2025.07.14 一日一季語 山椒魚(さんしょううお《さんせううを》) 【夏―動物―三夏】 つわり悪阻つわり山椒魚どろり 神野紗希 痛みを人と共有する…
2024.3.1一日一季語 桃の酒(もものさけ) 【春―生活―仲春】
2024.3.1一日一季語 桃の酒(もものさけ) 【春―生活―仲春】 薄赤き顔並びけり桃の酒 正岡子規 1899年のホトトギスには、正岡子規の酒にまつ…
2024.2.29一日一季語 春の土(はるのつち) 【春―地理―三春】
2024.2.29一日一季語 春の土(はるのつち) 【春―地理―三春】 鉛筆を落せば立ちぬ春の土 高浜虚子 昭和30年代生まれの私には、くぎさしという…
2024.2.28一日一季語 白鳥帰る(はくちょうかえる《はくてうかへる》)【春―動物―仲春】
2024.2.28一日一季語 白鳥帰る(はくちょうかえる《はくてうかへる》) 【春―動物―仲春】 白鳥の引きし茂吉の山河かな 片山由美子 茂吉忌(2月…
2024.2.27一日一季語 桃の節句(もものせっく《もものせつく》) 【春―生活―仲春】
2024.2.27一日一季語 桃の節句(もものせっく《もものせつく》) 【春―生活―仲春】 よく響く桃の節句の水琴窟 田中貞雄 かつて王朝びとは、桃…
2024.2.26一日一季語 蝌蚪(かと《くわと》) 【春―動物―晩春】
2024.2.26一日一季語 蝌蚪(かと《くわと》) 【春―動物―晩春】 蝌蚪生れて水柔らかくなりにけり 進峰月 おたまじゃくしは蛙の子供の姿。…
2024.2.25一日一季語 花粉症(かふんしょう《くわふんしやう》) 【春―生活―三春】
2024.2.25一日一季語 花粉症(かふんしょう《くわふんしやう》) 【春―生活―三春】 気の毒に君気の毒な花粉症 佐藤鬼房 スギ花粉は2月中旬か…
2024.2.24一日一季語 木の芽時(このめどき) 【春―時候―三春】
2024.2.24一日一季語 木の芽時(このめどき) 【春―時候―三春】 里山の多弁となりて木の芽時 西計郎 「木の芽時」は、木の新芽がいっせいに芽吹…
2024.2.23一日一季語 雛市(ひないち) 【春―生活―仲春】
2024.2.23一日一季語 雛市(ひないち) 【春―生活―仲春】 雛市や次女にぼんぼり買い足しぬ 小沢昭一 2012年(平成24年)12月10日、…
2024.2.22一日一季語 猫の恋(ねこのこい《ねこのこひ》) 【春―動物―初春】
2024.2.22一日一季語 猫の恋(ねこのこい《ねこのこひ》) 【春―動物―初春】 すぐ折れる色鉛筆や猫の恋 金子敦 2月22日は、猫の日英文学者の…
2024.2.21一日一季語 水菜(みずな《みづな》) 【春―植物―初春】
2024.2.21一日一季語 水菜(みずな《みづな》) 【春―植物―初春】 また使ひ残してしまふ水菜かな 今橋眞理子 クックパットをググったら、焼き魚、…
2024.2.20一日一季語 春の虹(はるのにじ) 【春―天文―晩春】
2024.2.20一日一季語 春の虹(はるのにじ) 【春―天文―晩春】 街洗ひたて生まれたての春の虹 うまきいつこ 今日19日(月)の関東は雲が多いな…
2024.2.19一日一季語 芝焼く(しばやく) 【春―生活―初春】
2024.2.19一日一季語 芝焼く(しばやく) 【春―生活―初春】 芝焼かる後楽園の鳥獣塚 品川鈴子 言わずと知れた岡山の観光名所「岡山後楽園」…
2024.2.18一日一季語 雨水(うすい) 【春―時候―初春】
2024.2.18一日一季語 雨水(うすい) 【春―時候―初春】 川の面の波立ちゐたる雨水かな 大野崇文 この句の景は、先日この玉川上水近くにある父の…
2024.2.17一日一季語 冴返る(さえかえる《さえかへる》) 【春―時候―初春
