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IRIS * http://aria0iris.blog.fc2.com/

花男の二次小説 CPはつくし×F4。つくしちゃんLOVEの人間が書いているお話です

Aria
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2018/10/02

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  • 感謝!

    いつも拍手やコメントありがとうございます。Ariaです。先程更新のお話「宿命論 ー Fatalistic ー .11」で、2018年は終了となります。2018年は皆様にとってどんな1年でしたでしょうか?私にとって今年の1年は『変革』の年でした。年齢的にも節目だったので、今まで興味があってもやらなかった事に挑戦してみた事ウジウジ悩むのをやめて、スパッと切り替えた事何でも言い過ぎないようにする事少しだけヤル気出して頑張る事結果、...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .11

    私信です。☆ n+++ 様コメントありがとうございます( ^ω^ )そうなんです…子供だから…でもつくしちゃんはショックですよね(;ω;)2人の恋を見守って頂けたら嬉しいです(*´ー`*)『大人になったら、おれの嫁にしてやるからな!』『うん!絶対ね!』あの夏に見た綺麗な海と、眩しいくらい輝いていた自分の顔。そしてその隣にいた、私の初恋の人…結局今週も捨てる事が出来なかった小さな指輪を見て、甘酸っぱい初恋を思い出した。きっと...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .10

    1月30日明日は司の誕生日だが、学校があるから会えない。つくしはクリスマスに渡せなかったマフラーと、昨日の夜に焼いたクッキーを持っていつもより少しだけ早く外に出た。つ 「おはよう司!」約束の時間より早いと言うのに、司は既にそこに居て大きな車に背中を預けて見ていたスマホの画面から顔を上げ、つくしの声に微笑んだ。会いたかった。口には出せない想いを送り交わす様に2人が見つめていると、つくしが意を決した様に口...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .09

    こんばんは!お久しぶりの「宿命論 ー Fatalistic ー」です。チュと音を立てて離れた唇を名残惜しそうに司が撫でる。つくしは恥ずかしさに、茹で蛸の様に顔を染めたままその場から動けなくなった。司にとって異性とのキスは初めてでは無かったが身体の芯が熱くなり、胸が煩いほどドキドキと高鳴る感覚に恥ずかしさと少しの高揚感に戸惑いながら、近すぎた2人の身体を離した。司 「…ん。」少しの沈黙の後、司が小さな四角い箱をつ...

  • あとがきとお知らせ

    こんばんは。珍しく遅い時間の更新です。本日、12月19日から続けたイベント連載が完結を迎える事が出来ました。12月は総ちゃんのバースデーに、クリスマスにとイベント目白押しでしたがつくしちゃんLOVEの私にとってつくしちゃんバースデーは大イベントでした。初めての大イベントに気合いを入れ過ぎて、短編を書きずぎ…溜めていた短編のネタも使い果たし、もうスッカラカンですwでも、初めてづくしのイベントで色々な経験をさせて...

  • 仲直りの方法 *総つく* .後編

    総つくSS 第2話です。前回のお話はこちら → 仲直りの方法「それで、つくしは立て籠もっちまったのか。」あの親子喧嘩から3日。「いまだに愛人になりたいって女がすがりついている」と言う話を聞いたつくしは総二郎の浮気を疑い、私室に立て籠もったまま出てこなくなった。つくしは西門家に嫁に入って18年。元々人に自分の悩みを打ち明ける事を得意としていなかった彼女は、西門での生活の中でその感情を内に込める癖がついていた...

  • 2018 つくしちゃんbirthday ‼︎ .Fin

    「何でこうなるんだよ」12月28日。F4は早朝から半ば強引に大河原のSPに連れ出され奥多摩のキャンプ地に着いた。そこには大量のキャンプ道具と食材。そして1枚のメモ。「皆様今回は残念でしたわね。かぐや姫は誰のプレゼンもお気に召さなかったようですわ。でも頑張った皆様とも誕生日をお祝いしたいとのことでしたので皆様に機会を与える事に致しました。夜7時までにグランピングの用意をしておいて下さい。間違ってもメイドやSPに...

