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  • メンタルヘルスチェックを廃止してほしい

    今年も職場のメンタルヘルスチェックを受けた。 わかるようなわからないようなシチュエーションを示されて、さっぱり区別のつかない大体5つの選択肢から、自分の思考に近いものをマークするというやつだ。 これで芳しくない結果が出るとカウンセラーと面談をしなければならないことになっていて、俺はこれまで芳しくない結果しか出したことがない。 きっと今年も夏が来る前に強引に、面談の日程を設定されてしまうと思われる。 「あなたは今の精神状態で生きることにもう免疫が付いてしまったのです」 「だからこのままで生き続けるのです」 「毎日を楽しく感じられるようになったら、別種の不調を疑ってください」 「別種の不調にはあら…

  • 天玉そば550円

    最近は朝になると特に死にたくなる。 死にたさに起こされている感すらある。 死に場所を探しながら歩いていたら、東京外大の前のそば屋がもう開いていた。 6時10分。 天ぷら各種にメンチカツまで揚がっていた。 店主はいったい何時から今日のこの店を仕込んでいたんだろうと思った。 こうしてまた、いつものように調子が悪い一日が始まった。 ここは日記なので、いつだって、なんだって、書かれていることは本当です。 以上

  • 威力業務妨害容疑の現行犯

    15日午前11時25分頃、岸田首相が訪れていた和歌山市 雑賀崎の雑賀崎漁港で爆発音がし、白い煙が上がった。警察当局によると、首相にけがはなく、聴衆にもけが人は出ていない。発煙筒のような物が投げ込まれており、和歌山県警は20歳代とみられる男を現場で取り押さえ、威力業務妨害容疑の現行犯で逮捕した。 (読売新聞オンライン) 研究室というのは語学に堪能な人がいる場所なので(自分自身はともかくとして)、すぐに海外のニュースサイトを開いて調べる者が現れた。 日本のニュースは嘘が多い。 とまでは言わないけれど、言い回しに配慮する必要があるのだろう。 適した表現を見つけるまでに時間がかかるせいか、それが日本で…

  • 2023皐月賞 予想と短評

    1枠1番 ソールオリエンス 2戦2勝で人気の一角。しかしキャリア3戦目で皐月賞を制した例はない。あれ、サートゥルナーリアは?と思ったらあれは皐月賞が4戦目、しかもG1のホープフルSも勝っていたわけで 1枠2番 ワンダイレクト 大外枠のマイネルラウレアとの比較で落ちるのは確か。消しで 2枠3番 グリューネグリーン 京都2歳Sを勝って早々とオープン馬になってしまったのが今後重荷になりそう。弥生賞8着からではプラス要因を見つけるのも難しく 2枠4番 ショウナンバシット すみれSで騎乗した松山、若葉Sの川田に選んでもらえなかった時点でしんどい 3枠5番 フリームファクシ 前目の位置取りで競馬をしてきた…

  • 府中と国分寺と小金井の国境にある松の湯

    例えば荻窪にある秀の湯は、今でも午前1時半まで営業している。 かつてはそんな「午前様」の銭湯がたくさんあったと聞いたことがある。 だんだんと活気が消えて、とどめにコロナがやってきて、外に出るのが悪になって。 府中と国分寺と小金井の国境にある松の湯は、5月2日から営業時間を1時間延長して午後11時まで開けるのだという。 どうしてなのかはわからないけれど、意地を感じた話。 最近は起きた瞬間から気分が悪い日が多い。 吐き気ではなく、文字通り悪い気分に覆われて目が醒める。 あまりに気分が悪過ぎて、これが俺の暮らしなのかと思わず笑ってしまう。 朝から笑っている人間には、こういうやつもいるということだ。 …

  • 2023桜花賞 予想と短評

    1枠1番 ブトンドール 陣営から「本質的にはスプリンター」のコメントは泣きで間違いない。調教の好タイムもかえってコメントの裏付けに 1枠2番 ライトクオンタム ディープインパクト産駒が武兄弟で挑む桜花賞。どうしても過剰に人気してしまう懸念に、右回りも初めてで 2枠3番 リバティアイランド 「前哨戦の中内田厩舎」がぶっつけで本番に臨んできたのは本気度の高さか。前走を見るに阪神コースならどこからでも差してこられる感。人気でも買わざるを得ない 2枠4番 ドゥアイズ 戦績は(1.3.1.0)。リバティアイランドがいるここでは勝ち切れていないキャリアがむしろ頼もしい。相手には必須 3枠5番 ハーパー W…

  • 友だちを作りましょう

    「友だちを作りましょう」 「元気に挨拶をしましょう」 「お互いに嬉しい気持ちになれるように、一日一日を過ごしていきましょう」 SNSに流れる新入社員へのアドバイスなんかより、校長先生の話のほうがよっぽど心に響くし、正しい。 大人なんて、学校で教わったことを忘れてしまった子どもの集団に過ぎないのだよ。 今日は下の子の小学校の入学式だった。 季節の割に空気が冷たい体育館に校歌が反響すると、自分が小学生だった頃の気持ちに一瞬だけ戻った。 子どもたちが寝た後に今日のサウナは府中の桜湯へ。 110℃のサウナの、あえて下段で12分間汗をかくのが最近の贅沢。 帰りに京王ストアで、明日の朝に小学校たちが食べる…

  • 俺は台湾へ行って臭い豆腐が食いたい

    財布のチャックが一万円を噛んでしまった。一万円札の左上がギザギザの三角形に切れてしまった。自分にとっての一万円の価値を考えると、おそらく同世代の他の者よりガッカリしていたと思う。銀行で取り替えてくれるらしいけれど、今の銀行は昔のように親切ではない。みんな大好き財務省のHPには、予約を取って日本銀行に来いなどと恐ろしげなことが書いてある。調べてみたら日本銀行は府中にもあるじゃないか!と思ったけれど、これは日本銀行の電算センターであって、直接の対応はしていないとのことだった。おそらくこの端っこが切れた一万円札は「いざという時」のために保存し続ける一枚になるのだろう。話は変わって今年のゴールデンウィ…

  • 2023大阪杯 予想と短評

    1枠1番 ジェラルディーナ エリザベス女王杯では後に香港の国際レースを勝つウインマリリンを破り、有馬記念でも3着に入った実績馬。ただ福永→横山武→Cデムーロときて、今回岩田の息子さんへの乗り替わりはどうなのか? 1枠2番 マリアエレーナ 昨夏の小倉記念では同じ54キロでお隣のジェラルディーナを下している。それ以来の右回りで良さが出れば 2枠3番 モズベッロ 望みを託すのなら雨馬場だがおそらく明日は春の晴天。完走を祈る 2枠4番 ノースブリッジ 最近は弱気なコメントを見るようになった奥村厩舎。前走AJCCの勝利は流れも向いた。野暮ったさが抜けない、いかにもなモーリス産駒でちょい足らず 3枠5番 …

  • オリックス3-2西武(ベルーナドーム)

    ヒーローインタビューに立ったのは森。森が出てくると球場は西武ファンのどよめき、ブーイングとオリックスファンの歓声で騒然。森は「え~、まあ不安と楽しみと両方ある思いで、今日挑みました」と語ると、「積極的にタイミングが合えば全部いこうと思っていた。いいスイングができた。自分より宗の本塁打の方が価値がある」と、うなずいた。 (デイリースポーツ) 西武の先発、高橋光成はもう102球を投げているのに、8回表のマウンドに上がってきた。 オリックスの先発、山下舜平大にはワクワクしたけれど、やはり開幕戦は本当のエースに投げてほしかった。 そんなことを思いながら試合を眺めていたら、9回表の二死から森友哉が同点ホ…

  • 神田セントラルホテルの夜

    結婚する前の妻がこのあたりで働いていて、何度か迎えに来たことがある。あと水道橋のチケット屋がすぐに怒鳴るので、それを避けるためにここまで来て安い野球観戦のチケットを調達していたことがあった。そして現在進行形は神田セントラルホテルのサウナ。こうして振り返れば神田との縁は結構あった。しかしその神田セントラルホテルが 3月末で閉店するのだという。こうなると人生の中に神田に来る理由が残っていない。もう緊急事態宣言が解かれてからかなり経って、理由がなければ移動してはいけない時代ではなくなったけれど、理由がなければ来なそうな場所ではある。この神田は。最近はメンタルがすっかり爺様になってしまって、できないこ…

  • 2023高松宮記念 予想と短評

    1枠1番 トゥラヴェスーラ 去年の高松宮記念4着、スプリンターズS7着は好走の部類。雨馬場の最内枠もトリッキーな条件で鍛えられてきた丹内祐次の騎乗ならむしろおもしろい 1枠2番 ウォーターナビレラ 条件を探りながらも二桁着順が続く冴えない状況。先行馬だが1200のG1ではすんなりと位置も取れそうになく 2枠3番 キルロード 去年は17番人気で3着に入った大波乱の立役者。今年も人気薄の気配だが、鞍上の和田竜二が得意のグイグイ押しで先行できれば 2枠4番 ダディーズビビッド 前売最終で単勝30.5倍。竹之下で臨んでほしかったというのはさておき、OPと重賞で好走を繰り返してきた馬がこのくらいの人気し…

  • 『月刊サウナ』の連載第3回

    しかしどんな季節でもそこには人がいるよ、サウナもあるよ、凍るような日でも水風呂は気持ちがいいよ。やっぱり表現がうまい人、そして自分が好きなものを素直に好きと言える人は、いつの間にかこちらを「〇〇したい」の気持ちにさせてくれるものなのだ。だから俺は岩手に行きたくなった。まったく、勝てるもんじゃなかった。岩手からやってきた怪物は2日後もまたロスコに泊まり、あのお姉さんから名前で呼んでもらって、たいそう喜んでいたらしい。 (府中白糸台日記「『月刊サウナで連載はじめます』」より) 3月は岩手に行った。ゆっこ盛岡の広報さんは美しかった。初めて会った人に外見から言及するのは失礼なことは知っているけれど、美…

