透明に隈なくひたすわがいのち時超え涸れず湧き出す泉宙吊りの居心地悪さ人の常どこぞ足着け安堵は生まれ投げ捨てる迷いの深さあるほどにこころ自由の喜び強く日常を度脱に生きる平常底シャカの教えの落ち着くところ氷山の見える意識に片寄れば土台の無意識溶解はじめ理性ではうかがい知れぬ驚きに心底ゆれてゆがみ正され言葉もて言葉を掃う道元の独楽は回って動中の静知恵の衣に包んで守るおさな子の純なこころを年老いるまで心身を脱落しては有無を超え相対包みあるに安らい雑草を掃って見える細道を辿る人なく消えなんとして気取らずもイドラをいだく偏見の井戸から覗く視界の狭さ一月の自選五行詩(その1)
入れ替わるカーテン引けば明暗のアッと目覚める対照の妙眼前をフラッシュバックに実在と重ね合わせて二重に眺め今もなお始原のままの営みの歴史を経てもパターンは同じ老いの繰り言永劫回帰
永生につながり生きる人なるに迂闊ばかりに時間に終わり今すでに永生受けた好日を日々を忙殺煩うばかりチラリともこの世を見れた僥倖に安住できて大安心に余滴々如が来たって常に住み
柔らかに相手に迫る繊細さ細部にまでに理解は及び繊細な柔らかこころ愛なれば固いこころは支配をめざし簡と素の固さ柔らか兼ね備え簡素な姿美しきかな老いの繰り言簡素は日本のこころ
握る無を開けば生のわが暮らし単純なれどこれしか無くて波のまれバラスない船転覆し人も何をか重心にして住みついた階の暮らしを疑わず土台怪しい建屋も知らず余滴々バランスをいかに図る
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臭くとも中に暮らせば気にならず狂ってさえも気づかず過ごし嘘ついて道理が曲がるわけもなく道理に叶いただ嘘ついて延々と不幸のさざ波波及して連鎖を切れる人出るまでは余滴々人生相場を低く見て
王侯になれずといえど無冠なる王侯なればだれでも成れてわが庭と世界眺める気概あり真に自由な人となるかな葦よりもか弱き人の自覚して天下をすらも一望にして余滴々包み込むは自由かな
下を見て黙々歩く老夫婦腰の曲がりも歩調を合わせ不合理の合理を包む広さにも事実に目覚めこころ定まり本来に豊かさ秘めてある自然荒むこころに活かせぬわれら本能を意識に代えた人間の嘘にまみれた生き物生まれ他人の目ものとし写るわが姿目線に忽まち凍結されて湧きいだす命の流れ受け止めて簡素に活かす素直な暮らし苦に焼かれ飾り燃え果てわが姿自然のままの真姿現われ影絵とて映る障子開け放ち外のひかりに千紫万紅悠久の影さす今の見晴らしに価値の大小逆さに映りホイホイの始末に慣れて面倒は一刀両断白か黒かへ昨年千百首から自選五十首(追加その4)
抜け穴を探す男子の狡さから女子は益しか穴の一つはあなかしこ穴に執心男たち墓穴に入り落ち着くことか神経の行き渡るかなわが家の妻のニューロン隅々までも余滴々男と女
疑えぬおのれ支える確信の最後にあるは自覚にあって世の乱れ横か縦へと飛び越して台風の目と無風に眺め人のさが無意味の生に耐えられずそれぞれ私的宗旨をいだき世の暮らし自覚深めたその先に虚栄の姿そのまま映り変化するいのちに帰一感じてはおのれらしさをその場に出してわがもとに眠る金脈見つけては地上の価値の貧相に見え死ぬことの結末ならぬ始まりと見方開けて生死つながりピアノから流れる音を素通しにショパンの情の聴くもの酔わせ雪だるま転がり太る人生の芯はアイスか愛が占めるか死を抜きに生も分からぬ人とした一筋ならぬ造化の深慮昨年千百首から自選五十首(71~80)