2024.2.17一日一季語 冴返る(さえかえる《さえかへる》) 【春―時候―初春】 心経に無の字二十一冴返る 渡辺よし生 般若心経の英訳は「Hear…
2024.2.16一日一季語 春一番(はるいちばん) 【春―天文―初春】
2024.2.16一日一季語 春一番(はるいちばん) 【春―天文―初春】 ビル街を春一番が駆け巡る 三川美代子 関東地方で春一番昨年より2週間早い春の…
2024.2.15一日一季語 西行忌(さいぎょうき《さいぎやうき》) 【春―行事―仲春】
2024.2.15一日一季語 西行忌(さいぎょうき《さいぎやうき》) 【春―行事―仲春】 朝粥のさくら色なり西行忌 中野京子 釈迦の入滅の日は2月1…
2024.2.14一日一季語 薄氷(うすらい《うすらひ》) 【春―地理―初春】
2024.2.14一日一季語 薄氷(うすらい《うすらひ》) 【春―地理―初春】 薄氷に縄文土器の模様かな 松野苑子 *薄氷の表面のしわしわな模様。ここ…
2024.2.13一日一季語 堅雪(かたゆき) 【春―天文―初春】
2024.2.13一日一季語 堅雪(かたゆき) 【春―天文―初春】 堅雪の近道うれし小学校 鎌田悟朗 除雪された道は安全ではあるが、ちょっと遠回りにな…
2024.2.12一日一季語 氷解く(こおりとく《こほりとく》) 【春―地理―仲春】
2024.2.12一日一季語 氷解く(こおりとく《こほりとく》) 【春―地理―仲春】 水神の裾吹く風に氷解く 原裕 原 裕(はら ゆたか、1930年1…
2024.2.11一日一季語 魚氷に上る(うをひにのぼる)【春―時候―初春】
2024.2.11一日一季語 魚氷に上る(うおひにのぼる/うをひにのぼる) 【春―時候―初春】 褒言葉真に受けてをり魚は氷に 能村研三 「人を成長させ…
2024.2.10一日一季語 春聯(しゆんれん) 【春―生活―初春】
2024.2.10一日一季語 春聯(しゆんれん) 【春―生活―初春】 春聯の扉は拒むかに疫病かな 中原道夫 角川「俳句」2020年6月号掲載句この文化…
2024.2.9一日一季語 入学試験(にゅうがくしけん《にふがくしけん》) 【春―生活―初春】
2024.2.9一日一季語 入学試験(にゅうがくしけん《にふがくしけん》) 【春―生活―初春】 学問の神に重ねる受験絵馬 森脇恵香 湯島天神の絵馬の…
2024.2.8一日一季語 事始(ことはじめ) 【春―生活―仲春】
2024.2.8一日一季語 事始(ことはじめ) 【春―生活―仲春】 ⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。 【傍題季語】おこと、お事汁(おことじる)…
2024.2.7一日一季語 花菜漬(はななづけ) 【春―生活―初春】
2024.2.7一日一季語 花菜漬(はななづけ) 【春―生活―初春】 花菜漬箸は吉野の杉にして 吉田汀史 花菜漬は、京都に春を告げる「京のブランド産…
2024.2.6一日一季語 梅(うめ) 【春―植物―初春】 あやふやさありたる梅の花だより 後藤比奈夫 諷詠4代の主宰はそれぞれ「瀧の夜半」「花の比奈…
2024.2.5一日一季語 春の雪(はるのゆき) 【春―天文―三春】
2024.2.5一日一季語 春の雪(はるのゆき) 【春―天文―三春】 目から凝り解けゆく春の雪 浅川芳直 『夜景の奥』浅川芳直 第8回俳句四季新人賞・…
2024.2.4一日一季語 東風解凍(はるかぜこおりをとく) 【春―時候―初春】
2024.2.4一日一季語 東風解凍(はるかぜこおりをとく) 【春―時候―初春】 袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ 紀貫之 東風は風の…
2024.2.3一日一季語 霜焼(しもやけ) 【冬―生活―晩冬】
2024.2.3一日一季語 霜焼(しもやけ) 【冬―生活―晩冬】 菊練りをする間霜焼忘れゐし 米川喜美代 菊練り(きくねり)は、陶芸や蕎麦打ちの際に、材…
