歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」 今年は職場の同僚が二人、相次いで退職した。 理由は度重なる遅刻だ。 どちらの方も始末書まで書かされていたが、結局改まらなかった。 来年就職してくる同僚たちは、遅刻をしない人たちだと良いと思う。 それは私には、どうにも出来ないことなのだけど。
夢はフランスで暮らすこと。 永住では無いけど、著者は一ヶ月アパルトメントで、それを実践します。 夫は日本に置いてきぼりですが、問題はないようです。 著者が美大出で、本書のような物を書く仕事だから、ということもあるのでしょうか。 実際の生活が漫画で詳細に書かれています。 漫画なので具体的に見えていて、とてもわかりやすいです。 私にそのような夢はありませんが、一人で海外で暮らせる身軽さは、ぜひ見習いたい物だと思います。
仏教の真髄は、手放すところにある、と言っても過言ではないそうです。 世の中の全ては移ろいゆくもので、自分自身も含めて、何もかも思い通りにはならない。 さらには自分という枠組みや感覚までも、捨て去る対象だとか。 日常の生活では、なかなか難しいように思えますが、幸せに暮らすには必須なのでしょうね。 執着を捨てる。 出来るところから、やってみようと思います。
現在、仏教の最も正統な伝承者だと考えられているのが、ダライ・ラマ十四世です。 チベットの長でもあるため、中国による侵略を受けて亡命政府で過ごすことを余儀なくされています。 幼い頃にダライ・ラマとして見出されてから、立派な法王になるための、まさに徹底的な英才教育を受けてきました。 そして、自身が波瀾万丈の生涯を送ってきています。 そんなダライ・ラマが、人間はひとりで生きられない、というとかなりの重みがあります。 対話をまとめたような形式なので、前後の文脈もわかって、とてもわかりやすいです。
『日本国紀』 稀代の作家である、百田尚樹氏の著書です。 子どもたちが日本史を学ぶ時に、日本が好きになるように、というコンセプトで書かれています。 我々一般的な日本人としては、やはり子どもたちにも日本を好きになって欲しい、という感覚は当然あります。 だから、とてもありがたい著書です。 本書では、それを書く背景や心情などを、さらに詳しく述べてくれています。 そしてまた『日本国紀』に戻って見ると、また楽しさが増えていることに気づきます。 まずは自分たちの国の来歴を知ることは、現代に住む我々には、とても重要だと再確認しました。
今週のお題「買ってよかった2024」 フットサルをしています。 何回か続けていると、筋肉疲労が溜まっているな、と感じることがあります。 ストレッチや自分でマッサージをしていました。 つい先日、何かの貯まったポイントで、マッサージ機を買いました。 手のひらサイズで振動するものです。 これをピンポイントで当てていくと、筋膜がリリースされるとか。 その感覚はよくわかりませんが、何となく回復が早くなった気がしています。
古事記、日本書紀、仏典、聖書、クルアーン。 世界には、数々の聖典や経典があります。 これらの重要なエッセンスを、簡単にして解説してくれています。 だいたいでいうと、そうなんですよね。
たったの数十年前、日本は戦争をしていました。 戦争は良くないということは、論を待たないのは確かです。 具体的にどう悪いかも、分かってはいます。 しかし、実際に体験しなければ、本当のところはわかりません。 それはしないに越したことは無いのですけど。 本書では、その一時体験をした皆さんの実話が載っています。 本当に酷いんですよね、戦争って。
日本には神話があり、自然があり、言語にはやまと言葉と漢字とカタカナとひらがながあります。 そしてあらゆる書物が、母国語で読めるような体制が整っています。 日本はとても恵まれているのだな、と感じました。
安倍元首相の著書です。 幼い頃のエピソードや、政治家としての矜持や出来事などを、思う存分に書いてくれています。 こういう著書の良いところは、切取りや変なバイアスがない状態で、本人の肉声を聞けるところにあります。 本心では無かったり、事実とは異なるところもあるのかも知れませんけど。 読み終えた今になって、本当に国益を考えている政治家だったんだな、と思いました。 メディアの情報だけを見ていたら、かなり悪い人のイメージになっていたかも知れません。 早くに亡くなったことが、ただただ残念でなりません。
