ナデシコのなかまなでしこといえばなでしこジャパンが思い浮かびます。ナデシコの花は秋に目にするはなですが、春にさく小さな花の紹介です。カーネーションでおなじみのナデシコ科の植物はどれも葉が対生に付きます。春に見かけるのアは、小さいので目に付きにくいものが多いです。ナデシコ科の花弁は5枚です。花びらに深い切れ込みがあって、見ため10枚に見えます。ハコベ(コハコベ)春早くに小さな花をつけます。めしべの先が3つに分かれるのが特徴です。茎に一列毛があります。ウシハコベコハコベが咲き終わる頃、やや大きめの花をつけます。めしべの先が5つに分かれます。ツメクサ葉の形が細く、つめの先のようなのでツメクサといいます。アスファルトの間などにたくましく生えますが、小さいので見落とすことも多い花です。オランダミミナグサハコベに似て...ナデシコのなかま
両生類の仲間多くのものが「水の中と陸の上J両方の環境で生活をすることから、この仲間の動物を両生類といいます。里山保全活動の場所の山の縁では田や畑が広がっています。この時期、アカハライモリとカスミサンショウウオが卵をうみにやってきます。里山さでの作業中に見つけました。山からの清水が山すそに流れ込み、小さな水路を作っている場所です。まず、水の中にアカハライモリを見つけました。その見つけたすこし上流に大きな卵かいが4から5こ見つけました。また、水の流れがほとんどない場所にはセトウチサンショウウオの卵塊がありました。山の中にある小さな水たまりで見つけたことはあったのですが、里山の縁で見つけたのは今年がはじめてです。アカハライモリ(有尾目イモリ科)アカハライモリは繁殖期(卵を産む時期)になると水の中にいます。ふだん...里山の貴重な両生類アカハライモリとセトウチサンショウウオ
すみっこぐらし春のすき間に生えている植物種子が風にのって運ばれたり、雨に流されたりして、たどりついた安住の地。植物が成長するとき、細胞が膨らみます。その細胞の膨らむ圧力は、最大で16kg/cm2あるそうで、アスファルトは15kg/cm2の力がかかると、ひずみはじめ、最後には引きちぎられてしまうそうです。アスファルトから植物が生えているわけはそんなところもあります。春、道路の下の土にあった種子が芽を出して、アスファルトやコンクリートの隙間の「すみっこぐらし」する植物を紹介します。すみっこぐらし春のすき間の植物
タムシバ(モクレン科モクレン属)落葉小高木、花期:3月末から4月半ば頃冬枯れの木々の間から白い花が点々と彩っています。遠くからもよく目立ちます。昔の農家の人たちはタムシバが咲いたから種を蒔こう、畑を耕す時期が来た、と農事暦の目安とされていました。コブシが有名なので、この白い花をみてコブシと呼ぶ人がいますが、但馬地方の一部をのぞいて、兵庫県下で自生しているのはタムシバです。(最近はコブシを公園や街路樹として植えられています。)コブシとタムシバ見分け方は、花の付け根に若葉があるかどうかで判断できます。若葉がある方がコブシ、若葉がない方がタムシバです。人の生活に近い樹木だったのでいろいろな呼び名があります。「カムシバ」、「噛む柴」という意味で、小枝を噛むとキシリトールみたいな甘味や、爽やかな香りがするため。東日...畑作業のめやすタムシバの花
アブラナの仲間寒い冬が終わり、青空にぽっかり白い雲。ヒバリがピーチク鳴きながら高く舞い上がるそんな春の淀川の土手は一面黄色い花に被われます。セイヨウカラシナは秋から冬にかけて大きな鋸歯のある葉を広げて冬を越し、春他の植物が伸び出す前に花茎を伸ばして花をつけます。このような植物を2年草とか越年草といいます。アブラナの仲間はみんな花びらが4枚で十文字に見えることから十字架植物とも呼ばれます。種子から油をとるために栽培されているのがアブラナです。また、アブラナもセイヨウカラシナも外国から入ってきた植物ですが、栽培されるだけでなく自然に広がったものを帰化植物〈外来種〉といいます。セイヨウカラシナは種子が辛いのでカラシナといいます。セイヨウカラシナはアブラナに比べて花びらが細いのと、葉には大きな鋸歯がありますが、ア...春、菜の花アブラナのなかま
