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野生生物を調査研究する会活動記録
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2018/06/30

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  • ハナウド

    ハナウド(セリ科)5月中旬武庫川の中流の土手でよく目立つのがこの花です。草の背丈が大きく、クズのツルがのびるなかで、高さは1~2メートルもあるでしょうか。茎は太いですが、管のようになっています。花をよく見ると花のつく枝が放射状(ほうしゃじょう)に広がり、傘(かさ)を広げたようになっています。傘の先から、さらに放射状の枝(花柄)が広がって、花はその先に付きます。花は大型の複散形花序で白い小さな5弁花をいっぱいつけます。特に外側の花は内側の花よりも大きく、特に外側の花弁は大きくて2つに切れ込んでいます。兵庫県では、川の中流のひらけた川の土手で見られます。(「生きている加古川」当会の本で紹介)全国的には関東より西、四国九州の山野に自生します。名前の由来は若芽を食用にするウド(ウコギ科)に似ていることと、花が大き...ハナウド

  • 里地里山の1年 5月下旬里地 田植えのころ

    里地里山の1年5月下旬里地田植えのころ田植えが終わる。田の周りは田植えの前に草刈りをして、作業がやりやすくするため、また害虫などの発生をおさえる。草刈りは草刈り機で行うが1枚の田んぼの広さが約1反(農家の人はm2の単位でなく、この単位がしっくりいくらしい。300坪、990m2となる。谷筋に広がる田なので、平野部のような広い田の面積はとれない。)畦の長さは30m×4=120mの草刈りとなるので、鎌でかっていた昔の人の作業の力はすごいなと思う。1枚の田んぼの草刈りが45分ほどで、みんなで7枚の田の畔の草刈りとなる。昔は家族みんなでおこなうという意味がよくわかる。田植えの時は学校も休んでいいという昭和の中頃までそんな時代があったそうな。田植えも機械で、1枚あたり1時間ですむので、7枚の田植えも2日で終了。田の周...里地里山の1年5月下旬里地田植えのころ

  • ハルジョオン と ヒメジョオンと

    ハルジョオンとヒメジョオンのちがい小学校5年の理科で、インゲン豆をつかっての発芽実験をする。発芽には水、空気、適当な温度が必要というのが実験の意図、そのあとは成長をみていくが、成長には日光と肥料が必要ということで、最初の科学的な植物の実験がおこなわれる。実験に使うのは、インゲンマメ以外にはトウモロコシやホウセンカなどだが、テストに出るのは、インゲンマメやトウモロコシなので、子どもたちは、水、空気、適当な温度が刷り込まれる。それで、今回はハルジョオンやヒメジョオンの話。この時期だとヒメジョオンが扱いやすいかもしれませんが、痩果(果実)を素早く、器にまいて、アルミホイルで光が入らないようにしたものとラップをまいて光がはいるものを1週間おいておく。器のなかは初に必要な水は適度に必要だが、結果はアルミホイルの方は...ハルジョオンとヒメジョオンと

  • 津門川 地域住民が守る都市河川

    津門川地域住民が守る都市河川兵庫県西宮市をながれる津門川。市の中央部を北から南に流れる二級河川である。長さは3,455m。この河川の大部分は、コンクリート三面張りである。津門川の主な水源は、武庫川から引き込まれた導水と山陽新幹線六甲トンネルの湧水である。コンクリート三面張り構造であるため、水辺の植物は少ない。しかし、阪急神戸線から山手幹線までは両岸が石垣でその隙間や水際にはかなりの種類の植物が生育している。5月下旬に花が咲いている植物を紹介する。半分以上帰化植物だった。津門川地域住民が守る都市河川

  • カルガモ

    カルガモ(カモ科)もうすぐ、テレビのニュースなどでカルガモの親子の移動の姿が紹介される。全長は、約60cm主に湖沼や河川などの水辺で見ることができます。ときには学校のプールなどでも泳いでいる姿を見ることがあります。カルガモは雌雄とも一年を通して黒褐色で、くちばしの先端の黄色が目立つ鳥です。カルガモは、北海道を除き1年中日本で見られます(留鳥)。しかし、標識調査によりサハリンや中国大陸に渡るものがいることが明らかになっています。(バードリサーチニュース2006.10.13)グエッ,グエッと響き渡る声で鳴きます。草の葉・茎・種子や小型の無脊椎動物などを食べます。カルガモの繁殖期は4〜7月。巣は草むらや藪の下などに作ります。巣作りや抱卵はメスだけが行ないます。26~28日でヒナが孵化します。ヒナが孵化すると、そ...カルガモ