2024.2.2一日一季語 冬の靄(ふゆのもや) 【冬―天文―三冬】
2024.2.2一日一季語 冬の靄(ふゆのもや) 【冬―天文―三冬】 冬靄の彼方や抱くも抱かれしも 鈴木真砂女 51歳で銀座に小料理屋を開き、店の女将…
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2025.07.14 一日一季語 山椒魚(さんしょううお《さんせううを》) 【夏―動物―三夏】 つわり悪阻つわり山椒魚どろり 神野紗希 痛みを人と共有する…
2025.07.13 一日一季語 舟虫(ふなむし) 【夏―動物―三夏】 船虫をぞぞぞ生み出す捨てバイク 佐山哲朗 主に海岸の波打ち際や、湿った岩場、木の下…
2025.07.12 一日一季語 玉葱(たまねぎ) 【夏―植物―三夏】 肉うどん煮る玉葱の青き葉も 村上佳乃 玉ねぎは、生食ではサラダやマリネなどによく…
2025.07.11 一日一季語 盛夏(せいか) 【夏―時候―晩夏】 伏見には千の鳥居や夏旺ん 牧内登志雄 篠 2025 VOL.213ご恵贈いただき、…
2025.07.10 一日一季語 扇風機(せんぷうき) 【夏―生活―三夏】 こころざし低く首ふる扇風機 佐山哲朗 扇風機といえば夏の暑さを潤すのに欠かせな…
2025.07.09 一日一季語 ががんぼ 【夏―動物―三夏】 がゞんぼの踊るかたちに果てゝをり 杉山久子 「々」「〃」「ゝ」「ゞ」などの記号の名称くり返…
2025.07.8 一日一季語 夏蒲団(なつぶとん) 【夏―生活―三夏】 三笠山ほどの膨らみ夏布団 岡田由季 岡田由季句集『中くらゐの町』第1回 日本俳…
2025.07.7 一日一季語 冷し中華(ひやしちゅうか《ひやしちゆうくわ》) 【夏―生活―三夏】 仮通夜や冷し中華に紅少し 櫂未知子 空飛ぶ冷し中華 全…
2025.07.6 一日一季語 斑猫(はんみょう《はんめう》) 【夏―動物―三夏】 斑猫の歩に砂粒の転がれる 若林哲哉 若林哲哉 第一句集 『漱口』山地の…
2025.07.5 一日一季語 穴子(あなご) 【夏―動物―三夏】 流し針仕掛け夜舟の穴子釣る 鵜飼紫生 北海道でアナゴが良く釣れる釣り場は内浦湾(北海道…
2025.07.4 一日一季語 冷房(れいぼう《れいばう》) 【夏―生活―晩夏】 冷房の今際忙しき音立てて 阪西敦子 阪西敦子 第一句集『金魚(きんぎょ…
2025.07.3 一日一季語 麦飯(むぎめし) 【夏―生活―初夏】 麦飯や拭ひて卓に水のすぢ 若林哲哉 2023年、第14回北斗賞第1句集 漱口 …
2025.07.2 一日一季語 木下闇(こしたやみ) 【夏―植物―三夏】 哲学の小径凸凹青葉闇 杉山加織 現代俳句 2025年7月号翌檜篇 青年部編 達磨…
2025.07.1 一日一季語 山開(やまびらき) 【夏―行事―晩夏】 山開き神酒「富士山」のひとしづく 百合山羽公 霊峰富士山の名を冠する地酒静岡県/牧野…
2025.06.30 一日一季語 名越の祓(なごしのはらえ《なごしのはらへ》) 【夏―行事―晩夏】 神田川越えて夏越の祓かな 遊橋惠美 6月(水無月)には…
2025.06.29 一日一季語 穴子(あなご) 【夏―時候―初夏】 穴子裂く目打ち一本残りをり 広渡敬雄 角川俳句 2025年7月号作品12句 阿弓流…
2025.06.28 一日一季語 萍(うきくさ) 【夏―植物―三夏】 萍の動くことなく増えてをり 山口昭男 角川俳句 2025年7月号作品21句 コント…
2025.06.27 一日一季語 蛭(ひる) 【夏―動物―三夏】 痛痒の極みは快楽蛭療治 西村和子 角川俳句 2025年7月号巻頭作品50句 みづからを…
