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りおりお
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2017/11/17

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  • ありがとうございました

    我が家のブログにお越しいただきありがとうございました。類君とつくしちゃんを幸せにするお話を、、、と思い、書き始めて約12年になります。まさかこれほど続くとは思いませんでした。皆様の温かなコメントに支えながら何とかやってきたのですが、今は全く妄想が浮かびません。沢山の作品が生まれネタが尽きました。もちろん12年という月日は老いていく事にも繋がり、ここ数年は浮かんだ妄想がなかなか文字として書けなくて(...

  • 83

    一年後の夏。陽向も心陽も、しっかりと歩くようになっていた。最近は10か月ごろから歩く子供もいるというが、未熟児で生まれ3か月も保育器に入っていた為、そこを0か月として発育状況を見るらしく成長に問題はなさそうだ。「順調だね。」「ん。 首も秋ごろには座ったし、そこからすぐに寝がえりを始め、気づいたらズリズリと動き出し、ハイハイを初めてつかまり立ち?」「誕生日を迎えた頃にはしっかりつかまり立ちが出来てた...

  • 82

    4月になり、つくしは入院することにした。というのもこれから何があるか分からないため、万が一の時はすぐ対応できるようにだ。それに28週を過ぎた為、運動は極力避けた方が良いと言われた事も有り、家でジッとしているなら入院した方が安心という事になった。もちろん日中は麗が、仕事終わりに類が毎日来る。「どう? 変わりはない?」「うん。 元気すぎてお腹の中で暴れ回ってる。 二人がそれぞれ動くからお腹が張り裂けそ...

  • 81

    シリウスの元にデイジー村のギルド長から手紙が届いた。 定期的にリチャードに関する報告を貰っている。再びリチャードを王位に据えようとする貴族が接触していないか、本人にその意志がみられないか、リチャードが困っていることは無いかといった物だ。だがシリウスの思惑に反し兄はリカルドとして不便な生活を受け入れ、平民として働いている。せめて少しでも生活がしやすいようにと、魔道具の普及も急いだ。半年ほど前には村娘...

  • 80

    三日後、メアリーから電話があった。予想通り、あの世界へ戻るという返事だった。その為、週末に類と共にアレッタの店へ向かった。「お忙しい中、すみません。」「いいえ。」「いろいろ考えたのですが、アレッタさんにメアリーの姿を見せたくて戻る事を決断しました。」「ご主人はもうこの世界に戻れなくなりますが、それで良いんですね?」「はい。 私はメアリーと共にあの世界に骨を埋めます。 それとお言葉に甘えてこの店と自...

  • 79

    週末、類とつくしは子供服売り場へ向かった。小さな服はとても可愛いが、今はまだどちらが生まれるか分からない。その為、産着のみを数着買った。「男の子二人とか女の子二人なら、お揃いの服も良いな。」「形は同じで色違いとかも良いね。」「男女の双子でも一歳ぐらいまではそれで良いんじゃない?」「うん。 でも可愛いね。」「だな。」それから少し早いがアレッタの店へ向かった。小さな店で看板には漢字とカタカナで『異国料...

  • 78

    翌、月曜日。類の元にあきらがやってきた。「あのよぉ。 牧野さんなんだが美作が経営しているレストランのアルバイトに24歳の牧野さんがいるんだ。 だが髪の毛は茶髪なんだが、髪の色ぐらい変わる物だし会ってみるか?」あの後も裾野を広げて調べてくれていた親友に、嬉しさと申し訳なさが同時に込み上げてくる。そして再会後、バタバタしすぎて親友に報告していなかったことに気づいた。「ごめん。 見つかったんだ。」「えっ...

  • 77

    土曜日、類とつくしは長崎へ向かった。つくしは結婚したい相手を連れて行くと電話で連絡していた。「初めまして。 花沢類と申します。 つくしさんとの結婚をお許しください。」類はつくしの両親を前にすぐに頭を下げる。両親は俳優のような容姿の類に驚きつつも、娘のつくしに自然に目が向かう。どう見ても出産間近だ。「えっと。 つくし? あなた妊娠してるの?」「うん。 順番が逆でごめん。」結婚したい人がいるから会って...

