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ダブル移植の語り部 https://ameblo.jp/isyokukataribe/

生体肝移植・人工透析・生体腎移植を乗り越えて社会復帰を果たした夫婦の軌跡をドナーが綴っていきます。

「ダブル移植の語り部」、このタイトルを見て、「どういうこと?」と思われる方がほとんどでしょう。「ダブル移植」には二重の意味があります。 ひとつは、生体臓器移植を一人の人間が2回(生体肝移植と生体腎移植)行っている、という事。もうひとつは、一人の人間が生体臓器提供者、いわゆる「ドナー」となって、2回移植手術を受けている、という事。 これが、「ダブル移植の語り部」という変わったタイトルの内実です。

isyokukataribe
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2017/03/04

  • 1465 えらいこっちゃになりました!(52)

    その後今度は、腎移植を希望し、腎移植に関する情報を得ましたが、腎移植のハードルも、異様に高くて、「献体ドナーによる移植登録をしても、順番が回ってきて、献腎移…

  • 1464 えらいこっちゃになりました!(51)

    確かに、生体ドナーやレシピエントを、希望する方々にとっては、私のような者でも、詳細な説明をしたり、背中を押したりして、多少なりとも、当事者の不安に寄り添う存…

  • 1463 えらいこっちゃになりました!(50)

    だからこそ…一人でも多くの患者とそのご家族に、同じような再生のチャンスを、与えてほしい!と、ずっと願ってきました。 生体ドナーを二度体験した私に出来ることと…

  • 1462 えらいこっちゃになりました!(49)

    →修復腎移植は、単なる移植とは異なり、摘出した病気腎の、病巣を取り除いて移植するため、熟練した技術を要する。そういった移植術を、習得している移植医は、限定的…

  • 1461 えらいこっちゃになりました!(48)

    ドナーがいなければ、移植手術は成立しない。→ドナーには、生体ドナーと、献体ドナー(心臓死ドナーor脳死ドナー)そして、修復腎ドナー(これは主に、腎臓という臓…

  • 1460 えらいこっちゃになりました!(47)

    当時の日本移植学会幹部の殆どは、修復腎移植の正当性や先見性が、医学的に検証されたにもかかわらず、万波先生に、謝罪すらしないどころか、「今は、ロボット手術が、…

  • 1459 えらいこっちゃになりました!(46)

    「さあ、これからは、修復腎移植の時代だぞ!」と、喜んだ私たちでしたが、膠着状態だった、この10年余りの間に、修復腎移植手術を阻む、大きな大きなハードルが、知…

  • 1458 えらいこっちゃになりました!(45)

    先日も、このブログで述べたように、「修復腎移植」という、第3の移植方法は、世界からも絶賛される移植方法でした。 この移植方法が広がれば、「生体ドナーがいない…

  • 1457 えらいこっちゃになりました!(44)

    繰り返しになりますが、臓器移植手術には、医師と患者(レシピエント)に加え、ドナー(臓器提供者)が不可欠です。また、医師と言っても、誰もが出来るわけではなく、…

  • 1456 えらいこっちゃになりました!(43)

    他にも、『えひめ移植者の会』には、移植腎が、40年近く、長期生着している方が、お二人いて、彼らを見ていると、「30年~40年間、機能し続けるのも、可能だぞ!…

  • 1455 えらいこっちゃになりました!(42)

    私たちは、愛媛県宇和島市で、万波誠先生という、腎移植の草分けであり、修復腎移植の中心となって、移植を続けてこられた、泌尿器科の名医に直訴することにより、生体…

  • 1454 えらいこっちゃになりました!(41)

    私自身は、ドナーという、臓器提供者の立場しか、経験したことは、ありませんが、夫が、肝硬変末期で、苦しむ姿を見てきた上に、突然、腎不全にもなり、人工透析生活を…

  • 1453 えらいこっちゃになりました!(40)

    人工透析医療は、「壊れてしまったエンジン(機能不全に陥ってしまった腎臓)に、緊急メンテナンスをして、一両日は、エンジンが、なんとか動くようにする」といった、…

  • 1452 えらいこっちゃになりました!(39)

    ちなみに、成人男性の、クレアチニン値の上限は、おおよそ〈1,1〉となっていますから、仮に、健常者が血液検査で、〈1,5〉を超える値が出たなら、腎臓病の重篤な…

  • 1451 えらいこっちゃになりました!(38)

