俳句と映画のゆうゆう散歩
暫く休養後、久し振りブログに戻って来ました。何だか浦島太郎の気分です。 亦、宜しくご指導願います。
令和3年7月31日(土)空蝉:蝉の殻蝉の抜け殻のこと。蝉の卵は木の幹や枝に産み付けられるが、其処で孵化した幼虫は地中に潜り、木の根の汁を吸って成長する。その地中生活は数年から十数年間に及ぶ物も在る様だ。充分に成長した幼虫は、夏になると地上に這い出して来て樹の幹や枝に六股を確り固定して脱皮する。羽化を果たした蝉が翅び立った後には、抜け殻が其のまま樹にしがみついたものや、風等で地表に落ちた物よくを見かけるが、その姿は人々にとって何かしら哀れをさそう。古来、空しい事、儚い事の喩えにも使われて、詩歌にも多詠われて来た。俳句に「空蝉」が多く登場するのは、明治以降である。現生、人の世を意味する「うつせみ」は、人の世の命にかかる枕詞に伴って、人間存在の虚しさ、人の命の儚さ、無常さを滲ませる。先日、私の句仲間のMさんからのメー...空蝉
令和3年7月30日(金)片陰:日陰、片かげり真夏の炎天下の日陰のことをいう。影ひとつない、カンカン照りの真昼も午後に入り太陽が少し西にずれると、家並みや土塀、樹木等の片側に濃い影が生まれる。これが片陰である。道行く人々は、強い直射日光を避けて片影を選んで歩いたり、そこで休んだりする。古くは「夏陰」という季語が在ったが、近代以降は季語としての働きが弱くなり、代って片陰が用いられる様になった。暫くは、句会や吟行に出掛けて居ない。(投句参加)夏の季語の「片陰」に、数年前の夏に犬山へ吟行に出かけた折りの事を思い出していた。夏の真っ盛り(丁度今頃)、犬山城の下を流れる木曽川沿いを日差しを避け片陰を選びながら、ゆっくり散策。木曽川沿いに、鵜飼船の停泊する場所があり、鵜匠のお宅、作業場所、鵜籠等を訪ねた。足を延ばし、坂道を登...片陰
令和3年7月29日(木)滝:男滝、女滝岐阜県、養老の滝滝が夏の季語になったのは比較的新しく、明治以降である。木々の緑の中から直下する滝の豪壮さや涼しさは、夏に相応しい景と言える。古き時代(万葉集の頃)には、「滝」は「たぎ」と読み瀬の急な斜面を流れ落ちる水、つまり急湍をいい、今風にいう滝は垂水といった。平安時代以降は垂直に落ちる水を「たき」と清音で読むようになった。宮崎県、高千穂峡滝が夏の季語になってから、他の季節の滝は春の滝、秋の滝、冬の滝(亦は凍滝)等と季節の言葉を冠して用いる様になった。岐阜県、付知峡滝の中でも水量が殊に多く、勢いのよい音をたてる滝を、「男滝」(おだき)、水量はそんなに多くなくて優美な姿で流れ落ちる滝を「女滝」(めだき)と呼び、この二つを合せて「夫婦滝」という。「作り滝」は納涼のために、庭園...滝たき
令和3年7月28日(水)土用鰻:土用丑の日夏の土用の丑の日に食べる鰻のこと。鰻は栄養価が高く、関東は背開き、関西では腹開きにして白焼きや蒲焼にして食する。この日に鰻を食べる風習が何時頃始まったのかはハッキリしないが、江戸の中期には行われていたようである。一説には、平賀源内が鰻屋から頼まれて考案したと言われる。夏の土用、小暑から立秋までの一年中で最も暑い時期で、その時期に夏バテ防止んために食べる鰻を「土曜鰻」という。平賀源内説の出典は不明であるが、云い伝えによれば商売が上手く行かない「鰻屋」が、夏場に売れない鰻を何とか売るために、平賀源内に相談した。源内は、「本日、丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、これを目にした客が店に入り鰻の蒲焼を注文し賞味。これが旨いと評判になり、その鰻屋は大繁盛する様になった...土用鰻
