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主に米国株と日本株に投資しています。ディープバリュー、スペシャルシチュエーションなど。

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2017/08/20

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  • イベントドリブン・リスト(2024年1Q)

    最近気になったイベントドリブン関係を羅列していきたいと思います。ここ直近は米国で面白い案件はあまりないのですが、日本の方が結構面白くなっていますね。この調子が続いてくれればと思います。《スピンオフ》・GE Vernova(GEV)来月にスピンオフ予定らしいです。同社は再生可能エネルギー、電力、デジタル部門を統合した事業部門となります。去年、GEはヘルスケア部門をスピンオフしましたが、第2弾となります。GEヘルスケア...

  • ウォルター・シュロスが資産を重要視する理由

    Outstanding Investor Digestのインタビューの続きです。今回の内容は、私の想像していたウォルター・シュロスという投資家のスタイルというか考え方が少し変わった内容でした。OID:あなた方のアプローチを要約すると?エドウィン・シュロス:私たちは株を安く買おうとしています。 OID:もう少し詳しく説明してもらえませんか?ウォルター・シュロス:一概には言えません。その昔、グレアムは非常に優れた理論を持っていました。...

  • 2024年度2月の投資状況

    2月は冬って感じがしませんでしたが、3月に入って雪が降るなど、今年はちょっとおかしい天気になっています。来週以降も気温があまり上がらなさそうなので、体調には気を付けたいと思います。年初来リターン11.2%(日本株式12.1%、外国株式9.5%)でした。今年は年初から指数が強すぎなので、何とか追いつきたい気もあるんですが、自分の投資スタイルを無理やり変えないように無理しない感じで行きたいと思います。《一部売却》・焼...

  • バフェットからの手紙 チャーリー・マンガーへの追悼文

    長きにわたりバフェット氏の相棒であったマンガー氏が亡くなって初めてのレターです。今回のレターでバフェット氏はチャーリー・マンガー氏をバークシャーの建築家と評しています。チャーリー・マンガーが100歳の誕生日を33日後に控えた11月28日に亡くなりました。彼はオマハで生まれ育ったが、人生の80%を別の場所で過ごしました。そのため、私が初めて彼に会ったのは1959年、彼が35歳の時でした。1962年、彼は資産管理事業を始...

  • 配当か、自社株買いか② シグナリング効果について

    前回、株主還元で得られるいくつかのメリット(効果)を書き連ねました。今回から個々のメリットを少しづつ私見を交えながら書いていきたいと思います。書き始めると長々としてしまいましたので、1項目ずつ語りたいと思います。まずはシグナリング仮説からです。【シグナリング仮説とは】バリュー投資関係でも時々言われる仮説です。日本のエクイティ・ファイナンスによると*1、シグナリング仮説も考え方がいくつかあるようで、思...

  • 2023年のサイオン・キャピタル

    ポートフォリオが割と頻繁に大きく変わるので、本当は細かく動向をチェックしなくちゃいけないんでしょうが、そこまで気になっているファンド(投資家)ではないので、年単位のチェックでも良いかなと思ってます。実際にマイケル・バリー氏の言葉があるわけではないので、なぜ今回の売買に至ったかわからず推測でしか語れませんので、なるべく事実のみを記述していきたいと思います。【売り】・ステランティス(STLA)同社はオラン...

  • グリーンライトキャピタル 2023年度の成績

    グリーンライト・キャピタルの2023年度の成績は、ベンチマーク(S&P500)を4%ほどアウトパフォームしました。しかし、ロングのリターンだけで見ると48%と、復活の兆しが見えた気もします(ショートは-25.6%で台無しにしている感じですが…)。表-1 グリーンライト・キャピタルの2023年リターン(ネット・リターン)Longs48.0%Shorts-25.6%Index hedges-1.8%Macro1.4%Total22.1%【2023年のトップパフォーマンス銘柄】・グリー...

  • マネックス・アクティビスト・フォーラムを聞いて

    今週月曜日にマネックス・アクティビスト・フォーラムが開催されました。毎年は見れていませんが、今年は時間が取れましたのでWebで拝聴しました。4時間となかなか長い時間、複数のテーマを議論していました。すべてのテーマが興味あったわけではないので、途中ダラダラと拝聴していた部分もあり、聞き漏らしているところもあるかもしれませんが、個人的に気になったことを書き記したいと思います。★オアシスの最高投資責任者セス...

  • 配当か、自社株買いか①

    時間が少し経ちましたが、去年の滋賀勉強会でお話させていただいた内容を記事にしたいと思います。【株主還元に効果はあるのか?】ファイナンスの本などを読んでいると配当や自社株買いといった株主還元は企業価値に対して何の効果も与えないと記載されていることが多いです(企業価値に対しては中立)。理屈としては、将来のキャッシュフローが増加しない、要するに株主還元とは、株主にお金を返しているだけの行為だからです。ペ...

  • 震災から1か月

    まだ2月かというくらい1月の1ヶ月が長く感じました。この1ヶ月でようやく被害の全容が見えてきたようです。驚いたのが、M7以上の地震が10秒間程度の間に2度来たという研究結果が公表されていました。確かに、大きな揺れが非常に長く続いたなというのが印象深かったんですが、まさかそんな大きな地震が2度来ているとはわからなかったです。金沢大学の研究2度もそのクラスの地震が来てしまったら甚大な被害が出るのは当たり前だな...

  • グレアムーニューマンを辞めようと考えた出来事

    以前書きましたOutstanding Investor Digestのインタビューの続きですが、シュロス氏がグレアムーニューマンに在籍していた当時の話を少ししていました。その話の中で、グレアムーニューマンを辞めようと感じた時期・出来事について語っていましたので、ご紹介したいと思います。ウォルター・シュロス:当時も(1954年、市場が高すぎると考え、パートナーに資金の返還を示唆した)、そろそろ(グレアムーニューマンを)辞める時期...

  • 2024年度1月の投資状況

    元旦からとんでもない1日となり、幸先の悪い年となってしまいました。年初来リターン 3.3%(日本株式4.4% 海外株式1.4%)特に感想はないです。1月の売買状況を一部ご紹介したいと思います。《新規買い》・応用地質(9755)何年かぶりに買いました。おそらく、震災関連で仕事が増えそうな気がします。・焼津水産化学工業(2812) 再度inしました。上手くいけば今の水準以上の株価も期待できるのかも。とりあえずアクティビストの動...