兵庫県のサクラようやく兵庫県でもサクラの開花が始まりました。近畿の各県から比べて遅くなりましたが、サクラの名所は全国各地にありますが、ほとんどかソメイヨシノを代表としたサクラの栽培品種です。兵庫県下に自生するサクラ(バラ目バラ科サクラ亜科)は5極類で、開花の順に並べるとキンキマメザクラ、エドヒガン、ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラです。これらの中で葉が開く前に開花するのはキンキマメザクラとエドヒガンです。サクラの仲間の葉を並べて特徴を調べてみました。兵庫県では、瀬戸内海と日本海をサクラでむすぶ全長170キロメートルの「ふるさと桜づつみ回廊事業」を実施し、阪神、丹波、但馬の各地域ごとに、桜の回廊、桜の名所、桜の巨木などを紹介した楽しい「さくらマップ」を発行しています。(兵庫の林業第222号兵庫の樹木...兵庫県で自生するサクラの種類
ヌートリアネズミ目ヌートリア科ヌートリア属の動物で、南アメリカが原産です。この写真は、伊丹市の昆陽池で撮ったものです。20年ほど前から市民にはなじみの動物です。「哺乳類げっ歯目カブロミス科。南アメリカ原産の動物で、本来の名はコイプ。ヌートリアはその毛皮をさします。体長50cm尾長40cmほどで、体形はドブネズミに似るが、はるかに大きい。水辺にすみ,岸に直径20cm,深さ数メートルの巣穴を掘って生活する。植物食で、イネ、イモ類のほか畑作物を荒らす。加工した毛皮は水に強く、1900年ごろは国際的に高価に取引された。日本への渡来は明治40年(1907)、最初の繁殖は昭和13年(1938)に淡路で成功している。その後,加工の困難さや毛色から毛皮獣としての価値が低下したが、日本では軍用毛皮用として飼育が推奨された。...ヌートリアが兵庫県でひろがったわけ
ヌートリアネズミ目ヌートリア科ヌートリア属の動物で、南アメリカが原産です。哺乳類げっ歯目カブロミス科。南アメリカ原産の動物で、本来の名はコイプ。ヌートリアはその毛皮をさす。体長50cm尾長40cmほどで、体形はドブネズミに似るが、はるかに大きい。水辺にすみ,岸に直径20cm,深さ数メートルの巣穴を掘って生活する。植物食で、イネ、イモ類のほか畑作物を荒らす。加工した毛皮は水に強く、1900年ごろは国際的に高価に取引された。日本への渡来は明治40年(1907)、最初の繁殖は昭和13年(1938)に淡路で成功している。その後,加工の困難さや毛色から毛皮獣としての価値が低下したが、日本では軍用毛皮用として飼育が推奨された。しかし、次第に野生化し、農業害獣になっている。兵庫県下でも飼育が行われていたが,野生化してい...ヌートリアが兵庫県でひろがったわけ
オオイヌノフグリが日本中に広がったわけ春一番畑で見られる花はこれオオイヌノフグリオオイヌフグリをネットで調べると、オオイヌノフグリは明治の初めにヨーロッパから日本に伝わってきた帰化植物。明治時代の初期にヨーロッパから渡ったものが同20年頃、植物学者の牧野富太郎氏、大久保三郎氏らによって東京で発見された。牧野富太郎は東京ではまれな存在であると述べている。(大場秀章道端植物園平凡社新書)牧野富太郎博士が命名オオイヌノフグリを「千葉県の柏あたりではホシノヒトミ(星の瞳)とよぶ方言がある」などでは、次のような話をご存じだろうか?『「ベロニカ、草丈四、五寸、早春より可憐愛すべき溜璃色の小花をつぎつぎに開く花壇の縁とりなどに最適」もっとうまい広告文だったように思います。奈良県にある大きな種苗会社のカタログで読んですぐ...オオイヌノフグリが日本中に広がったわけ
