…この厚生労働省の改革案の記事を読んだ途端、私は、無性に腹立たしさを感じると同時に、「28年もかけて振り出しに戻っただけ」という空虚さも感じました。 「JOT…
生体肝移植・人工透析・生体腎移植を乗り越えて社会復帰を果たした夫婦の軌跡をドナーが綴っていきます。
「ダブル移植の語り部」、このタイトルを見て、「どういうこと?」と思われる方がほとんどでしょう。「ダブル移植」には二重の意味があります。 ひとつは、生体臓器移植を一人の人間が2回(生体肝移植と生体腎移植)行っている、という事。もうひとつは、一人の人間が生体臓器提供者、いわゆる「ドナー」となって、2回移植手術を受けている、という事。 これが、「ダブル移植の語り部」という変わったタイトルの内実です。
こうして、はやばやと戦力外を、自ら通告してきた夫の分を、補いつつ、午後3時前には何とか、自宅から持ってきた三つ折りチラシを、全て配り終えることが出来ました。…
それから間もなく、男子学生のグループが、階段を降りてきました。先ほど、別のグループの男子学生に、「大丈夫って言ってるだろ!」と、怒鳴られたばかりですから、「…
チラシ配布は続きます。配布者にとって、最高にうれしい瞬間は、〈仕方なく〉ではなく、〈主体的に〉受け取ってくれる、稀有な存在に出会えた時です。 受け取ってもら…
そんな中、階段を、4~5人グループの男子学生が、降りてきました。オールorナッシングの法則で、最初の学生が受け取ってくれたら、みんな受け取ってくれるかもしれ…
警察から、道路使用許可が出ているのは、正門の階段前の道路に、限定されていますから、学生に追い払われても、なにも文句は言えません。 夫のヤル気は、ここで完全消…
その夫の声が、さっぱり、聞こえなくなったので、どうしたのかなと、様子を見に行きました。すると、人目につかない日陰で、夫は、スマホを操作しているのです。 夫は…
そして、スカート姿の女子学生は皆無だとも気付きました。スカート姿は、高校生の制服で、見かけることはありますが、大学生になると、全員私服ですから、特に寒くなっ…
昨年だったら、受け取りを躊躇されたら、諦めることも多かったこの場面で、今年は、「若い人にぜひ読んでもらいたいので」と、言葉を続け、粘りました。すると、躊躇し…
2年目の大学生へのチラシ配布で、昨年よりも進化したのは、3~4人のグループへの対応でした。 昨年は、グループの中の一人に声掛けをして、その人が受け取ってくれ…
昨年のチラシ配布で学んだ、受け取り手の反応分類は… 私が「こんにちは!」と、まず声を掛け、「これ、読んでください」と、手元にチラシを差し出す、という配布方法…
D大学は大規模大学だから、大人数が押し掛けるのでは…という予想に反して、(通用門がいくつもあるからでしょうか)このさくら橋階段を、登り降りする大学生や来場者…
夫は、還暦を過ぎてからの受験会場として、このD大学を訪れていたので、感慨深げです。 「あっ、この公園のベンチ。このベンチに受験の日の朝、座って、気合を入れて…
さて、申請書を出した3日後に、道路使用許可証を受け取るために、申請時と同じルートを、半日かけて、草加警察署へと向かいました。その途上に、今回私たちが、チラシ…
おまわりさんに、運転免許証を提示しているドライバーを見ると、「『あ~あ、今日はツイテナイ』と思っているだろうなあ」と、思わず同情してしまいます。 一時停止が…
〈パトカーあるある〉で、思い浮かぶことと言えば… 公道を歩いていると、しばしば、車のノロノロ運転に出会います。いつもだったら、シューッと通過していくはずの道…
30分ほど歩いて到着した警察署は、ちょうどお昼休みなのか、手続きに訪れる人はまばらです。 私の来訪目的に応じて、必要書類を取り出してくれた、おまわりさんは、…
まずは、警察署に出向いて、「道路使用許可証」を、交付してもらわねばなりません。昨年は、区内の警察署だったので、バスや徒歩で、簡単に行けたのですが、今回の行き…
話を戻して、改めて、Nフェスはその後、どうだったかと言えば… 初めてのNフェス出展用に用意した、クイズ用紙とカラークリアファイルは、予想を上回る人出だったの…
『偽善行為』という言葉で、思い浮かぶのは、俳優の杉良太郎さんです。彼も、20年くらい前までは、自身のボランティア活動を、売名行為だと、散々揶揄されてきました…
コツコツ続けていると言えば…立憲民主党の党首に返り咲いた、野田佳彦さんが、今でも駅前で、政策パンフレットを配っている、というのは、有名な話です。 このブログ…