  • 2023年の投資振り返り(焼津水産化学工業)

    2023年度、儲かった取引の一つは焼津水産工業でした。株価が何倍にもなったわけではありません。同社は、ナナホシマネジメントに株主提案を受けて経営改善を要求されましたが、J-starに買収してもらい非上場にしようと試みました。ホワイトナイト的な役割でしょうか。当初の買い付け期間は8月7日から9月19日までだったようですが、その期間中にアクティビストである村上系ファンドと3Dが株式を取得し、アクティビストが2割超保有...

  • 低PERに関する投資収益

    トゥイーディー・ブラウンの記事です。次は低PER銘柄群のリターンについてです。これに関連する研究ももちろんいくつもあるようです。以下、研究を要約しました。・バス氏 株価収益率に関連した普通株式の投資パフォーマンス研究方法等:1957年から1971年までの14年間、毎年、NYSE上場企業約500銘柄を対象としている。計算方法として、年末に対象銘柄の株価収益率を計算し、株価収益率の高いものから低いものへとランク付けし、五...

  • 2023年度末のPF

    去年末のポートフォリオを出してみました(見づらくてすいません)。狙っていないですが、非常によく分散されたPFになってしまっています。保有銘柄が多すぎると、わけわからなくなるので、可能であれば削減していく方向を目指そうと思います。...

  • 令和6年能登半島地震災から1週間

    元旦に起こった能登半島の震災から1週間が経ちました。金沢市であってもとんでもない揺れで、生まれてこの方経験したことのない感じの揺れでした。幸い、私の周辺は大きな被害もなく、若干の節水を求められているのみで済んでいます。毎日、テレビで能登の状況が写されており、徐々に被害の規模も明らかになってきていますが、仕事でもプライベートでもそこそこ能登方面には行っていたので、現在の惨状を目の当たりにして非常にシ...

  • 2023年度の投資成績

    年初から大地震ととんでもない新年となってしまった2024年です。仕事でもプライベートでもそこそこ能登付近には行っていたので、ショックで言葉が出ない状況です。現時点で、私にできることは少ないですが、自分のできることがあればしっかり行いたいと思います。年初来リターン28.7%(日本株式29.4%、外国株式27.5%)去年はS&P500もTOPIXも好調な1年でした。好調過ぎて、今年以降は少し恐ろしい気もしますが、去年の出来にはそこ...

  • 2024年の常に考えたいこと

    明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。今年の常に考えたいことを書き連ねようと思います。今までは、自分のしたいことの理想形を書きすぎてしまって、あまり実用的ではないというか、しっかり守れなかったというのもあり、今年からは少し現実性・具体性のある目標にしたいかなと思います。1.論文を読む&アウトプットする(文理問わず)去年は仕事の関係もありそこそこ読んだのですが、アウトプット...

  • 2023年の振り返り

    2023年もあっという間に終わってしまった1年でした。特に後半は仕事に忙殺され、プライベートが充実しているとは言い難い状況に陥ってしまいましたが、何とか今年も無事終われて何よりといったところでしょうか。今年初めに立てた目標について考えてみたいと思います。1.論文を読む(買収関連やESG関連等)現職の業務がESGとかSDGみたいな関連のことを少ししているので、それもあって環境系の論文は割と読んでいます。ビジネス関...

  • イベントドリブン・リスト(2023年後半)

    2023年ももうすぐ終わりそうです。現在の個人的に気になっているイベント系の銘柄をピックアップしてみました。《スピンオフ》・ケラノバ(K)旧ケロッグ社。全然知らなかったのですが、今年の8月にシリアル事業を分離することを発表し*1、10月初旬に分離完了しました(WKケロッグ)。もともと植物由来食品事業も一緒に分離するつもりだったらしいですが、結局はシリアル事業のみを分離した格好になりました。シリアル事業はパンデ...

  • 市場の効率性の二面性

    ロジャー・マレー氏の講義の4週目「価格と価値の収束」の中で、市場効率性の話が出てきましたので紹介いたします。私の知人の優秀なファンドマネジャーは予想値を送ってくるアナリストの数を把握していなかったのです。彼はファイルドロワー(引き出し)と呼ぶテクニックを使っていました。つまり、一つの企業について証券会社のリポートが何冊入ったか、ということです。その引き出しが満杯になったときに、彼はその企業に関する...

  • トゥイーディー・ブラウンの投資講義④ 国際的な低PBRの優位性

    久しぶりにトゥイーディー・ブラウンの記事です。今回は、もう少し視野を広げて、国際的に低PBRの優位性について研究を行った事例を2つほど紹介します。【ジョン・R・チゾームの研究】『インベスティング・ワールドワイドII』の中で、イギリス、フランス、ドイツ、日本の4か国における企業のPBRと投資リターンについて調査を行った。各国の企業は、各年度末のPBRに従って順位付けされ、五分位に分類された。調査期間は1974年12月31...

  • 大谷選手ドジャース入団!

    歴史的な契約が決まるまで色々な憶測が飛んでいて、ブルージェイズが一時優勢になったこともありましたが、当初から本命と言われていたドジャースに決定しました。ビックリするような契約金で一生遊んで暮らせる額というか、1000億以上とか普通の一企業でも持っていないような額を一人で稼いでしまう凄さに驚きを隠せません。彼自身、会見でも述べていますが、「勝利」が最優先であり、このことは契約金の支払方法にも表れています...

  • ゲーム理論とリアルオプション(12月の読書会まとめ)

    今月の初旬に読書会(世界標準の経営理論)を行いました。前回から時間が経っての開催になってしまいちょっと申し訳なかったかなと思っています。今回はゲーム理論とリアルオプションについて議論しました。①ゲーム理論本書では、ゲーム理論についての解説が2章にまたがっています。第8章では同時ゲームについて、第9章では逐次ゲームについて書かれています。ゲーム理論は、経済・経営学においても非常に重要な理論でして、この2...

  • ルイス・ギルバートの手法

    ロジャー・マレー氏の講義3回目「株式の価格付けと還元利回り」の中で、いわゆる物言う株主のお話がありましたので、ご紹介したいと思います。この問題については、私は非常に面白い指導者から学びました。彼のことは皆さんもよくご存知です。彼の名はルイス・ギルバート、年次総会の総会屋、トラブルメーカーとして最も知られる人物の一人です。 彼と話をしたことがあります。銀行にいたときの私の仕事の一つだったのですが、年次...