    そう、ホンネを言えば、誰だって、健康人と変わらずに、好きなものを飲んだり食べたりしたいし、仕事だって、通常勤務が出来るようになりたい、そう願っている筈です。…

  • 1450 えらいこっちゃになりました!(37)

    「人工透析でいい」と思っている方は、実際にいらっしゃいますし、その方は、それで良いのかもしれません。ですが、「ドナーがいさえすれば、移植手術を受けて、今の状…

  • 1449 えらいこっちゃになりました!(36)

    その上、透析生活中は、日々の節制が、欠かせません。水分制限や、リン・カリウムを控える食事。…本人はもちろんですが、家族も、絶えず気を配らねばなりません。家族…

  • 1448 えらいこっちゃになりました!(35)

    血液透析とは、決して、「ベッドに横たわっているだけの楽な作業」ではないのだと分かり、「夫の長い昼寝」の訳が、やっと判明しました。 透析のある日は、自宅に戻っ…

  • 1447 えらいこっちゃになりました!(34)

    退院して自宅に戻った当時の夫は、月・水・金の午前8時になると、自宅を出て、マンションの入り口に来る、『人工透析クリニックの送迎車』に、乗り込んでいました。 …

  • 1446 えらいこっちゃになりました!(33)

    そんな劇的な回復の一部始終を、私は、間近で見てきましたから、「腎臓も、ひとつ夫に提供できたなら、今度も夫が、健康人と殆ど違わぬ身体状況を手に入れ、また、昔の…

  • 1445 えらいこっちゃになりました!(32)

    肝移植手術後、一年経った頃、夫が、大学病院での移植医の診察を、受けた時に、移植医は、「肝臓は、非常に順調。腎臓の方は、人工透析をしているからね」(→血液検査…

  • 1444 えらいこっちゃになりました!(31)

    そして、そうした主張を鵜吞みにした、厚生労働省によって、修復腎移植は、急きょ禁止されてしまいます。 ドナーのいない腎不全の患者が、心待ちにしていた、修復腎移…

  • 1443 えらいこっちゃになりました!(30)

    「人工透析は辛すぎるから、助けてほしい!」という、患者の必死の願いに応じようと、一部の腎移植医たちが、協力して取り組んでいたのが、廃棄される腎臓の、悪い部分…

  • 1442 えらいこっちゃになりました!(29)

    独身世帯・二人世帯・家族はいるが疎遠、一度移植した腎臓がダメになったが、もうドナーはいない…などなど。「ドナーがいない」「ドナーがいなければ、早晩命がついえ…

  • 1441 えらいこっちゃになりました!(28)

    小学校入学時に、親から腎臓を貰って、移植した女の子は、この先、生き続ける為には、どうしても、生涯にあと二回程、ドナーからの腎臓の提供が、必要となります。さも…

  • 1440 えらいこっちゃになりました!(27)

    夫は、人工透析を受けなかったら、急性腎不全を克服できずに、敗血症で、亡くなっていた可能性が高く、その後、車イス生活から復帰できたのも、人工透析医療という支え…

  • 1439 えらいこっちゃになりました!(26)

    夫のその様子を、ずっと間近で見てきた私は、「どうしても、移植をしてあげたい!」と、切望するようになりました。 前年に、生体肝移植手術のドナーになった私は、「…

  • 1438 えらいこっちゃになりました!(25)

    或いは、移植に詳しい、専門分野の移植コーディネーターでさえも、「将来、移植腎がダメになったことを考えて、移植を(今やるのではなく)先延ばしにした方が、いいん…

  • 1437 えらいこっちゃになりました!(24)

    昔は、移植腎臓が機能するのは、「10年程度」と言われていたそうです。ですがその後、急進展していきます。 2000年以降、処方されるようになった免疫抑制剤の、…

  • 1436 えらいこっちゃになりました!(23)

    夫もそうでしたが、臓器移植手術を体験した方は、異口同音に、『生まれ変わり感』を、口にします。「生活の内実が、劇的に向上した」とか、「顔の表情が、見違えるほど…

  • 1435 えらいこっちゃになりました!(22)

    移植手術には、「生と死の分水嶺になる」という、極めて重要な特質があるばかりではなく、辛さや疲労、閉塞感を、一気に断ち切る威力があります。 愛媛県伊予市在住の…

  • 1434 えらいこっちゃになりました!(21)