  • 雪の華 .完結編 *類つくver*

    つくしんぼとのコラボで書かせていただいた「雪の華」完結編です。つかつくverの完結編は、つくしんぼさんのサイトへ‼︎「今夜の雪は積もりそうです。明日の予定されているテレビ会議は出社が難しい場合、ご自宅で出席頂く事になるかと。」「……ん。」牧野と初雪を見たあの夜。俺たちは結局カフェでコーヒーを飲んでそれぞれの家に帰った。「また明日!」そう言って笑った牧野の顔はやっぱり寂しそうで1人にしたくなかった。でも俺に...

  • 仲直りの方法 *総つく* .前編

    つくしちゃんHappy Birthday!! お祝いSS総つく編です。なぜか総ちゃんだけ長々と書いてしまい、全2話となっています(^◇^;)「ねぇパパ?いいでしょ?」「こら麗っ!またお父様にそんな言い方して!総二郎も麗を甘やかさないで!そ・れ・と!我が家は父親の事をパパとは呼ばせねぇ。俺はお父様だって行ってたのは誰だったかしら?」「…パパだね。」「こら!真一郎。お前俺をパパなんて呼ぶなっ。バカにしやがったら許さん!」「お父...

  • 2018 つくしちゃんbirthday ‼︎ .06

    つ 「もう良くない?」翌日はなぜか、千葉の大きな牧場に連れ出された。集合時間は8時と言うスケジュールはもちろん司。と言うよりアジリティーに付き合ってくれるジョイと今谷の都合だ。朝は起きたくないと言う類と、牧場は臭いから嫌だと言う桜子は姿を見せないが滋は相変わらず元気に楽しそう。文句を言うつくしも、牧場ののどかな空気が心地よくテンションが上がり始めた。つ 「見て〜馬!」滋 「うわあ!羊いっぱいいる〜...

  • 雪の華 .後編

    こんにちは。昨日更新しましたつくしんぼさんとのコラボ。「雪の華」 後編です!後編はつくしんぼさんが書いてくださいました♡切なくて可愛いつくしちゃんsideをお楽しみください(* ´ ▽ ` *)「牧野と初雪を見たいと思ってた。とは思わないの?」「え…?」類の言葉に咄嗟に言葉が出てこない。思えばアタシはいつも彼に助けられてきた。海の向こうで頑張る道明寺の居ない寂しさを埋めてくれたのは非常階段で眠る初恋の彼だった。ど...

  • One Call Away *類つく*

    つくしちゃん Happy Birthday!!お祝いSS類つく編です。One Call Awayと言う洋楽の歌詞を元に書いたお話です。One Call Away (チャーリー・ブース)↑の文字をクリックするとYouTubeに飛びます。お話の最後に歌詞和訳を載せているので、良かったらみてみてくださいませ。「4年後迎えに来ます。」そう言って旅発った幼馴染と牧野の恋は、4年どころか2年も持たずに終わってしまった。その後鉄の女とラオウに押し付けられるまま、司は...

  • 2018 つくしちゃんbirthday ‼︎ .05

    総 「ようあきら。もう来てたのか。お前は相変わらず真面目だねぇ。」総二郎が桜子の邸に着いたのは約束の15分前。既に着いていたあきらは、サンルームで佇んでいた。あ 「もう社会人みたいなもんだからな。時間を守るのは当たり前だ。お前も早かったな。」三条家のメイドが紅茶を運んで来ると2人は座り心地の良いソファーに身を沈めた。2人は口に出さないが、今日の事を考えると眠れず昨日は一睡もしていない。総 「おいあきら...

  • 雪の華 .前編

    こんばんは!この度、つくしちゃんを愛してやまない私と、つくしんぼ様とつくしちゃんBirthdayコラボリレーをしました!題名は「雪の華」CPはつかつく類です.゚+.(・∀・)゚+.前後編+最終話の3話構成。私は類つくEND。つくしんぼさんはつかつくENDを書きます。最終話はそれぞれのブログのみでUPしますので、良かったら読んでみて下さいねv(o゚∀゚o)v「う〜寒っ!今年も本格的に寒くなって来たね。年末って感じ。」「ククッ。本格的に寒く...