  • 2023年11月度の投資状況

    今月は今年最大の忙しさでしたが、何とか乗り切れました。あっという間に2023年が終わりそうで衝撃を受けております。年初来リターン 28.6%(日本株式29.8% 外国株式26.6%)思ったよりリターンがありました。ラスト1か月ですが、気を抜くことなくプラスで終えることができれば幸いです。《全売却》・山口FG(8418)倍近くまで価格が上がったので売却。銀行株は今年儲かりましたね。《新規購入》・ライフネット生命保険(7157)少...

  • チャーリー・マンガー氏、死去

    バークシャーの副会長であるチャーリー・マンガー氏が28日亡くなりました。今週もなかなか忙しく、ニュースなどをしっかり見ることができなかったため、この訃報を今日知りました。非常に残念でなりません。バフェット氏は”Berkshire Hathaway could nothave been built to its present status without Charlie’s inspiration, wisdom and participation.”と声明を出しています。マンガー氏の人柄がよくわかる私の好きなエピソード...

  • 買収アービトラージの多様性

    今年に入って米国市場は買収アービトラージがやりやすくなったように個人的には感じます。バイデン政権になってから、米国内の買収も合意がしづらくなったという記事も見かけました。そのため、市場も多少警戒して、本来なら買収がまとまりやすい案件でも価格差が生じてしまっているかもしれません(邪推ですが)。米国株式に投資して早10年近く経ちますが、どちらかというと米国株式はイベントドリブン系の投資が多い印象です。他...

  • 金融市場の非効率性の要因

    今回も『証券分析』からの引用です。クラーマン氏はなぜ金融市場に非効率性が生じるのかを語っています。非効率が高まる要因として、市場で時々起こり得る熱狂やパニックの他に、(機関)投資家の個々の事情、例えば直近のパフォーマンスによる売買動向の変化等も挙げています。次の引用は、個々のもう少し詳細な心理的要因に着目しています。面白いなと思いましたので紹介します。証券価格は、無数の理由で本質的な価値から逸脱し...

  • 京成電鉄の事例 「実質」PBRの可否

    パリサー・キャピタル(以下、パリサー)が京成電鉄(以下、京成)にアクティビスト的な活動を行っています。パリサーは聞き慣れなかったのですが、よく拝読させていただいているコラム『デリバティブを奏でる男たち』の直近の記事でパリサーを取り上げていました*1。詳細は記事を読んでいただきたいですが、パリサーの創設者はエリオット・マネジメントのアジア地域の責任者であったようです。エリオット在籍時はサムスンなどのプ...

  • バリュー投資のアート性

    『証券分析』の第7版の編者を務めたクラーマン氏ですが、本書では本文に入る前に「The Timeless Wisdom of Graham and Dodd」というテーマで彼はバリュー投資について語っています。今回は、セス・クラーマン氏が考えるバリュー投資とは何か?安全域とは何か?について話していますが、その中に出てくる「アート」とはどういう解釈をすれば良いのかを自分なりに考えたいと思います。バリュー投資とは、グレアムとドッドの時代であ...

  • バリュー投資におけるBSからCF中心への変遷

    ロジャー・マレー氏の講義2回目「市場の構成要素と価値」から個人的に気になったところがありました。留保される利益はすべて「潜在的な希薄化」だと独特な言い回しで評価しています。正直、本書の内容だけだとマレー氏の言いたいことがわかりかねますが、個人的な推察の元、少し考えたいと思います。収益力から配当に話を移しますが、配当が現金で支払われることは分かっています。キャッシュフロー、望むらくはフリーキャッシュ...

  • 2023年10月の投資状況

    10月は終わっていないのでちょっと早いかもしれませんが、来週1週間は仕事が大変そうなので早めの決算にしております。年初来リターン23.0%(日本株式26.8% 外国株式15.8%)でした。今月はなぜかライザップが暴騰し始めたのと、PLANTもなかなかの株主還元策を発表したようで、このような運があり、外国株式の軟調さを後目にリターンも向上しました。一部売買をご紹介したいと思います。《買い増し》・セ―フィー(4375)一瞬、700...

  • 9月の読書会のまとめ(情報の非対称性、エージェンシー理論、取引費用)

    9月の初めに読書会をしたのですが、その整理をしたいと思います(もう1か月経ってしまいましたが…)。今回は、第5章から第7章までを行っています。第5章が情報の非対称性、第6章がエージェンシーコスト、第7章が取引費用という経済学においても非常に重要な理論のお話でした。どの章も経済学・経営学で非常に重要な理論であり、1つの理論だけで記事が2,3は軽くかけてしまう内容だと思いますが、今回はさらっと行きたいと思います...

  • アクティビストが介入した影響について

    日本でもアクティビストの活動が再び高まっている感じですが、実際にアクティビストに標的にされた企業はどうなっているのでしょうか。簡単に調べてみました。【分析の目的】近年、日本市場でもアクティビストの活動が目立っている。アクティビストの動向を調べるために、活動している各アクティビストについての基礎的な分析を行った。【分析方法】日本で活動している9のアクティビストを対象に各アクティビストが介入する前と後...

  • SDGsとかを考える

    今回は独り言に近い記事となります。昨今、SDGsとかESGとかCSRとか呼び名がいっぱいありますが、企業の社会的責任や環境や経済の問題意識を企業がしっかりと考える時代になりました。例に漏れず、私も現在の職場でそのような関連の業務をさせられています。畑違いも良いところですが、最近はプラスチック関連の勉強をさせられていて、プラスチックに関連する知識が少しだけついてきました(笑)今年は、マイクロプラスチックの脅...

  • パーシング・スクエアの2023年前半戦

    「ベビー・バフェット」とも呼ばれたアックマン氏率いるパーシング・スクエアは、ここ何年かはビジネスのクオリティの高い銘柄に投資する傾向が顕著であり、よりバフェット氏に近づいたようにも見受けられます。下記に同社が今年前半に投資した銘柄の一部を紹介しますが、これらを見てもそのような傾向が顕著です。一時期(2010年代半ば)、バリアント社などの問題に巻き込まれ、大きくパフォーマンスを落としたイメージがあります...

