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A Bouquiniste de Seto 『 Stargate 』 https://blog.goo.ne.jp/stargate-seto

古本と雑貨のネットショップが、瀬戸市で実店舗のお店を始めました。商品情報、お店の様子、瀬戸の魅力など

A Bouquiniste de Seto『 Stargate 』
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2017/07/19

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  • 重松清さんの本『十字架』

    『十字架』作:重松清出版:講談社文庫1989年9月4日。とある学校の中学2年生の男子が自殺しました。彼の名前は藤井俊介。皆からは「フジジュン」と呼ばれていました。自殺の原因は学校での壮絶ないじめ。フジジュンは同じクラスの札付きのワル2人の男子生徒を中心に、執拗で壮絶ないじめにあっていたのです。クラスメイトたちは見て見ぬふりをし、むしろ自分がいじめの対象にならなかったことに胸をなでおろして、ひたすら傍観しているだけでした。フジジュンは遺書を残しており、そこには4人の実名が記載されていました。1人は僕:真田裕へ。そこには「親友になってくれてありがとう」と。そして同じ学年で別クラスの中川小百合へは、誕生日を祝うメッセージと謝罪の言葉が。後の2名は自分をいじめた2名の男子生徒への恨みと呪いの言葉が書かれていたのです。し...重松清さんの本『十字架』

  • 小学校初級以上対象の本『おばけのおーちゃん』

    『おばけのおーちゃん』作:市川宣子(のぶこ)絵:さとうあや出版:福音館町外れの家に越してきた僕。巨大な楠木のそばに身を寄せるようにして建っているのは、ボロ家同然の古い古い家で、家賃はただ同然。今にもおばけが出てきそうな感じがします。「おばけ除けにはうちわが良い」という祖母のアドバイスを思い出し、とりあえず玄関脇のヤツデの葉を1枚持ち込みました。雨漏りがして、底冷えがする家でもとりあえず何事もなく無事一夜をあかした僕。翌日庭で見つけた苺を摘み取り、マグカップに盛り上げて朝食替わりに食べていた時、苺についていた花びら・・・がもそもそと動きだし、カップの中に潜り込んでいきます。実は昨日から今朝にかけて、白いビニール袋や花びら、タンポポの綿毛のような白いひらひらとした小さなものが、僕の周囲に現れているのが気になっていま...小学校初級以上対象の本『おばけのおーちゃん』

  • 本の中に挟み込まれているものたち

    『栞(しおり』という言葉の意味を調べてみると栞書物の読みかけのところ、あるいはあとで読みかえしたいところなどにはさみこんでしるしとするもの。紙、布、糸、または木、竹、皮、セルロイド、金属などの薄板を用いる。形はさまざまで、頭部にひもをつけることが多い。(コトバンンクより)ですが、古本、中古の中に時として挟み込まれている栞、はたまた栞の代役達は、前所有者を偲ばせたり、その当時のトレンドを反映していたりと、実にさまざまです。栞の代役とは、時には買い物したレシートであったり、列車の乗車券、銀行ATMの残高が記載されたレシート(おいおい(;'∀'))、時にはDM、はがきなど。読書を切り上げるため、手っ取り早く身近にあるものを本に挟む行為が想像され何だか微笑ましくなります。栞のデザインも面白いですね。出版社や書籍のアピー...本の中に挟み込まれているものたち

  • 深緑野分さん著作『戦場のコックたち』

    『戦場のコックたち』作:深緑野分(ふかみどりのわき)出版:東京創元社1925年、アメリカ合衆国のルイジアナ州で生まれた「僕」:ティモシ―・コール。同居する祖母が料理の腕がバツグンであり、その影響で僕も食べることが大好きとなり、祖母手書きのレシピノートがお気に入りになります。僕が成長するにつれ、世の中は大恐慌の時代へと突入し、ソヴィエトが誕生し、ドイツではヒトラーが権力を握ります。1939年にはナチス・ドイツ軍がポーランドに侵攻し、これを契機にイギリス・フランスは同盟を組み、連合国が形成され、またイタリアと日本、ドイツが同盟を組み、第二次世界大戦が展開されていきました。1943年。17歳になった僕も、周囲の流れに感化されて志願して軍隊へ入隊します。家族が大反対しましたが、唯一祖母だけが入隊を許可しました。僕は祖母...深緑野分さん著作『戦場のコックたち』