令和3年7月27日(火)端居:はしい暑かった日の夕方などに、涼しい風の入る縁側や窓辺に座を占めてくつろぐこと。室内の暑さを避けて、軒先や風通しの良い端近くに座を移して庭の木々、草花を眺めて涼をとることをいう。風鈴、一日の終わった安堵感の中で団扇を使い、蚊遣りを焚きながら庭等を眺めるのは心落ち着く時である。納涼の最も日常的な形であるが、端居の場合はあくまで家屋の内の端近くに居ることをいう。縁台午前中の涼しい内にと、図書館へ出かける。月曜日が定休日の所為か、結構人が居る。高齢者(私も)が多いが、夏休みのため子供達の姿も在る。(2階へ)椎名誠:遺言未満宇江佐真理:雪まろげ返却し、新たに椎名誠のエッセイ「遺言未満」と宇江佐真理の時代小説「雪まろげ」を借りて来る。2冊のみ以前は、一度に5,6冊借りて来たが根気がなくなった...端居
令和3年7月26日(月)百日紅:さるすべりミソハギ科の落葉高木、中国原産で庭園等に植樹される。7~9月頃に桃、紅、紅紫、白色等の直径3cm程の花が枝の先端に群がり咲く。徳川園の百日紅、紅白花期が長いために百日紅の名が在る。白花は百日白ともいう。白のさるすべりは優雅であるが、少し寂しい感じがする。樹皮は剥がれ易く、滑らかな幹は猿も滑り落ちるというので猿滑と名付けられた。幹にはコブが多い。葉は楕円形で、四棱のある枝に対生する。百日紅の木は硬く緻密で、細工物に使用される。マンションの前、公園を挟む通りには両側に百日紅の並木がある。毎年7月頃から百日紅は紅色の花を付けるのだが、今年は何故か一本だけが満開となり、他の樹木は一つも花がない。全ての樹木の日当たりは平等に良いのだが、、?こんな事も在る様で、不思議でならない。こ...百日紅
令和3年7月25日(日)かき氷の日今日7月25日は「かき氷の日」だそうです。またまた、語呂合わせで「7(ナ)、2(ツ)、5(ゴオリ)」という。1933年7月25日に、日本最高気温を記録したのがこの日山形県山形市で40.8℃を記録(その後2007年に熊谷市と多治見市で40.9℃、その後は熊谷市と浜松市で41.1℃と、年々温暖化で上昇中であるが、、)夏の真っ盛りの7月25日は、最も「かき氷」の美味しい時季でもある。かき氷の歴史は古く平安時代、清少納言の「枕草子」の中に、「削り氷にあまずら入れて、あたらしきかなまりに入れたる」とある。(あまずらは甘蔦、ツタの古名。今の甘茶づる。かなまりは、金属の椀をいう)この時代には冷蔵庫もなく、氷は貴重品で貴族のほんの一部が嗜んだようだ)今ではかき氷のことを「フラッペ」といい、喫茶...かき氷の日
令和3年7月24日(土)蚊遣り:蚊取線香蚊を追払うために松、杉、榧(かや)の葉や蓬等を焚いていぶすこと。以前は、除虫掬を主原料とした渦巻き状の線香が主流であったが、現在では化学薬品を用いた除虫器具がこれに替わりつつある。電気式の「アース・ノーマット」や、スプレータイプの「キンチョール」「押すだけノーマット」等がある。亦、屋外で作業(庭弄り、草取り)する時には、虫除けのスプレー「サラテクト・パウダータイプ」等があり、吟行等で郊外に出掛ける時には携帯用の虫除けスプレーを持参する。但し、町内の行事の草取りや夏祭り、ラジオ体操等の蔡にはスプレーも用意するが、従来型の渦巻き形の蚊取線香を草叢に数カ所用意している。家の中では、スプレータイプが重宝する。蚊取線香は、喘息持ちの私は喉が気になり、サッと一吹きのスプレーは苦になら...蚊遣り
令和3年7月23日(金)冷麦毎日、暑い暑いを繰り返し、カミさん「今日の昼何にする?」「昼は、麺、、、今日は冷麦を茹でて置くから、、、」カミさん、イソイソと何処へやら、、、、、、、冷麦の原料は小麦粉で、饂飩と同じように食塩水で練って伸ばし饂飩より細く、素麺より少し太めに切った面を茹で上げて、氷や氷水で冷やし、葱、茗荷、紫蘇等の薬味を添え、濃いめの麵つゆで食べるもの。茹でるその喉越しの良さで夏場に最も好まれる欠かせない食材の一つ。我が家の昼食は麺類と決めて居り、蕎麦、饂飩、素麺(冷麦)、中華麺、パスタ、焼きそば等、、、、夏場は冷たいもの素麺、冷麦、冷し中華、ざる蕎麦、偶にパスタ、焼きそば等冬場は温かい蕎麦、ラーメン、にゅう麺、煮込み(鍋焼き)饂飩今の季節は、麺を茹でて冷し、麺つゆで啜ればよいが、我が家の定番は、素麺...ひやむぎ