  • 2023年9月の投資状況

    残暑が続きますね。10月に差し掛かるというのに、まだ気温が30℃超えとは恐れ入ります。年初来リターン 21.7%(日本株式22.7% 外国株式19.9%)でした。大して何もしていないのですが、9月の売買状況を一部ご紹介します。《新規買い》・立川ブラインド工業(7989)安かったので少し買ってみました。低PBRの解消に至るのでしょうか。・新東工業(6339)個人投資家にも注力し始めたのと安かったためです。・JSR(4185)今年6月に産業...

  • 良決算を出した会社の株価は上がるのか?

    前回までは業績の良し悪しは何かなどを考えてきたと思います。今回は、良決算を出した会社の株価は上がるのか?そこが本質ですので、この本質を確認したいと思います。全文はこちらからクリックお願いします。⇒プログラムで株式分析 その5 「良決算で株価は上がるのか?」【分析の目的】良決算を出した会社が株価上昇の可能性があるか確認するために、良決算を出した会社の株価変動を詳細に調査した。【分析方法】今回の調査は、J...

  • 素晴らしい分析結果をゴミ箱に捨てる勇気

    数ヵ月が過ぎた。 そして一九八九年四月、一〇万人のデモ隊が北京の天安門広場に集結した。デモは勢いを増し、人々は政治改革を要求した。本格的な革命が可能に思えた。当然ながら、中国に工場を持つ米企業の株価は坂を転がるように下落した。タイガーのショート銘柄も例外ではない。グリフィン(のちのシタデル創業者)は興奮して公衆電話に駆け寄った。 ついに報われたのだ!電話の向こうの師匠相手にまくしたてる。「ジュリアン...

  • グリーンライトキャピタル 2023年前半の状況

    最近、同ファンドの状況をしっかり観察できていなかったので、関連記事を書くのは久々という感じがします。同ファンドのパフォーマンスは、2Qまででまあまあのリターンかなと思いますが、反面もう少しできるのではともどかしい気持ちもあります。・ネット・パワー(NPWR):2Qの話で、新規投資のようです。今年の6月に上場した同社は、天然ガスプラントでCO2排出量の約97%を吸収・捕捉できる技術を持つクリーンエネルギー企業ら...

  • 同族企業の優位性

    個人的にはあまり関心がなかったけれど、実際に調べてみるとおもしろい結果になるのだなと感心した事例です。研究実施者:ポンポコたぬき氏【はじめに】『世界標準の経営理論』の6章のなかで、日本の良い企業統治パターンは同族企業(特に経営者が婿養子)だと主張している。従って、この主張が理にかなっているかどうかを確認するため、今回は、非同族企業と比較して、日本の同族企業の方が業績が高くなるか確認することを目的と...

  • 人類が思いついた中で最も役に立たない指標

    マレー氏の第1回目の講義の続きになります。彼の講義は計4回ありますが、どの講義も示唆に富み、個人的に響いた箇所がいくつもありました。今回はPERのお話です。われわれが常に配当を評価の対象だと考えているとしたら、仮の数値を例に、極めてシンプルな計算をしてみましょう。 アメリカの産業界は純資産に対して平均で一三%の利益を上げているとしましょう。 これはわれわれになじみのある範囲内の値です。 配当は収益力の五〇%...

  • バリュー投資の二面性

    ガベリ・アセット・マネジメント・カンパニー(GAMCO)が主催で、引退したマレー氏に1993年の1月~2月にかけて計4回バリュー投資の講義を行ってもらったそうです。その理由は、前回記事にした通り、コロンビア大学のビジネススクールのバリュー投資講義を復活させるためです。今回は、マレー氏の第1回目の講義「価値と価格」でのテーマの中から個人的に気になったところを抜粋しました。これらの研究(低PBRとリターンの関係の研究...

  • ツルハHDの本当の闘い

    今回はツルハHDに対してのオアシスの提案がすべて否決されたというお話です。前回の記事はこちらです⇒ツルハホールディングスの事例 -オアシスのガバナンス改善提案-8月の株主総会でオアシスのツルハHDへの提案は、イオンがツルハHD側についたこともあってすべて否決となりました。もともと、イオンとツルハHDは業務提携しており、イオンがオアシス側に付くことはないと言われていましたので、予想通りの結果となったといえるで...

  • 2023年8月の投資状況

    お盆明けから仕事はまあまあ忙しくなってきました。9月もヤバそうなので、気づいたら2023年も終わってそうです…笑年初来リターン 21.6%(日本株式21.4%、外国株式21.9%)何とかリターンが20%を超えて少しホっとしています。8月も少し売買しましたので、一部ご紹介したいと思います。【新規買い】・ディズニー(DIS)以前の記事でディズニーについて少し触れましたが、まあまあ興味があって買いました。8月上旬よりも株価はさらに...

  • サードポイント 2023年前半の状況整理

    前回は去年の話でしたが、今回は今年(前半戦)のサードポイントの状況を調べてみたいと思います。AIについて2Qのレターで一番最初の話題であったAI。この話題に2ページ強にわたって触れています。サードポイントは2016年のUpstartへのベンチャー投資からAIを活用したビジネスモデルへの投資に積極的になったそうです。この投資以来、AIを活用したビジネスモデルに投資してきたと述べています。Microsoftが出したChatGPTなどによ...

  • 様々な職場スタイル

    今回の記事は独り言に近いのですが、この前、ビジネスインサイダーの記事をたまたま見つけて読んでみました。読んだ感想はというと、様々な労働があるんだなーと勉強になりました…「静かな退職」というのは、数年前くらいからよくニュースなどで目にするようになったのですが、退職はせずに必要最低限の仕事をこなし、仕事を軸としないワークライフスタイルだそうで、このような働き方が増えているのだそうです(米国で)。この次...

  • 2022年のサードポイント

    2023年も後半に差し掛かっており、今更っていう感じもしないでもないですが、2022年のサードポイントについて記事にしました。去年のサードポイントのリターンは、−20%超という大きなマイナスでした。市場もネガティブな1年でしたが、同ファンドは市場平均を劣後する結果となっていたようです。長らくサードポイントの動向をチェックしていなかったのですが、ようやく時間ができたので、とりあえず2022年の動向(というか、2022年...

  • バリュー投資講義復活の火付け役

    一九五一年一月、グレアムの講義の初日に、ウォーレンは長方形の大きなテーブルがある狭い教室にはいっていった。二〇人前後に囲まれて、グレアムがまんなかに座っていた。学生はたいがいウォーレンよりも年上で、出征経験のあるものもいた。半分はコロンビアの学生ではなく、聴講性のビジネスマンだった。ここでもウォーレンは最年少だった。それでいて、もっとも知識は深かった。グレアムが質問するときは、きまって「ウォーレン...