  • コミック:山下和美さん『天才柳沢教授タマとの生活』

    当店では『猫本』のジャンルに入っているコミックです。『天才柳沢教授タマとの生活』作:山下和美出版:講談社Y大経済学部教授である柳沢良則は、朝5時起床、夜は9時に就寝など常に規則正しい生活を営みながら、常に自分自身の学問や世の中のことについて思考を巡らせ、何事も研究対象にしています。そんな教授の家に、1匹のノラ出身の仔猫がやってきました。拾ってきたのは娘さんでした。目ヤニで目が腫れており、鼻水をたらした仔猫。母親の猛反対にあいますが、半ば強引に飼ってしまいます。何故か仔猫は教授のことが気に入って、教授が自室にいると側で過ごすようになります。以前から猫という存在を気にかけていたものの、家猫がいた経験はなく、常に自身の規律正しい生活を最優先させる教授ですが、仔猫にそれは通用しません。眠っている教授の顔に鼻水をかけ、本...コミック:山下和美さん『天才柳沢教授タマとの生活』

  • 碧野圭さんの小説『菜の花食堂のささやかな事件簿』

    『菜の花食堂のささやかな事件簿』作:碧野圭(あおのけい)出版:だいわ文庫東京郊外の武蔵野の一画にある、木造家屋の一部を改装して営まれている小さな食堂『菜の花食堂』。地元の野菜をふんだんに使ったランチが好評でいつも店内は込み合っています。切り盛りするのは一人の女性であり、5年ほど前から定休日には料理教室が開かれています。この料理教室は評判が良く、女性は「靖子(やすこ)先生」と呼ばれて皆から慕われています。その料理教室で助手を務めるのが、この物語の主人公の優希(ゆうき)。次回の教室の試作や細かなレシピの作成からはじまり、現場では下ごしらえや各人の補助、洗い物などの補佐もします。料理教室の生徒の一人、村田さんという50代の女性がいます。ベテランの主婦で、今ではすっかりもう一人の助手にごとくであり、料理の手ほどきや器具...碧野圭さんの小説『菜の花食堂のささやかな事件簿』

  • ジャネット&アラン・アルバーグ作『だれも欲しがらなかったテディベア』

    『だれも欲しがらなかったテディベア』作:ジャネット&アラン・アルバート訳:井辻朱美出版:講談社1940年代。舞台はイギリス。とあるクマ工場で作られた1匹のクマのぬいぐるみがいました。そのクマ君の顔立ちはうぬぼれが強そうな感じでしたが、見た目同様、クマ君自身も鼻っ柱が強くて、うぬぼれ屋であり、工場一気位の高い性格になってしまいました。さて。大量に作られたクマたちは、厳しいチェックを受けて出荷されるか否かの振るいにかけけられます。クマ君は外見がゆえに不合格となってしまい、廃棄箱へ行く運命となってしまいました。ところが、工場で働く掃除婦のブルームさんという女性がいました。ブルームさんは手癖が悪く、時折廃棄されるクマをこっそりと家に持ち帰っていました。幸運にもクマ君も廃棄箱より救出され、ブルーム家に連れていかれました。...ジャネット&アラン・アルバーグ作『だれも欲しがらなかったテディベア』

  • 黒野伸一さんの小説『お会式(えしき)の夜に』

    『お会式(えしき)の夜に』作:黒野伸一出版:廣済堂出版紺野美咲、28歳。母親は酒癖の悪い父親に愛想をつかして、当の昔に離婚。美咲は就職して父親の元を離れている間に、祖母が亡くなり、次いで父親もあっなくこの世を去ります。天涯孤独となった美咲ですが、恋人に別れを告げられ、さらにリストラされて職を失ってしまいました。幸いに亡き祖母が遺してくれたマンションがあり、移り住んだのですが、その場所は池上本門寺を頂点に、多数お寺がある門前町で、どこを見てもお寺だらけ、墓地だらけという環境でした。失意を抱えつつも、どうにか少しづつ立ち直り始めていた矢先。ここ毎朝連続4日間、ピンポンダッシュに悩まされています。犯人は赤い帽子をかぶった大柄な小学生の男の子ですが、いつもタイミングが合わずにいました。とうとう接触できたのですが、詳しい...黒野伸一さんの小説『お会式(えしき)の夜に』

  • 夢枕獏さんの小説『鮎師』

    9月に入っても一向に衰えぬ暑さに辟易。時折どす黒い雲がかかりますが、大雨には至らずで、せいぜいクルマが中途半端な雨で薄汚れる程度。夜、遠方で雷の光はみえるものの、こちらには来ず。干上がりかけている日々です。さて。夢枕獏さん。『陰陽師』シリーズは欠かさず読んでいますが、久しぶりに現代を舞台にしている小説を読んでみました。『鮎師』作:夢枕獏出版:文春文庫菊村啓介は38歳。小田原市内でカメラ店を経営しています。菊村は大の釣りキチ。釣りといっても専門は鮎。鮎のシーズンになると、せっせと早川に通いつめてます。12月5日。いつものように早川(箱根の芦ノ湖に源を持つ)の下流部で竿をだしていると、対岸の下流にいる一人の男性を見つけました。じっと川面をのぞき込んでる初老の男性の顔に、菊村は見覚えがありました。…今年の8月の半ば、...夢枕獏さんの小説『鮎師』

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