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  • サンライズジパングが頑張り過ぎて

    15時40分に新宿アルタの前に立っていた。 だいぶ昔だがアルタビジョンでG1レースの競馬を流していた記憶があったからだ。 しかし斜陽のフジテレビが仕切る競馬中継において、もはやそんなサービスが行われているわけもなく、今月末で営業を終了するというアルタへの惜別のメッセージが順々に流されているだけだった。 明石家さんま、爆笑問題、そして小堺一機が出てきた時は息子が競馬に携わっているので縁起がいいと思ったが、俺の手元のiPhoneの中でちまちまと展開されたフェブラリーSは、内から抜けたサンライズジパングが頑張り過ぎてハズレになった。 フェブラリーS反省会 ◎コスタノヴァ 1着 ○エンペラーワケア 5…

  • 2025 フェブラリーS予想

    1枠1番 エンペラーワケア 間を割って根性まで発揮して勝った前走の武蔵野Sの評価と、調教の好調ぶり。勝つのはこの馬かコスタノヴァと見る。 1枠2番 タガノビューティー スタートしてすぐに落馬して「幻の2着馬」だった根岸S。いつものことだが追い込んでどこまで。 2枠3番 ミトノオー ブリンカー着用で先手はこの馬くさい。近走を見るにテレビ馬ではあるが展開の鍵は握る。 2枠4番 ウィリアムバローズ 調教師から「本来はコーナー4つの方が」とのコメント。やはり先手はお隣のミトノオーが取りそう。 3枠5番 アーテルアストレア 牝馬同士ならまだまだやれるが、6歳になって牡馬相手では上がり目を見込みにくく。 …

  • 名前が長い店で牛すじカレーを食べた

    朝は立川ミナミでサウナに入った。 ここのサウナは空気がカラカラしているし、何より混んでいることがないありがたい店なのだ。 特に朝方に行くとうさんくさい繁華街がくたびれて休んでいる雰囲気に触れられるのもいい。 「一番好きなサウナ店は?」と無粋ではあるけれど話を早く切り上げられる問いを受ける場面があったら、当面は立川ミナミと答えればいいだろう。 昼はそのまま立川の、名前が長い店で牛すじカレーを食べた。 優しい強面のご主人から「明日は休み?」と訊かれて「仕事なんです」と答えた。 明日はこの店の新年会なのだという。 「あー、残念だなー」と言われて、やっと俺もこのあたりで暮らす人間らしくなってきたなと思…

  • 高知で忘年会をした話

    まだしつこく去年の話をする。 馬券が当たらない。 有馬記念ではずっと買い続けてきたレガレイラをついに買い目から外し、「皆さんはレガレイラから買ってください」と宣言した途端に突き抜けられてみっともないことになった。 高知までやってきて観戦した大晦日のグランプリ高知県知事賞では、ガルボマンボとユメノホノオの2強から「消えるならユメノホノオ」の見立てでガルボマンボがこけた。 こういうことは今に始まった流れではないけれど、俺をうまく活用すれば大金持ちになる人も出てくるように思う。 そんな俺もガルボマンボがこけた高知の夜、会えないはずの友人が出てきてくれて忘年会をした。 わざわざ忘れなくても、もう数時間…

  • やたて旅館に泊まった話

    新年、明けましておめでとうございます。 さっそく去年の話をしたいと思います。 私は12月30日から31日にかけて、高知県高岡郡四万十町大正大奈路にある「やたて旅館」に泊まっていました。 shimanto-town.net スマホからひょいっと予約できるような宿ではありません。 確か12月の頭くらいだったでしょうか、電話をすると「31日は無理だけど、30日ならなんとかするわよ」と優しいおば…お姉さんが予約を受け付けてくれました。 その時の私は「年末年始は帰省のお客で混むのかな」くらいに思っていました。 着いてみると、他にお客はいないのです。 暮れと正月はお休みにしようとしていたところ、私ひとりな…

  • キャベツと米とサウナセンター

    キャベツの値段は下がってきた気がするんだけど、米は高いままらしい。 鶯谷のサウナセンターの3時間料金は1800円になっていて、かつては1500円だった気がするし、そのもう少し前は1200円だった覚えがある。 きっと米もサウナも本当は、給料が順調に上がる人間だけを相手にしたいのだろう。 この前、博士論文を提出した。 まだ草稿というやつだけど。 これからレビューで叩かれるし、年明けに発表もあるし、その先に審査が待っている。 それでも提出できたことにほっとした。 思っていたより解放感があった。 解放されたら体が痛くなってきた。 正気を取り戻したら心も痛くなってきた。 睡眠が相変わらず下手なままなので…

  • 東大も大東文化大も東大阪大もない

    自分の学歴に東大はないし、大東文化大もないし東大阪大もない。 けれどもここに助けてくれる人がいたので、今日は東大駒場キャンパスに行ってきた。 こんな生活もあと一月半。 濃厚で混じり合わない新しい紙とインクの匂い。 東大駒場キャンパスの本屋(書籍部)はいかにも本屋らしい、懐かしい、失われていく匂いがする場所だった。 子どもたちを連れていくなら大学の本屋や図書館がいい。 教育系の学部がある大学であれば、児童書だって扱っている。 一般的な公立図書館というやつは高齢者の天下なので、子どもたちを連れていきたくないのだ。 その日の新聞を取り合って怒鳴りあう年寄りの姿なんぞ、子どもたちの視界に入れたくない。…

  • 俺と政治

    だいたいの選挙演説に比べれば、そこそこ下手でも路上ライブのほうがマシだ。 これは騒音の話。サウナ室での会話と同じで、語彙の多い人が自分自身で組み立てた語りであれば、選挙演説であっても自然に耳を傾けてしまうのだけど、そんな候補者は稀だ。 www.tokyo-np.co.jp 応援弁士らが口々にその実績を強調した萩生田は、経済産業相や党政調会長などを歴任。前回衆院選では次点に10万票差で圧勝するなど、地元の八王子市は「萩生田王国」と言われてきた。 だが今回は、自民の前議員で3番目に多い2728万円の政治資金収支報告書不記載があり、公示直前に非公認に。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)からボランティ…

  • 中嶋監督はそりゃ疲れるわ

    「今日は大ちゃん帰ってくるからもう少し待ってなよ」とさらに幸運に恵まれて、信じられないことに夕方からは大石大二郎さんが本当に帰ってきて、お仲間の方たちと一緒に飲めるという僥倖! 近鉄バファローズのトップバッターの隣の席でこんなに楽しい酒が飲めるなんて… 懐かしの近鉄バファローズのこと、10.19のこと、サイパンキャンプのこと、仰木監督のこと、その他山ほど。 長年知りたかったことをご本人から聞ける日がくるなんて。 (府中白糸台日記「サウナしきじ(静岡市)と大石商店」より) 「世界の盗塁王の次の盗塁王」大石大二郎さんは、2008年の途中から2009年のシーズン終了まで、オリックス・バファローズの監…

  • 下手くそな絵を描いて2人とコミュニケーションをとった

    小学生のたぶん中学年と低学年の、肩から水筒をぶら下げた男の子の兄弟が迷子になっていた。 名前を聞くと日本人ではないようだった。 俺は下手くそな絵を描いて2人とコミュニケーションをとった。 インフォメーションのお姉さんに頼んで館内放送をしてもらっても両親はやって来なかった。 2人はまだ晩ごはんも食べていないらしくて本当は腹いっぱい好きなものを食べさせてやりたかった。 しかしもちろん俺では責任がとれないので2人を警備の人に任せることになった。 去り際に2人は寂しそうな顔で手を振ってくれた。 楽しかった、嬉しかったの感情は一瞬で消える。 今日のような出来事が生きていた頃の思い出になるのだろうと思った…

  • 血管にうまく刺さらなかった注射はこんなにも痛い

    腕の血管が出なくて、結局は左手の甲から採血した。 右腕には余計な穴をひとつ開けてしまった。 血管にうまく刺さらなかった注射はこんなにも痛いのだと45歳にして知った。 説明が面倒だから省略するけど、今回の注射を打ったのはこれのせい。 tsumetaimizuburo.hatenablog.com この数日間は普段より遠い場所で働いていた。俺はその遠い場所で舌を切った。不意にフンッ!と力を入れなければいけなくなって、フンッ!と力を入れたら歯が舌に刺さった。これだけ書くと間抜けだけれど、間抜けだったのは確かだから仕方がない。 (府中白糸台日記「血はぬるい液体だった」より あの時はさ、SNSで「復興な…

  • 新入社員だった当時は「広末に似ている」と評判で

    俺が34歳まで働いていた会社のメンバーと、まれに京王線の分岐駅で顔を合わせて嫌な雰囲気になることがあった。 そもそもが辞めていく人間=裏切り者の社風の中で、見事に組織も個人も嫌いになって辞めたのだから、こちらが常識人であったといえる。 誰とも顔を合わせたくないというより、むしろ合わせて睨んでやろうくらいの憎しみがあった。 離婚経験者から語られる、配偶者というより連れ添ってしまった時間に対する喪失感。 俺があの会社で働いていた期間にも喪失感はある。 すべてが無駄だった。 しばらく分岐駅で誰とも会わなかったので、あの会社もやっと潰れたのかと、そのほうが世のためだと決めつけて安堵していた。 それが会…

  • 45歳になりました

    生き残っているのは理論値を語る人間ばかり。 特に俺は自分で積み上げてきた実践値に、結局は価値を持たせてやることができなかった。 あらためて振り返って、周りのヤツらと自分の仕上がりの違い。 これはもう根本を見誤ったまま生きてきた証明だ。 経験になんぞさしたる意味はなかった。 だから若くて頭が回るヤツが一番偉い。 少なくとも資本主義社会の中では、資本家の次に偉い。 若い中にも不出来な者はいるはずなのだが、彼らは優秀な顔をする訓練だけは積んでいるものだから、こちらからは見分けられない。 ここから先の自分は、きっと酷い詐欺に遭うこともあるだろう。 だから余命は遭う詐欺の度合いで決まる。 ふたりの子ども…