  • 76

    二人っきりになり、類は改めてつくしに向き合うとポケットから小袋を取り出す。異世界で肌身離さず身に着けてた小袋だ。その中身を取り出しながら話す。「無事こうして戻ってきたんだけど、服装はあの時のままだった。 ただ傷は一切なかった。 もちろん服には大きな穴が開いていたし血も付着していた。 そして小袋には魔法陣の消えた紙切れとドラゴンの鱗、シリウスから貰った銀のプレートが入ってた。 枕の下に敷いていた紙も...

  • 75

    佳代は類の声に急いで玄関へ向かう。しかも珍しく「ただいま」という声まで聞こえた。どういう心境の変化だろうか?という気持ちが湧く。すると玄関に類が女性と手を繋いでいる姿が目に飛び込む。類がこうして女性と手を繋いでいる姿を見るのが初めてで動揺が走るが、努めて冷静を装い出迎えた。「お帰りなさいませ。」「佳代。 こちら俺の妻。」「妻!!?」動揺を隠していたが『妻』という言葉に、冷静さを失い驚きの声が出てい...

  • 74

    レストランを出ると類はすぐに花沢の車を呼んだ。「ちょっと待ってて。 20分程で車が来るから。」「うん。 あっ、だったら私の職場に来てくれない?」「あんたどこで働いていたの?」「フリーペーパーの編集部。 と言っても来月号で廃刊で会社は倒産。 あたしは今日付で倒産に伴う解雇になったんだけどね。」(類:フリーペーパー編集部? 確かに俺達のどこにも関連がない会社だよな。 だから見つからなかったんだ。)「社長...

  • 73

    つくしは駅に隣接しているショッピングモールに入った。バレンタインが近づいているという事で、店内は至る所にバレンタインを意識したものとなっており、一部コーナーはチョコ売り場となっている。(つ:社長に最後にチョコを渡せば良かったなぁ。 妊娠が分かってからの社長は物凄く優しくていろいろな物を差し入れしてくれたし。 まあ私が辞めたら社長一人で紙面づくりをしないといけないからってところもあったんだろうけど、...

  • 72

    クリスマス。この日もつくしは仕事をしていた。社内には社長もいる。身重でありながらこのような日にも仕事をしているし、土曜日も出勤しているのを見て察しているがなかなか事情を聞けないでいる。「牧野。 そろそろ帰ったらどうだ?」「はい。 これが終われば帰ります。」「年末年始はどうするんだ?」「家に居ますよ。 実家は九州なので混み合う時期に移動は避けたいので。」「まあそうだよなぁ。 きちんと親には話している...

  • 71

    12月つくしは土曜日も出勤し紙面づくりを行っている。その代わり平日は18時ごろには帰るようにした。そして社長が何かと気を遣ってくれるようになった。取材帰りに果物やジュースなどを買って帰ってくる。「あまり食欲がないだろ? でも何か口に入れろよ。」「ありがとうございます。」街はいつの間にかクリスマス仕様になっている。(つ:類もどこかでこの雰囲気を味わっていると良いなぁ。)そう思いながら自宅へと急いだ。...

  • 70

    つくしは忙しい仕事の合間にコッソリ産婦人科へ行った。休日は無いし、サービス残業の日々なのだからこれぐらい許されるだろうという気持ちだ。検査薬で陽性反応が出ているため間違いは無いだろうが、出産予定日など今後の事を決めたかった。「おめでとうございます。 双子ですね。 8週目で三か月に入ったところです。 予定日は5月25日ごろですね。」「双子?」まさか双子とは思わなかったつくしは、呆けた顔で確認した。その...

  • 69

    類は、ハッと目を開け飛び起きると腹を押さえる。だが、、、血は出ていない。痛みもない。どういう事?そう思いながら周囲を見渡す。「俺の部屋?」自分のベッドの上だ。しかも一人だ。「牧野? 牧野は?」周囲を見るがつくしの姿はない。「夢?」そう思いながらベッドから起き上がり自分の服を見る。それは乗合馬車に乗った時の服で、切られた箇所には穴が開き血が付着している。靴も履いている。だが、、腹に傷はない。もちろん...

