…この厚生労働省の改革案の記事を読んだ途端、私は、無性に腹立たしさを感じると同時に、「28年もかけて振り出しに戻っただけ」という空虚さも感じました。 「JOT…
生体肝移植・人工透析・生体腎移植を乗り越えて社会復帰を果たした夫婦の軌跡をドナーが綴っていきます。
「ダブル移植の語り部」、このタイトルを見て、「どういうこと?」と思われる方がほとんどでしょう。「ダブル移植」には二重の意味があります。 ひとつは、生体臓器移植を一人の人間が2回(生体肝移植と生体腎移植)行っている、という事。もうひとつは、一人の人間が生体臓器提供者、いわゆる「ドナー」となって、2回移植手術を受けている、という事。 これが、「ダブル移植の語り部」という変わったタイトルの内実です。
「それでも、退社モードに突進している娘は、言うことを聞かないから、『今後は一切連絡を取らなくていい』と、突き放したの。そうしたら娘は、『親は今まではいつでも…
すると、女の子は、『国家資格』という言葉に反応して、「実は私『宅建』の資格を、持っているんです」 「えっ、そうなの?もう持っているの?それならなおさら、この…
「気持ちはよく分かるけれど、同じ業界で転職するのなら、今の会社に踏みとどまった方が、いいんじゃないかな」 「最初の会社に不満があって、次の会社に行っても、そ…
「そっか…つらいよね。マンションなんて、一生に一度の買いものだから、ほとんど全ての通行人にとっては、関係ないものね。それに、関心のある人は、事前に自分で不動…
どうやら私が、本当に久々の、チラシ受取人だったようです。 「ごめんね。実は私、最近小さな家を建てて、引っ越してきたばかりだから、力になれないの」と、断りを入…
私の手が出たのを見た、エステのチラシ配りの女性の、「ありがとうございます!」の声の明るいこと。~わかる、わかる!しかも私なんかより、あなたの方が、ずっとつら…
こうして、「大学祭に合わせて、大学前でチラシ配布を行う」という、我々の初年度の活動は、終了。 普段の生活では、バイトの学生くらいしか、見かけることがないので…
ああ、それなのにそれなのに…しばらくすると、またしても明るい顔で近付いてきた夫は、「案内係の実行委員が、お昼で交替したんだけど、交替した女の子の自宅が、前に…
「それって、チラシを配っていないってことじゃないの。職務怠慢だ~。おしゃべりしに来た訳じゃないでしょ。本来の任務は?」と、問いただすと、「まだこんなにある」…
駅のコンコースや階段下などで配っている、商売用のチラシは、可哀想なくらい、受け取ってもらえないようだけれど、幸いにもここでは、勘違いも相まって、「売り込み用…
「今日は足元から冷える寒さだし、氷雨がまた降り出したら止めよう」と、テンション低めで、この大学にやってきたのですが、今日は頑張れば、けっこう配れそう… 裏門…
大学祭初日の前日は、大雨で、屋外の行事はすべて中止。当日も小雨状態で、朝から氷雨がなかなか止みません。11月初旬だというのに、冬の寒さ。慌ててカイロをポケッ…
私たちの目の前に現れた、実行委員長くんは、突然、「本当に申し訳ありませんでした」と、帽子を取って頭を下げてくれたのです。 何だかとても心温まる謝罪… ション…
そこで、受付のテント付近にいた、実行委員の男子学生に、「写真を撮ってもらえますか」と、声を掛けました。ところが、その学生くんは、「先輩に写真を撮っても良いか…
夫が戦意喪失状態で、チラシ配りから半ば、脱落していたので、この日のチラシ配布が、成功なのか、それほどでもないのかは、定かではありませんでしたが、当初、実行委…
来場者の大半は、大学生や卒業生らしき社会人、制服姿の高校生、そしてニューファミリー、中には、中年の夫婦や、おじいさんおばあさん層もいますが、ごく少数です。大…
「今日のオレの服装が、私服だからかなあ。あやしいジャンパー姿のおっさんだと思って、チラシを受け取ってくれない」と、配布不振宣言。と言っても、言葉とは裏はらに…
ちょうどその時に、建物の中から、大学職員が出て来ました。半分、諦めモードで、挨拶をして、チラシ配布の目的を話すと、意外にも熱心に、耳を傾けてくれた職員さんは…
事務局員に、ダメと言われなかったからと、少し勇気をもらった私たちは、正面道路で、行き交う人々に、チラシを配り始めました。 すると、例の実行委員長くんが、すっ…
松岡さんのアドバイスはというと…「まず、北千住駅前にあるTD大学。ここは、チラシ配布は、やめたほうがいいと思います。我々のような役所の人間でも、大学前の配布…
たくさんの来場者が、受付所で、パンフレットを受け取っていて、「これぞ大学祭」という賑わいが、伝わってきます。 近所のおばさんが、「今年は野菜の販売はないの?…