    夫の感動は、それだけにとどまりませんでした。生涯続けなければならないと、諦めていた、『週に3回、半日以上かけて通院する人工透析生活』が、移植手術を受けたこの…

  • 1433 えらいこっちゃになりました!(20)

    約35万人という、膨大な数の腎不全患者の方々が、どんな心境で、どんな身体状況で、週に3回、4時間以上に及ぶ、人工透析医療を、受けているのか?移植手術を、どの…

  • 1432 えらいこっちゃになりました!(19)

    人工透析医療は、確かに、命を救ってくれる、優れた医療です。人間の臓器の中で、唯一腎臓だけが、機能不全になっても、人工透析医療を、受け続ければ、何年も(人によ…

  • 1431 えらいこっちゃになりました!(18)

    人工透析は、別名〈人工腎臓〉とも呼ばれているように、腎機能の中でも、最も生命に影響を与えると云われる、「血液浄化機能・血液ろ過機能」を、代替してくれます。 …

  • 1430 えらいこっちゃになりました!(17)

    このように、肝臓は(私のように、全体の3分の2を占める右葉を摘出しても)その後、元通りの大きさと正常値に戻り、それからの人生を、殆どのドナーは、不安なく過ご…

  • 1429 えらいこっちゃになりました!(16)

    「悪いのは、肝臓だったはずなのに…なぜ、人工透析を、一生続けなければならないの?」 何しろ、こんな想定外のアクシデントが起きなければ、夫の腎機能は、バッチリ…

  • 1428 えらいこっちゃになりました!(15)

    私たち夫婦が体験した、二回の生体臓器移植手術は、〈肝臓〉と〈腎臓〉に対して、行われましたが、世界的に見ても、移植手術の殆どは、私たちも受けた、腎臓移植手術で…

  • 1427 えらいこっちゃになりました!(14)

    夫の〈夢のような再生〉が叶ったのも、「生体ドナー」の私が、存在したからです。その意味では、私が、この6年余り続けてきた、「移植支援活動」も、正確に言うと、『…

  • 1426 えらいこっちゃになりました!(13)

    移植手術を断られたなら、半年余りで夫は、あの世へ旅立ってしまうと、判明しているのですから、たとえ成功率が、20%でも30%でも、生き還る方向にチャレンジして…

  • 1425 えらいこっちゃになりました!(12)

    「症例のない手術なので、今回、奥さんをドナーにしての手術は、見合わせることになりました」という、移植主治医からの断り文句で使われた『症例のない手術』… 私は…

  • 1424 えらいこっちゃになりました!(11)

    当時(2014年春)余命半年程度と告げられた、肝硬変末期の夫を救いたいと、ドナー検査を受けた家族は、(健康であるにもかかわらず)全員「NO」を、突き付けられ…

  • 1423 えらいこっちゃになりました!(10)

    一方で、「けれどもせめて、患者(や患者家族)にとって、かすかな希望が持てる道を、示そう。それが、医師としての心配りであり、同時に、ドナー候補にダメ出しをした…

  • 1422 えらいこっちゃになりました!(9)

    移植主治医は、「ほとんど全ての末期患者は、ドナーが現れるのを待ちながら、亡くなっていくのですよ」という言葉を、私との一対一の最終面談において、諭すように口に…

  • 1421 えらいこっちゃになりました!(8)

    私が、生体肝移植手術のドナーになったのは、このような諸事情で、「生体ドナーでなければ、危機的な夫の命を救えない」という、選択の余地のない、切迫した状況に置か…

  • 1420 えらいこっちゃになりました!(7)

    しかもその上、「せっかく献体ドナーが出ても、あまり肝臓の状態が良くないケースもあり、その場合は、パスする方も多いです」なんて、ますますガッカリすることまで、…

  • 1419 えらいこっちゃになりました!(6)

    腹水には、身体に必要な成分も含まれているのだと、医師に、教えられましたが、だからといって、もはや、腹水除去をやめることも出来ません。 「身体のコントロールが…

  • 1418 えらいこっちゃになりました!(5)

    移植をしなければ、命がついえてしまう程の、臓器不全間近の患者が、どれほど苦しい毎日を送っているかを、私自身は「夫」を通して、見てきました。 最初の頃は、「治…

  • 1417 えらいこっちゃになりました!(4)

    そして、その限界(ドナーがいない)は、私の中では、日増しに、強く感じられるようになっていたのです。 当初私は、「献体ドナー(心臓死や脳死による臓器提供者)が…

  • 1416 えらいこっちゃになりました!(3)

