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野生生物を調査研究する会活動記録
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2018/06/30

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  • 里地里山の1年 6月下旬の里山

    里地里山の1年6月下旬の里山1年の半分がもうすぐ終わる。7月の里山作業の前に、皆さんが集合打ち合わせができるように草刈りを実施。ワレモコウなどの貴重な種もあるが、この時期ササと一緒にかっても秋には花がみられる。シライトソウも、刈り込みを高くして、来年も咲くように残してかる。短く刈り込みすぎると、どんどん数を減らしてしまった。今年は雨が多いので特に草の伸びがはやい。夏の暑い時期までに2回目の草刈りは何年ぶりだろう。おそらく、今年最後のササユリが1輪。里地里山でことしはササユリの数が増えた感じ。6月の下旬にさく花はオカトラノオとホタルブクロ、休耕田の隅にはカキツバタが咲いていた。里地里山の1年6月下旬の里山

  • ミナミメダカとカダヤシ

    ミナミメダカとカダヤシメダカは小学校5年の理科の教科書で取り上げられています。小学校ではメダカの卵の観察もします。でも実際に野外で、メダカを見たことがない人も多いと思います。メダカをいつも近くの池や小川で見られる人はとても幸せだと思ってください。なぜかというと日本全国でメダカはとても数がへっているからです。メダカとよく見まちがえる魚にカダヤシという魚がいます。大きさも形もメダカによくにていますが、よく見ると違います。カダヤシは卵を産みません。卵を産まないで胎生(たいせい)といって魚の赤ちゃんをそのまま産みます。カダヤシは蚊(か)の発生原因となるボウフラを退治するためにアメリカから1916年に持ち込まれた魚です。アメリカでもカダヤシをハワイでボウフラを退治するため1905年に導入されました。アメリカでもこの...ミナミメダカとカダヤシ

  • ただいま北上中 タイワンウチワヤンマ

    ただいま北上中タイワンウチワヤンマ環境省が「いきものみっけ2017」の調査で、【カテゴリー2】で「北上するいきもの(もともとの分布域から北に分布を広げているいきもの)」として、クマゼミとツマグロヒョウモンを対象種にして実施しました。実はこれ以外でも、北上する生き物のひとつにタイワンウチワヤンマがいます。タイワンウチワヤンマは、ネパール、インド、ミヤンマー、ラオス、ベトナムなどの東南アジア地域から、中国東部,台湾から日本にいたる地域に分布しています。日本では詳しくみると、1930年代までは、九州南部(南西諸島を含む)と四国南部でしか確認されていない種でした。画像は「生きている加古川」の本から、兵庫県加古川流域でみつけたタイワンウチワヤンマです。阪神間でも見つかっています。2000年ごろには加古川流域から阪神...ただいま北上中タイワンウチワヤンマ

  • ヒメタイコウチ ―湿地の貴重な昆虫―

    ヒメタイコウチ―湿地の貴重な昆虫―「生きている武庫川(改訂版)」に掲載したヒメタイコウチ。タイコウチとの違いがわかるように比較して掲載した。武庫川流域にある湿地などで見られるヒメタイコウチ。生息される地域が限定される貴重な生き物。初めて見つかったのが1978年8月、兵庫県西宮市の甲山湿原(かぶとやましつげん)で市西宮高校生物部の観察会でのこと。兵庫県ではその後、三田市の北摂ニュータウン造成のための調査(1973年)で発見。その後、宝塚市、明石市や加古川市などでも見つかっているが、日本では、三重県、岐阜県、愛知県の東海地方と静岡県にしかいない。愛知県西尾市では天然記念物になっている。1995年には四国香川県でも見つかっている。ヒメタイコウチ湿原のような湧水のある湿地で見られる。前肢(まえあし)が変形して捕獲...ヒメタイコウチ―湿地の貴重な昆虫―