ツクシが大きくなると、スギナになる?と考えている人が結構いるみたいです。ツクシは知っていてもスギナはご存じない人も多いので、ツクシとスギナの関係を知っているのはすごい人です。ツクシとスギナは地下でつながっており、同じ植物です。地下茎の節から地上に出ている茎に「ツクシ」と「スギナ」があります。スギナを「栄養茎」、ツクシを「胞子茎」と呼びます。栄養茎が出る前にツクシ「胞子茎」が出てくるので、注目されます。スギナはシダ類なので、花は咲きません。種子ではなく胞子でふえる植物です。ツクシは胞子を作っている場所になります。スギナはシダ植物トクサのなかまといいましたが、トクサのなかまの化石がのこっています。石炭紀といういまから3億年前、森林時代のときに栄えた植物の一つです。化石になったトクサのなかまロボク(カラミテス:...ツクシとスギナ
ひとはくキャラバン2002年宝塚大橋での水辺の生き物観察会ひとはくキャラバンとは「人と自然の博物館では、兵庫の自然・環境・文化のすばらしさを一人でも多くの方と共有し次世代に伝えてゆきたいと考え、平成14年(2002年)度から「ひとはくキャラバン」として、多彩なメニューを用意し、事業を展開しています。「ひとはくキャラバン」では、研究員が県下各地に出張し、展示活動やセミナー、リサーチプロジェクトなどのプログラムを通じて、各地の県民やNPO、行政などが取り組む、地域の自然・環境・文化についての学習や活動をサポートします。ご参加くださったみなさまから、新しい"ひょうごの自然・環境・文化"が発信され、ひょうごに住む一人ひとりにそのすばらしさが伝わるような、そんな「ひとはくキャラバン」の活動にご期待ください。日頃お付...ひとはくキャラバン2002年
兵庫県立人と自然の博物館夏の教員向けセミナーセミナーで昆虫を取り上げている。虫が嫌いな先生でも指導できます。昆虫採取からはじめて、観察のポイントや昆虫の特徴などを実際に参加者が採取した昆虫で話が進みます。今、学校での課題を指導要領からひも解いて、より指導につなげる内容になっています。教員向けセミナーでの内容「アクティブラーニング」と「昆虫と季節と生き物の学習」1・2時間目昆虫•植物の観察•採集(実技中心のながれ)採集する事前説明…自然観察に向けての諸注意と準備採集(ネットの準備)と「理科」での「アクティブラーニング」とは3・4時間目座学と部屋での観察の方法「昆虫の体のつくりについて」等とアクティブラーニング今回取り上げる指導の内容は(小学校指導要領理科より)B生命•地球(小学第3学年)(1)身の回りの生物...兵庫県立人と自然の博物館夏の教員向けセミナー
サクラ三川合流サクラの開花が大阪でも始まりました。今日は淀川がはじまり、三川合流の堤のサクラの話です。淀川は桂川、宇治川、木津川の三川が合流するところから始まります。この三川合流地点の京都府八幡市付近の背割地区はサクラの名所として有名です。この背割りは明治時代の初めの木津川付け替え工事でできた淀川右岸の堤防が明治30年からの宇治川改修を経て出来た堤で、もともとは松並木だったものを松枯れの進行により1978年に当時の建設省により、ソメイヨシノ250本が植えられたそうです。今はそれらが大きく育って見事な桜並木となっていますが、ソメイヨシノは江戸時代後期に江戸染井町(現在の東京都豊島区駒込~巣鴨周辺)作られたとされています。中部日本や関東を中心に分布するエドヒガンと伊豆半島、伊豆大島、房総半島に自生するオオシマ...淀川三川合流サクラ
大和川調査で出会ったスミレ名前の由来は花が大工道具の「墨入れ」に似ていることから、という説がある。3月から5月にかけて大和川流域での調査で出会ったスミレの紹介。源流部でではサクラスミレ奈良市内ではコタチツボスミレ、スミレ、ノジスミレ金剛山ではシハイスミレ、ツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレサクラスミレ花は日本のスミレ属中最大の大きさ。雌しべが見えない咲き方が特徴のひとつ。コタチツボスミレシーボルトが弟子たちに採集させたものに与えられた名スミレ根元から多数の葉や花茎を伸ばして咲いている。ノジスミレスミレに似ているが、葉はスミレより基部が広く、やや三角に近い。シハイスミレ葉の裏面が紫色をしているツボスミレ湿った山地にはえるニオイタチツボスミレ開花の初期は花は地面近くから、花の最盛期にやがて茎をの...大和川調査で出会ったスミレ
