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  • 王様と人を病にする風 3(終)

    王様は言いました。 「さすが、岐伯は私が知りたいことをすぐに教えてくれて、素晴らしい先生だ。 今、話してくれたような病では、どの場合も、病になる理由に自分で気…

  • 王様と人を病にする風 2

    王様は岐伯に言いました。 「岐伯は私の先生であり、これまでに、いろんな話をしてくれた。先生からは、賊(そこ)なう風や邪(よこしま)な気が人を傷つけ、人を病にす…

  • 王様と人を病にする風 1(黄帝内経霊枢賊風第五十八)

    このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十八「賊風」をもとにしています。 素問・霊枢をここまで読んできて、まだ、病が「うつる」という表現はありません。外から生じる病…

  • 王様と大きなお腹 3(終)

    岐伯は続けて言いました。 「腸覃は、寒邪の気が、腸の外側に居座っているため、やってきた衛気とぶつかり合い、通れなくなった気が、蔓でぶら下がるように内側にくっつ…

  • 王様と大きなお腹 2

    王様は言いました。 「水脹、膚脹、鼓脹、石瘕、石水は、それぞれ、どのような病なのだ?」岐伯は言いました。 「水脹は、病の始まりには、寝起きの時のように、瞼の上…

  • 王様と大きなお腹 1(黄帝内経霊枢水脹第五十七)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十七「水脹」をもとにしています。ある日、王様は、お腹の大きな人を見ました。妊娠しているのかな?と思ったら、男の人でした。 …

  • 王様とごはん 4(終)

    王様は言いました。 「どんな食べ物が、どの味なのかを聞きたいぞ。」 伯高は言いました。 「はい、お話いたしましょう。  これが、五つの味の食べ物です。 このこ…

  • 王様とごはん 3

    王様は言いました。 「おや?食べ物には五つの味があって、それぞれ分かれて、別々の臓に入ると聞いたぞ?だから、五つに分かれるのではないのか?」 伯高は言いました…

  • 王様とごはん 2

    伯高の説得で、王様はごはんを食べ始めました。心配していた召使いたちも、ほっとしています。 伯高は言いました。 「これで王様の体の中に天地の精気が入りました。王…

  • 王様と兵法と治療 3 (終)

    王様は言いました。 「鍼を刺すべきでないのはどのようなのだ?」 伯高は言いました。 「刺法には、『熇熇の熱を刺すことなかれ』『漉漉の汗を刺すことなかれ』『渾渾…

  • 王様と兵法と治療 2

    王様は、伯高と話しています。伯高は経脈学者であり、(霊枢6)これまでには、骨度法(霊枢14)や六腑の解剖(霊枢31)についてくわしく話してくれました。 王様は…

  • 王様と兵法と治療 1(黄帝内経霊枢逆順第五十五)

    このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十五「逆順」をもとにしています。 医学書『黄帝内経』は紀元前200年ごろから編纂とされています。 兵法書『孫子』は、それより…

  • 王様と命 4(終)

    王様は言いました。 「寿命まで生きて死ぬまでの百年間、人の体はどのように変わっていくのだろうか。気の盛衰の様子などについて、聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言い…

  • 王様と命 3

    王様は言いました。「生まれてきた赤ちゃんには、百歳の寿命を最後まで生きられることを願うが、実際には、人が生きる年数はそれぞれ違っていて、同じではない。長生きす…

  • 王様と命 2

    王様の友達に、赤ちゃんが生まれました。会いに行った赤ちゃんは、とても小さいのに、しっかりと、人の体が出来上がっていました。王様は言いました。 「赤ちゃんは、生…

  • 王様と命 1(黄帝内経霊枢天年第五十四)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十四「天年」をもとにしています。以前、私は「陰陽五行まわるき」という絵本を作りました。当時4歳だった子供に、「死とはなにか…

  • 王様と治療が苦手な人 4(終)