令和3年7月15日(木)繍線掬:シモツケバラ科の落葉小低木、高さ30~60cm5~8月頃に枝先に5~6mmの小花を多数つける。色は濃紅、淡紅、白色の五弁の花。日当たりの良い草地等に自生するが、庭木、盆栽等の鑑賞用にされる。花が似ている、バラ科の多年草の「下野草」がある。6~7月頃に五弁の淡紅色の細かい花が茎の先に密生して咲く。雄蕊が花びらより長い。繍線掬(シモツケ)と下野草の違い、我々素人には見分け難いが、よく見ると葉と花に大きな特徴があるようだ。繡線掬(シモツケ)バラ科の落葉小低木で、葉は披針形または卵形をしており、花は五弁の小花(直径5~6cm9を密生して付ける。同属に「小手毬」がある。小手毬下野草(シモツケソウ)バラ科の多年草で、葉が5~7に爆裂した不揃いの鋸歯がある。紅葉に似た掌状の葉。花茎の先が幾つか...シモツケの花
令和3年7月21日(水)夏休み:暑中休コロナ禍で一年延期の「オリンピック・イヤー」、その所為か7月22日(木)は「海の日」、7月23日(金)は「体育の日」土、日を含み4連休となり、子供達は早々と今日から夏休みだ。夏休みは、学校や会社、官庁等で夏季休暇を取る。期間はそれぞれに異なるが、7月下旬から9月上旬の間でとる。一定の期間を定めて一斉にとる所や、交代でとるところ等、様々。帰省、旅行、避暑、研修、アルバイト等に活用するのだが、昨年よりコロナの影響で帰省や旅行等、県外への移動を規制される事もあり、悲喜こもごも。交通機関、ホテル・旅館、観光地等ではお手上げ状態である。亦、子や孫を待つ故郷の親達も心配の様だ。又、東京オリンピックは無観客となり、海外から国内からの客がなくなった。野球や相撲、演劇、映画館等入場制限はある...夏休み
令和3年7月20日(火)花火大会:花火種々の火薬に配色剤を調合して張り子の玉に詰め、それを筒に入れて点火、夜空に打ち上げて興ずる火技をいう。玉の大きさは、五寸玉、一尺玉等と呼ばれる。火薬や発火剤の工夫に依り、夜空に絢爛たる色彩の絵模様を描くのは見事である。花火は近年とみに豪華になり、コンピューター操作により一度に何発もの花火玉を打上げ、途切れる間もなく夜空を焦がす風情は圧巻である。先日の中日新聞朝刊コラム「中日春秋」に花火の記述が在った。今年は画家の山下清没後50年、を紹介していた。『この夏も夜空は淋しい儘の様だ。昨年に続けて各地の花火大会の中止の知らせが相次いでいる。自由に旅が出来るのも、まだ先だろう。花火を愛し旅に生きたその人なら無念な夏ではとふと思う。画家の山下清である。最高傑作とも言われる貼り絵に「長岡...花火大会
令和3年7月19日(月)噴水:噴き上げ噴水そのものは江戸時代からあるが、近代的装置による噴水は、明治10年(1877年)の「内国観業博覧会」で紹介された物が最初とされている。歳時記の項目としては、明治42年(1909年)出版の中谷無涯編の「新修歳時記」(俳書堂)に採録されており、「数條の水龍逆に迸りて、飛沫四辺を湿ぼし、涼味掬すべし」と、記されている。以降、このメッセージが踏襲されていく。噴水は、公園や庭園等に造られた、水を噴き上げる装置。噴水は四季を問うものではないが、吹き散る飛沫(しぶき)の清涼感は夏にふさわしく、宙に噴き上がる水、落花する水等、見て居て飽きることはない。時に淡い虹を描いていたりする。名古屋市内の公園や庭園には必ずといっていい程噴水は在る。私がよく散歩に出かける埠頭公園にも噴水があり、夏休み...噴水