  • 吉田正尚と山本由伸はオリックスが育てた

    吉田の劇的な一発には海外メディアも反応。米スポーツ専門局『FOX Sports』アナリストで“大谷マニア”で知られるベン・バーランダー氏は自身のTwitterで「なんというスイング。なんという瞬間なんだ」とツイートし、起死回生の一発に興奮していた。また、米ポッドキャスト番組『Talkin’ Baseball』の公式Twitterは「マサタカ・ヨシダの大会13打点はWBC史上最多記録」と投稿し、吉田がこの本塁打でWBCの最多打点記録を達成したと伝えた。 (CoCoKARA) 「吉田正尚と山本由伸がいるんだからそりゃオリックスは強いだろ」と同僚から言われる。 そうだよ、その通りだよ。 でもふたりは…

  • 後戻りできない狂い方をしているパパ

    今日は下の子の卒園式だった。 式の最中に「何時に終わるんだ?」「俺の時間の価値が…」などとボソボソ言っているパパがいて、なんだかネットからそのまま出てきたような人だと思った。 そういえば上の子が保育園に通っている時も、クリスマス会の席で「段取りが悪い!」とヤジを飛ばすパパがいた。 30代、40代でも、もう後戻りできない狂い方をしているパパはいるのだ。 しかし子どもたちは成長した。 親たちは時間とともに老いてしまうけれど、それは子どもの成長と引き換えなのだから、仕方のないことなのだといまさら思った。 今日のサウナは府中の桜湯。 サウナは空いていた。 定員2人の水風呂も、だいたい一人で入ることがで…

  • ゆっこ盛岡→ひづめゆ→KANAN SPA→開運の湯→ながまち梅の湯

    人事異動に一喜一憂する大人になんかなりたくなかった。 だってそんなの、典型的なおっさんのイメージじゃん。 しかし俺は、典型的なおっさんになってしまった。 だから今のうちに、年度が替わってわけのわからない生活を強いられる前にと、盛岡までやってきた。 まあ今だって、わけのわからない生活はしているんだけど。 盛岡を訪れるのは7年ぶり。 ゆっこ盛岡は、7年前に来た時はマース盛岡だった。 すっかり綺麗になって、万人向けの温浴施設に変化していたが、原型はやはりマース盛岡だ。 水風呂に足先を突っ込んだ瞬間、かつての記憶がよみがえった。 とろみがある、素材を活かした水風呂。 広い広いサウナ室には目算で108枚…

  • 喜連川温泉→お丸山ホテル→宝湯

    鉄道で旅をしていると、ちょくちょく見かける地名ではあるのです。 それでもなかなか目的地にはならない分、「黒磯駅」と言われて所在地を答えられる人はどれくらいいるでしょうか。 しかし、ここは確かに2005年までは黒磯市だったのです。 東北本線から、喜連川人車鐵道に乗り換えます。 人車鉄道の動力は人間です。 世の中は結局、人間が動かしているのです。 期待していたAIもロボットも、なかなか人間から生業を奪う段階にまでは至っていないように見えます。 機械よりも人間のほうが安いから、こうなってしまうのでしょう。 車内はどうもサウナ室にしか見えませんでしたから重症です。 佐倉市は千葉県にあります。 さくら市…

  • オーストラリア代表は勝った、日本代表も勝った

    また、オーストラリアチームが合宿を行った東京都府中市も歓喜。勝利直後に公式ツイッターで「府中市内でキャンプを行った野球オーストラリア代表が、WBC初戦の韓国戦に勝利!初の1次ラウンド突破を目指しているチームオーストラリアを、今後も応援しましょう!次の試合は、3月11日の中国戦です」と呼びかけていた。 (デイリースポーツ) 2月に府中市民球場で練習試合を観た時は、このチームがなんとかなるとは思わなかったな。 どの選手も体が重そうで、実際に社会人の全足利を相手に負けてしまったし。 みんな大和家のラーメンが大好物だという話が流れてたけど、それでも本番に向けてどの選手も一絞りできたということなら、あれ…

  • 6年後のサウナの日

    【ロスコ】(駒込) 駒込駅南口の「麺屋ごとう」でチャーシューメンを食べてから、午前11時半入店。 ここは前職を辞める前、ふて腐れながらサボリと有休消化を兼ねて朝から過ごしていた思い出があるサウナ。 サウナ室の上向きシートで横になっていると、焼かれる魚の気持ちが分かる。 いちいち浴槽がバイブラ仕様(水風呂も何だかブクブクしてる)なのが、ほぐされたいおっさん向きで好ましい。 (府中白糸台日記「サウナとサウナとサウナとサウナ 37歳サウナの日」より) 6年前の俺は37歳で、サウナの日の主役で、所沢のベッド&スパ→ロスコ→サウナセンター大泉(まだ「大泉」が付いていた!)→アダムアンドイブの順番で、無料…

  • 冷泉のひんやりした体感が持続する水風呂

    ぬるめでいつまでも入れるしょっぱくて黄土色の温泉、暗めの照明でゆったりした間隔が取れるサウナ、冷泉のひんやりした体感が持続する水風呂。 この埼玉県三郷市にある「早稲田 天然温泉めぐみの湯」は、自分の好きな要素の詰め合わせだった。 メロン、イチゴ、レモン、ブルーハワイのシロップを差し出され、「たくさんかけないと底まで届かないわよ」と言ってもらえるのが250円のかき氷。 温泉は源泉の掛け流し、かき氷はシロップの掛け放題。 「あんまり1色ばかりを減らしてしまうのもなぁ」と思い、バランスよく掛けたら子どもらしいグラデーションになってしまった。 どのシロップも、味が同じであることは知っている。 200円…

  • 『月刊サウナ』の連載第2回

    いつ起きているのか寝ているのかわからない日々を送っていると、暮らしの乱れの塩梅で、平日昼間のサウナ屋に行き当たることがある。 広くのびのびと使えるサウナ室、タイミングをはかることなくストレスフリーで入れる水風呂。 今日のこの日も、人がポツンポツンのサウナ室で、足を伸ばしてテレビを眺めていた。 情報番組はWBCを特集してくれていて、我らがオリックスの宇田川がブルペンで投げ込む姿が映っていたのが誇らしかった。 そして18年かけて子どもになったダルビッシュが、さらに18年かけて今はもう誰もかなわない大人になっていることを知った。 「まずは体に気をつけて、それからがんばってください」 ツイッターの相互…

  • 半田屋の豚汁うどんと小江戸温泉KASHIBAと

    北海道に3軒、青森2軒、岩手7軒、宮城7軒、福島1軒。 そしてどうしてか埼玉と広島に1軒ずつ。 「どうしても川越に半田屋がほしい!」と思って我慢ができなかった、高い志を持った人がいたのだろう。 そうでなかったとしてもそういう物語にしておいてほしい。 どうせ真実がわからないのなら、物語はおもしろくて、美しいほうがいい。 店内のどこにも「豚汁うどん」の文字はないのに、頼んでみると当たり前のように出てくるから笑ってしまう。 他のお客さんたちも皆、セルフ方式の最後の締めに豚汁をオーダーしている。 めし(小)、豚汁、梅干しだけで済ませていた作業着の紳士が実に格好よかった。 粋とはこういうことなのかと思っ…

  • 暗闇瞑想サウナは焚き火か台風か

    2月だけどもう寒くない働いた日曜の帰り道、昭島の富士見湯へ。 ここは正午から翌朝9時までの営業で、こんなに頼もしい銭湯がある昭島の人たちはうらやましいと、来るたびに思う。 夜中に起きてしまったら銭湯で一息入れればいいのだから、近所に住めば中途覚醒すら楽しみになる。 www.akishimafujimiyu.jp 【富士見湯から大切なお知らせ】 画像の通り、12/21よりサウナ有料となります。 ですが同時に ビギナーもハードサウナーも楽しめる ※変幻自在サウナにリニューアル (富士見湯HPより抜粋) 室温100℃設定の、照明を抑えた暗闇瞑想サウナ。 テレビに焚き火が映ってスピーカーからはポタポタ…

  • 2023フェブラリーS 予想と短評

    1枠1番 ジャスパープリンス 近走がまったく冴えない上に東京ダートは5戦5着外の8歳馬。「勝春、G1乗れてよかったね」ということで参加賞を 1枠2番 シャールズスパイト カナダからの参戦には敬意を払いたいが、見込みがあるなら外国馬こそ賞金の高いドバイやサウジを目指すのでは?モレイラ騎乗は気になるが本質は芝馬と思われ 2枠3番 ケンシンコウ 根岸Sの6着は強調材料にならないが、追い込んだだけの6着と見ればいかにも本番前の試走。三連単の3列目なら 2枠4番 ドライスタウト 3番手から抜け出して勝った前々走、7番手からで2着だった前走を見るに、今回はしっかり前目の位置を取りにいくはず。人気だが後述の…

  • 「そんな小さいうちから保育園になんか行かせて」と言ってきたやつは頭を下げにこい

    我が家は息子がふたり。この前、下の子が春から進む小学校の説明会があった。俺はよくぞここまでこられたものだと思った。保育園というのは働く親が、その間に子どもを預ける場所である。機能としてはそうであるけど、子どもたちにとっては保育士さんや友だちと会うための大事な場所でもある。俺が働かなくなれば、働けなくなれば、働く気を失えば、子どもたちは自分の意思とは無関係に保育園に通えなくなる。もしかして親たちよりも気心の知れた人たちと会えなくなる。俺はそうなったらかわいそうだと思っていた。上の子が入園し、下の子が卒園するまでの10年間。働き続ける自信なんてとてもなかったけれど、生き続けるのさえ難しいと思ってい…