  • 未の刻にさくヒツジグサ

    ヒツジグサ(スイレン科)分布北海道~九州花の時期6~9月昔の時刻の数え方のひとつである、「未(ひつじ)の刻(14:00)」の頃に花が開くことからこの名前になった。(園芸種のスイレンは早朝に花が開く)ところが、江戸時代の書『大和本草』には、「此ノ花ヒツジノ時ヨリツボム」とあります。それで、明治までは早朝に花が咲き、未の刻には花が閉じると思われていました。それが事実かどうかを京都府の巨椋池(今は埋め立てられてありませんが)で、確かめた人物がいました。牧野富太郎氏です。早朝から夕方まで観察して、「花は正午から午後三時までに咲き、夕方5時から6時ごろに閉じる」と述べたといいます。今回の画像は里山での草刈りの作業前(10時)の画像そして昼食時(1時ごろ)の画像一つの花は3日、3回咲いたあと、水中に沈み結実します。実...未の刻にさくヒツジグサ

  • ネムノキ(マメ科)

    ネムノキ(マメ科)梅雨の晴れ間ネムノキの花が咲き始めた。ネムノキの名は小葉が夜間閉じて垂れ下がり、葉が眠ったようみみえるのでネムノキと名づけました。暗くなると葉がとじるのですが、植物が暗さに反応して葉を閉じる動きを「睡眠運動」といいます。閉じる仕組みは、小葉のつけ根に「葉枕」という小さな膨らみがあり、その内部の圧力が変化することで、葉が開閉します。ネムノキを漢字では「合歓(ごうかん)」と書きます。中国では2枚の小葉が合わさり歓ぶと考えて、これを夫婦和合、家内平和の象徴として庭木にするそうです。ネムノキが咲くと、アズキあるいはヒエ、アワなどをまくという農業暦があります。花はマメ科の花とはちょっと違います。ネムノキの花は、すじばかりに見えます。これは、長くのびたおしべとめしべです。ピンク色にみえるところはおし...ネムノキ(マメ科)

  • ニイニイゼミの初鳴き

    ニイニイゼミの声を聴いた6/23日兵庫県宝塚市を流れる逆瀬川沿いを通ったときニイニイゼミの声を聴いた。2日前に通った時には聞かなかったはず。初鳴きということになる。セミの初鳴き,鳴きおさめの日―みんなで調べよう2015―近藤伸一1(きべりはむし,38(2):6-16)の報告からこの報告は2013年から2015年までのこどもとむしの会,兵庫昆虫同好会,兵庫県森林インストラクター会,昆虫愛好家の皆様方から12種のセミについて初鳴き,鳴きおさめ,鳴き声の確認情報をまとめたものである。ニイニイゼミのところを見ると2015年ニイニイゼミ・初確認6/15福島県,6/19阪神,6/23但馬・播磨,6/26西播磨,6/29丹波と記録があるので、今日聞いた鳴き声は格別早いものではないことがわかった。感覚的に阪神間ではニイニ...ニイニイゼミの初鳴き

  • 六甲山で再発見シーボルトとシチダンカ

    シチダンカ(アジサイ科)Hortensiaserratevar.serrataf.proliferaシチダンカは、ヤマアジサイの変種で六甲山の特産種。シーボルトの「日本植物誌」に採録された。その後実際に見た人がいないので「幻の紫陽花」と呼ばれていました。1959年(昭和34年)に六甲山小学校の職員が六甲ケーブルの西側で見つけて学校に植えていたところを、兵庫県生物学会会長の室井さんが同定、再発見の運びとなった。種ができないため、挿し木で増やされいまでは公園などでもみることができる。高さ1m~1.5mの落葉低木です。シチダンカの装飾花は八重咲きで、それぞれの萼片は剣状にとがり、きれいに重なって星状に見えるのが特徴です。アジサイの山と言われる六甲山系のアジサイ。アジサイは「神戸市民の花」にも指定されています、昭...六甲山で再発見シーボルトとシチダンカ