  • トウカイテイオーはまた来年の夏に長崎へ帰ってくる

    帰りの大橋電停で「ホークス負けちゃったけど、今日は試合が観られてよかったね」と声が聞こえてきた。 長崎の街には、この日の1試合のためのポスターがたくさん貼られていた。 試合が終わってしばらくしてから雨が強くなってきて、長崎の空もわかってんじゃんと思った。こんなに空が美しい野球場で観戦したのは初めてだった。 長崎県営野球場、通称ビッグNスタジアム。 俺は高校野球は甲子園でやってもらいたいと思いつつ、それでもドームでやってみたら「涼しいし雨天中止もないしこっちでいいんじゃね?」になるだろうと思っている人間なんだけど、やっぱり屋根のない球場の素晴らしさは捨てられない。 大逆転のCS出場に向けて虹の架…

  • 初めての海外は関釜フェリーだった

    石鹸1個とタオル1枚歩いていれば、どこでも迷わず銭湯に飛び込めるんだぜ。 下関の霧島湯はサウナがない分、水風呂のありがたさがわかる銭湯だった。 駅前をぷらぷらと歩いているだけで思い出す、失ったはずの記憶たち。 初めての海外は関釜フェリーだった。 帰りに下関で一緒に降りた保育士のお姉さんと博多まで電車で一緒に移動した。 下関から博多までは案外遠くて、電車の中でお姉さんとたくさん話した。 子どもたちがかわいくて、しかし保護者との関係がしんどいと悲しそうだった。 博多に着くと俺はパフェを奢ってもらった。 お姉さんはいつのまにかニコニコしながら飲み物だけ頼んでいた。 明太子の看板の前で、ふたりで写真を…

  • 晴れた日は長門本山駅へ

    1日に3本しか列車がやってこない駅がある。 それは長門本山駅。 ja.m.wikipedia.org 縁起でもないけど、線路の先の周防灘から一飲みでもされたら、JR西日本はこの路線をなかったことにすると思う。 小野田線の、通称本山支線。 長門本山駅に分岐する雀田駅は、山口東京理科大の最寄だった。 高校生でも大学生でも元気なのは女子だけなので、女子大生と鉄道オタクで構成された車内になった。 スターフライヤーで10000円をちょっと超えるくらい。 朝の3時半に家を出て、山口宇部空港まで飛んできた。 宇部の街を歩いてみても遠くまで来た気はしない。 宇部線も両毛線みたいで、桐生や足利の雰囲気との違いが…

  • 俺が疲れているからオリックスも疲れている

    子どもたちは夏休みの真っ最中だ。 妻にもお盆休みがある。 俺には何にもない。 昨日は厚いカーテンをして、暗い部屋の中で論文を書いていた。 暗いほうが幾分集中できる気がして、それに明るい外界から切り離されるのは自分らしい。 「東京に地震が来たら、よろしくね」の言葉を残して、妻と子は実家に向かった。 俺は行き詰まると暗い部屋の中をぐるぐると歩いた。 暗い部屋の中から過去と未来に思いを馳せながら、どうせ酷評される論文をずっと書いていた。 境南浴場に行った帰り、明日の夜は千葉まで野球を観にいこうかと、そんな夏らしいアイデアが頭をよぎった。 どうしても論文から離れられないのなら、ZOZOマリンの外野席で…

  • DeNA3-2オイシックス新潟(横須賀スタジアム)

    「おっぱ〇」、この甘美な響き。 時々ベンチから笑い声が聞こえたっていいじゃん。 お前らだって「明るい職場のほうが働きやすい」って言うじゃん。 ちょっとばかりの時間が取れた月曜日に、どうしても野球が観たくて、我慢ができなくて、探してみたら横須賀でDeNAとオイシックス新潟の試合が開催されていたのでした。 オイシックス新潟というのは、今年からイースタンリーグに参入した、プロ野球の二軍にしか存在しない球団だ。 若い選手、そしてセ・パの球団から弾き出されてしまった選手たちで構成されていて、第一の存在意義というか目的は、7月31日までにその弾き出されてしまった選手たちをもう一度「ぜひうちに来てください」…

  • 大黒湯の記憶

    物事が覚えられなくなるというのは、それだけの現象ではなくて、要は脳が弱っているのだと思うんですよ。 不意に昔のことを思い出してしまうのも、脳をコントロールできなくなっている証拠なのではないかと。 俺たちのAKスパに行こうとして、新宿に差し掛かったあたりで、月曜にAKスパは清掃時間を長めにとっていることを思い出した。 これは有用な「思い出した」だろう。 まだ明るい時間とはいえ、これから立ちんぼに囲われるあの公園で時間を潰す気にはならない。 俺はそのまま中央線を進み、お茶の水で総武線に乗り換えた。 楽天地スパに行こうとして錦糸町で降りたのに、その瞬間に去年の夏を思い出して、スカイツリーを目印に大黒…

  • 富山地方鉄道の夏

    たぶん、電鉄富山発岩峅寺行きの電車の、布市駅を過ぎたあたりだったと思うんです。 車内の乗客が私と、年上のお姉さんのふたりだけになったのです。 お姉さんには私が異界の人間であることがすぐにわかったのでしょう。 「ここの駅はいいわよ」「この先で山が正面になるから、運転士さんの横に行って」などと、実に親切にシャッターチャンスを教えてくれたのでした。 きっと今回の富山の記憶は、このお姉さんになるのでしょう。 稲荷町駅は板貼りのホームでした。 富山地方鉄道には各種フリー切符があるのですが、稲荷町駅の窓口で「鉄道線・市内電車 1日フリーきっぷ」を所望すると、駅員さんは「高いほうのやつ」と笑って確認して売っ…

  • とにかく俺の三連単は当たらない

    「34度まで下がりました。下がったうちには入りませんが。まもなく第9レースです」 そんな実況で始まったのがナイター開催の京王閣競輪ガールズ決勝。 小林莉子の頭は順当にしても、もうそれを追走し切るまでの力はないだろうと、三連単の2列目からは省いた中村由香里が2着に来てハズレ。 その1時間後に明らかになった東京都知事選の結果は、小池百合子→蓮舫→石丸伸二の1点だろうと思っていたのだが、2、3着が逆になってハズレ。 まあ実際の投票は三連単ではなくて単勝なんだけどさ、こっちは。 とにかくハズレ。 俺は誰のことも啓蒙する気はないし、仲間も求めていないし、そもそももう結果は出てしまったので、誰に投票したか…

  • 御所宝湯(奈良県御所市)

    駅前からの歩いた感触で、この街の銭湯のサウナでは遠赤ストーブが唸りをあげていると決めつけていた。 入ってみたらセルフロウリュのできるフィンランドサウナだった。 たった1軒であっても、その銭湯が平日の14時から営業してくれているのだから、この街は豊かだと思った。 あ、でも、こんなのぼりもある。 この街にとって御所宝湯は観光資源でもあるんだろうな。 当たり前のことだけど、奈良県御所市(「ごせし」と読む)には人口2万人強の生活がある。 異邦人が風景をむやみに喜ぶことを、気に入らない人がいるのもわかる。 「寂れた街を見に来たのか」 「東京人が物見遊山か」 いやいや、中身は群馬県人なんですよというのは置…

  • 自分が訪れた土地の名は参考文献に残したい

    自分が訪れた土地の名は参考文献に残したい。 さすがに論文では難しいけれど(土地ごとの差異を比較する内容にしても、政令指定都市くらいの規模でなければ意味がついてこないので)、発表の節目にマーキングする暇ネタくらいになら十分に使える。 大学院に通うようになってから、出かけた先の図書館に寄って、郷土資料のコーナーを漁るようになった。 今日寄った武蔵野市立吉祥寺図書館はわかりやすい「みんなの図書館」で、それほど広くはないけれど資料も人もなかなかの密度ではあった。 武蔵野市でそれらしい資料を探すには、やはり武蔵境の武蔵野プレイスなのだろう。 しかしこれは吉祥寺図書館が悪いのではなくて、それぞれの役割の違…

  • 6月はいろんな人と会った

    6月はいろんな人と会った、いろんな人と話した、鈍器のようなもので殴った、殺す気はなかった。 やることはたくさんあるけれど、その日でなければいけないスケジュールとしては埋まっていない、宿題を放り出したままで迎えた夏休み終盤のような決め手のないメンタリティで毎日を暮らしているので、そんな中で「この日は?」と先手を取って尋ねてもらえたら断る理由が見つからない。 どうしてか6月はいろんな声がかかった、結果としていろんな人と会った、いろんな人と話した、鈍器のようなもので(以下略) そうやって仕事と研究以外の予定がうまく埋まっていけば、「次は〇日か」と程よく先の約束を睨みながら、バランスを保ちながら、精神…

  • 荻窪の銭湯のセルフロウリュについて

    ネットで見ると「GOKURAKUYA」「ごくらくや」「極楽屋」と表記が揺れている。 来てみると看板は「GoKuRaKuYa」だった。 ここは荻窪の銭湯。 ずっと銭湯としては営業していて、しばらく休んでいたサウナを6月8日に再開したのだという。 suginami1010.com 夕方の5時台でもサウナ利用者に渡されるリングは1番だった。 だからセルフロウリュも自由自在、タオルをヘリコプターで回して撹拌までして楽しんだ。 最近はセルフロウリュといえばすっかりサウナでのトラブルの火種になってしまったけれど、久しぶりに良さを思い出した。 新しい木の香りがするうちにもう一度来たい。 今日は研究室の仲が悪…

