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自句自賛 https://plaza.rakuten.co.jp/jikujisann/

自分の句を自分で解説していきます。大好きな季語に毎日触れていきたいです。

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2017/01/27

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  • 冬の虫

    信心と疑心のあはひ冬の虫 秋が終わってもまだ力無く鳴く虫は迷いの心のようです。

  • 枯葉

    哀しみといふ拠り所枯葉踏む かさかさと軽く音を立てて踏まれる枯葉はもの思いの邪魔をしません。拠り所のない気持ちは不思議と哀しみには座りが良いようです。

  • 日記買ふ

    愉しげに日記買ふ人眺めけり 日記帳選びに迷うほど沢山の種類の日記が売られています。楽しみながら日記を選ぶ人を私は気がつくと眺めていました。

  • 湯冷め

    湯冷めせし早さや心遅れ行く 寒くなってきたので気をつけなければすぐ湯冷めするようになりました。湯上がりのぼうっとした気持ちが、湯冷めの身体に追いつきません。

  • 初時雨

    くずかごの消え去りし駅初時雨 都会では 最近くずかごのある駅はなかなか見なくなりました。あっても手も入らないくらいの入り口だけのダストボックスです。かぱっと大きな円柱形のくずかごは消えてしまったのでし

  • 菊枯る

    菊枯れて人訪ふを待つ御霊かな お墓まいりに行くと、中には枯れた菊がそのまま残っていたりするお墓があります。墓地が家の裏手にあったような時代とは違って、訪れは間遠になりがちな現代ならではの光景です。

  • 冬麗

    冬麗や光樹間を透かしけり 冬の日は傾きが早く、その光は樹間を斜めに通ります。僅かな時間だけに眩さが印象に残ります。

  • おでん

    おでん炊く人寄り添ひて暮らす町 狭い路地が入り組んだ宅地の日暮れ時、特に冬には各家の煮炊きの匂いが満ちます。その匂いだけで温かさを感じます。

  • 冬に入る

    寂しさは稜線のいろ冬に入る 高所から見た山の稜線は夏よりも薄く、小さく見えました。これから先の季節の厳しさを重ね、ふと物寂しさを感じました。

  • 秋桜

    片耳にピアス揺れをり秋桜 儚くも存在感のあるコスモスの花ですが、片耳のみあるピアスのような少しの欠落感を感じます。

  • きちこう

    きちこうや我が身に幾多の血の流れ 元を辿れば全ての人は一人の女性に行き着くと聞いたことがあります。それならば今複雑に枝分かれした私達はどんな流れを辿ったのでしょうか。

  • 富士山麓の水含みつつ秋の富士 名水のペットボトルがどこでも買える昨今、富士山麓の水は汲みに行かずとも飲めるようになりました。それを手に遠く眺めている秋の富士です。

  • 草の絮

    草の絮通過列車は飛ぶやうに 誰もいないような田舎の各駅停車駅で、通過列車は止まることなく過ぎ去ります。そこに駅などないように。

  • 夜寒

    カーテンの襞の暗がり夜寒かな 寒くなってくると防寒対策として早めにカーテンを引くようになります。既に暗さの迫ってきた室内では影も出来ます。

  • 林檎

    夜を行きしアタッシュケース林檎の香 夜仕事帰りと思われる人と駅前ですれ違った時、林檎の香りがしました。意外な時と場所に思いがけない香りがして、不思議な感覚がしました。

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