  • 少しだけ *つかつく*

    つくしちゃん Happy Birthday!!お祝いSSつかつく編です。「牧野…」俺は最近どうもおかしい。ババァとの約束を果たすためNYに来て2年。今年やっと大学4年分の勉強を終えることができた。俺は誰もが振り返り、ため息を吐く程容姿端麗。世界でもトップクラスの財閥の御曹司。そんなスペックはただの飾りだが、これまでの人生はそのスペックを恨みながらも甘えた生活をしていたんだと思い知った。牧野と出会って1年。あいつに惚れて惚...

  • 2018 つくしちゃんbirthday ‼︎ .04

    「ジョイ!ダウン。 good!」司 「…ぐ、ぐっど……」西田 「坊ちゃん。もっと近くで褒めて差し上げてください。その様に遠くては、犬との信頼関係は築けません。」ドッグアジリティーが見たい。つくしの願いにそう書かれていた。それならと早速西田に指示し、ドッグアジリティーのワールドカップで優勝した飼い主と犬を邸に呼んだ。飼い主であるパートナーの指示に合わせて、障害物を楽しそうに走る犬を眺める司が驚いたのは、そ...

  • 想いがどうか *つかつく*

    「社長。本日の予定はこちらで以上です。このままご自宅へ向かいますか?」師走の雑踏の中その車に乗る男は秘書の言葉に首を横に振った。「少し歩きたいんだ。ここで止めてくれ。」道に大きな車が横付けされると、見るからに仕立ての良いスーツにロングコートを着た男が降り立つ。普段見慣れない高級車から降りて来た男は、夜だと言うのにサングラスをかけたまま。秘書のような人物がその男に小声で声をかけ右手をあげる。クルクル...

  • Destiny *あきつく*

    どこにいる?君はどこなんだ。見た事もない街角。空は暗く、雪がちらつく。街はクリスマスシーズンなのか、あちこちからキャロルが流れる。俺に向かって微笑む少女。目が合うとその瞬間、周りの音は聞こえなくなる。オーガンジーで包まれた様にボヤけた視界の向こうでワンピースに身を包み、俺に向かって華奢な掌を伸ばす。俺はそれを取ろうと掌を前に出そうとした。そこでフッと彼女は消えてしまう。また変な夢を見たな。あきらは...

  • イベント更新についてのお知らせ

    こんにちは。Ariaです。いつも拍手やコメント、ありがとうございます。まだまだ先だと思っておりました12月もいつの間にかに半分を超えました。明日はクリスマスイヴですが、仕事ですwもちろんクリスマスもね。そしてクリスマスに続き、私にとってメインイベントのつくしちゃんBirthdayがやって来ます!その期間は短編の更新を優先しますので、現在連載中の「宿命論 ー Fatalistic ー」は暫くお休みさせて頂きます。§ 今後のスケ...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .08

    司が帰国したのは、年が明けてからだった。つくしに会いたいが、邸で暴れた際に骨折してしまった手首を見られたくなくて会いに行けなかった。椿は帰国後すぐに恋人の行方を追ったが、楓が隠したのだろう。内定していた銀行の就職も辞退し、彼が住んでいたアパートももぬけの殻。悲しみを隠し、カリフォルニアへの引越し準備を進める姉の側に司はピッタリ寄り添っていた。椿 「司。ここはもういいから、つくしちゃんに会いに行った...

  • 2018 つくしちゃんbirthday ‼︎ .03

    「あきらくん!今夜はパパが帰国するからお夕食を一緒にって話したでしょ?どこにいるの?」メルヘンちっくな世界に浸ったまま歳をとらない母・夢子からの電話が鳴った。どんなにデートの予定が詰まっていても、何より家族との時間を優先してきたあきらが約束の時間になっても連絡をしない事に心配していた夢子は、珍しく感情を露わにした。「あきらくんに何かあったのかと思って、ママ心配しちゃったわ〜」夢子からの連絡を受け、...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .07

    ガシャーン!バリーン!!ドカッ バキッ広大な屋敷の隅々まで聞こえる大きな破壊音が続いていた。司がこの様に暴れ続けるのは、初めての事だった。日々のストレスから苛立ちをぶつけるために邸の物を破壊すると、いつもなら何処からともなく椿がすっ飛んで来ては司に鉄拳制裁をして落ち着かせていたが椿は部屋に篭ったきり食事も摂っていない。心配したタマは椿に付きっきりで、邸中で暴れる司を止められる者は居なかった。その発...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .06