笹部新太郎1887~1978)とサクラ笹部新太郎については「生きている武庫川」で武田尾から廃線跡の観察下では入り口近くにある桜の園(亦楽山荘)の説明、「生きている猪名川」では、川西市の多田神社の西に隣接する西方寺にお墓があることなどで、桜の話をするときには必ず紹介する人物である。武田尾から桜の園方面を望む。観察かいの様子生きている猪名川では「笹部新太郎氏は、東京帝国大学(現東京大学)法学部に在籍するころより、独学でサクラの研究に取り組みました。父親の「月給取りにはなるな、この世に生を受けた甲斐のある事をのこして死ねば本懐ではないか」ということばを受け、卒業後私財をなげうち、兵庫県宝塚市武田尾の旧国鉄福知山線の武庫川渓谷に、ヤマザクラやエドヒガンなど在来の野生種のサクラを集めた桜の園(亦楽山荘)を作り、サク...笹部新太郎とサクラ
猪名川流域で見られるサクラ今年は例年より桜の開花がはやくなるというニュースが聞かれます。猪名川流域でもつぼみがふくらんできたようです。猪名川のサクラについて紹介します。私たちの身近な公園や学校の校庭、街路樹にはソメイヨシノが植えられ、4月初旬に満開となり、私たちの目を楽しませてくれます。しかし、ソメイヨシノは江戸時代末期に現在の東京都豊島区染井町の植木職人が作り出したものです。江戸時代末期ですと今から100年少ししか経っていません。ソメイヨシノは、花つきはいいのですが、雑種であるため種からあたらしい世代を作ることができません。ソメイヨシノの親として考えられているのがエドヒガン(アズマヒガン)とオオシマザクラです。エドヒガンは各地に樹齢400年から600年を超えるものがあり、各地の名所のひとつになっているも...もうすぐ花見猪名川流域で見られるサクラ
小学3年生で太陽と地面の様子を学習する。日陰の位置と太陽の動き、地面の暖かさや湿り気の違い。6年で月と太陽の関係を学習する。月の位置や形と太陽の位置について中学3年で、太陽系と恒星について、太陽の様子、惑星と恒星(銀河系の存在を含む)サイエンス雑誌をよくしっている小学生は太陽の寿命100億年のことを自慢して教えてくれます。どうやって100億年がわかったの?。突っ込みができます。今回は太陽のはなし。「天球上で、恒久的にその位置を変えない」と言う意味から名づけられた恒星は、「自分から輝いている星」と教えられてきました。これをもう少し詳しく「原子核融合反応をして、光やエネルギーを放出している星」と定義します。こうすると、我々の生命活動の全エネルギー源となっている太陽は、最も身近な恒星であることに気がつきます。太...太陽の寿命の求め方
毎年夏休みに「水の中の小さな生き物」を題に兵庫県立人と自然の博物館で教員向けのセミナーをおこなっています。私たちのNPOが教職員向けにセミナーを始めたのは、もう25年まえになります。現在の理科の指導では6年理科「生物と環境」のなかで・生物と水、空気との関わり・食べ物による生物の関係(水中の小さな生物を含む)・ヒトと環境の指導内容のなかでプランクトンを指導します。そこでは、「食べ物による生物の関係」=食物連鎖についても学習します。プランクトンが小さい魚に食べられ、その魚は中型の魚に食べられ、それらは、大きな魚に食べられる。ただ、教科書だけでは、子どもたちの満足は得られないでしょう。子どもは自然に対する興味はたくさんあるけど、そのことに対応できる教員はどのくらいいらっしゃるのか?。講座では水の中の小さな生き物...水の中の小さな生き物夏の教員向け講座
