女房はスーパーで買い物、僕はスーパーとエレベーターを共有する大量物販店の広いフロアを昔でいうウインドウショッピングで楽しんだ。一階の角にかなりの床面積をもつ園芸店を訪れて手に入れたのがなぜかコーヒーツリーという小さな観賞用の木。本当は成長してコーヒー豆もつける木らしいが日本では単に机の上にでも置いて深い緑の葉を楽しむということで終わるらしい。話はその木の物語ではなく、そのお店をひとりで店番や客の対応、掃除をしている50代初めの女性の動きである。彼女にチラチラと目をやっていた理由は、この女性なにか不満か家庭内の問題でもあるのだろうか、とにかく愛想が悪い。“話しかけないで”という雰囲気をもっていて、僕はこの木の育て方などを聞くことをやめて結局購入することになったのだ。「レジお願いします」という僕にまず返事がな...愛想とありがとうに税金はかからない