    そして何よりも!「移植に、一歩踏み出せば、起死回生の生まれ変わりが出来るんだ、という情報を広めて、重病患者や家族の方々の、後押しをしたい」と、思ったから。 …

  • 1415 えらいこっちゃになりました!(2)

    そうしたブログ活動と並行して、移植に関するご相談に、答えたり、刻一刻と変容する、重篤患者の方々の病状報告に、対応したり、読者の方々の移植体験を伺ったり、とい…

  • 1414 えらいこっちゃになりました!(1)

    もともと新章では、私たち夫婦の、結婚以来14回に及ぶ、引っ越し人生のことや、一昨年末に完成した家(実体はウサギ小屋)の建築にまつわるドタバタ騒動のことなどを…

  • 1413 番外編 知られざる万波誠(13)

    【万波本家は江戸期大庄屋】 江戸時代には、万波本家は大庄屋で、二つの万波分家も庄屋となり、その一つが、万波先生の実家である。私が万波先生から聞いた話によると…

  • 1412 番外編 知られざる万波誠(12)

    話はさかのぼって、あれは多分、1980年代のこと。手術後、一服中の、移植手術応援の先生と万波先生の、会話である。 「頼まれた刀、家から一本持って来とるで、今…

  • 1411 番外編 知られざる万波誠(11)

    万波論文「腎移植の進歩」によると、透析中の休業・失業率は、じつに64%に達する。金銭には無頓着で、人情家だった先生は、困窮して苦悩する患者さんの要請を、断り…

  • 1410 番外編 知られざる万波誠(10)

    ある日のこと、万波先生が、ヌーッと、院長室にあらわれた。 「せんせ、ドイツ製の電気メスいうのがあって、ごっつうエエんですわ。あれ買うてもらえませんか」「医局…

  • 1409 番外編 知られざる万波誠(9)

    驚いたことに、この「宇和島腎移植シンポ」には、中四国の関係者だけでなく、静岡・九州・沖縄からも、参加者が駆けつけてこられた。片田舎の宇和島でも、時代の大きな…

  • 1408 番外編 知られざる万波誠(8)

    病気腎(修復腎)移植事件の渦中でも、冗談をとばし、明るくて飄々とした、万波先生の外貌から、その内面の苦衷を推しはかることは、困難だったが、病院の管理者として…

  • 1407 番外編 知られざる万波誠(7)

    移植成績はひとえに、ドナーとレシピエントの、相性の良さにかかっていたし、簡単にレシピエントの命を奪った、「拒絶反応」を回避する研究の成果も、無きにひとしかっ…

  • 1406 番外編 知られざる万波誠(6)

    そのうちに、万波先生は、腎臓摘出の助手も務めるようになり、手術の手際の良さに、ベルツアー部長は、移植チームのなかに、先生を組み入れたようだ。 手術能力は、生…

  • 1405 番外編 知られざる万波誠(5)

    こうして、ひょうたんから出た駒が、時代の流れに乗って、駆けはじめたのである。 「それで、アメリカ行きのファンドは、取ってあるの?」「そんなものはあらせん。自…

  • 1404 番外編 知られざる万波誠(4)

    「ほんならセンセ、わしな、広大移植外科に、移植免疫の研究しょーる野球友達がおって、それが、免疫検査は引き受けてやる、言うとるんですわ。それに、岡大の泌尿器科…

  • 1403 番外編 知られざる万波誠(3)

    【腎移植を勉強したい】 1975年(昭和50年)、万波先生は、市立宇和島病院泌尿器科長だった。 「わしゃ病院辞めさせてください」「なんで、また藪から棒に」「…

  • 1402 番外編 知られざる万波誠(2)

    …それほど貴重ですし、「知られざる万波誠像が、時代を超えて、活き活きと蘇ってくる話」が満載の、素晴らしい文章です。 『栴檀(せんだん)は双葉より芳し』と言い…

  • 1401 番外編 知られざる万波誠(1)

    昨日「さようなら 万波誠先生」の章は、終了しました。ところが、この章の原稿を入稿し終えた、昨年末になって、突然、『万波先生に関するとんでもない逸話』が、飛び…

  • 1400 さようなら 万波誠先生(78)

