八月の余韻をゆらし花芒 金太郎/はちぐわつの/よいんをゆらし/はなすすき/残暑の八月も今日で終わり、心なしか秋らしい風を感じるようになり、やっと秋が近づ...
柵に巻く蔓竜胆や牧の秋 金太郎/さくにまく/つるりんだうや/まきのあき/こういう景を俳句に詠みながら思うのは青年の頃の夢です。阿蘇の山麓とか北海道の日高...
「さあ、お弁当の準備も整いましたので食べながらのざっくばらんな合評に入りましょう。質問も回答も的確にお願いします」「はい、主宰も言っていましたが私も幸太郎...
帰り道余韻つまびく虫の秋 金太郎/かへりみち/よいんつまびく/むしのあき/〈アメジストセージ〉この名前は本名かどうか判りませんが、名前といい、風情といい...
「蛍ちゃん悪いけど、休憩の間にみんなの投句を清記して下さい。先に点盛してから、残りの時間、食事しながら質疑応答、合評にしたいと思います」「了解です。文ちゃ...
水の秋影美しき命かな 金太郎/みずのあき/かげうつくしき/いにちかな/小川に浮いている蝶の死体を見付けました。触角のひげもピンとしていますから先ほど迄は...
「では8月度の例会をはじめましょうね。今月の課題〈波多野爽波俳句〉から入ります」「まずは「波多野爽波なんて聞いたこともない」という蛍ちゃん、どうですか?」...
幸太郎は横浜での「8月例会」に出席のために電車で横浜に向かっていた。最近、自分の中で文ちゃんの存在が大きくなっていくのに戸惑っていていながらも俳句という壁...
行合の頃見計らふ韮の花 金太郎/ゆきあいの/ころみはからふ/にらのはな/今、我が家周辺の野辺を歩くと野生の韮が花盛りです。角川歳時記では〈夏〉に分類され...
万年筆のキャップ落とすや秋日和 金太郎/まんねんひつの/キャップおとすや/あきのそら/吟行をしていて、一句浮かんで句帳に書こうとして、手に持っていた万年...
佇んでやはり見上げし破芭蕉 金太郎/たたづんで/やはりみあげし/やればしよう/〈蓮の実を取つてくれよと泣く子かな〉あれ、吟行していて、ふと出来た句に芭蕉...
花虻をしつこくせめる秋の風 金太郎/はなあぶを/しつこくせめる/あきのかぜ/昨日は久々太陽が厚い雲に隠れて、早朝から爽やかな風が吹いて、さあ吟行にと思い...
毎日暑いですね。暑さに負けず、相変わらずの頑張文ちゃんですね~では今週分のSMS句会のまとめです。 母の居るごと裏のカンナかな 文*俳句では過去の事で...
椎の実の北限いずこ秋暑し 金太郎しいのみの/ほくげんいづこ/あきあつし/関東に暮らして半世紀は少々オーバーかな、いやまてよ、指折りすると半世紀になります...
飛び込むやカーテンに啼く秋の虫 金太郎/とびこむや/カーテンになく/あきのせみ/エアコン嫌いの私は家に居る時は家中の窓を開け放ち自然の風を取り込んでいま...
縄文の丘に登れば秋の蝶 金太郎/じようもんの/おかにのぼれば/あきのてふ/神奈川県県央地区の厚木市、綾瀬市、座間市は奈良時代から相模国としての多くに遺跡...
街道に水打つ人や秋初め 金太郎/かいだうに/みずうつひとや/あきはじめ「街道」という言葉はロマンがあり好きです。江戸時代大山参詣で栄えた大山の登山口伊勢...
詩歌詠む我は里の子飛蝗飛ぶ 金太郎/しいかよむ/われはさとのこ/ばつたとぶ/終の地と決めた現在の居住地も末の娘が此処で生まれて40歳なりますから長くなり...
観念の俳句なじまず鵙なけり 金太郎/くわんねんの/はいくなじまず/もずなけり/俳句初心の頃、〈観念です〉とバッサリ切り捨てられるのが、悔しいというか、納...
船山淑子こと蛍は今月の課題〈波多野爽波〉に戸惑っていた。ミーテングで金魚主宰が言っていた事からして理解できてない蛍だった。一応文学部出身として、一般常識の...
虎杖と葛の競ふや秋暑し 金太郎/いたどりと/くずのきそふや/あきあつし/「虎杖(いたどり)の芽吹きは早春でその柔らかな褐色の新芽は食用にもなる野草ですが...
