重松清さんの本『十字架』
『十字架』作:重松清出版:講談社文庫1989年9月4日。とある学校の中学2年生の男子が自殺しました。彼の名前は藤井俊介。皆からは「フジジュン」と呼ばれていました。自殺の原因は学校での壮絶ないじめ。フジジュンは同じクラスの札付きのワル2人の男子生徒を中心に、執拗で壮絶ないじめにあっていたのです。クラスメイトたちは見て見ぬふりをし、むしろ自分がいじめの対象にならなかったことに胸をなでおろして、ひたすら傍観しているだけでした。フジジュンは遺書を残しており、そこには4人の実名が記載されていました。1人は僕:真田裕へ。そこには「親友になってくれてありがとう」と。そして同じ学年で別クラスの中川小百合へは、誕生日を祝うメッセージと謝罪の言葉が。後の2名は自分をいじめた2名の男子生徒への恨みと呪いの言葉が書かれていたのです。し...重松清さんの本『十字架』
2020/09/27 15:30