あきらくんお誕生日おめでとう!!!!予定より遅れてしまいましたが、今日から3日間あきらくんバースデーのお祝い短編を更新いたします。連載で悩んでいた時期に考えたお話なので少し…いやかなり?暴走した内容となっておりますwタイトルはその内後付けしようかな?ってゆうか思いつきません( ;∀;)無念……滋 「今年こそっ!!!絶対お嫁さんになってやる!」静かな神社に響く滋の宣言に、つくしは慌てて口を塞いだ。恋愛成就の...
お久しぶりです。Ariaです。昨年末から続いたお話。やっとFinが打てました。毎回言ってますが、悩み・迷いながらやっと最終話に辿り着きました。本当は中編くらいでFinを打つ予定だったのですが、1月のあたりにノってしまいアホみたいにプロットを書き換えてまで話を伸ばした結果自分の首をドンドン締める結果に……(;ω;)後半はもう余裕無さすぎて、大好きだったはずの二次小説を読みに回ることが出来ず頂いたコメントのお返事すら...
カラーン カラーン カラーン近所の子供達が帰宅する合図になっている鐘が鳴る。休日をゆっくりと過ごしていたつくしは、夕方にしては明るい空を見上げて外へ出た。18時からの予定までゆっくり散歩をするのが最近の習慣になっている。名残惜しそうに帰宅の途につく子供たちとすれ違い寝床へ移動する鳥たちを眺め今や地元と言える程、住み慣れた道を歩く。20分程歩くと見えてくるのは、小さな港。誰も居ない堤防の端まで行って海を...
「何故、何も仰らないのですか?」成功を噛みしめるように勝ち誇った笑顔を見せて出て行った司を見送った楓は嬉しそうに目を細めて「やっとここまできたのね。」と微笑んだ。西田は司の父が療養を優先し仕事をセーブするため、楓が社長として働き出した頃に道明寺財閥に入った。第3秘書だった当時の仕事は雑用ばかりで、その頃の1番重要な仕事は何よりも大切な子供たちを見守る事だった。深窓の令嬢として育った楓は結婚してから中...
………………『俺から逃げ切れると本気で思ったのか?』『………』『もう待つのはやめたと話しただろ。俺の方は片付いた。覚悟。決めろ…』『つ……かさ…』『おう。』『愛してる…愛してるの……!』『知ってるさ。』……………………パッと目を開いた瞬間にいつもの天井が視界に広がり落ち込む様なホッとした様な不思議な感覚に包まれた。まだ朝日が昇り始めたばかりの時間に、涙の跡が付いた顔を冷水で洗う。重い瞼に保冷剤を巻いたタオルを当てて濃い目...
「つくしせんせ!お迎えだよ!!」つ 「はいはい〜!」実家に戻り、つくしはそのまま会社に退職届を郵送した。友人たちにそれぞれお詫びと感謝のメッセージを送り、連絡先を変更し千葉の房総にある小さな教会で手伝いをしたり、日曜学校で先生をしたり穏やかな毎日を送っている。「つくし。迎えに来た。」つ 「森下さん。呼び捨てしていいなんて言いました?」数ヶ月前から、日曜になると毎週同僚であり上司であり、兄の様だった...
小さな呼び出し音が鳴って、閉じていた瞳を開ける。寝ながら泣いていたつくしの瞼は重く鏡を見ずとも腫れているのが分かる。こんな時こそ仕事に打ち込み、何も考えずに忙殺されたい気分だった。重い瞼を隠す様に俯いたままリビングに出たつくしを一瞥した桜子は何も言わずに保冷剤をつくしの目にあててフワリと抱きしめた。ツーンと鼻の奥の痛みを感じる。もう散々泣いたのに、涙は枯れないのか。つくしは小さな嗚咽を抑える事なく...
予約したつもりが、出来ていませんでした(・・;)失礼しました!!『これからNYに行く。帰国したら連絡する。』『会って話がしたい。』やっとの思いで司に連絡した。だがその返事は簡潔で素っ気なくて、なんだか力が抜けた。スマホを見つめてもその内容は変わらないのに、何度もそのメールを見ては溜め息をつき「なんなのよ」とごちる。今日は休日で、桜子は久しぶりのデートだとウキウキルンルンして出かけ無駄に広いリビングに独...
楓 「私が気がつかないと思っていたのかしら?」書類から目を離し、目の前の画面に映る男を睨む様に顔を上げたがその相手は顔色1つ変えない。苛立ちを抑える様に眼鏡を外し自分の身体に合わせて作った椅子に背中を倒す。フゥと吐いた息が合図かの様に、楓のために調合されたハーブティーがサーブされた。背中を預けたままそのカップを口に運ぶ。ゆっくりとした動作は、一口飲む間に主の納得する答えを出す様、無言で催促している...