    …あれから、7年半。私たち夫婦は、二人とも健康体で、活き活きとした毎日を、送っています。 万波先生、あなたのお陰です。あなたは、私の、「二度目のドナーになりた…

  • 1399 さようなら 万波誠先生(77)

    生体肝移植手術を受けた日と、生体腎移植手術を受けた日。この二つの日は、私の人生の中で、他のどんな日よりも、まばゆいばかりの光芒を、放ち続けています。 最初の…

  • 1398 さようなら 万波誠先生(76)

    若かりし頃は、保健所で、殺処分になる予定の野良犬を、もらい受けてきて、移植の練習を重ねたそうで、「宇和島の野良犬は、万波先生を見かけると逃げ出す」という、都…

  • 1397 さようなら 万波誠先生(75)

    ところで、名誉や権威・名声と言えば…人間は、現世の行い次第で、畜生界にも、餓鬼界にも堕ちると、(仏教の世界観では)言われています。 この世で、どんな名声や栄…

  • 1396 さようなら 万波誠先生(74)

    昨日までは、4人の識者による、「万波総攻撃への反論」を、紹介してきました。 宇和島という、決して栄えている訳ではない、海沿いの漁業の町の病院で、半世紀にわた…

  • 1395 さようなら 万波誠先生(73)

    (前日の続き…)日本で臓器移植が進まない、最大の理由は、日本人に、真の宗教心がなく、博愛の精神が教育されていないからです。日本人の優しさは、目に見える親しい…

  • 1394 さようなら 万波誠先生(72)

    〈4〉作家 渡辺淳一氏が、談話として語った見解から。 《渡辺淳一》1933年、北海道生まれ。札幌医科大卒。「失楽園」「愛の流刑地」等の恋愛小説で知られるベス…

  • 1393 さようなら 万波誠先生(71)

    (前日の続き…)「万波腎移植事件」は、その後急展開し、とうとう、平成20年(2008年)に、病腎移植実施を求める、患者7人が、日本移植学会幹部5人を相手に、…

  • 1392 さようなら 万波誠先生(70)

    〈3〉福田康彦(ふくだやすひこ)広島県医師会、医師の見解から。 平成18年(2006年)に、「万波腎移植事件」が明らかになると、日本移植学会幹部は、猛烈な『…

  • 1391 さようなら 万波誠先生(69)

    (前日の続き…)全ての調査委員会の人たちに、自分自身で行った、腎臓移植症例数、自家腎移植症例数、腎臓ガンに対する、部分切除症例数、腎臓摘出症例数を、明らかに…

  • 1390 さようなら 万波誠先生(68)

    〈2〉藤田士朗(ふじたしろう)フロリダ大学移植外科医(当時)の、調査委員会報告に対する反論から。 まず、最初に言いたいのは、調査委員会の人選です。大事なこと…

  • 1389 さようなら 万波誠先生(67)

    (前日の続き…)普通の病院では、患者から摘出された、病気の腎臓は、切り取った胃や肺や子宮などと同様、「ゴミ箱」行きになる運命にある。本人が要らないと捨てたも…

  • 1388 さようなら 万波誠先生(66)

    〈1〉難波紘二(なんばこうじ)広島大学名誉教授の評論から。 万波誠医師らが、病気腎移植で、批判にさらされているが、本当に、この「病気腎移植」は、生命倫理に違…

  • 1387 さようなら 万波誠先生(65)

    先ほど「『自殺するんじゃないか』と、周囲が心配するほどの、総攻撃を、万波先生は、受け続けた」と、書きましたが、総攻撃の対象になった病気腎移植について、世の中…

  • 1386 さようなら 万波誠先生(64)

    あの修復腎移植事件は、結局のところ、万波先生たちがやってきたことの、正当性を、浮かび上がらせる結果と、なりました。 その結果は、もちろん、嬉しいことなのです…

  • 1385 さようなら 万波誠先生(63)

    西先生が、万波先生を評する、「坊さんみたいなヤツ」発言を聞いて、「あっ!」と、思い出したシーンがあります。 それは、2018年春に放映された、NHKのドキュ…

  • 1384 さようなら 万波誠先生(62)

    腎移植手術の黎明期にあたる、1970年代~1980年代は、移植手術の成功率が低く、(三分の一程度)成功したとしても、その後の生着年数も短く、再び人工透析へ、…

  • 1383 さようなら 万波誠先生(61)