やはり怖いですね。 私が日本人だからでしょうか? 数ある世界の怖い話の中でも、日本のものが段違いで怖いです。 もしかしたら、そのようなものが遠くに感じる現代だからこそ、余計に畏怖の念が強くなるのかも知れませんね。
ブッダは最晩年にガンジス川の辺りを旅した 目の前のガンジス川は淡いブルーにキラキラと輝いていた フランスは農業国家 フランスの野暮ったさや粘り強さ 才能ある人は受け入れる 自分の街の花壇に サウダーデ:重い憂い 戦っている国は息が詰まる スペインやポルトガルは成熟した大人の国 イタリアでは個々が自らの行動に責任を持つ リベラルアーツ:自由人として生きていくために身につけておく学芸 現在の民主主義の原点はギリシャにある ギリシャのライカ = 日本の演歌 フィンランドのホテルに東郷元帥の写真が飾られていた ブラジルでは日本の新聞が発行されてきる カーニバルには熱狂も寂しさもある サウダーデ
行けるんですね! 出来るんですね! そう言えば、無人で運転する車が出来ました。 レジを通さなくても買い物が出来るお店もあります。 そう考えると、人間は何でも可能にして行っていますね。 楽しいような、少し怖いような。 そんな気持ちになりました。
今週のお題「読んでよかった・書いてよかった2024」 話すのと書くのは似ています。 どちらも、自分の頭の中に浮かんだ物を文章にして、発信します。 発した言葉は相手に届き、一定の影響を与えます。 書いたものは、読んだ相手に影響を与え、その媒体によっては長く残ります。 そのため、言わなきゃ良かった、とか、書かなきゃ良かった、と後悔することは起き得ます。 『失言』です。 何もかもが上手く行かないのが、人生だと言います。 後から、良かった、と思えることなんて、そうそう無いですよね。 思いつくのは、おはよう、とか、ありがとう、とか、いただきます、の挨拶くらいでしょうか。 なんと失言の多い人生でしょうか。…
そうかそうか、と思いました。 実際に読んだのは子どもの頃で、とても短く簡素な文章に変えたものだったのですよね。 原文はこんなにも豊富な内容だとは。 あるゲームで出てきたリリパットも、どこかで聞いたことがあると思っていたら、この著書でした。 小人の国に行った話だとばかり思っていましたが、実は色々な国を旅行していました。 私たちの知る世界は、やはりほんの一部なのでしょうね。
元外務省の著者が、そこを離れた今、内部について言及する著者です。 現状とても話題になっているのは財務省ですが、厚労省も外務省も同様に悪い、とも言われています。 結局著者は外務省の、日本のために働いてきたわけですが、それによって被疑者としての勾留を余儀なくされてしまいます。 それはそれで、このような著書を出せる人が世に誕生したという、良い部分はあるのかも知れませんが。 暗闘や陰謀やDSは確実にある、世の中はなんとも嫌なところだな、と感じました。
源氏物語の解説をしている本てす。 ストーリーもそうですが、周りの背景や登場人物の心理なども書いてくれています。 また、当時の紫式部や貴族や皇族の状況も。 実際の源氏物語を読むのに、丁度良い解説本と言えそうです。
経済って、本当にわけのわからない代物だな、と思います。 全ては数字だけで、実体のないものですよね、元々は。 それがほとんど全ての人に影響があり、強制力をもち、それを弄る仕事があり、学問にもなり。 本当にわけがわかりません。 それでも、少なくとも現代社会の日本で生きている以上、その中で生きていかなければなりません。 じゃあ、それをある程度知らないと、損をしたり、生きにくかったりしてしまいます。 本書では、それこそ経済で騙されないような、仕組みがわかるようなことを教えてくれています。 全てがわかり、腑に落ちるわけではないけど、何かはつかめる気がします。
「空」 全てのものは、それだけで他と関連せずに変わらずに存在するものではない 固定した実体がない 一定不変ではない 移り変わりゆく 確実なものではない 根本的には増減しない ものの存在そのものには、綺麗も汚いもない 自分のものさしは正しいわけではない それを知って、初めてありのままに観れる 智慧は守れず、害することも出来ない 仏性はいずれ、ではなく、今現せ 文字や知的な理解が先ではない 世間にとどまらず超えていき 我見に拘らず 知識と行動を一致させる 二千年地中に埋もれていた蓮の実が、発芽し開花することもある 身なりを清潔に保つ 自らの体を凡夫ではなく、仏として用いる ほんとうに相手を救う そ…
