います。福島原発事故直後、放射性物質を含んだ水は永久的に冷凍するから大丈夫だと断言され、記録にも残っています。それが一転して海に放出。かっての約束は何だったのでしょうか。処理しているので科学的には安全だと言えるそうですが、人間を含めた地球全体の生態系、長期的にみて大丈夫なのかという不安は残ります。プランクトンを魚が食べ、魚を他の生き物や人間が食べるという食物連...2023年9月京都童心の会通信句会結果前半
2023年9月京都童心の会通信句会結果優勝便乗セール金澤ひろあき阪神が優勝しましたね。十八年ぶりとか。十八年前といえば、私は四十代。ずいぶん前やな。JFKが流行語になるくらい活躍してましたね。今、関西では色々なお店で優勝セールをやっています。阪神とは関係なさそうな企業もセールをやっていて、まあ安く買えるのはいいことです。コロナとウクライナの戦争から、食料品等が値上がりしましたし。鹿児島物産展をやっていたお店も優勝セール。鹿児島は九州だし、本来はソフトバンクではないのと思うのですが、まあ安くなるのはいいことです。かるかんというお菓子、九州出身の私には懐かしいです。かるかんを安売りしていたので、衝動買い。お月様にもお供えしました。かるかんを月見団子の代打とするひろあき皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白...2023年9月京都童心の会通信句会結果
フリー句(自由連句)「源流の」の巻源流の一滴の水霧の峰金澤ひろあきご先祖の旅の痕跡また古くなる青島巡紅日本人南方系と北方系ひろあき和洋折衷が拍手呼ぶ軍楽隊巡紅アイドルの歌手の制服衣更ひろあき漆塗り縄文からの技続く巡紅世界最大出雲大社と大山古墳ひろあき※大山古墳は伝仁徳天皇陵。キッチンがもはや戦場とならない主婦の憂鬱巡紅そんなこともあったわな花のように笑うお婆さんひろあき繰り返す日々の暮らしの隠し味巡紅蒲焼き屋創業以来の秘伝のタレひろあき時来れば張った根を抜き宇宙へと巡紅案山子も去った田んぼ平らかひろあき煙となった友よいつかどこかで会おう巡紅花の時月の時または雪の時ひろあき不死の薬飲んでいたら帝はまた貴女に逢えたかもしれない巡紅知ってどうする白紙の結末ひろあき満ち欠けを繰り返す間に有人着陸巡紅星の旅永劫回帰...フリー句(自由連句)「源流の」の巻
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一年の早き体感粽買う金澤ひろあき※祇園祭が近づいています。昨日は籤取りがありました。去年の粽(ちまき)が古びて。でも一年、無病息災で働いてくれたのかな。粽
あとがき(童心記念号2025年より)3年前に父、去年親友、今年母と、大切な人を亡くしました。この歳まで父母が居たというのは、むしろ感謝すべきことなのかもしれませんが、実際亡くなると淋しいです。亡くなった親友も、心あたたかな優しい人で、私達にかけがえのない思い出と句作品を遺してくれました。そして、それが今の自分につながっている。私が「今あること」の中に、あなた方がいる。大切にしたいです。宇宙の旅夢さめました蓮ひらく金澤ひろあき蓮ひらく
友の命日近づく風の死んだ露地金澤ひろあき1光年進んだ時計友の命日風の死んだ
蚕が繭に金澤ひろあきいつ繭になろうか蚕相談中抜け駆けで繭になるのもおるかしら※7月になりましたね。蚕が繭になりました。蚕が繭に
看板の裏金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンや永遠に交らわない地平線タワマン次々に建つ地面陥没する国お買い得です一億のタワマンすすめにくる泣いている笑顔もあるんだね紫陽花梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌梅雨空に高く掲げる廃業の看板夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板看板の裏にも顔があるんだね看板の裏
天得院桔梗追加石も笑顔桔梗ひらいた金澤ひろあき※写真は天得院、井泉水句碑。天得院桔梗句追加