  • ハンゲショウ

    ハンゲショウ(ドクダミ科)梅雨で今日も関西は本降り。梅雨のころに開花する花の一つにハンゲショウがあります。低地の水辺や湿地に群生しているのが見られます。臭気のある多年草で、群生するのは、地下茎を張り巡らせながら増えていくためです。穂のわきにある葉が白く色づき、遠くからでもよく目立ちます。穂がハンゲショウの花の集まりで花穂(かすい)といいます。ドクダミと同じようにがくやはなびらはありません。雨が花の中に入りにくくするため、筒状に小さな花が密集していて、下から順に咲きます。開花時になると花穂に近い2~3枚の葉の下半分が白くなります。これが、昆虫を誘引する仕組みになります。花穂の個々の花を裸花らか)と言い、ドクダミ科の植物に見られる特徴のひとつです。花が終わると、白く色づいた葉は薄緑色になります。ハンゲショウは...ハンゲショウ

  • グンバイトンボ

    グンバイトンボ兵庫県のホームページの種の概要によると「長34~40mm程度。♂は中・後肢の脛節が軍配状になっており他種との識別は容易であるが、♀はモノサシトンボに似ている。砂泥底の抽水植物や沈水植物が繁茂する河川中流域などに生息する。成虫は5月~8月に見られる。」とある。6月里山のため池周辺でみられる。概要によると河川の中流となっており近くの小川で砂泥の場所が見当たらない。ずいぶん離れたところからとんできているのであろうか。兵庫県以外では、京都府,滋賀県,大阪府北部に分布している。岐阜県のホームページによると「丘陵帯に生息する。谷間の湧水があるような緩やかな流れのある湿地などに見られる。」とあり、里山のいくらかのため池は湧水で成り立つ池もあるので、その所で産卵をしているだろうか。このグンバイトンボ、オスの...グンバイトンボ

  • クロイトトンボ

    クロイトトンボ(イトトンボ科)ため池で5月よりよく見られる小さなトンボ、イトトンボです。主に水生植物が多い開けた池や沼、川の止水域などで見られます。オスはしっぽの先が2節青くなっているのが特徴です。10月くらいまで見られます。雄は水面に浮かぶ葉の上などに止まって縄張りをつくります。産卵は多くの場合、オスとメスが連結したまま、池の水面に出た水草などに静止して行います。ときには、完全に水中にもぐって潜水産卵するようすもみられます。すごい勢いんで水の中に連結して潜っていく姿はおどろきです。クロイトトンボのヤゴは、尾鰓の先寄りに3個の連続する褐色斑があるのが特徴です。産卵を水面付近の植物組織内に行うので、ヤゴも水生の植物の水中部分にしがみついた状態で見つけることができます。幼虫は通年見つけることができるヤゴです。クロイトトンボ

  • 初夏のアカトンボ?! ショウジョウトンボ(トンボ科)

    ショウジョウトンボ(トンボ科)5月6月の初夏を感じるのがこの赤とんぼ。真っ赤なトンボです。ため池や学校のプールなどにも飛んできます。オスは成熟すると全身が真っ赤になります。メスや、未成熟のオスはオレンジ色をしています。赤トンボなのですが、秋に見かけるアカトンボ(アキアカネなどアカネ属の総称)とは別物です。トンボは全体に縄張り意識が強く、パトロール飛行をおこないます。雄同士が縄張りを巡って追いかけ合う様子も観察できます。尾を高く上げて止まってるすがたをみますが、威嚇の様子です。「猩々(しょうじょう)トンボ」の名の由来は、成熟したオスの真っ赤な体色を真っ赤な能装束を飾った架空の動物、「猩々(しょうじょう)」に見立ててついたものです。ショウジョウトンボのヤゴは全体的にするっとしたヤゴです。春から秋にかけてよくみ...初夏のアカトンボ?!ショウジョウトンボ(トンボ科)

  • ヒメボタル

    ヒメボタルホタルといえばゲンジボタルやヘイケボタルが有名ですが日本固有のホタル「ヒメボタル」がいます。阪神間では、猪名川河川敷のヒメボタルが有名です。軍行橋から桑津橋に向かう土手で観察することができます。毎年5月にみることができます。兵庫県の北部では、この時期6月に観察できます。ゲンジボタルやヘイケボタルは幼虫のときは、水の中ですごします。しかし、ヒメボタルは一生を陸で過ごす陸棲ホタルです。ゲンジボタルの成虫は優雅に点滅してとびまわります。しかし、ヒメボタルはストロボのように点滅して黄色に光るのでゲンジボタルやヘイケボタルとは光り方や色でも見分けることができます。ヒメボタルのメスは飛ぶことができません。メスは草むらの中で光って合図をおくります。飛んできたオスと交尾が終わると産卵します。ヒメボタルは遺伝的に...ヒメボタル

