オーロラがみたい 夢のなかで、あなたと あなたがあの日、生まれてはじめて見た オーロラを 叶うなら、あなたとふたりきりで 誰の手も届かない場所で 誰も知らない、宇宙と星だけが知っている世界で あなたは、はにかんだ様子で笑うでしょう きっとその手は冷たいでしょう 私だけが知っている体温 目醒めたあなたは知らない温度 歌を歌って そこで いつもの様に、誰かのためではなく 私だけの為の歌をください それはきっと残らないけれど 魂は識っているから 私の中で生き続ける ずっと響き続ける 名前を呼んで それは特別な音 あなたの声、揺らぎ そのいのちの証 いま、生きているから 此処に
ゆめにでてきたあなたは 変わっていなかった 私もまた、同じように その頃の姿をとっていた 眠る前 添い寝をしてくれた 部屋の電気はつけたまま 暗いのは怖いから 目が醒めると あなたはいなかった 眠っているうちに そっと行ったのだろう いつもの様に 外はもう白く明るみ出している 私は床に置かれたスタンドのあかりを消した 起きてみると いつの間に時が過ぎたの 戻りたいと願った そうすれば、あの頃のあなたにも 逢えるでしょう やり直したい 恐れていたこと 時間の後悔 できることは そのあと片付け あの頃ならなんにでもなれた すべてが祝福されている気がしたよ 今だってそう この
きみの匂いがふと かおった気がした 夏の青、幸福な昼下がりの道 きみのぬくもり 多分まだ憶えている セルメモリーみたいに 想像のなかでも 思い違いでも きみを照らす光が好きだった そこだけに輝いて息衝く あるいは、きみの魂の いつか失くすなら いつか失くすから 感じて、もっと 伝えて、瞳で音で熱で皮膚で 使って 私はそのためにあるのだから きみの声を想い出そうとした 面影だけは手を伸ばせば 掴めそうな気がするのに 声だけがどうしてもうまく思い出せないんだ やがて顔も、どんな風に笑って どんな風にいつも居たのか もう、なんとなくでしか 光に照らされて穏やかに眠る きみが好
私の心臓を取り出して あなたの胸に押しつけて去った 迎えにこない、あいつの事なんて 知らない もうここに居ないのだから いい加減、飲み込んで 前に進めよ 呆れた正論が 膝を抱えて隠した頭上から降る 一体誰が幸せになるっていうのさ 薄目を開けて様子を窺う眠り姫 逃げているうちに 気づいたら10年強が経っていた 唖然とする 足をついたマーメイド 伸びた影 縁があれば、きっと逢えるでしょう 巡りあわせ 互いが鏡の様に重なり映る時 秘めてきた言葉を渡そう
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