  • キイチゴ

    キイチゴキイチゴと呼ばれるのは黄色いイチゴ「果実が黄色いから」ではなく、木になるからです。キイチゴの仲間は多く、クサイチゴ、ナワシロイチゴ、ニガイチゴ、ナガバモミジイチゴ、フユイチゴなどがあります。北半球だけでも400種を越すと言われ、日本だけでも70種類以上が自生しています。先に紹介したフユイチゴは秋に開花し、真冬に結実します。それ以外は、5月から6月ごろにかけて、熟した果実をつけます。写真で紹介するナガバモミジイチゴは、一番早く花がさきます。長めのモミジの葉によく似た葉を持つイチゴの意味から名前がつきました。近畿地方以西に見られます。この木のトゲはするどくて,山歩きする者にとってはやっかいなもの、しかしキイチゴの中では甘く、汁気(しるけ)の多い、もっともおいしいキイチゴで、ジャムにもできます。美味しい...キイチゴ

  • シラサギ

    シラサギ田植えの終わった田んぼが増えてきました。田に水が入りしろかきが終わった田に、アオサギやシラサギがえさをさがしています。ほかに川などでよく見かける首と足が長い白い鳥、一般に「シラサギ」と呼ばれていますが、実際に「シラサギ」というサギはいません。これらはまとめて名づけられた名前です。一年中日本で見ることができる「シラサギ」はコサギとダイサギです。コサギは足の指が黄色いのでダイサギと大きさ以外で区別がつきます。ダイサギはコサギに比べずっと首が細く長く見えます。夏にはチュウサギとアマサギが南から渡ってきます。チュウサギはダイサギより少し小さく、コサギよりは大きな「シラサギ」です。足は黒いのでダイサギとよく似ていますが、よく見るとくちばしが体や頭に比べてダイサギより短く見え、頭の長さと同じかそれより短く見え...シラサギ

  • メイフライ カゲロウと水生生物調査

    メイフライカゲロウメイフライとは渓流釣りのひとならよくご存じ。河の中にいるカゲロウの総称のことです。画像はチラカゲロウで成虫のようですが成虫ではなくひとつ前の亜成虫です。カゲロウの幼虫をニンフ、羽化途中のものをイマージヤー、亜成虫をダン、成虫をスピナーと呼びます。カゲロウは面白い昆虫で、卵からかえった幼虫は、サナギにならずに成虫になるが、その前にダン(亜成虫)と呼ばれる段階があります。フライフィッシングでは最も重要な種がカゲロウです。カゲロウを模した毛鉤全般もメイフライといいます。渓流釣りの人の方が、カゲロウなどの川の中の生き物をよく知っています。この5月はカゲロウが成虫、亜成虫になる時期です。川に入るのも気持ちよく感じる時期でもあります。カゲロウなどの水生昆虫をつかまえて、その川の水質を調べたときの様子...メイフライカゲロウと水生生物調査

  • ワイルドフラワー緑化とオオキンケイギク

    ワイルドフラワー緑化とオオキンケイギクこの写真はニュータウンとして宅地開発された斜面の画像です。1990年ごろに宅地になりました。そのときに、土止めにまかれた種が残ってきれいな花が咲いています。このような形式は造成地でしばらく時間がたったところでよく見られます。雨が降ると土が流れ出てしまうので、草をはやして流失を抑える必要があります。そのときにまかれた種がとくに1年草ではなく、根が残り数年も生きのる植物が土の流出をふせぎます。写真は黄色い花はオオキンケイギク、白い穂はチガヤです。オオキンケイギクは北米原産の外来種。日本には1880年代に鑑賞目的で導入されました。このオオキンケイギクがいまこまった植物になっています。景観をより美しくする緑化方法として「ワイルドフラワー緑化」という緑化の方法があります。日本に...ワイルドフラワー緑化とオオキンケイギク