兵庫県の在来タンポポ田んぼの畦や山のへりではタンポポが咲き始めている。早いのがセイヨウタンポポ、寒い冬のなかでもみられた。そのなかに、白い色のタンポポも、今回はタンポポ調査から兵庫のタンポポのことについて北のヤマザトタンポポ、南のカンサイタンポポタンポポ調査が2015年西日本で行われました。兵庫県では人と自然の博物館が兵庫県のタンポポ調査を集約しました。大阪で1975年にはじまったタンポポ調査は全国各地で広がりました。しかし、90年代に入って在来種と外来種のタンポポの間に雑種が形成されていることがわかりタンポポ調査の意義について疑問が出されたこともあり,あまり行われなくなりました。タンポポ調査を西日本では継続的に行われ、2014~2015年に行われた調査報告があます。タンポポの花のつくりからカンサイタンポ...兵庫県のタンポポの秘密
大和川ウォッチング春の植物大和川の上流の奈良盆地には156本の支川が流れ込みます。出口は奈良県の王寺町で1本になります。一本になった大和川は亀の瀬と呼ばれる渓谷を経て大阪へ流れていきます。亀の瀬は、大和川の水が奈良から大阪へ流れるたったひとつの出口です。亀の瀬で地すべりが起こって大和川がふさがれると、奈良盆地は水没し、大洪水になってしまいます。その水は、やがて鉄砲水となって大阪平野を襲い、大阪平野も水没してしまいます。過去の地すべりの際には亀の瀬付近の地形も変わっています。王子のところで紅葉で有名は竜田川が合流しますが、古代から江戸時代まで、亀の瀬付近の大和川は、龍田川と呼ばれていました。現在の竜田川は、平群川を竜田川に変えたものです。の名称を与え、紅葉を植えて名所としたものです。亀の瀬で見られた植物春ク...大和川ウォッチング春の植物
牧野富太郎と兵庫県の花ノジギク日本の植物分類学の父といわれる牧野富太郎博士が、朝のNHK連続テレビ小説の主人公のモデルになって今年の4月放送されという。牧野富太郎と兵庫県の花ノジギクの関係について紹介する。晩秋、一年の遅くまで花を咲かせる菊の花がノジギク。ノジギクの分布は、豊後水道に面した四国西岸(高知県、愛媛県)と九州東岸(大分県、宮崎県、鹿児島県)を中心とし、一部は瀬戸内海に面した地域(山口県、広島県)にも生育し、その東限は兵庫県(姫路市等、淡路島)となっています。かつては、塩田の間を縦横に走る水路(澪みお)の土手に、枝いっぱいに咲き乱れていました。また、八家•的形•大塩の山々には、真っ白に見えるほど群生していました。しかし、今では開発が進み、少なくなってしまいました。県レッドデータブックはCランク(...牧野富太郎と兵庫県の花
アセロラAcerola(キントラノオ科)「ビタミンCが豊富な赤い果実」として、アブラジルの北東部で栽培されており、主に飲料に使用されています。日本でもセロラドリンクの名で清涼飲料水として販売されているのをご存じでしょう。熱帯の食用果実のなる常緑低木又は高木、高さ2~3(6)m、幹は短く、枝を広げる。葉は対生、単葉、葉柄は短い。メキシコ、南アメリカ(ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、グアテマラ、ベリーズ)原産ブラジルは世界最大のアセロラの生産国および輸出国です。90以上の品種があるといわれています。15世紀にスペイン人やイギリス人によって世界に広まりました。カリブ海の島々でも非常に人気があり、アセロラを「バルバドスの桜」と呼ばれています。日本へは1958年に沖縄にはいってきました。沖縄はアセロラ栽培の北限...アマゾン自然学校テキスト(12)アセロラ
大和川源流調査とシダ植物の観察都祁高原での大和川の源流調査。悪天候のなかでの調査となった。丘陵を上り、水の流れを見つける。丘陵地の尾根筋をみつけ左右に水の流れを確認。ここを境にして木津川水系と大和川水系に分かれる。大和川水系側の水の流れを追う。この日は小雪交じりの小雨模様、地面にしみた水が水路となり、この水の流れは見つけやすい。水の流れの先に、「大和川の水源」の標識を見つける。我々より数日前に大和川源流を探るイベントがあり、源流を定めた。水が湧き出て場所を辛くも源流部として確認した次第。そこより水路をたどるとため池に出会う。本来これが大和川の源流部と紹介されている。ため池から水路の流れは葛神社の前を流れて、やがて初瀬川となる。都祁高原で大和川源流を調査の際、観察したシダ植物を紹介するクジャクシダ(ホウライ...大和川源流のシダ植物と源流探検
