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  • 下手くそな絵を描いて2人とコミュニケーションをとった

    小学生のたぶん中学年と低学年の、肩から水筒をぶら下げた男の子の兄弟が迷子になっていた。 名前を聞くと日本人ではないようだった。 俺は下手くそな絵を描いて2人とコミュニケーションをとった。 インフォメーションのお姉さんに頼んで館内放送をしてもらっても両親はやって来なかった。 2人はまだ晩ごはんも食べていないらしくて本当は腹いっぱい好きなものを食べさせてやりたかった。 しかしもちろん俺では責任がとれないので2人を警備の人に任せることになった。 去り際に2人は寂しそうな顔で手を振ってくれた。 楽しかった、嬉しかったの感情は一瞬で消える。 今日のような出来事が生きていた頃の思い出になるのだろうと思った…

  • 血管にうまく刺さらなかった注射はこんなにも痛い

    腕の血管が出なくて、結局は左手の甲から採血した。 右腕には余計な穴をひとつ開けてしまった。 血管にうまく刺さらなかった注射はこんなにも痛いのだと45歳にして知った。 説明が面倒だから省略するけど、今回の注射を打ったのはこれのせい。 tsumetaimizuburo.hatenablog.com この数日間は普段より遠い場所で働いていた。俺はその遠い場所で舌を切った。不意にフンッ!と力を入れなければいけなくなって、フンッ!と力を入れたら歯が舌に刺さった。これだけ書くと間抜けだけれど、間抜けだったのは確かだから仕方がない。 (府中白糸台日記「血はぬるい液体だった」より あの時はさ、SNSで「復興な…

  • 新入社員だった当時は「広末に似ている」と評判で

    俺が34歳まで働いていた会社のメンバーと、まれに京王線の分岐駅で顔を合わせて嫌な雰囲気になることがあった。 そもそもが辞めていく人間=裏切り者の社風の中で、見事に組織も個人も嫌いになって辞めたのだから、こちらが常識人であったといえる。 誰とも顔を合わせたくないというより、むしろ合わせて睨んでやろうくらいの憎しみがあった。 離婚経験者から語られる、配偶者というより連れ添ってしまった時間に対する喪失感。 俺があの会社で働いていた期間にも喪失感はある。 すべてが無駄だった。 しばらく分岐駅で誰とも会わなかったので、あの会社もやっと潰れたのかと、そのほうが世のためだと決めつけて安堵していた。 それが会…

  • 45歳になりました

    生き残っているのは理論値を語る人間ばかり。 特に俺は自分で積み上げてきた実践値に、結局は価値を持たせてやることができなかった。 あらためて振り返って、周りのヤツらと自分の仕上がりの違い。 これはもう根本を見誤ったまま生きてきた証明だ。 経験になんぞさしたる意味はなかった。 だから若くて頭が回るヤツが一番偉い。 少なくとも資本主義社会の中では、資本家の次に偉い。 若い中にも不出来な者はいるはずなのだが、彼らは優秀な顔をする訓練だけは積んでいるものだから、こちらからは見分けられない。 ここから先の自分は、きっと酷い詐欺に遭うこともあるだろう。 だから余命は遭う詐欺の度合いで決まる。 ふたりの子ども…

  • トウカイテイオーはまた来年の夏に長崎へ帰ってくる

    帰りの大橋電停で「ホークス負けちゃったけど、今日は試合が観られてよかったね」と声が聞こえてきた。 長崎の街には、この日の1試合のためのポスターがたくさん貼られていた。 試合が終わってしばらくしてから雨が強くなってきて、長崎の空もわかってんじゃんと思った。こんなに空が美しい野球場で観戦したのは初めてだった。 長崎県営野球場、通称ビッグNスタジアム。 俺は高校野球は甲子園でやってもらいたいと思いつつ、それでもドームでやってみたら「涼しいし雨天中止もないしこっちでいいんじゃね?」になるだろうと思っている人間なんだけど、やっぱり屋根のない球場の素晴らしさは捨てられない。 大逆転のCS出場に向けて虹の架…

  • 初めての海外は関釜フェリーだった

    石鹸1個とタオル1枚歩いていれば、どこでも迷わず銭湯に飛び込めるんだぜ。 下関の霧島湯はサウナがない分、水風呂のありがたさがわかる銭湯だった。 駅前をぷらぷらと歩いているだけで思い出す、失ったはずの記憶たち。 初めての海外は関釜フェリーだった。 帰りに下関で一緒に降りた保育士のお姉さんと博多まで電車で一緒に移動した。 下関から博多までは案外遠くて、電車の中でお姉さんとたくさん話した。 子どもたちがかわいくて、しかし保護者との関係がしんどいと悲しそうだった。 博多に着くと俺はパフェを奢ってもらった。 お姉さんはいつのまにかニコニコしながら飲み物だけ頼んでいた。 明太子の看板の前で、ふたりで写真を…

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