    王様が聞きました。 「先日に聞いた話の続きも聞きたいぞ。(霊枢50) 同時に邪気に傷れて、同時に病になったのに、治りやすい人と、治りにくい人がいるのはどうして…

  • 王様と治療が苦手な人 3

    少兪が言いました。 「王様のおっしゃるとおり、痛みに耐えられるかどうかは、体を見て分かります。 骨が強く、筋が弱く、肉が軟らかく、皮が厚い人は、よく痛みに耐え…

  • 王様と治療が苦手な人 2

    今日、王様が話している相手は、少兪先生です。 「ある友達は、鍼を刺す治療を受けにいったら、とても痛くてつらかったと言っていた。他の人は痛がらずに受けていたので…

  • 王様と治療が苦手な人 1(黄帝内経霊枢論痛第五十三)

    このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十三「論痛」をもとにしています。 今の時代は、いろんな治療法があるので、「鍼を刺すのは痛い」「お灸を燃やすのは熱い」「漢方薬…

  • 王様と四つの気街 4(終)

    岐伯は言いました。 「私は、十二経脈について、標と本をおぼえやすく一覧にまとめてまいりました。」ーーーーーーーーーーーーーーーーーー※標と本標=木で言えば、高…

  • 王様と四つの気街 3

    王様は言いました。 「では戻ろう。 『スルスルと流れるはずの営気や衛気が滞ると、陰あるいは陽に気が偏るため病が生じるのだが、その病にも、標と本があり、実と虚が…

  • 王様と四つの気街 2

    王様は言いました。 「その、四つの気街について知りたいぞ。」 岐伯は言いました。 「気は体のあらゆる所までめぐりますが、部位ごとに、集まって通る道があります。…

  • 王様と四つの気街 1(黄帝内経霊枢衛氣第五十二)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十二「衛氣」をもとにしています。後世に医学を伝えるための本を作っている王様と岐伯は、今日も残さなければいけない大切なことを…

  • 王様と背兪穴 2(終)

     王様はさっそく、召使いをひとり呼んで、背中を出させました。 岐伯は、召使いの背中を触りながら言いました。 「五臓の兪穴はみんな、椎骨を真ん中に挟んだ三寸の所…

  • 王様と背兪穴 1(黄帝内経霊枢背腧第五十一)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十一「背腧」をもとにしています。今日の王様は、岐伯と話をしています。 「医者たちが背中の治療をする時に、よく触っている所が…

  • 勇ましい人と怯える人 5(終)

    王様が言いました。 「でも、怯える人でも、お酒を飲んだときには、勇ましい人と変わりないぐらい、ずっと怒っていたぞ。どうしてそうなるのだ?どの臓によってなるのだ…

  • 勇ましい人と怯える人 4

    王様は言いました。 「では、勇ましい人と怯える人の違いはどこかで見分けることができるか?」 少兪は言いました。 「勇ましい人は、眼球が引っ込んでいて、じっと凝…

  • 勇ましい人と怯える人 3

    王様は、ふと、思い出して言いました。 「人が痛みに耐えられるのと、耐えられないのは勇ましいか怯えるかの性格によるのだと思っていたら、違うようだな。 わが国のし…

  • 勇ましい人と怯える人 2

    少兪は言いました。 「まず、突然の暴風雨がやってきたのは、どの季節なのかをお聞きしなければ、お聞きのことには答えられません。春の風は、温風、夏の風は、熱風、秋…

  • 勇ましい人と怯える人 1(黄帝内経霊枢論勇第五十)

    このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十「論勇」をもとにしています。王様は少兪先生に問題を出しています。(少兪は、霊枢四十六に登場した先生) 「ある所に、二人の人…

  • 雷公と顔 11(終)