正午過ぎになると、私たちのブースに、衆議院議員の若きT議員が、立ち寄りました。『臓器移植ドナー』という言葉を目にしたT議員は、「私は、デジタル省で、河野太郎…
そんな来場者からの反応があった、「ドナークイズ」ですが、このクイズに正解したらもらえる、カラークリアファイル。NPOのオリジナルシールを貼った、カラークリア…
2023Nフェス用に作った、「ドナークイズ」は、 Q1 ドナーってだれのこと? A ドーナツを作る人のこと B 自分の臓器を提供する人のこと C ドナ…
となると、夫も態度が一変して、ヤル気マンマン。「クイズやっていきませんか」と、八百屋のオジサンの呼び込みみたいに、「クイズ、クイズ」と売り込み、チラシにクイ…
一般企業や公益企業のお土産(景品)に比べて、私たちNPOの景品ってどうなんだろう?受け取ってもらえるかなあ?喜んでもらえるかなあ? …何から何まで初めての、…
NPOフェスティバルとは言っても、NPO法人だけが出展する訳ではなく、趣味の集まりの任意団体や一般企業が、地元貢献活動として、たくさん参加しています。 私た…
いよいよ、Nフェス当日。朝8時半から、会場(エル・ソフィアというイベントや研修を行う施設)に、入りました。「たしか3階だったよね、どこかな」と、キョロキョロ…
夏に説明会に出向き、かろうじてまだ空きがあった、土曜日枠のスペースをひとつ、私たちのNPOが、使用できることになりました。 出展が決まると、NPO活動支援セ…
時間的にはピンチだったのですが、それでも、彼女がさっき追いかけて来て、私にお願いした、「新築のマンションの模型を、見ていただけませんか」が、気がかりです。 …
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…この厚生労働省の改革案の記事を読んだ途端、私は、無性に腹立たしさを感じると同時に、「28年もかけて振り出しに戻っただけ」という空虚さも感じました。 「JOT…
そんな度重なる情けない現状が、明らかになり、JOTの綻びが露呈してしまったので、早急な対応や改革が、求められるようになりました。その結果… 今から半年余り前…
「日本における唯一の臓器斡旋機関」というお墨付きを得たJOTでしたが、1997年の設立以来、28年も経つというのに、移植希望の大半を占める、『腎移植希望者』…
この「9割が生体ドナーによる移植」という現実も、外国ではありえない、日本特有の歪んだ偏りだと言えます。言い換えれば、日本の移植は、家族の下支えによって、かろ…
このトップ記事に対して、日本の臓器移植を牛耳っている方々は、情けないと思わないのでしょうか? 失礼ながら、厚労省の担当者や審議委員の先生方は、移植が進もうが…
こんな当たり前過ぎることに、これまで着手せずに、膠着時間だけを費やしてきた結果、移植医不足や移植専門病床不足、そして、移植前後に必要な、ICUのベッド確保が…
自由裁量が少なく制約の多い中で、日本の移植成功率を、よくぞ、世界のトップレベルにまで、引き上げてくれたものだと、先陣を切って、移植に没頭してきた移植医の方々…
死に瀕して苦しんでいる、臓器不全患者を救うために、『臓器移植』という先進医療分野で、希望に燃えて奔走してきた移植医たちは、JOTの、(全ての権限は、こちらで…
日本臓器移植ネットワークに、臓器移植に関わる、全ての集約・分配の権限を、一元化し、そこに〈公平・公正〉という、錦の御旗を掲げたのならば、臓器移植が速やかに進…
そもそも、万波先生は当時、日本移植学会に、所属していませんでしたから、学会に届け出てお伺いを立てる必要は、なかったそうです。 ですが、移植学会幹部やマスコミ…
これまで何度も、このブログで取り上げてきた、『病気腎事件(正しくは修復腎事件)』に関する、様々な資料を読んだり、厚労省や移植学会の、すさまじいまでの万波先生…
「臓器移植をする・しない、移植を受ける・受けないの4つの権利を、公平公正に尊重します」なんて、今の日本では当たり前すぎて、基本理念として、わざわざ冒頭で、ア…
昨日このブログに記載した、JOTの〈基本理念・価値観〉 なんだかなあ…と思ってしまう、空虚な美辞麗句のオンパレードです。ここに掲げられた、多くの価値観のうち…
【グリーンリボンキャンペーンとは】企業・団体・行政の支援によって、このキャンペーンは運営されていますが、10月の移植普及月間には、以下のようなイベントが開催…
〈グリーンリボン〉という、臓器移植活動のシンボルマーク…実は、ドナーに2度なった私でさえ、グリーンリボンの存在を知ったのは、ほんの数年前でした。その後も状況…