  • 母親は偉大だな

    ムキになって論文を書き終えたら、もともと狂っていた生活リズムが一層ひどくなった。問題は睡眠。昼間は当然起きていて、夜も眠れないから起きている。そうしてだんだんと体が痛くなってくる。昨日は休みを作ってロスコへ行った。長い時間をここで過ごして、眠くなったタイミングで眠ればいい。眠れなければサウナに入って疲れればいいし、そうして限界がくれば気絶するだろう。そう思ってロスコで過ごした。贅沢にマッサージも受けた。体が痛いのは眠れなかった結果であるが、さらに眠れない要因にもなっていると思ったからだ。悪循環。1階に降りて「マッサージをお願いしたいんですが」と伝えたら受付のお姉さんが喜んでくれた。どこのサウナ…

  • 昭和72年の油売り

    このくらいの金額で落ち着いたなんて思うな。あれは確か昭和72年、俺が館林のカナイ石油で油を売っていた頃はレギュラーでリッター90円を切っていた。みんな大好き東京電力は、6月から電気料金を3割アップするのだという。電気料金は2ヶ月未納だと送電をストップされるらしいので(正確なところはまだそこまでは払えなかった経験がないのでよくわからんけど)、秋には干乾びた人間が相次いで発見される世の中になっているかもしれない。それにそこまで電気料金が上昇すれば、上昇するのは電気料金だけでは済まない。おそらく人間の価値以外は、どれも値上がりするのだろう。誰も買えなくなったものに高値の札がついた閑散とした売り場。産…

  • 切りつけるか、切りつけられるか

    東京都八王子市の東京都立大キャンパスで昨年11月、同大教授の宮台真司さん(63)が刃物で切りつけられた事件で、警視庁は1日、容疑者とみられる相模原市南区の無職の男(41)が昨年12月に自宅近くで自殺していたと発表した。警視庁は容疑が固まり次第、容疑者死亡のまま殺人未遂容疑で書類送検する方針。 (讀賣新聞オンライン) これは怖かった、というより今でも怖い。 結局のところこの無職の男(41)がどうして切りつけたのか、その理由がまったくわからないままで終わってしまったから。 うちはメディアに向かって発信力高めの教員はいないと思っているけれど、恨み辛みで物事が動く世界なだけに、誰がなにをされてもおかし…

  • 1月が終わる

    ラゾーナ川崎のルーファ広場。 おととしの夏、鶴見で働いていた時に、南武線と京浜東北線を乗り継ぐ合間にノロノロしながらウロウロしていた、思い出したくない思い出の場所だ。 あの時の俺の前任者は今でも病気のままで生きていて、前々任者は病気で死んだことになっている。 俺は繋ぎの期間の勤務を終えて元の職場に戻ったけれど、まともに帰ってくるとは思われていなかったので、「ポストがない」と言われて今でもそれを引きずっている。 ずっと苦しい思いばかりして、あれは一体なんだったのだろう。 たまには俺だって傷ついたと声を上げたかった。 泣きたかった。 大事にしてほしかった。 だからせめて、ここから先は放っておいてほ…

  • 東京競馬場で逢おう 根岸S 2023

    単勝1・6倍の圧倒的支持に応え、これで10戦7勝。会心のレースを披露した鞍上の戸崎は「乗りやすい馬。どういうレースでも対応できる。パワー、スピード…全てが申し分ない。大きいところを狙える」と称賛。田中博師は「ジョッキーが慌てず乗って、よくしのいでくれた。時計を詰めているし、5歳にしてまだ成長を感じる。まだ前がかりの重心で、それが出遅れにつながっている。バランスのいい馬体になればもっと強くなる」と伸びしろに期待した。 (スポニチアネックス) パドックで見ても、レモンホップの馬体は抜けて立派だった。 これまでのレースを見ても、このレースを見ても、やっぱり1400mまでの馬という印象は変わらないけれ…

  • 若手のままで衰える

    昨日の、確か夜と朝の境目くらいに起きたんだ。 それから34時間くらいずっと、起きているんだか生きているんだかわからない時間が続いている。 まあ、こきつかわれてるよね。 労働の場でも研究の場でも、どこへ行っても「永遠の若手」扱い。 俺の生まれた1979年の新生児の出生数は164万人だった。 コロナのせいで若干は参考記録の感もあるけれど、集計中の去年の出生数は80万人を割る見込みだという。 俺たちは本来、層が厚い層のはずなんだがなあ。 氷河期に殺されてしまってろくに生き残っていない。 俺の今の状況も、果たして生き残っているといえるのか? きっとこのまま偉くもなれずに、若手のままで歳をとって、若手の…

  • 『月刊サウナ』で連載はじめます

    岩手からやってくる人が、俺に会いたいのだという。普段から「一人がいい」「しゃべらない日は疲れない」「トマトが嫌い」「ピーマンも嫌い」とバリアを張って生きている俺に、わざわざ会いたいのだというのだから、事態は深刻だ。訊けば連載開始のお祝いをという話だった。ありがたいのだけど、正直、その人の正体は男なのか女なのかもわからない。こういう時はいったいどうしたらいいんだろう。ネットで知り合った人とは実際に会わないという一般常識を守っていけば、大過なく日々を送ることはできる。しかし俺にはその人の書いた文章を読んだことがあった。良いものは良い、楽しいものは楽しい、嬉しいものは嬉しい。そうはっきりと書ける人だ…

  • 「最強寒波」だとかなんだとか

    朝9時から営業してくれている、国立温泉 湯楽の里へ。 サウナ専門店のような鼻の粘膜がひりつく熱さはなくても、平日の午前に大きなサウナ室を独占する快感を覚えると、スーパー銭湯もいいものだと思う。 今朝ちらっと雪が舞ってたけど、明日からはもっと寒くなるの? 外気浴してたら凍っちゃうの? もう逃げも隠れもできないんだから、「最強寒波」とかいうやつを楽しむくらいの気概で乗り越えてやる。 別に東京は大雪が降るわけでもないのだから。 今季最強の寒波の影響で、日本列島は24日から26日にかけて厳しい寒さと大雪が見込まれている。気象庁は、倒木などによる停電や、水道管の凍結・破損による断水、路面凍結による交通網…

  • 大相撲JNファミリー場所

    職場を出て、わーっと走って郵便局へ行って、制限時間ギリギリいっぱい。 なんとか速達を受付してもらう。 なんでわざわざ速達にしたんや!と言われたら、それは最近の普通郵便はあまりに時間がかかりすぎるから。 日本の郵便事業って、世界に誇れるものだった記憶があるんだけど。 壊した人は責任を取りましたか? ぶっ壊すだけぶっ壊して、子どもが産まれてすらこられない世の中を作り上げて、これから少子化対策をするのだという。 ただの馬鹿でしょ。 馬鹿というのはシンプルだけど究極の悪口だと思うので、だからこそ馬鹿だと言ってやる。 かつて、なにかの願書を郵便局へ日付が変わった直後に持ち込んで、「昨日の消印にしておきま…

  • 崖っぷち犬と東京湾のトド

    東京湾で“トド”が発見されました。一体なぜ、東京湾に現れたのでしょうか。発見されたのは東京湾の羽田空港のすぐそばです。じっとしていると思ったら海の中へ…。また顔を見せ、生存が確認できます。 (テレ朝news) AKスパの、やたらと高いレベルで温度変動が激しいサウナ室のテレビでは、東京湾に現れたトドがほのぼのニュースとして扱われていた。 2011年3月11日の、確か前の日だったと思う。 テレビの情報番組では、なにかの比喩ではなく、文字通り崖っぷちに入り込んで取り残されてしまった「崖っぷち犬」を映していた。 かなり長い時間、映していた。 犬にとってはしんどい時間だったかもしれないが、あれは平和とい…

  • なんにもなかった日ほど書き残したくなる

    ディスカウントショップというか、安売りの何でも屋さん。 俺はここで49円の、ペットボトルのスポーツドリンクを買った。 「安けりゃなんでもいい」の価値観で選んだわけじゃないよ、だって39円の緑茶もあったんだから。 小雨が落ちてきても引き返す面倒くささのほうが勝って、そのまま桜湯へ行った。 寝サウナをしている先客がいて、俺が入ったら起き上がってくれて、なんだか申し訳ない気持ちになった。 どうせだったらずっと寝かせておいてあげたかったんだけど、俺もサウナ料金払っちゃったからなあ。 行きよりは少し弱くなった雨の中を自転車で帰った。 特になにかがあった日ではなかったけれど、なんにもなかった日ほど日記を書…

  • 多磨霊園で待ってろ

    年が明けてもう10日も経った。けれどもなんにも変わらない。実質的には2022年13月を生きながら、つくづく俺は他人にとっての感情の掃きだめ、痰壺なんだと思った。ある程度は年末年始に休んで、俺の頭も若干はクリアになって、周りの人たちも原点に戻って自分らしくあろうとする。そうなると、もともとあった雰囲気、風潮が強くなり、俺は自分が掃きだめで痰壺であるのを再認識させられる。こうなってしまったことに理由をつけることもできるけれど、この状況は別にこの場所がはじめてではないので、俺自身の人間性に由来して起こっている現象なんだろう。そう、俺が悪い。俺がここにいるのが悪い。俺が生きているのが悪い。プーチンが戦…