  • 2024.6.6 オリックス3-1DeNA(横浜スタジアム)

    昨日は横浜スタジアムでDeNAとオリックスの交流戦を観戦した。 「内野指定席FB(スターサイド)」なるチケットは、買ってからどうも値段の割に野球が観にくい席らしく、不評であることをネットで知った。 座ってみれば確かに「燃えろ!プロ野球」シリーズの失敗作のようなアングルで、打者にも投手にも焦点を絞って観戦しにくい場所ではあったけれど、しかしそれでも内野席は内野席である。 それにそもそも現地観戦というのは雰囲気を味わうものなのだから、問題はなかった。 スターサイドとは要するにビジター側なのだが、たまに近鉄の帽子をかぶったおじさんがいるくらいで、9割方がDeNAのファンだった。 それも女性ばかりで、…

  • レインボー新小岩の目玉焼き定食

    今月は悪いことは起こらないでほしい。 その代わり、そんなに良いことが起こらなくてもいいから。 6月の朝はレインボー新小岩の目玉焼き定食(480円)からスタートした。 奇抜なところのない、なんてことのない朝食が一番いい。 一息で朝を迎える睡眠をとるのが難しい体になってしまった。 原因を考えることも病院に行くこともできるけど、もうどうでもいいからそんなことはしない。 しかしこうして24時間営業のサウナ屋に泊まってみれば、いつ起きてもひと汗かいて布団に戻れるわけで、むしろ深夜の覚醒を楽しみにしながらカプセルに入ったのだが、こういう時に限って起きたらしっかり朝になっていた。 上手くいかないものだとは思…

  • プレゼントの絵本を持って会いにいった

    去年の暮れに子どもを産んだ友人に会いにいった。 プレゼントの絵本を持って会いにいった。 約束をひとつ果たせてホッとした。 この人には嘘つきだと思われたくなかったから。 無理やりにラッピングした絵本を渡したら要件は完了だけど、せっかくなのでベビーカーを押して散歩することになった。 自分にとって馴染みのある街ではなくても、懐かしかった。 ベビーカーを押すことで蘇ってくる記憶さえあった。 我々は雨の恵みで生きているので、「雨の日を嫌うな」とよく言うんだけれど、今日の空はギリギリのところで我慢してくれてありがたかった。 主役は赤ちゃんでも会話にまでは参加してくれないので、ふたりでいろんなことを話した。…

  • 松本湯へ行った

    「他人を第一印象で決めつける術」はネットにも本屋にも溢れているけれど、出会いのタイミングは選べるものではないので、初見がイライラカリカリしている時だったら終わり、というのではつまらないじゃないですか。 どうせ嫌いになるとしても、できれば普段の顔を見てから判断してやりたい。 そうすることで迷いなく、深く、心の底から嫌ってやれるから。 東中野の松本湯に来たのはおよそ2年ぶり。 リニューアルしてからそれほど経っていなかった松本湯のサウナ室は、まずは下段から隙を突いて中段、運がよければ上段に辿りつけるかという大混雑の銭湯だった。 浴室も混んでいて、サウナ→水風呂の後に一息入れるにしても、そこに立ち尽く…

  • 妻に捨てられた話

    お嫁さんにお願いされて、大好きだったももクロのBDやグッズを全て売った結果、生きる気力が完全になくなってしまった。… — ねっぴー (@nepinepimate3) 2024年5月5日 引用したけどこのポスト、残してもらえるだろうか。 実力があって、収入の高い仕事もされていて、2019年からツイッターをされている方なので、アカウントごと削除されてしまうことはないと思うけど、だから一応要約しとく。 生きる支えになっていたももクロのグッズを、奥様の希望で手放さざるを得なくなって、気力を失くしてしまった話。 しんどいよね、旦那にとって大事なものは妻から見ればだいたいガラクタだもんね。 この方は最終的…

  • 月見湯と阪急電車

    朝まで論文と戦って、気絶して、起きても朝。 肩が痛い、首が痛い、背中が痛い、ふくらはぎも凝っている。 寝続けるのにも耐えられない体になってしまった。 外に出たらこれが白内障かと思うくらい眩しかった。 マッサージ屋はどこもいっぱいでどうにもならなくて、痛いまんまのカラダですごすごと家に戻った。 中年として順調に弱っているのに、これが残りの人生で一番若い日なのだから手の打ちようがない。 家でうとうとはしたけれどそれほどは眠れず、夕方になってまた外に出た。 朝よりは体が痛くなかったので、下高井戸の月見湯へ行った。 相変わらず錆びた色の水風呂と、ワックスが塗られて阪急電車のようにテカテカになった脱衣所…

  • 境南浴場のサウナは無臭だと思う

    大学院に通いながら、研究会や発表会や学会や荻窪のイカばっかりの立ち飲み屋での懇親会や、とにかくいろんな場所でいろんな人と会ってきた。 正直これは天才だ、どうやってもこの人には及ばないと、そんな人と出会ったことはない。 図々しいか? 本当にかなわないと思うのは、血の代わりにガソリンが流れているのかと思うくらい、エネルギーのある人。 活動量、仕事量、そういうものに勝った人には最終的には負けるのだと思っている。 だから鼻先だけでもちょっと前に出た瞬間に、ゴールが来るのを祈るだけ。 バカなくせに賢そうなことを言うために腐心する毎日が続く。 これを最後までやれたら逃げ切り勝ち。 僕はもう、3コーナー手前…

  • ゴールデンウィークは沼田健康ランドへ行った

    谷底の駅、山の上の街。 長いこと群馬にいたくせに、なんにも知らないで暮らしていたもんだと。 ここは群馬県沼田市。 上毛(群馬)を4分割してとらえた場合の呼び名が北毛地区。 まあそのまんま、群馬の北のほうなんです。 沼田駅から坂を登った山の上にある天空都市では、でっかい建物は真っ白い沼田市役所とルートインのホテルくらいなんだけど、それが無粋だなんてことはなくて、むしろ街の景色を引き締めてくれている。 www.city.numata.gunma.jp www.city.numata.gunma.jp 近代になると、日本国内に鉄道が敷設されはじめ、鉄道網は全国に広がっていきます。市内を走った鉄道とし…

  • みんな遠くに行っちゃって、ヒマだから

    「どちらからいらしたんですか?」 「あ、東京です」 「わざわざ東京からこちらまで。ご実家ですか?」 「いえ、違うんです、あの、でも、実家は同じ群馬なんですよ、館林なんですよ」 「館林は暑いところですよね」 「そうなんです、それくらいしかなくて」 「いえいえ。ごめんなさいね、そういうつもりじゃなかったのよ。グラスもうひとつ、お水も持ってきますね」 「ありがとうございます」 「沼田はどうですか?田舎でしょう?」 「そんなことないですよ、山の上に街が広がっててびっくりしました」 「駅からいらしたらそう見えるわよね」 「坂を登った先に『↑沼田市役所』の看板があって、ほんとにこの上なんだって思いました」…

  • 浜川崎商店(後藤)

    鶴見線と南武線の、ふたつの浜川崎駅に囲まれている浜川崎商店(後藤)。 これまで閉まっているところしか見たことがなかった。 この日はゆいるで山ほどサウナに入った後にやってきた。 yuiru.net ネットで調べると16時半開店になっていたけれど、実際その時間にやってくるとすでに店内の人たちは2杯目3杯目に入っていた。 入口のガラスは控えめに目隠しされているし、今まで閉まっていると認識した時にも、実は営業中だったことがあるかもしれぬ。 鶏天の皿に添えられていたミニトマトが食えない。 俺はトマトが大きくても小さくても食えない。 農家の皆さま、申し訳ありません。 「それ、食べないん?」と隣のおっちゃん…

  • クマの子を買う

    昼にカレーを食べに行く時の、経路の途中にある雑貨屋の、棚からいつも目を合わせてくれていたクマの子のぬいぐるみ。 俺にはもう相当焼きが回ってきているので、この子からの「今日は連れて帰ってほしい」という声が聞こえてきてしまった。 まあ、こうして穏やかに狂っている分にはもうしばらくはごまかせるだろう。 今日、俺はこのクマの子を買った。 レジに持っていくと「在庫がありますので」と売り場の棚の下の引き出しから袋に入った新しいクマの子を取り出して持ってきてくれた。 俺はいつも売り場の棚からこちらを見ていてくれたクマの子に愛着があったので、少し残念だった。 以上

  • 身体と精神の寿命

    この写真を撮ってすぐ、一歩後ずさりした瞬間にこけた。 後ろ向きにこけた。 頭は打たなかった。 きれいに受け身を取るなんて、柔道はしたことがないし、下手な野球くらいしかできなかった男には無理なんだけど、尻と背中で緩く着地する感じというか、尻もちを若干背中にも分散する感じというか、そんな感じでなんとかなった。 ただ、車が走ってくるタイミングだったらまずかっただろう。 まさかおっさんが車道へ後ろ向きに倒れてくるなんて、どんな「だろう運転」でも「かもしれない運転」でも対応のしようがないだろう。 そんなに広い道ではなかったけれど、全力でトラックでも突っ込んできていたら首から上を吹っ飛ばされていた可能性は…

  • ユーランド鶴見の水風呂を求めて

    暑い日だからこそ来たくなるのがユーランド鶴見だ。 その動機はもちろんキンキンに冷えた水風呂に由来する。 かつてこのユー鶴は関東一と言われた水風呂の冷たさで有名だった。 設定は7℃、当時付いていたデジタルの水温計では「5.9℃」の表示まで見たことがある。 ある日、ある者が自前の水温計を持ち込んで、実際のユー鶴の水風呂は12℃であると喧伝した。 そんなこと、わかってたよ。 無粋だなと思った。 今日のユー鶴は針式の水温計で14℃だった。 手足がしびれるほどではなかったから、実際にそれくらいだと思ったし、それで十分だった。 「『スランプだ』と口にできるのは一流だけ」との格言を聞いたことがある。 俺が聞…