中国には死を表現する漢字がたくさんある 故人への毀誉褒貶を表現する 五行説:歴代国家が変わり順に循環していくという考え方 木・蒼→火・赤→土・黄→金・白→水・黒 名士:名声を大事にする、群雄の命には従わない 彼らにより、儒教的価値にそぐわない人への拒絶が生まれた 名声が下がるような人物との接触を避けた こちらの兵が少ない時は運動戦 陽動などで戦局を動かし、局地的に兵力差がない局面を作る 関羽:義の代名詞、赤の他人でも信義を結べば助けてくれる 義:他者との関係性での優しさ 聖人の墓を林と呼ぶ 関羽、孔林、只三 華人社会の価値観の中心 義 = 関帝 軍は後ろからの攻撃に弱い 殿がとても大事 士農工…
超短編集である、54字の物語の旅バージョンです。 旅にまつわるエピソードを集めています。 このシリーズはかなり読んでいますが、いつもよく思いつくなあ、と感心させられます。 この短さで、きっちりオチるんですよねえ。 大したもんです。
『生きとってもしゃーないとつぶやく96歳のおばあさんを大笑いさせたお医者さん』中大輔
お医者さんにも、色々な人がいます。 的確な診断と治療をしてくれるのはとても大事ですが、それだけではない。 むしろ一番大事なのはは、そこでは無い、そんな感想を本書を読んで持ちました。 人に元気を与える。 人を笑わせるって、本当に素晴らしいことですね!
今週のお題「今年の目標どうだった?」 そこまで大それたことは考えていません。 ただ、日々穏やかに幸せな気持ちで過ごして行けたらいいな、と。 そんな程度です。 概ね達成されたと思ってはいます。 しかし、そのなんと難しいことか。 同僚が遅刻ばかりする。 娘の成績が上がらない。 ウチの犬の食欲が出ない。 一週間近く、咳が続く。 こんな事でも、気持ちは穏やかではなくなり、目標は遠のいてしまいます。 世の中の大半は自分ではどうすることも出来なくて、可能なのは自分がそれらをどう捉えるかを変えるだけなのですけどね。 これが出来たら、本当に幸せなのだろうな、と思いつつ。 来年の目標も同じく、日々穏やかに幸せな…
小旅行、という意味のタイトルですよね。 本書は、東京にある素敵なお店や場所を紹介しています。 落ち着けるというか、時間の流れが日常と違うというか、そんな場所を選んでいるようです。 あくせくしがちな現代の生活の合間に、こんな場所で息抜きをするのも、悪くなさそうですね。
山岳信仰というものもあるくらい、日本は昔から山に畏敬の念を持ち続けてきました。 山にはたくさんの神さまがいるのです。 本書で紹介されているのは、山の神さま、というか神社が山にある神さま、というのが正しいかも知れません。 当たり前ですけど、お詣りするには山を登らないといけません。 大変です。 でも、なおさら有り難さがますような気もします。 それに登山が楽しめれば、一石二鳥かも。
博物館は、何を展示しても良いのですよね。 しかも誰でも始められます。 そんな理由からでしょう。 博物館は本当にありとあらゆる物があります。 それこそ奇妙な、と余人からは言われるような。 集まる方も見る方も、物好きですよね。
確かに昔モンゴルは、強大な帝国を築きました。 今では小さくなって、さらに内モンゴルを中国に齧り取られて、以前の栄光はみる影もありませんが。 しかし本書を読むと、現状も歴史のうちの一部でしかない、モンゴルという国も現在の視点での見方でしかない、という思いがふと湧いてきました。 強い男たちと、強い女たちがいる。 ある意味おおらかで、それでいて残酷でもある。 人間の本質がここにあるような気がします。
幸せになりたい 人は誰もがそう思っています。 夢を叶えたい、とか良い人生を送りたい、とか後悔したくない、とかニュアンスは違うかも知れませんけど。 現在自分が幸せだと心の底から言えない時に、ゾウの神様が現れて、それを叶えてくれるとしたら。 そんなお話の、第四弾です。 今回は以前の三つとは違い、死期が近い主人公のお話です。 その状況で叶えたい夢って? そんな映画もあったような気がします。 本書を読むと、自覚的に生きることの大切さがよくわかります。
今週のお題「手土産」 戦国時代 主人を裏切り相手の陣営に降る、裏切り者。 味方陣営の人の首や、宝物などを手土産として持参することがあったとか。 現代 媚中派と言われる政治家。 国を弱体化させるような政策をしたり、彼の国に有利になるような事を、頻繁にしている。 まさか、ね。