令和3年7月18日(日)擬宝珠の花:ぎぼしのはな山野に自生するユリ科の多年草自生しているものには、水擬宝珠、岩擬宝珠がある。観賞用に栽培されるものは、オオバ擬宝珠、すじ擬宝珠等その種類は多い。近頃はご近所のお宅の庭にもよく見かける。根元から叢生する葉柄の先に葉脈のはっきりした長い卵形で柄杓に似た葉をつける。すじ擬宝珠6~7月頃に葉の間から長い花茎を伸ばし、上部に漏斗状の小花を咲かせる。蕾が橋の欄干に付ける擬宝珠に似ているところから、この名が付いた。花冠は6裂し、花の色は淡紫、紫、白色などがある。擬宝珠の若葉は食用となる。主に山形県で、薄い黄緑色の若芽を摘み採り出荷している。サラダ、浅漬け、油炒め、酢味噌和え、混ぜご飯等で食される様だ。この若葉が毒草の「バイケイソウ」に似て居り、誤食による事故が多いんで注意が必要...擬宝珠の花
令和3年7月17日(土)独・ベルギーでゲリラ豪雨ドイツ西部のノルトライン・ウエストファーレン州では、14日から15日にかけて集中豪雨に見舞われて大洪水が発生し、河川の氾濫等で木材が流出し家屋が倒壊した。下敷きになったり洪水で流されこの地域で106人もの犠牲者が出た。隣国ベルギーでも23人が犠牲となった。未だ行方不明者がかなり居る模様で救助活動が続いている。ドイツのシュタインハイマー大統領は「地球温暖化」を懸念、気候変動対策の必要性を強調した。カナダはロシアと並び世界で最も寒い国の一つと言われている。6月29日、カナダ西部ブリテイッシュ・コロンビア州のリットンという田舎町で、49.6℃という気温が観測された。リットンの6月の平均気温は25℃。その高温は43.8℃以上が4日間続いたという。エアコン普及率が40%以下...ゲリラ豪雨
令和3年7月16日(金)潮路句会此の処コロナ感染と体調不良に託けて、月一度の潮路句会例会に参加せず、毎月「投句」のみの参加を続けています。皆さんメゲズに参加し、少人数での吟行にも出かけて居られる様子、、、殆どの方がコロナワクチン2回目接種(高齢者向け)を終了され、暑さにめげず、梅雨空の中参加されている。私は、中々重い腰が上げられず、出不精のまま、、、、、前回の句会報が届いたので紹介したい。潮路句会例会兼題:朴(はん)の花、当季雑詠一滴の日照雨に兆す草いきれ玲子※日照雨:そばえ、通りあめのこと暮れなづむ十薬の花仄明り輝子影つれて野菜畑舞ふ梅雨の蝶政子池の面の影も素早き夏燕美保子篠笛の高音に揺れて薪能勝祖父よりの預かりし田の畔を塗る魚青雨雲の広ごる山路朴の花美智子御手洗の濯ぎ落ちくる鴨足草ヤギ爺※鴨足草:ユキノシタ潮路句会
令和3年7月15日(木)霍乱:かくらんもがき苦しみ手を激しく振り回す意味の「揮霍撩乱」(きかくりょうらん)の略語である。江戸時代、漢方で用いられた病名であるが、食中毒や暑気中りによって起きるとされる。吐いたり下したりする諸病の総称。コレラやチフス、細菌性の食中毒も含まれていただろうが現在では、飲食物が原因で激しい嘔吐や下痢を伴う急性胃腸カタルのことをいう。吐き気、嘔吐等から日射病(熱中症)等も。よく使われる言葉に「鬼の霍乱」がある。この言葉は、平常はとても壮健な人が病気になる事の例えをいう。俳人・夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」に「霍乱」が記述されていた。私(ヤギ爺)初めて「霍乱」が夏の季語にあることを知った。絶滅寸前季語辞典:夏井いつき「霍乱」(夏井いつき著:絶滅寸前季語辞典より引用した)暑気中り、食...かくらん
令和3年7月14日(水)狐の剃刀:キツネノカミソリご近所の庭先に、百合を細長くした様なオレンジ色の花が咲いた。キツネノカミソリである。本来8月頃に開花する花だが、今年は少し早い様だ。そう言えば今日(7月14日)、北陸地方が梅雨明けを宣言した。(例年より2週間程早いとの事)狐の剃刀は、ヒガンバナ科の多年草で山地の林下に群生する。暗黒色の根茎を持つ、有毒植物。春先、20cm程の剃刀状で白緑色の葉を数本出す。8月頃に葉が枯れてから花柄を出し、先端に数個のユリに似た6弁で黄赤色の美しい花をつける。この花の和名のキツネノカキソリは、葉の形に由来する。食用とされる、「カンゾウ」等によく似ているが毒性が強いので、決して口にしてはならない。カンゾウ(我々には見分けが難しい)白鳥庭園の池の畔の山道(人口)を行くと、狐の剃刀が所々...狐のカミソリ