  • 68

    それは一瞬の出来事だった。馬上の騎士達、そして乗合馬車から降りた男も崖を覗き込む。確かに二人が落ちていく姿が確認できたが、突然まばゆい光が現れ目を閉じた為、二人の行方が分からなくなった。「まさか、飛び降りるとは。」「聖女様はどうします? 森へ入りますか?」「いや。 この高さから落ちたら生きてはいないだろう。 万が一、生きていたとしても魔物が住む森ではさすがの聖女様でもどうすることも出来ない。」「あ...

  • 67

    翌朝、宿の人にクルクマへ行く乗合馬車を確認しチェックアウトした。時間まで村を散策する。昨日の商人の店の前に来た時に、たまたま店内に居た商人が二人を見て店から出てきた。「今から行かれるんですか?」「はい。」「この先の山を越えるんですけど、片側は断崖絶壁なんですが景色は凄く良いですよ。 半日はかかりますが、途中トイレ休憩しかないので何か食べる物を持っていかれた方が、、、あっ、是非このピーアを持って行っ...

  • 66

    類とつくしは王都内のギルド商会を訊ねた。類の姿を見たギルド商会長は直ぐに奥の部屋へ二人を通す。「いやぁ。 この方がマキノ殿かぁ。 本当に連れ出せたんだなぁ。」「その節はお世話になりました。 こうして無事、妻を連れ出すことが出来ました。」「いやぁ。 それにしても話に聞いてはいたが、こんなに綺麗な女性とは。 画家を呼んで姿絵を一枚作らせたいほどですよ。」「困りますね。 たとえ姿絵だとしても妻は俺だけの...

  • 65

    ドラゴンとの会話を終え、それらを詳しくシリウスとリーンハルト魔導士長に伝える。初めて知る事実に二人は驚愕するが納得してくれた。暫くすると陛下との謁見となった。陛下の護衛騎士や第二騎士団を中心とし、貴族や第一騎士団を含めた大勢が反逆罪の尋問を受け調査に当たっている。その指示を出しているのは陛下であり、シリウスは補佐をしながら陛下の指示の元動いている。当然ドラゴンと話し合いをするという事案も陛下の許可...

  • 64

    つくしは着替えを済ませると傍仕えの侍女に問う。「このアクセサリーは私のでしょうか?」「はい。 マキノ様の為に揃えた物でございます。」そこには色とりどりの宝石がついたアクセサリーが沢山ある。ネックレスやイヤリング、ブローチなどだ。その中の一つを手に取る。つくしと共にアクセサリーを見ていた類も、その種類の多さに驚きつつ尋ねる。「何? 宝石が欲しくなった?」「ううん。 あたしのじゃなくて、ドラゴンにあげ...

  • 63

    翌早朝。王宮の庭の隅に平民服を着たリチャードと向かい合うようにシリウス、リーンハルト魔導士長がいた。リチャードや優しい口調でシリウスに話しかける。「シリウス。 昨夜眠っていないのだろう?」「まあ。」「寝れるときにきちんと寝るんだぞ。 まあ暫くは大変だろうがシリウスならできるさ。」「兄上、、、」シリウスの顔は必死に涙を堪え苦渋の色を滲ませている。兄弟として過ごした日々が思い出される中、今から次期国王...

  • 62

    断罪劇の後、王宮はバタバタしていた。王妃を含め宰相やその他多くの貴族が捕らえられ尋問を受けることになる。もちろん使用人を含めて事情徴収が行われている。その為、類とつくしはつくしの室内でジッとしていた。そこに医師と薬師が訪れた。「この度はマキノ様に何とお礼を言って良いか。 私の診断では急性心不全でしたがまさか毒による物とは思いもしませんでした。 それに処方するように伝えていた薬の中にも毒が入っていた...