  • 犯罪加害者にならないこと

    生まれ育ちから不可抗力で続く生き地獄があれば、観光用に赤く染めた血の池地獄もある。 地獄にも天と地の差があるのだよ。 だから「それぞれの地獄がある」という表現が嫌いだった。 それぞれとは言いながら、雑に、適当に、結局は「地獄」で一緒くたにしてまとめてくれるなよと。 しかし年末に、旅先で、柄だけで色の入っていない入れ墨の背中を指して、「母ちゃんの手術に金がかかるから、こっから進まないんだわ」と話してくれたサウナ紳士がいた。 訂正。 誰でも彼でも、天と地というほどまでには、地獄に差はないのかもしれない。 職場に行って、大学に行って。 とても「今年もよろしくお願いします」なんて気持ちになれない相手が…

  • 焼きそば1パック600円の競馬場と尾張温泉東海センターと

    晴れた日は名古屋競馬場へ。 去年の1月2日も俺は名古屋競馬場にいた。 それは名古屋駅からあおなみ線で向かった先の「土古」にある、年季の入った競馬場だった。 その後競馬場は移転して、今年の俺は近鉄蟹江駅から無料の送迎バスで、名古屋競馬場へやってきた。 しかしさあ、やきそば1パック600円の競馬場での勝負はしんどかったよ。 人気サイドで決まっているように見えて、なかなか順番が合わない。 ボックスにして大きく囲うほどのオッズでもなく、そもそもそんなに点数を増やせるほどの資金もなく。 競馬でやられた後は、尾張温泉東海センターへ。 HPの交通案内には近鉄蟹江駅からタクシーで7分と書かれていたが、俺は負け…

  • 元日は休日救急歯科診療へ

    日曜日、休日、年末年始等、一般の歯科診療所が休診の時に、救急の患者さんを対象に応急処置を行っています。 (高知市歯科医師会HPより) やなせたかし風のイラストだが、ここは高知なので、これは本当にアンパンマンの作者が描いたイラストだ。 俺の2023年は、高知の歯医者で始まった。 大晦日の夜、泊まっていた高知のドーミーインで歯磨きをしていて、右上の歯に心当たりのない欠けがあるのに気づいた。 俺は笑った。 本当に笑った。 年が明けてすぐに歯が欠けるより、すべてを今年に押し付けてしまえる時間に気づいたほうが、まだ気持ちは楽だと思ったのだ。 紅白歌合戦が終わってからゆく年くる年が始まるまでの、短い時間の…

  • いい顔の85歳になるために

    大晦日は高知競馬場にいた。メインは賞金2000万円の高知県知事賞だった。そこには去年まで大活躍し、今年になって落ち目になってしまったスペルマロンという馬が出走していた。高知競馬で活躍しても通常は種牡馬になる道はない(グランシュヴァリエは奇跡だ)。行き先がないがゆえに現役を引退できない悲哀、悲壮感。ところが今日の高知県知事賞でこの馬は好走した。直線はかつて船橋にいた林謙佑が乗っているガルボマンボと叩きあっての2着。俺にはスペルマロンが持っている力を絞り出したというより、特に最後の直線は遊んで走っているように見えた。そこには悲哀も悲壮感もなかった。なんというか、そんなものなのだ。物事なんて勝手に持…

  • 池田温泉(徳島県三好市)

    これまでに見たことがなかった、アイボリーカラーに「タマゴシャンプー」の文字が入った洗面器。 ハードロックなラジオが流れる、脱衣所にあるサウナ。 斜に構えて立っているサウナストーブ。 水風呂は浴室の一番奥。 浴室の壁にはマンボー、エイ、筋トレをするゾウなどポップなイラスト。 彫り物入りのお父さんに引率された3人の子どもたち。 風呂上がりは工業用扇風機から強風のプレゼント。 忘れられた懸垂棒。 脱衣所に置かれていた「来年70万人割れ」が見出しの徳島新聞。 消防団員募集、遺品整理、資源物回収の貼り紙。 「池田高校野球部専用」と書かれた棚には、野球部員のお風呂道具がぎっしりと。 見たか、これが多様性だ…

  • 負けの銭湯

    仕事に負けた後、研究に負けた後、権力に負けた後、年齢に負けた後、競馬に負けた後、妻に負けた後、自分に負けた後。 府中の桜湯は、俺にとって負けの銭湯だ。 それはもちろん銭湯としてのスペックの話ではなく、あらゆるものに負けた後、その日の最後にやってくるのが、年中無休で受け入れてくれるこの懐深い桜湯なのだ。 府中で生きているうちは、きっと桜湯が最後の砦。 有馬記念 理想と現実 ◎タイトルホルダー 9着 ○イクイノックス 1着 ▲ヴェラアズール 10着 ★ジェラルディーナ 3着 △ボルドグフーシュ 2着 △ディープボンド 8着 ○△★の決着ではハズレ。 でもイクイノックスが4コーナーにかけて抜群の手応…

  • 2022有馬記念 短評と予想

    1枠1番 アカイイト 去年は6番人気7着。前走エリザベス女王杯4着も、最後方から追い込んだ競馬では今回の枠順を活かせるとは思えず 1枠2番 イズジョーノキセキ ハンデ戦までの牝馬に思える。中山牝馬Sなら買い 2枠3番 ボールドグフーシュ 引退を控えた福永騎乗だが、そこまで人気にはならないか。2着だった菊花賞は勝ちに等しい内容だったが、アスクビクターモアを捕らえられず今回のタイトルホルダーを差すまでは? 2枠4番 アリストテレス 去年は9番人気6着。しかし今年は2戦して17着、11着の戦績しかない。ここに向けても特に明るい材料は見つからず 3枠5番 ジェラルディーナ めでたく香港ヴァーズを勝った…

  • 字を書くのが上手い

    「執筆する」とか「寄稿する」とか表現が好きじゃないんだよな、どこか偉そうで。 さっきまで、前会長が例のオリンピック関連で逮捕されてしまったAOKI系列の快活CLUBで、依頼されていた原稿を書いていたんだけど、そもそも自分が「原稿を書いて」いる時点で図々しい違和感がある。 なんだろうね。 本人にとってはそんな大層なことではなく、それこそチラシの裏に、競馬のおさがりの先が潰れた赤ペンで、自己流の象形文字をガーっと書き殴っている感覚。 清水成駿が、若手の競馬記者が書いた記事を「おまえ、字書くの上手いな」という言い回しで褒めていたエピソードがあった。 「記事が」「原稿が」という大竹柵の障害に挑む前に、…

  • サウナがないとなんにもない

    マッサージは60分7700円で、お姉さんに勧められて追加したカッピング20分はいくらだったかわからない。 おかげで背中は少々軽くなって、代わりにカッピングの赤黒くて丸い痕がたくさんついた。 これは施術の結果であって、誰にも害を及ぼすものでもないけれど、世間では梅毒も流行っているらしいし、見た目にインパクトがある状態で裸になって絡まれたりしたら面倒くさい。 (府中白糸台日記「マッサージ60分カッピング20分」より) まだまだ鮮やかに、特に肩口に赤黒い痕が残っていてどうしようもない。 やっぱり今の背中でサウナに入る勇気はないなあ。 アダイブで受けたカッピングなんだから、アダイブに行けば問題ない気も…

  • マッサージ60分カッピング20分

    ボーナスが出たら来てやろうと思っていた。 今日はアダムアンドイブでサウナに入って、マッサージまで受けてきた。 マッサージは60分7700円で、お姉さんに勧められて追加したカッピング20分はいくらだったかわからない。 おかげで背中は少々軽くなって、代わりにカッピングの赤黒くて丸い痕がたくさんついた。 これは施術の結果であって、誰にも害を及ぼすものでもないけれど、世間では梅毒も流行っているらしいし、見た目にインパクトがある状態で裸になって絡まれたりしたら面倒くさい。 明日からしばらく、サウナは控えるしかないか。 まあ今日はこの店で施術を受けた流れなので、毒々しい背中のままでサウナを2セット。 そう…

  • 人事担当者は偉い

    コンプライアンス、守秘義務。そんなものをおそらくは本来意図されていた範囲まで越えて主張する人間が増えた。主張する人間は大概が暴対法施行以前のヤクザを真似た態度をとる。つくづく彼らが作り上げたものは文化になってしまったものだと思う。もう少しコンプライアンス、守秘義務の話。実際はこれらの言葉に脅されておっかなびっくり仕事をせざるを得ない状態なのに、どうしてインターネット上の人事担当者はこんなに口が軽いんだろう。時間を割いてやってきた人間の見た目も、中身も、乗り越えてきた時間のことも、あっさりとバラして笑い者にしてしまう。これが彼らの任侠なんだろうか?採用は大事だけれど、大事にしすぎていやしませんか…

  • たったひとりの忘年会

    みんな遠くに行ってしまう。ここだけの話だけれど、別に俺は一人が好きなんじゃない。いつも取り残されて一人になってしまっているだけなんだ。 (府中白糸台日記「福永祐一、調教師へ」より) 今年の俺は疲れてしまった、疲れ果ててしまった、売り切れてしまった。 なにも喋りたくないのに、喋らされる機会が多すぎて、しまいには声が出なくなってしまった。 嘘つきのオオカミ少年とは違うけれど、これまで大体「疲れた、疲れた」と言いながら生きてきたせいで、もう俺の「疲れた」を信じてくれる人はもう誰もいない。 そうしたらこれまでで最上級の、酷く疲れた年末がやってきてしまった。 「学び直し」なんて簡単に言うけど、学問だって…

  • 福永祐一、調教師へ

    「愛の反対は正義」と書かれている文章を見つけた。コラムの部分なのでまったく研究には生かせないが、自分が志している分野の文献からこんな言い回しを発見すると嬉しくなる。これはまさに自分がずっと思ってきたことだったから。相手を尊重する発想など最初から持つ気もなく、画一的な正義を押し付けて相手のためを思った満足感を得る。そこに存在するのは正義側の主観だけだ。駅前の定食屋は姿を消し、日高屋ばかりになってしまったと嘆きながら、自分の最寄り駅に日高屋ができるとこれで平均レベルには追いついたと軽い安堵感を得る。男たちはラーメンにチャーハンと餃子を付け、女たちは汁なしラーメンでカロリーを抑えたと錯覚する。なんだ…