  • 里地里山の1年 5月下旬里山 白い花が咲き始めた

    里地里山の1年5月下旬里山白い花が咲き始めたノイバラ、ウヅキが咲き始めると白い花の目立つ季節になる。遠くからでも、緑の中に白色が目立つ。虫たちが盛んにそれらの花に集まってくる。5月下旬里山でめだつ白い花を紹介するノイバラ(バラ科)落葉低木。花期は5から6月。里山の縁でよく見かける。枝先に集まる白い花はあまい強い香りを出す。江戸時代の終わりヨーロッパに渡りバラの品種改良に役立ったそうだ。秋にできる赤い実は漢方薬に使われている。カマツカ(バラ科)落葉高木。花期は5から6月。柄のある花がたくさんつくので、よく目立つ。材が堅いので、鎌の柄に使われたことからカマツカと名がついた。別名の「牛殺し」とも呼ばれ、この材で牛の鼻木を作ったためとする説などいろいろある。秋には赤い実がつく。エゴノキ(エゴノキ科)落葉高木。花期...里地里山の1年5月下旬里山白い花が咲き始めた

  • 子どもの本がおもしろい㊴ 水中の小さな生き物けんさくブック

    子どもの本がおもしろい㊴水中の小さな生き物けんさくブック湖池沼田川色形うごく/うごかないで調べる!著者「水中の小さな生き物けんさくブック」編集委員会編著出版社仮説社(2014年)現場の先生たちの切実な「分からない」を、専門家たちと一緒に教材研究するという、画期的な取り組みから生まれた本作🦠杉並区を中心に、現在では全国の小中学校でご活用いただいています。(『水中の小さな生き物けんさくブック』のFacebookより)プランクトン(浮滸生物)定義は,「水柱に生息し流れに逆らって移動できない」(生物海洋学入門,閣・長沼2005)という条件に当てはまる生物を便宜的にまとめた言葉で、分類をすると種類の多い生物になる。最初にプランクトンを学習するのは小学6年理科これまでは、5年生でメダカの食べるものとして学習していたが...子どもの本がおもしろい㊴水中の小さな生き物けんさくブック

  • トメアス 私たちの大切なもの(7) アマゾン自然学校のテキストより

    トメアス私たちの大切なもの(7)今回がテキストマンガの最後飲料水が地下水を利用しているので、地下水の汚染からまもるために・・・アマゾン自然学校に参加した子どもたちインフラの責任は大人にあるが子どもたちが生活に使う水を守ることがゴミの処分方法が大切だよと伝えました。日本と同じで、田舎に住んでいるから自然について体験しているとは限らない。当会でも、自然について少しでも興味関心を持ってもらえるように観察会をしている興味のある人はナチュラリストクラブのホームページを見てください。https://barmam.sakura.ne.jp/naturalist/トメアス私たちの大切なもの(7)アマゾン自然学校のテキストより

  • トメアス 私たちの大切なもの(6)アマゾン自然学校テキスト

    トメアス私たちの大切なもの(6)水の循環の話は小学校6年で学習する。日本では河川が短いのですぐに海まで行ってそれが蒸発してまた戻ってくる絵がふつう。しかし、トメアスは海までは遠いし、また川の幅は非常にひろい。アマゾン川以外の川でも、川幅は瀬戸内海の幅より大きい。画像はトカンティンス川。向こうに見えるのは川の中州。フェリーにトラックが数台のっているがわかるだろうか。川を渡るにはフェリーで。しかも6時間ぐらいは普通。瀬戸内航路、いやそれ以上かも。河の蒸発の量も多い。河の蒸発によって積乱雲ができる。水の循環の後トメアスの水の状態について話が進む。2005年のころでも、トメアスの雨量が減ってきていると農家の人が心配しているのが印象的にのこっている。河畔林でも、どんどん水がさがり、減ってきているのが現状だ。トメアス...トメアス私たちの大切なもの(6)アマゾン自然学校テキスト