東福寺天得院金澤ひろあき東福寺天得院、桔梗の庭を拝観。自由律の井泉水さんゆかりの寺でもある。関東大震災で家族を亡くされた後、ここに隠棲されていた。風が桔梗に遊びに来た苔のみどりに桔梗の結界桔梗を借景に悟りあらわす石東福寺天得院
夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板金澤ひろあき夫婦の年輪
廃業の看板金澤ひろあき梅雨空に高く掲げる廃業の看板梅雨なんかに負けへんカラスゴミあさり梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌熱帯夜ペットボトルきしんでるよ廃業の看板
青島巡紅氏遺作2024年分※2024年7月、心友青島巡紅(本名佐久間昭三)さんが亡くなりました。30年以上の長いおつきあいで、俳句・短詩文芸の同志でした。語りたいこと、大切な思い出はいっぱいあります。でも、遺された句以上が一番大切です。そう思い、遺句を読み返しました。ペダル漕ぐ青島巡紅(佐久間昭三)新年の鐘が鳴る時銃も止む膝をつき皆祈り出す大きな虹まだ翠残る銀杏のほっといて冬時雨笑顔濡れない傘となる逃げ水を追いかけ走る選手たち冷めた粥タッパから食うシンク前火の用心お巡りさんに舞妓さん斑鳩を旅する一人下弦の月藷を焼く皆んなの笑顔午後三時木枯らしや手にした札が飛んで行く車待つ半身沈むオリオン座蜜蝋の火に誘われて日記買う元旦や湯を抜き行くぞと頬叩く休みたしでもでもでもと手足動く橋揺らし川面を渡る月明かり木守柿雪...ペダル漕ぐ
泣いている笑顔もあるんだ紫陽花金澤ひろあき泣いている
星の声青島巡紅(佐久間昭三)氏遺作大欠伸天頂の星輝けり川沿いの並ぶ灯誘う朧星狼の遠吠えいずこ朧月四年ぶりはねず踊りの随心院春雷やワクチンの是非再浮上自堕落の夢に親出て春彼岸湯煙や星まで届け酒交わす班ごとにカレーを作る春暑し群青の刹那の直線雉翔る春の海着艦歓声米無人機徳川の日の出と入りを大広間逃げる子を笑い追う親樹々の間を地蔵堂の花活ける人黙々と剪定の街路樹の笑む小雨かな語り種余さず使い春火鉢灯に浮かぶ白花水月紅仄か思い出は葡萄の皮の酵母菌薫風や新郎新婦入場す円山の葉桜の下で夢を見る顔洗う笑うか泣くか夜の酒頭寄せ寝過ごすことも旅のうち日が昇る歩く足止め手を合わす水田と東の空に日が浮かぶ冬の月夫婦二人で屋台から木漏れ日や遊び疲れた子の寝顔雨上がり濁流に乗る縫いぐるみ黒鷺や羽を傘とし魚呼ぶ雨季終わる朽ちた戦車の...星の声
タワマンの林金澤ひろあきタワマン次々に建つ地面陥没する国※いつも安全は後回し。事故が起きてから慌てる。雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンの林
桔梗が招く白い石畳のお寺金澤ひろあき※京都七条、真言宗智積院。去年の今頃、友の病気回復を願ってお参りしたのです。同じように桔梗が咲いていました。白い参道に落ちる桔梗の影も、今年は同じように。ただ、友と一緒に来ることはかなわなくなりました。2025年6月21日。空海の縁日にて。桔梗が招く
祭待つ大安売りの商店街金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街祭待つ
亡母みたいな子犬松村芳子奈良町に墓だけ残し梅供う紅白梅枝しなやかに争わず梅の実や人のうわさも転びづめ梅粥やバターの堅き二月果つ老いてこそ遊び心を雛かざる雛かざり背なにねんねこ幼な児としなやかに滋賀の湖より嫁ぎ来し舞う雪にゴルフボールの吸われゆく道たづね上ガル下ガルに京余寒話す役聞く児のありて日向ぼっこ鳥翔ちて桜の小枝弾みけり真理春風邪や亡母みたいな子犬いてつばめ舞う空は自在の初舞台髪染めし亡母に似て来し花鏡電線はシャープフラット初つばめうす緑草餅送る文添えて近道は山椒のみどり敵のごと緑陰や悲しき事は傘の中緑立つ力抜ければ飛ぶボール母の日や白カーネーション詫びの色母の日にさくらんぼ着き子の個性紫の法衣に休みし黄金虫カーネーション又一鉢着き笑い合う母の日や今なら出来る親孝行ばらの刺みどりの先はとんがり帽会えば...亡母のような子犬(童心会員作品)