    私たち夫婦が、肝臓と腎臓の、2つの移植手術を受けた、2014年と2015年には、既に、移植の術式も確立していましたし、効能著しい、免疫抑制剤が、普及していま…

  • 1382 さようなら 万波誠先生(60)

    この国の移植医療においては、移植推進よりも、リスク回避の方が、優先されています。 その為、数々のふるいにかけられ、こぼれ落ちていく、レシピエントやドナーに対…

  • 1381 さようなら 万波誠先生(59)

    自分には、何の益もないのに、すがり付いてくる腎不全患者を、突き放すことが出来ずに、何とか助けたいとの一心で、始めた、病気腎(正しくは修復腎)移植。 万波先生…

  • 1380 さようなら 万波誠先生(58)

    それほどの勇気があって、なお且つ、卓越した技術をも、併せ持つ医師なんて、万波先生くらいしか思いつきません。 移植医というのは、労多くして益少なし。それどころ…

  • 1379 さようなら 万波誠先生(57)

    それ故、圧倒的に不足している、公的な臓器提供に代わって、家族が自分の臓器提供を申し出る、「生体臓器移植」が、移植全体の9割を占めるという、いびつな構造で保た…

  • 1378 さようなら 万波誠先生(56)

    けれども私には、この発言は、先生が、半世紀近くもの間、来る日も来る日も、腎不全患者と向き合い、その苦しみと呻きを、聞き続けてきたからこそ、発せられた、深い思…

  • 1377 さようなら 万波誠先生(55)

    最後にお会いした時には、口下手な万波先生の方から、私に、話し掛けて下さいました。(私が、わざわざ東京から出向いたことを、気遣ってくれたからか、はたまた、私が…

  • 1376 さようなら 万波誠先生(54)

    万波先生は、普段、夫と二人の診察時には、「ええな、ええな」と、検査結果の良好さを、こう評価したあと、いつも必ず、「また来てな」と、夫に声掛けをしていたそうで…

  • 1375 さようなら 万波誠先生(53)

    そして、あの時の「そうですか」という、たったひと言の応えと、クシャクシャの笑顔が、その後の私の移植支援活動を、後押ししてくれる、何より強力な、「ヤル気引き出…

  • 1374 さようなら 万波誠先生(52)

    診察室の丸椅子から、立ち上がると同時に、私の方から、「先生、私も東京で、移植を広める活動をしていきます」と、話しかけたのです。 すると、先生は、「そうですか…

  • 1373 さようなら 万波誠先生(51)

    2015年の夏に、当時74歳だった万波先生と、宇和島で初めて会った、私たち夫婦にとって、万波先生を形容する言葉は、もう「病気腎移植の~」ではなく、「熟練の技…

  • 1372 さようなら 万波誠先生(50)

    「地域医療に尽くす」ことは、「自らの医師人生を、そこに投げ込むことを良しとする」そんな覚悟が要るのだと思います。 古くからの患者さんの話を聞いても、私の見知…

  • 1371 さようなら 万波誠先生(49)

    私たち夫婦が、万波先生と出会う、10年近く前に、病気腎移植事件が起き、翌年に、厚生労働省が出した、「禁止通達」によって、病気腎移植は、「やってはいけない移植…

  • 1370 さようなら 万波誠先生(48)

    腕の良い、職人かたぎの大工さんが、「一軒でも多く、良い家を建てたい」という信念を持って、大工仕事に精を出すかの如く、万波先生も、「一人でも多くの患者に移植を…

  • 1369 さようなら 万波誠先生(47)

    他の地域で行われている、『腎不全間近の患者は、人工透析へ送り込む』という流れ以外にも、愛媛県では、『腎移植』という選択肢があることが、広く知られていて、それ…

  • 1368 さようなら 万波誠先生(46)

    万波先生が、どんな患者でも診てあげるので、ますます悪い輩が、つけ上がり…の繰り返し。 そんなアングラな患者をも受け入れる、万波先生と、それを快く思わない、病…

  • 1367 さようなら 万波誠先生(45)

    今から10年ほど前から、「海外渡航移植は原則禁止」という流れが出てきて、「海外で臓器を移植した者の、国内診療はしない」という病院も多く、移植後帰国した患者は…

  • 1366 さようなら 万波誠先生(44)

    早ければ1~2年、どんなに長くても10年経てば、ご栄転とかで、別の大病院に移動していったり、肩書が上昇し、より権威化する、世の中の名医たち。 一方で、万波先…

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