  • 平野佳寿のWHIPは「非常に悪い」

    午前中は研究室に行ったけれど、誰もおらず何もできず。 午後は家に帰ってゴロゴロしていたら、そのまま昼寝してしまった。 眠らなければ疲れは取れないし、しかし俺は昼寝をするのが苦手な人間なので、ここでなんとなく眠れてしまったのは来週の自分を思えば助かった。 起きたら平野佳寿がランナーを出していて、それでも3点差あるなら大丈夫だろうと思った瞬間に五十幡がレフトにフライを打ち上げて、試合は終わった。 オリックス6-3日本ハム。 ja.wikipedia.org 平野佳寿のWHIPは「非常に悪い」の1.69で、しかし防御率は0.00で1勝5セーブなのだ。 去年もここまでではないにしろ、こんな調子ではあっ…

  • オリックス・バファローズ2勝4敗

    ◆4月2日 西武2-1オリックス hochi.news この日は森を捕手ではなく、4番・右翼で起用。昨季、指揮官は「応急処置みたいなもの」と明かしていたが、外野で先発した5試合では打率3割5分7厘と好結果だった。この日まで打率1割1分1厘に沈んでいた森は3回にヒットを放ったが、1点差に迫った直後の7回1死一、二塁では2球目を狙って左飛。 (スポーツ報知) ◆4月3日 西武3-0オリックス hochi.news リーグ4連覇を狙うオリックスが開幕5戦目にして単独最下位に転落した。シーズン最下位に終わった20年11月9日のリーグ全日程終了以来、1241日ぶり。「たかが5試合ですけど、もう5試合とい…

  • ホスト顔について

    これまでのAKスパにおける観察結果としては、特に若手の「ホスト顔」というのは顎がシャープであることに尽きるのかと思っていた。顎がシャープでさえあれば、あとのすべては個性の一語で消化できる。だから彼らなりに顎を維持するための節制はしているのかと思っていた。しかしこれ、どうも手術で骨から削っているらしいんだよね。削ったあとはしばらく顔が2倍に腫れるので、働けなくて無収入になる。骨を削ること、しばしの無収入に耐える貯蓄を積み上げておくこと。それもまた節制の一種と言えなくもないけれど、そういう話が聞こえてきて、どうもホストの顔は即物的に作り上げることができるものらしい。一生を非イケメンとして生きてきた…

  • 桃の湯の「湿式サウナ風呂」

    国分寺の桃の湯の看板には「サウナ」の文字が残ってはいるのだが、今は「湿式サウナ風呂」のプレートがかかったスチームサウナの遺構があるだけ。 入浴料520円、風呂に特化した銭湯である。 しかし俺はおそらく、この「湿式サウナ風呂」に入ったことがある。 就職活動で山梨から東京までちょくちょく出てきていた頃、それは人生がまだ半分だった頃。 試験の帰りに中央線の駅を気まぐれで降りて、商店街を歩いて、その街の銭湯に入る。 つまらない世の中に出るための、つまらない就活中の気分転換だった。 記録をとっていないので定かではないのだが、おそらくその時には20年前の武蔵境駅を降りて、20年前の境南浴場も訪れていたはず…

  • 春はつまんねえ季節

    昨日は5:30に起きて、6:30から働いた。 今日は4:30に起きて、5:30から働いた。 2日間で32時間は働いた。 これが年度末ってやつ。 異動の決まった人間がニコニコしながら「お世話になりました」なんて解放感に満ちた言葉を吐いている横で、居残る俺は相変わらずうんざりしながら、そいつらの分まで働き続けていた。 春なんてほんと、つまんねえ季節だと思う。 とっとと梅雨になってしまえばいい。 どいつもこいつも蒸し暑い日々に苦しめばいい。 しかしその「どいつもこいつも」には俺自身も含まれてしまう。 いつのまにか手書きで文字が書けなくなった。 ついさっきまで何かについて考えていたはずなのに、その何か…

  • 炭水化物をやめているんでキレやすい

    「今、炭水化物をやめてるんで、キレやすいけどよろしくお願いします」と初めて会ったやつから挨拶されて、お前の勝手な食事制限に付き合わされる義理なんぞないわとうんざりした。 もう今日のことはひとつも思い出したくない。 だから昨日のこと。 夜、雨の中を境南浴場へ行った。 もともと火曜は空いているという話で、しかもこの天気ならそれに拍車がかかるだろうと、傘からはみ出した左肩を濡らしながら武蔵境へ向かった。 浴室はなんだか、プレオープンの貸し切りイベントに参加したのだと思い込もうとすれば思い込めるくらい空いていた。 サウナも一人で快適だった。 サウナのセッティングうんぬんを語ったところで、それは入ってい…

  • きっとピッチクロックは日本にも導入されてしまうんだろう

    ■創志学園7-0別海 hochi.news 北海道東部に位置し、人の8倍牛がいる生乳生産量日本一の町・別海町。冬は気温マイナス10度を下回ることも少なくなく、北海道内でも練習環境が厳しい地域だ。ハンデを言い訳にせず、昨秋道大会4強まで勝ち進み聖地への扉をこじ開けた。 (スポーツ報知) 一度は研究室を目指して家を出たのに、吉野家で朝牛を食べたら牛心がついてしまって、人の数より8倍も牛がいる町の試合が観たくて家に帰ってしまった。 スコアを見てまた21世紀枠の是非なんて話になっているらしいけど、試合の中身は別海の健闘だったように思う。 あの右のサイドハンドのエースは、ランナーがいても緩い球を使ってい…

  • サウナに入るために郡山と二本松と須賀川に行った

    お馬さんや自転車に金をぶち込むくらいなら旅に出たほうがいい。 論文を書くくらいなら…旅に出るより、論文を書くべきなのかもしれないけど。 郡山湯処まねきの湯は、郡山駅から歩いて15分くらい。 まねきの湯にやってきたのは、去年の溶けそうに暑かった8月以来のこと。 ただしその時は船堀にあった「東京健康ランド」だった。 館内を歩くとどこからも猫の視線を感じるせいか、初めてやってきてもここはまねきの湯に違いないと思える。 フィンランドサウナだけが異彩を放っていて、この店はロウリュに力を入れているらしい。 朝9時からやっているというのだからたいしたものだが、入館が9時だったものでそれには間に合わず、大きな…

  • とんみそ焼き定食、『旅路の果て』、富の湯

    今日は狛江の富の湯で朝風呂に入った。 そして小田急線の喜多見駅の近くにある定食屋「小六」でとんみそ焼き定食を食べた。 ビールもお願いした。 接客のお姉さんとたくさん話した。 富の湯から歩いてきたと伝えると「そんなにたくさん歩いたら栄養摂っていかないと」と気持ちよく笑ってくれた。 店内には水原茂のサインがあって目を疑った。 ja.m.wikipedia.org こうなると「三原脩さんのサインはないですか?」と訊いてしまった。 「三原はないんだよなぁ」と奥のほうで調理をしているご主人の声が聞こえてきた。 「うちはね、テレビの取材とか映画の撮影の依頼もあったんだけど、断ってきたの」とお姉さんは話して…

  • ほんとに本屋ってまだ必要なの?

    www.yomiuri.co.jp 斎藤経済産業相は5日の閣議後記者会見で、大臣直属の「書店振興プロジェクトチーム」を設置することを正式に表明した。全国で減少する街の書店を支援するのが目的で、地域文化を振興する重要拠点と位置づけ、支援する方針だ。 (読売新聞オンライン) 本屋ってまだ必要なの? だって本屋、つまんないじゃん。 つまらないものと、公金が流れ込むスキームを作れないものは、滅んでしまうのが現代社会の定めだったはず。 あ、でもこれは公金を入れるという話なのか。 それならどうなるんだろう? 本が売れないからこそ、本屋にも売れ筋の本しか置けない事情はあるんだろうけど。 それでもたまに寄って…

  • 保護猫か保護犬を引き取って、あとは余生だと思って過ごしなよ

    妻に「今日は休んで」と言われたから仕事に行かなかった。 大学にも行かなかった。 論文にも発表用の資料作成にも、手をつけなかった。 ずっと家で横になっていて、昼になったらコーヒーが欲しくなって、コンビニまで買い物に行った。 立ち上がったら頭がクラクラした。 まともなコーヒーくらい家でも飲めたらいいんだけど、これまで44年間思うだけで手をつけてこなかったので、きっとこれからもこのままだろう。 それに俺は「コーヒーを淹れる」の「淹」の字が好きではない。 夜になって境南浴場へ行った。 家を出る時、妻は「仕方がないか」の顔をしていた。 サウナに入って、風呂にも入って、結局は体を温めるためには風呂なんだと…

  • 狛江湯のサウナと狛江市役所のロースカツ定食

    去年の4月にリニューアルオープンした狛江の狛江湯に、1年経ってようやくやってきた。 かつては白くて飾り気のない浴室だった記憶があるのだが、床と壁のタイルは昔の南海電車を連想させる薄い緑に変わっていた。 サウナストーブが遠赤からオートロウリュの対流式になったのは時代の流れなのだろう。 相変わらずテレビがなく、音楽もなく、水の流れだけが遠くから聞こえる感覚のサウナ室には、かつての面影があった。 【狛江湯 サウナイキタイ】 https://sauna-ikitai.com/saunas/1984 住所は狛江市東和泉、いわゆる「わいずみ」だ。 国分寺崖線からの湧水と多摩川の伏流水。 ここは水に恵まれた…