川端康成記念館にて金澤ひろあき2025年6月20日、休みを利用して訪問した。「眠れる美女」の原稿を見ることができた。鎌倉にあった書斎が再現されている。そこで原稿を書くという、作家になったような体験をさせて頂いた。毛筆のタッチの万年筆で、文豪気分になる。打ち水の柄杓の先に作る虹ひろあき踊り子の文書き写す熱さかな川端康成記念館
ゆっくりほどけて塩見すず子雨傘に梅の花びら客迎え客の雨傘梅の花びら一つ二つしなやかな指揮者の梅の花ざかり書き終えて雛の細い目に膝まづく歩いた休んだ梅のひらく音聴いた桜ふぶきに守られ人のお世話になりたくないさくらのスケッチに色をさすさくらの道ふいにかけ出すランドセルさくらさくらスケッチに色を差す上から見おろす桜異人たち桜の帯です同世代の話題ですしばらくはじっとして桜と青空と花見スポットゆっくりほどけてゆく私緑の陰マスクはずせばきれいな汗エプロンのカラーの白さ深まる夏無口なサイフ並べ緑の手づくり市エプロンで手を拭く母の小さな癖母のぬくもり好きな黄色のカーネーション遠くの電車今朝も死者により添ってくちなしの花医師の無用の聴診器宅急便です頭陀袋に入れる赤ワイン死に装束下草あたりで飛ぶホタル糸の雨降る三途の川のど真...ゆっくりほどけて(童心会員作品)
梅雨にもう真夏日たまげている蚕金澤ひろあき※まだ6月18日だというのに、京都ではもう36度を越え真夏日。蚕もびっくりだろう。真夏日の蚕
不器用ですから遠藤修司片付けを後回しする悪いクセこれを報告句会に出そうか昼食後薬がわりのコーヒーブレイクメタボに効いてよ目が見えぬ友が見抜くは私のずるさじいさんや右はキラキラ左は苦労どっちを選ぶ高倉健さんに私は学ぶ「不器用ですから」交差点会った女性スマホでウ・フ・フ今日は晴天足悪く会社に向かう背から見えたよ強力(ごうりき)が家族にあふれる笑み運ぶおっはようー交わすあいさつルーティーン元気よびこむファンファーレ酒に飲まれ記憶が飛んで約束忘れ信用失ふおもちゃを渡した御礼「電池が無いって」それを言わないで今の私「電池切れ」アサイチ自転車ギーコギーコ生きてくメロディー一声をかけ忘れ見事にケンカバクダンと生命をハカリにかける戦争なんてクソ食らえだカギかけてキーを無くして自転車のれず心のカギが外れてる朝日さす雪やなぎ...不器用ですから(童心の会会員作品)
紫陽花金澤ひろあき紫陽花はすぐに根付いたりする生命力の強い花。その生命力にあやかって。負けてばっかりがきれいなあじさい病院へ友を送る紫陽花曇の道お人好しの紫陽花の顔色が明るいあじさいの笑みのくすぐる旅心紫陽花
格子戸に五月雨の音重苦し金澤ひろあき格子戸に
祗園提灯増えて市場の活気かな金澤輝※三条大宮商店街、提灯増えました。打ち水や商店街に朝を呼ぶ祇園提灯
フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻病癒えたら御礼参りの巡礼に金澤輝桜愛で紅葉愛で行く闇の間を佐久間照三月光を頼りに読んだ道しるべ輝風邪一つ二週間延期入院は照三仕切り直しで草を抜いてる梅雨晴れ間輝なるようになるしかないさ蝌蚪の旅照三力みを抜けば涼風起こる足元に輝冷え症の男は寒いと日向へと照三蝸牛殻の中へととじこもる輝寝るのに軍手靴下着替の山照三暑がりの犬がべろんと板張りに輝笹の舟流れのままに海に行け照三七夕を迎える前に雨が来て輝子供らのブーイングが届いた夜空照三流れ星見間違える人工衛星輝帰られぬ場所から帰る人もいる照三だまされて戦地に行かされた異邦人の訴え輝生と死の狭間に見える彼岸花照三六根清浄唱えて登る高野山輝御来光霊峰の息吹胸に沁む照三何事もなかったように去る嵐輝友には友の生活ありてまた会おう照三※...フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻
6月長岡天神にて金澤輝石段の一段一段増す暑さいつもいる一人が居らず青葉道青葉の社友の回復祈るため我がためにあらず病持つ身の祈り本殿よりいただく涼しき風一陣※祈念届きますように。6月長岡天神にて