令和3年7月13日(火)心太:ところてん九州、中国・四国地方で梅雨明け宣言があった。この地方では、昨日の午後2時頃、凄まじい雷雨となった。午前中の晴天が嘘の様に、俄かに黒雲が沸きだし時折稲光、雷鳴が轟き、突風が吹き、瞬く間に土砂降りの雨となる。暫くして、カミさんがずぶ濡れとなり帰宅した。「暫く、待機してればイイのに、、」「もう出てたから」1時間程して雷鳴も止み、雨も上がった。やがて、嘘の様に日差しが戻ってきた、、、、、、、今年は梅雨入りが20日以上も早かったので、この地方も2,3日中には「梅雨明け」宣言があるだろう、、、、、今日(6月13日)、昼前にカミさんが「暑い暑い」を連発しながら、体操教室から戻って来た。帰りに市場に寄ったらしく、買い物袋をドサッと下ろす。中から総菜などと共に、「ハイ、コレ」と心太が、、、...ところてん
令和3年7月12日(月)含羞草:オジギソウ、ミモザブラジル原産。日本へは江戸時代の末期に渡来した。マメ科の多年草、日本では一年草茎はまっすぐに伸び30cm、細毛と棘がある。夏から秋にかけて葉腋に花柄を出し、淡紅色の小さな花を球状に付ける。花の後には莢を生じる。葉は合歓の木の葉に似て、僅かな刺激にも反応して垂れ下がり、眠った様に見え「眠り草」とも呼ばれる。又、温度や光、電気などの刺激にも敏感に反応する。吟行等の折り、この葉を見つけ指先に触れると、忽ちに葉が垂れ下がり、「おじぎ」をした様に見えることからこの名があるといわれている。今日の1句含羞草触れとめどなく大欠伸ヤギ爺大欠伸:おおあくび含羞草
令和3年7月11日(日)蝉の声先週の始め頃から、早朝から蝉の声が聞こえる様になった。新聞を取りに出ると、夜が白々とする街並みから蝉の声。居間に戻りベランダを開けると、一斉に蝉しぐれ、、、、公園の木々の辺りから聞こえてくる。未だ梅雨は明けていないが、晴天の朝の蝉達は忙しない。太陽がやっと照り付ける頃に、賑々しく鳴く蝉は夏の季節無くてはならぬ風物詩。林の中で一斉に鳴き出す「蝉時雨」蝉は、半翅目セミ科の昆虫の総称。街中で「ジージー」と鳴くのは油せみ、最近特に増えて来たのがクマ蝉で「シャーシャー」と、話し声が聞き取れぬ程。幼虫は凡そ5年前後を地中で木の根汁を吸って過ごし、最後の年に地上に出て羽化し、成虫となる。地上に這い出た時の穴が「蝉の穴」で木の根元に無数在る。蝉の頭部は平たい三角形で、両側に丸い複眼が在り、その間に...蝉の声
令和3年7月10日(土)海紅豆:アメリカ梯梧和名は「梯梧」で、海紅豆はインド原産のマメ科の落葉低木幹や枝には、太く鋭い棘が在る。4~5月に葉よりも早く直径5~8cm程の真っ赤な蝶型の花が多数ひらく。最盛期には、木全体が赤く見える程である。海紅豆は沖縄県の県花で、ブラジル原産のアメリカ梯梧という。普通の梯梧より寒さに強く、本州の暖地に植樹されている。名古屋港の埠頭公園にも海紅豆が植えられいる。冬の海紅豆梅雨の晴れ間、埠頭公園を散策すると濃緑の木々の間に真っ赤に燃える海紅豆が彼方此方から手招きする様だ、、、、、、冬場は、枝葉をすっかり剪定された木はまるで何かの彫刻を思わせ、私に向いポーズを取っている様であったが、、、、暖かい風と共に、真っ赤な蝶々達が舞い戻ったようである。花達には、ひと夏のファッションショー、大きく...海紅豆