  • 6月 梅雨の花 アジサイ

    6月の花アジサイ6月、梅雨のころの公園の花といえばアジサイ日本のアジサイがヨーロッパにわたり品種改良され、西洋アジサイとして飾られるようになりました。今一番品種改良に暑い国は北アメリカです。アジサイはピンクや青が普通でしたが、最近は真っ白いアジサイをよくみるようになりました。アナベルという品種です。日本のアジサイのなかまヤマアジサイアジサイの仲間は花びらのように見える蕚(装飾花)をもつものが多く有ります。庭などに植えられるセイヨウアジサイはほとんどが装飾花で、本当の花はその下に隠れていてよく見ないと解りません。このヤマアジサイは深い山にありますが、周囲に4枚の装飾花を持つ花があり、真ん中に装飾化を持たない花が集まっているので、アジサイの花の仲間の花のつくりを見るのに適しています。コアジサイコアジサイの花は...6月梅雨の花アジサイ

  • 子どもの本がおもしろい㊵ チバニアン誕生 ―方位磁針のN極が南をさす時代へー

    子どもの本がおもしろい㊵チバニアン誕生―方位磁針のN極が南をさす時代へーポプラ社ノンフィクション(39)チバニアン誕生方位磁針のN極が南をさす時代へ著/岡田誠出版社ポプラ社地質学者がとなえる説は「トンデモ本」に掲載されてもよい話がある。たとえば、ドイツ人気象・地球物理学者ウェゲナーの大陸移動説。発表当時は大陸が移動するなど非常識扱いされました。また、ウェゲナーは地質学者ではなかったので最初に提唱されてから40年ほどの間、学界で受け入れられることはなかった。1960年代初めにイギリスの古地磁気研究グループの研究が発端となって大陸移動説が復活した。日本ではその古地磁気研究から大発見をした人がいる。過去に地球の磁場が現在とは逆向きの時代があったことを、世界で初めて提唱したのが、日本の京都帝國大学教授松山基範博士...子どもの本がおもしろい㊵チバニアン誕生―方位磁針のN極が南をさす時代へー

  • 里地里山の1年 6月中旬の里山

    里地里山の1年6月中旬の里山今年の6月、梅雨らしい天気が続く。せっかくかったササもまたのびはじめた。シライトソウやヤマボウシ、ソヨゴの花もおわりかけ。シライトソウも科がユリ科からシュロソウ科にソヨゴは里山では高木の常緑樹。この里山では多く見られる。里山の縁には、スイカズラの花が咲いていた。クリの花やナツハゼの花が咲き始めた。池の周りでは、モウセンゴケやカキランのつぼみがみられ、7月には花が見られる。里地里山の1年6月中旬の里山

  • 奈良公園の宝石 ルリセンチコガネ(オオセンチコガネ)

    オオセンチコガネ(センチコガネ科)この時期、里山では、オオセンチコガネをよく見かけます。「生きている大和川」の調査の際、奈良公園でシカの取材とともにおこなったのが、オオセンチコガネです。奈良公園のオオセンチコガネは「ルリセンチコガネ」とよばれ、瑠璃色をしています。奈良県若草山にて瑠璃色をしてるのは、紀伊半島に分布するオオセンチコガネです。ほかに北海道と屋久島の一部でも瑠璃色をしています。私たちの活動する里山では、オオセンチコガネは緑色をしています。近畿の中央部は緑色をしています。そのほかの地域では赤色から緑かかった色をしています。オオセンチコガネは動物のふんなどをえさにする「ふん虫」フンコロガシです。ファーブルに出てくるフンコロガシは逆立ちをして後ろ足で糞玉を転がす姿を紹介していますが、日本の種類は前足で...奈良公園の宝石ルリセンチコガネ(オオセンチコガネ)