  • カプセルイン大塚、大塚バッティングセンター、テーオーケインズ4着

    『レジャー白書』によれば順調にサウナ人口は減り続けているはずなのだ。しかしこのところ新規開業の知らせがいくつも流れてくる。どの店もサウナを表すために「最高」「至高」「究極」などの冠をかぶせている。今日行ったカプセルイン大塚には、俺が東京で一番好きなサウナ室がある。店はサウナの設定を試行錯誤し、ついにはストーブを替え、替えた後も試行錯誤を続け、今がある。続けることが大切であって、続けられるかどうかで意志と能力を試されるのだろう。ここは感覚の世界、出来たてで「最高」「至高」「究極」はあり得ないのではないか。店を出て、大塚駅に向かってパチンコ屋の角を曲がったところで、そのカプセルイン大塚のオーナーと…

  • 船橋競馬場と柳湯

    7レース終了後、船橋競馬所属の森泰斗2000勝達成のセレモニー。 本来は「北関競馬」ありきの「南関競馬」であって、森泰斗は北関東に存在した足利競馬の出身。 インタビュアーも原点の足利競馬に触れてくれて、温かいインタビューだった。 森泰斗はいかにもあの辺りで育った人の面構えだなあと思って、いつも応援したくなってしまう。 優しさを前面に出すのが照れ臭かったり、無理して意地を張ってみたり、わざわざ疲れる生き方を選んでみたり。 館林出身、自転車で足利の学習塾に通っていた俺の目にはそう映る。 また来るのは10年後、なんてことはないと思う。 (ともに府中白糸台日記『ハートビートナイターと森泰斗2000勝』…

  • 妻が仕事の顔をしている

    都立大で教授が斬られた。一昨年から東京都立大へ名称が戻っていた。首都大学東京の名称は全般的に不評だったが、「トーキョーメトロポリタンユニバーシティ」の響きには格好いいと思ってしまったことがある。これは心の中の黒歴史だ。昨日は横浜へ出張して、神奈川区の親松の湯へ寄ってきた。親松の湯は「しんまつのゆ」と読む。カラッとした空気のサウナで、もうこういうサウナは銭湯にしか望めないのかもしれないと思った。時代は湿度の高い、セルフロウリュ付きのフィンランドサウナだ。上野のSHIZUKUに初めて泊まった日の朝、湿度が高く空気の重さすら感じる一番サウナに歓喜したものだった。しかし今はそればかりになってしまって、…

  • 雨の日は親松の湯へ

    傘を買った途端に晴れ間が見えて、今日もまたこんな日かと思ったけれど、夕方に差し掛かるとしっかり雨が降ってきてくれた。 雨の日を嫌うな。 好きになってくれとまでは言わない。 せめて「嫌い」と口に出さないでやってほしい。 ろくなことがなかった11月もようやく残り1日になった。 本当に、前世の俺は11月に何人殺したんだろうと、そんなことばかりが頭をよぎる日々だった。 雨の日は必要だけど、11月は不要だった。 いや、償いのために生きなければならなかったのかな。 タバコを吸うやつは毎日吸うし、酒を毎日飲むやつもいる。 俺は毎日サウナに入りたい。 ブームになる前から、こうだった。 今日のサウナは横浜市神奈…

  • いい風呂の日だから境南浴場へ行った

    11月26日はいい風呂の日だから、境南浴場へ行った。 背中と足元からジェットが出ているリラックスバスに、両手を突き出して水面に浮かせるゾンビスタイルで入っていると、いまさらながらサウナよりこちらのほうが温まる気がした。 たまに暗いサウナ室を覗いている人がいて、やっぱり人間はなかなか諦めがつかない生き物なんだなと思った。 脱衣所は壁がきれいになって、長く続いていた工事は終えたようだった。 なんの話も聞いていないけど、工事を終えてもサウナが再開されないということは、もうそういうことなんだろう。 ある日突然、店ごと消えてしまうより、段階を追ってくれたほうが気持ちは着地させやすい。 生まれくるものより…

  • サウナと朝メシ

    (以下の内容はフィクションです。写真も無関係です) 高所作業車という、はしご車の先のカゴがついたような車がある。前職の時は、年末に大きなクリスマスツリーを飾る作業があって、そのカゴに乗ってツリーを天井からのワイヤーに括り付けたり、星やサンタを飾ったりしていた。俺はその作業が嫌で、毎年の年末になるとうんざりしていた。単純に高いところが怖いから、そして俺だけに高所作業をさせておいて下で世間話を楽しんでいる俺よりも給料の高い奴らに腹が立つからだった。あのクリスマスツリーは、俺の呪いで輝いていたといっていい。 いつまで経っても後輩が採用されることもなく、「若いから」という理由で毎年俺だけがカゴに乗らさ…

  • 通勤電車は走り続ける

    もうこの3年で、朝の通勤電車に乗ると同じ車両の同じ場所にだいたい見たことがある顔が揃う、ということはなくなった。 リモートになった人、出社しつつもリモートの比重が高まった人、朝練が廃止されたままの高校生。 しかし俺だけは3年経ってもなにも変わらずに毎日、通勤電車に乗っている。 俺はこっち側の人間なので、はっきりと思っていることを言う資格はあると思う。 リモートに切り替えられなかった人間は負け組だ。 いちいち口に出さなくたって、そうやって扱われるんだけど。 だからお前らから言われる前に、こっちから言ってやった。 俺は負け組だ。 今日もまた多摩丘陵を進む通勤電車に乗っていると、怒鳴り声が聞こえてき…

  • ずーっと殴られてばかり

    ずーっと殴られてばかり。 しかし殴り返してしまえば、俺だけが処刑される。 あの法務大臣ならきっと「こんなもの金にも票にもならん」と悪態をつきながら、雑に天地が引っ繰り返ったハンコを押すのだろう。 予想通りひどかった一日の最後に、少しくらいは自分のための時間を作ろうと、桜湯のサウナへ向かった。 22時を過ぎたら100円になるレイトサウナ料金、それでもサウナ室内は一人ぼっち。 その代わり、5脚置かれたあの白い「ととのい椅子」だけはすべてが埋まっていた。 これもきっと、サウナブームのひとつの形。 腐らずに生きていたらうまくいった美談なんて、相当に生存者のバイアスが掛かっているんだよ。 無理に気力なん…

  • 天才は完成させる

    天才は完成させる。 馬鹿はいいところまではいく。 研究は際限がないので、その気になれば死ぬまで続けることも可能だ。 それはまさに生涯学習の時代。 オリックスが優勝するには残り1試合を勝って、ソフトバンクに残り2試合を負けてもらわなくてはならない。それでも俺が論文を完成して、査読を通って、博士号を取る可能性よりまだ高い。 https://t.co/CsPbKHDtVC — ふちうサウナ (@f_shiraitodai) 2022年9月30日 オリックスは優勝した。 そして日本一になった。 俺が博士号を取ってもおかしくない気はしてきた。 天才というのは天賦の才で、目指してなるものではないけれど、こ…

  • アダムアンドイブ「アウトロー○○論」

    保育園児たちのお散歩にまぎれてしまえば、中国大使館の周りで睨みを効かせている警官たちの職質だって怖くない。 目の前にあるセブンイレブンで『週刊プレイボーイ』を買ってからアダムアンドイブへ入る。 グラビアは2000年代生まれの女の子ばかりになってしまった。 コロナ第8波が、なんて記事を読むと、これから年末にかけて確かにそんな流れになるのだろうとうんざりする。 しかし『週刊プレイボーイ』といえば「江夏豊のアウトロー野球論」だろう。 いまさらながら江夏の歩みと、最後まで生命線だった外角低めへのコントロールと。 「アウトロー野球論」はコラム名として秀逸だと思う。 そしてこれほどの人が、オリックスの投手…

  • 頭の中の教科書

    かつては頭の中に教科書を置いて、それをめくりながら「持ち込み可」の試験のように生活している時代があった。 もちろん、物理的に脳に教科書を突き刺したわけではなく、あくまで記憶のイメージ。 教科書と表したのだから、学力テストの話をしたほうがわかりやすいだろうか。 1998年冬の俺は、政治経済の教科書に確か10色もの蛍光ペンを使い分け、時には重ね塗りまでして、そうやって記憶のとっかかりを増やすことで盤石の態勢を敷いて、センター試験に臨んだ。 何点取ったかは忘れた。 しかしあとは現代文しかできない俺が、トータルすると「どこかに入れるのでは?」と言われる程度の点数を取れたのだから、きっと頭の中の政治経済…

  • おふろの国か、はま寿司か

    先発の山崎福也はさぞ気持ちよくマウンドに上がるのだろう。 見上げたらそんな思いになった秋の青。 まあ試合が始まるのは夜なんだけどさ。 今夜は2勝2敗1分の日本シリーズ第6戦。 10月が終わろうとしているのに、贔屓のチームの真剣勝負の野球が観られるのは幸せなことだ。 かつてのオリックスは当たり前のように負けを積み重ねすぎていて、毎年後半戦は山本由伸と吉田正尚の個人競技だと思って眺めていた。 昨日のサウナは、鶴見のおふろの国。 帰りには、尻手駅への途中にあるはま寿司で遅い昼食にしようと思っていた。 昼以上夕方未満の時間なら、それほど混んでいることもあるまい。 が、OL熱波師だという宮川はなこさんの…