生の何に求める旅の輪は閉じていつもが満月満ち欠けなくて遠くから見れば芥子粒わがことの煩うことの何かはあらん何処なりも身のあるところわれとしてことに当たるは無私の人かな余滴々人生肝要、今に決着し
熟睡に全ては消えて無に帰して死ねばさらにも深まる無へと絶望の底を洗えば絶望のなにもの映す救いが覗き苦労の実鳥の食らうにうち任せ柿の木静か庭に佇み心身にストレスかけず無意識の自然治癒力行き渡らせて鳥眠り夢を見るかな妄想の根っ子は切れてあるまま眺め無意識が本能なって支配する今の社会の闇の深さよ品性の下劣によって成りあがる民主とやらの末路は見えて繕いの妻の姿に女性なる時を越えたる姿あらわれ悩んでも気に病むほどのことやある悩みの人を喰う恐れなく内奥の秘かな思い誰か知るどこまでいくも一人は一人昨年千百首から自選五十首追加(61~70)
迷うとも迷いは一転知恵となる迷う根っ子のわれさえ正しこだわりは着物を着ての身の重さなまのすがたは測れもせずに永遠と切れて自由な人ゆえに切れた自由に漂う凧か余滴々鋏も使いようかな
疑いのまことへ迫る道行の離れ叶わぬ知るの地平を運命をあたかも自由さわやかに生きる自然の屈託なさよ逃れ得ぬ背負う制約運命とわれと引き受けわれとし愛し日常のあるまま全てうけがって今に働く普遍は見えてひらめいた一人にさえの真言の潤いみたすわれを越え出て何処ぞ好い棲み処求める人の旅調和と安らい見出し終わり常なるを不即に不離に色と空われの暮らしの片寄り正し時空超え時空を照らすあるの主(ぬし)あるを露わに隠れて照らし喉元を過ぎれば全て夢と消え生きる真味の今にこそあれ寝ても夢起きても夢のわが生の死後に至るか夢見ぬ生は昨年千百首から自選五十首(51~60首)
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犬は吠えイノシシ駆けて新玉の春の日差しに命は溢れ福島の汚染の里に住み慣らすイノシシとても寂しからずや千年の古色の杉の小枝にも緑ゆたかに神気は通い常にして常にはあらぬ日常底カラスは今日もいつもに啼いてガヤガヤと騒ぐ暮らしをよそ事に猫の目なって日向ぼっこか上と下夫婦棲み分け同じ屋根適度な距離に違いを活かし思うごとならぬこの世の諦念にわが道行かん決意は生まれ決心はこころ深くのおもりかな倒れて起きるダルマのごとき平成31年賀状の歌
一片の影さえ見えぬ無にこそに核の秘めたるエネルギーかな思い無き澄んだこころの鏡面に映る景色の永遠の影無に浮かぶわれはうたかた生滅の結んで壊れ流れ往くかな実を無くし枯れ木のごとき柿の木のめぐる樹液を一人味わい透明に隈なく浸してわれ生かすいのちの泉時越え涸れず人ゆえの居心地悪さ中吊りはどこぞ足着け安堵はえられ投げ捨てる迷いの深さあるほどにこころ自由の喜び強く言葉もて言葉を掃う道元の独楽は回れど動中の静氷山の見える意識に片寄れば土台の無意識劣化をはじめ今という時のいのちに生かされてわれはらしさを時間に刻み昨年千百首から自選五十首(その1)
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犬は吠えイノシシ駆けて新玉の春の日差しにいのちは溢れ生と死の落差大きい生を経ていよよ飛び込む千尋の谷甘やかし自分も甘えぶよぶよに圧を受ければただ爆発し迷いなきこころ宿した身体のこころ応じて素直に動き動物と同じ行為に及ぶとき聖人とても動物となり余滴々身はみつにこころ関わり
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