  • ドクダミ(ドクダミ科)

    ドクダミ(ドクダミ科)この梅雨の時期に、十字の白い花をつけます。漢方薬(かんぽうやく)に使う野草の一つです。正式な名前(標準和名)は、ドクダミといいます。じつはこの白い花の部分は葉が変化したものです。花びらはなくおしべとめしべしかありません。やや湿ったところに生えます。地下茎でどんどん増えていくため、花壇に入るとこまりものになります。増えると一面のドクダミの群生となることもあります。手で折り取ったりすると白い液を出しどくとくの匂(にお)いがします。この匂いがどちらかというと臭(くさ)いにおいなので、嫌(きら)われ者です。でもこの時期に茎(くき)から上を摘(つ)み取って、陰干(かげぼ)しで乾燥(かんそう)させて保存すると薬になります。(花も葉も全部摘み取ります。)毎日煎(せん)じてお茶代わりに飲むと十通りの...ドクダミ(ドクダミ科)

  • カイツブリ

    カイツブリにほの海照る月かげの隈なくば八つの名所一目にも見ん(良寛)八景が一目で見渡せる月夜を読んだ良寛の歌であるが、「にほの海」とはどこの海かご存じだろうか。漢字では「鳰(にお)の海」とかき、「鳰」は和製漢字で、「水に入る鳥」を意味し、ニホとはカイツブリの古名。そして「鳰の海」とは琵琶湖のことで、琵琶湖には古くからカイツブリが多かったのかもしれない。この時期、琵琶湖の近江八幡の水郷巡りのさいに、カイツブリの親子がみられるとか。よく、カルガモと間違われることがあるが、カイツブリは潜水は得意だが、歩くのが苦手。ヒナは自分で潜って餌をとれるようになるまで、親の後をおっかけをする。ごく小さいときは親の瀬に乗って移動したり、羽の下にもぐる様子がみられる。水郷めぐりでは、その様子が見られるの人気という。しかし、いつ...カイツブリ

  • 兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(3)

    兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(3)海釣りの人なら、海に活きたエビを撒いて魚を寄せて、そこに挿し餌を送り込んで魚を釣り上げる方法を知っているだろう。スズキ、チヌ、メバルなど、様々な魚種が釣れる。関西では伝統的な海釣り釣法の一つ「エビ撒き釣り」というそうだ。実はこのエビはスジエビという川や池でよく見られるエビです。体長5cmぐらい。体色はほぼ透明で、胸から腰にかけて黒色のしま模様から「筋エビ」の名の由来です。胸のすじは逆「ハ」字の模様が確認できスジエビと見分けられます。3~8月に産卵します。滋賀県は琵琶湖産のスジエビを大豆といっしょに煮て料理する郷土料理があります。近年、外来種のチュウゴクスジエビが日本各地で確認されており遺伝子撹乱が起こる可能性が心配されている。見分け方は千葉県生物多様...兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(3)

  • 兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(2)

    兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(2)プラナリア事情プラナリアを2つに切断すると2匹のプラナリアに、3つに切断すると3匹のプラナリアになる生きものという有名な生き物です。清流を好み、水の綺麗さを示す指標生物です。プラナリアの正式名は、ナミウズムシ、学名:Dugesiajaponica、サンカクアタマウズムシ科です。北海道北部を除く全国の河川や湧水でみることができます。ところが、外来種のアメリカツノウズムシが猪名川や武庫川流域の中流域で見られるようになりました。写真は夏の猪名川でみつけたアメリカツノウズムシです。日本で最初に見つかったのは愛知県の水族館で2003年のこと。特徴は体表が茶褐色から黒褐色で細かい色素点があり、頭部は正三角形にちかく、耳葉は長くとがっています。夏場水温が上がる中流...兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(2)

  • 兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(1)