    雷公は言いました。 「望診とは素晴らしいのですね。」 王様は言いました。 「そうだ、顔を見れば、病の部分が明らかになるし、病の種類が分かれば、陽が正しくなけれ…

  • 雷公と顔 10

    王様は言いました。 「顔に五色が現れるのは、それぞれのによって決まった部分があって、また、体の外側や内側の違いがある。 色が、外側から内側に向かって移動するの…

  • 雷公と顔 9

    雷公は言いました。 「人が何も症状がなく病でないのに、急に死ぬのは、どのように知ることができますか?」王様は言いました。 「強烈に大きな邪気が、五臓六腑に入る…

  • 雷公と顔 8

    雷公は言いました。 「顔の色によって、病が軽いか、重いかは、どうやって見分けるのですか?」 王様は言いました。 「顔に現れた色が、まばらで明るい色であれば、病…

  • 雷公と顔 7

    雷公は言いました。 「私は病について、多くの病の原因は風邪が体に当たって始まると聞きました。しかし、手足が冷える厥逆は寒邪と湿邪によって起こると聞きました。こ…

  • 雷公と顔 6

    王様は言いました。 「いいか、病の人が来たら、気持ちをしっかり集中して、顔を見るのだ。 色が、顔の左側に現れれば、病は体の左側に、顔の右側に現れれば、病は体の…

  • 雷公と顔 5

    王様は言いました。 「五色はそれぞれの部分に現れるので、色の上下を視て、病の所を知るのだ。 五色は、黄赤は風※、 青黒は痛みの症状の時、白は寒による時に現れ…

  • 雷公と顔 4

    王様は言いました。 「額は首と顔、眉間の上は咽、眉間の中は肺、両目の間は心鼻柱は肝、肝の左は胆、肝の下は脾、迎香の上は胃、迎香の外は大腸、大腸の間は腎、腎が当…

  • 雷公と顔 3

    王様は続けて言いました。 「そうして見れば、それぞれの臓腑の場所が決まるだろう、そこに、五色があらわれるのを見るのだ。」 雷公は言いました。 「五色はそれぞれ…

  • 雷公と顔 2

    雷公は言いました。 「どうして鼻だけを見て分かるのですか?」 王様は言いました。 「鼻の中央には五臓が位置していて、その両側には六腑がくっついているだろう。」…

  • 雷公と顔 1(黄帝内経霊枢五色第四十九)

    このおはなしは黄帝内経霊枢より第四十九「五色」をもとにしています。雷公は言いました。 「王様、私は顔に現れる五色で病を診るのが、明堂だけ見れば何の病か決められ…

  • 王様と雷公との誓い 8(終)

    雷公は、真剣に聞いています。王様は言いました。 「経脈の流れや経穴についてよく通じたら、次に、有名な医学書である『大数』に移ることができるのだ。医学書『大数』…

  • 王様と雷公との誓い 7

    王様は続けて言いました。 「寸口が人迎の脈より一倍大きいとき、病は足の厥陰肝経にあり、寸口が人迎の脈より一倍大きくて躁のとき、病は手の厥陰心包経にある。 寸口…

  • 王様と雷公との誓い 6

    王様は続けて言いました。 「まずは、人迎と寸口の脈を比べ、どちらが、どのくらい大きいかを診るのだ。 人迎が寸口の脈より一倍大きいとき、病は足の少陽にあり、人迎…

  • 王様と雷公との誓い 5

    王様は言いました。 「では、話をしよう。知れば、普通の医者にはなれるだろう。」 雷公はうなずきました。 「まずは、脈診について。 寸口の脈には、内側にある五臓…

  • 王様と雷公との誓い 4

    王様は、左手で雷公の手を握り、右手には医学の本を持ちあげて、言いました。 「心して、慎んで聞くのだぞ、今から、私がそなたに伝えよう。 鍼を刺す治療の道理をつか…

  • 王様と雷公との誓い 3

    王様は言いました。 「知りたい理由はよく分かった。 しかし、これは、こっそりと伝えるわけにはいかない。最も丁寧な誓いの儀式を行わなければいけないのだ。 もしお…

  • 王様と雷公との誓い 2

    雷公は言いました。 「えっ、そ、それは…」 王様は言いました。 「あれは医学の大御所先生である岐伯と私が、禁じたのだぞ。人を選ばずだれにでも簡単に伝えてはいけ…

  • 王様と雷公との誓い 1(黄帝内経霊枢禁服第四十八)