令和3年7月9日(金)蓮の花:蓮華、はちすスイレン科、ハス属の多年草でインド原産といわれる。沼や池に栽培され、夏に淡紅色や白色の大ぶりな十六弁の花を開く。その清らかな花の姿は「濁りにしまぬ花はちす」といわれ「君子花」の呼び名もある。夜明けとともに開花し、その時に「ポン」と音を発するという俗説が在り、それを確かめようと「蓮見」には、早朝の時間が選ばれることが多い。季題としての「蓮」は主に花を指し、和歌の世界では蓮のの葉に付く露が伴に詠まれることが多い。葉は柄を長く伸ばして水上に抽んでて、盾形で大きなものは60cm以上にもなる。仏教では極楽に咲く花として描かれ「蓮華」とも呼ばれる。仏像の座を蓮台というなど、仏教との結び付きの強い花でもある。花が終わると、じょうご状の花托に種が育つ。多くの穴が飽いたその形状が蜂の巣に...蓮の花
令和3年7月8日(木)バナナ:実芭蕉バナナは、かってより季節に関わらず年中食べて居り、季節感もなく「夏の季語」であることも知らなかった。其の殆どが輸入品で在ることで、何時でも手に入るからかも知れない。熱帯アジア原産で、熱帯各地で広く栽培されている。日本へは台湾、フィリピン等から多く輸入されている。近年、沖縄等でも栽培され、日本産も多く出回っている。バナナは、バショウ科の多年草で、2~5m程の茎は、広い葉鞘が集まったもので、ほんとうの茎ではない。先端に芭蕉に似た巨大な葉が叢生し、その葉心から太い茎を出して花を穂垂らす。花の後に苞が落ち、一房に15~20個の青い実を結実する。黄熟すると甘味と芳香があるが、日本へは実が青いうちに採って、熟成させたものが輸入され食する。太平洋上の島国や、アフリか諸国では主食とされている...バナナ
令和3年7月7日(水)一発長打の大島くんの死(一発長打は、応援歌「燃えよドラゴンズ」の一節)プロ野球、元中日ドラゴンズで活躍した大島康徳さんが6月30日、大腸ガンのため亡くなられた。享年70歳。1969年(昭和44年)、大分県中津工高からドラフトで3位指名され中日ドラゴンズへ入団した。1976年(昭和51年)には、代打で1シーズン7本塁打の記録を更新した。翌年の1977年(昭和52年)、三塁手のレギュラーを掴み、打率3割3分3厘、27本塁打を記録した。1983年(昭和58年)には36本塁打を放ちホームラン王を獲得した。1988年(昭和63年)には、パリーグの日本ハムファイターズへトレード。1990年には通算2000本安打を達成。(最年長記録)1994年(平成6年)に、現役選手生活を引退した。その後、2000年~...大島康徳氏逝去
令和3年7月6日(火)ハイビスカス:仏桑花アオイ科に属する熱帯性常緑低木、高さは2~3m中国南部原産といわれ、日本へは江戸の慶長年間(1610年)薩摩藩主の島津家久が琉球経由で徳川家康に献上したと言われる。熱帯、亜熱帯に分布し、約200種類がある。同属にムクゲ、アオイ、オクラ等がある。7~9月頃に直径10cm程の木槿(ムクゲ)に似た五弁の漏斗状の花が咲く。濃緑の葉腋から長い柄を出し、その先に蕊の突き出た大きな漏斗型の真っ赤で華麗な花を付ける。如何にも南国的な花で、他に白や黄、ピンク色等豊かな色彩でとても華やか。日本では、沖縄、九州南部等で観賞用として栽培される。温室物は春から咲くが、戸外では夏から秋に光沢のある大ぶりな花が咲き、この辺り(愛知県)でも夏になると至る所に、真っ赤な大きな花が、、、人気となっている。...ハイビスカス
令和3年7月5日(月)名古屋港散策何時もの散歩コース、、、あらためて名古屋港の顔を紹介。私は自宅から歩くのだが、「築地口」から徒歩で10分程地下鉄「名古屋港駅」前、此処の花壇も知り合いの奥さんが手入れされている様で、今は夏の花「ハイビスカス」、、此処から更に10分程南へ行くと、名古屋港「無料休憩所」がある。その南側には、「南極観測船ふじ」が接岸されている。全長≒100mのオレンジ色の船体が夏の陽光に眩しい、、「南極観測船ふじ」は、1965年(昭和40年)から18年間、南極観測船として活躍した。現在は、名古屋港ガーデン埠頭に接岸、展示公開されている。その前の広場は、日本の南極基地をイメージした広場が在り、雪上車、ふじの主軸プロペラや碇等が展示されている。その南側には、第二次越冬隊が出かけた際、天候不順で越冬が困難...名古屋港散策