あー、なるほど。 そんな感想です。 韓国は歴代の大統領が、捕まったり殺されたりするのですよね。 それがとても多いです。 隣の中国は易姓革命の国で、韓国というか朝鮮はその属国でした。 そして長い事民衆は王朝に搾取されてきました。 ハンという、恨みを大切にする文化があります。 本書は韓国や韓国人を知るのに、とても良い著書だと言えそうです。
ひきこもり。 恐らく社会の仕組みにより、存在し始めたものなのだろうな、という気がします。 ひきこもりの人がいる、ということではなくて。 その状態になってしまう、もっと言うとさせられてしまう、ということなのですよね。 本書に出てくるのは、未満の人たちです。 皆さん特にダメな人でも能力が劣る人でもありません。 こういう人たちが取り残されてしまうのは、ただただ社会が未成熟だというより他ありません。
南極探検隊の隊員に奥様が送ったラブレター。 『あなた』 三文字です。 とても良いですよね。 色々な背景があるでしょうけど、人により様々な読み方もあるでしょうけど。 行間を読む手紙で、きっと夫婦の間で共有出来る何かがあることは間違いありません。 本書は様々な素敵なラブレターを紹介しています。 恋愛に発展する前だったり、恋人同士だったり、夫婦だったり。 こういう感情のときには、必死で捻り出すからなのか名文が生まれやすいようです。 それにしても、後世の他人に読まれる予定で書いたのではないのだろうな、と思うと、少し可哀想な気がします。
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歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
法律は古くなるのか、人が考えることだから盲点があるのか、不思議なことがたくさんあるようです。 法は整備を常にしていかなければいけないのでしょうけど、本音と建前みたいな使い方もあるのかと、本書を読んでいて思いました。 法治国家にすむ我々は、これが全てにおいて第一に来るのですよね。 ふしぎなままで本当に良いのですかね?
今週のお題「美容室でする話」 以前住んでいた地域にあった美容院には、ベテランの男性美容師さんがいました。 カットがとても上手かったので通っていたのだけど、喋りも負けず劣らず達者でした。 あたかも漫談か客いじりの芸を見ているかのよう。 時々それで手が止まるのでこちらが心配になるほどだけど、いつも時間通りに終わるので、流石プロだ、と妙なところで感心したものでした。 それぞれの仕事の話、大きい病院の話、パチンコ屋さんの話、お祭りの話。 ありとあらゆることが話題になりました。 ちなみに、今住んでいるところの美容師さんは、無口です。
屈葬、貝塚、古墳 これらが、わたしの中にある、古い日本のお墓のイメージでした。 今は、色々なお墓があるようです。 一般的なのは墓地に火葬して埋葬ですが、散骨を海や山にしたり。 海外では鳥葬や川に流したりなど、それも様々な方法があるようです。 それにしても、お墓にも色々あるのですね。 これまでに数えきれない数の人が亡くなってきたから、それもそうなのかも知れませんが。
俳句を作るには季語がいる 自然を意識するようになる 風雅の域:対象と自分が一体となる 頭より体でよむ 著者に成り切る 黄泉の国と現世は同じ平面上にある 前古代の日本人には、死者、という概念もなかった お盆:死者を呼び、共に過ごす儀式 現代でも、死す、とはあまり思っていないかも 昔は倫理も因果もなかった 自分の可能性を信じよう 仁 = 超人 芭蕉は生まれ変わりの旅をした 死者に認可を得るために 能というフィクションになぞらえた 滝ごもり → 死の擬似体験 歌枕:聖地、最初から現代までどんどん歌の記憶が集積していっている 同じ体験でも、その人の中に何があるか?それに気づくか?により意味が変わる 西…
ビロード革命:市民たちのささやかな営みが、次第に大きくなり結実したもの 文化が失われると、民族が失われる 現在の利権のために民族の精神を損なうことは、歴史的な重い罪だ 社会主義体制下では、ブルジョワ出身という理由で阻害される人々がいた 主語を意図的に大きくして話す言葉は、騙そうとする悪意がある 権力は自らの嘘に囚われ、全てを偽造しなければならなくなる 全体主義は、関係する誰もが、それを多かれ少なかれ承認してしまう世界 自ら考えて振る舞えば見せかけの世界を壊せる 協力者は、見えずともどこにでもいる 何かが生まれ、声を上げ、理解者を見出す 真実と自由は勝つ 具体的な目標のための組織が良い 良い仕事…