  • 業績によるグルーピング方法の検討

    前回の続きになります。前回の結果を踏まえてグルーピングして分析した方が、傾向が掴みやすいのではということで、業績のトレンドでのグルーピングが可能かどうかを検討したようです。この結果を要約してみました。全文はこちらからクリックお願いします。⇒プログラムで株式分析 その3 「業績の良し悪しを評価する」研究実施者:クエ氏【はじめに】前回の結果より、銘柄をグルーピングして分析したほうがいいのではないかと考え...

  • リソース・ベースド・ビュー(RBV)のお話

    先日、「世界標準の経営理論」の読書会の第2回を開催しました。まあまあ白熱した議論ができたかなと思ったのですが、とりあえず備忘録の意味も込めて復習していきたいと思います。【リソース・ベースド・ビュー(RBV)とは】企業戦略論によると*1、リソース・ベースド・ビュー(経営資源に基づく企業観)と呼ばれているフレームワークは、企業ごとに異質で複製に多額の費用がかかるリソース(経営資源)に着目しており、このような...

  • 決算発表による株価変動の結果の可視化

    面白そうな分析・研究をしている方がおられたので、その内容を要約してみました。ちなみに、内々で私もコメントしていたので、そのコメントも含めて書こうかと思います。ちなみに、全文は右の記事になります。⇒プログラムで株式分析 その2 「決算発表による株価変動の結果を可視化する」研究実施者:クエ氏【はじめに】研究目的は、決算発表が株価に影響を及ぼすかを検証する。もう少し詳細に述べると、①業績が前年同期と比較して...

  • シュロスの誠実性 ーなぜ保有銘柄を公開しないのか?ー

    何年か前にシュロス氏の記事を書きました。今回もOutstanding Investor Digestのインタビューの内容で、シュロス氏の誠実さが感じ取れる部分がありましたので紹介したいと思います。前半は、シュロス氏の広告費に関する考え方を述べています。OID:(直前まで、LBOや買収の話をしていた) フィリップ・モリスは当てはまるのでは。ウォルター・シュロス: その通り。フィリップ・モリスがゼネラル・フーズを簿価の4倍で買収したとき...

  • 焼津水産に対するナナホシの提案の妥当性

    前回、ナナホシと焼津水産についての記事を書きました。その後、定時株主総会を経て、ナナホシの提案は全て反対されたという結果になりました。いくつかメディアを見て情報を精査した結果、現状、焼津水産はナナホシの提案について真剣には取り合っていないような感じでした。そして、8月4日、国内投資ファンドのJ‐STARのTOBを受け入れたと発表しました*1。ナナホシの提案の中でも現状のままならMBOしろ!くらいの強気な言及が見ら...

  • 7月度の気になったニュース&関心ある銘柄

    ・日銀のYCC柔軟化ようやくというか何というか。いずれは、この処置をしなくてはいけなかったんでしょうけど。やはり、日銀はインフレを懸念しており、内田副総裁は千葉県金融経済懇談会でのあいさつで、これ以上の物価上昇が見られれば、債券市場の歪みに発展すると言及しております*1。個人的にはまっとうな意見だと思います。今後も日銀の動向を注視していきたいと思います。・米国債の格下げ今週、大手格付け会社フィッチ・レ...

  • 2023年7月度の投資状況

    暑い日が続き、外で立っているだけで倒れそうです。年初来リターン19.5%(日本株式17.2% 海外株式23.3%)まあまあのリターンですかね。意外とリターンが伸びていて少しびっくりしました。7月も少し売買しましたので、一部ご紹介したいと思います。《全売却》・ブラック・ナイト(BKI)FTCに睨まれているこの買収。そのため、住宅ローンの価格設定と取引のためのデータと技術を提供している子会社オプティマル・ブルーの売却を決断...

  • ツルハホールディングスの事例 -オアシスのガバナンス改善提案-

    フジテックでだいぶ熱い戦いを行い一躍注目を浴びたオアシスマネジメント。同ファンドは次の狙いをドラックストア大手のツルハHDにしました。オアシスからの提案を受けて、ツルハHDは7月の取締役会で同ファンドの提案を拒否することを決定したと発表しましたが、8月に行われる定時株主総会での動向が注目されます(他の大株主のイオンの動向で相当話は変わってきそうですが)*1。【提案内容】まずはオアシスの提案内容を見ていきま...

  • とりあえずトレードは無し

    色々と大谷選手のトレードのうわさが流れていましたが、結局は残留するようです(日刊スポーツ参照)。まだ、ポストシーズンを目指せる位置にはいますので、ホワイトソックスからスターターのジオリト選手とリリーフのロペス選手をトレードで獲得するなどポストシーズン進出へ向けてのやる気を見せています(両選手、ナショナルズからホワイトソックスへ移籍する際も一緒にトレードされたらしいです。何か縁がある感じですね)。ジ...

  • 1997年のクラーマンのレター 最も難しい環境下での投資の薦め

    1995年から1998年の4年間は特に米国市場の好調ぶりが目立ち、20~30%程度のリターンが市場から見込めました。そのような強気相場では、バリュー投資はなかなか恵まれず苦境に立たされてしまいます。この年のボーポストのレターを読んでも、強気相場についていけない苦しさが伝わってきます。そうであっても、クラーマン氏は自分の投資哲学を貫いているのが見て取れます。まずは現金の考え方について。現金は暴風雨を防ぎ、新たに...

  • グレアムから受け継がれる意思 ~セス・クラーマンの保守的な哲学 投資における傲慢さの必要性~

    復活したファイナンシャルポインターを見ていて知ったのですが、最近グレアム&ドッド『証券分析』第7版が米国で発売されたようです。今回の編者はなんとセス・クラーマン氏(第6版も彼でしたが)です。なので、何の躊躇もなく買ってしまいました。個人的には、今回のファイナンシャルポインターの記事に賛同しています。現役(じゃなくても)のバリュー株投資の第1人者はだれかと、それはセス・クラーマン氏であると。記事にある...