    司と約束したクリスマスミサの朝。なぜか身体が重くて起き上がれない。今日はクリスマス。今日から冬休み。来年は司が中学生になって、今までの様に毎週会う事も難しいかも知れないと話してたから勉強を頑張る司を応援したくて、生まれて初めてマフラーを編んだ。いつも高そうな服を着て、高そうな車に乗る司はなぜだか寂しそうで寒そうだったから。私が司を応援してるよって伝えたかったのに昨日の夕方に突然ウチに来た司は、お姉...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .05

    明日から冬休みの今日。学校が半日で終わって帰宅したらいつもならまだ邸にいない時間だと言うのに姉ちゃんがいた。何やらメイドに指示しながら荷物を運ばせている。また旅行にでも行くのか?司 「姉ちゃん。どっか行くのか?」椿 「司お帰り!今年のクリスマスはNYでパーティーに出席するって話したでしょ?お姉ちゃんはそのまま少しの間NYで過ごそうと思って今夜必要な物を送るの。」司 「ふーん。別に日本から運ぶ事ないだろ...

  • 2018 つくしちゃんbirthday ‼︎ .02

    滋 「つくしのハタチの誕生日だよ?今年の誕生日は、最高に楽しんでもらいたいの!」T4は、大学に入り以前より多忙になったつくしの予定をこじ開けては週に1回集まった。つくしを楽しませたいと話す滋は、今夜も既に酔いが回りいつもより強引さが増している。つ 「滋さんの気持ちはありがたいけど、あたしは地味でもみんなが一緒に楽しんでくれる様な1日にしたいよ。」桜子 「そうはいきませんわ。先輩?普通の女子大生は誕生日...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .04

    総 「おい司。お前、いつも日曜は何してんだ?」司 「別に。俺だって色々あんだよ。」2人が出会って4年。家庭教師に纏わり付かれ勉強をさせられる司は平日忙しく、つくしと会えるのは日曜日だけになっていた。本当は毎日つくしを呼んで邸で遊びたい。でも幼馴染につくしを見られたくない。司が教会に通っている事を知っているのは、運転手やタマ、姉の椿だけだった。あ 「俺らも来年中学だろ。そろそろ大人になってみたくねぇ?...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .03

    「つくし!もう行くぞぉ!」「ちょっと待ってよ司。」その翌週から、司とつくしは毎週日曜になると朝早くから教会に向かった。司にとって教会と言う場所は不思議な場所だった。初めてその場所に行ったのは月曜で、人の気配の無い教会はとても静かで厳かな雰囲気だ。天井に続く柱には、キリストの誕生からの絵画が飾られ、壁には大きなステンドグラスが輝く。初めての雰囲気に周りを見回していると大柄な外国人訛りのおっさんが出て...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .02

    「何で今更…」つくしは教会を後にすると、足早に家路に着いた。優紀の結婚式の途中、退席したままだった事を思い出したのは自宅に着いてしばらく経ってからだった。『優紀。途中で退席してごめん。少し風邪気味だから、今日は式だけで帰らせてもらいました。また今度、改めてお祝いさせてね!今日は本当におめでとう!幸せになってね。』優紀にお詫びのメールをして、つくしは仕事部屋の机から古ぼけた箱を取り出した。掌に収まる...

  • 2018 つくしちゃんbirthday ‼︎ .01

    つくしちゃんバースデーをお祝いして不定期連載です!CPはつくし×F4つくしが今年、20歳になる。今年は絶対2人きりで過ごしたい。できればその流れで、彼女の気持ちを捕まえたい。4人は全く同じ事を考え、互いの出方を伺っていた。大学3年の冬。春からは全員、家の仕事を中心に動くことが決まっている彼らは内心焦りを感じ始めていたが当のつくしは大学の講義をめいいっぱい詰め込みバイトに励んでいて毎日忙しそうだ。今日もラウン...