詩って、不思議ですね。 自分が作るような拙い物だと、とても恥ずかしいです。 しかし、これらに掲載されているような有名な物だと、違和感がなくこちらに入って来ます。 飾り気がなく、変な技巧も無いからなのだろうか、と思ったりして。 でも、読みやすかったりするんですよね。 本当に不思議です。 こんな詩が書けたら、きっと良いのでしょうけど。
かなり辛いであろう状態で生きている人を「きっと死にたいだろう」 「死なせてあげても構わない」 という判断基準があるとする。 それは同じような状態で「生きたい」と思う人に圧力にならないだろうか? 自殺幇助 幇助自殺 安楽死 尊厳死 延命治療の中止 これらの定義や違いは曖昧だと、著者は言う それはそうだろう 世の中の全ての言葉は、全ての人により定義は多かれ少なかれ異なる 主観が必ず入るからだ それでも、特にこのような重大な問題を考える場合、言葉の定義をまずは擦り合わせる必要がある それが出来て初めて、お互いの考えを理解し合えるのだろう なかなか前途多難な問題だと感じた まずは当事者同士が納得するし…
ニッバーナ:涅槃、究極の平安 静かに落ち着く、炎が消失する、心の解放 貪りを捨てる 一切の妄想を捨て去る 月の満ち欠けは見えるが、月自体は満ち欠けしていない 人生は短い、時は矢のように過ぎ去る 怠けるな 習慣づくまでやる 自らが経になり、教えとなる 精進は激しくてもゆるくてもいけない 全て正しく行う道は、故人も歩んだみち けものみち 正しい思い:妄執しない、怒らない、全てに害を与えない 正しい努力:悪行しない、善行すぐやる、続ける 正しい念:十分に意識して行動 正しい瞑想:心を平静に保つ 道理を知り、正しい習慣を身につけ、正しい生活をする 善や悪の心は、行いにより作られる 悟りを得た後も続ける…
今週のお題「制服」 選択することは、人間にとってストレスになるそうです。 決まったものを着れば良いのは楽なので、確かにそうだとよくわかる気がします。 思えば学生時代は制服だったので、毎日着るものに迷う必要もなく、とても楽だったはずなのですが。 それでも中のシャツは何を着て行くか、靴下や靴は何を履くか、選択しなければならないことはありました。 制服を作る時も、着丈や足の太さや裾の長さなど、考えることは色々でした。 恐らくモテたいとか、よく見られたい、という気持ちがあったのでしょう。 大人になった今は、その欲求は減りました。 (無いわけではないのが、まだまだなところですが) 他者に不快感を与えない…
現在の日本は異常な種類と量と高さの税金があります。 少しずつ一つずつ、積み重ねられた結果です。 さらにそれは今も増え続けています。 これらを作った官僚や政治家でも無ければ、またそれらに協力する惨めな番犬のような人間でも無ければ、税金から逃れる術はありません。 しかも本当に残念なことに、それら税金は一般人のためには使われていません。 ここまでに出て来た、一部の人間たちのために使われています。 だから、不当に払うのは嫌なのです。 そんな我々に、本書は手助けをしてくれます。 知られていない色々な補助があるようです。 というより、払いたく無いから知らせたく無いけど、文句が出ないように仕方なく設定さてい…
しかし、色んな職業がありますね。 今では、ユーチューバーやらブロガーやら、自称で良ければ何とかニストとか何とかラーとか、いくらでもあるのですよね。 本書で紹介しているのは、ある程度の文章量でどんな事をしているか書ける職業です。 他の人も、なろうと思えばなれる。 職業として成り立つ余地がある。 憧れる人は一定数いる。 そんな物が紹介されているように感じられました。
笑点メンバーでもある、有名な落語家が著者です。 落語は、ある程度決まった物語の筋を話す芸です。 その話に入る前に、挨拶と導入があります。 その導入部分を「まくら」といいます。 本書は、そんな「まくら」ないし、「まくら」のような話をたくさん集めた物です。 飄々とした著者の話には、独特の雰囲気があります。 文字起こしをしてこれくらい面白い。 実際に高座で聞くと、さらに面白いんですよね。 なんとも凄い話です。 いや、噺です。