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる
桔梗のお寺金澤輝季節的に美しい紫陽花の紹介が多いですが、桔梗も良いものです。京都で桔梗というと、東福寺の天得院や紫式部ゆかりの盧山寺が有名ですが、東山七条にある智積院も良いものです。白い参道沿いに沢山見ることができます。お寺の紋も桔梗です。参道の白きに桔梗の影落とす輝桔梗のお寺
木屋町高瀬川金澤ひろあき木屋町高瀬川というと、三条から四条間の繁華街のイメージが強いです。しかし、四条を下がり五条近くになると、ずいぶん景色が変わります。飛び石で渡れる所も設けてあり、生活の匂いもします。せせらぎを踏む飛び石を踏む半ズボンひろあき紫陽花の王国繁華街横目木屋町高瀬川
【日記より】6月12日童心記念号発行金澤ひろあき6月12日、朝から晴れ。気温は30度を越える。四条河原町へ出る。完成した童心2024年記念号を受け取りに行く。寺町四条を下がった所、石之不動町にある田中プリントさんへ。町名の石不動は、空海が彫った石不動をお祀りするお堂があるため。例年、お詣りしてから受け取っている。今年一年の皆様の無事と健筆を祈願する。一年に一冊出しているが、その年々、いろんなことがあったなと感慨深い。支払いを終え、近くの郵便局より、遠方の会員の皆さんに郵送するのも、恒例。持ち帰って、改めて読み直す。こんな時にこんな句が出たなどと振り返り思い出す。参加の皆様の句より逝きし犬柚子の根元の黄の中に三村須美子蜜蠟の火に誘われて日記買う青島巡紅(佐久間照三)まっすぐな瞳が言った戦争のない国に行きたい...【日記より】6月12日童心記念号発行
フリー句(自由連句)「戦場は」の巻戦場はここかしこにあり頻尿佐久間照三予定表には未定の空白金澤輝ハローワーク経由病院で点滴照三長い雨期友回復の知らせ待つ輝友からのお守り握り頑張るぞ照三また共に紅葉を見ること信じて待つ輝生きるから生かされている心臓よ照三息に合わせて光放っている蛍輝合唱のアベマリアが涙腺緩める照三聖堂の扉開けば百合香る輝マリア様世界の子らに祝福を照三ミレー描く落ち穂拾いの農婦の祈り輝ゴッホが黒人農家に見た馬鈴薯照三驚きがあった無数のまなざしの向こう輝呆然と膝崩す間も無く小便糞漏れる照三悩み苦しみ書いてみると小さくなる輝同行二人と唱えて山谷行く老僧照三奥に歩めばブッポウソウが唱和して輝行く先に安らぎあること虹に願う照三日の入り月と一番星と輝月夜に浮かぶ海月浪任せ照三大きな力に流れて行く先皆同じ...フリー句(自由連句)「戦場は」の巻
蝶々の円舞門を開けようよ金澤ひろあき※つがいで飛んでいる蝶を撮ってみました。難しいですね。蝶々の円舞
5月句会選追加○松村芳子特選36葉桜や神籤の結び増えている佐久間照三神籤も神様からの賜物と思っても凶は嫌です。吉神籤がいただきたいです。並選28夕日落ち薄暗がりに蝶々とび蔭山辰子29黄砂イヤ花粉イヤイヤ風邪でした同33花の舞う遍路の境内握り飯佐久間照三38微風に柳と桜のデュエット同40背伸びする肩凝りほぐす朝日かな同42若者も負ける短パン老夫婦同45月見草夜輝きて道端に野原加代子54曇りなの黄砂なのかな頭なの三村須美子56芽出し良し年越しダリヤ掘り起こす同58筍や甘み歯応えうまし音同60隼人瓜初挑戦の畝作る同61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち同62草刈りの草の香りに身を浸す同71寝そべり人生もいいさ口下手な蛙金澤ひろあき72風船も迷子になりそう黄砂の空同73団地と花知人が去ってあいた穴同78青い目も担ぐ神輿...京都童心の会5月句会選追加
2024年6月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1緑の陰マスクはずせばきれいな汗2エプロンのカラーの白さ深まる夏3無口なサイフ並べ緑の手づくり市4エプロンで手を拭く母の小さな癖5母のぬくもり好きな黄色のカーネーション6うす緑草餅送る文添えて7近道は山椒のみどり敵のごと8緑陰や悲しき事は傘の中9緑立つ力抜ければ飛ぶボール10母の日や白カーネーション詫びの色11母の日にさくらんぼ着き子の個性12紫の法衣に休みし黄金虫13カーネーション又一鉢着き笑い合う14母の日や今なら出来る親孝行15ばらの刺みどりの先はとんがり帽16孤独ではない菜の花の天ぷら17夏隣食べたくなる雲ひとつ18漆黒の紅テント羽撃く唐十郎19いつもふ...2024年6月京都童心の会通信句会作品