バンダナを風に流して秋一日 金太郎/バンダナを/かぜにながして/あきひとひ/以前山歩きをしていた頃、宿泊した山小屋で買う登頂記念は山小屋の名前の入ったバ...
文さま1週間分のSMS句会のまとめを送りますなかなか面白い句会になりそうで楽しみになって来ましたね今後は一週間のまとめは日曜日に暇人の幸太郎が担当しますけ...
枝豆やここで反論顔上げる 金太郎/えだまめや/ここではんろん/かほあげる/句会の後の二次会で盛り上がりました。最初は神妙に三蜜に心配りしていましたが、段...
本名は田中奈美こと金魚はこれまで何度か紹介したが俳句甲子園の出場経験者で、地元では天才少女と騒がれて将来を嘱望されていたが、大学の俳句研究会であれも、これ...
新涼や橋の向かうの通り雨 金太郎/しんりようや/はしのむかうの/とほりあめ/昨日は遠くで雷が鳴っているから、一雨来てくれればいいなと思っていたら夕立が来...
大山の頂仰ぐ墓参かな 金太郎/おおやまの/いただきあほぐ/ぼさんかな/今日はお盆の墓参を済ませました。自宅から墓地までぶらぶらと写真撮りながら歩いて丁度...
鶺鴒にレイと名付けてしばし行く 金太郎/せきれいに/レイとなづけて/しばしゆく/田んぼの稲がはらむ頃になると土手に出て来て愛嬌をふりまく野鳥が鶺鴒で秋の...
鬼の子のアチチアチチと鳴きてをり 金太郎/おにのこの/アチチアチチと/なきてをり/鬼の子とは蓑虫の別名(傍題)です。歳時記の説明によると蓑虫が貧相な蓑に...
文は幸太郎からの返信を見て喜んだ。SMSは文も同じような考えをしていたが幸太郎には遠慮して言い出せないでいたからだ。早速、幸太郎に了解のメールを打った。 ...
幸太郎は文ちゃんの返信を見て思う。この人と北アルプスの山々を巡り歩けたらどんなにいいだろうと思いながら、もう少し若い頃に会いたい人だったと思う。59歳の今...
長梅雨とコロナウイルスの感染騒ぎですっかり忘れていましたが今日は山の日でした。 雲の湧く黒部源流ウルップ草 金太郎 雷鳥の小石ほどの雛連れ歩く〈雲の湧く...
浜研 文さま連絡有難うございます。横浜は連日の暑さとコロナウイルスの感染がおさまらず大変だろうと案じていましたが文さんは庭の雀で俳句が詠める余裕に安心して...
浜研の文が幸太郎に連絡メールをいれる。幸太郎さま先日は横浜での例会には遠路有難うございました。その後、連日の炎暑に負けず日々に俳句に励みことと思います。 ...
片道をたどり近道秋暑し 金太郎/かたみちを/たどりちかみち/あきあつし/暑いですね(この夏、何回いったかな・・・まだ10回は言ってないぞ)歩くのを目的に...
目にとまる誰かの一句今朝の秋 金太郎/めにとまる/だれかのいつく/けさのあき/俳句と共に余生を過ごしていて、私にピッタリ合っていると思うのは旧暦で季節を...
みんな居る丘に登りて瓢の笛 金太郎/みんなゐる/おかにあがりて/ひよんのふえ/若い頃はあれほど疎ましく思っていた家族という存在が最近妙に懐かしく、時々夢...
御ませなる案山子の赤きパンツかな 金太郎/おませなる/かかしのあかき/パンツかな/夏日が少しばかり遅れて心配しましたが戻って来て今年の田んぼも恙なく生育...
短夜の言魂襲ひ来て起きる 金太郎/みじかよの/ことたまおそひ/きておきる/俳句という言葉遊びをしていて、日本語の美しさ、奥の深さに感銘して〈日本語は素晴...
海鳴りや花魁草の沖を向き 金太郎/うみなりや/おいらんそうの/おきをむき/今年の夏は日本列島何処の海も寂しがっていることでしょう。現実の実社会によもやこ...
ちりちりと燃えゆく日々よ百日紅 金太郎/ちりちりと/もえゆくひひよ/さるすべり/関東地方の梅雨明けです。早速にぎらぎらの太陽と青空に白い雲のお出ましです...
「ブログリーダー」を活用して、金太郎さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。