  • トメアス 私たちの大切なもの(5)アマゾン自然学校のテキスト

    トメアス私たちの大切なもの(5)アマゾン自然学校のテキスト食物連鎖を壊しているのは人間だよという話から、人間の行動に言及する。身近なゴミ問題に注目。日本では、ごみを焼却するのが多くの自治体の処分の方法だが、基本は処分場に集めて埋め立てる。分別をするように決められているが、ルーズなのが現状のようだ。ゴミの問題から生態系の話になる。トメアスで行っているアグロフォレストリーもとりあげ、生態系の位置を確認する。また、アグロフォレストリー農法がベストであるといいうのではなく、それぞれの良い点悪い点を見ながら自分たちがどれを選択していく自由度をもたせている。そして生態系から水の話になる水の循環のはなしにづつくトメアス私たちの大切なもの(5)アマゾン自然学校のテキスト

  • トメアス 私たちの大切なもの(4)アマゾン自然学校のテキスト

    トメアス私たちの大切なもの(4)アマゾン自然学校の冊子は食物連鎖の話につながる。日本では小学6年の理科で最初に学習する。詳しくは中学でも学ぶことになる。小学校では食物連鎖を「食べる,食べられる」の関係として捉えてはいる。教科書を見ると多くの出版社が給食から,学習していく。知識中心になるのはしかたがないが、そのメカニズムを実感することは困難なきがする。さてアマゾン自然学校の冊子は・・ここからいよいよ環境について考えさせることになる。人間が食物連鎖の破壊者であることをつげて、話はづづくことになるトメアス私たちの大切なもの(4)アマゾン自然学校のテキスト

  • トメアス 私たちの大切なもの(3)アマゾン自然学校テキストより

    トメアス私たちの大切なもの(3)アマゾン自然学校のテキストより去年はアマゾンの森林火災のニュースを聞くことが多かった。例えば南米ブラジルの国立宇宙研究所は11月30日、アマゾンの熱帯雨林が2021年8月~22年7月の1年間で1万1568平方キロ消失したと発表した。毎日新聞2022/12/111:00(最終更新12/518:50)よりこの面積は兵庫県の面積より多い。大統領がかわって去年より今年は火災が少なくなったというが、なくなったわけではない。今回もアマゾン自然学校のテキストのつづきトメアスの歴史からいよいよトメアスの環境の話にトメアスの貴重な生き物を紹介している。トメアス私たちの大切なもの(3)アマゾン自然学校テキストより

  • トメアス/ 私たちの大切なもの/アマゾン自然学校の子ども向けテキスト(その2)

    トメアス/私たちの大切なもの/アマゾン自然学校の子ども向けテキスト(その2)次の画像は2011年小農家支援の活動の成果といえるだろう。アグロフォレストリーの講座をうけて、村の人たちが実践、苗畑の育苗管理と自分の農地に植え、村全体の収入があがり、さらに発展のため公民館をつくり、協力をいっそうすすめることになった。そのオープニングに呼ばれたひとこま。この支援講座には、さまざまな人種の方が参加されている。さてテキストの続きはトメアスの歴史の解説が始まる。絶滅の危機はどうしてなのかつづくトメアス/私たちの大切なもの/アマゾン自然学校の子ども向けテキスト(その2)

  • トメアス/ 私たちの大切なもの/アマゾン自然学校の子ども向けテキスト

    アマゾン自然学校で作ったテキスト2005年以前、アマゾン自然学校とはということでブラジル国トメアスでの活動を紹介した。内容は第2回:「アマゾンで環境教育テキスト作りに力を注ぐ(野生生物を調査研究する会林さん)」JICAのホームページでトメアスでの活動が紹介された。事業名:ブラジル国アマゾン自然学校プロジェクト(草の根協力支援型)「はじめまして!私はブラジルで活動している、林建佑です。私たちは、環境に優しい農法「アグロフォレストリー(森林農業)」で注目されている、ブラジルのアマゾンにある町トメアスで、自然との共生の社会づくりを目指し、自然環境の大切さを伝えていく人「インストラクター」の養成と環境教育テキスト作りを行っています。」今回はその時に作った環境教育テキストを紹介する。原文は、ブラジル語なので、日本語...トメアス/私たちの大切なもの/アマゾン自然学校の子ども向けテキスト