司と話そう。そう決めてから、もう1週間も経っている。最後に会った日からもうすぐ2週間。手帳を見て思わずこぼれそうになる溜め息を飲み込んだのはまだ仕事中だから。千堂商事が道明寺財閥の子会社になり数ヶ月。ほんの少し落ち着きを取り戻した社内の様子を読み取った様に、それまで副社長だった桜子が正式に社長になり社名も「SS Trading Company」と変更された。子会社化に伴い縮小された会社は重鎮や古くからの考えを大切にす...
桜子 「ねえ先輩。それで本当に全部ですか?」仕事以外の時間では相変わらずつくしを先輩と呼ぶ桜子は、久しぶりに女子会と称した集まりは、先日朝帰りをしたつくしの事情聴取中だ。つ 「ぜ、全部って何がよ。」アルコールに弱かったつくしも社会人になり鍛えられたのか酒の席を楽しむ程度に飲めるようになっていた。いつもよりも早いピッチで飲んでいた桜子は、絡むようにつくしへの視線を強めている。桜子 「これまで恋愛なん...
司 「俺は運命なんて信じねえ。」司に連れられて来た懐かしい浜辺。あの頃の擽ったいくらいキラキラした思い出とさっきから繰り返される優しいキスと耳を霞めるバリトンボイスに酔い始めて居たのに、「運命など信じない」と言う司の言葉に胸の奥がツキンと痛んだ。私だっていい大人だ。もうアラサーなんて言われる歳になって今更「運命」など信じてはいない。きっぱりと否定した言葉に同意しながらも、少し悲しくなる。表情がまた...
司が「秘密基地」と称するこの小さな浜辺で、2人は初めて出会った。穏やかな波がサワサワと響くここは、人1人が通れる程度の獣道を抜けた先にあるせいか偶に釣り好きな地元住民がお訪れる程度の静かな所。タマに連れられて来たのはいいものの千葉の田舎が気に入らなかった司がある日思い立って近所を気ままに歩き回り偶々辿り着いたのがこの場所だった。整備されていない砂浜には、所々に大きな石やゴミが打ち上げられてとても綺麗...
昨日のお話の続きです。ダイニングを見て、何部屋かある客間を見て回る。だがここにも蒼の姿はない。自分の家とは言え、広い屋敷の中を駆け回るのは疲れる。いつもは決まった部屋以外立ち入る事を禁じられているが蒼を探すためなんだから仕方ない。次は入った事のない部屋を探そう。そう決めた彩葉は1番大きな客間の近くにある執務室の前に立った。ちょっと背伸びをして重厚なドアノブに手をかける。ギィ…と音が響き薄暗い部屋が目...
本日は1万拍手のキリ番を踏んで下さった方のリクエストにお答えしたお話です!題名は「あおいろは」くるみぼたんさんへ贈らせて頂いたお話Bedtime Story ( ← 文字をクリックで該当のお話に飛べます)に登場した家族のお話を気に入って頂けて続編として今回のお話を考えました。今回はあのお話から数ヶ月後のある日です。楽しんでいただけたら幸いです(* ´ ▽ ` *)蒼 「マーマ……。」つ 「おはようあお。彩葉は?」蒼 「…だっこ。...
思いっきり振り返った瞬間、目の前が真っ暗になって優しくて大好きな香りに包まれた。声を出す事を拒否する様に張り付いていた喉から無理矢理出した声は思っていたより小さくて目の前が真っ暗になってもその声が届くように何度も何度も声を上げた。つ 「司っ!っつか…さ…いや…行かないで!」大きな手が柔らかく背中を包んだ後、その腕にギュッと力が篭る。その温度が嬉しくて、苦しくて暖かくてもう涙でグチャグチャだった顔がも...
重く、低い雲に覆われた空を眺めながらコツコツとヒールを鳴らす。普段履かないお気に入りのブーツが、いつもより重い足を小気味好い足音で歩を進ませる。日曜日でも元気な子供たちの声がつくしの心を温める様に通りずぎて余計なことばかり考えて俯いていた顔が少し前を向いた。遠回りした散歩の目的地は以前暮らしたマンション。既に解体されてしまった場所には既に新しい建物の鉄骨が建てられている。狭くてちょっと汚くて外階段...
類 「司。いい加減にしないとつくしの事俺がもらうよ?」司 「あ?何言い出すんだ突然。類。テメェにつくしが絆されるなんてありえねえ。」気分が落ち込む様な事を態と言いに来やがった類は、招いてもいないのに執務室のソファーに横になった。こんなふざけた態度の奴が花沢の専務だなんて、こいつの親はどうかしてんじゃねえのか。腹が立つからこいつの秘書が持って来た企画書を貶そうとしたが指摘すべき隙は1つも無い。余計に...