  • 宿命論 ー Fatalistic ー .01

    新連載のお話「宿命論 ー Fatalistic ー」(しゅくめいろん)です。中編くらいの長さの予定。もちろんハッピーエンドですよ。「贏ち得る」のあとがきでも書いた通り、2人は幼馴染の設定で完全パラレルです。お話の中には宗教的な事も少し出てきますが、私は聖職者でも宣教師でもありません。(むしろ仏教の授業がある様な高校に行ってました。)私自身は無宗教なので、お話に出てくる宗教的な考え方や内容に個人的主観や素人目線...

  • こい * 類つく *

    本日は短編を更新です。CPは類つく季節感のないお話ですみません。楽しんでいただけたら幸いです。高校生の時アタシは恋をした。腹立たしい事しかない学校の癒しだった非常階段。「ウゼェーんだよ‼︎ 何がフラワー4だぶぁーかっっ‼︎‼︎」なんて、いつものストレス発散。「ぷっ……ククッ!」穏やかで柔らかな笑い声に振り返ると、そこに居たのは…天使?白いパンツに薄いブルーのニット。肌は抜ける様に白くてツルツルで、ビー玉みたい...

  • 贏ち得る .あとがき

    贏ち得る。最終回を迎えました。ありがとうございました。楽しんで頂けたでしょうか?本日は、反省と今後の予告を…※ネタバレありますので、お話を最後までお読み頂いてから読んでくださいね※最初、半分見切り発車の様に始めたお話でした。本当は、リカちゃんとつくしちゃんが争ったりつくしちゃんが入院したり総ちゃんも入院したりそんな山アリ山アリの展開を考えましたがw書いてみて、「やっぱりつくしちゃんを傷つけたくない!」...

  • 贏ち得る .Fin

    総二郎の声に顔を上げたつくしは、ニッコリ笑った後美しい所作で挨拶をした。つ 「1年間の修行。お疲れ様でした。私の点てたお茶は、いかがでしたか?私は1年半前から、先代に就いて修行をさせて頂きました。貴方が茶道の世界で、どんな景色を見ているのか知りたくて貴方がどんな気持ちでお茶と向き合っているのか知りたくてどうしてもと先代と家元ご夫妻に願い出ました。貴方の住む世界は、美しい。でもそれより厳しくて難しい事...

  • 贏ち得る .30

    「つくしさん!間も無くお時間です。」つ 「はいっ!」思わず自室から飛び出したつくしに、利江が厳しい目でひと睨みする。危ない危ない。廊下は走らない!!ってまた叱られる所だったわ。つくしは急ブレーキをかけ、佇まいを直して静々と歩くと利江も納得した様にウンウンと頷いてつくしの後ろ姿を見送ろうとしたが呆れた顔で再度声を掛ける。利江 「つくしさん…そっちではありません。方向音痴もいい加減にして頂かないと!何...

  • 贏ち得る .29

    「何だこのメールはっ!!」京都で大きな茶道のイベントが数件続く事と、支部長が変わった事でその引き継ぎやら挨拶回りのため、2週間程前から半年間の予定で京都に滞在していた俺は親父からのメールに激怒し、すぐに本宅へ電話を入れるが家元も家元夫人も、何度電話しても繋がらない。それならと携帯に連絡するが、コール音すら鳴らない…まさか……親に着信拒否されてる?俺は東京に一時帰宅出来ないかと予定変更を試みたがそれも...

  • 贏ち得る .28

    「お話したい事があります。」つくしはあれから1週間。考えに考え抜いた。私の気持ち。それと、私はどうしたいのか。優紀や、桜子や滋に相談したが、3人はつくしが思う通りにすべきだと背中を押してくれ両親も叔母も喜んでくれた。そして考えた末。麗子さんと家元にお会いする約束をした。約束の時間より10分程早く西門邸の門の前に着くとこの日の為にと叔母が貸してくれた訪問着の襟を正す。「牧野様。お待ちしておりました。」イ...

  • 贏ち得る .27

    叔母の理恵子から頼まれた展覧会は、滝坊流の宗家の婦人会が企画した物で3日前から会場準備やら展示品の確認など忙しく走り回った。婦人会の代表である滝坊流宗家・家元夫人はつくしの事を特に気に入っており数年ぶりに展覧会の手伝いに参加してくれたと上機嫌だった。70代後半に達した家元夫人は華道界では有名な曲者で、各地域の支部でも恐れられているが素直で真っ直ぐなつくしを気に入り、宗家の内弟子として側に置きたいと本...