  • 発表会→ぬくい湯

    今日は研究会の発表に向けたプレ発表会だった。 「忙しそうなんで、一番に発表してもらって、その後は抜けてもらっても大丈夫なんで」と、気遣いをする振りをして朝イチの順番をあてがわれてしまった。 実にアットホームなプレ発表会で、質疑でたくさん痛い目にあった。 人間は痛い目を見ないと学ばないから仕方がないね、特に俺は。 せっかくたくさん叩かれたのに、叩き返さないのはもったいないので、結局最後まで居座った。 プレ発表会を終えると、メンバー4人で小金井のぬくい湯へ行った。 サウナ客で言うところならドラクエだが、他に一人もお客さんは居なかったので問題はなかった。 青森産のヒバが縁取りになっている、少々ジェネ…

  • 久慈サウナへ行ってきた話

    久慈サウナのサウナ室は、入った瞬間の饐えた匂いがたまらなかった。 これはずっと使われてきたサウナの匂いだと思った。 こうなると深呼吸をしてしまう。 おかげで1セット目から体の中まで熱くなった。 【久慈サウナ(サウナイキタイ)】 https://sauna-ikitai.com/saunas/458 初めての久慈サウナには、なにか決めつけたイメージを持ってやってきたわけではないけれど、このつぼ八と同じビルに入ったサウナ屋に、どこか洋風の装いがあるのは意外だった。 飾りのついたカランの前の鏡とサウナストーブの囲い、休憩室の照明などなど。 JRと三陸鉄道の久慈駅を出て、地下道を抜けて左側に久慈サウナ…

  • 八戸に行って見たことのない景色を見て食ったことのないメシを食った

    そりゃ晴れた日なら、歩いていて「靴下の替えを持ってくればよかった」なんて思わずに済んだんだけどさ。 しかし見たことのない景色の見るために八戸までやってきたのだから、地元の人が「八戸はそんなに雪が降る土地じゃないんだけどねぇ」なんて言ってくれる日の景色なんて、最高じゃないですか! 白銀の世界の白銀駅、読みは「しろがねえき」。 この日の八戸線は午後から全面運休になった。 俺は昼の終電で久慈まで抜けた。 ふき、ワカメの茎、昆布、布海苔など、地物だけで構成された手作りランチ。 「大したものがなくて、うちで作ったものしかないけど、ごめんなさいね」 ハンバーグとかカレーとかラーメンとか、そういうわかりやす…

  • バファリンを食べながら働いた

    仕事に行った。 働き始めたらすぐに歯が痛くなった。 左の奥歯。 痛みが左の耳までつながって、顔の左半分がひび割れた感覚になってどうしようもなかった。 ロキソニンをもらって飲んだ。 効いたんだか効いてないんだか、という感じだった。 今度は自分でバファリンを買ってきて飲んだ。 2錠飲んで少々でも痛みが和らいだのは1時間くらいだった。 次は4錠飲んだ。 その次も4錠飲んだ。 あっという間にバファリンを一箱たいらげてしまった。 ろくに人のいない職場で、痛み止めの薬を食べながら働いただけの日曜日だった。

  • ミスドの箱も自分で組み立てられない

    今日はなんにもしない火曜日にするつもりだったんだ。 ところが朝の5時半に目が覚めて論文になど手を付けてしまって、さらに9時になったら職場から「体調が悪いので代わってもらえないか」との連絡がきてしまった。 午後に来てくればいいというので、まともに考えれば13時かと思うのだが、私は気が利くので12時ちょうどから代わることにした。 ああ、なんにもしない火曜日… でも、よかった。 もともとその仕事をするはずだったのは、かなりピリピリした人だった。 俺はそのピリピリがかつては鎧であったのを知っているのだけれど、脱がないうちにすっかり体に定着してしまったのも知っている。 正直、周りは息苦しそうだった。 し…

  • 坂の下のピース湯

    ここは絵になる坂で有名らしいんだけど、どうにも手前が暗すぎるし、いかんせん工事中だったのでこれは仕方がない。 時は如月、「年度末だから予算消化で工事をしているんだろう」などと昭和の俗説を開陳してわかったような顔をしている人がいる。 そうじゃないよ、「ここまできたから今年度は何とかなるだろう」と、ようやく本来は手を付けたかったところを何とかできる時期になっただけなのだ。 災害は金持ちが住んでいる土地だからと避けてくれるわけでもないのだから。 今日は理由があって港区高輪をうろうろする数時間があった。 大した理由ではないけれど、そのくせ説明には字数が必要なので、あとで直接会った人にだけ教えてあげる。…

  • 佐々岡真司(広島)5勝17敗、権藤正利(大洋)28連敗

    今日はさ、仕事の昼休みにサウナに入ったの。 もちろん大した時間はないからさ、そういう時は下段に座って15分を1セットだけ。 ろくなことがないのはいつものことなんだけど、自分の具合もいまいちで、もちろん体調が悪い時にサウナに入るのはよくないのは知っているんだけど、芳しくないのはメンタルだったから、まあちょっとゲンを変えるというか、いかにもおっさんくさい動機だけど、溜まった汗をいったん出してしまえば流れが変わるかもと思ったわけだ。 結局なんにも変わらなかったんだけど。 うちの母親はさ、たまにここにも書いてるけど、鬱病で苦しんでる期間が長かったの。 当時の自分にそんな知識はなかったんだけどさ、今とな…

  • 雪の日だから萩の湯へ

    国会図書館に、国立国会図書館法で定められている通りに、森羅万象ありとあらゆる図書が揃っているのであればこんなに面倒な思いをする必要はないんだけど、実際には法律が守られていないので、昨日は雪の天気予報をものともせずに都心へ行った。 この世で本当に貴重になってしまった、俺を自分の意思を持った生物として扱ってくれる人と会って、図書を受け取って、お礼に府中のお菓子を渡した。 その時点で雪はまだ山手線に立ちはだかるほどの量ではなかったから、すぐに帰るのがもったいなくなって、鶯谷の萩の湯に寄った。 萩の湯を選んだのは、同じ鶯谷のサウナセンターに寄るつもりだったところで、冬の館内の寒さを思い出したからだった…

  • 「ゆ家 和ごころ 吉の湯」へ導かれる

    杉並の「ゆ家 和ごころ 吉の湯」へ。 何年ぶりだろう、この小さくてその割に露天が広くて気の利いた銭湯に来たのは。 この前の世田谷の、錆びた水風呂の月見湯も久しぶりだった。 メンタルが思い出の場所を巡るモードに入っているらしい。 どうしてそうなっているかを知りたければ自分に訊くしかないけれど、別にいいや、知らないままでいいや。 自分とのコミュニケーションすら面倒になってきた。 コンフォートサウナで見上げたテレビ、外気浴の椅子から見上げた高い青空。 週末の吉の湯は朝8時から11時まで朝風呂の営業をしている。 そして月曜日は祝日だろうと何だろうと休む、その頑なさがいい。 yoshinoyu.saku…

  • 地方ローカル線と寒い夜の銭湯は混んでいたほうがいい

    仕事でもそれ以外でもどうしようもなく、俺は12時間で如月を諦めた。こんな年に限って2月が29日まであるのだから参ってしまう。夜は境南浴場へ行った。寒さゆえか21時台の浴室に人影は少なく、水量が減らない水風呂はたぷんたぷんしたままだった。銭湯の利用者としては空いているほうが好ましいけれど、今日くらいだとちょっと心配になる。鉄道の地方ローカル線と寒い夜の銭湯は、それなりに混んでいるほうが安心できる感はある。帰りに寄った居酒屋の素浪人も空いていた。こちらのマスターには「たまにはこんな楽な日があってもいい」の雰囲気があった。今日は先に夕食は家では食べないと妻に伝えていた。どうせ出てくるのは昨日の俺が作…

  • 研究者になる前に

    ある日の研究室に、旦那さんと娘さんと手を繋いだ真ん中になって、ひとりの院生がやってきた。 お母さんがどんなところで研究をしていたのか、最後に見せてあげたかったのだそうだ。 彼女はこの世界を去っていく。 あきらめて去っていく。 「あなたの論文が(査読を)通ったのが最後の決め手になりました」と笑っていた。 こういう時のこの世界の人は、笑っているからこそこれが100%の本心なのだ。 ああ、こんな形での人の殺し方もあるんだなと思った。 俺は研究者になる前に殺人者になっていたのだった。 この2年弱の間だけでも、自分より優秀な人が去っていく姿を何回か見送った。 優秀って何だろうね? そして優秀に何の価値が…

  • きっと北陸に行く

    1月は被災地で3日間働いた。 たかが3日間、されど3日間だ。 作業の動線が築かれていない中での3日間はしんどかった。 俺はその3日間の中で舌を切った。 正確には噛み切った。 で、この前の日曜日。 仕事の帰りに下高井戸の月見湯へ行って、やっぱり錆びた水風呂は素晴らしいなんて思っていたら、翌日に手と目の上にケガをした。 眼の上…正直、危ないところだった。 もちろんケガ人だって風呂に入ればいいんだけど、見た目もグロいし、わざわざ銭湯やサウナ屋に行く気持ちになれない。 酒も飲む気にならないし、そもそもあまり外に出る気になれない。 ケガをしているとケガをしているなりの生活になって、人間になっていく。 w…

  • 月に32日働いたら32回サウナに入りたい

    そんなに遠くから人がやってくるような銭湯ではない。 けれど府中の旭湯は、静かで熱さもあるサウナが素晴らしい銭湯なんだ。 なんというか、一日を精算するのに向いた場所である。 振り返ったり反省したりするのではなく「今日の中でこういう時間が持てたからまあいいか」くらいの、自分の中にノーサイドの精神を作ってくれる場所。 働くの嫌だもんな。 月に32日働いたら32回サウナに入りたい。 そこはもう妥協して、時間でなくて回数でいいよ。 「流れに逆らわずに」なんて思っていたらセルフネグレクトの要素に満ちた日々になってしまって、こうなったらいまさら生活を立て直すよりも、無理にでも好きなことを一日に組み入れて帳消…