春の使者ミヤマセセリ(セセリチョウ科)里山での作業しているときに、今日(3月8日)、ミヤマセセリを見つけた。春の使者です。ミヤマセセリは、写真のようにはねを水平に広げて止まることが多いようです。ムラサキシジミやテングチョウなどは成虫で越冬する蝶ですが、ミヤマセセリは幼虫で越冬し、春早く蛹になって羽化します。スミレの蜜をすうミヤマセセリ幼虫はコナラ、クヌギ、カシワ、ミズナラなどのブナ科の葉を食べて育ちます。ミヤマセセリの卵は新芽の付け根あたりに産み付けられ、やがて孵化し、柔らかい新葉を食べ育ちます。ゆっくり成長し、夏になっても食べ続け、晩秋にやっと成熟し、木を降りて落ち葉中で冬を過ごすことになります。春の使者ミヤマセセリ
二十四節で、3月6日は「啓蟄(けいちつ)」。冬ごもりから目覚めた虫が、顔を出す頃。そして3月7日は満月。アメリカでは「ワームムーン」と呼ばれているとか。さて、子どもたちに月の話をしていると、月までの距離は38万キロというのは、図鑑大好き小学生はよくしっています。物差しで測れない月までの距離はどうして測ったのだろうと質問すると「?、、、」今回は月までの距離の求め方から月までの距離現在ではレ-ダ-の電波を月面に当て、電波が往復にかかった時間を調べて距離を求めます。それによると地球に最も接近した時……35.6万km〃離れた時……40.7万km地球~月の平均距離……38.4万kmとなっています。レーダーの発達する以前は、下図のようにして求めていました。AとBは、同一経度線上にあります。両地点で同時刻に、月の天頂距...満月ワームムーン
大和川の源流を探る都祁高原都祁高原は奈良盆地と伊賀盆地に挟まれた位置にある。かつては「東山中(ひがしさんちゅう)」と呼ばれ、大和地方のなかでも早くから人が住み着き、小さな文化圏を形成していたので、大和朝廷とは異なる文化・文明が栄えた地域であったといわれる。それは、都祁高原一帯には、山岳信仰を根本とした祀り場の跡や独特な伝承が多く残っていることがその理由だ高原に降った雨は、西の奈良盆地には流れ込む水系(大和川水系)と木津川水系にわかれる。冬季は極寒の地として近畿地方で最低気温が紹介される場所でもある。都祁水分神社(つげみくまりじんじゃ)「水分神社」とは、字のごとく「水分=水配り」と言う意味をもつ。読み方は「みくまり」。「みくまり」神社とは、流水を分かち配ることを司る神「天之水分神(あめのみくまりのかみ)」を...大和川の源流を探る都祁高原
武庫川源流部武庫川源流を上ると愛宕山(標高400m)にでます。愛宕山はツガ、モミ、サカキ、ヒサカキ、ヤブツバキ、ミヤマシキミ、ユズリハ、ウラジロガシ、アオキなどの林になっています。源流部にある龍蔵寺付近はスギやヒノキの植林地になっています。北向きに斜面があり、丹波帯の地層で泥岩や砂岩でできた地層が広がっている場所です。カミガモシダ(チャセンシダ科)京都府では準絶滅危惧種にしてされている。園芸用に乱獲されることから種の存続への圧迫が強まっている。本州(中部)以西に分布するシダ。林床や岩上などに生育する常緑性の小型多年草。葉の羽片はやや深裂する。コウヤコケシノブ(コケシノブ科)コケのサイズのシノブということで名がついた。青森県以南の本州、四国、九州、琉球列島に分布する。細いけれども地下茎をもっており、高い樹幹...武庫川源流の常緑のシダ植物