  • 里地里山の1年 5月中旬の里山

    ウツギの花のなかまの紹介「卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて・・・・」(作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助)は『夏は来ぬ』の歌詞の一部です。「卯の花」とは卯月の語源となった「ウツギ(ウノハナ)」のことです。平安時代、初夏のころにさく花を詠んだ和歌に「神まつる卯月に咲ける卯花は白くもきねがしらげたる哉(凡河内躬恒/おおしこうちのみつね)」とあり、語源の一つです。ウツギは北海道南部から九州の山地に普通に見られる植物です。ウツギは田植えのころに咲くので「タウエバナ」「ソートメ」(早乙女)とよぶ地域もあります。これまでは、ユキノシタ科に分類されていましたが新分類体系のクロンキスト体系ではアジサイ科に分類されることになりました。また、「空木」とも書くことがあります。枝の髄の部分が、中空になることから付いた名前...里地里山の1年5月中旬の里山

  • 会の活動の歴史 1995年 (兵庫)県民運動情報誌「ネットワーク」に掲載

    会の活動の歴史1995年県民運動情報誌「ネットワーク」に掲載県民運動情報誌「ネットワーク」とは兵庫県「各地域でさまざまな県民運動に取り組むグループリーダー、地域団体と行政のネットワークの形成、情報交換等を行い、県民運動実践活動団体や個人の相互の交流の促進、連携意識の醸成を図るため」(ホームぺージより)に作られた県民運動情報誌です。1995年に「ネットワーク」に活動の様子が掲載されました。任意団体としてまだ出発間もないころの活動の様子が紹介されています。調査活動の様子を担当者が取材に来られ、記事になりました。第三者からみた会の活動の様子が詳細に記録されました。阪神淡路大震災後すぐの調査ということで、気合の入った調査になりました。その時の冊子の表紙掲載記事(内容)さわやかな県土づくり自然のそ生をめざして環境調...会の活動の歴史1995年(兵庫)県民運動情報誌「ネットワーク」に掲載

  • 里地里山の1年 5月中旬の小川とその周辺

    里地里山の1年5月中旬の小川とその周辺ゴールデンウィークが終わり、今年の昼は夏の日差し。5月6日からは「立夏」。里地では田んぼに水が入り、いよいよ田植えがはじまります。あっという間に里山の緑色がそろってきました。小川の周辺ではヤマツツジがモチツツジの花が目立つようになります。ガマズミの白い花からタニウツギの薄いピンクの花に変わっていきます。ウツギの花のつぼみが大ききくなってきました。このころ、よく見ないと見逃す花が結構あります。ツリバナやタカノツメの花がそうです。小さなコウゾの花も咲いていました。昆虫もクロアゲハやコチャバネセセリが花の蜜をもとめて飛び回っていました。里地里山の1年5月中旬の小川とその周辺

  • 山陰海岸ジオパーク ナチュラリストクラブ(2012年11月24日(土)~25日(日)の記録より)

    山陰海岸ジオパークナチュラリストクラブ(2012年11月24日(土)~25日(日)の記録より)山陰海岸ジオパークは、山陰海岸国立公園を中心として、東は京都府京丹後市の経ヶ岬から、西は鳥取県鳥取市の白兎海岸まで、京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市、香美町、新温泉町)、鳥取県(岩美町、鳥取市)の1府2県3市3町にまたがり、東西約110km、南北最大30kmに渡って広がっています。ジオパークエリア内には、約6,000万年前の日本列島がユーラシア大陸の一部だった時代から現在に至るまでの経過を確認できる貴重な地質や地形が数多く残されており、まさに「地形・地質の博物館」といえます。<日本ジオパークネットワークホームページより>今回は丹後半島を中心に1泊2日の活動を行いました。今回のジオパークの見どころはパンフレットよ...山陰海岸ジオパークナチュラリストクラブ(2012年11月24日(土)~25日(日)の記録より)

  • 里地里山の1年 5月上旬の里地

    里地里山の1年5月上旬の里地レンゲの田んぼで田植えの始まる前の田とそのまわりの花を集めてみました。田植えの前には、畦も草刈りをおこないます。田植えの作業がしやすいようにするためです。田んぼ周辺に咲く、耕うんされるまでの野の花です。里地里山の1年5月上旬の里地