  • リンゴはあまり好きではないが、人からもらったので喜んで食べた

    笑っちゃうくらい酷い一日だった。 世の中にはこうして笑うしかないから笑っている人間もいるのだ。 そんなことをこのブログの中で3回くらい書いている気がする。 それにしても本当に楽しくて笑っている人なんてどれくらいいるのだろうか? あまりに酷かったせいか、これでも食べてくれと俺に弁当を差し出してくれた人がいた。 ありがたくもらったよ、そして食べたよ、麻婆茄子の弁当を。 きれいに全部いただいたよ、麻婆茄子の弁当を。 本当は茄子が嫌いなくせに。 「麻婆だけでいいのに」とは思わなかった。 茄子も食った。 美味くなんかなかったよ、なにせ嫌いなんだから。 それでも気持ちが嬉しかった。 「リンゴはあまり好きで…

  • 春の湯は混んでいると安心する

    アサヒトレンド21に入って空いていると得をした気持ちになる。 春の湯は混んでいると安心する。 それが三鷹の銭湯だ。 今日の春の湯は風呂場は賑やかでも、サウナは静かだった。 精神科の待合室で流れているようなBGMもよく聴こえた。 今日は10日ぶりの休みで、昼までうとうとしていたけれど、人を殺す夢を見て疲れてしまった。 社会の中で生きているうちは、守らなくてはいけないのは法律だけではない。 殺すよりも殺されるほうが楽なのは覚えておいたほうがいいな。 以上

  • 血はぬるい液体だった

    この数日間は普段より遠い場所で働いていた。俺はその遠い場所で舌を切った。不意にフンッ!と力を入れなければいけなくなって、フンッ!と力を入れたら歯が舌に刺さった。これだけ書くと間抜けだけれど、間抜けだったのは確かだから仕方がない。どうせ俺のことだからいくら馬鹿にしてくれてもいい。嘲笑されるのにも慣れている。切れた舌からは出血した。吐き出してみると大した量には見えないけれど、口の中はすぐに血でいっぱいになる感触だった。ずっと血は鉄の臭いと鉄の味だと思ってたのに、そんなことはなかった。なんだかぬるい液体が口の中に湧き続けているだけの感覚だった。病院に向かえばいいだけの話なのだが、この土地の病院は俺よ…

  • 境南浴場と素浪人と山下舜平大と宮城大弥の日常性

    www.chunichi.co.jp 「頑張ったね。助けてあげられなんだ。ごめんね」 (中日新聞Webより) 野球が観たい、プロ野球が観たい。 まだキャンプインもしていないのはわかっているけど。 元日のニューイヤー駅伝はもちろん、2日からの箱根駅伝も予定通り開催された。 駅伝ファンがうらやましかった。 それは俺の母校はそこに出る学校ではないから…ではなくて、そりゃ駅伝は毎日やっているのものではないにしろ、今年も正月に行われて、駅伝ファンはそこで日常性を持てたと思ったからだ。 今は生活の根本にあったルーティンを取り戻したい。 俺はオリックスの開幕投手は今年も山下舜平大だと思っていて、開幕戦に投げ…

  • 多摩川競艇場の前の「桑実商店」でさんま定食

    妻と子はとっくに冬休みに入ってしまって、俺だけが東京に取り残されて働き続けている。 そんな寂しい生活の合間に、多摩川競艇場の前の「桑実商店」へ行ってさんま定食を食べた。 850円。 ここは競艇(ここではボートレースとは呼びたくない)に来たお客さんたちが、休憩がてらにハイリキを飲む店なのだが、このあたりでは貴重な定食を頼める店なので、以前にも食事だけを目当てに来たことが何度かあった。 コロナでいろんなことが曖昧になってからはしばらく来ていなかった。 が、こうして来てみたら前と変わらずに営業していた。 クリスマスが終わって東京から人がだんだん減っていく様子が好きなんだけど、ここは客層からして通年で…

  • 2023 有馬記念予想

    1枠1番 ソールオリエンス 皐月賞を勝ったおかげでやいのやいのは言われないが、レースが終わってから突っ込んできた菊花賞には「キレのあるナイスネイチャ」の感も。ただ乗り替わりの川田なら大外は回さず馬群を割って伸びてくるのでは。今後善戦マンになっていくかどうかここで決まりそう。 1枠2番 シャフリヤール ダービー馬がこれほど人気がないとは。という見方もできるが、今年は迷走の一年だった。香港での出走を断念してこちらに向かってきた点も、狙ってきた馬と比較すれば明確にマイナス要素。 2枠2番 ホウオウエミーズ 新潟→福島からの転戦は好みだがここではちょっと。6歳牝馬に来年も現役生活があるなら、ぜひ函館と…

  • 夏のアクアプレイス旭の水風呂で出たり入ったりしていた自分に教えてやりたい

    「一番好きな水風呂は?」と訊かれたら「高知の高砂湯」と答えることにしているんだけど、同じように体が出たがらない水風呂に台東区で遭遇するとは。 ここはステンレスではなく、見た目は岩風呂風の中はタイルで、一度立ち上がった体が俺の許しを得ずにもう一度身を沈めてしまうくらい気持ちがよかった。 (府中白糸台日記「これが最後だから奥浅草のアクアプレイス旭へ行った」より) あれから秋を越えて、もう一度アクアプレイス旭へ行った。 他とは違う水風呂には違いなかったけれど、本能が勝手にもう一度身を沈めてしまうほどの体感ではなかった。 これはまあ、季節だろうね。 110℃のサウナ室のテレビには、笑点が映っている時間…

  • 一万円札を傷つけて治療もしてやらずに8か月間もほったらかしにした

    財布のチャックが一万円を噛んでしまった。一万円札の左上がギザギザの三角形に切れてしまった。自分にとっての一万円の価値を考えると、おそらく同世代の他の者よりガッカリしていたと思う。銀行で取り替えてくれるらしいけれど、今の銀行は昔のように親切ではない。みんな大好き財務省のHPには、予約を取って日本銀行に来いなどと恐ろしげなことが書いてある。 (府中白糸台日記「俺は台湾へ行って臭い豆腐が食いたい」より) 物が壊れるのは吉兆だ、自分の身代わりに壊れてくれたのだ、もしくは新しい物を受け入れるタイミングだというメッセージなのだ。 と、そんなことをどこかで聞いたことがあって、都合がいいときはそういうことなん…

  • 残せる写真は残しておけ派、みっともなくても撮っておけ派

    風景とか、食べ物とか、サウナ屋の入口とか、そんな写真ばっかり撮っていると「無駄なものを」と思われがちで、自称・口の悪い本音で本質を語る人たちは、なんなら直接そんなことを言ってきたりする。 まあ、そんな写真をおっさんが撮っている構図自体が馬鹿にされる要因なんだろうけどさ、実際は。 けれどもそんな見られ方にも挫けずに、撮った写真をしばらくたってから見返してみると、案外といろんなことを思い出せたりする。 それがメモのような、切れっ端のような写真であっても。 容量との勝負になるけど、残せる写真は残しておけ派。 その前提として、まずはみっともなくても撮っておけ派。 病気になって、もう病院から出られなくな…

  • その候補に脳神経外科も加えてもらえないか

    降りた駅の前で、近くにいた人に「救急車を」と頼んだのだという。 たまたま近くにいた赤の他人に119番を依頼するなんて、それはもうよっぽどのことだ。 そして実際、よっぽどのことだった。 脳梗塞。 本人からの連絡が入っていないのが、意識が戻っていない証になってしまっている。 うちの父親も脳をやったことがある。 すぐ近くに母親がいて、すぐさま救急車を呼んだものだから、多少の入院とリハビリは経験したものの、回復して今は年齢相応の衰えぶりになっている。 ずっといつもと同じように働いているようで、なんだかここ2、3日は元気がない、口数が少ないのではと思って見ていた瞬間があった。 父親が倒れた時も、その一週…

  • 外大の前の立ち食いそば屋

    いちいち物事を調べてつべこべ言うのにはもううんざりしているから、正確なことはわからないままにしておくけれど、もう冬至に向かって夕方は陽が短くなるターンを終えたらしい。あとは朝が早くなればわかりやすく明るい時間が延びていく毎日になる。昨日はおそらく気を失うように眠ってしまって、今朝は鼻が詰まって起きた。40歳を過ぎて把握した自分の体の仕組みとして、寝ながら腕が冷えると鼻が詰まってしまう点が挙げられる。特になんらかの花粉が飛んでいる季節になると、この傾向が顕著になる。起きてしまった5時50分は夜というには明るい気がしたけれど、朝・昼・夜で分類すればまだ夜だった。起床後5分で着替えて、iPhoneと…

  • 弘明寺の中島館へ

    大きなアーケードの商店街があって、銭湯があって、観音様もあって、弘明寺にはなんでもあるんだなと思った。 「ぐみょうじ」の読みには、潰してから捻った語感がある。 横浜市営地下鉄の弘明寺駅から歩いて3分、中島館は黒湯の温泉と水風呂がある銭湯だった。 事前にここは治安が…というレビューを見た。 しかしサウナの上段に座り、下段に並んで下段の高さに合わせて設置されたテレビを眺めながら揃って玉の汗をかいている常連さんたちを見ると、こんなに穏やかな空間もないんじゃないかと思った。 大きいタオルが2枚、小さいのが1枚、石鹸、シャンプー、リンスが付いたサウナ手ぶらセットは950円だった。 k-o-i.jp 見た…