生きている揖保川源流探検(1)揖保川の源流は、中国山脈に連なる藤無山(標高1,139m)。揖保川流域面積は、約810K㎡。源流部の調査は2000年4月22日におこない、それらの結果を「生きている揖保川」にも反映している。。今回はその調査の画像から動植物を紹介します。2000年4月22日源流調査藤無山に向かって川沿いをすすむ。川幅が細くなり、湿地がみられた。源流付近では、ザゼンソウの花がしていた。多くの花は終了し、葉が出ている。動き始めたアオダイショウ。セツブンソウやカタクリの花が斜面に咲いている。木立の間に見られたのはミツマタ。エイレンソウの花が終わりかけていた。その他、ワサビ、アオイスミレ、オオタチツボスミレ、タチツボスミレ、エビネ、コスミレ、コブシ、ネコノメソウ、チャルメルソウ、ハクサンハタザオ、ホソ...自然豊かな揖保川源流部
古都に春の訪れを告げる城南宮(京都市伏見区)の「「しだれ梅と椿まつり」が今開催中。境内に植えられた約150本の梅があり、降り注ぐように咲く姿は圧巻。甘い香りに包まれて、参拝者らは春の彩りを眺めたり、写真撮影で春を楽しんでいた。見ごろは今月下旬ごろまでとかツバキ150種400本の見頃はもう少し先のようでした。拝観は午前9時~午後4時半(最終受け付けは4時)。拝観料800円(おとな)が必要。問い合わせは城南宮(075・623・0846)。しだれウメ150本が見ごろをむかえる京都城南宮
ヨシ(アシ)・セイタカヨシ高槻市の鵜殿では、毎年2月、新しいヨシの生育を促す目的で、ヨシ原に火を入れ、ヨシを焼く行事があります。淀川の下流域にはこうしたヨシの群生エリアが5か所あります。この鵜殿地区は最も広い範囲で群生しており、古くから歴史にも登場します。水辺を代表する植物のひとつであるヨシ。アシとも言いますが、「アシ=悪し」となるのを嫌って江戸では「葦(よし)」と言われました。吉原(よしわら)などと言うのは江戸の地名。大阪では「アシ=足(お金)」という意味にとらえ、あまり嫌わなかったようです。環状線には芦原橋(あしはらばし)という駅があります。ヨシは茅葺屋根の材料や、ヨシズとしてかつては使われましたが、現在は瓦屋根に、ヨシズはカーテンに変わってしまい、その需要や屋根を葺く技術の継承者も少なくなりました。...鵜殿のヨシ
次の歌は、いつ頃の状態の月を歌ったものでしょう。菜の花や月は東に陽は西に与謝蕪村によって詠まれました。正解は満月。小学校の理科の本や国語の本に載っています安永3年(1774年)、蕪村が、摩耶山(まやさん)を訪れたときの句です。菜の花がお店にならびはじめました。今回は、菜の花ではなく「月」もっとも近い天体「月」。小学校では、月の見え方の指導には随分と苦慮なさっておられるのではと思います。小学生に月の動きや見え方を指導するとすれば、ハタと困ってしまうことでしょう。特に、フツ-のお父さん、お母さんでは理解できないような問題もあります。まことに今は理科嫌いを作るにはもってこいの教育をしているのでは、と考えてしまいます。大学生に「三日月」がどうしてこのような形にみえるのか絵や図をつかって説明をもとめた報告があります...月の話
「コケ活」「コケ女」「苔ガール」「苔テラリウム」コケが注目を集める昨今。コケを研究する人はほんとに少なくてと聞いて、観察会をしていたころとはずいぶん様変わり。今回は2013年度の活動から吉城園での観察会から2013年6月30日(日)奈良「吉城園」のコケ今日は奈良の「吉城園(よしきえん)」でコケの観察です。奈良駅前から東に向かって歩いて約15分程。吉城園に到着。ここは「興福寺古絵図」によると同寺子院の摩尼珠院(まにしゅいん)があったところとされ、大正8年に現在の庭園と建物が作られ、県の所有になりました。そして庭園鑑賞とお茶会に広く利用してもらうために平成元年に開園したそうです。コケの先生の必殺飛び道具。押すと霧が飛び出します!?乾いた苔にこれをシュッと吹きかけると、みるみるうちにきれいな緑に緑に変わりコケが...「コケ活」コケがアツい!
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