2025.06.25 一日一季語 キャンプ 【夏―生活―晩夏】 つまらなきことをしに行くキャンプかな 若杉朋哉 角川俳句 2025年7月号角川俳句賞作家の…
2025.06.25 一日一季語 涼し(すずし) 【夏―時候―三夏】 涼しくて赤子の眼よく動く 黛まどか 月刊―俳句界 7月号句集「北落師門」を読む …
2024.7.16一日一季語 仙人掌の花(さぼてんのはな) 【夏―植物―晩夏】 サボテンの花ばかり見て行水す 仙田洋子 俳句の基本は定型と季語。季語は…
2024.7.15一日一季語 登山(とざん) 【夏―生活―晩夏】 臍固め山頂仰ぐ登山口 荻巣純子 6月30日、富士山の山梨県側で、7月1日山開きとな…
2024.7.14一日一季語 巴里祭(ぱりさい) 【夏―行事―晩夏】 巴里祭乳房の美しき女神像 岡本尚子 この句の女神像からは、民衆を導く自由の女神(…
2024.7.13一日一季語 五月富士(さつきふじ) 【夏―地理―仲夏】 見て育つ文化遺産の五月富士 小島禾汀 日本人の自然観や日本文化に大きな影響を…
2024.7.12一日一季語 アイスクリーム 【夏―生活―三夏】 本はあとがきソフトクリームは頭から 石寒太 「炎環」主宰・石 寒太「炎環」のモットーは…
2024.7.11一日一季語 青芒(あをすすき) 【夏―植物―三夏】 その若さ昔の我か青芒 林翔 若き日の想い出を青芒に託しているのであろう。*…
2024.7.10一日一季語 鬼灯市(ほおずきいち《ほほづきいち》) 【夏―行事―晩夏】 鬼灯市どこも葭簀の裾濡れて 岡本眸 7月9日・10日、浅草寺境…
2024.7.9一日一季語 ピーマン 【夏―植物―三夏】 ピーマンの中のみづみづしき山河 辻美奈子 独特の苦味があるピーマンには、ビタミンC・ビタミンK…
2024.7.8一日一季語 兜虫(かぶとむし) 【夏―動物―三夏】 思ひ出は過ぎてゆくもの兜虫 稲畑汀子 “ビートルズを解雇された男”が語るバンドの…
2024.7.7一日一季語 浴衣(ゆかた) 【夏―生活―三夏】 並べられ宿浴衣選る旅心 片野光子 7月7日は、日本ゆかた連合会が1981年に制定した…
2024.7.6一日一季語 朝顔市(あさがおいち《あさがほいち》) 【夏―植物―仲夏】 市へ出す朝顔車夜をこめて 水原秋櫻子 朝顔はその名前から、朝に…
2024.7.5一日一季語 夏の風邪(なつのかぜ) 【夏―生活―三夏】 夏風邪や倒れやすくて空気入れ 杉山久子 身体の不調、弱々しさの響きあい。今日の杉…
2024.7.4一日一季語 水虫(みづむし) 【夏―生活―三夏】 水虫や客の話へ空答へ 長山順子 私はこのように辛い水虫にかかったことがないが、かゆ…
2024.7.3一日一季語 サンダル 【夏―生活―三夏】 お揃ひの白きサンダル双生児 斎藤夏子 サンダルは古くからある履物の種類で、動物の皮革、天然…
2024.7.2一日一季語 鮓(すし) 【夏―生活―三夏】 圧石の力うつりし鮎の鮓 長谷川櫂 鮎の保存食として作られてきた「鮎なれずし」は、塩漬…
2024.7.1一日一季語 祇園祭(ぎおんまつり《ぎをんまつり》) 【夏―行事―晩夏】 人に酔ひ祇園囃子に酔ふ今宵 池田光子 メインの山鉾巡行などの期…
2024.6.30一日一季語 向日葵(ひまわり《ひまはり》) 【夏―植物―晩夏】 向日葵やサツクスの音たどたどし 向江醇子 口語ではサックス(sax)と…
2024.6.29一日一季語 掛香(かけかう) 【夏―生活―三夏】 青々と夜の来る匂ひ袋かな 鈴木節子 鈴木節子能村登四郎・林翔に師事。鈴木鷹夫の妻。…
2024.6.28一日一季語 青葡萄(あおぶどう《あをぶだう》) 【夏―植物―晩夏】 捨て票になるやも青葡萄仰ぐ 田中藤穂 今回の都知事選挙、投票をし…
2024.6.27一日一季語 海月(くらげ) 【夏―動物―三夏】 大くらげ腰骨折れしまま泳ぐ 田中呑舟 珍しいことやあり得ない物事のたとえとして、「ク…