桜子 「おはよう」つ 「おはよ。桜子。今日も会議だからね?」桜子 「なんでこうも会議お好きなんでしょうね。経営者って人間は。」専務の執務室で怪我をした日から6ヶ月。さっさと社宅に戻る予定が、千堂商事の経営陣が変わった事から何故かあの古ぼけたマンションはセレブ御用達みたいなド派手マンションへと建て替えられる事になってしまい慌てて不動産屋巡りをしたのに何故か良い物件が見つかり、契約しようとする直前に誰...
つ 「ねえ。これどうゆう事?!」パーティーの翌日目が覚めるとテレビや新聞に千堂社長退任と、社長や専務の逮捕のニュースがTVを賑わせていた。出来るだけ穏便に解決すると約束したのに司たちは昨夜一体何をしたのか。ゲストルームに泊まっているF4を叩き起こしてリビングに集めたつくしは鬼の形相で4人を睨みつけた。つ 「司…その手は何?私約束したよね!約束破るなんて最低っ!!!」パーティーの後、後処理で帰宅が遅くなっ...
あきらの出した書類には、智明が繰り返していた性的暴行事件を揉み消した証拠。萌華に対するストーカー行為の証拠も揃っている。浩明 「まさか……そんなはずは!」あ 「そんな証拠が残っているはずがないとお思いですか…?ウチの情報網をなめてもらっては困る。それに司の家はは警視総監とも親しいんでね。こんな情報、簡単に手に入れられるんですよ。つくしの事だってそうだ。彼女がお宅の息子と付き合っていた証拠はない。彼女...
ネガティブなシーンがまだ続いています。ご注意ください。智明があと数歩で萌華に触れる距離に辿り着くと目の前を大きな男に塞がれる。智明 「どけっ!邪魔だぁぁ!!!」瞳孔が開き歪んだ顔。会場に叫び声が響く。違和感を感じる程度だった来場者が一斉に振り返り、シンと静まり返る。司 「おい。ストーカー。これ以上萌華に近付いたら逮捕されるぞ。」道明寺のSPに阻まれていた視界が少し開くと萌華は司に寄り添い、2人が見つ...
ネガティヴなシーンがありますのでご注意下さい!「出勤したい」と騒ぐつくしを説き伏せ、滋の邸に優紀と2人留守番をさせた。桜子と滋はそれぞれお気に入りのドレスを身に纏いホテルでF4の前に立つ。「「お待たせ(しました)」」社長の挨拶の後、談笑をする会場のドアが開くとウェーブがかった栗色の髪の美しい女性と腰まである漆黒のストレートの髪をなびかせた女性がそれぞれのパートナーと共に現れた。モデルとしても活躍して...
司 「何か分かったのか?」智明との事が解決するまで退院させない様にと医師に指示をしてから1週間。友人たちが入れ替わり立ち替わりつくしの側に張り付き安静にさせたお陰か傷口の経過は順調で暇を持て余したつくしの口から「そろそろ退院したい」と愚痴がこぼれる様になった。来週は元々の計画通り、プロジェクトの発表記者会見とパーティーが行われる。もしその前に退院してしまえば、つくしは上司命令でパーティーに智明のパ...
つ 「ごめんね。急に花沢さんの顔があってびっくりしちゃって。」司が持って来させた水を飲み恐怖からいつの間にかに流れていた涙を拭いながらF4に謝罪する。類 「つくしは悪くないよ。謝らなくていい。それと…俺は類だから。」つ 「るい?」類 「そ。類って呼ばなきゃ返事しないよ。」つ 「……返事しないって…ふふっ。」司 「つくし。類の事見過ぎ。俺以外見んな。」総 「おい司。お前はその前に謝れ。」あ 「そうだぞ司。...
医師 「牧野さんの怪我に大したことはありません。皆様の怪我もです。ですがこう何度も傷口が開く様な事をされると出血多量で回復が遅れ、ひどい傷跡が残る事も予想されます。現在は落ち着いていらっしゃる様ですがどうか安静に。彼女が落ち着けないのであれば面会謝絶も検討しなければなりません。安静にしてください。」氷の様な冷たい目線で言い渡す医師の言葉を苦虫を噛み潰すような顔で聞いた司は拳と口内に擦り傷を作り、肋...
お久しぶりの連載です。今回は少し、暴力的なシーンがあります。そのようなお話が苦手な方はUターンをお願いします。つくしが眠る特別室の隣に用意していた応接間でそれぞれが手配して情報を集めた。報告が来るのは少し先と思われたが、桜子が口を開く。桜子 「専務の智明が沙耶さんと言う方とお付き合いされていた事は事実です。その事は社長もご存知でしたが、遊び相手だろうと気に留めておりませんでしたわ。沙耶さんが千堂商...
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