前回出向いた小規模大学の大学祭の翌週に、2回目のチラシ配布のために、この大学に向かいました。 場所は、隅田川沿いにあり、いかにも「大学」と思わせる、立派な建…
大学祭初日のこの日は、ポツポツの人の出入りでしたから、通行する人には、ほとんど声掛けが出来ましたが、受け取ってくれたり、くれなかったり… 成功なのか失敗なの…
そうこうしていると、中年男性が、正面入口から出てきて、私たちの行動を見ているので、夫の方から挨拶がてら説明をすると、「来場者には迷惑をかけないように」とのお…
そのあと、いよいよ、チラシ配りを始めました。…ですが、ポツポツと人が通るくらいで、なんとも静かな人の出入りです。 正面入口には、実行委員会の一年生男子が、案…
最初の大学は、TM大学。私たち世代にはなじみのない、初めて聞く大学名です。北千住警察署で発行してもらった、道路使用許可証と、三つ折りチラシを持って、初めて降…
予想以上にしっかりしていて、しかも、貼りやすいシールだったので、うれしくなって、初のオリジナルシールを、ペタペタ、クリアファイルに貼りまくりました。 その後…
どうやら、このシールの受注元は、韓国のプリント会社で、シールは、韓国から送られてくるようです。 さっそく、図柄を送ってみました。すぐに、「これで印刷しても良…
オリジナルのシールくらいは、景品に貼って、我々NPOの名前(臓器移植ドナー登録推進協議会)を、世の中に広めたいんだけど、オリジナルシールなんて無理かなあ。 …
あとは、木の枝を口にくわえている、可愛い鳥のイラストを見つけたので、この鳥に青い色を付けて、青い鳥にするのはどうか、とか、「贈りもの」とイメージしやすい、花…
100枚単位で検索して、やっと見つけた、5色入りのカラークリアファイル。色は、ピンク・ブルー・グリーン・イエロー・そしてクリア(透明)の5色となっています。…
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…この厚生労働省の改革案の記事を読んだ途端、私は、無性に腹立たしさを感じると同時に、「28年もかけて振り出しに戻っただけ」という空虚さも感じました。 「JOT…
そんな度重なる情けない現状が、明らかになり、JOTの綻びが露呈してしまったので、早急な対応や改革が、求められるようになりました。その結果… 今から半年余り前…
「日本における唯一の臓器斡旋機関」というお墨付きを得たJOTでしたが、1997年の設立以来、28年も経つというのに、移植希望の大半を占める、『腎移植希望者』…
この「9割が生体ドナーによる移植」という現実も、外国ではありえない、日本特有の歪んだ偏りだと言えます。言い換えれば、日本の移植は、家族の下支えによって、かろ…
このトップ記事に対して、日本の臓器移植を牛耳っている方々は、情けないと思わないのでしょうか? 失礼ながら、厚労省の担当者や審議委員の先生方は、移植が進もうが…
こんな当たり前過ぎることに、これまで着手せずに、膠着時間だけを費やしてきた結果、移植医不足や移植専門病床不足、そして、移植前後に必要な、ICUのベッド確保が…
自由裁量が少なく制約の多い中で、日本の移植成功率を、よくぞ、世界のトップレベルにまで、引き上げてくれたものだと、先陣を切って、移植に没頭してきた移植医の方々…
死に瀕して苦しんでいる、臓器不全患者を救うために、『臓器移植』という先進医療分野で、希望に燃えて奔走してきた移植医たちは、JOTの、(全ての権限は、こちらで…
日本臓器移植ネットワークに、臓器移植に関わる、全ての集約・分配の権限を、一元化し、そこに〈公平・公正〉という、錦の御旗を掲げたのならば、臓器移植が速やかに進…
そもそも、万波先生は当時、日本移植学会に、所属していませんでしたから、学会に届け出てお伺いを立てる必要は、なかったそうです。 ですが、移植学会幹部やマスコミ…
これまで何度も、このブログで取り上げてきた、『病気腎事件(正しくは修復腎事件)』に関する、様々な資料を読んだり、厚労省や移植学会の、すさまじいまでの万波先生…
「臓器移植をする・しない、移植を受ける・受けないの4つの権利を、公平公正に尊重します」なんて、今の日本では当たり前すぎて、基本理念として、わざわざ冒頭で、ア…
昨日このブログに記載した、JOTの〈基本理念・価値観〉 なんだかなあ…と思ってしまう、空虚な美辞麗句のオンパレードです。ここに掲げられた、多くの価値観のうち…
【グリーンリボンキャンペーンとは】企業・団体・行政の支援によって、このキャンペーンは運営されていますが、10月の移植普及月間には、以下のようなイベントが開催…
〈グリーンリボン〉という、臓器移植活動のシンボルマーク…実は、ドナーに2度なった私でさえ、グリーンリボンの存在を知ったのは、ほんの数年前でした。その後も状況…
