私の夫はアメリカ人で、重度のアルコール依存症。回復どころか、ゆっくりと破滅へ向かっています。
もう2018年も暮れになり、私の、「夫のアルコール依存症」との闘いにも年季が入って来た。 最初は苦しくて仕方なかった今の状況、もちろん今でも苦しくて、深刻だからこそ人に言えないでいるのだが、最初の頃に比べると、これが当たり前の生活になった今、慣れと諦めと受け入れで、何とか身を持ち堪えている。 夫のアルコール依存症が、ここまで悪化するとは思ってもみなかった。 仕事のストレスで飲酒量が増え、それでアルコール依存症になってしまったのだから、そのストレスの元凶である仕事から離れれば、ストレスもなくなり、飲酒する必要もなくなると思っていた。 甘かった。 アルコール依存症になってしまったら、もう飲む理由な…
夫のアルコール依存症問題によって私にもたらされたストレスは、私を精神的にだけでなく、身体的にも深い影響を及ぼした。 思えば、娘と二人で日本に里帰りをしている時を除けば、私達は毎日、同じ屋根の下で夫と寝起きを共にしているのだ。日によって異なる夫の状態。平穏と地獄の日々を繰り返し、結果、心だけでなく、身体も悲鳴を上げ始めた。 胃が何週間にも渡って痛んだり、帯状疱疹になったり、Cold Sore(口唇ヘルペス)になったりもした。私のストレスはすぐに唇に現れるらしく、初めて夫がアルコールで入院した時には、まるで美容整形に失敗したかのように、ビックリするほど唇が痛々しく腫れてしまった。 そして、夫のこと…
夫のアルコール依存症問題は、私に多大なストレスを与えた。 今の悲惨な状況を悟られないように心に壁を作り、やがて、私は人と深く付き合うことができなくなってしまった。 私の場合、自分が精神的にいっぱいいっぱいであるということを仲良くしていた友人達に話すことができず、だんだんと付き合いも悪くなり、孤立し、ある時突然、何の前触れもなく、無言で友人関係を切られてしまった。 きっと、夫のアルコール依存症問題が特殊で辛過ぎて、友人達に心を開いて話すことができなかった自分がいけなかったのだろう。でも、事情を尋ねてもくれずに、あえてそういう非情なことをしてきたことに酷く戸惑い、ただでさえ傷ついている心にこのよう…
私はアルコールを飲まないと言いながらも、料理では普通にお酒を使う。 料理で使う酒やワインが、いくら加熱でアルコールが飛んでいるからと言っても、アルコール依存症の夫にとって、これらの料理を口にすることは大丈夫なのだろうか? オーブンで約2時間半煮込んだ、赤ワインを使ったポットロースト、気のせいであって欲しいのだが、意識して食べてみると、脳で微かにアルコールのクラクラ感を感じてしまった。(そのように思い込んでしまっただけなのかも知れないが。) それを食べながら、夫がアルコールに気付いてしまうのではないかと、恐る恐る夫の様子を伺ってみる。 少量のアルコールにも敏感に反応してしまう私ではあるが、こんな…
飲酒は、アルコール依存症でない普通の人達にとっては、ごく当たり前で楽しいことなのだということは、私にもよく分かっている。 だから、そういう人達からの飲みの誘いを断ることは、アルコール依存症の夫を持つ私としては、複雑な心境になる。 日本から来たばかりの駐在員の男の子が、仕事中、わざわざ私の席にやって来てこう言った。「Hopeさん(←私の名前)、今度XX君と、Hopeさんと一緒に飲みに行きたいねって話してるんですよ。」 アメリカ人の社交辞令を聞き流すことには慣れている。(アメリカ人は、日本人が思う以上に社交辞令を言うので、彼らの言う「〇〇しよう!」、「〇〇するね!」は、挨拶程度に思っている方が賢明…
アメリカには様々な宗教があるが、夫は無宗教であり、atheist(無神論者)である。 夫の父や妹もatheist、そして夫の母、兄は敬虔なクリスチャン。片や神を信じていない父、片や神を信じている母、で、価値観の異なる両親が離婚に至ったのもうなずけるような話である。 そういう夫は、神だか、それに似たようなものが出てくるAAに参加することに、全く積極的ではなかった。 私はAAのことはよく分からないのだが、私も一度参加したことがあるAl-Anon(アラノン/アルコール依存症の家族の会)でも、何やら神のことを言っていたような気がする。ちなみに、信仰している宗教を持たない私は、夫と同じatheist の…
夫の断酒が続いている。 信じられないことに、あの重度のアルコール依存症の夫が、2カ月近くもアルコールから遠ざかっている。 心配していた「35日の壁」もようやく乗り越え、今は一日一日を、どうにかサバイブしている。 リハビリ施設にも行かず、専門家の助けも得ず、断酒の薬も処方してもらわず、一時積極的に行っていたAAにも行かず、こんなに性格が難しい夫は、やっと自分に合った断酒方法を見つけたようだ。 あの夫が、断酒には不可欠だと言われている外部からの助けを得ずに、2カ月近くも断酒が継続できているということは、今までの経緯を振り返ると、奇跡に近いものがある。 夫に一体、何が起こったのだろうか? これが断酒…
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