「......赤札?」「ええ、あの人のロッカーに赤札が貼られたと聞きました。」バカな。俺が、あいつに赤札なんて貼る訳ねぇだろっ!!だが確かに、あの騒ぎの後、虐めのターゲットは三条から牧野つくしに変わった。牧野は一般家庭の出身だったから、いじめはこれまで以上に加速した。あいつが学園中を逃げ回っていたのも、俺は知っている。まさか、それが俺のせいだったっていうのか?俺が知らなかっただけで?そんなことがあるのか...
松尾事務次官との会談は予想外にスムースに進行した。分かりやすい駆け引きと腹の探り合い、掴みとしては上々だ。明日はババァ(社長)が日本に到着するが、いい報告が出来そうだ...と手ごたえを感じた時だった。「そろそろ時間だね。」「はい、本日は貴重なお時間を割いて頂きありがとうございました。」「ははは、そんな堅苦しい言葉は要らないよ。だが、そうだ、もしまだ時間がとれるようなら、うちの娘に会ってやってくれない...
俺があいつの存在を知ったのは、英徳の図書館だった。ガキの頃から一流の家庭教師に英才教育を叩き込まれていた俺たちは、特に学校の授業を受ける必要性を感じていなかったから、それぞれ適当に登校し、昼時になるとカフェに集まるってのがなんとなくの決まりになっていて、それ以外は四人つるんでいることもあれば単独行動していることも多かった。総二郎とあきらは午後にはほぼいなくなり、類もどっかで寝ていたようだ。俺はとい...
「おまっ、マジかよ!」「信じらんねぇな。」「ククッ、やっぱ司だね。」俺にとっては8年ぶりの東京。メープルホテル東京のスイートルームに集まった俺たち4人は、学生時代『F4』と呼ばれた仲間同士だが、こいつらと飲むのも随分と久しぶりだ。それぞれとは海外で会うこともあったし、皆世間では名が知れてる奴らだから、ビジネス上の近況はだいたい把握しているが、こんなプライベートな話題なんていつ以来だろう。元々、相手のプ...
ほんとバカな奴。逃げられねぇって分かってるくせに、どんだけ俺を待たせるんだっつーの。お前の不安は、俺のプロポーズを断る理由になんてならねぇ。何故なら、俺がお前を一生守るからだ。漸くプロポーズに答えてくれた牧野。「うんっ」と答えてくれたこいつは強烈に可愛かった。その夜は、次々と体位でこいつを抱いた。体を入れ替える度に、「こんなの、ダメっ」とか「無理っ」言うくせに、耳元で「マジでダメ?」と甘く囁けば、...
前回で終わりのつもりでしたが、意外に忙しくて他のお話が浮かばないので...(;^_^Aちょっとおまけの小話を(*^^*)**************「皆さま、こちらへどうぞ。」メープルの支配人の案内に、ニッコリと微笑んで後に従う私たち。そう、どこまでも優雅に。「さっ、桜子さんっ、ちょっと待ってくれ!」背後から聞こえる慌てた声に笑いそう。でも、ここで笑ってはいけない。3歩進んだところで、もう一度「桜子さんっ」と大声...
こんにちは~、Happyendingです(*^^*)先日ゲリラ投稿、楽しんでいただけましたか?私もこっそりサイトにsecret messageを仕込みましたが、気づいた方いらっしゃいましたか?wwやっとあとがきにこぎつけましたが、もう、お友達の各サイト様で、すでに参加メンバーは公表されていますね~(;^_^A その中から、『とりあえず...まぁ。』のkomaさんが、可愛いアイコンを作っていらして、お願いしたら下さいました~(強奪ともいう...笑...
こちらのお話は、神尾先生のインスタグラムに投稿されたイラストをモチーフにしています。司がつくしちゃんを『キッチンでバックハグ』している構図です(*^^*)インスタをされていない方もちらっと見られると思いますよ。では、お話スタートですが......長いので注意(笑)!*********「わぁ、すてきぃっ!!」パタパタパタっと走り出す、こいつの後をゆっくりと追いかけていく。付き合い出してもう5年になるっていうのに、...
__カチャリビングへ続くドアが開いた。「起きたか?」この弾むような声は、道明寺がご機嫌な証拠。「体、大丈夫か?」「大丈夫な訳ないじゃん。」口を尖らせて、だけど両手を道明寺に向かって差し出した。・・・・恥ずかしー。そのジェスチャーに気付いた道明寺は、わんこみたいに駆け寄ってきて、手を引いて、ゆっくりとあたしの体を抱き起してくれた。・・・・・・・照れる。「もう起きてたの?」って聞いたら、「嬉しすぎて寝...
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