海外から見たニッポン。 著者は外国人です。 だからこそ、このような外からの目線で日本を見れる、ということです。 ある国や民族を理解するには、その歴史と宗教を知って理解しなければなりません。 日本人がもつのは、神仏が融合して、あらゆる宗教や神をリスペクトしているという宗教観です。 まず、これは外国人は知らないようです。 知ったとしても、本当に理解出来るのかは疑問です。 さらには連綿と続く天皇の家系と、将軍など数多の権力者の関係も、やはり理解しにくいでしょう。 どちらも関係しあっていて不可分で、同時に理解する必要があることも、より問題を難しくさせているはずです。 我々からすると、あちらの方がよほど…
読む前は、生活の知恵のような本だと思っていました。 小説だったのですね。 テーマはお金です。 章ごとに異なる主人公が、それぞれお金をどのように貯めるか、扱うかを考えていきます。 三千円は、少額かも知れないし、大金かも知れないし、どちらとも言える金額です。 それをどうするかで、確かにお金が貯まるかそうでないかは、相当に変わってくるでしょう。 今の世の中は、本当にみんな貧しくなっています。 だからこそ、こんな小説がみにつまされるのでしょう。 そうでは無い時代が来ることを、願ってやみません。
こうすれば良かったんだな、と本書を読んで思いました。 これはおとなが『声に出して読むための本』です。 気持ちが良いし、内容が頭に入りやすいし、だからこそ覚えやすい。 音読って、良いことだらけなんですね。 多分受験勉強にも、一定の効果があるはずです。 もっと早くに知っておけば、現在は違う状況だったとまで思える本です。
今週のお題「最近捨てたもの」 物を捨てない方です。 自分が幼稚園生の時に使っていた弁当を包むナプキンが、未だに現役です。 よく言えば物を大切にする、悪く言えば捨てられないで部屋がゴチャゴチャしていく人です。 まず、新しい物をほとんど買いません。 それでも消耗品は、買わざるを得ないのですけども。 最近は物が溜まりすぎないように、新しい物を買ったら古い物を捨てる、ということを心掛けるようにしました。 靴下を買ったら靴下を処分して、シャツを買ったらシャツを処分する、というようなことです。 つい最近はパーカーを処分することにしました。 改めて見ると、生地が擦り切れていたり色褪せている部分があったりで、…
歴史上、英雄や天才と言われる人々は、たくさんいます。 教科書に出てくるのは、それらの人々の主な業績です。 だから、一般的に知られているのは、以下のようなところでしょうか。 聖徳太子=十七ヶ条憲法、冠位十二階 伊能忠敬=日本地図 しかし、偉人たちのして来たことは、それだけではありません。 たくさんの大小の業績があります。 また、そこまで知られていないことやプライベートでは、少々情けないことも。 本書は、そんな日本史の残念な部分を、紹介しています。 テストには出ないけど、偉人が身近に感じること請け合いです。 もしかしたらこれで勇気をもらえる、かも知れませんね。
今でこそ多くの人を殺害して連日ニュースになるような事は、それほど多くありません。 そういう事件がなくなったのか、報道しなくなったのかは、よくわかりませんが。 本書では、その時代を知っている人なら名前を聞けば思い出すような、凶悪な犯罪を紹介していっています。 紙面の都合上、各犯罪についてはそこまで踏み込めてはいなくて、人物もくっきりと浮かび上がる所まではいきません。 しかしそれでも、こんなことがあったりこんな人がいた、ということはとてもよく分かります。 こういうことを知ると、本当に人が恐ろしくなるのですよね。 もしかしたら、そんなに珍しいことではないのかも知れない、という怖さも。
普通では成し遂げられないような行を成就させた、大阿闍梨による著書です。 タイトルは、一日を一生だと思って大切に生きると良い、という本書の中の言葉からです。 本当にすごいことをした人ですが、自分は元々大したことがない、と言います。 多くの金言を書いていますが、飾らず普通のことのようにも読めます。 常識的なこと、わかりやすく正しいことや良いことをしていくのが、それを継続するのが大切なのだと身をもって示してくれています。
お前は何がしたいんだ? そう言いたくなるような様々な犯罪やニュースに対して、著者がひとこと言ってくれている本です。 元々はネットで発信していたものを、たくさん集めてあります。 本当に人はアホで、いじらしい存在なのでしょうね。