一番手っ取り早く、「私たちは、こんな活動をしていますよ」感を打ち出して、世の中にアピールするには、「恒例イベントを毎年開催すること」が、最適なのではないでし…
自分の家族や身近な人が、人工透析医療を受けていたり、私たち夫婦のように、生体臓器移植手術を受けたお陰で、死の淵から生還し、社会復帰が叶ったりすると、「移植手…
そんな惨状を見るに見かねて、一人の生体肺移植手術経験者が、今回、巨額(5億円)の寄付を、してくれた訳ですが、そのことを、厚生労働省の担当者や、有識者である臓…
この待機期間の長さは言うに及ばず、では、その標準的な待機期間である、15年という歳月の間に、何もないかと言えば、決してそんなことはありません。 人工透析患者…
私の夫のように、50代半ばで、生体腎移植手術を受けた人間であれば、移植腎臓が移植後20年間機能すれば、70代後半、仮に30年間機能してくれれば、夫は、80代…
〈Rー7 万波誠先生への直訴〉 ところが、先日、肝移植主治医から、以下のような猛反発を、受けました。「万が一、何かあったらどうするの?世間が、生体臓器移植を…
〈Rー6 万波誠先生への直訴〉 昨年3月に、肝硬変末期のため、生体肝移植を希望して、都内の大学病院に、緊急入院いたしました。翌月、妻をドナーとして、移植手術…
〈Rー5 万波誠先生への直訴〉 腎臓病に精通した、高齢の医師にとって、私は、受け入れてもらえるドナーなのか。 イチかバチかの、勝負に出ることにして、どんな展…
〈Rー4 万波誠先生への直訴〉 大学病院をはじめとする、大規模病院の硬直性、権威主義。患者の苦しみよりも、自己保身や、病院の評判を、優先する姿勢。 今回、そ…
〈Rー3 万波誠先生への直訴〉 猛烈なバッシングを、繰り返していたマスコミは、この辺りから、手のひらを返したように、万波先生を、良医として、取り上げるように…
〈Rー2 万波誠先生への直訴〉 その後は、当然のことながら、万波先生が、悪徳医師どころか、地位も名声も求めず、四国の海沿いの、過疎化が進む小さな市(宇和島)…
〈Rー1 万波誠先生への直訴〉 「こうなったら、この方にお願いしてみるしかない」と、私はついに、決心しました。 この方とは、愛媛県宇和島市在住の、万波誠(ま…
〈Qー10 主治医の猛反対〉 腎移植を望まないまま、移植自嘲派、あるいは、移植懐疑派になることなど、考えられませんでした。 ただ、ひたすら、「私は、生体臓器…
〈Qー9 主治医の猛反対〉 夫は、生体肝移植を受けなければ、あと半年ほどで、人生の終局を、迎えていたはず。それが…どす黒く固まり、害悪でしかなくなった、自分…
〈Qー8 主治医の猛反対〉 ▽医師はリスク回避を最優先するため、発想がネガティブである。 O医師が、発した言葉は、私の意思とは乖離したものでした。 O医師の…
〈Qー7 主治医の猛反対〉 ▽移植医は、世間の評判を、とても気にしている。 このころ、生体肝移植は、技法が確立してから、まだ、20年足らず。 そのため、O医…
〈Qー6 主治医の猛反対〉 一方、取りあえずの命が担保される、腎臓とは異なり、O医師の専門分野である、肝臓は、末期に、究極の救済方法である、肝移植がなければ…
〈Qー5 主治医の猛反対〉 ▽同じ移植医でも、肝移植医は、腎移植の必要性を、知らない。 以前、別の移植医が、「僕は、肝臓が専門なので、腎臓のことは、さっぱり…
〈Qー4 主治医の猛反対〉 「そりゃ、生き死にに関わる、というのなら、考えるけどね。これが、私の、というか、当大学病院の、方針です」 時間的には、数分間に過…
〈Qー3 主治医の猛反対〉 言葉を挟もうとして、「それは…」と、言いかけたところ、O医師は、「言わないで!」と、一方的に、シャットアウト。 「人工透析は、一…
〈Qー2 主治医の猛反対〉 これで終わり、の流れだったのですが、突然、「腎移植をしたいと、言いに行ったようだけど…」と、例の話の第二ラウンドが、始まりました…
〈Qー1 主治医の猛反対〉 翌月、夫の診察の日、私たちは二人で、大学病院に出向きました。 前回、思い切って、「再び、ドナーになりたい」と、切り出したところ、…
〈Pー9 腎移植への挑戦〉 六月の夫の検診日、ドキドキしながら、その時が来るのを待ちました。 徹夜のオペで、お疲れモードのO医師に向かって、私は、口火を切り…
〈Pー8 腎移植への挑戦〉 私の、「二度、ドナーになった人捜し」は、難航しました。捜せども、一向に見つかりません。 そのうち、私たちのケースは、とても珍しい…
〈Pー7 腎移植への挑戦〉 肝移植のときもそうでしたが、「やるっきゃない。私がドナーになる!」と、決めたからには、とにかく、二回、ドナーになった人がいるのか…