  • SCP理論の話

    2カ月ほど前ですが、「世界標準の経営理論」の読書会をしたので、遅ればせながらその整理をしたいと思います。【SCP理論とは?】SCP理論とはまず何かということですが、structure-conduct-perform(構造-遂行-業績)の略称で、マイケル・ポーター氏の著書で有名な『競争の戦略』の基礎となっている理論です。実はこの理論、結構古くから存在していまして、1930年代からすでに研究されているようです。この理論は「企業の置かれた...

  • 東洋建設とYFOの対立の決着

    東洋建設とヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(以降、YFO)については以前記事にしましたが、同社の状況が変化したようです。非常に興味深い結果となりました。【近況、定時株主総会の結果】5月24日に東洋建設はYFOから提案されたTOBに反対の意向を示し、取締役の専任についても反対したようです。YFOの提案を受けるよりも、同社が策定した中期経営計画を遂行することが株主価値の向上につながるとの見解を示しまし...

  • 内在価値の概念を捨て去ろう

    「価値のための会計」の中で、ペンマン氏はバリュエーションについて辛辣なことを述べています。バリュエーションモデルでは、評価プロセスのアウトプットとして「価値」という数字が指定されていますが、真の「内在価値」という概念を考えるには役に立たないと主張しています。本書の3章で、グレアム氏とドット氏の内在価値の見解を、証券分析から引用しています。証券の本質的価値がある面ではとらえどころのない概念であること...

  • 2023年2QのPF

    とりあえず、2023年前半を終えてのPF構成を載せます。もしご興味ある方はご覧ください。昔と違って相変わらず銘柄が多いので、もう少し減らしていければなと感じてる次第です。...

  • イベントドリブン・リスト(2023年2Q)

    2023年前半も終わりましたので、最近のイベント系の銘柄について気になるものをピックアップしたいと思います。《スピンオフ》・ゼネラル・エレクトリック(GE)前にも同社のことについて少しコメントしたかもしれませんが、ヘルスケア部門を今年の1月にスピンオフしたようです。スピンオフした会社(GEヘルスケア・テクノロジーズ)の株価はまあまあ好調のようです。来年には、エネルギー系の部門をスピンオフするようですが、ヘ...

  • 静穏の祈りを捧げる投資家たち

    主よ、変えられないものを静穏に受け入れる力をわれわれにお与えください。変えるべきものを変える勇気をお与えください。そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。 ラインホルド・ニーバー 期待リターンⅡより抜粋最近、「期待リターンⅡ」という本を読んでいて(期待リターンIも非常に面白くて難しい本でした。全部読み切れていませんが…)、1章の背景のところで低リターンについての記載がさ...

  • 2023年6月度の投資状況

    梅雨の時期に入り、じめじめして嫌な時期になりましたね… 6月は仕事が忙しすぎてプライベートが全く充実しませんでした(笑)年初来リターン 16.0%(日本株式15.4% 外国株式17.1%)売買は少ししましたので、一部ご紹介したいと思います。《全売却》・品川リフラクトリーズ(5351)利が乗ったので利確した感じですかね。他に買いたいものも出てきましたので。しょうがない。《買い増し》・ブラック・ナイト(BKI)買い付け価格は57...

  • 2023年5月度の投資状況

    5月後半は忙しくて、なかなか大変でブログの更新もままならなかったのですが、時間を見つけて更新していければと思います。年初来リターン 9.6%(日本株式9.5%、外国株式9.9%)今月の日本市場はだいぶ勢いありましたが、その勢いにあやかれず、といったところでしょうか。今月の売買を一部紹介したいと思います。《全売却》・アクティビジョン・ブリザード(ATVI)そこそこの株価になったので、また撤収しました。・ファンデリー(...

  • 2023年5月の時事・ニュース

    5月後半はまあまあ忙しくて、なかなかブログの方も更新できませんでした。・バークシャー社の株主総会毎年恒例のバークシャー社の株主総会が今月6日に行われたようです。個人的に気になったところを記事にしましたが、バフェット氏は日本株への追加投資の検討をほのめかすなど、日本市場にとってはプラスな発言があったようです。その一方、米国株には弱気(というか、彼らの全盛期の素晴らしい時期の終焉)的な発言もあり、今後...

  • バークシャー株主総会 2023

    今月の6日にバークシャーの株主総会がありました。これに関して様々なメディアが報道しています。今回の総会では、オクシデンタル・ペトロリアム社を完全買収するつもりはないという意思を示したことはなかなか重要だったのではないかと思います。また、報道された内容を読んでいると、今苦境に立たされている銀行やポートフォリオの30%を占めるアップル社、AIなどホットな話題を中心に質疑応答をこなしたようです。以下、個人的に...

  • 世界標準の経営理論

    2019年に刊行された入山氏の「世界標準の経営理論」は大絶賛だそうで、読んでみるとそうだろうなと感心させられるくらいの内容だと思います(800ページくらいあるけど…)。個人的に本書の好きな箇所の1つは、序章(さらに言うとコラム)です。序章では、経営理論とは何か?なぜ理論が(ビジネスパーソン)にとって重要なのかを語っています。本書では、バチャラク氏の論文を引用しながら理論の主な目的について述べており、それは...

  • ガバナンス強化を図るアクティビスト

    先月のNHKの記事ですが、なぜ日本企業はアクティビストに狙われるのか?という記事がありました。NHKはオアシスの最高投資責任者であるセス・フィッシャー氏にインタビューしており、最近話題のフジテックを事例に取り上げながらアクティビストの視点を語っていました。個人的にはまあまあ面白い記事だなと思いました。記事中では、アクティビストといえば、「事業への理解が浅く経営には関心が無い」「短期的な利益を追求し、利益...

  • トゥイーディー・ブラウンの投資講義③ PBRとリターンの関係

    今年に入り、東証はPBR1倍割れの企業について対策を取るように徐々に圧力をかけています。とりあえずは、当該企業がPBR1倍超えが達成できる具体策を挙げるように要請していますが、今後PBR1倍割れが珍しくなっていく市場に日本市場もなるのでしょうか。バリュー投資の一つとして低PBRの企業に投資することがよく言われていますが、このような企業に投資すると本当に投資家はリターンが得られるのでしょうか。今回は、レターの中で...

  • 黄金時代の終焉 ~チャーリー・マンガー氏のFT誌へのインタビュー~

    数日前の記事ですが、マンガー氏がFinancial Times誌(以降、FT誌)のインタビューに応じたようです。これについては他のメディアも記事にしています*1。他メディアは主に銀行についての発言を切り取って報じていますが、大元のFT誌を読んでみると他の事柄についての内容も少し記載されていました。【銀行について】まず、マンガー氏は銀行について語り、銀行は不良債権を抱え込んでおり、米国内の銀行が倒産した後、米商業用不動...