  • 61

    国王陛下はゆっくりとした足取りで進み、陛下だけが座る事の許される椅子に腰を下ろす。それを信じられない物でも見るかのように目を見開いて見ていた王妃は、ハッと我に返り最大限の礼を取る。「陛下。 ご病気が快復されたのですね。 それは大変よろしゅうございました。」「カサンドラ。 それはそなたの本心か?」「もちろんでございます。」「先ほどまで私亡き後の話に前のめりだったというのにか?」「それは、、、陛下の体...

  • 60

    リーンハルト魔導士長は王妃を見つけ話しかけた。「王妃様。 探しておりました。」「なんでしょう?」「実は私の娘が体調を崩しまして、王妃様なら良く効く薬草を教えて頂けるのではないかと。」「まあ、ビアンカ嬢が体調を崩されたのですか。 それは心配ですね。」上手くリーンハルト魔導士長が王妃を引き留めることに成功し、控えていた息子のオズワルドはすぐさま尋問部屋へ向かった。オズワルドの姿を確認すると、シリウスは...

  • 59

    ――『お父様。 あの薬は本当にそのような効果がある物なのですか?』――『いや。 ハシバミ草を入れた特別な薬だ。』――『まあ、ハシバミ草ですか。 あれは子を宿す部分を腐らす効果がある劇薬では?』――『そうだ。 既に妊娠できない体になっていると思うが、万が一という事もある。 だが子を成す部分が無くなれば、万が一という心配もない。 婚約者という地位も辞退するだろう。』(類:娘も薬草名を聞いただけでどういう効能か...

  • 58

    バルセーヌ公爵邸(王妃の実家)「ようこそお越しくださいました。 聖女様。」「突然ご訪問致しまして申し訳ございません。」「とんでもございません。 さぁどうぞ。」「失礼いたします。」つくしは主人に頭を下げたあと、並んでいる使用人にもペコペコ頭を下げながら中へ入っていく。類は無表情のままその後について中に入った。通された応接間のソファーにつくしが座り、扉付近に類は立つ。直ぐに侍女がお茶をテーブルの上に置...

  • 57

    公爵家の馬車の中では、つくしとビアンカが楽しそうに話しをしていた。「まあ、では馬車自体が初めてなのですね?」「そう。 乗合馬車にも乗ったことがないから。」「初めての感想はどうですか?」「流石公爵家の馬車って感じ? クッションが良くて全然揺れを感じない。 凄いわぁ。 ねぇアーサー。」二人の会話に耳を傾けていた類は、ぶっきらぼうに答える。「ん。」「ほらっ、アーサーも同じ感想よ! 凄く心地良い乗り物だっ...

  • 56

    ソファーに座ったリーンハルト魔導士長はチラチラと娘のビアンカを気にする。それを見て類が告げる。「牧野に任せておけば大丈夫。 まあ娘だから心配なのも分かるけど、子供は一人?」「いいえ。 ビアンカの上に兄がおり、同じ魔法省に従事しています。 我が家は代々魔法に長けている家系なのです。」「ふ~~ん。 すごいな。 魔法か。」二人のやり取りが終わったところで、シリウスが話し始めた。「王妃の実家であるバルセー...

  • 55

    約一時間後、つくしの部屋にシリウスとリーンハルト魔導士、そしてビアンカが訪れた。ビアンカは瓶を手にしている。昨日約束したお茶を持参したのだろう。「おはようございます、マキノ様。 これが何時も飲んでいるお茶です。 それは良いのですが、何故お父様まで一緒に来られるのです? お仕事の方はよろしいのですか?」「あぁ、この後に行くよ。」部屋の扉がしっかりと閉まったところで、リーンハルトは表情を引き締める。そ...

  • 54

    つくしと類は着替えると直ぐにシリウスの執務室へ向かった。そこには魔導士の服を着た人がおり、机の上には茶葉の入った瓶が置かれていた。つくしの頭には『ポリタギリス 疲労回復 避妊 継続使用危険 癌になる恐れあり』と出る。「おはようございます。」「あぁ、マキノ。 早朝から申し訳ない。 こちらビアンカ嬢の御父上でもあるリーンハルト魔導士長だ。」紹介されたリーンハルト魔導士長は厳しい顔つきのまま、つくしに軽...

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