  • 親になれなかった親たちと産まれてこられなかった子どもたち

    www3.nhk.or.jp 急速に進む少子化に歯止めをかけようと、政府は近く「こども未来戦略」を取りまとめることにしていて、具体策について詰めの調整を続けています。この中で政府は、教育費による経済的負担を軽減するため、3人以上の子どもを扶養する「多子世帯」を対象に、大学の授業料を無償化する方向で最終調整を進めています。 (NHK NEWS WEB) 国のやることなので、多分に詐欺的要素が含まれていると思われる。 だから「3人以上の子ども」がどんなふうに適用されるのかわからんところではある。 けれど、教育費はでかいからなあ。 特に高校を出てからの費用は読みにくい。 素直にいけばもちろん、多少詐…

  • 分福ヘルスセンターの看板があるのは「旧板倉変電所」バス停前

    館林は温浴施設不毛の地で、サウナ屋も銭湯もスーパー銭湯もない。 かつては館林駅の近くに松の湯と梅の湯という銭湯があって、そうなると竹の湯があった可能性もあるのだけれどそれは聞いたことがなく、どうであれすべて現存はしない。 いい水風呂や大きいサウナ屋があることによってサウナ好きにとって有名になっている土地があって、大垣あたりはそれっぽいけれど(館林と比べたら倍くらいの規模のある自治体ではあるんだけど)、この館林には温浴施設と呼べるものが何もないので、同じ趣味人からは顧みられないのがちょっとばかり寂しい。 それでも昭和30年代には、分福ヘルスセンターなる施設はあったのだという。 大ローマ風呂が売り…

  • 自信は足りないくらいがちょうどいい

    最初から自信のあるタイプはろくでもない奴だと思って生きてきた。 この手の人間くらいは普段からまともなことを言わないし、付き合うだけで時間の無駄だと思うのは、今も昔も変わらない。 ところが最近は努力するタイプに、後天的に自己肯定感が磨き上がってモンスターになってしまった奴を見つけて、結局どっちも駄目なんだとうんざりした。 自信なんかきっと、多少足りないくらいがちょうどいい。 大切なのは才能でも努力でもなく、適当な自信の量。 上品下品の価値観はとっくに死んでしまって、「謙虚」なんて言葉は存在していたことすら忘れられてしまって、俺も自信満々に生きてみたら得ができるのだろうか。 何にも出来ない男だけれ…

  • そうか、山崎福也は北海道に行ってしまうのか

    www.nikkansports.com 国内FA権を行使していたオリックス山崎福也投手(31)が日本ハム入りを決断したことが25日、分かった。経験豊富な左腕を巡っては、残留要請をしていたオリックスを含め、巨人、ヤクルト、DeNA、ソフトバンクの6球団による争奪戦となっていたが、最終的に縁もある北の球団を選んだようだ。 (日刊スポーツ) FA宣言した以上、オリックスを出ていってしまうのだろうと覚悟はしていた。 でも移籍先は巨人だろうと予想していた。 山崎福也は脳腫瘍を克服して野球を続け、今も脳腫瘍患者を支援する活動をしている。そういったことを発信するにも、さらなる支援の継続や強化を望むにも、や…

  • 今日のサウナは町田の森乃彩だった

    昔から絵が描けない、最近は字も書けない、楽器も扱えない、まともに歌も歌えない、馬券も当たらない、運転も下手。 自分のことを謙遜して「何をやっても中途半端で…」という人がいる。 いやいや、中途半端な地点まででも到達できているということは、スタートは切れているわけでしょう。 途中までは走れたわけでしょう。 それだけでもう、立派なもんですよ。 こっちは中途半端にまですら到達できないんだ。 まともにスタートすら切れないんだ。 意欲の問題、繰り返せばできるようになる、できないのは甘え。 世の常識としてはそういうことにしておかなければならないのだろう。 そうでないと、とっとと諦める人間ばかりになってしまっ…

  • 駒込の香取湯

    この日は山手線の運転がおかしなことになっていて、おかげで閑散としていた駒込駅から、歩いて15分くらいだったか。 ネットでは徒歩10分と案内されていたから、足の長い人はそのくらいの時間でたどり着けるのだろう。 商店街を抜けた先の住宅地に、香取湯はあった。 銭湯の入浴料に、追加のサウナ料金はわずかに50円! どうせなら80円にして、入浴料と合計で600円にしてしまえばいいのにと思ったし、なんなら180円でも280円でも380円でもいいとも思った。 清潔で真っ白い浴室、水量豊かでロスコと同じ駒込の水が流れる風呂と水風呂、手が届きそうな距離に遠赤ストーブがあるサウナ室。 褒めたいところがたくさんあって…

  • おはようございます。今日はお父さんが緊急搬送されて

    「おはようございます。今日はお父さんが緊急搬送されて…」というメッセージに起こされた。群馬の母親からだった。文面は「…から5年ですね」と続いていた。父親はまだ生きている。出勤前に寄った松屋では、朝定食のメニューに親子丼が増えていた。けれどあまりにも薄口だった。豚汁変更をつけて、出汁が届かなかった白米を豚汁に沈めてあげて、ようやくなんとかなった。そんなふうにスタートした一日は、働いているつもりでも、後ろから話しかけられて集中力が削がれる場面が多かった。俺は後ろから話しかけられるのに弱い。大げさにビクッとしてしまって、そんな様子を後ろから見て笑われていることがある。そのたびに、他人なんて煩わしいな…

  • 国母温泉とシャトレーゼと森のくまさん

    明らかにベンチの木が朽ちていく過程にあって、ストーブが格納式であるがゆえに小さな正方形が強調されているサウナ室。 地下水?冷泉?浴槽の年季が茶色になって表れている点で、この水はただものではないと教えてくれる水風呂。 温度が多彩な温泉が露天にまで広がっていて、お客さんの大多数はサウナを求めてはいないようだった。 サウナの追加料金なんぞもちろん設定されていなくて、入浴料は誰も彼も430円(子どもはもっと安いか)だ。 甲府には喜久乃湯温泉という太宰治ゆかりの銭湯があるのだが、あちらのサウナは後付け感があって案外と新しい。 こちらはおそらく浴室と一緒に、同じだけ歳をとっている。 レトロな内装に心奪われ…

  • ケータリングはほうとう屋

    (写真と内容はいちおう無関係です) 歓楽街の中にある、〇ープランドと同じ建物に隣り合って営業しているほうとう屋。 限界中年のくせに、直前にシャトレーゼでデザートバイキングなんぞしてしまったものだから、血液まで甘ったるくなった俺は体内を中性に戻すべく、今度はキムチほうとうを食べていた。 ほうとうは山梨に住んでいる頃には食べなかったのに、離れてみるとこの日が射さない土地の栄養食として愛らしく見える。 野菜もたくさん入っているしさ。 食べている途中で、おじさんが綺麗な女の子を連れてくる光景を見た。 これはパパ活の類ではなくて、「この子にご飯、お願い」と店内に声を掛けて、おじさんだけは入口からすぐに引…

  • 国民は汗くさい

    狭い部屋での会議。空調の制御システムがどうだこうだで、11月になるともう暖房しか入らない設定になっていると説明される、要は蒸し暑い部屋で冷たい話し合いをした午後だった。終わってみると顔が熱くて、赤い。会議の佳境のころに差し込んできた西日のせいで日焼けまでしてしまったらしい。今年は11月になってだいぶ初夏らしい気候になっていて、人からも自分からも汗の匂いを感じてしまうことが多い。本来感じないはずの時期だからこそ、余計に感じるのかもしれない。特に今日の自分はひどいものだった。少しだけ横浜寄りの会場だったものだから、スカイスパで全身と服を洗ってから帰ろうかと思ったけど、スカイスパにはコインランドリー…

  • 2023弦巻秋祭りの思い出

    「親が毎日楽しそうに過ごしていれば、子どもだって楽しく生きていくように育つんですよ」 「ふちうさんもなんだかんだ言って、意識してるでしょ?いつもあんな感じだけど(笑)」 手っ取り早く「これは駄目」を学ぶには反面教師がわかりやすいとは思うけど、なにかを駄目だと認識しただけでは、その先に広がる世界が荒野になってしまうだけ。 しくじり先生よりも、素直に真似をしたくなるお手本が目の前にいたほうが、子どもたちにとってはわかりやすいはず。 視聴率は取れないだろうけどさ。 子育ての先達から学ぶことはいつだって多い。 「うちはふたり育ててますからね。ひとりだったら余裕ありますよ。絶対、大丈夫です」 出産を翌月…

  • 山本由伸の日本最終登板

    www.nikkansports.com 日本球界のエースが「ラスト先発」に臨む。オリックス山本由伸投手(25)が、4日の日本シリーズ第6戦(京セラドーム大阪)に先発する。 第1戦では阪神打線に攻略され、まさかの自己ワーストタイ7失点で敗戦。チームも2勝3敗と王手をかけられ、2年連続の日本一へ負けられない大一番だ。今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍が濃厚とされる右腕。虎を圧倒する快投で“有終の美”を飾れるか。 (日刊スポーツ) CSのロッテ戦でも7回5失点、あまり語られていないけれどその前のオリックス打線が相手の紅白戦でも失点している。 山本由伸、疲れちゃってるんだろうな。 甲子園で…

  • オリックス2勝3敗

    「トマトが嫌いならピーマンは好きなはずだ」とは一体どういうこと? トマトとピーマンは表裏の関係性ではないし、それに実際どちらも嫌いなんだからどうしようもない。 そんな理不尽に決めつけられる時間を過ごしていたら、昼過ぎにはうんざりしてぐったりしてしまった。 俺がトマトもピーマンもいける男だったらなんの問題もなかったんだけど、だったら最初からいける男を連れてこいよ。 ここまで全部、仕事の話。 昨日はもうなにをやっても駄目な日であるのを悟ってしまって、あえて日本シリーズを観なかった。 そうしたら、おそらく旭湯の静かなサウナに入っている間に、オリックスは逆転負けしてしまった。 www.chunichi…