  • 2023年4月の投資状況

    4月中旬の気温の寒暖差に体がついて行かない場面もありましたが、ようやく夏が近づいてきたなという天気になってきましたね。年初来リターン 9.4%(日本株式11.8%、外国株式5.0%)でした。今月も少し売買していますので、一部ご紹介いたします。《新規買い》・ブラック・ナイト(BKI)以前の記事でマイケル・バリー氏が同社の株式を購入したと紹介しましたが、私も購入しました。今年の3月にFTCに買収の異議申し立てを起こされたの...

  • 2023年4月の時事・ニュース

    ・バフェット日本市場に注目する 4月はこのニュースが投資家の中で大きなニュースだったのではないでしょうか。ずっと日本市場に関心を示してこなかった様子のバフェット氏がようやく?日本市場に目を向けてきました。数年前に日本の商社の株式を買ったことはあまりに有名ですが、日本企業の株式を追加で購入することも視野に入れている(というかもう買ってしまった?)ような内容の記事が散見されました*1。そういうわけで、た...

  • セブン&アイホールディングスの事例 ーバリューアクトの提案ー

    連日ニュースになっていますが、セブン&アイ・ホールディングスにバリューアクトが厳しい要求を突きつけています。バリューアクトは数年前からコンビニチェーン事業をスピンオフしろという要求をしています。ただし、このような要求はバリューアクトだけでなく、過去、他のアクティビストからも提案・要求を受けています。【ここ数年のアクティビストからの要求例】表-1 過去の要求例(バリューアクトのレポートから筆者作成)...

  • マイケル・バリーの2022年

    リーマンショックで多額の利益を得て一躍有名になったバリー氏。「世紀の空売り」や「史上最大のボロ儲け」の中でも彼が利益を上げた様子が描かれています。数年前は、ゲームストップ関連でもバリー氏の名前を度々みました(ゲームストップの大急騰は彼が原因ではありませんけど)。ただ、近年、彼の市場に関する考えは必ずしも洗練されている感じではなく、3月のツイートでも自分の考えが間違っていたとする旨の呟いていたようで...

  • 2023年3月の時事・ニュース

    ここ数年、大学院に通っていたため、時間が無くてニュースなどに触れる機会が減ってしまっていました。そのため、備忘録がてら、話題がある月はどのようなことが国内外であったか記録していこうかなと思います。・ChatGPT特に今月の話題っていうわけではありませんが、最近、色々なメディアで耳にします。この前TVでこの話題に関するニュースをたまたま見てましたら、あと数年で消えていく職業がでてくるという強烈な主張まで聞こ...

  • 2023年3月の投資状況

    桜が満開の季節になりまして、心機一転の気持ちとなりました。年初来リターン 7.6%(日本株式8.3% 外国株式6.6%)いくつか売買しておりますので、3月の売買を一部ご紹介したいと思います。《新規買い》・ソディック(6143)バリュー銘柄っぽいので購入。・オーナンバ(5816)バリュー銘柄っぽいので購入。《一部売却》・アクティビジョン・ブリザード(ATVI)今月、買収がまとまる方向へと前進しました。今回のディールでは、EUや...

  • 夢から覚めて日常へ

    「マンガーはまだ若手の弁護士だったから、一時間当たりの報酬はせいぜい二〇ドルほどだっただろう。マンガーは考えた。”ぼくにとって一番大事な顧客はだれだろう”と。そしてそれは自分自身だと確信した。そこで、毎日一時間、自分のために働くことにした。早朝にそのための時間をもうけ、建設や不動産開発の仕事をしたんだ。だれしもこれを見習い、まず自分自身が顧客になり、つぎに他人のために働くべきだ。一日一時間を自分に充...

  • アクティビズム概論② 2000年代中頃のアクティビスト

    日本でのアクティビストの活動は、2000年に村上ファンド(エムエイシー)による昭栄の敵対的TOBによって始まったとされています。これを契機に、村上ファンドのみならず、スティール・パートナーズも同時期の日本市場に大きなインパクトを残しました。スティール・パートナーズは、アデランスやブルドックソースなどに社長解任やTOBといった要求を突きつけました。この頃のアクティビストの特徴は、非常に獰猛で攻撃的、言い方を変...

  • WBC優勝!

    3大会ぶりの優勝となりました!仕事で試合をライブで観ることはできませんでしたが、スマホで速報を見ながら試合展開を追いかけていました。本当に勝ってうれしいです。最後は大谷選手VSトラウト選手という夢のような対決まで実現したようで、本当にすごい試合だった思います。メディア等でも言われていますが、漫画のような大会でした。Trout vs Ohtani lived up to the HYPE! #WorldBaseballClassic pic.twitter.com/Z8aZAjpDRg&...

  • 日本決勝進出!

    劇的な試合展開でしたね!第2回大会以来の決勝進出でしょうか。観ている人もドキドキするような、ヒリヒリしたゲームというのは久々に観た気がします。それくらい面白い試合だったのではないでしょうか。メキシコ先発のサンドバル投手は予想通りなかなか攻略できそうになく、序盤は相当重い雰囲気でしたが、イニングを重ねるごとに徐々に相手にプレッシャーをかけるように追い詰めていき、最後はサヨナラまでこぎ着けた感じでしょ...

  • 東洋建設の事例(YFO)

    任天堂創業家の資産運用会社であるYamauchi No.10 Family Office(以降、YFO)と東洋建設は去年からTOBをめぐって対立しています。今年に入り、結構な動きがあったので備忘録として記事にしたいと思います。【簡単な経緯】インフロニアが2022年の3月に東洋建設の株式をTOBすることを表明しました(東洋建設も賛同)。インフロニアが提示した公開買付価格は1株当たり770円でしたが、その1週間後からYFOを実質的な支配者とするWK 1 L...

  • WBC 1次ラウンド突破!

    WBCが開幕してから、ずっと野球漬けになっています。日本はどの試合も快勝で次のステージである2次ラウンドに行くようですが、他のプールは非常に熱い戦いとなっています。どの国も真剣に戦っているようで一野球ファンとしては何よりです。次、対戦するプールAのイタリアはオランダを下して上がってきました。イタリアは大谷選手と同僚のフレッチャー選手と、マイク・ピアッツァ監督(野茂氏と現役時代バッテリーを組んだ方)しか...