令和3年7月4日(日)出水:梅雨出水出水は、梅雨の時期に限らず秋の台風の頃にも在るが、秋の出水は「秋出水」という。単に出水と言えば梅雨時の出水のことをいう。梅雨の時期、殊に梅雨の末期には集中豪雨が多くなり、河川の氾濫や洪水、山間の土石流が多くの被害を齎す。昭和57年(1982年)7月の長崎豪雨はその典型的な梅雨末期の豪雨で、多大な被害を齎した。今までの常識が通用しないゲリラ豪雨は、平成に入っても前期の15年間に8度、後期の15年間に12度もの集中豪雨が日本列島に被害をもたらした。最近では、2017年7月5日:九州北部豪雨2018年7月6日:西日本豪雨、広島被害甚大、2020年7月4日:球磨川の氾濫(熊本)、等々、、、これ等は「線状降水帯」型の集中豪雨で、一定の地域を集中的に雨を降らせる。積乱雲は何10万トンもの...梅雨出水
令和3年7月3日(土)桜桃の実:さくらんぼ一重の桜は大抵小さな実を付ける。紫から黒に近い紅色で、変色すると地に落ちる。これを食べることは出来るが、一般的に食用となるのは西洋に桜の実で、これが「さくらんぼ」である。西洋実桜はバラ科の落葉高木で、成長が著しく15m位になり高い物は30m以上にもなる。直径2cm程の実が柄の先に赤く熟し、甘く郷愁を誘う。色は、薄紅、赤黄、真紅などで艶があり美しい。美味で、初夏の果物として喜ばれ、贈答品として人気がある。冷涼な気候に適し、山形県を筆頭に、東北地方や信州などが主な産地である。品種改良が重ねられ、山形県産の「佐藤錦」は殊に喜ばれる。1912年(大正元年)、山形県東根市の佐藤英助が黄玉のナポレオンとの交配により作り出したと言われている。最近ではアメリカから輸入される暗紅色、大粒...桜桃の実
令和3年7月2日(金)半夏生:半夏生草今日(7月日)は半夏生、二十四節気七十二候の一つ。この頃、サトイモ科の半夏(カラスビシャク)が生じるので、この名が在るといわれている。この日を田植えの終りの日としているのは、この日以降では時期的に遅く、収穫が儘ならぬと言われるている。過っては九州地方では梅雨の終り(期しくも、沖縄では今日梅雨明け宣言が出された)、関東などでは畑作の休日としていた様で、全国的にこの日を農事の様々な行事を行う風習があった、(今もこの風習が残る所も在る様だ)半夏生草:片白草白鳥庭園の半夏生草ドクダミ科の多年草。ドクダミよりも大型で独特の臭気がある。草丈は60~100cm以上にもなり、湿った場所を好む。葉が7月の初め頃に、茎先の2,3枚が白くなる。それと同時に浅黄色の小花が密生した花穂を出す。葉が白...半夏生
令和3年7月1日(木)風船蔓:フウセンカズラムクロジ科の多年生蔓草、熱帯アフリカ原産世界の熱帯、亜熱帯に広く野生化している。英語名は、バルーン・パイン(風船の蔓)本来は多年草だが、耐寒性が弱く日本では越冬するのが難しいため、一年草として扱われている。観賞用にも広く栽培され、近年ではグリーン・カーテンとして庭先に植える家も多い様だ。葉腋から長い花序を出し、下部の花柄が巻きひげとなる。葉は三出複葉、小葉は軟らかく粗い鋸歯がある。7~9月頃に白い小さな花をつけ、三稜のある風船状の果実を付け袋が枯れて皮が茶色くなると、黒地に白いハート形の種子が3粒出来る。(属名をハートの種という)この種の模様は猿の顔の様にも見え、とても愛嬌がある。栃の実を少し小さくしたくらい大きさ。最近、フウセンカズラをゴーヤの様に軒先に植えて、緑の...フウセンカズラ
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