  • 「札幌ラーメン 味噌ラーメン」野鳥のさえずり

    鳥のさえずり「札幌ラーメン味噌ラーメン」5月、野鳥は巣づくりに忙しそうです。オスはメスに対しての求愛と、縄張りの主張のためにさえずります。このさえずりを人の言葉に置き換えたのが「聞きなし」です。「札幌ラーメン味噌ラーメン」と聞きなしの鳥はホオジロです。日本野鳥の会『フィールドガイド日本の野鳥』には、ホオジロのさえずりを「チョッピーチリーチョ、チーツク」「チョッチョッスチョホイツケ」とあります。これは、読んだだけでは伝わりにくいでしょうね。それで、聞きなしで表現ということに。「一筆啓上つかまつり候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」と古くから聞きなしの本に書いてあります。高野伸二(著)『野鳥を友に』(朝日文庫)には、上述以外にも「源平つつじ白つつじ(げんぺいつつじしろつつじ)「丁稚賓附(でっちびんつけ...「札幌ラーメン味噌ラーメン」野鳥のさえずり

  • 兵庫のメダカ キタノメダカとミナミメダカ

    兵庫のメダカキタノメダカとミナミメダカ現在遺伝学的な分類によって、メダカはキタノメダカとミナミメダカに分類されます。兵庫県では円山川流域にはキタノメダカが分布します。淡路島の水系、また日本海側の由良川上流には、ミナミメダカ東瀬戸内型が、日本海側の岸田川、及び竹野にはミナミメダカ山陰型が分布します。また、但馬、丹後地方には両種の雑種に起源を持つハイブリッド集団が分布します。メダカ(メダカ科)体長3~4cm。用水路や本流の流れのゆるやかな場所に生息しています。ミジンコなどのプランクトンやユスリカ幼虫などの小さな水生昆虫などを食べています。寿命は約2年。オス・メスの見分け方〈オス〉尻びれの形が平行四辺形で幅が広くなっています。この大きな尻びれでメスを下から抱くようにして産卵を促します。〈メス〉尻びれの後方の幅が...兵庫のメダカキタノメダカとミナミメダカ

  • 猪名川外来の魚(生きている猪名川改訂版より)

    猪名川外来の魚(生きている猪名川改訂版より)◆なぜ外来魚が日本にいるの?カダヤシ、オオクチバス、ブルーギルはもともと北アメリカに住んでいる魚で、それぞれ1916年、1925年、1960年に日本に輸入されました。カダヤシはボウフラ退治のため、オオクチバスとブルーギルはゲームフィシングのためそれぞれ特定の場所だけに放流されました。ところが、心ない人が持ち出し、あちこちで放流したため、日本各地の川や池沼に広まりました。特に、オオクチバスやブルーギルは魚のこどもや小動物を好んで食べるため、元からいた日本の魚が絶滅に危機に瀕しているところもあります。みなさんも、無責任な放流をしないようにしましょう。オオクチバス(サンフィシュ科)全長50cm。別名ブラックバス。体側に、黒い斑点が一列に並んでいます。ダム湖やため池、川...猪名川外来の魚(生きている猪名川改訂版より)

  • 猪名川回遊魚1(生きている猪名川改訂版より)

    猪名川回遊魚1(生きている猪名川改訂版より)川と海を行き来する魚を回遊魚といいます。このような回遊魚は通し回遊魚とよばれ、4つのタイプにわけられます。1.遡河回遊魚:海で成長し、河(淡水)で産卵する魚サケが有名ですが猪名川には遡上していません。近くの川だと由良川に遡上してきます。「生きている由良川」で紹介して言います。2.降河回遊魚:川で成長し、海で産卵する魚ウナギが有名です。3.両側回遊魚:2タイプA)淡水性両側回遊魚:川で産卵し、海に降りて成長、その後川にそ上してさらに成長したのちに産卵する魚アユが有名です。猪名川では、トウヨシノボリ(ハゼ科)がこのタイプです。B)海水性両側回遊魚:海で産卵し、川にそ上して成長、その後さらに海で成長して産卵日本には典型例がいません。ボラ、スズキなどがこれに近いと考えら...猪名川回遊魚1(生きている猪名川改訂版より)