  • 俺の日本シリーズ第4戦

    夜の終盤戦になってからタイ古式マッサージを受けたりして、あまり眠らなかった神戸サウナ。 ここはさ、午前様でもロウリュしてくれるし、ずっと人の気配があるのがいい。 人の気配がある場所で、一人だけ放っておいてもらえる時間が一番気持ちがいい。 三ノ宮は「ノ」の字が入っているほうが、余裕があって格好がいい。 エルコンドルパサーの二ノ宮調教師の時もそんなことを思っていた。 しかし阪急と阪神が使っている駅「神戸三宮」まで圧縮されると、どうしてか爽快感がある。 幸せそうな人を眺めているのが好き。 そういう時の俺は特に嫉妬もしない。 ただしこれは美徳ではなく、精神の欠如です。 神戸三宮から奈良までは約2時間だ…

  • 俺の日本シリーズ第3戦

    神戸に雨を連れてきてしまったのは私です。 二宮商店街のおば…お姉さまが怒りをぶつけるべき相手は私です。 神戸にはよく知られている三宮だけでなく、一宮から八宮までがあります。明治以降、三宮がとりわけ発展した背景には、外国人居留地の存在と鉄道の発達がありました。 (まっぷるトラベルガイド) 群馬県には、いくつもの小泉を包み込んだ大泉という町がある。 三宮の脇にひっそりと、しかし「こっちが先!」のプライドを持って二宮があるのも、なかなかしゃれているなと思っていた。 しかしもともと、一宮から八宮まであったのね。 青森県の一戸から九戸みたいなものか。 二宮商店街の奥にある「湯あそびひろば二宮温泉」。 実…

  • 初めて神戸サウナに泊まった日

    初めて神戸サウナに泊まったのは2004年9月27日のことだった。 具体的な日付が出てくるのは、検索すれば出てくるから。 これは神戸でオリックスブルーウェーブと近鉄バファローズの最後の試合が行われた日なのだ。 まだ妻ではなかった頃の妻から「行ってきたら」と背中を押してもらって、京王八王子の駅前から高速バスに乗ってやってきて、最後なのに満員にならない球場でオリックス対近鉄の試合を観た。 愛する近鉄バファローズが消えてしまうことには、もう諦めがついていた。 オリックスブルーウェーブは確か5番を今はコーチをしている辻竜太郎が打っていて、「このチームと合併したところで強くなんかならんよ」と思った。 試合…

  • 東大和にはいったいどれだけの女子高生がいるのだろうか

    国分寺駅から、だいぶロングシートがへたった西武電車に乗って、「どのへんが小川なんだろう?」という佇まいの小川駅で降りた。 駅に向かってくる女子高生の流れに逆らって歩いて、だいたい20分で神明湯に着く。 ここは清潔で、サウナが入りながらどんどん熱くなっていく銭湯だった。 最近は熱源としての自己主張が強いロウリュサウナより、小さな部屋をふわっと隈なく熱くしてくれる銭湯の遠赤ストーブを好むようになった。 サウナ室のテレビではこれからコロナの第8波がやってくる!なんて番組が流れていた。 物事は悪くなる目に賭けておけば、いつかは必ず的中するものなのだ。 帰りがけにおそらくはご主人からかけられた「ありがと…

  • そしてオリックス・バファローズは引き分けた

    日本シリーズの大舞台で、爽やかに決めた。打撃に定評のある山崎福が、両軍無得点で迎えた3回1死三塁のチャンスで打席へ。初球のチェンジアップを振り抜くと、打球は右前へ。先制の一打となり、右拳をグッと掲げた。 (日刊スポーツ) 序盤は投げて打って、山崎福也ショーだった。 実況もその方向で盛り上げていたしな。 明大時代にずっと投げていた神宮のマウンドでは、福也は昨日の山本由伸より頼もしく見えた。 人間はつくづく環境の生き物。 オリックスの最速160キロ右腕山崎颯一郎投手が2回無失点で好救援した。山崎福との「山崎リレー」でヤクルト打線をゼロに抑えた。 (日刊スポーツ) あれだけ男前で、あんなに球が速い。…

  • そしてオリックス・バファローズは負けた(まだ1戦目だけど)

    オリックス先発山本由伸投手(24)が1回2死一、二塁からオスナを迎えた場面。打球は三塁線を襲った。一瞬、三塁塁審がファウルのジェスチャーを出しかけたが、フェア判定となり走者2人の生還を許した。 審判員の目の前の打球はリクエスト対象外のため、判定通りでフェアとなり、ヤクルトが2点を先制した。 (日刊スポーツ) あれは間違いなくファールだったとオリックスファンは思うし、ボールが跳ねたのだからベースに当たってフェアに決まっているだろうとヤクルトファンは言うだろう。 もしもオリックス・バファローズが上田利治監督だったら、1時間19分の猛抗議をした後に、大杉勝男にホームランを打たれて結局はヤクルトに敗れ…

  • 4年だけでいいから生かしてくれ

    どれほどの成果が出ているのかは置くとして(「置いちゃうのかよ」という思いはもちろんある)、心を亡くした毎日を過ごしているうちに、だんだん周りの人たちの動きと話し方が、スローモーションに感じられるようになってきた。 俺も「ボールが止まって見える」と名言を残した、打撃の神様・川上哲治の域に達してきたらしい。 いくら打撃の神様であろうと、まだ生活の隙間でサウナに入る時間があるのなら、本当は資産形成でも進めるべきなのはわかっている。 身内にも周りにも悲惨なサンプルがあったおかげで、俺は仕事や収入を生きがいにしない人間にはなった。 だけど、それだけ。 興味のない未来について無理矢理にでも考えようとすると…

  • 10月12日(水)から10月18日(火)までの日記

    10月12日(水) 昼休みにジムサウナに入るようになった。 なんぼサウナが好きでも重症すぎないか…と自分でも思っていたけれど、慣れてみると昼メシなんておにぎり2個でもパクっと食べれば問題なくて、水風呂で締めてから午後の仕事に向かうと気分だけでもピリッとするメリットが大きい。 それにしても昼メシは、今までほんとに食べたくて食べていたんだろうかと思うほど。 夜はCSファイナルステージで我らがオリックスが初戦を勝利して、アドバンテージを含めて2勝0敗の扱いに。 山本由伸はピンチを迎えるとギアを上げてさらにいい球を投げるので、ソフトバンクは送りバントなどであからさまにチャンスを作ると、逆に得点から遠ざ…

  • そしてオリックス・バファローズは勝った(まだ1戦目だけど)

    オリックスのエース山本由伸投手(24)が8回5安打無失点の好投で、ソフトバンクのポストシーズン連勝記録を18で止めた。球数116球で無四球。10三振を奪う快投で、チームを勢いに乗せた。 これでリーグ王者のオリックスは「1アドバンテージ1ヨシノブ」で2つの星を取り、4つの星が必要となるCSファイナルを好発進した。 (日刊スポーツ) 今日は我らがオリックス・バファローズの大一番で、投げるのは俺たちのエース山本由伸。 そうなればもう辛抱たまらず、俺は背中に「WAKATSUKI」の文字が入ったユニフォームを着て、東海道新幹線に乗り込んだ。 なんて生活が実現するはずもなく、大学の研究室でチラチラと試合経…

  • 10月5日(水)から10月11日(火)までの日記

    10月5日(水) 親子連れが邪魔!の文脈で書かれたレビューが目に入ってしまって、温浴施設も特別ではないというか、もともとなにも特別ではなかったんだろうけど、しっかりと社会の続きになったもんだと思った。 うちの子たちは台湾か中国に連れて行ってあげたかったんだけど、こんな世の中になったせいで、まだ叶わずに現在に至る。 あの「子は宝」の雰囲気を感じさせてあげたい。 体感したことがなければ、自分が大人になった時も子どもに対してまともな態度をとれないかもしれないし。 「子どもはスーパー銭湯に連れてくるな」なんて言える大人に仕上がってしまったら、それは完成された失敗作。 ジムサウナへ。 10月6日(木) …

  • 東京競馬場で逢おう 毎日王冠

    今みたいに香港の国際レースをいくつも勝ったり、勝てなくとも凱旋門賞に何頭も日本馬が送り込まれる時代ではなかった。 カナダのブリーダーズカップに挑戦したタイキブリザードは、現地で体調を崩して大敗した。 帰国後は半年かけて立て直し、安田記念で初G1を獲った。 たくましい馬だった。 俺は新婚旅行でカナダに行った時、「タイキブリザードはこんなに遠くまで来て走ったのか」と思ったもん。 タイキブリザードが敗れてすぐに、藤沢調教師は日本に国際電話を入れて、電話口で天皇賞・秋の実況を流してもらって、バブルガムフェローの勝利を知ったなんて話もあった。 ネットライブなんて存在しなかった、26年前の神無月のこと。 …

  • 影がどんどん薄くなっていく

    「時間がない時間がない」と口にすると損をすることばかり。 想像力のある、本来なら関わりたかった人から遠ざかっていく。 明らかに視界に入る位置にいるのに、見えないふりをされてしまう。 そのどちらもが、意地悪ではなく気遣いなのだ。 仕方がないけど寂しいね。 自分の影がどんどん薄くなっているのがわかる。 昨日は日付が変わる直前に、わざわざ多磨霊園の脇を通って帰ってきた。 今日だって、桜湯のレイトサウナに間に合わなかった。 秘書にスケジュールを管理されている社長でもないのに、自分の時間が手の届かないところで決めつけられて、勝手に流れている感覚で生きている。 脳みそはスカスカ、予定だけはパンパン。 子ど…

  • 9月29日(木)から10月4日(火)までの日記

    9月29日(木) 朝からケンカする子どもたちと、学校と保育園の準備がまったく進まない様子に怒る妻。 「やあ君たち、おはよう」と鷹揚にパパが登場すると「だいたいパパはいつも…!…!」とどうしてか集中砲火で叩かれた。 俺を中心に家族がまとまっているのならそれでいい。 髪を切って、ジムサウナへ。 9月30日(金) 三遊亭円楽師匠が亡くなった。 いつか上越新幹線の長岡駅のホームでお会いした時は「この新幹線のどこがMAXなんだ?」といい声で疑問を呈されていた。 ご冥福をお祈りするとともに、追悼番組に期待する気持ちも芽生えてしまう。 ニュース23の筑紫哲也が亡くなった時も、1年経った後の夏にまるでリアルタ…