    このおはなしは黄帝内経霊枢より第四十八「禁服」をもとにしています。王様のところに、久しぶりに雷公がやってきました。何やら少しやつれているように見えます。 雷公…

  • 王様と病にならない人 9(終)

    王様は言いました。 「その関係は、どのように現れるのだ?」 岐伯は言いました。 「大腸の様子は、肺とつながる皮に現れます。皮が厚いと、大腸も厚く、皮が薄いと、…

  • 王様と病にならない人 8

    あけましておめでとうございます。ブログ始めて、初めて篇の途中で年を越してしまいました。昨年の続きからになりますが、今年も霊枢を読んでいきます。引き続き、どうぞ…

  • 王様と病にならない人 7

    岐伯は続けて言いました。 「顔を見て、鼻の先が黄色くて、肌理が細かければ、脾が小さく、肌理が粗ければ、脾が大きいです。唇が上にめくれていれば、脾は高く、唇が緩…

  • 王様と病にならない人 6

    王様は聞きました。 「その人の五臓が大きいか小さいか、高いか低いか、堅いか脆いか、端正か偏傾か、分かる手掛かりはあるのか?」 岐伯は言いました。 「はい、あり…

  • 王様と病にならない人 5

    岐伯は続けて言いました。  「脾は、小さいと、安定しているので邪気は傷つけにくいです。大きいと、脇の下の肋骨の無いの軟らかい所が痛い苦しみが、なかなか治まりま…

  • 王様と病にならない人 4

    岐伯は言いました。 「心は、小さいと、安定しているので邪気は傷つけることができませんが、悲しみ嘆いている時には傷つきやすくなります。大きいと、悲しみや嘆きでは…

  • 王様と病にならない人 3

    岐伯は言いました。 「…なるほど、うーん、答えるのが難しい問いですね…」 岐伯は少し考えて言いました。 「医学論のひとつで、五臓がみんな堅いと、病はなく、五臓…

  • 王様と病にならない人 2

    岐伯は言いました。 「さすが王様、人の体について、よく理解しておられます。」 王様は言いました。 「いや、分からないことがまだあるのだ。 先日、100歳になっ…

  • 王様と病にならない人 1(黄帝内経霊枢本藏第四十七)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十七「本藏」をもとにしています。 今日の王様は、岐伯と話をしています。 「人の、血、気、精神というのは、体を行き渡ることで…

  • 王様と少兪先生 8(終)

    王様は言いました。 「それぞれの病の症状については私はすでに聞いて知っているので、次は、病と時の関係を聞きたいぞ。」 少兪は言いました。 「時というのは、まず…

  • 王様と少兪先生 7

    王様は言いました。 「では、痹の病については、どこを見てなりやすい人が分かるのだ?」 少兪は言いました。 「肌肉が堅くなくて、筋目もバラバラなのは、痹の病にな…

  • 王様と少兪先生 6

    王様は言いました。 「ある人は寒熱の病によくなるのだが、どうしてだろうか?」 少兪は言いました。 「寒熱の病は、骨が小さくて、肌肉の脆い人が、よくなります。」…

  • 王様と少兪先生 5

    王様は言いました。 「ある人は、何度も、だんだん痩せていく消癉の病になっているが、どうしてだろうか?」 少兪は言いました。 「その病は、五臓が全て、柔らかくて…

  • 王様と少兪先生 4

    王様は言いました。 「ある人は、風が当たって邪気に入られて、気が厥逆して、汗が流れて垂れる病に何度もなっているが、どうしてだろうか?」少兪は言いました。 「そ…

  • 王様と少兪先生 3

    少兪は続けて言いました。 「また、材木は、木の種類によって、皮の厚さ、汁の多さ、それぞれ異なります。 花が咲くのが早く、他より先に葉を生じる木は、春の霜や烈風…

  • 王様と少兪先生 2

    王様は聞きました。 「しかし、あるものは風腫になって汗が出て、あるものは消癉になり、あるものは寒熱になり、あるものは留痹になり、あるものは積聚になる。 邪気が…

  • 王様と少兪先生 1(黄帝内経霊枢五變第四十六)