  • 猪名川下流の魚たち3(「生きている猪名川改訂版」より

    猪名川下流の魚たち3(「生きている猪名川改訂版」より下流の魚の最後になります。モツゴ(コイ科)全長約8cm。口は受け口で小さく、いわゆる“おちょぼ口”です。中・下域の淀みに生息し、生命力があり少々の汚水でも生きることができます。雑食性で、底生動物や石に付いた藻などを食べます。ギンブナ(コイ科)全長約25cm。腹側が銀白色をしています。川の流れのゆるやかな深みやため池などにすんでいます。雑食性で底にすむ動物や石に付く藻などを食べています。単為生殖(たんいせいしょく)といって、メスだけで繁殖することができます。ギンブナの卵にほかの魚の精子を受精させてもギンブナになります。メダカ体長3~4cm。用水路や本流の流れのゆるやかな場所に生息しています。ミジンコなどのプランクトンやユスリカ幼虫などの小さな水生昆虫などを...猪名川下流の魚たち3(「生きている猪名川改訂版」より

  • 里地里山の1年 5月上旬の里山

    里地里山の1年5月上旬の里山里地では、もうすぐ田植えが始まります。作業地に向かう途中に竹林があります。よく見るとあちこちに掘り返されたあとがありました。イノシシがタケノコを食べたあとだそうです。今年も人間が食べる前にほとんどイノシシに食べられてしまったそうです。里山の山頂付近ではそろそろササが伸び始めてきています。また草と格闘する季節が始まります。<5月上旬>里山の様子ため池ではメダカ、ニホンカワトンボ、ヤマアカガエル、ヒキガエルのオタマジャクシ里山ではガマズミ、スノキ、ツクバキンモンソウ、キランソウ、カキドオシ、コガクウツギ、ツクバネウツギ、コツクバネウツギ、ヒメハギ、ヤマツツンジ、ニガナ、ツルリンドウ、ギンラン、カヤラン、アカメガシワ、アセビ、タカノツメの新芽、ウラジロの新芽など里地里山の1年5月上旬の里山

  • 猪名川下流の魚たち2(「生きている猪名川改訂版」より

    猪名川下流の魚たち2(「生きている猪名川改訂版」より下流域は水温が高く、餌やすみかが豊富にあるため、様々な魚がすんでいます。オイカワ(コイ科)全長約15cm。水の汚れに比較的強く、中・下流域に広くすんでいます。特に成魚は浅くて流れのあるところを好みます。雑食性ですが、アユと同じように、石についた藻が好物です。冷たい水が苦が手なので下流のオイカワ、上流のカワムツとわかれるようです。5~8月は繁殖期でオスはきれいな婚姻色になり、川底に砂や小石のある所になわばりを作ります。きれいなオスは多くのメスと繁殖行動をとるのでやがてつかれて死んでしまいます。その結果、秋にはメスの数がオスより多くなってしまいます。(もてるのもよし悪し・・・)ナマズ(ナマズ科)全長約50cm。口ひげが2対あり、背びれが小さいのが特徴です。体...猪名川下流の魚たち2(「生きている猪名川改訂版」より

  • 阪神間に残るシイの森

    シイの森西南日本の潜在植生は照葉樹林(常緑広葉樹)、東北日本では落葉広葉樹です。潜在植生とは人間が開発しなかったら成立するであろう植生です。照葉樹林ではシイやカシの木のトングリ主ですが、落葉広葉樹はドングリのの種類はたくさんあります。その昔、西日本では照葉樹林の森を人が生活のため伐採が始まります。そして、人が利用した後に再生してきた森林が誕生します。二次林といいます。二次林も自然林ですが、手つかずの天然林は一部にしか残っていません。宗教的に保護されている場所では潜在植生が残っている場合がります。社寺林です。照葉樹林は西日本を広く覆っているはずですが、社寺林の樹木の種類が何かを調べることによって潜在植生の分布域を調べることができます。照葉樹林を構成する主要樹種であるシイ属(Castanopsis)は東南アジ...阪神間に残るシイの森

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