  • 九月が永遠に続けば

    そんな気がなくても、どうしてもこちらが上になってしまうのは仕方がない。 お世話になっている立場ではあるけれど、契約を結んでお金を払っている立場でもあるので。 うちの職場の清掃のおば…お姉さんたちは、いつも一生懸命働いてくれて、かつ腰が低い。 昼に行った回転寿司の、端っこのカウンター席で背中を丸くしていると、後ろから「あらー、どうもー」と声をかけられた。 今日の仕事を終え、いつもの作業着ではないおば…お姉さん。 お友だちと集まって、テーブル席で大ジョッキの乾杯をしていた。 俺は厳選した110円の皿だけを食べ終えると、とぼとぼと足音を残しながら、なんにもいいことのない午後の職場へ戻った。 今年もま…

  • 9月21日(水)から9月28日(火)までの日記

    9月21日(水) 起きた瞬間から気分が悪くて、今日が死ぬ日なのかと思った。 怒っているわけでも、吐き気がしているわけでもなく、わかりやすい理由がない分だけリアリティがあった。 具体性に欠けつつもなんとか把握できたのは、臍の奥に黒い塊が沈んでいる感覚で、これが消えずにどうにもならなくて、仕事だけにして大学には行かないことにした。 いや、仕事だってフルタイムなんだけどさ。 なんなら残業付きなんだけどさ。 そんでもってノーサウナ。 9月22日(木) どうしてか「ワイは大企業で、高収入で」と天井向いた自慢話を聞かされてしまってうんざりした。 が、俺も大企業で働いていて高収入だったら、そんな話を繰り広げ…

  • 戦争には行かなかったけれど、福井にはやって来た

    ロシア国内の入隊事務所では発砲事件が発生し、撃たれた1人が重体になりました。 ロシアメディアによりますと、犯人の男は親友に召集令状が届いたため、とても動揺していたとのことです。 プーチン大統領は24日、動員を拒否したり戦場で脱走するものに対して最大10年の懲役が可能になる刑法の改正案を承認。兵力確保に向け「引き締め」を図っていますが… (テレ朝news) 「“捨てられる50歳”とかいいますけど、私たちはずっと捨てられてきた。景気が悪いからって会社が勝手に採用を控えたのに、まるで私たちに能力がなかったみたいないわれ方をされてきた。結局、私たちは何者にもなれない。40歳を過ぎても肩書も付かない。先…

  • 突然だけど富山県高岡市の日の出湯へ

    誰も言わないなら俺が言ってやる。 お前の代わりなんかどこにもいない。 精神は成熟しない。 一方通行で壊れていくもの。 突然だけど富山県高岡市の日の出湯へ。 スチームサウナの室内に水風呂が含まれている造りに、ここはウェルビー福岡かと思ったが高岡であり、しかも俺はウェルビー福岡に行ったことがない。 記憶の限りでは子どもが生まれてから関門海峡すら越えたことがない。 「ボディソープしかないけど、使う?」 「タオルは持ってきたの?」 「遠くから寄っていただいて…本当にありがとうございます」 やさしい女将さんは母のようだった。 この母に会うために、日の出湯に通っている人も多いだろうな。 あ、あと自分でサウ…

  • 面倒くさくなって、今日はサウナにも行っていない

    最近はイライラすると掃除をしている。 家にはいくらでも掃除をする場所はあるし、職場ならデスクでもデスクトップでもいい。 しかし軽いエネルギーの発散にはなるけれど、優等生すぎる手法なので「セルフケア」「アンガーマネジメント」なんて言葉が浮かんでしまって、結局はストレスの解消にはなっていない。 だからきっと、すぐにやめてしまうだろう。 左の変則投法、角盈男は現役最後のシーズンをヤクルトで迎えて「ブルペンで石井ピン(一久)がガンガン速い球を投げているのを見て嫌になった」と言っていた。 その言葉の通り46試合2勝5セーブでチームに貢献したのに、ごまかすピッチングに限界を感じて、ノムさんとサッチーに嫌味…

  • 9月14日(水)から9月20日(火)までの日記

    9月14日(水) ブログの読者です! という方が、夫婦で会いに来てくれた。 しかしながら俺が働いている当日に連絡をくれたものだから、仕事の終わりまで待たせる形に。 人生が上手くいっていないのを確認にきたとのことで、ならばと遠慮なく「ぎょうざの満洲」に入ることにした。 「もっとシャープに突き刺してくる人だと思ってました」と言われて、確かに俺はシャープじゃないよ……。 9月15日(木) 妻は上の子の習い事に付き合ってお出かけ。 俺と下の子はその間、府中の名店「中華料理 栗林」で夕食を。 餃子と半ライス、さらには美味しい美味しいと餃子のおかわりまでして、どこへ行ってもキッズプレートの時代は終えたらし…

  • 9月9日(金)から9月13日(火)までの日記

    9月9日(金) 仕事帰りに神代湯。 布田駅は変わった、国領駅も変わった、しかし柴崎駅は変わらない。 変わったのはホームの屋根を突き破っていた桜の木が切られてしまったくらいか。 「無粋な」と当時は反射的に思ってしまったが、しかしあれは木が古く、倒木の可能性まであったというのだから仕方がない。 神代湯はサウナを出てきた人からサウナの匂いがする。 遠赤ストーブの自己主張が強い銭湯だ。 9月10日(土) 仕事中、正確には昼休みにルネサンス橋本でサウナ。 労働にうんざりして、昼メシを食う気力もなくてやってきた。 サウナはなんにも救ってはくれないので、仕事は特に午後も好転はしなかった。 完全に俺のスペック…

  • 「反対派の声にも負けず」

    東京オリンピック・パラリンピック組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)は、出版大手KADOKAWA元専務の芳原世幸容疑者(64)らから大会のスポンサー選定で便宜を図ったことへの謝礼などとして、総額7600万円の賄賂を受け取ったとして6日、受託収賄の疑いで東京地検特捜部に再逮捕されました。 (『NHK NEWS WEB』より) 「子どもたちまで自粛自粛の毎日を送っている時に近所でデカいイベントなんぞやってくれるな」ということで、去年の夏のオリンピックには反対で、ほんと勘弁してくれよの気持ちで開催中をやり過ごしていた。 ずっと不安だった。 実際、京王線でビール飲みながら高尾山に向かう外国人のグル…

  • 新座のにいざ温泉へ

    久しぶりに海外に行きたかったけれど、ぼちぼち叶うんじゃないかと見当をつけていた年なんだけど、結局は今年も無理だとあきらめた。 子どもたちこそ、海外に連れていきたかった。 まずは台湾あたり、「子は宝」の雰囲気がある国を体感してほしかった。 日本で子どもをやっていると、やれ運動会は中止だ、保育園はうるさくて迷惑だ、コロナが広まったのはお前らのせいだと、大人たちから因縁をつけられてばかりなのだ。 人間は大事にされたことがないと、立場が代わって相手を大事にすることが難しい。 息子たちには、子どもを大事にできる大人になってほしい。 あとの教育はすべて妻がやってしまうだろう。 西国分寺駅で「東京駅に行きた…

  • イーストランド、石和健康ランド、稲積水中鍾乳洞…

    今日のサウナは府中のあけぼの湯へ。 屋根の形と照明は富山のスパアルプスだけど、ここを「府中のスパアルプス」と呼んでいるのは自分以外に知らない。 本家スパアルプスほどにインパクトのある水ではなくても、ここの濃い青タイルの水風呂も蛇口から強めの掛け流しで爽快感はなかなかだ。 前はなにやら音を立てているだけだったサウナ室のテレビが、久しぶりに行ったら出演者のセリフが聞き取れるようになっていた。 直した? 年齢が変わって最初のサウナを「あ」けぼの湯で始めたから、次は「い」のサウナにしてやろうかと、電気風呂の前の椅子で外気浴しながら考えていた。 イーストランド、石和健康ランド、稲積水中鍾乳洞…

  • 43歳になりました

    人に話せば誰からもうらやましがられて、本人にしてみれば貧乏くじの面があって、俯瞰すると人生でこれほどのチャンスはもうないだろう。 そのくらいの認識はある。 俺は今年の春から、働いて、学んでいる。 職場と大学院の二刀流はなかなかしんどい。 体力面でも、思考力の面でも。 大谷翔平くらいの才能と若さがなければ、あんなに軽々と爽やかに二刀流はこなせない。 俺はいつも疲れているけれど、これは疲れとともに、加齢によって基礎体力が失われた結果でもあることにようやく気づいた。 すなわち今がデフォルト。 余生をすべて肩も背中も腰も脳も重たい状態で生きていかねばならない。 さらに俺は疲れると、音が苦になる癖がある…

  • 季節の終わりくらいは自分で決めてもいいか

    8月31日はその響きだけで寂しい。 今日は夏の最後の思い出作りに、子どもたちを連れて境南浴場まで。 いつも40℃設定の家風呂と比べれば、どの浴槽も熱い。 水風呂を除けば。 子どもたちは水風呂からスタートして、その後は氷メロンの湯と水風呂の往復を続けている。 境南浴場は間違いなくサウナがお休み中の影響で、夕方過ぎでも浴室はゆったり。 いつまでも出たがらない子どもたちを「あんまり入り過ぎると鼻血が出るよ」と言って引き摺り出して、夏は終わっていった。 とはいえ今も手元に8月28日の、マツダスタジアム2階指定席1塁側南205通路15列R101番のチケットがある。 仕事が終わったらすぐ新幹線に飛び乗って…

  • 脳と心臓がずっとイライラしている

    今夜のサウナは府中の桜湯。 よそと比べると高めの水風呂の温度が、まだ8月にしてまずまずの冷え具合になっている。 チラーを付けたり、配管を変える大工事をやったとも思えないので(特に休業期間もなかったし)、これは季節性のものだろう。 このあたりでは境南浴場もそうだが、季節に先んじて水風呂の温度に変化が出る。 今年はかなり早めに秋を越えて、厳寒の冬がやってくるのではないか。 「忙しい」と口にしてしまうと、むしろ軽んじられて、声を掛けない大義名分を得たと受けとめられて、大事な話に素通りされてしまうことが多い。 だから口にしないほうがいいのはわかっているけれど、本当に時間が足りないのだからもうどうしよう…

  • 時代と生まれ合わせた環境の子

    人は皆、時代と生まれ合わせた環境の子。 たまに学部の子たちと話すと心の底からうらやましく思える。 彼ら彼女らは20年前の俺とは違って、社会に歓迎されて受け入れられていく。 おそらく数合わせとして扱われることはなく、「お前の代わりはいくらでもいる」なんて言葉を投げつけられることもない。 今の子は世代の総数は少ないけれど、俺の世代だってみんな消えたり消されたりしてしまったんだから、似たようなものだ。 今日のサウナは府中の桜湯。 いつもふわっとして体感の水風呂に、今夜は冷えと重みがあった。 季節はもう秋。

  • 浴室の隅っこの小さな水風呂

    「サウナで」と言ったら「えっ?サウナ!?」と驚かれた。 サウナに一人、水風呂に一人。 やっぱり一人はいいなと思った。 ここから先の残りっカスの人生は、どれだけの時間を一人で過ごせるかの勝負だと思う。 いつのまにかサウナ趣味の世界は人が増えて、派手になって、信用できなくなった。 今日は府中の旭湯の、浴室の隅っこの小さな水風呂に浸かっていると、ここがなんだかサウナブームの最果てに思えてきた。

  • 「仙台育英って優勝したことなかったの?」

    家族旅行中に、はじめて甲子園で東北の高校が優勝したのを知った。 周囲もちょっとざわついていた。 熱海港と初島を結ぶフェリーの中で「仙台育英って優勝したことなかったの?」という会話を何回も聞いたし、妻もそう言っていた。 会員制、もしくは紹介制。 今回エクシブ初島に泊まれたのは、間違いなく妻の力だった。 リビングにカウンターキッチン、寝室が2つある我らが家族の部屋に「豪邸だ!豪邸だ!」と息子たちが喜んでいたのもまた、妻の力なのであった。 ちなみにここエクシブ初島はサウナからも水風呂からも水平線が見えた。 熱は少々弱めで、万人向けだった。 甲子園の話に戻るけど、高校球児は大人びて見えるので、「子ども…

  • サウナ好きはハマコー先生に感謝しないと

    子どもが地理を勉強するというので、ならば時刻表を読めばいいと答えた。 いつのまにか「舌足らず」は、舌の短そうな話し方ではなく、言葉足らずを表す言葉として定着してしまった。 離人の意識は楽しくて、最近はサウナに来ると「俺はサウナが好きだったんだ」と気づく。 昨日行ったサウナは木更津のつぼやだった。 木更津のつぼやが一番好き。夏休み、よくわからない親戚の家に連れていかれて、それでもジュースやお菓子をたくさん出してもらっているうちに子どもらしく満足して、最後は「またねー」なんて結局なんの繋がりなのかわからないままだった親戚のおばちゃんに手を振っていた、あの日を思い出す。 pic.twitter.co…

  • 高橋由伸は慶応のユニフォームを着て神宮の外野を守っているまま

    今日は下の子の七五三の撮影に。 上の子もまた、1/2成人式ということで撮影を。 1/2成人式はわけわからんとか、そんなもんいらんとか、そりゃもともとそんなイベントなかったやろとか、否定的な文脈で語られていることが多いので、あえて肯定することにした。 最近の大人たちは子どもたちを否定することが正義だと思い込んでしまっているから。 そもそもそこに正義なんて必要か? 世の中は狭量な大人ばかりなのに、子どもたちはよく生きてくれていると思う。 大人というのはそういうものだ。だからといって大人を責めてはいけない。大人を相手にするときは子どもは寛大でなければならないんだ。 (サン=テグジュペリ『星の王子さま…

  • お盆休みなんていらない

    もともとの予定にコロナ禍が便乗してきて、しばらく大学から締め出されて過ごしている。 そうなると働くだけ。 いや、結構な時間を費やして、結構な量の仕事を捌いているつもりだけれど、「仕事だけ」だと気分が軽いし働けてしまう。 今は本気で、お盆休みなんていらないと思っているからこれは重症だ。 人間はこうして意識と身体の実際に差が出ると、あっという間に死んでしまう生き物だから、みんなは注意してくれよな! 「人間はね」と王子様は言った。 「急行列車で走り回っているけれど、何を探しているか自分でもわかっていない。ただ忙しそうにぐるぐる回るばっかりなのさ……」 それから付け加えた。 「無駄な苦労だよ……」 (…

  • クマのぬいぐるみが「おかえり」と言ってくれたので抱きかかえてみたら砂になって崩れてしまった

    わけあって、このところ、どのくらいだろう、とにかく何日か。 妻と子がおらず、府中の家にひとりで暮らしていた。 その間には不思議なことがたくさん起こった。 朝起きて鏡で自分の顔を眺めていたら夜になっていたり、静かな中をよく寝たと気持ちよく目覚めたつもりがまだ日付すら跨いでいなかったり、まったく腹が減らなくなったり、もしかしてこのままでは死ぬかと思い水を1杯だけ飲んでみたら甘みを感じたり、クマのぬいぐるみが「おかえり」と言ってくれたので抱きかかえてみたら砂になって崩れてしまったり。 抗原検査を受けるつもりでねぎ辛味噌ラーメンを食べた。 辛かった。 当たり前だが、しっかりと辛さを感じることで、自分の…

  • 府中の松の湯

    気づいたら松の湯に来ていたから、俺はサウナのある銭湯に行こうとしていたらしい。 かつては帯状疱疹の夏を送ったこともあった。 夏は好きだけど、疲れる。 今年はどうも忙しく、夏バテをするいとまもない。 「忙しい」は口にすると損をすることが多い言葉なので、なるべく避けて生きてきたけれど、結局それが状況をこんな風にしてしまった。 松の湯は水風呂の爽快感が帰り道まで続く銭湯だった。 仕事、研究、家族、たまに競馬。 苦手なことばかりやっていたら、得意だったことを忘れてしまった。 「流れに身を任せて生きてきただけです」なんて言い切れるのは、相当な実力と才能に恵まれた人に違いない。

  • 東京38940人

    東京都内の3日の感染確認は3万8940人で、1週間前の水曜日より9900人余り増えるなど再び増加に転じ、過去2番目の多さとなりました。(NHK NEWS WEB) 2日間微減だったので、減少する流れに入ったかと思わせておいて、今日はこんなことに。 もっとも陽性率は下がっていなかったので、こんなもんだと覚悟はしていた。 身近に2回目の感染、という人が現れた。 一度罹れば当面は安心という雰囲気があるけれど、根拠はないと思う。 俺は確か小学1年と5年の時、水疱瘡に2回罹った男だから余計にそう思う。 それにしても、こんなになってしまっても、世の中を続けていかないといけないんですかね? 銭湯の臨時休業が…

  • 川崎競馬場→小松湯

    今でも競馬には詳しいつもり。 だけど、ここ数年は「ダラダラと好きなものを眺めるだけ」の時間をなかなかとれない生活をしているので、わからないこともだいぶ増えてしまった。 久しぶりに来てみれば、川崎競馬は見たことがない名前の減量騎手ばかり。 今日は木間塚龍馬という白いヘルメットが似合う2003年生まれの騎手に大変お世話になった。 あと2004年生まれの小林捺花ちゃんにも。 もう女性騎手だからまず買い目から外す、なんて時代でもなくなったんだな。 ベテラン今野忠成はまだ乗っていたけれど、あまり存在感はなく。 川崎競馬の騎手の、中間層が薄いのは瀧川寿希也があんなことになってしまったせいだと思うし、そのく…

  • 東京36814人

    始業式で「高校生が流行りに影響されて茶髪にするなどもってのほか」と話していた学年主任が、いつのまにか「今年は黒髪が流行りだそうだから、君たちも黒髪で」と言い出した思い出。 人の言うことなんていい加減なのだ。 東京都 新型コロナ 3万6814人感染確認 前週金曜より1819人増 NHK 新型コロナ 国内感染者数 東京都内の29日の感染確認は3万6814人で、前の週の金曜日から1819人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは10日連続です。 (NHK NEWS WEB) 新型コロナがまだまだこれからだった頃、感染者の家に石を投げ込んだり、プライバシーを暴いて名前を拡散していた人たちは、も…

  • 東京22387人

    ロスコの食堂は21時半でラストオーダー。 前はもっと遅くまでやってくれてたのにと思いつつ、コロナ禍を乗り越えて(今また酷いことになっているけど)ここまで営業してくれているだけでも感謝だろう。 かつては東京の地下鉄を24時間走らせたらどうだなんて話もあった。 東京都知事は長いこと石原慎太郎だったけれど、おそらくその序盤だったと思う。 俺は好景気を知らないので、記憶にあるということは不景気な時代には間違いないにしても、そんな楽しげな発想がまだ許されていた頃もあったのだ。 「終電がないからずっと働かされる」などと決めつけずに、働き方改革と両立できていれば、24時間地下鉄で今よりは楽しい東京を見られた…

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