主に純文学小説を最近は載せています。
連載的でもありますが、大体読みきり作品(一話で完結的な意味を持つ)が多いです。
わたしはそのとき、薄暗いキッチンに、ひとりで立っていた。わたしはそのとき、神に見捨てられたような感覚のなかに、こう想っていたのだ。やはり、やはり…レトロ電球とは、想った以上に、暗いものであるのだな…だって二つもぶら下げているのに、間接照明みたいな感じに、信じ難いほどに汚いキッチンが、結構お洒落な空間に、早変わりして凄く良いけど、ちょっと暗いではないか。でもこの薄暗い空間にも、わたしはすぐに、慣れてしまうのかも知れない。神に打ち捨てられても、強く生きてゆかなければならない、永久の亡者のように。そのときであった。わたしはふと、玄関のドア付近に、なんらかの存在が、立っているのを観た。わたしは彼に、話…
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