  • 贏ち得る .26

    PiPiPiPiPiPiPi…眠れないまま朝を迎えたつくしは、目覚ましを止めてリビングへと続くドアの前に立った。どうしよう…もう起きてるよね?はぁ。どんな顔して西門さんに会ったらいいの?!赤くなったり青くなったりと忙しく考え事をしていると、ガチャリとドアが開いて総二郎と目が合った。あと数センチで唇が重なる距離。目玉がこぼれ落ちそうなほど見開くと、総二郎は少し顔を赤く染めるが直ぐにポーカーフェイスを装いなおす。総 ...

  • 贏ち得る .25

    「つくしごめんね。仕事、忙しいんでしょ?」つくしは叔母の運営する華道教室の講師として、手伝いに来ていた。つ 「いいのよ。昼間は時間あるし。せっかく叔母さんに言われて華道の師範まで取っても、こうやって活用しないと勿体無いもの。たまには叔母さん孝行しないとね!」叔母さんが趣味で華道を始めてから、つくしも誘われるがまま華道教室に通い既に師範の資格も得ていた。牧野家の経済事情では、習い事の1つもやらせてあげ...

  • 贏ち得る .24

    総 「つくし。明日の予定は?」つ 「明日は特に、何もないかな。」岸田との一件があってから、2人は同じ時間を過ごす事が増えていた。つくしは未だ自分の気持ちをはっきりと確信出来ないままだが友人として総二郎との時間を過ごす事を素直に楽しもうと決めてから特に構える事も無くなった。総 「じゃあ、この間話した部屋行かないか?」つくしは実家からBlooMに通っていたが、千葉の房総から都心への通勤は体力的にキツイ。そん...

  • 贏ち得る .23

    予約したつもりが、出来てませんでした(;´д`)すみません。桜子 「いくら週末だからって、なんでこんな夜中に集まるんです?」滋と優紀はつくしとの待ち合わせを桜子の家と決め、深夜1時にアポなしで桜子の自宅に集まった。ほろ酔いで突然訪問された桜子は迷惑顔だが、つくしが恋をしているかも知れないと聞けばブツブツ言いながらも2人を部屋に通し、話の続きを促した。桜子 「それで?先輩が恋してるって言ったんですか?」優...

  • 総ちゃんのハジメテ♡ .04

    お熱編恵一郎が生まれて半年。つくしはすっかり元の生活を取り戻しつつある。恵一郎はつくしに似て愛想が良く、初めて見る人は全員「可愛い女の子ね」と微笑む。俺の息子を可愛い可愛いと言いやがって。確かに可愛いが。恵一郎も可愛いと言われるとわかっているのか、ニコニコと愛想を振りまく。お前は男だぞ!しっかりしろと言ってみるが、まだ赤ん坊だ。可愛いのは仕方ない。つくしが忙しく仕事を熟すようになっても、恵一郎の子...

  • 総ちゃんのハジメテ♡ .03

    予防接種編大きい声で言えないが、俺は多分先端恐怖症だ。だからって全部の先端が怖いわけではない。ペン先を向けられても先の細い物を見ても全く恐怖を感じない。だが、アレは別物だ…それは想像しただけで、それが予定に入るだけで全身が強張る。これまでの人生、出来るだけ避けて生きて来たが今年はとうとう、俺の愛して止まない恵一郎にまでそれを味合わさなければいけないと知った。なぜこんな事を、こんな生後間もない赤ん坊...

  • 総ちゃんのハジメテ♡ .02

    お風呂編恵一郎が生まれてから2日後から、毎日のように友人や知人がつくしの見舞いに訪れた。司と類、あきらの3人は何故か毎日出勤前やら仕事終わりにつくしと恵一郎に会いに来やがる。つくしの友人の女達だって母になったばかりのつくしの体調を気遣い一度しか見舞いに来ていないと言うのにだ。つくしが「みんながお祝いしてくれて嬉しい」なんて嬉しそうにするから我慢しているが、特に類は恵一郎の授乳の時間も病室にいるから要...

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