後期高齢者の友人。一人暮らしで、「家にこもりたくはない。」と、散歩やら、地域の活動やら、サークルに入ってアクティブだった。1、2年前から足腰が弱り、よく転ぶようになった。とうとう『要支援』の認定をもらうまでになった。それでも、歩いてお買い物へ行き家事もこなしている。そんな友人が家の近くで転び、流血。たまたま通りがかった若者が、家まで連れてきてくれたという。で、帰りがけに若者に言われた。「おばあちゃん、気を付けてね!」友人が嘆く。「私、おばあちゃんって言われたの、初めて・・・」一方の私、友人より5歳も若いが、オーバーセブンティー。だが、自分を“老人”との自覚は、薄い。髪も染め、薄くなってきた眉もバッチリ描き、毎朝、若作りに余念がない。今読んでいる小説は、20歳の女の子が、一人暮らしのおばあさん(他人)と同居...老人と気付く時