    6月の風物詩のひとつに蛍。兵庫県ではホタルの種類として、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類がいます。ゲンジボタル(ホタル科)体長10~16mm林縁を流れる細い流れのある所で見られます。幼虫は水生で清流の流れの緩やかなところに住み、巻貝のカワニナを食べます。成虫は、5月~6月に見られます。メスは川岸の木や石に生えたコケの中に卵を産み、夏になると卵がかえり幼虫になります。成長した幼虫は、雨の日の夜に川岸に上陸し、川岸のやわらかい土に潜り込んで周囲の泥を固めてマユを作り、その中でサナギになります。成虫は2~3週間ほど生きますが、その間は水を飲むだけで餌は食べません。オスもメスもお尻のところで光を出し、オスは川の上空を飛びながら、メスは川岸の草などにとまって発光します。この発光している様子は、夜の8時...兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(1)

  • 里地里山の1年 6月上旬の里山 生態系のシンボルーササユリ

    里地里山の1年6月上旬の里山ササが優勢な里山です。5月上旬はそれほど背丈があるわけでなく、ほっておきましたが、一雨ごとに背がのびます。6月に入るころには30cm以上にのびていました。そのなかにササユリが花をつけています。葉はササユリの名のように、ササとよく似た葉をしています。ササを刈るときに気を付けます。里山にあるため池の周りには、シュレーゲルアオガエルの卵があったり、池の中ではすでにヒキガエルのオタマジャクシはいなくなっています。池のヒルムシロやヒツジグサの葉の上にはイトトンボのなかまが盛んにとびまわっています。池のまわりには、カキランがおおきくなっています。里地里山の1年6月上旬の里山生態系のシンボルーササユリ

  • 兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(4)

    兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(4)兵庫県からすこし離れるが山口県岩国みやげの人形石をご存じだろうか。「人形石」とはニンギョウトビケラの作る筒状の巣のことで、その巣が人の形に似ていることから人形石とよばれます。ニンギョウトビケラは幼虫のとき口から出す糸で砂や石を結び付けて巣をつくるのです。土産物になったのは古く江戸時代末期、吉川家の家臣山田府生が記した『錦川志(きんせんし)』に「小水虫の砂を集め殻を作る者、その人形に肖るを以て、児女之を拾い玩となす。錦帯橋下に尤(もっとも)も多し」(1826年)とあります。人形石は昭和時代初期ごろまで観光客向けに販売されて人気があったとか。岩国石人形資料館ではいまでも土産として販売されています。http://www.sky.icn-tv.ne.jp/~...兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(4)

  • 兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(3)

    兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(3)昨今の雨の量は降りだすと半端じゃないことが多くなった。先日の雨でも近畿の河川での被害のニュースが届く。これからの季節、川の観察や川遊びはとても楽しい時期。でも、増水すると川はとても危険な場所になり、過去にも六甲山系の河川で親子が事故にあっている。川での活動は天気や川の様子に注意が必要だ。へビトンポ上流で流れの速い瀬に生息。体側のヒモ伏突起とその付け根の房伏のエラが特徴。ウルマーシマトピケラ上流から中流の流れが遅い場所に生息。単眼が2つあるのが特徴。コガタシマトビケラ中流の瀬に生息。ウルマーシマトビケラに比べて細い。詳細は顕微鏡での観察が必要。オオシマトピケラ中流の瀬に生息。頭部の前面部に平らなところがある。アカマダラカゲロウ主に中流に分市する。中央に...兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(3)

  • 兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(2)

    兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(2)兵庫県の川でよくみられる水生昆虫を紹介のつづきです。シロタニタニガワカゲロウ上〜中流に分布。岸よりの緩やかな場所に生息。身体は扁平で、尾は3本。エルモンヒラタカゲロウ上流部の瀬に生息。身体は扁平で、尾は2本。エラに赤い斑点あり。チラカゲロウ主に上流から中流に分布する。非常に俊敏に泳ぐ。尾は3本で長い毛があるキイロカワカゲロウ主に中流に分布する。砂地を好む。口の大あごが特徴。フタスジモンカゲロウ主に上流の砂底に分布する。腹部のフサフサのエラがあり、黒い模様で判別するコカゲロウの仲間上流から中流に分布する。非常に俊敏に泳ぐ。尾は3本。卵形のエラがある。兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(2)