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半〇佐久間照三選特選77卯の花腐し原子炉腐りませんか金澤ひろあきオカラを炊いたもの(卯の花とも言う)は間を置けば当然腐臭を発する。原子炉がそうでないと言えるのか。言えませんね。人為的操作ミス、自然災害がいつそのトリガーになるか判らないのに、ありえませんと押し切れるのだろうか。電力需要とか事情とか言う観点からは必要悪。だからこそもっと建設運転には現実的で万が一の基準が低くてはいけないのです。この句は、理屈でなく感性に訴えているところがミソです。団欒の食卓という場面から一気に飛躍するのに不自然でないところが、いいですね。「卯の花」への着眼点がいいですね。並選5花見スポットゆっくりほどけてゆく私塩見すず子一番綺麗に見える場所に来て感動し、見ている自分が解体されて行...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち三村須美子「玉ねぎ」の様子から「球児たち」への連想、とても楽しいです。何かに打ち込む人を見ると、応援したくなりますね。「伸びよ丸まれ」の声による応援も、句の雰囲気を生き生きとさせています。地3桜の帯です同世代の話題です塩見すず子花を見に行って始まった会話。同世代に通じる話題は盛り上がりますね。時代や苦楽を共にしたからでしょうか。人44野球帽とペットボトルの忘れ物佐久間照三休日の翌日なのでしょうか。野球で遊んだ後の忘れ物から、前日の楽しさが余韻のように伝わって来ます。他、心に届く句です。8あと何回61段登り下り朝の出発足たたく遠藤修司マンションの階段なのか、駅の階段なのか。毎日通勤で通っている道。「あと何...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半
2024年5月京都童心の会通信句会結果日記より4月9日ほどほど金澤ひろあき二条城のお堀の桜もそろそろ散り初め。散る姿も美しいのが、桜なのかな。散る桜を見て、いつも買っている丸太町通りのお弁当屋さんへ。行って驚いた。長い行列。三十人ぐらい。車も路上駐車。いつもはこんなに混んでいないのに。並んでいる人に聞くと、TVで紹介されたのでやってきたという。通りがかりの外国人が「famousrestaurant?」と訊いてきた。年輩のご夫婦がやっている店で、ご主人は以前、体調を崩して店を休みにしたことがある。お客さんが沢山になったのはいいが、こんなに忙しくなると、お体大丈夫だろうかと心配になる。いつもなら少しお話もできるのに、そんなゆとりもなかった。ほどほどがいいかも花も散りそめるひろあき皆さんの選です。選者真・・野谷...2024年5月京都童心の会通信句会結果
フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻みどり児へ燕がくるり風を切る金澤輝開けた手から逃げた希望追いかける佐久間照三豪雨が過ぎた街はまだ冷えたまま輝冷めた珈琲チンブランデー入れる照三朝焼けに輝いているゆで卵輝お祖父ちゃんの頭と同じだ照三くつろいだ五百羅漢が「よう来たな」輝地球に生かされている僕たちの日々照三東山滴る友の居る窓辺輝元気が一番青い空照三日帰りの温泉集合藤の棚輝風呂後のビール最高乾杯照三初優勝果たす若き小結が輝粘り腰僕にも欲しいそのパワー照三厄落とし今日の朝日によみがえる輝朝起きて心臓に触れるありがとう照三花の宴生きてるだけで儲けもの輝水田に映える山並み燕飛ぶ照三ローカル線旧街道と並走し輝昔から明日も見守る五重塔照三フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで