高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
気のはなし絵本元気 はじめのき ・衛気 まもるき ・宗気 むねのき ・清気 そらのき ・水穀の気 つちのき ・営気 いきるき 東洋医学の絵本陰陽五行 まわるき…
王様は言いました。 「岐伯先生の話では、癰と疽があったがこれらは何によって違うのだ?」 岐伯は言いました。 「癰と疽の違いは、見て分かります。疽の出来物の上の…
岐伯は続けて言いました。 「脛にできる出来物を、『兎齧』といいます。兎に齧られたように赤く、骨まで至るので急いで治さなければいけません。治せなければ人の命に関…
岐伯は続けて言いました。 「大腿部にできる出来物を、『股脛疽』といいます。見た目の変化はそうひどくはないのに、内部で膿が骨まで行きます。急いで治さないと三十日…
岐伯は続けて言いました。 「胸部にできる出来物を、『井疽』といいます。大豆のような形で、出来てすぐ三、四日目で早く治さないと、下りて、お腹に入ってしまうので、…
王様は言いました。 「出来物について、形や状態、治療でしてはいけないこと、治るか治らないか、治らないなら死ぬ日数、病名について聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言…
岐伯は言いました。 「王様がおっしゃるとおり、人の経脈はいつも流れていて止まりません。それは、天だけでなく、地の法則とも合っています。まず、それをお話させてく…
王様は言いました。 「これまでに私は、いろんなことを聞いた。 食べ物が胃腸に入ると、消化されて気が取り出される。上焦から出た衛気は、肌肉を温め、骨と関節を養い…
いよいよ、最後の篇になりました。本当にここまで来れるとは、思ってなかったけど、亀の歩みでも、ちょっとずつを何年も続けたら、こんなとこまで来れるんだなあとびっく…
王様は言いました。 「よくわかったぞ、ありがとう。ちなみに、これらのいろんな病変や症状を治すには、どうするのだ?」 岐伯は言いました。 「必ず先に、病人の、体…
王様は言いました。 「いつもよく寝て、睡眠時間が長い人は、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「そういう人は、腸胃が大きく、皮膚が渋で、肌肉の間が通りにくいタ…
王様は言いました。 「病になった人が眠れないというのは、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「人が寝るしくみは、体をめぐっている衛気が、昼は体表の陽を行き、夜…
王様は言いました。 「では、高い所で目がくらんだ時は、どうすればいいのだ?」 岐伯は言いました。 「心は良いと思っているのに、神気が嫌がっているのは、同時に反…
王様は言いました。 「どういうことだ?」 岐伯は言いました。 「目というのは、五臓六腑みんなの精気が上って注ぎ入ることによって、視える力となりますので、精の集…
王様は言いました。 「私は以前、とても高い台に上った時に、階段の途中で振り返ると、目がくらんでしまい、そこから立てなくなって、腹ばいになったまま階段を進んだの…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第八十「大惑論」をもとにしています。国の大切な儀式が行われる時、王様は一番大切な役目を担います。場面によっては、一人で高い所に登…
王様は言いました。 「岐伯の話によると、衛気は風府穴を通るたびに腠理に行って、邪気とぶつかって発作が起こるというので、発作が起こる時には、風府穴から邪気が入っ…
王様は岐伯を呼びました。 「王様、何かご用ですか?」 王様は、聞きたいことは後回しで、今読んでいる本について聞きました。 「岐伯、経の本には、夏に暑さに傷つけ…
王様は言いました。 「なるほど、では、急に死んだり、急病になるのはどうしてだ?」 少師は言いました。 「『三虚』の場合、人の死は病からあっという間です。『三實…
少師は言いました。 「それは時の決まりがあります。お話します。 人は天地と合わさっていて、また、太陽と月にも合っています。太陽については、一日に昼と夜があり、…
王様は言いました。 「私は、季節によって吹く八風が人を病にするのは、寒の邪と暑の邪があると聞いた。寒で人は、皮膚が引き締まり、腠理は閉じ、暑で人は、皮膚が緩み…
王様は言いました。 「今年、正しくない風に傷つけられて病になる人が少なくて済むか、多くなってしまうのか、知ることはできるか?」 少師は言いました。 「それは、…
さて、今日の王様は、たくさんの知識を持っている少師と話しています。(霊枢6)(霊枢69)(霊枢72) 「少師よ、私は先日、本を読んで、冬至の日には、北極星が叶…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十九「歳露論」をもとにしています。(霊枢77)を読んで、正しい時に正しく降る雨があると知りました。 『北極星が北斗七星の車…
王様は言いました。 「よし、では次は、経脈について、言ってみてくれ。」 岐伯は言いました。 「陽明経は、血と気が多いので、治療では血と気を出します。 太陽経は…
王様は言いました。 「では、今度は、病について、言ってみてくれ。」 「五藏に精気が多く入りすぎると、并という状態になります。(素問23)肝で多くなると、憂い、…
王様は言いました。 「よし、これまでに聞いた、五臓と、色々の関りについて、おさらいしておこう。岐伯よ、言ってみてくれ。」 岐伯はうなずいて、言いました。 「五…
王様は言いました。 「症状から、どこに原因があるか分かる場合はあるか?」 岐伯は言いました。 「噫(げっぷ)は心の失調で起こります。 欬(せき)は肺の失調で起…
王様は言いました。 「体とこころの状態によって、治療の仕方が違うと聞いたが、(素問24)もう一度聞かせてくれ。」 岐伯は言いました。 「体は楽で、志に苦がある…
王様は言いました。 「さきほどの、九の法則の野に応じているという、体の九の区分について、どのよう庭に分けるのか聞かせてくれ。」 岐伯は言いました。 「お話いた…
岐伯は続けて言いました。 「六の法則は、律です。音階は、六呂六律あり、陰陽と四季十二辰に応じていて、十二経脈に合っています。虚した所から入った邪は、経絡に居座…
岐伯は続けて言いました。 「三の法則は、人です。人を生かしているのは、血脈です。治療は、脈を上から按じますが、圧しすぎて凹ませないように、鍼は、鍼体が大きく、…
王様は言いました。 「鍼が九に応じるのはなぜだ?」 岐伯は言いました。 「それは、聖人が天地の法則を用いるのは、一から九だからです。 国も九野になっています。…
岐伯は言いました。 「九鍼は、天地の大法則から生じました。 世界の法則は、一から始まり、九で終わります。 一は天です。世界は、大いなる力を持つ天(帝・神)から…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第七十八「鍼論」をもとにしています。少し前の子供だったころの王様は、岐伯が持っている治療道具の箱を見せてもらうのが好きでした。(…
三つの虚が重なると、人は突然、重病になったり、死ぬことがあります。 三つの虚とは、年が不及と(素問71)、月の空亡と(素問74)、時に反する風です。虚が無くて…
他にも、北極星が移動して、次の宮に入った日に、その後、風が吹いてくるのを待って、八方角のどこから吹いて来るかを観察し、吉兆を占う方法があります。 後天図を見て…
北極星が北斗七星の車に乗って、次の宮に移る日は、節気が変わる日でもあるので、気の調和がとれていれば、天は必ず、その日、風と雨を起こして返事をします。 その日が…
北極星は、北の天球の真ん中に常に位置しているので、方位を知るのに手掛かりとされる星です。 原文では太一という名で書かれていて、いつでも天の中心におられるので、…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十七「九宮八風」をもとにしています。これまで、黄帝内経では、太陽の動き(素問2)月の動き(素問26)星の動き(素問69)に…
王様は言いました。 「日の出すぐは足の太陽膀胱経を通っていると分かるが、それからは、何を手掛かりにするのだ?」 伯高は言いました。 「『大要』の本には、太陽が…
王様は言いました。 「たしかに、早く目が覚める日と、ゆっくり目が覚める日があるな。」 伯高は言いました。 「はい、それに、日の出の時間、日の入の時間は、いつも…
王様は言いました。 「日の入の後は、衛気はどこを通っているのだ?」 伯高は言いました。 「腎から心、そして肺、そして肝、そして脾に行き、また腎へ戻ってを、繰り…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十六「衛気行」をもとにしています。王様は岐伯に聞きました。 「岐伯よ、衛気はどこを通って、どこから出て、どこに入って、どこ…
王様は言いました。 「私は、聞いたことがある。気には、『真気』と『正気』と『邪気』があると。岐伯、真気とは何のことだ?」 岐伯は言いました。 「真気は、天にあ…
岐伯は続けて言いました。 「虚した所から入った邪気が、体の深くに入っていって、寒と熱が会うと、互いにぶち当たります。同じ所にしばらく留まって戦っているうちに、…
岐伯は続けて言いました。 「虚している所から入った邪気が、体の左右どちらか半分だけに居座ることがあります。 邪気が深くに入りこんで、営衛の気がある所に居座ると…
王様は言いました。 「邪の種類や、居座る場所によって、現れる症状が異なるのを、聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言いました。 「虚している所から邪気が人の中に入る…
本年もどうぞよろしくお願いします。黄帝内経ぜんぶ読んでみる、9年目に入りました。あと少しです、頑張ります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー王様は言いま…
岐伯は続けて言いました。 「体の上半身が冷えて、下半身は熱なのは、まず項部分の足太陽膀胱経に鍼を刺し、しばらく留めます。そして、鍼を抜いた後に、項と肩甲部分に…
王様は言いました。 「鍼を用いて気を調える、全ての治療に通じる要について、話してくれたまえ。」 岐伯は言いました。 「鍼を用いる治療では、まず、必ず経絡の虚実…
王様は言いました。 「では、治療はどうするのだ?温かい季節になるまで待つのか?」 岐伯は言いました。 「いいえ、待たなくて大丈夫です。厥の治療には、必ず先に熨…
岐伯は言いました。 「王様、どうか私に、もう少し踏み込んだ解説をお話しさせてください。」 王様は言いました。 「おお、聞きたいぞ、では、本に書いて、霊蘭の書庫…
岐伯は続けて話します。 「四つ目、熱になる邪の刺し方は、熱を発散させて、熱を冷えさせるのです。熱が外に出て、残りもこもらずに散じれば、後は病をぶり返すことには…
岐伯は続けて話します。 「一つ目、癰(できもの)を作る邪の刺し方は、腫れ上がっている時には、鍼をせずに、ゆっくりと長い時間を焦らずに待ちます。膿が出て鍼が出来…
王様は言いました。 「なるほど、『五節』については、よく分かった、ありがとう。 鍼の刺し方には、他に『五邪』というのがあると聞いた。これはどんなのだろうか?」…
王様は言いました。 「解惑という刺し方について、岐伯先生は、すべての陰陽を調べて、分かった有余と不足を補寫して、平均にするのだと言っていたが、惑いはどのように…
王様は言いました。 「徹衣と言う刺し方について、岐伯先生は、いろいろの陽経の奇穴を刺すと言っていたが、これも、まだ、はっきり確かではないので、次は、これをすぐ…
王様は言いました。 「去爪という刺し方については、岐伯先生は、関節と四肢の絡脈に鍼を刺すと言っていた。これについて聞きたいぞ。」 岐伯は言いました。 「腰部の…
王様は言いました。 「刺し方に、發曚があると言っていたが、私はそれを分からない。 本来、發曚とは、耳が聞こえない、目に見えない人を治療することだろう?それなの…
王様は言いました。 「岐伯先生は、振埃という刺し方について、手足や表層をめぐる経脈に鍼を刺して、陽病を去らせると言ったが、私にはそれが分からないので、聞かせて…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十五「刺節真邪」をもとにしています。国を治める王様は、病で苦しむ国民のいない国にしたいと思っています。(霊枢1)だから王様…
王様は言いました。 「では、他に医者が知っておくべきことを話してくれたまえ。」 岐伯は言いました。 「四つの季節が変化し、寒さと暑さがやってくるのには、法則が…
王様は言いました。 「医者は必ず知っておくべきで、分かりやすい脈診はあるか?」 岐伯は言いました。 「病の人を診るのに、どんな人であっても、寸口と人迎の脈を診…
王様は言いました。 「顔を見るだけで、どこの虫歯が痛いかわかるか?」 岐伯は言いました。 「虫歯が痛い時には、手の陽明大腸経脈と、足の陽明胃経脈を按じてみます…
王様は言いました。 「尺膚の診察は、分かりやすいなあ。でも顔色は、見てもよく分からないのだ。目で見て、分かりやすいのはないだろうか?」 岐伯は言いました。 「…
王様は言いました。 「尺部だけで、病の原因まで分かるのだな。」 岐伯は言いました。 「尺部と限らずに、もう少し範囲を広げれば、もっとたくさんのことが分かります…
王様は言いました。 「なるほど、では、くわしく話してくれたまえ。」 岐伯は言いました。 「尺部の皮膚が、滑らかで、潤いがあって光沢があるのは、風の病です。 尺…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十四「論疾診尺」をもとにしています。 王様は、これまでに、診察で最も大切なのは、顔色を見ることと、脈診だと教わりました。(…
王様は言いました。 「それぞれの能力を持つ人が、その人にできること能力を分かれば、治療は正しく行われ、医者の名前は広まって有名になるだろうが、持つ能力が分から…
雷公は言いました。 「特性に合った分担、役目を聞きたいです、どんなですか?」 王様は言いました。 「目がはっきり見える、目が良い人には、顔色を見分ける望診をさ…
王様と岐伯は、雷公がいたことに気付いてなかったので、びっくりしました。「雷公、いつからいたのだ?」 雷公は言いました。 「王様が書かれた論文があると知り、ぜひ…
王様はさらに続けました。 「鍼を用いることにおいての要は、神気であることを忘れてはいけません。くれぐれも、神気を調えることをおろそかにしてはいけません。 医学…
王様はさらに続けて読み上げます。 「邪気が体に当たると、人は冷水をかぶったようにブルブルと体が震えて動きます。邪気が体の中で、正気と当たると、わずかに顔に色が…
王様はまだまだ続けます。 「鍼を用いる治療法を学ぶには、必ず、法則を知らなければいけません。上では、太陽・月・星などの天文を観察し、下では、季節の八節に吹く正…
王様は続けて読み上げています。 「鍼を用いて治療をするには、まず経脈が通る所を十分に会得します。 気が少ないために通りにくいのは、やや深くして置鍼すれば、邪気…
王様は続けて読み上げました。 「十二経脈の五兪穴について、手技は早くするのか、ゆっくりか、場所はどこか、取穴する姿勢、どの深さを気が行くか、全部をはっきりさせ…
王様は書いた論文を声に出して読み始めました。 「鍼を用いた治療における道理は、まず、必ず、体のどこに邪気のあるか、上半身・下半身、左側・右側、陰・陽、表・裏、…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第七十三「官能」をもとにしています。 王様はこれまでに、医学についてたくさんのことを医者たちに聞き、その答えを本に書いてきました…
王様は言いました。 「次で五つだな。」 少師は言いました。 「はい、あと一つです。 陰陽和平の人は、日常の生活が安らかに静かで、キョロキョロと周りを気にしてお…
少師は続けて言いました。 「少陽の人は、慎重で注意深く、よく観察してから行動します。自分で自分のことを貴いものだと思っていて、ちょっとした役人にでもなると、自…
少師は続けて言いました。 「太陽の人は、あちこちで行き当たりばったりに大口をたたくのが好きですが、無能なので、嘘のほら話ばっかりです。高い理想を広く言いまわり…
少師は続けて言いました。 「少陰の人は、小さなことまで欲張りで、反逆や謀反を起そうとする心を持っています。他人が何かを失う不幸な出来事を見ると、いつも自分が得…
少師は言いました。 「わかりました、お話しいたましょう。 太陰の人は、心の中では過度に欲張りで、人に対する思いやりがありませんが、表面的には、きちんとしていて…
王様は言いました。 「言い表せない、と言っても、聖人や賢人なら、心に備えていて、答えて言うことが出来たはずだ。 簡単にでいいので、聞かせてくれ。」 少師は言い…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第七十二「通天」をもとにしています。先日、王様は、伯高と、岐伯と話をして、人には五×五で、二十五種類の人がいると聞きました。(霊…
王様は言いました。 「では最後に、もう一度『持鍼縦舎』について、もう少し詳しく話してくれ。」 岐伯は言いました。 「はい、お話いたします。はじめに、必ず十二経…
王様は言いました。 「まだ知りたいことがあるぞ。人の体には、両肘、両腋、両鼠径部、両膝裏、合わせると八つの谿(谷)があるが、医者はよく、それらの場所を触ってい…
王様は言いました。 「本当に、手の少陰心経に五兪穴がなければ、心が病にならないのか?」 岐伯は言いました。 「手腕や体表部分の経脈が病になることはありますが、…
岐伯は続けて、他の経脈の流注についても、逆向きを話しました。 「手の厥陰心包経の経脈は、中指の端の中衝から出て、内側に曲がって中指の内側に沿って上り、手のひら…
王様は経脈が通る道の場所は全て覚えていますが、そこを流れる気の動きについて、まだよく分からないと思っていましたので、岐伯に聞きました。 「五臓の経脈は、進むと…
治療を受ける時、王様は、医者がすることをじっくりと見ています。刺された鍼は、進めたり、止めたり、皮膚を引っ張ったりしていて、何をしているのか、聞きたいと思って…
王様は言いました。 「鍼と薬の両方を使えば、隙間なくふさいでいる土の囲いに、穴を切り開ければ水が流れるように、経絡は通れるようになり、陰陽がつり合うようになる…
以前、病になった時、王様は、昼なのに寝床で寝るのが嫌で、起きていようとしたけど、どうしても無理で、でも、横になっても眠ることはできなくて、目を閉じて、ゴロゴロ…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十一「邪客」をもとにしています。人の始まりの大昔から、一年は、間違うことのない太陽の動きで、三百六十五と四分の一日です。そ…
王様は言いました。 「話によると、病の人は、医者に死ぬと言われようだった。鼠瘻の病で、生きるか死ぬかは、どうやってはっきり分かるのだ?」 岐伯は言いました。 …
王様は言いました。 「留まって去らない邪気を去らせるにはどうするのだ?」 岐伯は言いました。 「はい、お答えします。根本の原因がある臓を治療して、症状の部分の…
王様は、医者ではないので、治療はしないことにしていますが、病の人を治してあげたいという気持ちはずっと持っています。 ですから、病の人がいると聞けば、とても気に…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第七十「寒熱」をもとにしています。 この篇では、瘰癧について話しています。 <瘰癧>・瘰=ゴロゴロ積み重なる・癧=順序よく並ぶこ…
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高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
気のはなし絵本元気 はじめのき ・衛気 まもるき ・宗気 むねのき ・清気 そらのき ・水穀の気 つちのき ・営気 いきるき 東洋医学の絵本陰陽五行 まわるき…
王様は言いました。 「岐伯先生の話では、癰と疽があったがこれらは何によって違うのだ?」 岐伯は言いました。 「癰と疽の違いは、見て分かります。疽の出来物の上の…
岐伯は続けて言いました。 「脛にできる出来物を、『兎齧』といいます。兎に齧られたように赤く、骨まで至るので急いで治さなければいけません。治せなければ人の命に関…
岐伯は続けて言いました。 「大腿部にできる出来物を、『股脛疽』といいます。見た目の変化はそうひどくはないのに、内部で膿が骨まで行きます。急いで治さないと三十日…
岐伯は続けて言いました。 「胸部にできる出来物を、『井疽』といいます。大豆のような形で、出来てすぐ三、四日目で早く治さないと、下りて、お腹に入ってしまうので、…
王様は言いました。 「出来物について、形や状態、治療でしてはいけないこと、治るか治らないか、治らないなら死ぬ日数、病名について聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言…
岐伯は言いました。 「王様がおっしゃるとおり、人の経脈はいつも流れていて止まりません。それは、天だけでなく、地の法則とも合っています。まず、それをお話させてく…
王様は言いました。 「これまでに私は、いろんなことを聞いた。 食べ物が胃腸に入ると、消化されて気が取り出される。上焦から出た衛気は、肌肉を温め、骨と関節を養い…
いよいよ、最後の篇になりました。本当にここまで来れるとは、思ってなかったけど、亀の歩みでも、ちょっとずつを何年も続けたら、こんなとこまで来れるんだなあとびっく…
王様は言いました。 「よくわかったぞ、ありがとう。ちなみに、これらのいろんな病変や症状を治すには、どうするのだ?」 岐伯は言いました。 「必ず先に、病人の、体…
王様は言いました。 「いつもよく寝て、睡眠時間が長い人は、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「そういう人は、腸胃が大きく、皮膚が渋で、肌肉の間が通りにくいタ…
王様は言いました。 「病になった人が眠れないというのは、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「人が寝るしくみは、体をめぐっている衛気が、昼は体表の陽を行き、夜…
王様は言いました。 「では、高い所で目がくらんだ時は、どうすればいいのだ?」 岐伯は言いました。 「心は良いと思っているのに、神気が嫌がっているのは、同時に反…
王様は言いました。 「どういうことだ?」 岐伯は言いました。 「目というのは、五臓六腑みんなの精気が上って注ぎ入ることによって、視える力となりますので、精の集…
王様は言いました。 「私は以前、とても高い台に上った時に、階段の途中で振り返ると、目がくらんでしまい、そこから立てなくなって、腹ばいになったまま階段を進んだの…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第八十「大惑論」をもとにしています。国の大切な儀式が行われる時、王様は一番大切な役目を担います。場面によっては、一人で高い所に登…
王様は言いました。 「岐伯の話によると、衛気は風府穴を通るたびに腠理に行って、邪気とぶつかって発作が起こるというので、発作が起こる時には、風府穴から邪気が入っ…
王様は岐伯を呼びました。 「王様、何かご用ですか?」 王様は、聞きたいことは後回しで、今読んでいる本について聞きました。 「岐伯、経の本には、夏に暑さに傷つけ…
王様は言いました。 「なるほど、では、急に死んだり、急病になるのはどうしてだ?」 少師は言いました。 「『三虚』の場合、人の死は病からあっという間です。『三實…
王様は言いました。 「積というのは、どのように生じて、どのように完成するに至るのだ?」 岐伯は言いました。 「積が生じるのは、まず寒邪が体の中に入り、それが厥…
王様はいいました。 「では、虚がある人に邪が来て、病がどのようにはじまるのかを聞かせてくれ。」 岐伯は言いました。 「はい、王様。病の原因になる邪が、人に当た…
岐伯は言いました。 「まず、病というのは、風雨でも、寒熱でも、邪があるだけでは生じません。もし、突然の強い風や、激しい雨に遭っても、人は病になりません。それは…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第六十六「百病始生」をもとにしています。王様は岐伯に聞きました。 「いろいろな病が生じるのは、みんな、風雨か、寒暑か、冷湿か、喜…
王様は言いました。 「以前、陰茎を傷めた男の人の話を聞いたのが、勃起できず、性交できなくなったのは、陰の気が絶えているからだ、と言われたそうだ。でも、その人は…
王様は言いました。 「たいへんだぞ、岐伯、ひげや眉毛を見て、血や気の様子が分かると言っていたが、女の人は全員、ひげが無いぞ。ということは、女の人には血や気が無…
王様は言いました。 「岐伯のような、正しい良い医者は、人の顔を見て、黄色・赤色であれば、熱気が多い、青色・白色であれば、熱気が少ない、黒色であれば、血が多く…
そこに、岐伯がやってきました。 「王様、こんにちは。今は何をされているのですか?」 王様は言いました。 「先日、岐伯が話してくれた、人の二十五種類について、思…
王様は、聞いた話を思い出しながら、書き出しています。 「ええと…右徴と少徴は、右の手の太陽小腸経の上で、左商と左徴は、左の手の陽明大腸経の上で、少徴と太宮は、…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第六十五「五音五味」をもとにしています。伯高と一緒に岐伯の話を聞いた王様は、さっそく、人を見て、二十五種類に分けようとしました…
王様は言いました。 「それで、実際の治療では三陰三陽十二経脈のうち、どこを刺すのだ?」 岐伯は言いました。 「まず、人迎の脈と寸口の脈を触って、陰陽の様子を診…
王様は言いました。 「では、聞きたいのだが、二十五種類に分けた人への治療では、決まりごとや法則があるのか?」 岐伯は言いました。 「体を外から見て分かる様子を…
伯高は言いました。 「岐伯先生、人の二十五種類について教えてくださり、ありがとうございます。」 岐伯は言いました。 「はい、五行の五種類のタイプが、さらに五つ…
王様は言いました。 「岐伯先生は、経脈の上部・下部と言っていたが、それぞれ、どの部分なのだ?そして、その部分を見て、経脈内の血や気の様子を体表から知ることはで…
「水形の人は、羽の音(ラ)のタイプで、古代、黒帝が治めていた北の地に住む民族に似ています。皮の色は黒く、顔はしわがあり、頭は大きく、あごは角ばっていて、肩が小…
「金形の人は、商の音(レ)のタイプで、古代、白帝が治めていた西の地に住む民族に似ています。顔は四角くて色は白く、頭が小さく、肩も背も、手足も小さく、踵の骨が外…
「土形の人は、宮の音(ド)のタイプで、古代、黄帝が治めていた中央の地に住む民族に似ています。顔色は黄色く、顔は丸く、頭が大きく、肩と背は健康的な美しい形で、お…
「火形の人は、徴の音(ソ)のタイプで、古代、赤帝が治めていた南の地に住む民族に似ています。顔色は赤く、背中が広く、顔がすらりと細く、頭は小さく、いかり肩に柳腰…
岐伯は話し始めました。 「木形の人は、角の音(ミ)のタイプで、古代、蒼帝が治めていた東の地に住む民族に似ています。顔色は蒼く、頭は小さく、顔が長く、肩幅が大き…
王様は、座っていた席から立ちあがり、礼儀に則った正しい作法で数歩後ずさり、恭しく言いました。 「岐伯先生、私は聞いたことがあるぞ。 教えるべき人に出会えている…