    このおはなしは黄帝内経霊枢より第四十六「五變」をもとにしています。いままで、医学博士である岐伯先生、「太始天元冊」を書いた人の十代目の子孫の鬼叟區先生、最初は…

  • 王様と鍼と国治め 4(終)

    王様は言いました。 「私が思うに、これは、とても難しいことなのだ。よくよく考えてみよう…。 色々な様子を合わせて観察し、体を触ったり脈診をして検査し、顔色など…

  • 王様と鍼と国治め 3

    岐伯は言いました。 「太陽や月は、その明るさで必ず影を作ります。 水や鏡は、物の姿を必ず映し出します。楽器や声は、音がすぐ後に必ず聞こえます。 それと同じく…

  • 王様と鍼と国治め 2

    王様は、岐伯の方に振り返って、言いました。 「九鍼の内容は、その微細な理論はこれ小さいものはないほど小さく、その理論の広範さはこれより大きいものはなく、その道…

  • 王様と鍼と治国 1(黄帝内経霊枢外揣第四十五)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十五「外揣」をもとにしています。王様と岐伯は、宮殿の中の書庫に来ています。 書庫には、たくさんの本があります。(素問8)王…

  • 王様と一日と季節 7(終)

    王様は言いました。 「しかし、六腑の経脈では、原穴があるので、合わせて六兪となり、つまり、六経脈×六兪=三十六穴だ。これは、どうやってつながるのだ?」 岐伯は…

  • 王様と一日と季節 6

    岐伯は言いました。 「まず、五変についてお話しすると、治療法ではなく、色・季節(時)・音・味・日(十干)の五つです。」 王様は言いました。 「あ、そうか。五行…

  • 王様と一日と季節 5

    王様は言いました。 「よく分かった、ありがとう。では、もうひとつ聞きたいことがあるのだ。 私は、鍼の治療には五変というのがあって、五兪(井・滎・兪・経・合)穴…

  • 王様と一日と季節 4

    王様は言いました。 「でも実は、全ての病が、朝はすっきりしていて、昼は安らかなのに、夕方には悪化して、夜にはひどくなるのではなく、これに当てはまらない場合があ…

  • 王様と一日と季節 3

    王様は言いました。 「それで、病はどう関係あるのだ?」 岐伯は言いました。 「つまり、朝は春の性質で、陽気を生じ始めますので、病の気は衰えます。だから、朝はす…

  • 王様と一日と季節 2

    王様は言いました。 「季節の氣が?いったい、どういうことだ?」 岐伯は言いました。 「王様もご存じの通り、春には万物が生じる性質が、夏には万物が長じる性質が、…

  • 王様と一日と季節 1(黄帝内経霊枢順氣一日分爲四時第四十四)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十四「順氣一日分爲四時」をもとにしています。  王様は、これまでに、たくさんのことを聞いて、いろんな病について知りました。…

  • 王様とこわい夢 7(終)

    岐伯は続けて言いました。 「膀胱に邪気が居座っていると、ぶらぶらと散歩している夢を見ます。 胃に邪気が居座っていると、飲み食いをしている夢を見ます。 大腸に邪…

  • 王様とこわい夢 6

    王様は言いました。 「私が夢を見たのは、厥逆した邪気があるからだと言っていたが、それもすぐに治るのか?」 岐伯は言いました。 「はい、王様。厥逆は、邪気が居座…

  • 王様とこわい夢 5

    王様は言いました。 「他には、どんな夢を見るのだ?」 岐伯は言いました。 「体の中に邪気がある場合には、とても空腹だと、人から取る夢を見て、とても満腹だと、人…

  • 王様とこわい夢 4

    王様は聞きました。 「たとえば、どこに邪気があると、どんな夢を見るのだ?」 岐伯は言いました。 「邪気が臓に入ると、内の陰気が有余になって、外の陽気が不足にな…

  • 王様とこわい夢 3

    友達が帰っていくと、岐伯はさっそく治療をしようとしましたが、王様はまず話を聞きたいと言いました。 「どうして、体に邪気があることで夢を見るのだ?」 岐伯は言い…

  • 王様と怖い夢 2

    ある日、王様のところに、友達が遊びに来ました。 みんなで話をしていると、ひとりが最近見た夢の話をはじめました。 夢の中で友達は、鳥のように空を飛びながら旅をし…

  • 王様と怖い夢 1(黄帝内経霊枢淫邪發夢第四十三)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十三「淫邪發夢」をもとにしています。明け方、王様はびっくりして飛び起きました。今まさに、おしっこをしていた感覚があったから…