  • グレアムのスペシャルシチュエーション

    久しぶりに賢明なる投資家(新の方だけど)を読んだりしていたら、スペシャルシチュエーションに関する記述が少しあり、結構新鮮でした。【上巻】まず、上巻の方で、第7章積極的投資家の投資-積極的な方針の終盤で触れられています。本書では、「裁定取引や特別な状況」のことで、やり方を心得ている人にとっては魅力的な収益を得ることがほぼ保証される分野だと述べています。ただし、この分野はリスクが高まり、得られる利益も...

  • WBC開幕!

    やっと開幕ですね。WBCはなかなか、サッカーのワールドカップのような位置づけにすることが難しそうですが、それでも個人的には非常に楽しみです。各国、辞退者もそこそこいますが、前回大会を見ていると出場選手の本気度が年々上がっている気がするので、今大会も結構期待しています。日本も大谷選手やダルビッシュ選手も参加してくれて、吉田選手も今年メジャー挑戦なのに参加してくれるなど本気度が高いです(鈴木選手は負傷し...

  • 2022年末のPF

    だいぶ遅いですが、去年末のPFを作りました(関心がありましたらクリックしてください。だいぶ適当に作っているので見づらいと思いますが…)。実に2年ぶりくらい?でしょうかね。なかなか時間がなく、また面倒だったのもあって、2年という空白期間がありましたが、久しぶりに作りました。2月末のPF状況と2022年末のPF状況は結構違うと思います(たぶん、現時点のほうがCashが少なくてさらに分散化されていると思います)。ここ数年...

  • 2023年2月の投資状況

    もう3月⁉と正直驚いています。大学院関係は一区切りついて落ち着いていますが、仕事の方が休日出勤もあり、まあまあ忙しいです。早く落ち着いて欲しいものです。年初来リターン 8.8%(日本株式8.4%、外国株式9.5%)年初からバリュー株(主に低PBR銘柄)の機運が高まっています。そのため、個人的にもそのような銘柄を中心に複数購入しました。一部ご紹介したいと思います。《新規買い》・オーウエル(7670)数年ぶりに購入(この銘...

  • 「新しい資本主義」とは何ぞや

    最近、「新しい資本主義のアカウンティング」という本を読んでいます。ダイジェストと2,3章くらいまでしか読んでいませんが、まあまあ面白いかなと思います。これ系統の本というと、原丈人氏の「新しい資本主義」や「「公益」資本主義」の方が有名なのでしょうか(当方、これらの本は読んだことがないので書評できません)。岸田総理が掲げる『新しい資本主義』って何なんだろうか?とずっと疑問に思ってきました。内閣官房ホーム...

  • 東証のフォローアップ会議 PBRの件

    ちょっと前のことですが、今年の1月に行われた市場再編の改善点などを議論するフォローアップ会議が少し話題となっていました。なので、会議資料を読んでみました。読んだ感想としまして、東証はまあまあ本気かなという印象を受けました。大雑把に内容を言うと、全上場会社の約半数がPBR1倍割れの状況を何とかしようと、一歩踏み込んだ改善策を提言しています。ポイントとして4つ挙げており、以下の通りです。①経営者の資本コス...

  • トゥイーディー・ブラウンの投資講義② ベンジャミン・グレアム流の投資について

    It always seemed, and still seems, ridiculously simple to say that if one can acquire a diversified group of common stocks at a price less than the applicable net current assets alone — after deducting all prior claims, and counting as zero the fixed and other assets — the results should be quite satisfactory. -Benjamin Graham The Intelligent Investor今回はバリュー投資の祖であるベンジャミン・グ...

  • イベントドリブン・リスト

    最近はご無沙汰していましたが、イベントドリブン系の情報収集を行い、簡潔にまとめてみました。【スピンオフ】・マディソン・スクエア・ガーデン・エンターテインメント(MSGE)ライブイベントなどエンターテインメントを手掛ける会社。スポーツアリーナと劇場を事業分割することを検討しているそうです。ライブ・エンターテインメント事業の3分の2を株主に分配するような取引を検討するそうです。・ゼネラル・エレクトリック(GE...

  • ザ・シチズン帰還

    1月下旬にメンテナンスに出したザ・シチズンですが、思ったよりも早く、1か月弱で戻ってきました。メンテナンスに出す前は電池切れを起こしていましたので、電池交換を、またケースやバンドも洗浄して頂き非常に綺麗になったように感じます(細かい傷はどうしても落ちませんが…)。今回は大きな故障もなかったようでホッとしています(ちょっと精度が落ちているっぽいですが)。さらに5年以上使ってもう一度メンテナンスに出せるよ...

  • アクティビズム概論① 序論

    昨今、日本市場でもアクティビストの活躍が見られるようになりました。最近では、オアシスVSフジテックなどアクティビストの活躍が結構割と目につきますね。引用はしませんが、複数の定量的なデータでもアクティビストの活動の増加が見て取れます。実はこの話題関係で修論を書きましたので、振り返りの意味も込めてアクティビストについていくつか記事にしたいと思います。アクティビストの個人的な意見としては、簡潔に言うと、社...

  • 著名投資家たちの2023年の展望・相場観

    著名投資家は沢山いますし、全員を上げることは不可能ですが、個人的に興味を抱いた投資家の言及について触れたいと思います。マリオ・ガベリー氏:FRBはインフレ抑制に取り組む姿勢を見せ続けるため、高い政策金利を維持する見方をしており、「シートベルトを締め続けるべき」という表現を使っています。また、政治的リスクについても言及しており、1989年のベルリンの壁崩壊以降の友好的な時代から、ロシアや北朝鮮といった政治...

  • トゥイーディー・ブラウンの投資講義① トゥーディー・ブラウン社の投資流儀

    トゥイーディー・ブラウンはバフェットのお気に入りの証券会社だった。ブラウンを筆頭に、口の堅い人間がそろっていたからだ。秘密厳守にこだわるバフェットにとって、それはことに重要だった。(中略)かつてベン・グレアムの仕事場でもあった、ウォール街五二番地のアールデコ様式の建物に小さなオフィスを構えているトゥイーディー・ブラウン社へ行くと、バフェットは一昔前の理髪店に足を踏み入れたような気がした。床に市松模...

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