お金には本当に困らせられますよね。 今の世の中を恨みたくなる、最たるモノです。 それでもそこで生きていかなければなりません。 本書はそんな不安を減らす手助けになる、お金に困らなくなるためのヒントが、たくさん紹介されています。 お金を増やそうとし過ぎず、ゲームとして増やす感覚が良い、というのは、お金に依存してしまわないためにとても重要な考え方だと、ハッとさせられました。
日本国憲法は日本を、日本人を守るための物です。 その根本部分であったりエッセンスであったりは、みんな義務教育で学びます。 しかし、その成立の過程や歴史は? 諸外国の憲法は? 詳細な内容は? 一般の我々がそこまで詳しく知らなくても、日々の生活に支障は出ないかもしれません。 しかし何かあったら、今の憲法で大丈夫なのでしょうか。 昨今は日本国憲法について、活発に議論がなされています。 それは、何かありそうだからに他なりません。 我々は知らなければならないし、変えなければならないということが、本書を読むとよくわかります。
夏目漱石 石川啄木 宮沢賢治 まだまだ素晴らしい著者と名著がたくさん、本書には収録されています。 その中の一部を取り出して音読する、と言うのが本書の趣旨です。 それぞれが長過ぎないので、音読には丁度良いです。 やってみると、気持ちがすっきりするものですね。
まあ、無理ゲーですわ。 今の社会で何かになろうとしたら。 何かをひっくり返そうとしたら。 権力者であったり、欲に捉えられた我々ほぼ全ての庶民までも、そんな社会になるのに加担してしまっています。 いや、させられているというのが正しいのか。 きっとこれを変えられるのは、勇気を持ってゲームから降りた人か。 それでもまた、別のルールになるだけで、ゲームは続くのだろうか。
坂道。 風情がありますね。 万人受けするお話では、無いのかも知れませんけど。 本書は実に60もの坂道を解説、紹介しています。 余程著者は坂道好きなのでしょうね。 こちらはそこまでのマニアでは無いのですけど、何となく触発されて坂道好きになってくるようで、何だか面白いです。
南極では、物凄く静かなため自分の心臓の音まで聞こえる、と言います。 実際に南極に行くのは、一般人には少し難しいです。 そこを著者は、普通のお友達のような語り口で、南極で働いて来た事について話してくれます。 作業をすると暑かったり、雪というか氷がなくて土が剥き出しのところがあったりなど、やはり南極に行った人でなければ知り得ない情報は、とても貴重です。 地球は楽しいですね!
『日々是好日』の著者による、茶道にまつわる茶器や掛け軸などのその物と、解説をしている本です。 それぞれ全て、著者の手によるイラストが載っています。 茶道の心得はなく、お茶の会に一度も出た事がない身ですが、その素晴らしさがよくわかります。 この著者にしか書けない本だということが、とてもよく伝わって来ます。 茶道は禅にも繋がるのですよね。
この本を読む前に、北海道の悪徳警官として捕まった人の半生を描いた本を読みました。 そちらは実話で、こちらは小説です。 そして本書で偶然にも、その警官のエピソードが出てきました。 主人公は警官です。 人それぞれの人生には、それぞれに様々なことがあります。 悪徳警官と呼ばれる人にも、それは例外ではないのでしょう。
今週のお題「私の〇〇ランキング」 3、感情 トータル悪い感情の方が多いから。 悪い感情が無ければそれで良いのかも知れないけど、そうはいかないでしょうね。 2、物とかルールとか あり過ぎ。 多分服もいらないはず、アクセサリーとか日焼け止めとか。 狂人だと思われるから、服は着るし横断歩道を渡るし大声で歌わずに電車に乗るけど。 3、お金 これさえ無ければね。 ほとんどの犯罪や殺人は、無くなるはず。
お遍路とは、四国に八十八箇所あるお寺を回る、修行行脚です。 本書の著者は、なんとその内の一つの住職です。 そしてその住職がお遍路をする、という内容。 ある程度の決まりはあるけど、わりとお遍路にも自由はあるようです。 達成感はありますよね、きっと。
魔法使いになりたい! では、勉強しなければ。 そんな時のためにあるのが、本書です。 古今東西の様々な魔法使いや、魔法をたくさん書いている、まさに教科書が本書です。 これを使って授業をすると、きっと楽しいでしょうね!