一番手っ取り早く、「私たちは、こんな活動をしていますよ」感を打ち出して、世の中にアピールするには、「恒例イベントを毎年開催すること」が、最適なのではないでし…
自分の家族や身近な人が、人工透析医療を受けていたり、私たち夫婦のように、生体臓器移植手術を受けたお陰で、死の淵から生還し、社会復帰が叶ったりすると、「移植手…
そんな惨状を見るに見かねて、一人の生体肺移植手術経験者が、今回、巨額(5億円)の寄付を、してくれた訳ですが、そのことを、厚生労働省の担当者や、有識者である臓…
この待機期間の長さは言うに及ばず、では、その標準的な待機期間である、15年という歳月の間に、何もないかと言えば、決してそんなことはありません。 人工透析患者…
私の夫のように、50代半ばで、生体腎移植手術を受けた人間であれば、移植腎臓が移植後20年間機能すれば、70代後半、仮に30年間機能してくれれば、夫は、80代…
〈Rー7 万波誠先生への直訴〉 ところが、先日、肝移植主治医から、以下のような猛反発を、受けました。「万が一、何かあったらどうするの?世間が、生体臓器移植を…
〈Rー6 万波誠先生への直訴〉 昨年3月に、肝硬変末期のため、生体肝移植を希望して、都内の大学病院に、緊急入院いたしました。翌月、妻をドナーとして、移植手術…
〈Rー5 万波誠先生への直訴〉 腎臓病に精通した、高齢の医師にとって、私は、受け入れてもらえるドナーなのか。 イチかバチかの、勝負に出ることにして、どんな展…
〈Rー4 万波誠先生への直訴〉 大学病院をはじめとする、大規模病院の硬直性、権威主義。患者の苦しみよりも、自己保身や、病院の評判を、優先する姿勢。 今回、そ…
〈Rー3 万波誠先生への直訴〉 猛烈なバッシングを、繰り返していたマスコミは、この辺りから、手のひらを返したように、万波先生を、良医として、取り上げるように…
〈Rー2 万波誠先生への直訴〉 その後は、当然のことながら、万波先生が、悪徳医師どころか、地位も名声も求めず、四国の海沿いの、過疎化が進む小さな市(宇和島)…
〈Rー1 万波誠先生への直訴〉 「こうなったら、この方にお願いしてみるしかない」と、私はついに、決心しました。 この方とは、愛媛県宇和島市在住の、万波誠(ま…
〈Qー10 主治医の猛反対〉 腎移植を望まないまま、移植自嘲派、あるいは、移植懐疑派になることなど、考えられませんでした。 ただ、ひたすら、「私は、生体臓器…
〈Qー9 主治医の猛反対〉 夫は、生体肝移植を受けなければ、あと半年ほどで、人生の終局を、迎えていたはず。それが…どす黒く固まり、害悪でしかなくなった、自分…
〈Qー8 主治医の猛反対〉 ▽医師はリスク回避を最優先するため、発想がネガティブである。 O医師が、発した言葉は、私の意思とは乖離したものでした。 O医師の…
〈Qー7 主治医の猛反対〉 ▽移植医は、世間の評判を、とても気にしている。 このころ、生体肝移植は、技法が確立してから、まだ、20年足らず。 そのため、O医…
〈Qー6 主治医の猛反対〉 一方、取りあえずの命が担保される、腎臓とは異なり、O医師の専門分野である、肝臓は、末期に、究極の救済方法である、肝移植がなければ…
〈Qー5 主治医の猛反対〉 ▽同じ移植医でも、肝移植医は、腎移植の必要性を、知らない。 以前、別の移植医が、「僕は、肝臓が専門なので、腎臓のことは、さっぱり…
〈Qー4 主治医の猛反対〉 「そりゃ、生き死にに関わる、というのなら、考えるけどね。これが、私の、というか、当大学病院の、方針です」 時間的には、数分間に過…
〈Qー3 主治医の猛反対〉 言葉を挟もうとして、「それは…」と、言いかけたところ、O医師は、「言わないで!」と、一方的に、シャットアウト。 「人工透析は、一…
〈Qー2 主治医の猛反対〉 これで終わり、の流れだったのですが、突然、「腎移植をしたいと、言いに行ったようだけど…」と、例の話の第二ラウンドが、始まりました…
〈Qー1 主治医の猛反対〉 翌月、夫の診察の日、私たちは二人で、大学病院に出向きました。 前回、思い切って、「再び、ドナーになりたい」と、切り出したところ、…
〈Pー9 腎移植への挑戦〉 六月の夫の検診日、ドキドキしながら、その時が来るのを待ちました。 徹夜のオペで、お疲れモードのO医師に向かって、私は、口火を切り…
〈Pー8 腎移植への挑戦〉 私の、「二度、ドナーになった人捜し」は、難航しました。捜せども、一向に見つかりません。 そのうち、私たちのケースは、とても珍しい…
〈Pー7 腎移植への挑戦〉 肝移植のときもそうでしたが、「やるっきゃない。私がドナーになる!」と、決めたからには、とにかく、二回、ドナーになった人がいるのか…