  • 王様と治せない病 7(終)

    王様は言いました。 「今聞いた話も、また本に書いてよいか?」 岐伯は言いました。 「ぜひ、お書きください。道理の真実は、知っている医者が、自分の子孫だけに伝え…

  • 王様と治せない病 6

    岐伯続けて言いました。 「邪が入り、まず胃に病が発すると、五日後には腎に伝わり、その三日後には膀胱に伝わり、その五日後には心に伝わります。こうなっては、二日間…

  • 王様と治せない病 5

    王様は言いました。 「ひどい邪が五臓に入るとどういう経過を経て、死ぬことになるのか?」 岐伯は言いました。 「邪が五臓に入り、まず心に病が発すると、一日後には…

  • 王様と治せない病 4

    王様は言いました。 「昼に目が覚めているのと、夜に目を閉じて寝ているのでは、大違いだな。」 岐伯は言いました。 「陰陽の道理がはっきり分かっている人は、迷い悩…

  • 王様と治せる治療法 3

    王様は言いました。 「これまでに私は、すでに、陰陽の要、虚実の理、気が傾いて病になることと、その種類と治療方法、を聞き終えた。 なので次は、病が変化して、転移…

  • 王様と治せる治療法 2

    王様は岐伯に言いました。 「私は、九鍼については、岐伯先生から教えを受け、その他の治療法については、自分でいろんな本を読んだ。ある一つの病について、導引、行氣…

  • 王様と治せる治療法 1(黄帝内経霊枢病傳第四十二)

    このおはなしは黄帝内経霊枢より第四十二「病傳」をもとにしています。 王様の時代は、とてもとても昔で、そこから長い長い年月を過ぎるうちに、たしかにあった本が、い…

  • 王様と太陽と月と人 6(終)

    王様は言いました。 「あれ?腰より上は陽、腰より下は陰、というが、五臓では、上にある肺と心が陽で、下にある脾と肝と腎が陰と言っていなかったか?」 岐伯は言いま…

  • 王様と太陽と月と人 5

    王様は言いました。 「これを知ったうえで、医者が治療をするときには、どのように考えるのだ?」 岐伯は言いました。 「たとえば、十二か月でいうと、一・二・三月に…

  • 王様と太陽と月と人 4

    王様は言いました。 「では、太陽と経脈が合っているというのは、どのように合っているのだ?」 岐伯は言いました。 「甲の日は、左手の少陽三焦経を主ります。乙の日…

  • 王様と太陽と月と人 3

    王様は言いました。 「月と経脈が合っているというのは、どのように合っているのだ?」 岐伯は言いました。 「十二か月は、一月に初めて陽を生じ、七月に初めて陰を生…

  • 王様と太陽と月と人 2

    王様は言いました。 「太陽と月の陰陽は、人とどのように合っているのだ?」 岐伯は言いました。 「人は、腰から上が天であり、上にあるのは陽、腰から下が地であり、…

  • 王様と太陽と月と人 1(黄帝内経霊枢陰陽繋日月第四十一)

    このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十一「陰陽繋日月」をもとにしています。今日の王様は、岐伯とおしゃべりをしています。 「岐伯、天と地では、天が陽、地が陰だっ…

  • 王様と川と脈 5(終)

    王様は言いました。 「それで、天下の人の中に平和を乱す人がいるように、人の中にも、調和を乱す気があると言っていたが、どのように乱すのだ?」 岐伯は言いました。…

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絵本と童話で 子供に伝えたい やわらか東洋医学
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