古典は素晴らしい、と言います。 では現代の文学は? もちろん素晴らしいものが、たくさんあります。 本書ではそんな短編を、簡単なあらすじとともに、紹介しています。 この中のいくつかは、きっといずれ古典になるんだろうな、と。 そんな気がします。
インテリジェンスとは、政治の世界での暗闘のようなものです。 日本の政治家も、与党や野党、党内や派閥内でも行われているものでしょう。 我々日本人としては、外国相手のインテリジェンスで、本当に頑張って欲しいと願うばかりですけど。 さて、それは幕末にもすでに存在していたようです。 江戸にはたくさんの留守居役の人たちもいましたし。 さらに言うと、権力ができた辺りから、インテリジェンスは存在するのかも知れませんね。 いずれにしても、難儀な話です。
精神科のドクターによる、カウンセリングの様子を小説風にした短編集です。 いずれもクライアントとしてドクターの元を訪れ、カウンセリングにより、紆余曲折ありつつも解決して日常に戻って行きます。 対話で元気にさせるドクターは、おそらく医師としての技量に優れたものはあるのでしょう。 それにしても、対話で変わるのはクライアントの状況はもとより身体でもなく、ただただ心境が変わるだけのはずです。 悩みなどはほとんど自分の中にある、というのは本当なのかも知れませんね。
昭和天皇は、戦前・戦中・戦後をまさに時代とともに生き抜いた方です。 そして恐らく、皇室で幼い頃から天皇や日本の歴史を体の芯まで叩き込まれ、そしてまさに実践してきた方です。 天皇は、初代から数えてかなりの数と長さに渡り、続いてきています。 本書は天皇論というか、昭和天皇論というのが正しいように思いますが、かなり踏み込んだ内容です。 天皇は、出来るだけ自身の感情や意見を押し殺しているように見えました。 それが本書では、本人や近くの人たちのエピソードや話などから、かなりその人となりが鮮明になっています。 そしてきっとこれからも、様々な天皇が続いて行きます。
忍者って、いいですよね! 私自身いい年の中年ですが、男子にとってたまらないものの一つでしょう。 さて、本書では実在であったり、そうではなくても超有名どころのスーパーな忍者を、たくさんたくさん紹介してくれています。 うん、たまりません!
可愛い! と言っても、サンリオとかディズニーとかそういう類ではありません。 歴とした、美術です。 本書は、かわいい美術に会える美術館、をメインテーマにしているのです。 そうなんですね。 美術は芸術的な感覚や歴史や美的な楽しみもありますが、可愛さを楽しんでも良いのですね。 そして可愛さにも、色々な種類があるようで。
若くしてコーヒー屋さんを始めた著者。 発達障害もあり、学校へは行かずに、このような道を選びました。 ご両親も周囲も、暖かで穏やかな印象を受けます。 それは心配や葛藤も、間違いなくあったのでしょうけど。 こだわりが強い所が、発達障害を持つ人にはある、と言われます。 それももしかしたら、こういうお仕事にはアドバンテージになるのかも知れません。 勇気とやる気を貰える著書です。
古墳は世界最大のお墓だそうです。 まさかの、ピラミッド超え。 しかも数がめちゃくちゃ多いとか。 つまり日本人は、先祖をとっても大切にしてきた民族と言えるようです。 ご先祖様に申し訳ない、という感覚。 先祖代々、という感覚。 生きている人にもそうですが、死者をリスペクトして大切にする、というのはとても良い習慣だと感じました。