  • 兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(1)

    兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(1)川の生き物といえばいろいろな魚をイメージしますが、そのほかいろいろな生物がすんでいます。それらをまとめて水生生物をいいます。川の流れをしらべるための水生昆虫が注目されますが、それ以外にもたくさんの種類がいます。兵庫県の川でよくみられる水生昆虫を紹介します。フタツメカワゲラ上流から中流の流れが遅い場所に生息。単眼が2つあるのが特徴オオヤマカワゲラ上流部の瀬に生息。頭の模様で識別。ハグロトンポ比較的広い範囲に分布。岸の抽水植物帯に生息する。コオニヤンマ比較的広い範囲に分布。流れの遅い場所に多い。触角の形が特徴で、よく似た種でヒモ状のものはコヤマトンポ。オジロサナエ上流域に生息。砂地を好む。触角の形がしゃもじ型ヒガナガカワトピケラ上流から中流の瀬に生息。胸...兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる水生昆虫(1)

  • 水生昆虫の見分け方

    水生昆虫とは水生昆虫とは、水の中に棲んでいる昆虫です。水中で生活しているのは、主に幼虫の時期です。しかし、ゲンゴロウやタガメなどの仲間は、成虫になっても水中で生活しています。水生の昆虫には、甲虫の仲間、カメムシの仲間、トンボの仲間、カゲロウの仲間、トピケラの仲間、カワゲラの仲間、ハエの仲間などがいます。また、ガやチヨウの仲間(ミズメイガ)、アミメカゲロウの仲間(へビトンボ)、ハチの仲間(ミズバチ)など、少ないですが、ほとんど水中で生活します。水生昆虫以外にも、川のかなにはヒルやイトミミズ、貝類、エビ•カニの仲間などがいます。水生昆虫は、川や池沼、時には海でも見ることができます。水生昆虫は水中の生活に適応していくためにエラや泳ぐための器官、流されないようにするための形、川底に潜りやすい形に発達しています。水...水生昆虫の見分け方

  • 里地里山の1年 6月上旬の里地 野菜の花は美しい?!

    里地里山の1年6月上旬の里地野菜の花は美しい?!台風の影響で雨が降り続く。田植えの方が終わった田に降り続く雨で水があふれるとたいへんなので、水の様子を見に行く農家の方も多い。畑には植えていたジャガイモがイノシシに荒らされて、半分以上食べられた。とであった農家の人に聞いた。畑にはジャガイモのように収穫まじかのものも植えてあるが、種を取るために植えてあるものもある。今回は野菜の花の紹介。ネギネギの花は筒状の茎のてっぺんにかたまって咲きます。これがネギ坊主ネギは筒状の葉を食べるのだが、見える表の部分は葉の表、それとも裏どちらかわかりますか。キクナキクナ春菊のこと。地中海沿岸地域のキク科植物で、鍋料理によく利用される緑黄色野菜。まさに菊の花ジャガイモ南米原産のジャガイモ、ヨーロッパに入ってきたときは食べないでこの...里地里山の1年6月上旬の里地野菜の花は美しい?!

  • ノアザミ

    ノアザミ(キク科)5月下旬ごろから田の畔や草地河原の土手などで見られるアザミ。アザミはアザミ属の植物の総称です。日本には100種類以上アザミがありますが、このころ一番普通に見かけるのがノアザミです。さてアザミ、漢字で書くと、薊(あざみ)の漢字を分解すると草冠に魚と刀。「薊」の字はトゲがあって、刀のように刺す草を表している。総苞やとげを鱗(うろこ)や剣に見立ててできた。中学校の国語の教科書に「二つのアザミ」という教材があります。宮沢賢治のアザミ=種山ケ原種山ヶ原を舞台にした作品。賢治は花巻農学校の教師をしていた大正十三年の作品。このなかにアザミがでてくる。「すてきに背高の薊」梶井基次郎のアザミ=闇の絵巻短編小説。夜更けの渓沿いの暗い街道を歩いていく感情と空想を絵巻物のように綴った作品。「裸足はだしで薊(あざ...ノアザミ

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