  • 戸田の病院と蕨の郵便局

    質問の前に「素朴な疑問なんですが」と付けられると、素朴かどうかはこちらが決めるものだと思ってしまう。そんなことにいちいち引っかからずに受け流してしまえばいいのに、内心だけでもムッとしてしまうのは、俺の心が疲れているからだろうか。いや、もうこれが本質なんじゃないか。かつては受け流せたけれど、今では受け流せなくなった。前頭葉の衰え、頑なになっていく思考、顕在化する底意地の悪さ。ほんと、どんどん嫌なやつになっていく。とっくに人生の後半戦のつもりだけれど、もしかしてこれからきっちり倍の年数を生きてしまったら、今の2倍酷い人間になるのだろうか。いや、違う。こういうものは指数関数で考えていくものだから、も…

  • 小田原の海と天然温泉コロナの湯

    昼の定食屋でこれだけ食べれば、さすがに「晩メシはいらない」の気分になってしまう44歳。 しかし帰り道の新宿駅でつけ麺を食べた。 衰えは食欲の減退よりも、食べたことを忘れる方向に向かっているのかもしれない。 「おい、朝ご飯はまだか?」 「あらいやだ、おじいちゃん、今食べたばっかりでしょ?」 小田原駅から徒歩5分ほどの距離にあった「しずか定食屋」はまったくもって地元の店だった。 箱根の手前にあって、小田原城がある小田原において、インバウンドのイの字もない店だった。 そして週末にたい焼き屋がしっかり休んでいたから、小田原はここで生活する人たちのための街だと思った。 10年間も神奈川で働いたけど、神奈…

  • オリックス・バファローズの日本シリーズ

    会議では予告先発の採用が承認され、オリックスは「山本由伸」、阪神は「村上頌樹」と両監督が“発表”。山本は3年連続で投手4冠に輝いた大エース。村上も今季は最優秀防御率を獲得し、リーグを代表する投手に成長した。くしくも、同学年の98年世代で、日本シリーズが開幕することになった。 (スポーツニッポン) 明日からオリックス・バファローズの日本シリーズが始まる。 どうやっても日本シリーズのチケットは取れなかった。 甲子園は無理だろうという覚悟はあったが、京セラでもこんなに手が届かないのか。 もちろん、俺には「どうやっても」を覆すツテもコネもない。 神戸に宿を取ってクアハウスに行こうと思っていたんだけど、…

  • 渋谷区ふれあい植物センター→改良湯

    渋谷区ふれあい植物センターは、10月5日から21時までの夜間営業を始めた。 ここは渋谷らしくない空間だ。 渋谷らしさをあんまり知らんけど。 群馬出身!群馬出身!群馬出身!というとバカにされがちで、そこはそれでもいいと思いながら生きてきたんだけど、館林からは素晴らしい東武電車が貫いてくれているもんだから、俺は案外と早いうちから東京をふらふらしながら生きてきたんだぜ。 そしてその割に仕上がりがイモなのは認める。 しかし本当にみっともないくらい、植物の名前を知らない。 チューリップ、ひまわり、あさがお、人前で「これだ!」と断言できるのはこれくらいで、これくらいなら断言されなくてもたいていの人はわかる…

  • 馬堀海岸と横須賀温泉 湯楽の里

    名前に「海岸」が付くのはいい駅なんだ。 松島海岸、種差海岸、城ヶ崎海岸…その他いろいろ。 今日は京急に乗ってやってきたから、そこに大森海岸を含めても許してあげる。 この日は半袖で十分だった。 でも人々はもう、半袖に戻ろうとはしなかった。 公園がセミの声で溢れて、アスファルトは夜になっても熱かった、あの季節が懐かしくならない? 馬堀海岸駅のすぐ近くにあった、くっきりはっきりとした看板の松の湯。 今は銭湯でもサウナさえあればすぐ情報を見つかられるのだけれど、ここはどうなんだろう? 帰りの夕方にも眺めにいってみたけれど、明かりは灯っていなかった。 この日は起きた瞬間にものすごく気分が悪かった。 あま…

  • マグカップと茶こし

    マグカップと茶こしのセットをもらった。すぐに使いたくなってしまって、昼休みに緑茶の葉を買ってきて飲んでいると「あいつのくせに珍しいことをしている」と人が寄ってきて、お菓子やチョコレートをもらった。案外とこのスタイルが気に入って、仕事を予定より1時間早退して、その1時間を買い物にあてて、今度は自分でマグカップと茶こしのセットを買って、大学の研究室へ持っていった。ここではほうじ茶にした。いつも俺とカフェインとの関係性は、目の前の眠気をやり過ごした気分になるための手段に過ぎないのだけれど、このほうがジャンクな自販機の100円缶コーヒーを飲み干すよりもずっといい。そしてこれだけのことなのに、書き出して…

  • 秋晴れの日は東久留米の第二喜多の湯へ

    「たけのこをぬかないようにしましょう 東久留米市役所」 いやー、こんなに蚊が乱れ飛んでる場所で、たけのこ取りはしんどいでしょう。 松茸だったら無理しちゃうかもしれないけど。 今年の夏には「あんまり暑いと蚊も出てこない」という話があったけど、蚊にとっても過ごしやすい季節がやってきたのだろう。 秋の竹林公園は蚊の天下。 上福岡は埼玉にある、北広島は北海道にある、東長崎は東京にある、東久留米も東京にある。 毎日毎日、生きていくために嫌なことばかりをやっていると、なにが好きだったのかわからなくなるよ。 負けるのには慣れているけど、そりゃいつだって勝ちたいよ。 なんでもかんでも、勝ちたいと思ってやっては…

  • 嫌な声なので単位を捨ててしまう

    研究会で発表をした。持ち時間は質疑を含めて45分。あっさり終わった。 (府中白糸台日記「ずっと待っているだけの一日だった」より) 7日に発表した時の動画を見た。見たくなかったけど見せられた。醜い、歳を取った、そんなのはどうでもいい。自分で認識しているから。問題は声だった。俺はこんなに嫌な声をしていたっけ。嫌な声を文字で表現するのは難しいけれど、自分だったら、とある授業を履修してみるつもりで教室に入ってはみたものの、この声を半期で15回も聞くのはしんどいのでさっさと単位を捨ててしまうレベルだと思った。人格うんぬんよりも生理的に、というやつだ。息子たちも声変わりして俺の声になってしまうのなら申し訳…

  • 東京競馬場で逢おう 毎日王冠2023

    雨の暗い東京競馬場での毎日王冠。 毎日王冠|1995年10月8日 競馬データベース - netkeiba.com 同じシチュエーションで思い出しちゃうのが1995年なんだから、俺もいったい何年生きているんだか。 あれは雨の馬場にサクラチトセオーやジェニュインがもがく中、大崎昭一に代えて安田富男を乗せたスガノオージが逃げて泳ぎ切ったレースだった。 2着のドージマムテキには、村本善之ではなくて善臣先生が乗っていたんだな。 この年の春のタヤスツヨシが勝ったダービーは覚えていない。 春の終わりか、夏のどこかか、秋の始めか。 そのどこかに俺が競馬を見出した境目があるのだと思う。 そして割合がっつりと…

  • ずっと待っているだけの一日だった

    研究会で発表をした。持ち時間は質疑を含めて45分。あっさり終わった。案外とプレッシャーもなかった。それは準備がしっかりできていたからだ。物事は準備さえできてしまえばもう終わったようなものなのだと、高校の野球部の監督はそう言っていた。俺たちは準備ができていなかったから、最後の夏も1回戦すら勝ち上がれなかったのだけれど。むしろ今回は時間をかけ過ぎていた感もあって、そのあたりに有能無能の差があるのだろうが、そこは無能の側の人間として時間を割くしかなかったと自分でも悟れているから問題ない。発表した内容への評価については聞き手が持っているものなので、今日のところはまだよくわからない。その時間を除けば、ず…

  • 私の毎日は未来で満たされているのです

    未来のことには興味がない。 仕事も研究も、一応は未来に向けて社会的に意義のあること(これは思い込みの可能性もあるけど)をやらされている、いや、やっているわけです。 そこでは例えこじつけであろうとも、手掛けているものが未来につながるかどうかが、存在意義そのものになってくるのです。 もう十分なんですよ。 私の毎日は未来で満たされているのです。 だからこそ俺は疲れているし、ずっと背中の痛みが続くだけの死ぬまでを生きている。 そもそも考え過ぎることで未来への興味を失ったのか、もともと未来に興味がなかったのか。 ようやく手に入れた自分の時間においては、もう未来のことなんぞ考えたくもない。 思い出のある場…

  • 4着 スルーセブンシーズ(C.ルメール)

    日本からただ一頭挑戦したスルーセブンシーズ(牝5歳、美浦・尾関知人厩舎、父ドリームジャーニー)は直線後方から馬群を縫って脚を伸ばし、惜しい4着に食い込んだ。今年も日本勢初制覇の悲願達成はならなかったが力を見せた。 レース後、取材に応じた尾関調教師は「ゲートは遅めで想定より後ろになってしまった。遅いペースもあって力みもあったし、慎重に構えた部分もあるけど、直線はどこまで前を捕らえてくれるんだろうという感じで伸びてくれた…」と涙をこらえて言葉につまりながら話した。 (ともにnetkeiba.comより) 競馬で損するくらいなら、とっとと旅に出てしまったほうがいい。 いわんや夏競馬をや。 特に小倉競…

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